JP3045639B2 - 水洗便器 - Google Patents
水洗便器Info
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- JP3045639B2 JP3045639B2 JP6171393A JP17139394A JP3045639B2 JP 3045639 B2 JP3045639 B2 JP 3045639B2 JP 6171393 A JP6171393 A JP 6171393A JP 17139394 A JP17139394 A JP 17139394A JP 3045639 B2 JP3045639 B2 JP 3045639B2
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- flush toilet
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水洗便器に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、停電時等にも
溜め水の排水とともに汚物の排出を可能とし、しかもこ
れを容易に実現することのできる操作性に優れた水洗便
器に関するものである。
のである。さらに詳しくは、この発明は、停電時等にも
溜め水の排水とともに汚物の排出を可能とし、しかもこ
れを容易に実現することのできる操作性に優れた水洗便
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等のトイレに設置される
水洗便器については、洗落し式、サイフォン式、サイフ
ォンジェット式等の各種の水洗便器が提供されてきてお
り、機能性の向上についての検討が盛んに進められてき
ている。このような状況において、この出願の出願人に
より従来とは全く異なる排水方式の水洗便器が提案され
ている(特願平6−56340号)。
水洗便器については、洗落し式、サイフォン式、サイフ
ォンジェット式等の各種の水洗便器が提供されてきてお
り、機能性の向上についての検討が盛んに進められてき
ている。このような状況において、この出願の出願人に
より従来とは全く異なる排水方式の水洗便器が提案され
ている(特願平6−56340号)。
【0003】この水洗便器は、たとえば図6の断面図と
して示すことができる。すなわち、ボウル(1)の底部
に排水口(5)が形成されており、この排水口(5)か
ら便器後方に水平な排水管部(11)が延設されてい
る。排水管部(11)には、その後方に、排出口(1
2)を底部終端に形成した直立する排出管部(13)が
連結されている。
して示すことができる。すなわち、ボウル(1)の底部
に排水口(5)が形成されており、この排水口(5)か
ら便器後方に水平な排水管部(11)が延設されてい
る。排水管部(11)には、その後方に、排出口(1
2)を底部終端に形成した直立する排出管部(13)が
連結されている。
【0004】排水管部(11)の終端開口部(10)に
は、回動軸(15)により回動自在に支持されたフラッ
パー弁(14)が取り付けられている。このフラッパー
弁(14)の回動によって終端開口部(10)が開閉す
る。回動軸(15)には、第1のねじりコイルバネ(4
1)が設けられており、フラッパー弁(14)が上方に
回動された場合には、これを排水管部(11)の終端開
口部(10)方向に復帰させるように弾性力が作用す
る。
は、回動軸(15)により回動自在に支持されたフラッ
パー弁(14)が取り付けられている。このフラッパー
弁(14)の回動によって終端開口部(10)が開閉す
る。回動軸(15)には、第1のねじりコイルバネ(4
1)が設けられており、フラッパー弁(14)が上方に
回動された場合には、これを排水管部(11)の終端開
口部(10)方向に復帰させるように弾性力が作用す
る。
【0005】また、この水洗便器は、フラッパー弁(1
4)の回動を電動駆動により行い、しかもこのフラッパ
ー弁(14)により終端開口部(10)を確実に閉鎖し
てボウル(1)内に水溜りを形成するように、モータを
備えた駆動手段を配備してもいる。駆動手段には、モー
タ(図示なし)の回転軸にカム(28)が連結されてお
り、このカム(28)に形成されたカム面が回動軸(1
5)に接触することによって、フラッパー弁(14)を
上方へと回動させ、排水管部(11)の終端開口部(1
0)を開放することができ、溜め水の排水とともに汚物
を排出管部(13)の排出口(12)から便器外に排出
することができる。
4)の回動を電動駆動により行い、しかもこのフラッパ
ー弁(14)により終端開口部(10)を確実に閉鎖し
てボウル(1)内に水溜りを形成するように、モータを
備えた駆動手段を配備してもいる。駆動手段には、モー
タ(図示なし)の回転軸にカム(28)が連結されてお
り、このカム(28)に形成されたカム面が回動軸(1
5)に接触することによって、フラッパー弁(14)を
上方へと回動させ、排水管部(11)の終端開口部(1
0)を開放することができ、溜め水の排水とともに汚物
を排出管部(13)の排出口(12)から便器外に排出
することができる。
【0006】また、リンク(29)が、その一端部にお
いてカム(28)の側面に回転自在に接続されている。
リンク(29)の他端部は、略Z字型形状を有するレバ
ー(34)に接続している。リンク(29)と接続する
レバー(34)の後端部には、移動することのない固定
部(25)との間に第2のねじりコイルバネ(20)が
取り付けられている。一方、レバー(34)の前端部
は、この図6に例示したように、フラッパー弁(14)
によって排水管部(11)の終端開口部(10)を閉鎖
する時には、回動軸(15)に接触し、その上に乗り上
げて配置されるようにしている。ねじりコイルバネ(2
0)は、レバー(34)の前端部を回動軸(15)に押
し付ける方向に付勢されており、その結果、レバー(3
4)の前端部が回動軸(15)上に配置されている状態
においては、ねじりコイルバネ(20)の弾性力は、フ
ラッパー弁(14)を排水管部(11)の終端開口部
(10)に押し付ける方向に作用する。この第2のねじ
りコイルバネ(20)の弾性力によって、フラッパー弁
(14)は排水管部(11)の終端開口部(10)に押
し付けられ、閉鎖状態が安定に保たれる。
いてカム(28)の側面に回転自在に接続されている。
リンク(29)の他端部は、略Z字型形状を有するレバ
ー(34)に接続している。リンク(29)と接続する
レバー(34)の後端部には、移動することのない固定
部(25)との間に第2のねじりコイルバネ(20)が
取り付けられている。一方、レバー(34)の前端部
は、この図6に例示したように、フラッパー弁(14)
によって排水管部(11)の終端開口部(10)を閉鎖
する時には、回動軸(15)に接触し、その上に乗り上
げて配置されるようにしている。ねじりコイルバネ(2
0)は、レバー(34)の前端部を回動軸(15)に押
し付ける方向に付勢されており、その結果、レバー(3
4)の前端部が回動軸(15)上に配置されている状態
においては、ねじりコイルバネ(20)の弾性力は、フ
ラッパー弁(14)を排水管部(11)の終端開口部
(10)に押し付ける方向に作用する。この第2のねじ
りコイルバネ(20)の弾性力によって、フラッパー弁
(14)は排水管部(11)の終端開口部(10)に押
し付けられ、閉鎖状態が安定に保たれる。
【0007】一方、溜め水の排水及び汚物等の排出に際
してモータを駆動させると、レバー(34)は、リンク
(29)の移動に伴って略水平に後方に移動し、回動軸
(15)から外れる。すると、ねじりコイルバネ(2
0)の弾性力はフラッパー弁(14)に作用せず、カム
(28)のカム面により容易に回動軸(15)を介して
フラッパー弁(14)を上方へと回動させることができ
る。排水管部(11)の終端開口部(10)が開く。
してモータを駆動させると、レバー(34)は、リンク
(29)の移動に伴って略水平に後方に移動し、回動軸
(15)から外れる。すると、ねじりコイルバネ(2
0)の弾性力はフラッパー弁(14)に作用せず、カム
(28)のカム面により容易に回動軸(15)を介して
フラッパー弁(14)を上方へと回動させることができ
る。排水管部(11)の終端開口部(10)が開く。
【0008】なお、図6図中の(2)は、ボウル(1)
の上端縁に沿ってその全周に設けられたリム部であり、
その内部には洗浄水の通水路(3)が形成されており、
また、その下面部には射水孔(6)が形成されている。
(42)は、オーバーフロー排水管であり、排水管部
(11)の後端部から上方へと向かい、次いで水平に屈
曲した後に下方へ屈曲し、排出管部(13)に連結され
ている。このオーバーフロー排水管(42)によって、
ボウル(1)内に図6図中に示した二点鎖線の高さまで
の十分な水溜りを形成することが可能となる。
の上端縁に沿ってその全周に設けられたリム部であり、
その内部には洗浄水の通水路(3)が形成されており、
また、その下面部には射水孔(6)が形成されている。
(42)は、オーバーフロー排水管であり、排水管部
(11)の後端部から上方へと向かい、次いで水平に屈
曲した後に下方へ屈曲し、排出管部(13)に連結され
ている。このオーバーフロー排水管(42)によって、
ボウル(1)内に図6図中に示した二点鎖線の高さまで
の十分な水溜りを形成することが可能となる。
【0009】さらに、この水洗便器おいては、洗浄水が
水道水から直接供給されるようにしてもいる。洗浄水供
給用の水道管(43)は、配管(44)を介して便器後
方上部に設けた、たとえば電磁弁等の水栓手段(45)
に接続されており、この水栓手段(45)を開放するこ
とにより、水道管(43)から直接洗浄水がリム部
(2)を経由して射水孔(6)からボウル(1)内に供
給される。
水道水から直接供給されるようにしてもいる。洗浄水供
給用の水道管(43)は、配管(44)を介して便器後
方上部に設けた、たとえば電磁弁等の水栓手段(45)
に接続されており、この水栓手段(45)を開放するこ
とにより、水道管(43)から直接洗浄水がリム部
(2)を経由して射水孔(6)からボウル(1)内に供
給される。
【0010】この図6に例示した水洗便器の場合には、
ボウル(1)内の水は、それ自身の水頭圧によって排出
可能であり、このため、汚物の排出に際してサイフォン
作用を起こす必要がなく、また、リム部(2)の射水孔
(6)から洗浄水を勢い良く噴射する必要もない。少な
い水量でも確実に、かつ静かに、しかも短時間で効果的
な汚物の排出とボウル(1)の洗浄とを行うことができ
る。
ボウル(1)内の水は、それ自身の水頭圧によって排出
可能であり、このため、汚物の排出に際してサイフォン
作用を起こす必要がなく、また、リム部(2)の射水孔
(6)から洗浄水を勢い良く噴射する必要もない。少な
い水量でも確実に、かつ静かに、しかも短時間で効果的
な汚物の排出とボウル(1)の洗浄とを行うことができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばこの図6に示した水洗便器は上記したような利点を有
するものの、モータによる電動駆動方式としているた
め、停電などによってモータを電動駆動させることがで
きない場合には、溜め水の排水及び汚物の排出は不可能
となってしまう。電動駆動方式としているが故の不便さ
がある。
ばこの図6に示した水洗便器は上記したような利点を有
するものの、モータによる電動駆動方式としているた
め、停電などによってモータを電動駆動させることがで
きない場合には、溜め水の排水及び汚物の排出は不可能
となってしまう。電動駆動方式としているが故の不便さ
がある。
【0012】そこでこのような問題を解消するために
は、モータの回転軸を手動で回転させることができるよ
うに、たとえばその回転軸を便器外にまで長く引き出
し、これにハンドルを取り付けることが考えられもす
る。しかしながら、この場合には、回転軸を回転させる
のに労力を要し、また、溜め水の排水及び汚物の排出を
行う度にハンドルを1回転させなければならず、その操
作は非常に面倒であり、煩わしいものとなってしまう。
は、モータの回転軸を手動で回転させることができるよ
うに、たとえばその回転軸を便器外にまで長く引き出
し、これにハンドルを取り付けることが考えられもす
る。しかしながら、この場合には、回転軸を回転させる
のに労力を要し、また、溜め水の排水及び汚物の排出を
行う度にハンドルを1回転させなければならず、その操
作は非常に面倒であり、煩わしいものとなってしまう。
【0013】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の水洗便器の欠点を解消し、停
電時等にも溜め水の排水とともに汚物の排出を可能と
し、しかもこれを容易に実現することのできる操作性に
優れた水洗便器を提供することを目的としている。
されたものであり、従来の水洗便器の欠点を解消し、停
電時等にも溜め水の排水とともに汚物の排出を可能と
し、しかもこれを容易に実現することのできる操作性に
優れた水洗便器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、ボウル底部の排水口から便器後
方に排水管部を接続し、その終端開口部にこれを開閉す
る弁装置が配設され、この弁装置によって排水管部の終
端開口部を閉止することでボウル内に水溜りを形成させ
る一方、それを開放することにより溜め水の排水と汚物
の排出とを行う水洗便器であって、弁装置には、排水管
部の終端開口部を開閉する弁と、弁を回動自在に支持す
る回動軸部と、回動軸部上に配置され、弁を終端開口部
に押し付ける方向に付勢された第1のねじりコイルバネ
とが備えられるとともに、モータと、モータの回転軸に
連結され、モータ回転に伴って弁の回動軸部に接触し、
これを回動させるカムと、カムに一端部が回転自在に接
続されたリンクと、カムに接続されたリンク端部とは反
対側の端部において一端部が接続され、リンクの移動に
伴って略水平移動し、他端部が弁の回動軸部に接触する
レバーと、一端部に固定端を有し、他端部がレバーのリ
ンクとの接続端部に接続され、弁を排水管部の終端開口
部に押し付ける方向に付勢された第2のねじりコイルバ
ネとが配設されており、回動軸部側のレバーには略水平
な第1の長穴が形成され、この長穴にカムを連結したモ
ータの回転軸が挿入されるとともに、リンクのレバーと
の接続端部には第2の長穴が形成され、かつレバーの回
動軸部との接触を手動により解除する解除手段が設けら
れてなることを特徴とする水洗便器を提供する。
を解決するものとして、ボウル底部の排水口から便器後
方に排水管部を接続し、その終端開口部にこれを開閉す
る弁装置が配設され、この弁装置によって排水管部の終
端開口部を閉止することでボウル内に水溜りを形成させ
る一方、それを開放することにより溜め水の排水と汚物
の排出とを行う水洗便器であって、弁装置には、排水管
部の終端開口部を開閉する弁と、弁を回動自在に支持す
る回動軸部と、回動軸部上に配置され、弁を終端開口部
に押し付ける方向に付勢された第1のねじりコイルバネ
とが備えられるとともに、モータと、モータの回転軸に
連結され、モータ回転に伴って弁の回動軸部に接触し、
これを回動させるカムと、カムに一端部が回転自在に接
続されたリンクと、カムに接続されたリンク端部とは反
対側の端部において一端部が接続され、リンクの移動に
伴って略水平移動し、他端部が弁の回動軸部に接触する
レバーと、一端部に固定端を有し、他端部がレバーのリ
ンクとの接続端部に接続され、弁を排水管部の終端開口
部に押し付ける方向に付勢された第2のねじりコイルバ
ネとが配設されており、回動軸部側のレバーには略水平
な第1の長穴が形成され、この長穴にカムを連結したモ
ータの回転軸が挿入されるとともに、リンクのレバーと
の接続端部には第2の長穴が形成され、かつレバーの回
動軸部との接触を手動により解除する解除手段が設けら
れてなることを特徴とする水洗便器を提供する。
【0015】
【作 用】この発明の水洗便器においては、ボウル底部
の排水口から便器後方に排水管部を接続し、その終端開
口部にこれを開閉する弁装置が配設される。この弁装置
によって排水管部の終端開口部を閉止することでボウル
内に水溜りを形成させ、それを開放することにより溜め
水の排水と汚物の排出とを行うことができる。
の排水口から便器後方に排水管部を接続し、その終端開
口部にこれを開閉する弁装置が配設される。この弁装置
によって排水管部の終端開口部を閉止することでボウル
内に水溜りを形成させ、それを開放することにより溜め
水の排水と汚物の排出とを行うことができる。
【0016】弁装置には、排水管部の終端開口部を開閉
する弁と、弁を回動自在に支持する回動軸部と、この回
動軸部上に配置され、弁を終端開口部に押し付ける方向
に付勢された第1のねじりコイルバネとが備えられると
ともに、モータと、モータの回転軸に連結され、モータ
回転に伴って弁の回動軸部に接触し、これを回動させる
カムと、カムに一端部が回転自在に接続されたリンク
と、カムに接続されたリンク端部とは反対側の端部にお
いて一端部が接続され、リンクの移動に伴って略水平移
動し、他端部が弁の回動軸部に接触するレバーと、一端
部に固定端を有し、他端部がレバーのリンクとの接続端
部に接続され、弁を排水管部の終端開口部に押し付ける
方向に付勢された第2のねじりコイルバネとが配設され
る。
する弁と、弁を回動自在に支持する回動軸部と、この回
動軸部上に配置され、弁を終端開口部に押し付ける方向
に付勢された第1のねじりコイルバネとが備えられると
ともに、モータと、モータの回転軸に連結され、モータ
回転に伴って弁の回動軸部に接触し、これを回動させる
カムと、カムに一端部が回転自在に接続されたリンク
と、カムに接続されたリンク端部とは反対側の端部にお
いて一端部が接続され、リンクの移動に伴って略水平移
動し、他端部が弁の回動軸部に接触するレバーと、一端
部に固定端を有し、他端部がレバーのリンクとの接続端
部に接続され、弁を排水管部の終端開口部に押し付ける
方向に付勢された第2のねじりコイルバネとが配設され
る。
【0017】レバーが回動軸部に接触する時には、第1
のねじりコイルバネの弾性力とともに、第2のねじりコ
イルバネの弾性力が弁に作用して、弁を排水管部の終端
開口部に強く押し付け、これを閉鎖する。ボウル内部に
確実に水溜りが形成される。一方、モータ駆動に伴って
レバーが略水平移動し、回動軸部から外れ、カムが回動
軸部に接触してこれを回動させると、弁も回動して排水
管部の終端開口部が開放される。ボウル内の溜め水はそ
れ自身の水頭圧により排水口より排水され、これと同時
に汚物も排出される。
のねじりコイルバネの弾性力とともに、第2のねじりコ
イルバネの弾性力が弁に作用して、弁を排水管部の終端
開口部に強く押し付け、これを閉鎖する。ボウル内部に
確実に水溜りが形成される。一方、モータ駆動に伴って
レバーが略水平移動し、回動軸部から外れ、カムが回動
軸部に接触してこれを回動させると、弁も回動して排水
管部の終端開口部が開放される。ボウル内の溜め水はそ
れ自身の水頭圧により排水口より排水され、これと同時
に汚物も排出される。
【0018】またこの発明の水洗便器においては、回動
軸部側のレバーには略水平な第1の長穴が形成され、こ
の長穴にカムを連結したモータの回転軸が挿入されると
ともに、リンクのレバーとの接続端部には第2の長穴が
形成され、かつレバーの回動軸部との接触を手動により
解除する解除手段が設けられる。このため、解除手段を
人手により操作することで、モータの回転軸を回転させ
ることなく、レバーと回動軸部との接触を解除すること
ができる。この時、第2のねじりコイルバネの弾性力は
弁に作用することはなく、第1のねじりコイルバネの弾
性力のみが作用し、弁を排水管部の終端開口部へ押し付
ける力は弱くなる。この状態において、ボウル内に多量
の水がある場合には、その水圧によって弁は回動し、終
端開口部を開放する。溜め水及び汚物が便器外に排出さ
れる。
軸部側のレバーには略水平な第1の長穴が形成され、こ
の長穴にカムを連結したモータの回転軸が挿入されると
ともに、リンクのレバーとの接続端部には第2の長穴が
形成され、かつレバーの回動軸部との接触を手動により
解除する解除手段が設けられる。このため、解除手段を
人手により操作することで、モータの回転軸を回転させ
ることなく、レバーと回動軸部との接触を解除すること
ができる。この時、第2のねじりコイルバネの弾性力は
弁に作用することはなく、第1のねじりコイルバネの弾
性力のみが作用し、弁を排水管部の終端開口部へ押し付
ける力は弱くなる。この状態において、ボウル内に多量
の水がある場合には、その水圧によって弁は回動し、終
端開口部を開放する。溜め水及び汚物が便器外に排出さ
れる。
【0019】このように、この発明の水洗便器の場合に
は、弁を押し付ける力を大小2つに切り換えることが可
能であり、その操作は解除手段を用いて手動で容易に行
うことができる。操作性は良好であり、特別な労力は必
要ない。停電等が発生し、モータ駆動が不能となった場
合には、弁を押し付ける力を弱くすることができ、ボウ
ル内の水量を多くするだけで溜め水の排水と汚物の排出
とを行うことができる。
は、弁を押し付ける力を大小2つに切り換えることが可
能であり、その操作は解除手段を用いて手動で容易に行
うことができる。操作性は良好であり、特別な労力は必
要ない。停電等が発生し、モータ駆動が不能となった場
合には、弁を押し付ける力を弱くすることができ、ボウ
ル内の水量を多くするだけで溜め水の排水と汚物の排出
とを行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の水洗便器についてさらに詳しく説明する。図1及び図
2は、各々、この発明の水洗便器における弁装置の一実
施例を示した要部断面図及び平面図である。
の水洗便器についてさらに詳しく説明する。図1及び図
2は、各々、この発明の水洗便器における弁装置の一実
施例を示した要部断面図及び平面図である。
【0021】たとえばこれらの図1及び図2に示した水
洗便器の弁装置は、図6に例示した水洗便器に適用可能
なものとして例示される。フラッパー弁(14)は、そ
の後方に押付板(38)が取り付けられており、この押
付板(38)の上端部に回動軸(15)が接続され、押
付板(38)とともにフラッパー弁(14)を支持して
いる。回動軸(15)は、その先端部がレバー(34)
側に略L字型に屈曲し、屈曲部(39)が形成されてい
る。この回動軸(15)には、上記したように、第1の
ねじりコイルバネ(41)が取り付けられているが、こ
のねじりコイルバネ(41)は、押付板(38)ととも
にフラッパー弁(14)を排水管部(11)の終端開口
部(10)に押し付ける方向に付勢されている。
洗便器の弁装置は、図6に例示した水洗便器に適用可能
なものとして例示される。フラッパー弁(14)は、そ
の後方に押付板(38)が取り付けられており、この押
付板(38)の上端部に回動軸(15)が接続され、押
付板(38)とともにフラッパー弁(14)を支持して
いる。回動軸(15)は、その先端部がレバー(34)
側に略L字型に屈曲し、屈曲部(39)が形成されてい
る。この回動軸(15)には、上記したように、第1の
ねじりコイルバネ(41)が取り付けられているが、こ
のねじりコイルバネ(41)は、押付板(38)ととも
にフラッパー弁(14)を排水管部(11)の終端開口
部(10)に押し付ける方向に付勢されている。
【0022】一方、排出管部(13)の上部には、移動
することのない固定部(25)が設けられており、この
固定部(25)にフラッパー弁(14)の駆動源として
のモータ(26)が設置されている。モータ(26)の
回転軸(27)にはカム(28)が連結されており、カ
ム(28)はモータ(26)の作動に伴って回転する。
カム(28)の側面には、リンク(29)がその先端部
において回転自在に接続されている。リンク(29)の
後端部には、長手方向に開口された長穴(30)が形成
されている。
することのない固定部(25)が設けられており、この
固定部(25)にフラッパー弁(14)の駆動源として
のモータ(26)が設置されている。モータ(26)の
回転軸(27)にはカム(28)が連結されており、カ
ム(28)はモータ(26)の作動に伴って回転する。
カム(28)の側面には、リンク(29)がその先端部
において回転自在に接続されている。リンク(29)の
後端部には、長手方向に開口された長穴(30)が形成
されている。
【0023】レバー(34)は、上下に配置された2つ
の水平部(31)(32)を有し、これらを垂直部(3
3)で連結した略Z字型形状としている。下側の水平部
(32)の長さは上側の水平部(31)の長さよりも短
くしており、水平部(32)には長手方向に略水平な長
穴(35)が形成されている。そして、この長穴(3
5)に回転軸(27)が貫通している。さらに、水平部
(32)の前端部には、下端方向に傾斜する傾斜面(3
6)が形成されている。この傾斜面(36)によって、
回動軸(15)の先端部(40)との接触及びその上へ
の乗り上げを容易としている。このようなレバー(3
4)は、リンク(29)と長穴(30)を介して接続し
ている。この接続部においては、第2のねじりコイルバ
ネ(20)の一端部も接続されており、レバー(3
4)、リンク(29)及びねじりコイルバネ(20)
は、同一箇所において接続されている。これらの部材の
取付けを容易としている。
の水平部(31)(32)を有し、これらを垂直部(3
3)で連結した略Z字型形状としている。下側の水平部
(32)の長さは上側の水平部(31)の長さよりも短
くしており、水平部(32)には長手方向に略水平な長
穴(35)が形成されている。そして、この長穴(3
5)に回転軸(27)が貫通している。さらに、水平部
(32)の前端部には、下端方向に傾斜する傾斜面(3
6)が形成されている。この傾斜面(36)によって、
回動軸(15)の先端部(40)との接触及びその上へ
の乗り上げを容易としている。このようなレバー(3
4)は、リンク(29)と長穴(30)を介して接続し
ている。この接続部においては、第2のねじりコイルバ
ネ(20)の一端部も接続されており、レバー(3
4)、リンク(29)及びねじりコイルバネ(20)
は、同一箇所において接続されている。これらの部材の
取付けを容易としている。
【0024】ねじりコイルバネ(20)は、その環状ら
せん部(37)がカム(28)側に向けられて取り付け
られており、これによって、環状らせん部(37)がカ
ム(28)と反対側に取り付けられる場合に比べてスペ
ースが縮小される。これらの図1及び図2に示した状態
においては、フラッパー弁(14)は、排水管部(1
1)の終端開口部(10)を閉鎖している。この状態で
は、図6にも例示したように、水洗便器のボウル(1)
内には水溜りが形成される。このような水溜りの形成に
よってもフラッパー弁(14)はわずかたりとも開くこ
とはなく、しっかりと終端開口部(10)を閉止し、水
漏れが発生することはない。
せん部(37)がカム(28)側に向けられて取り付け
られており、これによって、環状らせん部(37)がカ
ム(28)と反対側に取り付けられる場合に比べてスペ
ースが縮小される。これらの図1及び図2に示した状態
においては、フラッパー弁(14)は、排水管部(1
1)の終端開口部(10)を閉鎖している。この状態で
は、図6にも例示したように、水洗便器のボウル(1)
内には水溜りが形成される。このような水溜りの形成に
よってもフラッパー弁(14)はわずかたりとも開くこ
とはなく、しっかりと終端開口部(10)を閉止し、水
漏れが発生することはない。
【0025】その原理について説明すると、これら図1
及び図2に示した状態においては、第2のねじりコイル
バネ(20)の弾性力が、レバー(34)の下側水平部
(32)を下方に押し下げる方向に作用し、また、レバ
ー(34)の下側水平部(32)の前端部が回動軸(1
5)の先端部(40)上に乗り上げているため、第2の
ねじりコイルバネ(20)の弾性力は、てこの原理に従
って、フラッパー弁(14)を排水管部(11)の終端
開口部(10)に押し付ける方向に作用する。これと同
時に、回動軸(15)に設けた第1のねじりコイルバネ
(15)の弾性力も、フラッパー弁(14)を排水管部
(11)の終端開口部(10)に押し付ける方向に作用
する。これら第1及び第2のねじりコイルバネ(15)
(20)の弾性力が合わさった大きな力によって、フラ
ッパー弁(14)は、排水管部(11)の終端開口部
(10)を確実に閉鎖する。
及び図2に示した状態においては、第2のねじりコイル
バネ(20)の弾性力が、レバー(34)の下側水平部
(32)を下方に押し下げる方向に作用し、また、レバ
ー(34)の下側水平部(32)の前端部が回動軸(1
5)の先端部(40)上に乗り上げているため、第2の
ねじりコイルバネ(20)の弾性力は、てこの原理に従
って、フラッパー弁(14)を排水管部(11)の終端
開口部(10)に押し付ける方向に作用する。これと同
時に、回動軸(15)に設けた第1のねじりコイルバネ
(15)の弾性力も、フラッパー弁(14)を排水管部
(11)の終端開口部(10)に押し付ける方向に作用
する。これら第1及び第2のねじりコイルバネ(15)
(20)の弾性力が合わさった大きな力によって、フラ
ッパー弁(14)は、排水管部(11)の終端開口部
(10)を確実に閉鎖する。
【0026】一方、図6に例示したボウル(1)内の溜
め水の排水とともに汚物を排出する場合には、モータ
(26)を作動させてカム(28)を回転させる。この
時の状態を示したものが図3である。たとえばこの図3
に示したように、カム(28)の回転に伴ってカム面が
回動軸(15)の先端部(40)に接触し、次いでその
先端部(40)を上方へと押し上げる。
め水の排水とともに汚物を排出する場合には、モータ
(26)を作動させてカム(28)を回転させる。この
時の状態を示したものが図3である。たとえばこの図3
に示したように、カム(28)の回転に伴ってカム面が
回動軸(15)の先端部(40)に接触し、次いでその
先端部(40)を上方へと押し上げる。
【0027】これと同じくして、リンク(29)もカム
(28)とともに回転し、リンク(29)はレバー(3
4)を後方へと引っ張るように移動する。その結果、レ
バー(34)の下側水平部(32)の前端部が回動軸
(15)の先端部(40)から離れ、後方へと略水平に
引き下げられる。このレバー(34)の後退は、下側水
平部(32)に設けた長穴(35)及びリンク(29)
に設けた長穴(30)によって可能となる。また、下側
水平部(32)の前端部に設けた傾斜面(36)によっ
てその後退はスムーズに行われる。
(28)とともに回転し、リンク(29)はレバー(3
4)を後方へと引っ張るように移動する。その結果、レ
バー(34)の下側水平部(32)の前端部が回動軸
(15)の先端部(40)から離れ、後方へと略水平に
引き下げられる。このレバー(34)の後退は、下側水
平部(32)に設けた長穴(35)及びリンク(29)
に設けた長穴(30)によって可能となる。また、下側
水平部(32)の前端部に設けた傾斜面(36)によっ
てその後退はスムーズに行われる。
【0028】そして、さらにカム(28)が回転する
と、そのカム面に伴われて回動軸(15)が回動し、こ
れに支持された押付板(38)とともにフラッパー弁
(14)が上方へと回動して、排水管部(11)の終端
開口部(10)を開放する。ボウル(1)内の溜め水及
び汚物は、溜め水の水頭圧によって排出管部(13)の
排出口(12)より便器外に排出される。
と、そのカム面に伴われて回動軸(15)が回動し、こ
れに支持された押付板(38)とともにフラッパー弁
(14)が上方へと回動して、排水管部(11)の終端
開口部(10)を開放する。ボウル(1)内の溜め水及
び汚物は、溜め水の水頭圧によって排出管部(13)の
排出口(12)より便器外に排出される。
【0029】なお、この図3の例に示したように、レバ
ー(34)は略水平方向に移動するため、上側水平部
(31)の後端部とその近傍の固定部との間の間隔は、
図1に例示した間隔と略同一に保たれ、ねじりコイルバ
ネ(20)の伸びを十分に小さくすることができる。こ
のため、フラッパー弁(14)の駆動に際してモータ
(26)に加わる負荷が最小限に抑えられ、トルクを低
減させることができる。モータ(26)の寿命を長くす
ることができる。ま、ねじりコイルバネ(20)の寿命
にとっても有効となる。
ー(34)は略水平方向に移動するため、上側水平部
(31)の後端部とその近傍の固定部との間の間隔は、
図1に例示した間隔と略同一に保たれ、ねじりコイルバ
ネ(20)の伸びを十分に小さくすることができる。こ
のため、フラッパー弁(14)の駆動に際してモータ
(26)に加わる負荷が最小限に抑えられ、トルクを低
減させることができる。モータ(26)の寿命を長くす
ることができる。ま、ねじりコイルバネ(20)の寿命
にとっても有効となる。
【0030】さらに図1及び図2に示した例において
は、手動によりレバー(34)を略水平に後方に後退さ
せることができる。たとえば上側水平部(31)と垂直
部(33)との連結部に位置する一点(A)を支持しな
らレバー(34)を後方にスライドさせることができ
る。このスライドも、レバー(34)の下側水平部(3
2)に設けた長穴(35)及びリンク(29)の後端部
に設けた長穴(30)の存在によって可能となる。この
ようなレバー(34)のスライド時には、カム(28)
は回転することはない。このため、モータ(26)の駆
動に関係なく、レバー(34)を手動により後退させる
ことができる。
は、手動によりレバー(34)を略水平に後方に後退さ
せることができる。たとえば上側水平部(31)と垂直
部(33)との連結部に位置する一点(A)を支持しな
らレバー(34)を後方にスライドさせることができ
る。このスライドも、レバー(34)の下側水平部(3
2)に設けた長穴(35)及びリンク(29)の後端部
に設けた長穴(30)の存在によって可能となる。この
ようなレバー(34)のスライド時には、カム(28)
は回転することはない。このため、モータ(26)の駆
動に関係なく、レバー(34)を手動により後退させる
ことができる。
【0031】従って、停電等によりモータ(26)の駆
動が不能となった場合には、その点(A)を支持してレ
バー(34)を略水平に後方に移動させることによりレ
バー(34)と回動軸(15)との接触を解除すること
ができる。この状態を示したものが図4である。たとえ
ばこの図4に示したように、レバー(34)を後方にス
ライドさせると、下側水平部(32)の前端部が回動軸
(15)の先端部(40)から外れる。この状態におい
ては、第2のねじりコイルバネ(20)の弾性力はフラ
ッパー弁(14)には作用しない。フラッパー弁(1
4)には、回動軸(15)に設けた第1のねじりコイル
バネ(41)の弾性力のみが作用する。このため、フラ
ッパー弁(14)を排水管部(11)の終端開口部(1
0)に押し付ける力は図1及び図2の状態よりも弱くな
る。つまり、フラッパー弁(14)を押し付ける力は、
大小2つの状態に切り換えることができるのである。こ
の状態において、ボウル(1)内に多量の水がある場合
には、フラッパー弁(14)は、この図4に例示したよ
うに、その水の水圧により押されて上方へと回動し、排
水管部(11)の終端開口部(10)が開放される。た
とえばバケツ等によりボウル(1)内に水を注水するこ
とでこのような状態が実現される。一方、ボウル(1)
内の溜め水が少量の場合には、その溜め水は排水される
ことなく溜められたまま保持される。
動が不能となった場合には、その点(A)を支持してレ
バー(34)を略水平に後方に移動させることによりレ
バー(34)と回動軸(15)との接触を解除すること
ができる。この状態を示したものが図4である。たとえ
ばこの図4に示したように、レバー(34)を後方にス
ライドさせると、下側水平部(32)の前端部が回動軸
(15)の先端部(40)から外れる。この状態におい
ては、第2のねじりコイルバネ(20)の弾性力はフラ
ッパー弁(14)には作用しない。フラッパー弁(1
4)には、回動軸(15)に設けた第1のねじりコイル
バネ(41)の弾性力のみが作用する。このため、フラ
ッパー弁(14)を排水管部(11)の終端開口部(1
0)に押し付ける力は図1及び図2の状態よりも弱くな
る。つまり、フラッパー弁(14)を押し付ける力は、
大小2つの状態に切り換えることができるのである。こ
の状態において、ボウル(1)内に多量の水がある場合
には、フラッパー弁(14)は、この図4に例示したよ
うに、その水の水圧により押されて上方へと回動し、排
水管部(11)の終端開口部(10)が開放される。た
とえばバケツ等によりボウル(1)内に水を注水するこ
とでこのような状態が実現される。一方、ボウル(1)
内の溜め水が少量の場合には、その溜め水は排水される
ことなく溜められたまま保持される。
【0032】このように、停電時等でモータ(26)を
駆動させることが不可能な場合にも、ボウル(1)内の
溜め水を排水し、汚物を排出することができる。ボウル
(1)内にバケツ等によって注水するなどして水量を増
加させ、水圧を上げればよい。また、レバー(34)の
後退だけでフラッパー弁(14)に作用する力を切り換
えることができ、その操作は容易であり、煩わしさはな
く、操作性は良好である。たとえば点(A)には、解除
手段としてハンドル等の人手により操作が可能な任意の
部材を設けることができる。また、この点(A)に設け
たハンドル等の部材を便器本体を貫通させて便器外に配
置すれば、上記したレバー(26)の操作はより一層容
易となる。なお、停電が解消された場合には、モータ
(26)を回転させ、カム(28)を1回転させれば、
弁装置は初期状態に復帰する。このような初期状態への
復帰という観点からもこの例の弁装置の操作性は良好
で、煩わしさがきわめて少ない。
駆動させることが不可能な場合にも、ボウル(1)内の
溜め水を排水し、汚物を排出することができる。ボウル
(1)内にバケツ等によって注水するなどして水量を増
加させ、水圧を上げればよい。また、レバー(34)の
後退だけでフラッパー弁(14)に作用する力を切り換
えることができ、その操作は容易であり、煩わしさはな
く、操作性は良好である。たとえば点(A)には、解除
手段としてハンドル等の人手により操作が可能な任意の
部材を設けることができる。また、この点(A)に設け
たハンドル等の部材を便器本体を貫通させて便器外に配
置すれば、上記したレバー(26)の操作はより一層容
易となる。なお、停電が解消された場合には、モータ
(26)を回転させ、カム(28)を1回転させれば、
弁装置は初期状態に復帰する。このような初期状態への
復帰という観点からもこの例の弁装置の操作性は良好
で、煩わしさがきわめて少ない。
【0033】図5は、この発明の水洗便器における弁装
置の別の例を示した要部断面図である。この図5の例に
おいては、水洗便器の外部にハンドル(51)が設けら
れ、このハンドル(51)に、連結部材としてのワイヤ
ー(52)を介してレバー(34)の下側水平部(3
2)の後端部を接続している。レバー(34)を後退さ
せる場合には、ハンドル(51)を手で後方に引っ張る
だけでよい。その操作はさらに容易であり、操作性に優
れる。
置の別の例を示した要部断面図である。この図5の例に
おいては、水洗便器の外部にハンドル(51)が設けら
れ、このハンドル(51)に、連結部材としてのワイヤ
ー(52)を介してレバー(34)の下側水平部(3
2)の後端部を接続している。レバー(34)を後退さ
せる場合には、ハンドル(51)を手で後方に引っ張る
だけでよい。その操作はさらに容易であり、操作性に優
れる。
【0034】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。水洗便器ボウルの構造及び形状
等の細部については様々な態様が可能であることはいう
までもない。
定されるものではない。水洗便器ボウルの構造及び形状
等の細部については様々な態様が可能であることはいう
までもない。
【0035】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、停電等が発生するなどしてモータ駆動が不能とな
った場合にも、溜め水の排水及び汚物の排出を確実に行
うことができ、水洗便器の利便性が向上する。溜め水の
排水及び汚物の排出を行う場合には、手動によるレバー
の回動軸との接触を解除させるだけで済み、煩わしい操
作はなく、その操作性は良好である。特別な労力も要し
ない。
って、停電等が発生するなどしてモータ駆動が不能とな
った場合にも、溜め水の排水及び汚物の排出を確実に行
