JP3044980B2 - 車両用摩擦式クラッチの制御装置 - Google Patents

車両用摩擦式クラッチの制御装置

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JP3044980B2 JP19063093A JP19063093A JP3044980B2 JP 3044980 B2 JP3044980 B2 JP 3044980B2 JP 19063093 A JP19063093 A JP 19063093A JP 19063093 A JP19063093 A JP 19063093A JP 3044980 B2 JP3044980 B2 JP 3044980B2
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秀洋 大庭
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用摩擦式クラッチ
の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンから駆動輪に到る動力伝達経路
中に摩擦式クラッチを備えた車両が知られている。たと
えば、ロックアップクラッチ付トルクコンバータを備え
たものがそれである。このようなロックアップクラッチ
は、エンジンの低回転領域におけるトルクの脈動を吸収
するなどのためにスリップ制御されるが、所謂ジャダと
称されるスリップ量のハンチングが発生して振動を発生
させる場合がある。
【0003】これに対し、たとえば、特開平4−224
361号公報に記載されているように、ロックアップク
ラッチの出力側回転体であるタービン翼車すなわち変速
機の入力軸の回転変動に基づいてロックアップクラッチ
のジャダの発生を判定してロックアップクラッチのスリ
ップ制御を中止するが、スリップ制御の中止にもかかわ
らず回転変動が継続する場合は、ジャダの発生ではなく
路面の凹凸に起因する回転変動であるとして上記スリッ
プ制御を再開させる制御装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御装置では、ジャダ判定のためにスリップ制御を
一旦中止しなければならないため、スリップ制御による
振動吸収効果や燃費向上効果を得ることができない期間
が発生する欠点があった。また、ジャダ検出のためにタ
ービン回転センサをさらに設ける必要がある不都合があ
った。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、スリップ制御を
一旦中止せず、しかもジャダ検出のための回転センサを
新たに設けなくてもジャダ判定ができる車両用摩擦式ク
ラッチの制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、エンジンの出
力を伝達する動力伝達経路に介挿された摩擦式クラッチ
と、その摩擦式クラッチから動力が伝達される駆動輪
と、専ら路面との接触によって回転させられる従動輪と
を備えた車両において、その摩擦式クラッチのスリップ
を制御する制御装置であって、(a) 前記駆動輪の回転変
動を検出する第1回転変動検出手段と、(b) 前記従動輪
の回転変動を検出する第2回転変動検出手段と、(c) 前
記摩擦式クラッチのスリップ制御中において、前記駆動
輪の回転変動と前記従動輪の回転変動との差に基づいて
その摩擦式クラッチのジャダの発生を判定するジャダ判
定手段と、(d) そのジャダ判定手段によって前記摩擦式
クラッチのジャダの発生が判定された場合には、摩擦式
クラッチのスリップ制御を変更するスリップ制御変更手
段とを、含むことにある。
【0007】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、第1
回転変動検出手段により駆動輪の回転変動が検出され、
第2回転変動検出手段により従動輪の回転変動が検出さ
れる一方、ジャダ判定手段により、スリップ制御中の駆
動輪の回転変動と従動輪の回転変動との差に基づいて摩
擦式クラッチのジャダの発生が判定される。そして、摩
擦式クラッチのジャダの発生が判定された場合には、ス
リップ制御変更手段により摩擦式クラッチのスリップ制
御が変更される。したがって、スリップ制御を一旦中止
せずしかもジャダ検出のための回転センサを新たに設け
なくても、ジャダ判定が可能となる。しかも、ジャダ判
定が行われると、摩擦式クラッチのスリップ制御がジャ
ダを回避するように自動的に変更される利点がある。
【0008】好適には、上記車両のエンジンと変速機と
の間にはロックアップクラッチ付トルクコンバータが備
えられ、上記摩擦式クラッチのジャダ判定やスリップ制
御は、そのロックアップクラッチに対して行われる。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための他の発明の要旨とするところは、エンジ
ンの出力を伝達する動力伝達経路に介挿された摩擦式ク
ラッチと、その摩擦式クラッチから動力が伝達される第
1駆動輪と、その摩擦式クラッチから解放クラッチを介
して動力が伝達される第2駆動輪とを備えた車両におい
て、その摩擦式クラッチのスリップを制御する制御装置
であって、(a) 前記第1駆動輪の回転変動を検出する第
1回転変動検出手段と、(b) 前記第2駆動輪の回転変動
を検出する第2回転変動検出手段と、(c) 前記摩擦式ク
