JP2978003B2 - モールディングの製造方法 - Google Patents
モールディングの製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾用等に用いられる
長尺状のモールディングの製造方法に関する。
長尺状のモールディングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶・車両・建材・その他一般機器等の
外壁板には、装飾用の長尺状モールディングがしばしば
装着されている。例えば、自動車の車体パネルに設けら
れた窓枠開口部やサイド部あるいはバンパー部等には、
ウインドモールディングやサイドモールあるいはバンパ
ーモール等がそれぞれ装着されている。これら各モール
ディングは、通常、押出成形装置のダイを通して押し出
された長尺状の樹脂材からなり、上記ダイに設けられた
押出成形口から、所定の横断面形状にて樹脂材が予定し
た長さに押出成形された後、定尺にて切断されている。
外壁板には、装飾用の長尺状モールディングがしばしば
装着されている。例えば、自動車の車体パネルに設けら
れた窓枠開口部やサイド部あるいはバンパー部等には、
ウインドモールディングやサイドモールあるいはバンパ
ーモール等がそれぞれ装着されている。これら各モール
ディングは、通常、押出成形装置のダイを通して押し出
された長尺状の樹脂材からなり、上記ダイに設けられた
押出成形口から、所定の横断面形状にて樹脂材が予定し
た長さに押出成形された後、定尺にて切断されている。
【0003】このような各種モールディングにおいて、
軽量化等の目的からモールディングを中空状の横断面形
状に押出成形するとともに、長手方向の複数箇所に、補
強用リブ等の中実部を設けることが、特開昭58−11
2845号公報あるいは実開昭62−76057号公報
等に記載されている。上記中実部を構成する補強用リブ
等は、モールディングの外観形状を一定に維持する機能
を有しており、特に曲げ相当部分にしばしば配置されて
いる。中空状のモールディングは、例えばC字状の横断
面形状に成形され、そのC字状の中空横断面を中実とす
るように中実部が成形される。
軽量化等の目的からモールディングを中空状の横断面形
状に押出成形するとともに、長手方向の複数箇所に、補
強用リブ等の中実部を設けることが、特開昭58−11
2845号公報あるいは実開昭62−76057号公報
等に記載されている。上記中実部を構成する補強用リブ
等は、モールディングの外観形状を一定に維持する機能
を有しており、特に曲げ相当部分にしばしば配置されて
いる。中空状のモールディングは、例えばC字状の横断
面形状に成形され、そのC字状の中空横断面を中実とす
るように中実部が成形される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような補強
用リブ等の中実部をモールディングに成形する場合に
は、モールディングの複数箇所に「詰め物」を装着する
等の製造方法が採られているが、このような従来の製造
方法では、別個に成形された別部材どうしを接続する工
程を要している。すなわち従来のモールディング製造方
法では、補強用リブ等の中実部を備えたモールディング
を全長にわたって一連一体に成形することができず、生
産性が低いという問題がある。
用リブ等の中実部をモールディングに成形する場合に
は、モールディングの複数箇所に「詰め物」を装着する
等の製造方法が採られているが、このような従来の製造
方法では、別個に成形された別部材どうしを接続する工
程を要している。すなわち従来のモールディング製造方
法では、補強用リブ等の中実部を備えたモールディング
を全長にわたって一連一体に成形することができず、生
産性が低いという問題がある。
【0005】そこで本発明は、補強用リブ等の中実部を
含めてモールディングの全長を一連一体に容易に成形す
ることができるようにしたモールディングの製造方法を
提供することを目的とする。
含めてモールディングの全長を一連一体に容易に成形す
ることができるようにしたモールディングの製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかるモールディングの製造方法は、ダイに設
けられた押出成形口を通して、モールディングを押出成
形するものであって、中空状の横断面形状をなすモール
ディングの長手方向複数部位に、中実部を所定の間隔で
配設するようにしたモールディングの製造方法におい
て、前記ダイの押出成形口を通して、モールディング素