うことができ、水洗便器の利便性が向上する。溜め水の
排水及び汚物の排出を行う場合には、手動によるレバー
の回動軸との接触を解除させるだけで済み、煩わしい操
作はなく、その操作性は良好である。特別な労力も要し
ない。
【図1】この発明の水洗便器における弁装置の一実施例
を示した要部断面図である。
を示した要部断面図である。
【図2】図1の例の平面図である。
【図3】図1の例の開放時の状態を例示した要部断面図
である。
である。
【図4】レバーを手動により後退させた状態を例示した
要部断面図である。
要部断面図である。
【図5】この発明の水洗便器における弁装置の別の例を
示した要部断面図である。
示した要部断面図である。
【図6】従来の水洗便器を例示した断面図である。
【符号の説明】 1 ボウル 2 リム部 3 通水路 5 排水口 6 射水孔 10 終端開口部 11 排水管部 12 排出口 13 排出管部 14 フラッパー弁 15 回動軸 20 第2のねじりコイルバネ 25 固定部 26 モータ 27 回転軸 28 カム 29 リンク 30 長穴 31,32 水平部 33 垂直部 34 レバー 35 長穴 36 傾斜面 37 環状らせん部 38 押付板 39 屈曲部 40 先端部 41 第1のねじりコイルバネ 51 ハンドル 52 ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 正志 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−259167(JP,A) 実開 平5−47070(JP,U) 実開 平1−141870(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 5/02 E03D 11/10
Claims (4)
- 【請求項1】 ボウル底部の排水口から便器後方に排水
管部を接続し、その終端開口部にこれを開閉する弁装置
が配設され、この弁装置によって排水管部の終端開口部
を閉止することでボウル内に水溜りを形成させる一方、
それを開放することにより溜め水の排水と汚物の排出と
を行う水洗便器であって、弁装置には、排水管部の終端
開口部を開閉する弁と、弁を回動自在に支持する回動軸
部と、回動軸部上に配置され、弁を終端開口部に押し付
ける方向に付勢された第1のねじりコイルバネとが備え
られるとともに、モータと、モータの回転軸に連結さ
れ、モータ回転に伴って弁の回動軸部に接触し、これを
回動させるカムと、カムに一端部が回転自在に接続され
たリンクと、カムに接続されたリンク端部とは反対側の
端部において一端部が接続され、リンクの移動に伴って
略水平移動し、他端部が弁の回動軸部に接触するレバー
と、一端部に固定端を有し、他端部がレバーのリンクと
の接続端部に接続され、弁を排水管部の終端開口部に押
し付ける方向に付勢された第2のねじりコイルバネとが
配設されており、回動軸部側のレバーには略水平な第1
の長穴が形成され、この長穴にカムを連結したモータの
回転軸が挿入されるとともに、リンクのレバーとの接続
端部には第2の長穴が形成され、かつレバーの回動軸部
との接触を手動により解除する解除手段が設けられてな
ることを特徴とする水洗便器。 - 【請求項2】 レバーは、上下に配置された水平部が垂
直部で連結された略Z字型の形状を有し、下側の水平部
に第1の長穴が形成されており、上側の水平部と垂直部
との連結部に解除手段が配設された請求項1記載の水洗
便器。 - 【請求項3】 レバーは、上下に配置された水平部が垂
直部で連結された略Z字型の形状を有し、下側の水平部
に第1の長穴が形成されており、下側の水平部の回動軸
とは反対側の端部に解除手段が接続された請求項1記載
の水洗便器。 - 【請求項4】 解除手段は、ハンドルと、このハンドル
とレバーの下側水平部とを接続する連結部材とからなる
請求項3記載の水洗便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171393A JP3045639B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 水洗便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171393A JP3045639B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 水洗便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0835248A JPH0835248A (ja) | 1996-02-06 |
JP3045639B2 true JP3045639B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=15922334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6171393A Expired - Fee Related JP3045639B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 水洗便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045639B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP6171393A patent/JP3045639B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0835248A (ja) | 1996-02-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |