JP2939088B2 - 水洗便器 - Google Patents

水洗便器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水洗便器に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、洗浄水の節水
化とともに、洗浄排水時の不快な騒音を抑えることがで
き、しかも汚物と洗浄水の戻りをなくし、洗浄性能の安
定化を図ることのできる水洗便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等のトイレルームなどに
おいては、様々な構成と構造を有する各種の水洗便器が
使用されてきており、たとえばサイフォン式あるいはサ
イフォンジェット式の水洗便器や、洗い落とし方式の水
洗便器などがこれまでに知られている。
【0003】サイフォンジェット式水洗便器について
は、たとえば実公昭63−22212号公報等に開示さ
れたものが知られている。この便器は、たとえば図10
の断面図として示すことができる。図中の1は便器のボ
ウル、2はボウル1の上端縁に沿ってその全周に設けた
リム部、3はリム部2内に設けた通水路、4はロータン
クからの給水口、5はボウル1の排水口、6はリム部2
に設けた射水孔、7はジェット孔、8は導水路、9はサ
イフォン作用をする逆U字型の排水管路である。この排
水管路9は、水洗便器と一体に陶器等の硬質材料により
形成されている。
【0004】このようなサイフォンジェット式水洗便器
においては、洗浄時にリム部2の射水孔6から流下する
洗浄水によりボウル1面が洗浄される。また、ボウル1
の最低位置に設けられた排水口5には導水路8から流下
した洗浄水がジェット孔7より噴出し、ボウル1面を洗
浄した洗浄水に強制的な排水流を起こさせる。この排水
流は、排水管路9内部で満水状態を作り、これによりサ
イフォン作用が生じ、ボウル1内の汚物が洗浄水ととも
に強制的に排出される。すなわち、サイフォンジェット
式水洗便器では、排水管路9が満水状態となってから一
部の水を一気に流すことにより満水部分に吸引圧を生じ
させ、この吸引力によって満水部分の水と連鎖的にボウ
ル1内の汚物や洗浄水などが排出されるのである。ま
た、非洗浄時には、ボウル1内に逆U字型の排水管路9
の屈曲部での水位を上限水位とする水溜りが形成され、
この水溜りが悪臭の逆流を防止し、しかもサイフォン作
用の初期流となる。
【0005】そして、このサイフォンジェット式水洗便
器では、逆U字型排水管路9の屈曲部を経て下方に垂下
する排水管路内部に空気溜りが形成されるため、洗浄の
際にその空気溜りをいかに早く満水状態とするかが重要
な要件となっている。そこで従来では、排水管路を複雑
な形状に屈曲変形させたり、排水管路の内径を部分的に
小さくするなどによって、その部分の流路抵抗を大きく
し、満水状態を作りやすくすることが提案されてもい
る。
【0006】また図11の断面図と図12の平面図に例
示することのできる洗い落とし方式の水洗便器では、上
記のサイフォンジェット式水洗便器とほぼ同様の構成と
構造を有する排水管路を設けているが、この洗い落とし
方式の水洗便器の場合には、リム部2に設けた射水孔6
のみから洗浄水を噴出するようになっており、この射水
孔6からの洗浄水でボウル1面を洗浄し、これと同時に
その勢いで汚物等をボウル1から排水管路9方向に排出
することを特徴としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば図10に示したようなサイフォンジェット式の水洗便
器の場合には、高い洗浄性能を有するものの、サイフォ
ン作用を利用するため、ジェット孔7より多量の水を噴
射しなければならないという基本的な問題がある。ま
た、サイフォン作用は、ボウル1内の水が徐々に排水管
路9に引き込まれ、水溜りの水位が下がり、そして排水
口5から排水管路9に空気が入り、満水状態が破られて
完了するため、終了時に排水口5から空気が入る際にボ
コボコという不快音が発生するという問題もある。さら
には、一旦、サイフォン作用に引き込まれた水が、サイ
フォン作用が途中で終了すると、排水管路9の上方の屈
曲部を越えずに排水口5からボウル1内に戻ることもあ
り、汚物や洗浄水などが完全に流れきらない場合があ
る。
【0008】一方、図11および図12に示した洗い落
とし方式の水洗便器の場合には、汚物を水の勢いだけで
排出するために、洗浄音が大きく、しかも水に浮くよう
な汚物については非常に排出しにくいという問題があっ
た。このような欠点を解消するために、これまでに様々
