JP3045979B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に係り、さら
に詳しくは貯蔵室を開閉するドアのヒンジ構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫は冷凍サイクルの蒸発器
から生成された冷気を内部に形成された貯蔵室に供給し
て各種の食品の新鮮度を長時間保てるよう構成されてい
る。
【０００３】最近、各家庭においても大容量の冷蔵庫を
好んでいるが、かかる大型冷蔵庫は外形の胴体をなす本
体ケ−スの内部に前面が開放された貯蔵室が隔壁により
左右に区画されるよう形成されている。そして、ドアが
本体ケ−スの前面部にヒンジ結合されにれを中心として
回転運動することにより、貯蔵室を開閉する。このヒン
ジは上ヒンジ部と下ヒンジ部に区別されるが、本体ケ−
スの上側にボルト締結された上ヒンジ部はドアの上側端
と軸着されており、下ヒンジ部はドアの下側端と軸着さ
れることによりこれを回転自在に支持するよう構成され
ている。
【０００４】特に、図４に示したように、上ヒンジ部３
は先端部に下向きヒンジ軸３ｂが備えられたヒンジ板３
ａよりなされているが、ヒンジ板３ａは本体ケ−ス１の
上側端部にボルト３ｃを用いて締結している。そして、
ドア２の上側端部にはヒンジ軸３ｂと応ずる位置にドア
結合孔２ａが形成されている。従って、ドア２は下端部
３が下ヒンジ部（図示せず）と軸着され、上端部が本体
ケ−ス１にボルト３ｃ締結されるヒンジ板３ａのヒンジ
軸３ｂがドア結合孔２ａに挿着され、これを中心として
回転動自在になることにより本体ケ−ス１に形成された
貯蔵室（図示せず）を開閉する。
【０００５】一方、かかる大型冷蔵庫は外形が大き過ぎ
てアパ−トなどの玄関ドアを通して入れなくてドア２を
取りはずしてから本体ケ−ス１とドア２を別に運搬し、
設置場所でこれを再組立する。
【０００６】しかし、ドア２の取り外し及び組立過程
時、それぞれのボルト３ｃを締めたり取り外したりする
ので長時間かかり、場合によってはドア２を頻繁に取り
外せばボルト３ｃのネジ山が摩耗され再使用が不可能に
なる。また、ボルト３ｃを締めたり取り外すためにスパ
ナなどの別の工具が必要なので工具がなければ冷蔵庫ド
ア２の取り外し及び組立が不可能なので作業工程が煩わ
しくなる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前述
した事情に鑑みて案出されたもので、その目的は冷蔵庫
のドアを回転自在に支持するヒンジ板をボルトを用いな
い結合手段を備えて本体ケ−スに着脱自在に締結するこ
とにより、ドアの取り外し及び組立を容易にする冷蔵庫
を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明は、内部に貯蔵室の備えられた本体ケース
と、前記貯蔵室を開閉するドアと、一端部が前記ドアの
一側面を回転動自在に支持し、他端部は前記本体ケ−ス
に取り付けられるヒンジ板を備えた冷蔵庫において、前
記本体ケ−スには補助ヒンジ板が取り付けられており、
前記ヒンジ板の後端部は前記補助ヒンジ板の上部に安着
され、前記ヒンジ板を前記補助ヒンジ板に密着固定させ
るために前記補助ヒンジ板に着脱自在に結合される固定
板が備えられることを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基づき本発
明の望ましい実施例を詳述する。図１は本発明が適用さ
れる超大型冷蔵庫を概略的に示した正面図であり、図２
は本発明による冷蔵庫の上ヒンジ部を示した分解斜視図
であり、図３は本発明による冷蔵庫の上ヒンジ部との結
合状態を示した断面図である。
【００１０】超大型冷蔵庫は図１に示したように、内部
に食品を貯蔵する貯蔵室１１０が隔壁１２０により左右
区画して形成された本体ケース１００が備えられ、貯蔵
室１１０を開閉するよう取っ手部２１０が備えられたド
ア２００が本体ケ−ス１００にそれぞれヒンジ結合され
ている。
【００１１】このヒンジはドア２００の上側端と下側端
を本体ケ−ス１００で回転動自在に支持する上ヒンジ部
３００と下ヒンジ部４００に区別されるが、本発明の特
徴的な要素である上ヒンジ部３００の構造を図２及び図
３に基づき詳述する。
【００１２】上ヒンジ部３００は一端部がドア２００と
軸着されるようヒンジ軸３１１が備えられたヒンジ板３
１０と、ヒンジ板３１０が着脱自在に結合されるよう本
体ケ−ス１００に固定される補助ヒンジ板３２０と、ヒ
ンジ板３１０を補助ヒンジ板３２０に密着固定させるた
めに補助ヒンジ板３２０に着脱自在に結合される固定板
３３０よりなる。
【００１３】まず、補助ヒンジ板３２０はドア側の一端
部に対偶状の回転支持部３２３が備えられており、他端
部には上側に立設され、先端が外側に曲がった垂直延長
部３２２が備えられており、中央部には上側に突出され
た二つの突出部３２１が形成されている。回転支持部３
２３には固定板３３０の一端を挿入させる向かい合う一
対の挿入溝３２４が備えられる。
【００１４】かかる補助ヒンジ板３２０は本体ケ−ス１
００に内蔵されているが、本体ケ−ス１００には回転支
持部３２３、突出部３２１、垂直延長部３２２と相応す
る部分に設置口１３０が形成されており、これを通して
回転支持部３２３、突出部３２１、垂直延長部３２２は
外部に露出され、本体ケース１００の内部に断熱材であ
るウレタン１４０を発抱すれば、補助ヒンジ板３２０は
本体ケ−ス１００に別の固定手段なしにも堅固に内蔵固
定される。
【００１５】ヒンジ板３１０はドア２００の上側端部に
形成されたドア結合孔２２０と軸着されるヒンジ軸３１
１が一端部に構成され、中央部には補助ヒンジ板３２０
の突出部３２１と相応する部分に結合孔３１２が備えら
れている。従って、本体ケ−ス１００の外部に露出され
ている補助ヒンジ板３２０の突出部３２１に結合孔３１
２を挿入することにより、ヒンジ板３１０は本体ケ−ス
１００の上部に安着される。
【００１６】一方、固定板３３０は一端部に円筒形より
なる中空の回転輪３３１とこれを貫通する回転ピン３３
３が備えられており、他端部には固定板３３０が補助ヒ
ンジ板３２０に着脱自在に結合されるよう補助ヒンジ板
３２０の垂直延長部３２２に結合される円筒形の係止部
３３４が一体に備えられている。円筒形の回転輪３３１
には一面が平面部３３２より形成されていて、組立及び
取り外し時回転輪３３１がヒンジ板３１０に接触しない
ことにより、固定板３３０が回転支持部３２３に備えら
れた挿入溝３２４に容易に挿入及び取り外す。また、固
定板３３０が補助ヒンジ板３２０に結合される際、固定
板３３０の中央部には下側に半円形のプレッシング部３
３５がヒンジ板３１０と接するよう備えられていて、ヒ
ンジ板３１０を本体ケ−ス１００側に押すことにより堅
固に固定させる。
【００１７】最後に、ヒンジ構造を外部衝撃から保護
し、冷蔵庫の外部を美麗にするために蓋部３４０が備え
られるが、この蓋部３４０はヒンジ部３１０のドア側の
一端部と固定板３３０の一端部に挟着されている。
【００１８】次いで、このように構成された上ヒンジ部
を用いたドアの組立過程を説明する。まず、本体ケース
１００の底部に構成された下ヒンジ部にドア２００の下
側端部を軸着した後、上ヒンジ部３００のヒンジ軸３１
１をドア結合孔２２０に挿入させると共に、本体ケ−ス
１００の外部に突出された突出部３２１に結合孔３１２
を嵌合することにより、本体ケ−ス１００の上部に上ヒ
ンジ部３００を安着させる。この状態で、固定板３３０
の回転ピン３３３を挿人溝３２４に挿入させた後、係止
部３３４を補助ヒンジ板３２０の垂直延長部３２２に結
合させれば固定板３３０は固定され、かつ固定板３３０
のプレッシング部３３５によりヒンジ板３１０が本体ケ
−ス１００に堅固に固定される。さらに、回転ピン３３
３を挿人溝３２４に挿入する際、回転輪３３１の平面部
３３２を下向きにすれば、ヒンジ板３１０と間隙が生ず
るので挿入が遥かに容易になる。最後に、蓋体３４０を
ヒンジ板３１０のドア側の一端部と固定板３３０の一端
部に嵌め合うとドア２００の組立作業は完了される。
【００１９】また、ドアの取り外し作業は前記組立作業
の逆順よりなされる。これを説明すれば、まず固定板３
３０とヒンジ板３１０のそれぞれの一端部と結合されて
いる蓋体３４０を取り外す。そして、補助ヒンジ板３２
０の垂直延長部３２２に嵌合された固定板３３０の係止
部３３４を取り外した後、回転ピン３３３を挿入溝３２
４から取り外せば、固定板３３０は取り外される。この
際も、前述したように、回転輪３３１の平面部３３２を
下向きにすれば、固定板３３０は取り外し易くなる。次
いで、本体ケ−ス１００の上部に位置しているヒンジ板
３１０を取り外してから、ドア２００を上側を引き上げ
て下ヒンジ部からドア２００の下端部を離脱させれば、
ドア２００と本体ケ−ス１００が取り外し易くなる。
【００２０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による冷蔵庫
はドアを回転自在に支持するヒンジ板をボルトを用いな
い結合手段を備えて本体ケースに着脱自在にすることに
より、ドアの取り外し及び組立作業が別の工具なしにも
容易になされ、作業時間も縮められる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明が適用される冷蔵庫の全体的な構造を
示す概略図である。
【図２】 本発明による冷蔵庫のドアとヒンジの結合構
造を示した分解斜視図である。
【図３】 本発明によるヒンジ板の締結状態を示す側断
面図である。
【図４】 従来のドアと上ヒンジ部との結合構造を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
１００ 本体ケ−ス ２００ ドア ３１０ ヒンジ板 ３１２ 結合孔 ３２０ 補助ヒンジ板 ３２１ 突出部 ３３０ 固定板 ３３１ 回転輪 ３３３ 回転ピン ３３４ 係止部 ３４０ 蓋体

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内部に貯蔵室の備えられた本体ケース
    と、前記貯蔵室を開閉するドアと、一端部が前記ドアの
    一側面を回転動自在に支持し、他端部は前記本体ケース
    に取り付けられるヒンジ板を備えた冷蔵庫において、 前記本体ケースには補助ヒンジ板が取り付けられてお
    り、前記ヒンジ板の後端部は前記補助ヒンジ板の上部に
    安着され、前記ヒンジ板を前記補助ヒンジ板に密着固定
    させるために前記補助ヒンジ板に着脱自在に結合させる
    固定板が備えられ、 前記補助ヒンジ板にはドア側の一端部に一対の挿入溝を
    有する回転支持部が備えられており、前記固定板には一
    端部に前記回転支持部の挿入溝に挿入される回転ピンが
    備えられている ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項２】 前記補助ヒンジ板の他端部には垂直延長
    部が備えられており、上面には少なくとも一つ以上の突
    出部を備え、前記固定板は一端部に前記回転ピンが貫通
    する回転輪と、他端部に係止部を備え、前記回転ピンが
    前記回転支持部の挿入溝に挿入され、前記係止部が前記
    補助ヒンジ板の垂直延長部に嵌め合うことにより前記固
    定板が前記補助ヒンジ板に固定されることを特徴とする
    請求項１に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項３】 前記ヒンジ板には前記補助ヒンジ板の突
    出部と応ずる位置に結合孔を備えることを特徴とする請
    求項２に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項４】 前記回転輪は中空の円筒形であって前記
    固定板の一端部に一体に備えられることを特徴とする請
    求項２に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項５】 前記回転輪には平面部が備えられること
    を特徴とする請求項４に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項６】 前記係止部は中空の円筒形であって前記
    固定板の他端部に一体に備えられていることを特徴とす
    る請求項２に記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項７】 前記垂直延長部は前記係止部が結合及び
    取り外し自在に前記補助ヒンジ板の他端部に上側に立設
    され先端が外側に曲がることを特徴とする請求項２に記
    載の冷蔵庫。
  8. 【請求項８】 前記固定板の中央部には前記ヒンジ板を
    前記本体ケ−ス側に押圧させる半円形のプレッシング部
    が備えられていて前記ヒンジ板を前記本体ケ−スに密着
    固定させることを特徴とする請求項２に記載の冷蔵庫。
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