ラッチのスリップ制御中において、前記解放クラッチを
解放した状態で、前記第1駆動輪の回転変動と前記第2
駆動輪の回転変動との差に基づいて摩擦式クラッチのジ
ャダの発生を判定するジャダ判定手段と、(d) そのジャ
ダ判定手段によって前記摩擦式クラッチのジャダの発生
が判定された場合には、その摩擦式クラッチのスリップ
制御を変更するスリップ制御変更手段とを、含むことに
ある。
【0010】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、第1
回転変動検出手段により第1駆動輪の回転変動が検出さ
れ、第2回転変動検出手段により第2駆動輪の回転変動
が検出される一方、ジャダ判定手段により、スリップ制
御中且つ解放クラッチを解放した状態における、第1駆
動輪の回転変動と第2駆動輪の回転変動との差に基づい
て摩擦式クラッチのジャダの発生が判定される。そし
て、摩擦式クラッチのジャダの発生が判定された場合に
は、スリップ制御変更手段により摩擦式クラッチのスリ
ップ制御が変更される。したがって、スリップ制御を一
旦中止せずしかもジャダ検出のための回転センサを新た
に設けなくても、ジャダ判定が可能となる。しかも、ジ
ャダ判定が行われると、摩擦式クラッチのスリップ制御
がジャダを回避するように自動的に変更される利点があ
る。
【0011】好適には、上記車両のエンジンと変速機と
の間にはロックアップクラッチ付トルクコンバータが備
えられるとともに、或いはそれに加えて変速機と駆動輪
との間には中央差動歯車装置が備えられ、上記第2発明
の摩擦式クラッチのジャダ判定やスリップ制御は、その
ロックアップクラッチ、或いは中央作動歯車装置の差動
制御クラッチに対して行われる。
【0012】
【課題を解決するための第3の手段】また、前記目的を
達成するための他の発明の要旨とするところは、エンジ
ンの出力を伝達する動力伝達経路に介挿された摩擦式ク
ラッチと、その摩擦式クラッチから動力が伝達される第
1駆動輪と、その摩擦式クラッチから回転変動減衰装置
を介して動力が伝達される第2駆動輪とを備えた車両に
おいて、その摩擦式クラッチのスリップを制御する制御
装置であって、(a) 前記第1駆動輪の回転変動を検出す
る第1回転変動検出手段と、(b) 前記第2駆動輪の回転
変動を検出する第2回転変動検出手段と、(c) 前記摩擦
式クラッチのスリップ制御中において、前記第1駆動輪
の回転変動と前記第2駆動輪の回転変動との差に基づい
て摩擦式クラッチのジャダの発生を判定するジャダ判定
手段と、(d) そのジャダ判定手段によって前記摩擦式ク
ラッチのジャダの発生が判定された場合には、その摩擦
式クラッチのスリップ制御を変更するスリップ制御変更
手段とを、含むことにある。
【0013】
【作用および第3発明の効果】このようにすれば、第1
回転変動検出手段により第1駆動輪の回転変動が検出さ
れ、第2回転変動検出手段により第2駆動輪の回転変動
が検出される一方、ジャダ判定手段により、スリップ制
御中の第1駆動輪の回転変動と第2駆動輪の回転変動と
の差に基づいて摩擦式クラッチのジャダの発生が判定さ
れる。そして、摩擦式クラッチのジャダの発生が判定さ
れた場合には、スリップ制御変更手段により摩擦式クラ
ッチのスリップ制御が変更される。したがって、スリッ
プ制御を一旦中止せずしかもジャダ検出のための回転セ
ンサを新たに設けなくても、ジャダ判定が可能となる。
しかも、ジャダ判定が行われると、摩擦式クラッチのス
リップ制御がジャダを回避するように自動的に変更され
る利点がある。
【0014】好適には、上記車両のエンジンと変速機と
の間にはロックアップクラッチ付トルクコンバータが備
えられるとともに、或いはそれに加えて変速機と駆動輪
との間には中央差動歯車装置が備えられ、上記第3発明
の摩擦式クラッチのジャダ判定やスリップ制御は、その
ロックアップクラッチ、或いは中央作動歯車装置の差動
制御クラッチに対して行われる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の油圧制御装置
により変速制御される車両用自動変速機を示す骨子図で
ある。図においては、所謂フルタイム4WD型の車両が
示されており、エンジン10から出力された動力は、ト
ルクコンバータ12を介して自動変速機14に入力さ
れ、次いで中央差動歯車装置16により分配される。分
配された一方の動力は、リヤプロペラシャフト18、リ
ヤ差動歯車装置20を介して左右の後輪22L 、22R
へ伝達されるとともに、他方の動力は、チェーン伝動装
置24、フロントプロペラシャフト26、フロント差動
歯車装置28を介して左右の前輪30L 、30R へ伝達
されるようになっている。
【0017】上記トルクコンバータ12は、図2にも示
すように、エンジン10のクランク軸32に連結された
ポンプ翼車34と、自動変速機14の入力軸36に連結
されたタービン翼車38と、それらポンプ翼車34およ
びタービン翼車38の間を直結するロックアップクラッ
チ40と、一方向クラッチ42によって一方向の回転が
阻止されているステータ翼車44とを備えている。
【0018】上記自動変速機14は、たとえばA/Tと
して知られている自動変速機であって、直列に配列され
た複数組の遊星歯車装置を備えており、それらの構成要
素が複数の油圧式摩擦係合装置により相互に或いは非回
転部材と連結されることにより、後進ギヤ段および複数
の前進ギヤ段のいずれかへ切り換えられるように構成さ
れている。
