JP3045792B2 - プロペラシャフトの製造方法 - Google Patents
プロペラシャフトの製造方法Info
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- JP3045792B2 JP3045792B2 JP3030328A JP3032891A JP3045792B2 JP 3045792 B2 JP3045792 B2 JP 3045792B2 JP 3030328 A JP3030328 A JP 3030328A JP 3032891 A JP3032891 A JP 3032891A JP 3045792 B2 JP3045792 B2 JP 3045792B2
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- tube
- yoke
- outer periphery
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- reinforcing ring
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロペラシャフトの製
造方法に関し、特に、車両用のエンジンからの動力を車
輪等に伝達するために用いて好適なプロペラシャフトの
製造方法に関する。
造方法に関し、特に、車両用のエンジンからの動力を車
輪等に伝達するために用いて好適なプロペラシャフトの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の製造方法としては、例え
ば特開平1−307506号公報に開示されているもの
がある。
ば特開平1−307506号公報に開示されているもの
がある。
【0003】かかる製造方法は、自在継手のヨークの軸
部外周に、チューブ(同公報では「パイプ」)の端部を
嵌め合わせてから、まず第1の作業工程として、かしめ
用の可動ダイによってチューブの端部をスウェージング
してヨークの軸部外周に塑性結合させ、その後、第2の
作業工程として、チューブの端部外周に補強リングを圧
入または焼ばめによって嵌着させることにより、プロペ
ラシャフトを製造するものである。
部外周に、チューブ(同公報では「パイプ」)の端部を
嵌め合わせてから、まず第1の作業工程として、かしめ
用の可動ダイによってチューブの端部をスウェージング
してヨークの軸部外周に塑性結合させ、その後、第2の
作業工程として、チューブの端部外周に補強リングを圧
入または焼ばめによって嵌着させることにより、プロペ
ラシャフトを製造するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法にあっては、上記のような第1および第2の作業
工程が必要となるため、生産性が自ら制限されるという
問題があった。
造方法にあっては、上記のような第1および第2の作業
工程が必要となるため、生産性が自ら制限されるという
問題があった。
【0005】本発明の目的は、チューブとヨークとの結
合強度を損うことなく生産性の大幅な向上を実現できる
プロペラシャフトの製造方法を提供することにある。
合強度を損うことなく生産性の大幅な向上を実現できる
プロペラシャフトの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプロペラシャフ
トの製造方法は、ヨークの軸部外周にチューブの端部が
塑性結合され、前記チューブの端部外周に補強リングが
装着されてなるプロペラシャフトの製造方法において、
前記ヨークの軸部外周に前記チューブの端部を嵌め合わ
せてから、前記チューブの端部外周に、予め加熱してお
いた前記補強リングを前記チューブの中間部から端部方
向に向かって圧入することによって、前記チューブの端
部を縮径方向に絞り込みつつ、前記補強リングを前記チ
ューブの端部外周に圧入することを特徴とする。
トの製造方法は、ヨークの軸部外周にチューブの端部が
塑性結合され、前記チューブの端部外周に補強リングが
装着されてなるプロペラシャフトの製造方法において、
前記ヨークの軸部外周に前記チューブの端部を嵌め合わ
せてから、前記チューブの端部外周に、予め加熱してお
いた前記補強リングを前記チューブの中間部から端部方
向に向かって圧入することによって、前記チューブの端
部を縮径方向に絞り込みつつ、前記補強リングを前記チ
ューブの端部外周に圧入することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のプロペラシャフトの製造方法は、ヨー
クに対するチューブの塑性結合と、その結合部分の外周
への補強リングの圧入とを1工程にて同時に行うことに
より、それらの作業を別工程で行う従来法に比して、生
産性を大幅に向上させる。
クに対するチューブの塑性結合と、その結合部分の外周
への補強リングの圧入とを1工程にて同時に行うことに
より、それらの作業を別工程で行う従来法に比して、生
産性を大幅に向上させる。
【0008】また、補強リングを加熱して圧入すること
により、それが収縮したときに生じる締付け力によっ
て、強固な結合力を得る。
により、それが収縮したときに生じる締付け力によっ
て、強固な結合力を得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0010】まず、プロペラシャフトの構造について簡
単に説明する。
単に説明する。
【0011】図2,図3および図4において、1はチュ
ーブ、2はヨークであり、共に例えばアルミニウムまた
はその合金等軽量でかつ可塑性の金属材料によって形成
されている。なお、チューブ1の両端部のそれぞれに
は、後述するようにしてヨーク2と補強リング3が結合
されるが、その結合部分はいずれも同じように構成され
るため、以下ではその一方の結合部分(図1の左側の部
分)についてのみ説明し、他方については説明を省略す
る。ヨーク2の軸部2Aの外周にはセレーション部2B
が設けられており、このセレーション部2Bにチューブ
1の端部1Aが塑性結合されている。さらに、チューブ
1の端部1Aの外周には補強リング3が嵌着されてい
る。
ーブ、2はヨークであり、共に例えばアルミニウムまた
はその合金等軽量でかつ可塑性の金属材料によって形成
されている。なお、チューブ1の両端部のそれぞれに
は、後述するようにしてヨーク2と補強リング3が結合
されるが、その結合部分はいずれも同じように構成され
るため、以下ではその一方の結合部分(図1の左側の部
分)についてのみ説明し、他方については説明を省略す
る。ヨーク2の軸部2Aの外周にはセレーション部2B
が設けられており、このセレーション部2Bにチューブ
1の端部1Aが塑性結合されている。さらに、チューブ
1の端部1Aの外周には補強リング3が嵌着されてい
る。
【0012】このようなプロペラシャフトの製造に際し
ては、まず、図1(a)に示すように、ヨーク2の軸部
2Aにチューブ1の端部1Aをゆるく嵌め合わせる。こ
のとき、チューブ1は、ヨーク2のセレーション部2B
の外周面に内接する程度である。
ては、まず、図1(a)に示すように、ヨーク2の軸部
2Aにチューブ1の端部1Aをゆるく嵌め合わせる。こ
のとき、チューブ1は、ヨーク2のセレーション部2B
の外周面に内接する程度である。
【0013】次に、加熱しておいた補強リング3を、可
動ダイ4によってチューブ1の端部1Aの外周に圧入す
る。その際には、押さえ部材5によってヨーク2を押え
る。図1(b)は補強リング3の圧入途中を示し、その
補強リング3は、圧入されつつ同時にチューブ1の端部
1Aを縮径させる方向に絞り込んで、その端部1Aをセ
レーション部2Bに塑性結合させることになる。補強リ
ング3の圧入が終了した時点では、図1(c)に示すよ
うにチューブ1の端部1Aがヨーク2のセレーション部
2Bに塑性結合し、さらに、その後の補強リング3の冷
却による収縮によってチューブ1の端部1Aが締付けら
れる。したがって、図3および図4に示すようにチュー
ブ1とヨーク2とが強固に接合される。
動ダイ4によってチューブ1の端部1Aの外周に圧入す
る。その際には、押さえ部材5によってヨーク2を押え
る。図1(b)は補強リング3の圧入途中を示し、その
補強リング3は、圧入されつつ同時にチューブ1の端部
1Aを縮径させる方向に絞り込んで、その端部1Aをセ
レーション部2Bに塑性結合させることになる。補強リ
ング3の圧入が終了した時点では、図1(c)に示すよ
うにチューブ1の端部1Aがヨーク2のセレーション部
2Bに塑性結合し、さらに、その後の補強リング3の冷
却による収縮によってチューブ1の端部1Aが締付けら
れる。したがって、図3および図4に示すようにチュー
ブ1とヨーク2とが強固に接合される。
【0014】図5は、内周面にセレーションが施された
補強リング3を圧入した場合の例を示す。この例のよう
に、ヨーク2側と補強リング3側のセレーションの形状
を同一として、それらの山と谷の部分をずらした場合に
は、チューブ1の端部1Aを縮径する方向に強く絞り込
んで、より強度な接合を得ることができる。
補強リング3を圧入した場合の例を示す。この例のよう
に、ヨーク2側と補強リング3側のセレーションの形状
を同一として、それらの山と谷の部分をずらした場合に
は、チューブ1の端部1Aを縮径する方向に強く絞り込
んで、より強度な接合を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプロペラ
シャフトの製造方法は、ヨークに対するチューブの塑性
結合と、その結合部分の外周への補強リングの圧入とを
1工程にて同時に行うため、それらの作業を別工程で行
う従来法に比して、生産性を大幅に向上させることがで
き、しかも補強リングを加熱して圧入するため、それが
収縮したときに生じる締付け力によって、強固な結合力
を得ることができる。さらに、本発明は、チューブに対
する補強リングの圧入方向を特定し、チューブの中間部
から端部方向に向かって補強リングを圧入するため、補
強リングの内径は、チューブの端部の外径に合わせて設
定すればよく、ヨークの頭部の大きさ、つまりチューブ
の端部と嵌まり合う軸部とは反対側の端部の大きさの影
響は受けない。すなわち、補強リングの内部にヨークの
頭部を通す必要がないため、ヨークの頭部が軸部よりも
大径であったとしても、その頭部の大きさの如何に拘わ
らず、補強リングの内径をチューブの端部の外径に合わ
せて設定することができ、その分、プロペラシャフトの
設計の自由度を増すことができる。また、補強リング側
のセレーション部とヨーク側のセレーション部の山と谷
の部分をずらしたまま、補強リングを圧入することによ
り、より強度な接合を得ることもできる。
シャフトの製造方法は、ヨークに対するチューブの塑性
結合と、その結合部分の外周への補強リングの圧入とを
1工程にて同時に行うため、それらの作業を別工程で行
う従来法に比して、生産性を大幅に向上させることがで
き、しかも補強リングを加熱して圧入するため、それが
収縮したときに生じる締付け力によって、強固な結合力
を得ることができる。さらに、本発明は、チューブに対
する補強リングの圧入方向を特定し、チューブの中間部
から端部方向に向かって補強リングを圧入するため、補
強リングの内径は、チューブの端部の外径に合わせて設
定すればよく、ヨークの頭部の大きさ、つまりチューブ
の端部と嵌まり合う軸部とは反対側の端部の大きさの影
響は受けない。すなわち、補強リングの内部にヨークの
頭部を通す必要がないため、ヨークの頭部が軸部よりも
大径であったとしても、その頭部の大きさの如何に拘わ
らず、補強リングの内径をチューブの端部の外径に合わ
せて設定することができ、その分、プロペラシャフトの
設計の自由度を増すことができる。また、補強リング側
のセレーション部とヨーク側のセレーション部の山と谷
の部分をずらしたまま、補強リングを圧入することによ
り、より強度な接合を得ることもできる。
【図1】図1(a),(b)および(c)は、本発明の
実施例によるプロペラシャフトの製造過程を示す図であ
る。
実施例によるプロペラシャフトの製造過程を示す図であ
る。
【図2】本発明によって製造されるプロペラシャフトの
半断面図である。
半断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図3のIV円部の拡大図である。
【図5】本発明によって製造される他のプロペラシャフ
トの半断面図である。
トの半断面図である。
1 チューブ 1A 端部 2 ヨーク 2A 軸部 2B セレーション部 3 補強リング 4 可動ダイ 5 押さえ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 3/02 B21D 39/04 B60K 17/22
Claims (2)
- 【請求項1】 ヨークの軸部外周にチューブの端部が塑
性結合され、前記チューブの端部外周に補強リングが装
着されてなるプロペラシャフトの製造方法において、前記ヨークの軸部外周に前記チューブの端部を嵌め合わ
せてから、 前記チューブの端部外周に、予め加熱しておいた前記補
強リングを前記チューブの中間部から端部方向に向かっ
て圧入することによって、前記チューブの端部を縮径方
向に絞り込みつつ、 前記補強リングを前記チューブの端
部外周に圧入することを特徴とするプロペラシャフトの
製造方法。 - 【請求項2】 予め前記ヨークの軸部外周と前記補強リ
ングの内周のぞれぞれにセレーション部を設けておき、 前記ヨークの軸部外周に前記チューブの端部を嵌め合わ
せてから、 前記ヨークのセレーション部と前記補強リングのセレー
ション部のそれぞれにおける山と谷の部分を、前記チュ
ーブの周方向においてずらしたまま、 前記チューブの端部外周に、予め加熱しておいた前記補
強リングを圧入することを特徴とする請求項1に記載の
プロペラシャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030328A JP3045792B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | プロペラシャフトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030328A JP3045792B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | プロペラシャフトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04272505A JPH04272505A (ja) | 1992-09-29 |
JP3045792B2 true JP3045792B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=12300745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3030328A Expired - Fee Related JP3045792B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | プロペラシャフトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045792B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP3030328A patent/JP3045792B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04272505A (ja) | 1992-09-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |