JP3045608U - 携帯用コンピュータの収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用コンピュータを安全に携行することが
でき、携帯用コンピュータを使用する際には、収納空間
の上方に安定して保持することが可能なため、操作しや
すく、腕の疲労を少なくすることができる携帯用コンピ
ュータの収納箱を提供すること。 【解決手段】 携帯用コンピュータ３０の収納箱は、外
装ケース１０と、外装ケース１０の内部に着脱自在に密
嵌される硬質の箱体２０とを備え、箱体２０は、平滑な
底板２１を有し、底板２１と対向する面が開口してい
る。携帯用コンピュータ３０を収納する時は、開口した
面を上にして箱体２０を外装ケースの内部に嵌合する。
また、使用する時には、底板２１を上にして箱体２０を
外装ケース１０の内部に嵌合し、携帯用コンピューター
３０を底板２１の上に載せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯用コンピュータを、マウス、記録媒体等の周辺器機と共に携行 するのに好適な携帯用コンピュータの収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

携帯用コンピュータをビジネスケース等に収納して持ち歩く場合に、外出先に 適当な作業台がなく、ケース内に収納したまま携帯用コンピュータを使用するこ とがある。 ところが、携帯用コンピュータを収納できるケースの収納空間は、当然携帯用 コンピュータの厚みよりも深いので、ケースの側壁が邪魔になって、キーを打っ たり、周辺器機を操作するのが難しく、しかも、操作中は無理な姿勢を続けるた め腕が疲労しやすい。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、携帯用コンピュータを安全に携行することができ、携帯用コンピュ ータを使用する際には、収納空間の上方に安定して保持することが可能なため、 操作しやすく、腕の疲労を少なくすることができる携帯用コンピュータの収納箱 を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の携帯用コンピュータの収納箱は、外装ケースと、該外装ケースの内部 に着脱自在に密嵌される硬質の箱体とを備え、該箱体は、平滑な底板を有すると 共に、該底板と対向する面が開口している。 携帯時には、開口した面を上にして箱体を外装ケースの内部に嵌合し、箱体の 内部に携帯用コンピュータ及びその周辺機器を収納する。 使用時には、底板を上にして箱体を外装ケースの内部に嵌合し、箱体の底板の 裏面に携帯用コンピューターを載せて操作する。

【０００５】 箱体の内面に緩衝材を取付けることは、落下や振動等による衝撃から携帯用コ ンピュータを保護するので望ましい。 また、底板の裏面及び携帯用コンピュータの裏面に、互いに着脱自在に係合す る滑止め手段を設けても良い。このようにすると、使用中に箱体が傾斜しても、 携帯用コンピュータが滑り落ちる心配がない。 滑止め手段は、ベルベットクロスファスナーあるいはベルベットクロスファス ナーのフック部材と起毛布とから構成することが可能である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

携帯用コンピュータの収納箱は、図１に示すように、外装ケース１０と、外装 ケース１０の内部に着脱自在に密嵌される箱体２０とを備える。 外装ケース１０は、布、天然皮革、人造皮革等の軟質素材より成り、携帯用コ ンピュータ３０の厚みよりやや厚く、携帯用コンピュータ３０の平面の約２倍程 度の平面形状を有する直方体状に形成される。

【０００７】 また、外装ケース１０の上面は開閉自在の蓋１１となっており、外装ケース１ ０の側壁の端縁及び蓋１１の周縁に沿ってスライディングファスナー１２が装着 され、スライディングファスナー１２を脱着することによって、蓋１１を開閉で きるようになっている。 そして、図３に示すように、外装ケース１０の両側において、その本体と蓋１ １とに亘って、折り畳み可能な方杖部材１６が架設され、蓋１１を開いた状態で 保持できるようになっている。

【０００８】 さらに、図２に示すように、外装ケース１０の一側壁の外面には取っ手１３が 取付けられると共に、必要であれば肩掛け用ベルトが装着され、蓋１１の内面に は部品、紙、書類等を収納するためのポケット１４が設けられる。 また、図１及び図３に示すように、外装ケース１０の両側には、それぞれ固定 ベルト４０が取り付けられると共に、左右の固定ベルト４０の中央部に互いに係 合可能な金具１５が装着される。 そして、この金具１５を係合すると、固定ベルト４０がケース１０の開口面の 対角線に沿って交差するよう配置され、外装ケース１０の内部に収納された携帯 用コンピューター３０や周辺機器を動かないように抑えることができる。

【０００９】 箱体２０は、外装ケース１０の収納空間にぴったり嵌合される大きさで、平滑 な底板２１を有する直方体状に形成され、該底板２１と対向する天面が開口して いる。 従って、図１に示すように、開口する天面を上に向けて箱体２０を外装ケース １０の収納空間に嵌合すると、箱体２０の内部に携帯用コンピュータ３０及びそ の周辺機器を収納することができる。

【００１０】 また、外出先で携帯用コンピュータ３０を使用したい時は、図４及び図６に示 すように、箱体２０を裏返して、その底板２１を上方に向けて外装ケース１０の 収納空間に嵌合し、底板２１の裏面に携帯用コンピュータ３０を載置すれば良い 。 このようにすると、携帯用コンピュータ３０の操作キーが外装ケース１０の側 壁よりも高い位置に配置されるので操作しやすく、長時間操作しても腕が疲労す ることがない。

【００１１】 さらに、箱体２０は、図６に示すように、硬質の外層２４を有し、その内面全 面に発泡合成樹脂、綿等の緩衝材２５が取付けられ、さらに緩衝材２５の内面に 内層シート２３が装着される。 これにより、落下や震動等の衝撃が緩衝材２５によって吸収されるため、箱体 ２０に収納された携帯用コンピュータ３０やその周辺機器が傷付く虞がない。

【００１２】 図５及び図６に示すように、箱体２０の底板２１の裏面及び携帯用コンピュー タ３０の裏面に、互いに着脱自在に係合するベルベットクロスファスナーより成 る滑止め手段５０が設けられる。 図に示す例では、箱体２０の底板２１の裏面にベルベットクロスファスナーの ループ部材５２が、携帯用コンピュータ３０の裏面にベルベットクロスファスナ ーのフック部材５１が取付けられているが、箱体２０の底板２１の裏面に、ベル ベットクロスファスナーのループ部材５２に代えて、フック部材５１が係止可能 な起毛布を貼着しても良い。 このようにすると、乗り物の中等で使用した場合に、箱体２０の底板２１が傾 斜しても、携帯用コンピュータ３０が落下することがない。

【００１３】 なお、箱体２０の底板２１の裏面にベルベットクロスファスナーのフック部材 を、携帯用コンピュータ３０の裏面にベルベットクロスファスナーのループ部材 をそれぞれ装着すると共に、外装ケース１０の内面に起毛布を貼着すると、携帯 用コンピュータ３０の滑止め機能を発揮するだけでなく、箱体２０をその天面を 上方に向けて外装ケース１０に嵌合した時、ベルベットクロスファスナーのフッ ク部材と起毛布とが係合して、箱体２０のガタつきを防ぐ。

【００１４】

【考案の効果】

請求項１に記載の構成によれば、開口する天面を上にして箱体を外装ケースに 嵌合すると、携帯用コンピュータ及びその周辺機器を収納して携帯することがで きる。 また、この時、箱体が外力から携帯用コンピュータ及び周辺機器を保護するの で安全性が高く、しかも、堅くて重い機器類を収納しても外装ケースが変形しに くいため体裁が良い。 さらに、底板を上にして箱体を外装ケースに嵌合し、平滑な底板の裏面に携帯 用コンピュータを載置すると、携帯用コンピュータが外装ケースの収納空間の上 方に安定して保持されるので、外装ケースの側壁が邪魔にならずに操作しやすく 、長時間操作しても腕が疲労しにくい。

【００１５】 請求項２に記載の構成によれば、落下や振動等の衝撃が吸収されるため、収納 された携帯用コンピュータ及びその周辺機器の損傷を防ぐことができる。 請求項３に記載の構成によれば、携帯用コンピュータを使用している時に箱体 が傾斜しても、携帯用コンピュータが箱体の底板から滑り落ちる心配がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態を示す携帯用コンピュータの
収納箱の蓋開放時の斜視図

【図２】同上の蓋閉鎖時の斜視図

【図３】同上の分解斜視図

【図４】同上の携帯用コンピュータ使用時の斜視図

【図５】携帯用コンピュータ及び箱体の斜視図

【図６】図４のＡ−Ａ線断面図

【符号の説明】

１０ 外装ケース １１ 蓋 １２ スライディングファスナー １３ 取っ手 １４ ポケット １５ 金具 １６ 方杖部材 ２０ 箱体 ２１ 底板 ２３ 内層シート ２４ 外層 ２５ 緩衝材 ３０ 携帯用コンピュータ ４０ 固定ベルト ５０ 滑止め手段 ５１ ベルベットクロスファスナーのフック部材 ５２ ベルベットクロスファスナーのループ部材

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外装ケースと、該外装ケースの内部に着
   脱自在に密嵌される硬質の箱体とを備え、該箱体は、平
   滑な底板を有すると共に、該底板と対向する面を開口し
   たことを特徴とする携帯用コンピュータの収納箱。
2. 【請求項２】 前記箱体の内面に緩衝材を取付けた請求
   項１に記載の携帯用コンピュータの収納箱。
3. 【請求項３】 前記底板の裏面及び携帯用コンピュータ
   の裏面に、互いに着脱自在に係合する滑止め手段を設け
   た請求項１又は２に記載の携帯用コンピュータの収納
   箱。
4. 【請求項４】 前記滑止め手段が、ベルベットクロスフ
   ァスナーより成る請求項３に記載の携帯用コンピュータ
   の収納箱。
5. 【請求項５】 前記滑止め手段が、ベルベットクロスフ
   ァスナーのフック部材及び起毛布より成る請求項３に記
   載の携帯用コンピュータの収納箱。