【0019】また、上記中央差動歯車装置16は自動変
速機14の出力軸46から出力される動力を後輪側と前
輪側とへ分配するものであり、上記リヤ差動歯車装置2
0はその中央差動歯車装置16により後輪側へ分配され
た動力を左右の後輪22L 、22R へ均等に伝達するも
のであり、上記フロント差動歯車装置28はその中央差
動歯車装置16により前輪側へ分配された動力を左右の
前輪30L 、30R へ均等に伝達するものである。ま
た、上記チェーン伝動装置24は、自動変速機14の出
力軸46に同心となるように中央差動歯車装置16の一
方の出力軸に連結された図示しないスプロケットと、そ
の軸心に平行に設けられてフロントプロペラシャフト2
6に連結された図示しないスプロケットと、それら一対
のスプロケットに巻き掛けられた複列のチェーン48と
から構成されている。
【0020】図1に示す車両では、エンジン10の吸気
配管に設けられたスロットルセンサ60により図示しな
いアクセルぺダルにより操作されるスロットル弁の開度
θが検出されるようになっている。また、エンジン10
に設けられたエンジン回転速度センサ62によりエンジ
ン10のクランク軸32の回転速度NE が検出されるよ
うになっている。また、自動変速機14に設けられた車
速センサ64により自動変速機14の出力軸46の回転
速度すなわち車速Vが検出されるようになっている。ま
た、自動変速機14の油圧制御回路66に設けられた油
温センサ68により作動油の温度TOIL が検出されるよ
うになっている。そして、各車輪22L、22R 、30
L 、30R に設けられた車輪速度センサ70L 、7
R 、72L、72R により各車輪の回転速度V22L
22R 、V30L 、V30R が検出されるようになってい
る。それらの車輪速度センサ70L 、70R 、72L
72R は、所謂ABSと称されるアンチロックブレーキ
ングシステムに本来用いられるものであるが、本発明の
要旨とは直接関係しないので、ABS制御の説明は省略
されている。
【0021】電子制御装置80は、CPU82、ROM
84、RAM86、図示しないインターフェースなどか
ら構成されるマイクロコンピュータであって、RAM8
6の一時記憶機能を利用しつつ、予めROM84に記憶
されたプログラムに従って上記各センサからの信号を処
理し、油圧制御回路66に設けられた電磁弁を作動させ
る。たとえば、電子制御装置80は、予め記憶された変
速線図から実際のスロットル弁開度θおよび車速Vに基
づいて自動変速機14のギヤ段の係合状態を決定し、こ
の決定されたギヤ段が得られるように電磁弁S1、S2
を駆動する。また、電子制御装置80は、車両状態が予
め設定された状態となるとロックアップクラッチ40を
係合させたり或いはそのスリップ量を制御するためにリ
ニヤソレノイド弁SLU を駆動する。このロックアップク
ラッチ40のスリップ制御は、比較的低速回転するエン
ジン10によるトルクの脈動やこもり音を防止したり、
燃費を向上させたりする目的で行われる。
【0022】前記油圧制御回路66の要部すなわちロッ
クアップクラッチ40のスリップ制御に関連する油圧回
路は、たとえば図2に示すように構成されている。図に
おいて、リニヤソレノイド弁SLU は、一定のモジュレー
タ圧を元圧とし、電子制御装置80からの指令信号に対
応した大きさの出力圧PSLU を出力し、ロックアップリ
レー弁98およびロックアップコントロール弁100へ
供給する。
【0023】ロックアップリレー弁98は、互いに当接
可能であり且つ両者間にスプリング102が介在させら
れた第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06と、その第1スプール弁子104の軸端側に設けら
れ、第1スプール弁子104および第2スプール弁子1
06を係合(ON)側の位置へ付勢するために出力圧P
SLU を受け入れる油室108と、第1スプール弁子10
4および第2スプール弁子106を解放側位置へ付勢す
るために第2ライン圧PL2を受け入れる油室110とを
備えている。第1スプール弁子104がその解放(OF
F)側位置に位置すると、入力ポート112に供給され
た第2ライン圧PL2が解放側ポート114からトルクコ
ンバータ12の解放側油室116へ供給されると同時
に、トルクコンバータ12の係合側油室118内の作動
油が係合側ポート120から排出ポート122を経てク
ーラバイパス弁124或いはオイルクーラ126へ排出
させられる。反対に、第1スプール弁子104がその係
合側位置に位置すると、入力ポート112に供給された
第2ライン圧PL2が係合側ポート120からトルクコン
バータ12の係合側油室118へ供給されると同時に、
トルクコンバータ12の解放側油室116内の作動油が
解放側ポート114から排出ポート128、ロックアッ
プコントロール弁100の制御ポート130、排出ポー
ト132を経て排出されるようになっている。
【0024】したがって、上記出力圧PSLU が所定値以
下の場合には、第1スプール弁子104は第2ライン圧
L2に基づく推力に従って図2の中心線より右側に示す
解放側(OFF)位置に位置させられてロックアップク
ラッチ40が解放されるが、出力圧PSLU が所定値を超
えると、第1スプール弁子104は第2ライン圧PL2
基づく推力に従って図2の中心線より左側に示す係合側
(ON)位置に位置させられてロックアップクラッチ4
0が係合或いはスリップ状態とされる。このときのロッ
クアップクラッチ40の係合或いはスリップ状態は、出
力圧PSLU の大きさに従って作動するロックアップコン
トロール弁100により制御される。
【0025】ロックアップコントロール弁100は、ロ
ックアップリレー弁98が係合側位置にあるときに出力
圧PSLU に従ってロックアップクラッチ40のスリップ
量を制御するためのものであって、スプール弁子134
と、このスプール弁子134に当接して図2の中心線よ
り右側に示す排出側位置へ向かう推力を付与するプラン
ジャ136と、スプール弁子134に図2の中心線より
左側に示す供給側位置へ向かう推力を付与するスプリン
グ138と、スプリング138を収容し且つスプール弁
子134を供給側位置へ向かって付勢するためにトルク
コンバータ12の係合側油室118内の油圧を受け入れ
る油室140と、プランジャ136の軸端側に設けら
れ、スプール弁子134を排出側位置へ向かって付勢す
るためにトルクコンバータ12の解放側油室116内の
油圧を受け入れる油室142と、プランジャ136の中
間部に設けられ、出力圧PSLU を受け入れる油室144
とを備えている。上記スプール弁子134がその排出側
位置に位置させられると、制御ポート130と排出ポー
ト132との間が連通させられるのでロックアップクラ
ッチ40の係合トルクが増加させられるが、反対に供給
側位置に位置させられると、第2ライン圧PL2が供給さ
れている供給ポート146と制御ポート130とが連通
させられるので、第2ライン圧PL2がトルクコンバータ
12の解放側油室116内へ供給されてロックアップク
ラッチ40の係合トルクが減少させられる。
【0026】すなわち、上記ロックアップコントロール
弁100では、トルクコンバータ12の係合側油室11
8内の油圧と解放側油室116内の油圧との差圧、すな
わちロックアップクラッチ40の係合トルクが出力圧P
SLU に従って制御されるのである。したがって、出力圧
SLU が前記所定値を超えて増加するに伴ってロックア
ップクラッチ40の係合トルクが増加させられて完全係
合に到達するようになっている。ロックアップクラッチ
40が解放される場合には、出力圧PSLU が前記所定値
よりも小さい値となるようにリニヤソレノイド弁SLU が
電子制御装置80により駆動され、ロックアップクラッ
チ40が係合される場合には、出力圧P SLU が最大値と
なるようにリニヤソレノイド弁SLU が電子制御装置80
により駆動され、ロックアップクラッチ40がスリップ
させられる場合には、出力圧PSL U が前記所定値と最大
値との間となるようにリニヤソレノイド弁SLU が電子制
御装置80により駆動されるのである。
【0027】図3は、上記電子制御装置80の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。図におい
て、第1回転変動検出手段150により第1駆動輪に対
応する後輪22L 、22R の回転変動が検出され、第2
回転変動検出手段152により第2駆動輪に対応する前
輪30L 、30R の回転変動が検出される一方、ジャダ
判定手段154により、スリップ制御中の後輪22L
22R の回転変動と前輪30L 、30R の回転変動との
差に基づいて摩擦式クラッチに対応するロックアップク
ラッチ40のジャダの発生が判定される。そして、ロッ
クアップクラッチ40のジャダの発生が判定された場合
には、スリップ制御変更手段156によりロックアップ
クラッチ40のスリップ制御が変更される。上記後輪2
L 、22 R には、路面の凹凸に加えてロックアップク
ラッチ40のジャダによる回転変動が発生する一方、ロ
ックアップクラッチ40のジャダによる回転変動はチェ
ーン伝動装置24によって減衰させられるため、前輪3
L 、30R には専ら路面の凹凸による回転変動が発生
するので、両者の回転変動の差に基づいてロックアップ
クラッチ40のジャダが判定されるのである。
【0028】図4は、電子制御装置80の制御作動の要
部を説明するフローチャートである。図のステップSS
1では、ロックアップクラッチ40のスリップ制御中ま
たはオンオフ制御を行うか否かが判断される。このステ
ップSS1の判断が否定された場合は、ステップSS7
においてタイマTが作動中であるか否かが判断される。
当初は、このステップSS7の判断が否定されるので、
ステップSS16において全カウンタがクリアされた
後、本ルーチンが終了させられる。
【0029】ロックアップクラッチ40の制御の判断が
行われている状態では、上記ステップSS1の判断が肯
定されるので、続くステップSS2において、フラグF
1 の内容が「1」であり且つ油温が設定値以上か否か、
またはフラグF2 の内容が「1」であり且つ油温が設定
値以下か否かが判断される。このフラグF1 はその内容
が「1」であるときに油圧制御回路66の作動油温T
OIL が70〜80度程度の設定値以上のときにジャダが
発生していることを示し、フラグF2 はその内容が
「1」であるときに油圧制御回路66の作動油温TOIL
が設定値より低いときにジャダが発生していることを示
す。
【0030】上記ステップSS2の判断が肯定された場
合は、ジャダが発生している状態であるので、ステップ
SS6以下が実行されてロックアップクラッチ40のス
リップ制御が中止され、オンオフ制御のみとされる。し
かし、上記ステップSS2の判断が否定された場合は、
続くステップSS3においてロックアップクラッチ40