な検討が加えられており、たとえばこの発明の発明者ら
により図13の断面図に示したような水洗便器が考え出
されてもいる。
【0009】この水洗便器では、ボウル1底部に設けた
排水口5から便器後方に水平に排水管14を延長すると
ともに、別の排水管10をこの排水管14に対して垂直
方向に接続する。この排水管10の下端開口部には開閉
自在としたフラッパー弁24を配設する。また、排水管
10を覆うようにして、排出口26を備えた排出配管部
11を設ける。排水管10の上端開口部からオーバーフ
ローする水は、この排出配管部11を介して排出口26
から便器外部に排出する。このような水洗便器におい
て、洗浄排水時には、フラッパー弁24を開放し、ボウ
ル1内の汚物等とともに、ボウル1面の洗浄水を一気に
排出する。こうして、サイフォン作用を起こさずとも確
実に汚物等を排出することが可能となり、洗浄性能の安
定化を図り、しかも洗浄排水時の不快な騒音が抑止され
るという効果がもたらされる。
【0010】このような優れた作用効果を有する水洗便
器であっても、図13に例示した水洗便器においては、
大用小用の区別なく一定の水量の洗浄水を使用してボウ
ル1面の洗浄および排水を行うため、ボウル1内には大
用時の汚物等の搬送を考慮して常に多量の水を溜めてお
く必要がある。しかしながら、実際には、小用時の洗浄
水は大用時よりも少ない水量で済むため、小用時の洗浄
水には無駄が生じていた。
【0011】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の水洗便器の欠点を解消し、洗
浄水の節水化とともに、洗浄排水時の不快な騒音を抑え
ることができ、しかも汚物と洗浄水の戻りをなくし、洗
浄性能の安定化を図ることのできる、信頼性の高い洗浄
方式の水洗便器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、ボウル底部の排水口から便器後
方に排水管部を接続し、その終端開口部に開閉自在な弁
装置を配設するとともに、排出口を備えた排出配管部を
前記排水管部に連結し、排水管部の終端開口部を弁装置
で閉止することによりボウル内に水溜りを形成し、弁装
置を開放することによりボウル洗浄と排水を行う水洗便
器において、前記排水管部と連通するサブタンクを配設
し、排水管部に連通するサブタンク底部に開閉自在な弁
装置を設け、大用時には排水管部の弁装置を開放した後
に、サブタンク底部の弁装置も開放して、排水管部へ洗
浄水を追加供給し、小用時には排水管部の弁装置のみを
開放することを特徴とする水洗便器を提供する。
【0013】
【作 用】この発明の水洗便器においては、ボウル底部
の排水口から便器後方に排水管部を接続し、その終端開
口部に開閉自在な弁装置を配設するとともに、排出口を
備えた排出配管部を排水管部に連結するため、非洗浄排
水時には、弁装置を閉止することにより水をボウル内に
溜めることができる。悪臭の逆流が防止される。一方、
洗浄排水時には、弁装置を開放することにより、汚物等
とともにボウル内の排水をそれ自身の水頭圧によって排
出することができる。排水のためにサイフォン作用を起
こす必要がなく、リム部等から洗浄水を勢いよく噴射す
る必要もない。静かに、しかも短時間で、ボウル内の汚
物等の排出とボウル面の洗浄が可能となる。節水化が図
れる。
【0014】またこの発明においては、前記の排水管部
と連通するサブタンクを配設し、このサブタンクの排水
管部への連通底部に開閉自在な弁装置を設けるため、大
用時には排水管部の弁装置を開放した後に、サブタンク
底部に設けた弁装置も開放して、排水管部へ洗浄水を追
加供給することができる。一方、小用時には排水管部の
弁装置のみを開放する。このように、大用と小用で洗浄
水の水量を変えることができ、洗浄水の効率のよい使用
とより一層の節水化が図れる。
【0015】排水管部に設けた弁装置は水洗便器の後方
に配置されるため、ボウルより見えることはなく、ま
た、サブタンクは便器本体の便蓋と略同一の高さに配置
することができるため、水洗便器としての外観や高級感
が損なわれることはない。
【0016】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の水洗便器についてさらに詳しく説明する。図1および
図2は、各々、この発明の水洗便器の一実施例を示した
断面図および一部切欠側面図である。
【0017】これらの図1および図2の例においては、
ボウル1の上端縁に沿ってその全周にリム部2を設けて
おり、このリム部2の内部には洗浄水の通水路3が形成
されている。またリム部2には、ボウル1の内面方向に
向い、通水路3と連通する洗浄水の射水孔6が形成され
ている。またこの例においては、ボウル1底部に設けた
排水口5から便器後方に水平な排水管14を延設してい
る。この排水管14の後方には、弁ブロック15がパッ
キン16を介して連結されている。排水管14の外径
は、たとえば図3に示したように、先細にすることがで
き、弁ブロック15を挿入するにつれて強力にシールす
ることができる。この弁ブロック15は、図4に例示し
たように、ボルト17、ナット18等によりしっかりと
水洗便器内に固定することができる。
【0018】図1に例示したように、弁ブロック15に
おいては、排水管14に排水流入管19を接続してい
る。この排水流入管19は、排水管14と反対側の端部
において上下に分岐し、上部排水管20と下部排水管2
1に分かれている。上部排水管20には、その上端開口
部を覆うようにオーバーフロータンク22を連結してい
る。このオーバーフロータンク22からは、下部排水管
21方向にオーバーフロー排水管23を接続している。
一方、下部排水管21の下端開口部にはフラッパー弁2
4が開閉自在に設置されている。これらの下部排水管2
1およびフラッパー弁24を包み込むように、箱状とし
たケース25が設けられ、上記のオーバーフロー排水管
23と連結している。また、ケース25の底面部には排
出口26が形成されてもいる。ボウル1内の水は、上部
排水管20の開口部位置まで溜り、それ以上の水が供給
された場合には、水は上部排水管20の上端開口部から
溢れ、オーバーフローとなり、オーバーフロータンク2
2、オーバーフロー排水管23およびケース25を通っ
て排出口26より水洗便器の外部へと放出される。ボウ
ル1から溢れ出ることはない。
【0019】図2に例示したように、フラッパー弁24
の下端部には弁軸27が接続されている。この弁軸27
はケース25により回転自在に支持され、リンク28お
よびカム29を介してモータ30と接続している。ま
た、図5および図6の<a>および<b>に例示したよ
うに、弁軸27の一端部はケース25から突出し、段違
い状に屈曲している。この段違い部31に上記のリンク
28が接続している。このようにして、モータ30の作
動により弁軸27が回転し、フラッパー弁24が開閉す
るのである。
【0020】もちろん、フラッパー弁24の開閉駆動方
式については特にこの例に限定されることはなく、適宜
な構成とすることができる。また図1および図2の例に
おいては、便器後方の弁ブロック15の上部にサブタン
ク32を設置している。サブタンク32は、その底部の
排水口33に接続した配管34を介して弁ブロック15
に設けた上部排水管20の上端開口部に連通している。
また、図7の断面図に示したように、サブタンク32の
底部排水口33にはフラッパー弁35を配備してもい
る。フラッパー弁35の一端部には弁軸36が設けられ
ており、この弁軸36の両端部はサブタンク32により
回転自在に支持されている。フラッパー弁35は、サブ
タンク32の上部に設けたモータ37の回転により弁軸
36を中心として図中に示した矢印方向に回転し、排水
口33を開閉する。フラッパー弁35の開閉駆動方式に
ついても特に制限はなく、たとえば前述した下部排水管
21の下端開口部に設けたフラッパー弁24と同様に、
適宜なカム、リンク等を結合させることができる。一
方、サブタンク32には、図1に例示したように、電磁
弁38および分岐水栓39を介して水道水等が給水され
るようにしている。この例においては、リム部2への洗
浄水の供給も分岐水栓39を介して行うようにしてい
る。サブタンク32のボウル1側の側壁部にはオーバー
フロー排水口40が設けられており、このオーバーフロ
ー排水口40の高さまで水を溜めることができる。オー
バーフロー排水口40は、オーバーフロー排水管41を
介してリム部2に連結しており、それ以上の水が供給さ
れた場合には、このオーバーフロー排水口40から余剰
の水が溢れ出て、排水管41を経てリム部2に排出さ
れ、サブタンク32内の水位は常に一定に保たれる。な
お、図中の42は水洗便器の制御装置を示している。
【0021】さらにこの例においては、サブタンク32
を便器本体に設けた便蓋43と略同一の高さに設置して
もいる。このため、水栓便器の外観や高級感が損なわれ
ずに済む。たとえば以上の構成を有するこの発明の水洗
便器においては、非洗浄排水時には、図5<a>および
<b>に例示したように、フラッパー弁24は閉止さ
れ、図1の下部排水管21の下端開口部はこのフラッパ
ー弁24により閉じられる。これによって、ボウル1内
には上部排水管20の上端開口部の高さまで水を溜める
ことができる。この水溜りにより悪臭の逆流が防止され
る。この場合、たとえボウル1内にそれ以上の水が供給
されても、水は上部排水管20の上端開口部から溢れオ
ーバーフローとなり、オーバーフロータンク22、オー
バーフロー排水管23およびケース25を通って排出口
26より水洗便器の外部へと放出され、ボウル1から溢
れ出ることはない。また、サブタンク1の底部排水口3
3に設けたフラッパー弁35も閉止され、サブタンク3
2内の水は流下しない。
【0022】一方、小用時の洗浄排水に際しては、電気
信号によりモータ30のみを作動させ、図6<a>およ
び<b>に例示したように、フラッパー弁24を開放
し、図1の下部排水管21の下端開口部だけを開ける。
一方、サブタンク32底部のフラッパー弁35は閉止し
ておく。すると、ボウル1内の汚物等とともに、ボウル
1面の洗浄水が一気に排出口26より便器外へと排出さ
れる。ボウル1の排水口5から延びる排水管14は水平
に配置されているため、ボウル1内の水はそれ自身の水
頭圧によって排出される。このため、汚物等の排出のた
めにサイフォン作用を起こす必要がなくなり、また、リ
ム部2から洗浄水を勢いよく噴射する必要もなくなる。
非常に少ない量で、静かに、しかも短時間で、ボウル1
内から汚物等とともに洗浄水を排水することが可能とな
る。従来のサイフォン式あるいはサイフォンジェット式
の水洗便器におけるサイフォン作用終了後の汚物や水の
逆流が防止され、しかも空気溜り形成によるボコボコと
いう不快音が低減される。
【0023】洗浄排水後は、モータ30によりフラッパ
ー弁24を図5の閉状態に復帰させる。大用時の洗浄排
水に際しては、上記の小用時と同様に、電気信号により
モータ30を作動させ、図6<a>および<b>に例示
したように、フラッパー弁24を開放し、図1の下部排
水管21の下端開口部を開ける。そして、ボウル1内の
汚物等とともに、ボウル1面の洗浄水を一気に排出口2
6より便器外へと排出する。その後少し遅れてモータ3
7が作動し、もう一方のフラッパー弁35を開放する。
すると、サブタンク32内に溜められていた水は、配管
34を介して上部排水管20に流入し、洗浄水が追加さ
れ、汚物の搬送に使用される。小用時の洗浄水量をきわ
めて少なくしておいても、このサブタンク32からの洗
浄水の追加供給により、大便時の汚物等の搬送を確実に
しかも効果的に行うことができる。小用時と同様に汚物
等の逆流は発生しない。水洗便器の洗浄性能が安定化
し、しかもより一層の節水化が図れる。また、サイフォ
ン作用終了後の騒音も低減する。
【0024】なお、この場合、フラッパー弁35の開放
と同時に、分岐水栓39が開き、サブタンク32への給
水が開始する。洗浄排水後は、モータ30および37に
よりフラッパー弁24および35を閉止する。フラッパ
ー弁35の閉止後、所定時間経過した後にサブタンク3
2が満水となると、分岐水栓39が閉まり、給水が止ま
る。以上のモータ30および37の動作、電磁弁38お
よび分岐水栓39の開閉動作等は、たとえば制御装置4
2によりすべて自動的に制御することができる。使用者
は、たとえば操作ボタン等を操作するだけでよい。
【0025】小用時、大用時ともに、洗浄排水後には、
ボウル1内に水が上部排水管20の上端開口部の位置ま
で溜まる。なお、大用小用に関係なく、たとえば操作パ
ネルの洗浄ボタンを押すと、一定時間水が、分岐水栓3
9からボウル1に至る流路を経てボウル1に流れ、その
内面を洗浄することができる。ボウル1内に所定の水量
が溜まるとその給水は止まる。このような水洗便器の動
作も制御装置42ですべて自動制御することができる。
【0026】この発明の水栓便器は、たとえば図8に示
したように、便器本体に設けた便蓋43を開けた時に、
視野に入らない位置にフラッパー弁32を設置すること
ができる。水洗便器としての外観や高級感は損なわれな
い。図9は、この発明の水洗便器の別の例を示した断面
図である。この図9の例においては、ボウル1底部の排
水口5から延びる水平な排水管14の立面方向に直接フ
ラッパー弁24を開閉自在に配設している。すなわち、
図1の例における上下に分岐した上部および下部排水管
20および21は省略されている。また、排水管14の
終端部にはオーバーフロータンク22およびオーバーフ
ロー排水管23を直接連結し、図1の排水流入管19も
省略している。そして、サブタンク32底部の排水口3
3に接続した配管34は、排水管14の終端部近傍に連
結している。
【0027】たとえば以上のような構成とすることによ
り、より効果的に、便蓋43を開けた時の見おろし視野
にフラッパー弁24を入れずに済む。また、この図9の
例の場合には、上記したように、図1の上部および下部
排水管20および21が省略されているため、排水管1
4から延長される排水管20および21の内径方向の容
積、すなわち水平方向の容積が削減され、その分の水量
を減少させることができる。便器内に留まる水量を少な
くすることができ、一回の洗浄における排水量が減少
し、節水効果がより一層高まる。
【0028】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。排水管路を用いて汚物等を排出
する方式の水洗便器である限り、細部については様々な
態様が可能であることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、大用時と小用時に洗浄水量を変えることができ、
より一層の節水化が図られ、これと同時に、洗浄排水時
の騒音を抑えることができ、汚物や洗浄水などの戻りが
防止され、水洗便器の洗浄性が向上する。しかも水洗便
器の外観や高級感は良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の水洗便器の一実施例を示した断面図
である。
【図2】図1の例の一部切欠側面図である。
【図3】図1の排水管と弁ブロックとの接続部を例示し
た要部断面図である。
【図4】図3の接続部の平面図である。
【図5】<a>および<b>は、各々、弁装置の非洗浄
排水時の状態を例示した正面図および側面図である。
【図6】<a>および<b>は、各々、弁装置の洗浄排
水時の状態を例示した正面図および側面図である。
【図7】図1のサブタンクを拡大して示した断面図であ
る。
【図8】図1の水洗便器の便蓋開放時を示した断面図で
ある。
【図9】この発明の水洗便器の別の例を示した断面図で
ある。
【図10】従来のサイフォンジェット式水洗便器の断面
図である。
【図11】従来の洗い落とし方式の水洗便器の断面図で
ある。
【図12】図11の水洗便器の平面図である。
【図13】水洗便器の断面図である。
【符号の説明】
1 ボウル 2 リム部 3 通水路 5 排水口 6 射水孔 14 排水管 15 弁ブロック 16 パッキン 17 ボルト 18 ナット 19 排水流入管 20 上部排水管 21 下部排水管 22 オーバーフロータンク 23 オーバーフロー排水管 24,35 フラッパー弁 25 ケース 26 排出口 27 弁軸 28 リンク 29 カム 30,37 モータ 31 段違い部 32 サブタンク 33 排水口 34 配管 36 弁軸 38 電磁弁 39 分岐水栓 40 オーバーフロー排水口 41 オーバーフロー排水管 42 制御装置 43 便蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長岡 弘敏 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−28154(JP,A) 特開 昭49−119440(JP,A) 実開 昭58−103278(JP,U) 実開 昭56−8687(JP,U) 特公 昭36−10185(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03D 11/13 E03D 5/012 E03D 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボウル底部の排水口から便器後方に排水
    管部を接続し、その終端開口部に開閉自在な弁装置を配
    設するとともに、排出口を備えた排出配管部を前記排水
    管部に連結し、排水管部の終端開口部を弁装置で閉止す
    ることによりボウル内に水溜りを形成し、弁装置を開放
    することによりボウル洗浄と排水を行う水洗便器におい
    て、前記排水管部と連通するサブタンクを配設し、排水
    管部に連通するサブタンク底部に開閉自在な弁装置を設
    け、大用時には排水管部の弁装置を開放した後に、サブ
    タンク底部の弁装置も開放して、排水管部へ洗浄水を追
    加供給し、小用時には排水管部の弁装置のみを開放する
    ことを特徴とする水洗便器。
  2. 【請求項2】 排水管部の終端開口部に弁装置をその立
    面方向に設けてなる請求項1の水洗便器。
  3. 【請求項3】 サブタンクの高さを便器本体の便蓋と略
    同一にしてなる請求項1または2の水洗便器。
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