JP3045001B2 - ポット型浄水器ユニット - Google Patents

ポット型浄水器ユニット

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JP3045001B2
JP3045001B2 JP6068548A JP6854894A JP3045001B2 JP 3045001 B2 JP3045001 B2 JP 3045001B2 JP 6068548 A JP6068548 A JP 6068548A JP 6854894 A JP6854894 A JP 6854894A JP 3045001 B2 JP3045001 B2 JP 3045001B2
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隆一 川本
繁 高木
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水などの原水(未
浄化水)をフィルタで濾過する浄水器ユニットに係り、
特にポット型浄水器ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】水道水中の残留塩素等を除去して、所謂
「おいしい」水をつくりだすための浄水器が普及しつつ
ある。この浄水器には、主として、水道の蛇口に装着さ
れるタイプのものと、浄水を卓上ポット等の容器に溜め
ておくポット型浄水器とがある。
【0003】第9図はポット型浄水器の従来例(特開平
4−104881号公報)を示す断面図であり、グリッ
プ10付きのポット12の上部に浄水器ユニット14が
嵌着されている。この浄水器ユニット14は、底面の中
央に開口を有する容器16と、該容器16の底面開口に
装着されたフィルタケース18と、該フィルタケース1
8内に挿填されたフィルタエレメント20と、蓋22と
を備えてなる。
【0004】この容器16内に水を注入すると、重力濾
過式に水がフィルタエレメント20を通過して濾過処理
される。浄水はポット12内に溜まる。ポット12のグ
リップ10を把んで傾けると、浄水は注ぎ口24から流
出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の浄水器ユニ
ットにあっては、フィルタエレメント20の寿命の判別
は専ら使用者の味覚ないし嗅覚にたよっており、個人差
が大きい。そのため、フィルター寿命がまだ十分に残っ
ているのにフィルターを交換してしまったり、フィルタ
ー寿命が尽きているにもかからわずフィルター交換を怠
ったりする不具合があった。
【0006】また、上記従来例においては、フィルタエ
レメント20に付着した水が(塩素分が除去されている
ために、)経時的に雑菌繁殖し易いという問題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のポット型浄水
器ユニットは、浄水を溜めるための下側容器の上側に設
置されるポット型浄水器ユニットにおいて、上部に未浄
水の受入口を有すると共に、下部に浄水の流出口を有し
たケースと、該ケース内の下部に配置されたフィルタ
と、該ケース内に所定量以上の水が貯留されると信号を
出力する水検出センサと、該水検出センサによる水検出
信号をカウントし、予め設定された寿命回数に到達する
と信号を出力するカウンタと、該カウンタからの信号に
より作動される光又は音の発生器と、を備えたことを特
徴とするものである。
【0008】請求項2のポット型浄水器ユニットは、請
求項1において、前記フィルタは活性炭素繊維よりな
り、該ポット型浄水器ユニットは、さらに、該フィルタ
に接する第1の電極と、該ケース内においてフィルタか
ら隔離して設けられた第2の電極と、これら電極の間に
電圧を印加する電池と、を備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】請求項3のポット型浄水器ユニットは、請
求項1又は2において、該水検出センサが水を検出する
と短時間だけ前記光又は音の発生器を作動させる発生器
駆動回路を備えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項4のポット型浄水器ユニットは、請
求項1において、前記水検出センサから所定秒数以上だ
け継続して水検出信号が出力された場合に前記カウンタ
を作動させる回路を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項5のポット型浄水器ユニットは、請
求項1において、前記カウンタに水検出信号が入力され
た場合、この入力から所定時間はカウンタへの水検出信