材を一定の横断面形状にて押出成形した後、当該モール
ディング素材の中空部相当部位から不要体を除去し、こ
の不要体を除去した後に残存する部位を中実部とするも
のであって、上記除去されるべき不要体を、中空部相当
部位とは異なる材質の材料を用いて押出成形しておき、
この異なる材質の材料により成形された不要体を、中空
部相当部位から分離することによって中実部を成形する
構成を有している。
本発明にかかるモールディングの製造方法は、ダイに設
けられた押出成形口を通して、モールディングを押出成
形するものであって、中空状の横断面形状をなすモール
ディングの長手方向複数部位に、中実部を所定の間隔で
配設するようにしたモールディングの製造方法におい
て、前記ダイの押出成形口を通して、モールディング素
材を一定の横断面形状にて押出成形した後、当該モール
ディング素材の中空部相当部位から不要体を除去し、こ
の不要体を除去した後に残存する部位を中実部とするも
のであって、上記除去されるべき不要体を、中空部相当
部位とは異なる材質の材料を用いて押出成形しておき、
この異なる材質の材料により成形された不要体を、中空
部相当部位から分離することによって中実部を成形する
構成を有している。
【0007】
【作用】このような構成を有する手段によれば、モール
ディング素材が、中空部相当部位に不要体を有する見掛
け上の中実一体物として押出成形され、モールディング
の全長が一連一体に押し出されるようになっている。
ディング素材が、中空部相当部位に不要体を有する見掛
け上の中実一体物として押出成形され、モールディング
の全長が一連一体に押し出されるようになっている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず本発明の製造方法により成形されるモ
ールディングの例を説明する。図1に示されている自動
車用モールディング1の本体は、車外側に露出するよう
に配置される横断面略C字形状の装飾部11と、この装
飾部11におけるC字状横断面の両端縁どうしを一体に
接続して中実状の横断面としている補強用リブ12とを
有している。一方このモールディング1は、長手方向に
おいて中実部1Aと中空部1Bとを一連に備えており、
上記中実部1Aが、装飾部11と補強用リブ12とを一
体的に備えた中実状の横断面形状に構成されているのに
対し、前記中空部1Bは、補強用リブ12が除去された
装飾部11のみからなる中空状の横断面形状に構成され
ている。
に説明する。まず本発明の製造方法により成形されるモ
ールディングの例を説明する。図1に示されている自動
車用モールディング1の本体は、車外側に露出するよう
に配置される横断面略C字形状の装飾部11と、この装
飾部11におけるC字状横断面の両端縁どうしを一体に
接続して中実状の横断面としている補強用リブ12とを
有している。一方このモールディング1は、長手方向に
おいて中実部1Aと中空部1Bとを一連に備えており、
上記中実部1Aが、装飾部11と補強用リブ12とを一
体的に備えた中実状の横断面形状に構成されているのに
対し、前記中空部1Bは、補強用リブ12が除去された
装飾部11のみからなる中空状の横断面形状に構成され
ている。
【0009】ここで上記装飾部11は、透明アイオノマ
ー樹脂P1から成形されており、中実部1A及び中空部
1Bの全長にわたって一定の横断面形状(C字形状)に
て押出成形されている。またこの装飾部11の外表面近
傍には、同様にC字状の横断面形状に成形された金属調
積層フィルム11aが埋設されている。一方補強用リブ
12は、前記装飾部11の略C字状横断面形状の中空部
分を中実とした柱状部材からなるものであって、上記装
飾部11と同一の透明アイオノマー樹脂P1から構成さ
れている。この補強用リブ12は、長手方向に沿って所
定の間隔で並設された複数の部材からなり、それら各補
強用リブ12は、長手方向に所定の短い長さに成形され
ている。すなわちこれらの各補強用リブ12どうしの間
部分は、前記装飾部11の内周壁により画成される横断
面略C字形状の空間部分に形成されている。この各補強
用リブ12どうしの間の空間部分には、後述するように
して上記補強用リブ12と同一の横断面形状を有する不
要体12aが、見掛け上の中実体を構成するように一旦
押出成形され、その後に、不要体12aは、装飾部11
から分離・除去されるようになっている。
ー樹脂P1から成形されており、中実部1A及び中空部
1Bの全長にわたって一定の横断面形状(C字形状)に
て押出成形されている。またこの装飾部11の外表面近
傍には、同様にC字状の横断面形状に成形された金属調
積層フィルム11aが埋設されている。一方補強用リブ
12は、前記装飾部11の略C字状横断面形状の中空部
分を中実とした柱状部材からなるものであって、上記装
飾部11と同一の透明アイオノマー樹脂P1から構成さ
れている。この補強用リブ12は、長手方向に沿って所
定の間隔で並設された複数の部材からなり、それら各補
強用リブ12は、長手方向に所定の短い長さに成形され
ている。すなわちこれらの各補強用リブ12どうしの間
部分は、前記装飾部11の内周壁により画成される横断
面略C字形状の空間部分に形成されている。この各補強
用リブ12どうしの間の空間部分には、後述するように
して上記補強用リブ12と同一の横断面形状を有する不
要体12aが、見掛け上の中実体を構成するように一旦
押出成形され、その後に、不要体12aは、装飾部11
から分離・除去されるようになっている。
【0010】なお上記補強用リブ12は、装飾部11を
構成する樹脂材と相溶性があれば、装飾部11と異なる
樹脂材にて成形することも可能である。
構成する樹脂材と相溶性があれば、装飾部11と異なる
樹脂材にて成形することも可能である。
【0011】このような構成のモールディング1を成形
するための装置例を次に説明する。上述したモールディ
ング1は、図2に示されているようなダイ(押出成形用
金型)2を通して押出成形されたモールディング素材
に、後述する除去工程を施して得られる。上記ダイ2
は、固定状態に保持された第1ダイ21と、この第1ダ
イ21に対して平行移動可能に装着された第2ダイ22
とを備えており、上記第1ダイ21に設けられている押
出成形口211から吐出される押出樹脂材の材質が、第
2ダイ22の平行移動によって切り替えられるように構
成されている。
するための装置例を次に説明する。上述したモールディ
ング1は、図2に示されているようなダイ(押出成形用
金型)2を通して押出成形されたモールディング素材
に、後述する除去工程を施して得られる。上記ダイ2
は、固定状態に保持された第1ダイ21と、この第1ダ
イ21に対して平行移動可能に装着された第2ダイ22
とを備えており、上記第1ダイ21に設けられている押
出成形口211から吐出される押出樹脂材の材質が、第
2ダイ22の平行移動によって切り替えられるように構
成されている。
【0012】すなわち図2及び図3ないし図6に示され
ているように、上記第1ダイ21には、押出成形口21
1が前端面側に開口するように形成されているととも
に、この押出成形口211の奥側に連続して、1体の内
部側押出流路212と、2体の外周側押出流路213,
213とが延在している。上記内部側押出流路212
は、押出成形口211の中央部分に開口しているととも
に、上記2体の外周側押出流路213,213は、内部
側押出流路212の両側部分にそれぞれ配置されて、押
出成形口211の外周部分に開口している。これら2体
の外周側押出流路213,213のうちの1体は、第1
ダイ21の側面側に向かって折れ曲がるようにして延び
ており、その外部開口に対して、図示を省略した樹脂材
P1(透明アイオノマー樹脂)の供給源が接続されてい
る。また他方側の外周側押出流路213は、上記供給源
に接続されている外周側押出流路213の途中部分から
分岐しており、前記内部側押出流路212を跨ぐように
延びた後に、上記押出成形口211まで延出している。
ているように、上記第1ダイ21には、押出成形口21
1が前端面側に開口するように形成されているととも
に、この押出成形口211の奥側に連続して、1体の内
部側押出流路212と、2体の外周側押出流路213,
213とが延在している。上記内部側押出流路212
は、押出成形口211の中央部分に開口しているととも
に、上記2体の外周側押出流路213,213は、内部
側押出流路212の両側部分にそれぞれ配置されて、押
出成形口211の外周部分に開口している。これら2体
の外周側押出流路213,213のうちの1体は、第1
ダイ21の側面側に向かって折れ曲がるようにして延び
ており、その外部開口に対して、図示を省略した樹脂材
P1(透明アイオノマー樹脂)の供給源が接続されてい
る。また他方側の外周側押出流路213は、上記供給源
に接続されている外周側押出流路213の途中部分から
分岐しており、前記内部側押出流路212を跨ぐように
延びた後に、上記押出成形口211まで延出している。
【0013】一方、上記内部側押出流路212の基部側
には、所定の大きさのキャビティーからなる溜め部21
4が設けられており、この溜め部214に対面するよう
にして、第2ダイ22が、押出方向と直交する水平方向
に往復移動可能に装着されている。この第2ダイ22に
は、押出方向に向かってほぼ平行に延在する一対の切替
流路221,221が備えられている。これら一対の切
替流路221,221のうちのいずれか一方は、前記第
1ダイ21における溜め部214のキャビティーに対し
て択一的に開口されるように構成されており、前記第2
ダイ22の往復平行移動によって切替流路221,22
1の切替が行われるようになっている。
には、所定の大きさのキャビティーからなる溜め部21
4が設けられており、この溜め部214に対面するよう
にして、第2ダイ22が、押出方向と直交する水平方向
に往復移動可能に装着されている。この第2ダイ22に
は、押出方向に向かってほぼ平行に延在する一対の切替
流路221,221が備えられている。これら一対の切
替流路221,221のうちのいずれか一方は、前記第
1ダイ21における溜め部214のキャビティーに対し
て択一的に開口されるように構成されており、前記第2
ダイ22の往復平行移動によって切替流路221,22
1の切替が行われるようになっている。
【0014】さらに上記第1ダイ21には、一対の材料
供給流路215,215及び一対の材料排出流路21
6,216が、前記第2ダイ22の切替流路221,2
21を挾んで上下に対向するように配置されている。そ
のうち材料供給流路215,215は、前記第2ダイ2
2の切替流路221,221に対して常時開口するため
のタブ215a,215aを有している。これら一対の
材料供給流路215,215の一方側(図示右側)から
は、樹脂材料P1が送給されているとともに、他方側
(図示左側)の材料供給流路215からは、樹脂材料P
1とは異なる材質の樹脂材料P2が送給されている。樹
脂材料P2としては、樹脂材料P1と非相溶性のものが
用いられている。一方上記材料排出流路216,216
は、前記第2ダイ22の切替流路221,221のそれ
ぞれに対して択一的に開口するように配置されており、
第1ダイ21の底面部にそれぞれ開口されている。
供給流路215,215及び一対の材料排出流路21
6,216が、前記第2ダイ22の切替流路221,2
21を挾んで上下に対向するように配置されている。そ
のうち材料供給流路215,215は、前記第2ダイ2
2の切替流路221,221に対して常時開口するため
のタブ215a,215aを有している。これら一対の
材料供給流路215,215の一方側(図示右側)から
は、樹脂材料P1が送給されているとともに、他方側
(図示左側)の材料供給流路215からは、樹脂材料P
1とは異なる材質の樹脂材料P2が送給されている。樹
脂材料P2としては、樹脂材料P1と非相溶性のものが
用いられている。一方上記材料排出流路216,216
は、前記第2ダイ22の切替流路221,221のそれ
ぞれに対して択一的に開口するように配置されており、
第1ダイ21の底面部にそれぞれ開口されている。
【0015】このような装置を用いて上述したモールデ
ィング1を成形する本発明の一実施例を次に説明する。
まずモールディング1の装飾部11と補強用リブ12と
を一体的に備える中実部1Aを成形する場合には、第1
ダイ21と第2ダイ22とが、図7ないし図10に示さ
れた位置関係に切替セットされる。これにより第2ダイ
22に設けられた切替流路221,221のうち、樹脂
材料P1を送給している材料供給流路215と連通状態
にある側(図示右側)の切替流路221が、第1ダイ2
1の溜め部214側に開口される。一方、樹脂材料P2
を送給している材料供給流路215と連通状態にある側
(図示左側)の切替流路221は、溜め部214から外
れて閉塞状態におかれるとともに、材料排出流路216
の一方側に連通される。
ィング1を成形する本発明の一実施例を次に説明する。
まずモールディング1の装飾部11と補強用リブ12と
を一体的に備える中実部1Aを成形する場合には、第1
ダイ21と第2ダイ22とが、図7ないし図10に示さ
れた位置関係に切替セットされる。これにより第2ダイ
22に設けられた切替流路221,221のうち、樹脂
材料P1を送給している材料供給流路215と連通状態
にある側(図示右側)の切替流路221が、第1ダイ2
1の溜め部214側に開口される。一方、樹脂材料P2
を送給している材料供給流路215と連通状態にある側
(図示左側)の切替流路221は、溜め部214から外
れて閉塞状態におかれるとともに、材料排出流路216
の一方側に連通される。
【0016】これによって図中矢印で示されているよう
に、第1ダイ21の一方側(図示右側)の材料供給流路
215から第2ダイ22の一方側(図示右側)の切替流
路221に送給された樹脂材料P1が、第1ダイ21の
内部側押出流路212を通って押出成形口211の中央
部分から押し出されていく。その結果、モールディング
1の補強用リブ12に相当する内部側部分が樹脂材料P
1により成形される。またこのとき第1ダイ21の外周
側押出流路213,213からも、樹脂材料P1が常時
送給されており、この外周側押出流路213,213を
通して樹脂材料P1が、押出成形口211の外周側から
押し出されていく。したがって図11中に表された断面
形状に示されているように、装飾部11が、上記補強用
リブ12と一体の中実状態にて樹脂材料P1により押出
成形され、これによりモールディング1の中実部1A
が、一体中実状の横断面形状にて成形される。
に、第1ダイ21の一方側(図示右側)の材料供給流路
215から第2ダイ22の一方側(図示右側)の切替流
路221に送給された樹脂材料P1が、第1ダイ21の
内部側押出流路212を通って押出成形口211の中央
部分から押し出されていく。その結果、モールディング
1の補強用リブ12に相当する内部側部分が樹脂材料P
1により成形される。またこのとき第1ダイ21の外周
側押出流路213,213からも、樹脂材料P1が常時
送給されており、この外周側押出流路213,213を
通して樹脂材料P1が、押出成形口211の外周側から
押し出されていく。したがって図11中に表された断面
形状に示されているように、装飾部11が、上記補強用
リブ12と一体の中実状態にて樹脂材料P1により押出
成形され、これによりモールディング1の中実部1A
が、一体中実状の横断面形状にて成形される。
【0017】なおこのとき第1ダイ21の他方側(図示
左側)の材料供給流路215から第2ダイ22の他方側
(図示左側)の切替流路221に送給された樹脂材料P
2は、溜め部214に流入されることなく、材料排出流
路216を通って外部に排出されていく。
左側)の材料供給流路215から第2ダイ22の他方側
(図示左側)の切替流路221に送給された樹脂材料P
2は、溜め部214に流入されることなく、材料排出流
路216を通って外部に排出されていく。
【0018】次にモールディング1における中空部1B
を押出成形する場合には、第1ダイ21と第2ダイ22
とが、図3ないし図6に示された位置関係に切替セット
される。これより第2ダイ22に設けられた切替流路2
21,221のうち、樹脂材料P2を送給している材料
供給流路215と連通状態にある側(図示左側)の切替
流路221が、第1ダイ21の溜め部214側に開口さ
れる。一方、樹脂材料P1を送給している材料供給流路
215と連通状態にある側(図示右側)の切替流路22
1は、溜め部214から外れて閉塞状態におかれるとと
もに、材料排出流路216の他方側に連通される。
を押出成形する場合には、第1ダイ21と第2ダイ22
とが、図3ないし図6に示された位置関係に切替セット
される。これより第2ダイ22に設けられた切替流路2
21,221のうち、樹脂材料P2を送給している材料
供給流路215と連通状態にある側(図示左側)の切替
流路221が、第1ダイ21の溜め部214側に開口さ
れる。一方、樹脂材料P1を送給している材料供給流路
215と連通状態にある側(図示右側)の切替流路22
1は、溜め部214から外れて閉塞状態におかれるとと
もに、材料排出流路216の他方側に連通される。
【0019】これによって図中矢印で示されているよう
に、第1ダイ21の他方側(図示左側)の材料供給流路
215から第2ダイ22の他方側(図示左側)の切替流
路221に送給された樹脂材料P2が、第1ダイ21の
内部側押出流路212を通って押出成形口211の中央
部分から押し出されていく。そしてモールディング1の
補強用リブ12に相当する内部側部分が、樹脂材料P2
により不要体12aとして成形される。またこのとき第
1ダイ21の外周側押出流路213,213には、樹脂
材料P1が常時送給されており、この外周側押出流路2
13,213を通して樹脂材料P1が、押出成形口21
1の外周側から押し出されていく。したがって図12に
示されているように、装飾部11が、上記不要体12a
の周囲を取り囲むようにして樹脂材料P2とは異なる樹
脂材料P1により別体で押出成形され、見掛け上の中実
体が構成される。
に、第1ダイ21の他方側(図示左側)の材料供給流路
215から第2ダイ22の他方側(図示左側)の切替流
路221に送給された樹脂材料P2が、第1ダイ21の
内部側押出流路212を通って押出成形口211の中央
部分から押し出されていく。そしてモールディング1の
補強用リブ12に相当する内部側部分が、樹脂材料P2
により不要体12aとして成形される。またこのとき第
1ダイ21の外周側押出流路213,213には、樹脂
材料P1が常時送給されており、この外周側押出流路2
13,213を通して樹脂材料P1が、押出成形口21
1の外周側から押し出されていく。したがって図12に
示されているように、装飾部11が、上記不要体12a
の周囲を取り囲むようにして樹脂材料P2とは異なる樹
脂材料P1により別体で押出成形され、見掛け上の中実
体が構成される。
【0020】なおこのとき第1ダイ21の他方側(図示
右側)の材料供給流路215から、第2ダイ22の他方
側(図示右側)の切替流路221に送給された樹脂材料
P1は、溜め部214に流入されることなく材料排出流
路216を通って外部に排出されていく。
右側)の材料供給流路215から、第2ダイ22の他方
側(図示右側)の切替流路221に送給された樹脂材料
P1は、溜め部214に流入されることなく材料排出流
路216を通って外部に排出されていく。
【0021】モールディング1を実際に成形する場合に
は、図11に示されているように、中実部1Aと中空部
1Bとが交互に押出成形され、中空部1Bが見掛け上の
中実部を構成しつつ所定長にわたって押出成形された後
に、中実部1Aが短長にて押出成形され、再び中空部1
Bが所定長にわたって押出成形される。すなわち装飾部
11が、中実部1A及び中空部1Bからなるモールディ
ング1の全長にわたって、同一の樹脂材料P1により一
定横断面形状で押出成形される。これに対して補強用リ
ブ12は、中実部1Aにおいて樹脂材料P1により装飾
部11と一体的な中実状に押出成形されるが、中空部1
Bとの境界部分で樹脂材料P1から樹脂材料P2に切り
替えられ、中空部1Bにおいては、装飾部11と別体の
不要体12aとして樹脂材料P2により見掛け上の中実
部を構成するように押出成形される。
は、図11に示されているように、中実部1Aと中空部
1Bとが交互に押出成形され、中空部1Bが見掛け上の
中実部を構成しつつ所定長にわたって押出成形された後
に、中実部1Aが短長にて押出成形され、再び中空部1
Bが所定長にわたって押出成形される。すなわち装飾部
11が、中実部1A及び中空部1Bからなるモールディ
ング1の全長にわたって、同一の樹脂材料P1により一
定横断面形状で押出成形される。これに対して補強用リ
ブ12は、中実部1Aにおいて樹脂材料P1により装飾
部11と一体的な中実状に押出成形されるが、中空部1
Bとの境界部分で樹脂材料P1から樹脂材料P2に切り
替えられ、中空部1Bにおいては、装飾部11と別体の
不要体12aとして樹脂材料P2により見掛け上の中実
部を構成するように押出成形される。
【0022】このような押出成形によってモールディン
グ素材が得られた後、図13に示されているように、中
空部1Bにおいて不要体12aの分離・除去が行われ
る。これにより図14に示された中実部1Aと、図15
に示された中空部1Bとが成形され、最終形状のモール
ディング1が得られる。上述した不要体12aの分離・
除去工程は、冷却工程後に行う場合には、不要体12a
の分離工程は極めて円滑に行われる。なお不要体12a
の分離工程は、モールディング素材の定尺切断を行う前
後いずれであっても実行可能である。
グ素材が得られた後、図13に示されているように、中
空部1Bにおいて不要体12aの分離・除去が行われ
る。これにより図14に示された中実部1Aと、図15
に示された中空部1Bとが成形され、最終形状のモール
ディング1が得られる。上述した不要体12aの分離・
除去工程は、冷却工程後に行う場合には、不要体12a
の分離工程は極めて円滑に行われる。なお不要体12a
の分離工程は、モールディング素材の定尺切断を行う前
後いずれであっても実行可能である。
【0023】このような押出成形においては、本来、中
空部を構成する装飾部11が、不要体12aを有する見
掛け上の中実一体物として押出成形され、モールディン
グ素材の全長が一連一体に容易に押し出されるようにな
っている。
空部を構成する装飾部11が、不要体12aを有する見
掛け上の中実一体物として押出成形され、モールディン
グ素材の全長が一連一体に容易に押し出されるようにな
っている。
【0024】次に図16に示されている自動車用モール
ディング3は、本発明を同様に適用して成形されたもの
であり、当該モールディング3の中空部3Bを構成する
装飾部31には、C字状横断面形状の裏面側開口部をや
や狭める一対のフランジ状部31a,31aが設けられ
ている。一方中実部3Aを構成する補強用リブ32は、
前記装飾部31の略C字状横断面形状の中空相当部分を
中実とする凸型状部材から形成されている。
ディング3は、本発明を同様に適用して成形されたもの
であり、当該モールディング3の中空部3Bを構成する
装飾部31には、C字状横断面形状の裏面側開口部をや
や狭める一対のフランジ状部31a,31aが設けられ
ている。一方中実部3Aを構成する補強用リブ32は、
前記装飾部31の略C字状横断面形状の中空相当部分を
中実とする凸型状部材から形成されている。
【0026】そしてこのモールディング3の中実部3A
及び中空部3Bは、前述したと同様なダイ(押出成形用
金型)を用いて押出成形され、補強用リブ32どうしの
間部分が、不要体32aとして見掛け上の中実部を構成
するようにして一旦押出成形される。この不要体32a
は、装飾部31及び補強用リブ32を構成する樹脂材P
1と非相溶性を有する他の樹脂材P2により成形され
る。このようにして得られたモールディング素材の中空
部3Bからは、上記樹脂材P2により成形された不要体
32aが、所定の除去工程によって図示のように分離さ
れ、最終形状のモールディング3が得られる。
及び中空部3Bは、前述したと同様なダイ(押出成形用
金型)を用いて押出成形され、補強用リブ32どうしの
間部分が、不要体32aとして見掛け上の中実部を構成
するようにして一旦押出成形される。この不要体32a
は、装飾部31及び補強用リブ32を構成する樹脂材P
1と非相溶性を有する他の樹脂材P2により成形され
る。このようにして得られたモールディング素材の中空
部3Bからは、上記樹脂材P2により成形された不要体
32aが、所定の除去工程によって図示のように分離さ
れ、最終形状のモールディング3が得られる。
【0027】このような第2実施例による押出成形方法
においても、上記第1実施例による押出成形方法と同様
な作用・効果を得ることができる。なお本実施例におけ
る不要体32aは、アンダーカット状態で無理抜きによ
り除去されているが、それによって問題を生じるもので
はなく、特に不要体32aの分離・除去を、上述したよ
うに冷却工程後に行う場合には、不要体32aの分離工
程は極めて円滑に行われる。またこのとき不要体32a
を、水溶性の樹脂材から形成することとしておけば、水
槽での冷却工程で不要体32aを溶融し、これにより除
去・回収を行うことが可能になる。
においても、上記第1実施例による押出成形方法と同様
な作用・効果を得ることができる。なお本実施例におけ
る不要体32aは、アンダーカット状態で無理抜きによ
り除去されているが、それによって問題を生じるもので
はなく、特に不要体32aの分離・除去を、上述したよ
うに冷却工程後に行う場合には、不要体32aの分離工
程は極めて円滑に行われる。またこのとき不要体32a
を、水溶性の樹脂材から形成することとしておけば、水
槽での冷却工程で不要体32aを溶融し、これにより除
去・回収を行うことが可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、中空部を見
掛け上の中実部としつつ、全長にわたって同一の横断面
形状にて一旦押出成形したモールディング素材から、分
離工程によって不要体を除去し、最終のモールディング
を得るようにしたものであるから、中空部及び中実部の
双方を含めてモールディングの全長を一連一体に容易に
成形することができ、モールディングの生産性を向上さ
せることができる。
掛け上の中実部としつつ、全長にわたって同一の横断面
形状にて一旦押出成形したモールディング素材から、分
離工程によって不要体を除去し、最終のモールディング
を得るようにしたものであるから、中空部及び中実部の
双方を含めてモールディングの全長を一連一体に容易に
成形することができ、モールディングの生産性を向上さ
せることができる。
【図1】本発明の一実施例により成形されたモールディ
ングを表した外観斜視説明図である。
ングを表した外観斜視説明図である。
【図2】図1に表されたモールディングを成形するため
の押出成形装置(ダイ)の一例を示した外観斜視図であ
る。
の押出成形装置(ダイ)の一例を示した外観斜視図であ
る。
【図3】図2中のA−A線に沿う水平断面図である。
【図4】図2中のB−B線に沿う水平断面図である。
【図5】図4中のC−C線に沿う横断面図である。
【図6】図4中のD−D線に沿う横断面図である。
【図7】図3に表わされた押出成形装置の移動状態を表
わした横断面図である。
わした横断面図である。
【図8】図4に表わされた押出成形装置の移動状態を表
わした横断面図である。
わした横断面図である。
【図9】図5に表わされた押出成形装置の移動状態を表
わした横断面図である。
わした横断面図である。
【図10】図6に表わされた押出成形装置の移動状態を
表わした横断面図である。
表わした横断面図である。
【図11】図1に表されたモールディングを実際に押出
成形した不要体の分離工程前の状態を表した外観斜視説
明図である。
成形した不要体の分離工程前の状態を表した外観斜視説
明図である。
【図12】図11中のE−E線に沿う横断面図である。
【図13】図11に表されたモールディングから不要体
を分離した状態を表した外観斜視説明図である。
を分離した状態を表した外観斜視説明図である。
【図14】図13図中のF−F線に沿う横断面図であ
る。
る。
【図15】図13図中のG−G線に沿う横断面図であ
る。
る。
【図16】本発明により成形されたモールディングの他
の例を表わした外観斜視説明図である。
の例を表わした外観斜視説明図である。
1,3 モールディング 1A,3A 中実部 1B,3B 中空部 11,31 装飾部 12,32 補強用リブ 12a,31a 不要体 2 ダイ 21 第1ダイ 22 第2ダイ 211 押出成形口 212 内部側押出流路 213 外周側押出流路 215 材料供給流路 216 材料排出流路 221 切替流路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/02 B29C 47/06
Claims (1)
- 【請求項1】 ダイに設けられた押出成形口を通してモ
ールディングを押出成形するものであって、中空状の横
断面形状を備えるように押出成形されたモールディング
の中空部に、長手方向の複数箇所にわたって中実部を成
形するようにしたモールディングの製造方法において、 前記ダイの押出成形口を通して中空部と中実部とを交互
に一連に押出成形するものであって、 上記中空部を、他の部材からなる不要体により見掛け上
の中実状部分として押出成形することによって、当該中
空部を前記中実部と略同一の横断面形状にて押出成形
し、 その後、上記中空部を見掛け上の中実状横断面としてい
る不要体を、当該中空部から分離・除去することにより
モールディングを得るようにしたことを特徴とするモー
ルディングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4187571A JP2978003B2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | モールディングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4187571A JP2978003B2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | モールディングの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06858A JPH06858A (ja) | 1994-01-11 |
JP2978003B2 true JP2978003B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16208430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4187571A Expired - Fee Related JP2978003B2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | モールディングの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2978003B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP4187571A patent/JP2978003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06858A (ja) | 1994-01-11 |
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Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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