のスリップ制御が実行され、そのスリップ制御の実行中
において図5に示す判定ルーチンがステップSS4によ
って実行されることによりロックアップクラッチ40の
ジャダの有無が判断される。
【0031】図5のステップSD1では、車輪速度セン
サ72R により検出された右前輪30R の回転速度V
30R の変動(振動)周期が所定の周期範囲且つ変動(振
動)の振幅値が所定の振幅値以上であるか否かが判断さ
れる。この所定の周期範囲および所定の振幅値は、後述
のステップSD3、SD5、SD7と同様に、ロックア
ップクラッチ40のジャダに起因する特有の回転変動が
検出されるように予め設定されている。このステップS
D1の判断が肯定された場合は、ステップSD2におい
てカウンタC30R の内容に所定数たとえば「1」が加算
されてから続くステップSD3が実行されるが、ステッ
プSD1の判断が否定された場合は直ちにステップSD
3が実行される。
【0032】ステップSD3では、車輪速度センサ72
L により検出された左前輪30L の回転速度V30L の変
動周期が所定の周期範囲且つ振幅値が所定の振幅値以上
であるか否かが判断される。このステップSD3の判断
が肯定された場合は、ステップSD4においてカウンタ
30L の内容に所定数たとえば「1」が加算されてから
続くステップSD5が実行されるが、ステップSD3の
判断が否定された場合は直ちにステップSD5が実行さ
れる。また、ステップSD5では、車輪速度センサ70
R により検出された右後輪22R の回転速度V22R の変
動周期が所定の周期範囲且つ振幅値が所定の振幅値以上
であるか否かが判断される。このステップSD5の判断
が肯定された場合は、ステップSD6においてカウンタ
22R の内容に所定数たとえば「1」が加算されてから
続くステップSD7が実行されるが、ステップSD5の
判断が否定された場合は直ちにステップSD7が実行さ
れる。また、ステップSD7では、車輪速度センサ70
L により検出された左後輪22L の回転速度V22L の変
動周期が所定の周期範囲且つ振幅値が所定の振幅値以上
であるか否かが判断される。このステップSD7の判断
が肯定された場合は、ステップSD8においてカウンタ
22L の内容に所定数たとえば「1」が加算されてから
続くステップSD9が実行されるが、ステップSD7の
判断が否定された場合は直ちにステップSD9が実行さ
れる。
【0033】次いで、ステップSD9では、上記のカウ
ンタC30R およびC30L が所定の判断基準値以下であ
り、且つカウンタC22R およびC22L の内容が所定の判
断基準値以上であるか否かが判断される。すなわち、回
転変動を減衰する機能を有するチェーン伝動装置24を
介して駆動される前輪30R 、30L の回転変動数が少
なく、且つロックアップクラッチ40を介して直接的に
駆動される後輪22R 、22L の回転変動数が多いか否
かが判断される。後輪22R 、22L には、路面の凹凸
に加えてロックアップクラッチ40のジャダによる回転
変動が発生する一方、そのロックアップクラッチ40の
ジャダによる回転変動はチェーン伝動装置24によって
減衰させられるため、前輪30L 、30R には専ら路面
の凹凸による回転変動が発生するので、両者の回転変動
数の差に基づいてロックアップクラッチ40のジャダが
判定され得るのである。
【0034】上記ステップSD9の判断が肯定された場
合は、前輪30R 、30L の回転変動数が少ないのに対
して、スリップ制御中のロックアップクラッチ40のジ
ャダにより後輪22R 、22L の回転変動数が多くされ
た状態であるので、ステップSD10においてロックア
ップクラッチ40のジャダの検出が記憶された後、本ル
ーチンが終了させられる。これに対し、上記ステップS
D9の判断が否定された場合は、前輪30R 、30L
回転変動数が少なく且つ後輪22R 、22L の回転変動
数が多いという状態ではないので、ステップSD11に
おいてジャダの非検出すなわち悪路検出が記憶される。
後輪22R 、22L の回転変動数に対して影響を与える
スリップ制御中のロックアップクラッチ40のジャダよ
りも、前輪30R 、30L および後輪22R 、22L
回転変動数に対して同等に影響を与える路面の凹凸が発
生している状態であるからである。
【0035】図4に戻って、スリップ制御中のロックア
ップクラッチ40のジャダが検出されない場合は、ステ
ップSS4の判断が否定されて本ルーチンが終了させら
れる。しかし、そのジャダが検出された場合はステップ
SS4の判断が肯定されるので、ステップSS5におい
てロックアップスリップ制御中止からの経過時間を計時
するためのタイマTの計時動作が起動されるとともに、
続くステップSS6においてロックアップクラッチ40
のスリップ制御が中止される。
【0036】上記ステップSS6によりロックアップク
ラッチ40のスリップ制御が中止されると、次の制御サ
イクルにおけるステップSS1の判断が否定されるの
で、続くステップSS7ではタイマTの作動中であるか
否かが判断されるが、上記ステップSS5においてタイ
マTの計時動作が起動されているので、このステップS
S7の判断が肯定されて、続くステップSS8におい
て、タイマTの計時内容すなわちジャダ検出からの経過
時間が予め設定された判断基準時間t1 を超えたか否か
が判断される。この判断基準時間t1 は、後述のステッ
プSS10における悪路カウント処理の終了時点に対応
するものである。
【0037】当初は上記ステップSS8の判断が否定さ
れるので、続くステップSS9においてタイマTの計時
内容すなわちジャダ検出処理終了からの経過時間が予め
設定された判断基準時間t2 を超えたか否かが判断され
る。この判断基準時間t2 は、後述のステップSS10
における悪路処理の開始時点に対応するものである。こ
のステップSS9の判断が否定されるうちは本ルーチン
が終了させられるが、肯定されると、続くステップSS
10においてたとえば図6に示す悪路カウント処理が実
行される。
【0038】図6のステップSW1では、車輪速度セン
サ70R により検出された右後輪22R の回転速度V
22R の変動周期が所定の周期範囲且つ振幅値が所定の振
幅値以上であるか否かが判断される。このステップSW
1の判断が肯定された場合は、ステップSW2において
カウンタC22RAの内容に所定数たとえば「1」が加算さ
れてから続くステップSW3が実行されるが、ステップ
SW1の判断が否定された場合は直ちにステップSW3
が実行される。このステップSW3では、車輪速度セン
サ70L により検出された左後輪22L の回転速度V
22L の変動周期が所定の周期範囲且つ振幅値が所定の振
幅値以上であるか否かが判断される。このステップSW
3の判断が肯定された場合は、ステップSW4において
カウンタC22 LAの内容に所定数たとえば「1」が加算さ
れてから本ルーチンが終了させられるが、ステップSW
3の判断が否定された場合は直ちに本ルーチンが終了さ
せられる。
【0039】以上のステップが繰り返し実行されるう
ち、ジャダ検出処理終了からの経過時間が予め設定され
た判断基準時間t1 を超えると、図4のステップSS8
の判断が肯定されるので、ステップSS11においてタ
イマTの計時作動が終了させられた後、ステップSS1
2において、ステップSS10において計数されたカウ
ンタC22RAの内容が所定の判断基準値以下であり且つカ
ウンタC22LAの内容が所定の判断基準値以下であるか否
かが判断される。これらの判断基準値は、路面の凹凸が
激しい悪路であるか否かを判定するために設定されたも
のである。
【0040】路面が悪路であれば上記ステップSS12
の判断が否定されるので、ステップSS16においてタ
イマTやカウンタがクリアされた後、本ルーチンが終了
させられる。しかし、路面が比較的平滑であれば上記ス
テップSS12の判断が肯定されるので、続くステップ
SS13において作動油温度TOIL がたとえば70〜8
0度程度の常温以下であるか否かが判断される。このス
テップSS13の判断が肯定された場合はステップSS
14においてフラグF2 の内容が「1」にセットされて
から、前記ステップSS16を経て本ルーチンが終了さ
せられるが、否定された場合はステップSS15におい
てフラグF1 の内容が「1」にセットされてから、前記
ステップSS16を経て本ルーチンが終了させられる。
【0041】図7のタイムチャートに示すように、ステ
ップSS4のジャダ検出処理はロックアップクラッチ4
0のスリップ制御中に実行され、ステップSS10の悪
路カウント処理は、ロックアップクラッチ40の開放中
であって、そのジャダ検出処理の終了からt1 時間経過
した時点からt2 時間経過した時点まで実行される。
【0042】上述のように、本実施例によれば、第1回
転変動検出手段150に対応するステップSD5、SD
7により後輪22L 、22R の回転変動が検出され、第
2回転変動検出手段152に対応するステップSD1、
SD3により前輪30L 、30R の回転変動が検出され
る一方、ジャダ判定手段154に対応するステップSD
9により、スリップ制御中の後輪22L 、22R の回転
変動と前輪30L 、30R の回転変動との差に基づいて
摩擦式クラッチに対応するロックアップクラッチ40の
ジャダの発生が判定される。そして、ロックアップクラ
ッチ40のジャダの発生が判定された場合には、スリッ
プ制御変更手段156に対応するステップSS6により
ロックアップクラッチ40のスリップ制御が中止に変更
される。したがって、本実施例によれば、スリップ制御
を一旦中止せずしかもタービン回転センサを新たに設け
なくても、ジャダ判定が可能となる。しかも、ジャダ判
定が行われると、摩擦式クラッチのスリップ制御がジャ
ダを回避するように自動的に変更される利点がある。
【0043】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】前記図1の中央作動歯車装置16は、たと
えば図8に示す中央作動歯車装置158であってもよ
い。この中央作動歯車装置158は、入力部材である軸
46と共に回転する差動小歯車160と、一対の差動大
歯車162および164とを備えており、一方の差動大
歯車162はリヤプロペラシャフト18と連結されると
ともに、他方の差動大歯車164はチューン伝動装置2
4の一方のスプロケット166と連結されている。そし
て、入力部材である軸46と出力部材である他方の差動
大歯車164との間には、差動作用を制御するためにス
リップ量が制御される差動制御クラッチ168が設けら
れている。このような中央作動歯車装置158を備え且
つロックアップクラッチ40を備えない車両では、差動
制御クラッチ168のスリップ制御中に前記図4乃至図
6に示す制御が実行されることにより、ステップSS4
において上記差動制御クラッチ168のジャダが検出さ
れるとともに、そのジャダが検出されるとステップSS
6においてそのスリップ制御が中止される。したがっ
て、本実施例でも、差動制御クラッチ168のスリップ
制御を一旦中止せずしかもジャダ検出のために上記他方
の差動大歯車164或いはスプロケット166の回転を
検出する回転センサを新たに設けなくても、ジャダ判定
が可能となる。
【0045】図9は、図1の駆動力伝動装置の他の例で
あって、所謂2WD型の車両を示している。本実施例で
は、図1の車両用駆動力伝動装置に比較して、中央差動
歯車装置16、チェーン伝動装置24、フロントプロペ
ラシャフト26、フロント差動歯車装置28が備えられ
ていない。このため、左右の前輪30L および30R
非駆動輪であり、専ら路面との接触により従動的に回転
させられる。本実施例でも、ロックアップクラッチ40
のスリップ制御中に前記図4乃至図6に示す制御が実行
されることにより、前述の実施例と同様の作用効果が得
られる。
【0046】図10は、図1の駆動力伝動装置の他の例
であって、所謂パーシャル4WD型の車両を示してい
る。本実施例では、図1の車両用駆動力伝動装置に比較
して、中央差動歯車装置16が除去されてリヤプロペラ
シャフト18が自動変速機14の出力軸46と直接連結
される一方、チェーン伝動装置24とフロントプロペラ
シャフト26との間に、左右の前輪30L および30R
の駆動を切り離すための解放クラッチ170が設けられ
ている。本実施例では、図4に示す制御に代えて図11
に示す制御が実行される。すなわち、ステップSS3の
スリップ制御およびステップSS4のジャダ検出に先立
って設けられたステップSS20により、上記解放クラ
ッチ170が開放されることにより4WDが禁止され、
このような2WD状態で図1或いは図9の実施例と同様
にジャダ検出およびスリップ制御の中止が実行されると
ともに、そのスリップ制御の中止の後には、ステップS
S7の実行に先立って設けられたステップSS21によ
り上記解放クラッチ170が係合されて4WD状態に復
帰させられる。本実施例においても、前述の実施例と同
様の作用効果が得られる。
【0047】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0048】たとえば、前述の実施例のジャダ判定手段
154すなわちステップSD9では、後輪22L および
22R の回転変動の個数が所定値以上となり且つ前輪3
Lおよび30R の回転変動の個数が所定値以下となっ
たことを以てジャダが判定されていたが、それらの回転
変動の個数の差或いは個数の比が所定値を超えたことを
以てジャダが判定されてもよいし、前輪30L および3
R の回転変動の振幅が所定値以上であり且つ後輪22
L および22R の回転変動の振幅が所定値以下であるこ
とを以てジャダが判定されてもよいし、それらの回転変
動の振幅差或いは振幅比が所定値を超えたことを以てジ
ャダが判定されてもよいのである。要するに、前輪30
L および30R と後輪22L および22R の回転変動の
差に基づいてジャダが検出され得るのである。
【0049】また、前述の実施例のステップSD9で
は、後輪22L および22R の回転変動の個数がそれぞ
れ所定値以上となり且つ前輪30L および30R の回転
変動の個数がそれぞれ所定値以下となったことを以てジ
ャダが判定されていたが、後輪22L および22R のう
ちの一方の回転変動と前輪30L および30R のうちの
一方の回転変動が用いられてもよい。
【0050】また、前述の実施例において、後輪22L
および22R の回転速度の読み込みは、前輪30L およ
び30R の回転速度の読み込みからホイールベースに相
当する時間差だけ遅れて行われるようにしてもよい。こ
のようにすれば、一層正確な判定が可能となる。
【0051】また、フラグF1 、F2 に代わるカウンタ
を設けて前記ステップSS15およびSS14にてその
カウンタのインクリメントをそれぞれ行うようにするこ
とにより、ステップSS2ではそれらカウンタの内容が
所定値以上であるか否かを判断するようにしてもよい。
【0052】また、ジャダ検出時には前記ステップSS
6においてスリップ制御が中止されているが、それに代
えて、出力圧PSLU の勾配を大きくしてもよい。
【0053】また、前述の図10の駆動力伝達装置にお
いて、中央差動歯車装置16或いは158が、図1のも
のと同様に、リヤプロペラシャフト18と出力軸46と
の間に設けられてもよい。
【0054】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される車両用駆動力伝動装置およ
び制御装置の一例を説明する図である。
【図2】図1の油圧制御回路の要部、すなわちロックア
ップクラッチのスリップ制御を行う部分を説明する図で
ある。
【図3】図1の実施例の機能ブロック線図である。
【図4】図1の実施例の制御作動の要部を説明する図で
ある。
【図5】図4のステップSS4のジャダ検出処理ルーチ
ンを詳しく説明する図である。
【図6】図4のステップSS10の悪路カウント処理を
詳しく説明する図である。
【図7】図4の制御作動を説明するタイムチャートであ
る。
【図8】本発明の他の実施例に用いられる中央作動歯車
装置の構成を説明する骨子図である。
【図9】本発明の他の実施例における駆動力伝動装置を
説明する図である。
【図10】本発明の他の実施例における駆動力伝動装置
を説明する図である。
【図11】図10の実施例に用いられる制御作動を説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
10:エンジン 16、158:中央差動歯車装置 22L ,22R :後輪(駆動輪、第1駆動輪) 24:チェーン伝動装置(回転変動減衰装置) 30L ,30R :前輪(非駆動輪、第2駆動輪) 40:ロックアップクラッチ(摩擦式クラッチ) 150:第1回転変動検出手段 152:第2回転変動検出手段 154:ジャダ判定手段 156:スリップ制御変更手段 168:差動制御クラッチ(摩擦式クラッチ) 170:解放クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 慎司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−224361(JP,A) 特開 平5−180330(JP,A) 特開 平5−172240(JP,A) 特開 昭60−151457(JP,A) 特開 平4−224363(JP,A) 特開 平6−193727(JP,A) 特開 平4−210130(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 48/00 - 48/12 F16H 61/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力を伝達する動力伝達経路
    に介挿された摩擦式クラッチと、該摩擦式クラッチから
    動力が伝達される駆動輪と、専ら路面との接触によって
    回転させられる従動輪とを備えた車両において、該摩擦
    式クラッチのスリップを制御する制御装置であって、 前記駆動輪の回転変動を検出する第1回転変動検出手段
    と、 前記従動輪の回転変動を検出する第2回転変動検出手段
    と、 前記摩擦式クラッチのスリップ制御中において、前記駆
    動輪の回転変動と前記従動輪の回転変動との差に基づい
    て該摩擦式クラッチのジャダの発生を判定するジャダ判
    定手段と、 該ジャダ判定手段によって前記摩擦式クラッチのジャダ
    の発生が判定された場合には、該摩擦式クラッチのスリ
    ップ制御を変更するスリップ制御変更手段とを、含むこ
    とを特徴とする車両用摩擦式クラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの出力を伝達する動力伝達経路
    に介挿された摩擦式クラッチと、該摩擦式クラッチから
    動力が伝達される第1駆動輪と、該摩擦式クラッチから
    解放クラッチを介して動力が伝達される第2駆動輪とを
    備えた車両において、該摩擦式クラッチのスリップを制
    御する制御装置であって、 前記第1駆動輪の回転変動を検出する第1回転変動検出
    手段と、 前記第2駆動輪の回転変動を検出する第2回転変動検出
    手段と、 前記摩擦式クラッチのスリップ制御中において、前記解
    放クラッチを解放した状態で、前記第1駆動輪の回転変
    動と前記第2駆動輪の回転変動との差に基づいて該摩擦
    式クラッチのジャダの発生を判定するジャダ判定手段
    と、 該ジャダ判定手段によって前記摩擦式クラッチのジャダ
    の発生が判定された場合には、該摩擦式クラッチのスリ
    ップ制御を変更するスリップ制御変更手段とを、含むこ
    とを特徴とする車両用摩擦式クラッチの制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの出力を伝達する動力伝達経路
    に介挿された摩擦式クラッチと、該摩擦式クラッチから
    動力が伝達される第1駆動輪と、該摩擦式クラッチから
    回転変動減衰装置を介して動力が伝達される第2駆動輪
    とを備えた車両において、該摩擦式クラッチのスリップ
    を制御する制御装置であって、 前記第1駆動輪の回転変動を検出する第1回転変動検出
    手段と、 前記第2駆動輪の回転変動を検出する第2回転変動検出
    手段と、 前記摩擦式クラッチのスリップ制御中において、前記第
    1駆動輪の回転変動と前記第2駆動輪の回転変動との差
    に基づいて該摩擦式クラッチのジャダの発生を判定する
    ジャダ判定手段と、 該ジャダ判定手段によって前記摩擦式クラッチのジャダ
    の発生が判定された場合には、該摩擦式クラッチのスリ
    ップ制御を変更するスリップ制御変更手段とを、含むこ
    とを特徴とする車両用摩擦式クラッチの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記摩擦式クラッチは、流体式伝動装置
    に備えられたロックアップクラッチである請求項1乃至
    3の車両用摩擦式クラッチの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記車両は、第1駆動輪と第2駆動輪と
    に動力を分配するための中央差動歯車装置を備えてお
    り、前記摩擦式クラッチは、該中央差動歯車装置の入力
    軸と出力軸との間に設けられたクラッチである請求項2
    または3の車両用摩擦式クラッチの制御装置。
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