号の入力を遮断する回路を設けたことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項6のポット型浄水器ユニットは、請
求項1において、該ポット型浄水器ユニットが直立状態
にあることを検知する姿勢センサを設け、該ポット型浄
水器ユニットが直立状態にある場合に限り水検出センサ
からの信号を前記カウンタに入力させる回路を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明のポット型浄水器ユニットにあっては、
ケース内に水を注ぐと、フィルタによって濾過処理さ
れ、浄水がケース下部から流出される。蛇口などからケ
ース内に水を注ぐ場合、一般に注水速度は濾過速度より
も大きいから、ケース内に水が貯留する。ケース内に水
が溜まると、水検出センサが信号を出力し、この信号が
カウンタによってカウントされる。即ち、ケース内に水
を注ぐ1回の使用操作(浄水作製操作)に伴ってカウン
タのカウント数が1ずつ増える。
【0014】このカウンタのカウント数がフィルタの使
用寿命回数に達すると、光又は音の警報が発生器から発
生される。
【0015】これにより、ケース内に水を注いだ使用者
が、フィルタ交換時期になったことを知覚できる。
【0016】請求項2のポット型浄水器ユニットにおい
ては、活性炭素繊維よりなるフィルタに第1の電極が接
触されており、該フィルタから離隔した第2の電極と該
第1の電極との間に電池により電圧が印加されている。
この電圧は、活性炭素繊維と第2の電極との間の水に電
界を発生させ、電気泳動によって雑菌をフィルタに引き
寄せる。そして、雑菌がフィルタに触れると、雑菌が死
滅する。
【0017】即ち、本発明者らが種々研究を重ねた結
果、生きて新陳代謝を行なっている細菌は負に帯電して
おり、従って、水中に配置された電極間に低電圧を印加
すると、水中の細菌は電気泳動し、ついには陽極に到達
する。そして、電極に到達した細菌は電極に触れると、
その細胞内の数多くの酵素反応に関与している補酵素が
酸化されて減少し、同時に細胞内陰イオンの排出が起こ
る。これによって、細菌はその新陳代謝機能に障害を起
こし死滅することが判明した。
【0018】なお、この時加える電圧によりその効果が
異なり、細菌の種類によっても効果的な電圧に若干の幅
があることが判明している。即ち、その最大効果を奏す
る電圧は、0.7Vから1.5Vの間にあることが実験
的に確かめられた。これを詳説すると、細菌を電極で死
滅させるには0.7Vから0.8Vの電圧が適正であ
り、細菌を電極まで引き寄せるためには約1.5Vの電
圧を印加することが好適である。そのため、本発明では
両電極間に、0.5Vから2.0Vとりわけ0.6Vか
ら1.5Vに周期的に変化する電圧を印加するのが好適
であり、このようにすることにより、大腸菌及び一般細
菌を効果的に殺菌することができる。
【0019】請求項3のポット型浄水器ユニットにおい
ては、ケース内に水を入れると、光又は音が発生器から
短時間(例えば1〜20秒とりわけ3〜10秒程度)だ
け発生され、機器が作動していることが使用者に知覚さ
れる。この光又は音の発生器は短時間だけ発生されるた
め、該発生器の作動による電池の消耗はごくわずかであ
る。
【0020】請求項4のポット型浄水器ユニットにおい
ては、水検出センサが所定秒数以上にわたって水検出信
号を出力した場合だけカウンタがカウント作動される。
従って、例えば水検出センサに水がかかったりした程度
の短時間の水検出信号が出力されても、カウンタは使用
回数としてのカウントを行なわない。
【0021】請求項5のポット型浄水器ユニットにおい
ては、水検出センサが1回信号を出力すると、それから
所定の間はカウントが行なわれない。従って、水面が揺
れたりすることにより短時間のうちに多数回水検出信号
が出力されても、カウンタのカウント値は増大されな
い。
【0022】請求項6のポット型浄水器ユニットにおい
ては、該ユニットが直立している場合にのみ、カウンタ
がカウント作動可能とされている。従って、例えばポッ
ト型浄水器ユニットを傾けることにより水検出センサが
水(例えば、下側容器からフィルタを通って逆流してき
た水)と接触したとしても、この場合の水検出信号はカ
ウントされない。
【0023】
【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は実施例に係る浄水器ユニットを備えた浄水
器の全体構成を示す縦断面図、第2図は同平面図であ
り、上半分は蓋を閉めた状態における平面図、下半分は
蓋を取り外した状態における平面図である。なお、第2
図では、後述のキャップは図示が省略されている。第3
図はこの実施例に係る浄水器の分解斜視図、第4図はこ
の浄水器の使用例を示す斜視図である。
【0024】このポット型浄水器ユニット30は、有底
円筒状の下側容器32の上側に設置されている。このポ
ット型浄水器ユニット30は、底面に流出口34を備え
ると共に、上面に受入口36を備えた略円筒形状のケー
ス38と、このケース38内に配置された活性炭素繊維
よりなるフィルタ40と、該フィルタ40に接するよう
に設けられた陽極42と、該フィルタ40から離隔する
ように設けられた陰極44とを備えている。
【0025】ケース38内には、下側容器32内の水を
注ぎ出すために、円筒部48が上下方向に延設され、こ
の円筒部48内が注出口46となっている。
【0026】ケース38の側周面からは、側方に電池ケ
ーシング50が突設され、この電池ケーシング50内に
乾電池52の収納スペースと、基板54とが設置されて
いる。符号56は該電池ケーシング50に設けられた乾
電池52の交換用の電池蓋である。この電池ケーシング
50の上面には透明部58が設けられ、この透明部58
の下側にはLED60が設置されている。
【0027】前記フィルタ40はフィルタケース62内
に収容されている。このフィルタケース62の上面及び
下面は、それぞれ、水を通過させ得るように開口が設け
られている。フィルタケース62の上面からは摘み64
が突設されており、該摘み64を摘んでフィルタケース
62をケース38内に出し入れすることが可能とされて
いる。
【0028】前記陰極44は、フィルタケース62の底
面に貫設された陰極挿入用の小孔62aの下半分に挿入
されている。
【0029】65は、基板54と電極42,44とを接
続するリード線である。
【0030】ケース38の上面には、軟質なプラスチッ
クよりなる蓋66が着脱可能に設けられている。この蓋
66は、前記円筒部48に外嵌する短い円筒部68を備
えており、さらに、この円筒部68を塞ぐことが可能な
軟質なプラスチックよりなるキャップ70が該蓋66に
枢着されている。
【0031】前記ケース38の内面には、該ケース38
内に注ぎ込まれた水を検出するために一対の電極72が
設けられている。
【0032】第6図は主として基板54上に搭載された
制御回路のブロック図である。
【0033】水検出センサ100は、前記電極72、7
2より構成されており、両電極72、72間が水で短絡
されることによりH信号を出力する。この信号は、パル
ス発生回路102及びアップカウンタ104を介してA
ND回路106の第1の入力端子に入力され、また直接
に第2の入力端子に入力され、さらに、シングルショッ
ト発生回路105を介して第3の入力端子に入力されて
いる。このシングルショット発生回路105は、水検出
センサ100からH信号が入力されると、5.1秒間だ
けHレベルの信号を出力する。
【0034】このパルス発生回路102、アップカウン
タ104、シングルショット発生回路105及びAND
回路106を設けてあるため、水検出センサ100が5
秒以上継続して水を検出した場合に限り、AND回路1
06がH信号を出力する。
【0035】即ち、第7図の如く、水検出センサ100
がH信号を出力すると、パルス発生回路102がパルス
を連続的に出力し、このパルスがアップカウンタ104
でカウントされる。5秒分のパルスをカウントすると、
アップカウンタ104はH信号をAND回路106に出
力する。シングルショット発生回路は、水検出センサ1
00がHになってから5.1秒間の間はH信号を出力し
ている。これにより、AND回路106の3つの入力端
子にすべてH信号が入力されるため、AND回路106
の出力信号が0.1秒間だけHとなる。
【0036】なお、アップカウンタ104の出力がHに
なるのと同時にアップカウンタ104の該H出力信号が
そのリセット端子に入力されることにより、アップカウ
ンタ104がリセットされる。この5秒間が満了する以
前に水検出センサ100の信号がLになると、コンバー
タ108によりリセット端子にリセット信号が入力さ
れ、アップカウンタ104がリセットされる。従って、
水検出センサ100が5秒間H状態を続けることによっ
てのみAND回路106がH信号を出力する。
【0037】このAND回路106のH信号は、作動表
示用駆動回路108と、AND回路110の一方の入力
端子と、0.01秒のONディレイ回路112とに入力
されている。
【0038】この作動表示用駆動回路108は、H信号
が入力されると所定時間だけLEDを点灯させる。これ
により、制御回路が起動されていること(特に、電池が
消耗していないこと)が使用者に覚知される。
【0039】ONディレイ回路112の出力は1分タイ
マ114及びコンバータ116を介してAND回路11
0の他方の入力端子に入力されている。これらAND回
路110、ONDディレイ回路112、1分タイマ11
4及びコンバータ106は、AND回路106が1分以
内に複数回H信号を出力しても1回だけしかH信号を後
述のカウンタ126に伝えないためのものである。
【0040】即ち、第8図の通り、AND回路106が
H信号を出力すると、0.01秒間だけAND回路11
0の双方の入力端子の信号レベルがHになり、AND回
路110が0.01秒間だけH信号を出力する。AND
回路106がH信号を出力してから0.01秒が経過す
ると、1分タイマ114が起動されてその出力がHレベ
ルになり、コンバータ116によって反転されることに
よりAND回路110の他方の入力端子の信号レベルが
Lになり、AND回路100の出力はLになる。従っ
て、タイマ114がHを出力している1分間は、AND
回路106がH信号を複数回出力してもAND回路11
0の出力はLのままとなっている。このため、AND回
路106が1分間に多数回H信号を出力しても、後述の
カウンタ126は1回しかカウントしない。
【0041】AND回路110の出力は、AND回路1
20の一方の入力端子に入力されている。AND回路1
20の他方の入力端子には、傾斜センサ122からの信
号がコンバータ124を介して入力されている。この傾
斜センサ122は、例えば導電材料よりなる鉛直な円筒
状電極の中心に導電材料製の吊下電極が揺動自在に吊設
された構造のものであり、該センサ122が傾くと電極
同志が短絡して傾斜信号(H信号)を出力する。この傾
斜センサ122は回路基板54に実装されている。これ
らAND回路120、傾斜センサ122及びコンバータ
124は、ポット型浄水器ユニットが略鉛直状態にある
ときだけ、AND回路110からのH信号をカウンタ1
26に伝達する。
【0042】従って、例えば、ポット型浄水器ユニット
を傾けることにより電極72が水に漬り、水検出センサ
100が5秒以上H信号を出力しても、AND回路12
0がOFF状態にあるため、カウンタ126にはH信号
が伝達されない。
【0043】カウンタ126が所定数をカウントする
と、カウンタ126の出力がHとなり、警報表示用駆動
回路128がLED60を短いパルス間隔で所定秒数点
滅をつづけ、フィルタ交換時期になったことを報知す
る。
【0044】なお、カウンタ126の出力がHになる
と、それによって該カウンタ126がリセットされる。
【0045】このように構成されたポット型浄水器ユニ
ット30の使用法について次に説明する。
【0046】第4図(a)に示す如く、下側容器32と
接続されたポット型浄水器ユニット30から蓋66を外
し、これを蛇口74の下方に配置し、蛇口74から水を
ケース38内に注水する。ケース38内に注ぎ込まれた
水は、フィルタ40を通過し、濾過処理を受けてから下
側容器32内に落下し、該下側容器32内に貯留され
る。
【0047】なお、フィルタ40の濾過速度以上の給水
速度にて蛇口74から水を注ぎ込むことにより、ケース
38内に水が溜まる。このケース38内の水位が電極7
2よりも高くなると、電極72,72が導通され、前記
の通りLED60が点灯される。このLED60の発光
は、透明部58を介して使用者に視覚され、使用者はこ
の浄水器ユニット30が作動していることを知覚するこ
とができる。
【0048】下側容器32内に必要量の水が溜まった
後、蛇口74からの注水を停止し、次いで第4図(b)
に示す如く、蓋66をケース38に被せる。また、キャ
ップ70を円筒部68に被せる。これにより、下側容器
32は密閉された状態となるので、このまま冷蔵庫等に
保管することが可能となる。なお、第4図(c)に示す
如く、浄水器ユニット30と下側容器32とを分離し、
下側容器32に蓋66を直接に装着し、この状態で冷蔵
庫に保管するようにしても良い。
【0049】なお、下側容器32の上部の直径は、ケー
ス38の上部の直径と等しくなっており、蓋66はケー
ス38及び下側容器32の双方に装着可能とされてい
る。
【0050】本実施例においては、ケース38の下部が
下側容器32の上部内周面に水密的に嵌合するようにケ
ース38及び下側容器32の直径が選定されている。ま
た、ケース38の外周面からはスカート部38aが延出
され、このスカート部38aの内側には下側容器32の
上端面に密着するようにパッキン38bが設けられてい
る。このため、ケース38内への注水時に未浄水がケー
ス38をオーバーフローしても、この水が下側容器32
内に流入することがない。
【0051】さらに、前記円筒部68の内周面は円筒部
48の上部外周面に水密的に外嵌し、キャップ70は円
筒部68の上端に水密的に嵌合するように構成されてい
る。このため、冷蔵庫等に保管している第4図(b)又
は(c)の状態において容器32が転倒しても、水が外
部に流出することがない。
【0052】本実施例にあっては、フィルタ40が活性
炭素繊維よりなり、このフィルタ40に陽極42が当接
している。また、このフィルタ40から離隔するよう
に、かつフィルタケース62内の水と接触するように陰
極44が設けられ、これら陽極42及び陰極44には
0.5〜2.0Vの間で周期的に変化する電圧が印加可
能とされている。そのため、フィルタケース62内に水
が残留していても、この残留水は電気的に殺菌処理され
ており、前回の使用から次回の使用までの間にある程度
時間が経過しても、該次回の使用時には、雑菌を全く又
は殆ど含まないきわめて衛生的な水がフィルタ40から
下側容器32に供給される。
【0053】本実施例にあっては、円筒部48の上端は
ケース38の側周面の上端よりも上方にまで延在されて
いる。従って、第4図(a)に示す如く、蛇口74から
水をケース38内に供給する場合に、蛇口74からの給
水速度が過大であり、ケース38から水がオーバーフロ
ーしたとしても、この水は円筒部48の上端を回り込む
ことがない。即ち、ケース38から溢れた未処理の水道
水が注出口46を逆流して下側容器32内に落下するこ
とが全くない。
【0054】本実施例においては、ケース38の側方に
電池ケーシング50が突設され、この電池ケーシング5
0内に電池52が設置されている。そして、電池ケーシ
ング50は下側容器32の上方から側方にずれた位置に
配置され、かつこの電池ケーシング50の下端部分は、
該下側容器32の上端よりも下位に位置されている。従
って、万が一乾電池52から液漏れが生じても、この液
が下側容器32内に入り込むことは全くない。
【0055】本実施例では、水がケース38内に溜まる
とLED60が短時間だけ点灯される。この点灯時間
は、本実施例では5秒間に設定されており、このように
点灯時間を短くしたことにより乾電池52の寿命がきわ
めて長いものとなっている。但し、このようなLED等
の光発生手段のほかに、電子ブザー等の音を発生する手
段を用いても良い。
【0056】本実施例では、ケース38内へ注水して浄
水を作製する場合、ケース38内の水位が電極72以上
になると、水検出センサ100が信号を出力する。通常
の浄水作製状態にあっては、第4図(a)のようにポッ
ト型浄水器ユニットを蛇口74の下方に置き、蛇口74
から水を少流量にて連続的に吐出させる型態になる。
【0057】この場合、注水速度がフィルタの濾過速度
を上回り、水はケース38から静かにオーバーフローし
た状態で濾過が行なわれる。この状態では、電極72、
72は水没状態となり、第11図の如くアンド回路10
6から1パルスのH信号が出力され、カウンタ126が
1をカウントする。
【0058】下側容器32内が空になったり、浄水残量
が少なくなると、同様の注水操作が行なわれ、その度に
カウンタ126がカウント数を累増させ、遂にはカウン
タ126がアップし、LED60が警報報知作動され
る。
【0059】従って、使用者は、この警報機構が作動す
るまで安心してフィルタを使用できる。また、警報が作
動した後、フィルタ交換することにより、フィルタを無
駄なく寿命まで使用できると共に、フィルタ寿命が尽き
ていることを知らずに同一のフィルタを使いつづけるこ
とも防止される。
【0060】第5図は本発明の異なる実施例に係る浄水
器ユニット30Aを備えたポット型浄水器の使用状態を
示す断面図である。本実施例では、ケース38Aがボト
ムカバー80を一体に備えたものとなっている。このボ
トムカバー80は、ケース38Aの底面の全体を覆うと
共に、注出口46と反対側の端部に向って下り勾配とな
っており、かつこの注出口46と反対側の部分に落下口
82を備えている。
【0061】その他の構成は第1図と同様であり、同一
部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】本実施例においては、キャップ70を円筒
部68から外し、下側容器32を傾けると、注出口46
から水が注ぎ出されるが、この際、ボトムカバー80が
設けられているので、下側容器32内の水がフィルタ4
0と接触することがない。従って、下側容器32内の浄
水がフィルタ40と再接触することが確実に防止され
る。
【0063】本実施例は、例えば下側容器32内にティ
ーバッグ84を入れ、フィルタ40で濾過された浄水に
よって下側容器32内に水出しのムギ茶などを製造する
場合にきわめて好適である。即ち、下側容器32を傾け
ても、該下側容器32内のムギ茶等がフィルタ40と接
触することがなく、フィルタ40がムギ茶等で汚染され
ることが防止される。
【0064】なお、本発明においては、フィルタの装着
を検知するセンサを設けておき、フィルタが交換された
場合にカウンタのカウント値を0に戻すようにするリセ
ット回路を設けるのが好ましい。
【0065】
【発明の効果】以上の通り、本発明のポット型浄水器ユ
ニットは、フィルタをその寿命が尽きるまで使用でき、
しかも寿命が尽きたことを知らずに同一のフィルタをつ
づけて使うことが防止される。
【0066】請求項2のポット型浄水器ユニットによる
と、ケース内の残留水が殺菌処理されるため、前回使用
時から時間が経ってから使用した場合でも、清浄で衛生
的な浄水が得られる。
【0067】請求項3のポット型浄水器ユニットによる
と、使用者がポット型浄水器ユニットの作動を光又は音
によって確認でき、便利である。また、電池の寿命がき
わめて長く、電池交換の手間がかからない。
【0068】請求項4、5、6のポット型浄水器ユニッ
トによると、フィルタの使用回数を正確にカウントでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る浄水器ユニットを備えた
浄水器の全体縦断面図である。
【図2】実施例に係る浄水器ユニットを備えた浄水器の
平面図であり、上半分は蓋を装着した状態の平面図、下
半分は蓋を外した状態における平面図である。
【図3】実施例に係る浄水器の分解斜視図である。
【図4】実施例に係る浄水器の使用例を示す斜視図であ
る。
【図5】別の実施例に係る浄水器ユニットを備えた浄水
器の使用状態を示す縦断面図である。
【図6】実施例装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図7】実施例装置の作動を示すタイムチャートであ
る。
【図8】実施例装置の作動を示すタイムチャートであ
る。
【図9】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
30,30A,30B 浄水器ユニット 32 下側容器 34 流出口 36 受入口 38,38A ケース 40 フィルタ 42 陽極 44 陰極 50 電池ケーシング 52 乾電池 60 LED 100 水検出センサ 106,110,120 AND回路 122 傾斜センサ 126 カウンタ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水を溜めるための下側容器の上側に設
    置されるポット型浄水器ユニットにおいて、 上部に未浄水の受入口を有すると共に、下部に浄水の流
    出口を有したケースと、 該ケース内の下部に配置されたフィルタと、 該ケース内に所定量以上の水が貯留されると信号を出力
    する水検出センサと、 該水検出センサによる水検出信号をカウントし、予め設
    定された寿命回数に到達すると信号を出力するカウンタ
    と、 該カウンタからの信号により作動される光又は音の発生
    器と、を備えたことを特徴とするポット型浄水器ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記フィルタは活性
    炭素繊維よりなり、該ポット型浄水器ユニットは、さら
    に、 該フィルタに接する第1の電極と、 該ケース内においてフィルタから隔離して設けられた第
    2の電極と、 これら電極の間に電圧を印加する電池と、 を備えたことを特徴とするポット型浄水器ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該水検出セン
    サが水を検出すると短時間だけ前記光又は音の発生器を
    作動させる発生器駆動回路を備えたことを特徴とするポ
    ット型浄水器ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記水検出センサか
    ら所定秒数以上だけ継続して水検出信号が出力された場
    合に前記カウンタを作動させる回路を設けたことを特徴
    とするポット型浄水器ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記カウンタに水検
    出信号が入力された場合、この入力から所定時間はカウ
    ンタへの水検出信号の入力を遮断する回路を設けたこと
    を特徴とするポット型浄水器ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1において、該ポット型浄水器ユ
    ニットが直立状態にあることを検知する姿勢センサを設
    け、該ポット型浄水器ユニットが直立状態にある場合に
    限り水検出センサからの信号を前記カウンタに入力させ
    る回路を設けたことを特徴とするポット型浄水器ユニッ
    ト。
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