JP3044884B2 - ヘリカル歯付フランジの製造方法、並びにそれに用いる製造装置 - Google Patents

ヘリカル歯付フランジの製造方法、並びにそれに用いる製造装置

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JP3044884B2
JP3044884B2 JP3318387A JP31838791A JP3044884B2 JP 3044884 B2 JP3044884 B2 JP 3044884B2 JP 3318387 A JP3318387 A JP 3318387A JP 31838791 A JP31838791 A JP 31838791A JP 3044884 B2 JP3044884 B2 JP 3044884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周にヘリカル歯を有
するフランジに係り、特に自動変速機におけるプラネタ
リギヤユニットのヘリカルリングギヤを支持するフラン
ジに適用して好適であり、詳しくはその揺動鍛造プレス
による製造方法、並びにそれに用いる製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヘリカル歯付フランジ
は、フランジブランクを熱間鍛造により所定形状に加工
し、その後旋盤等の機械加工を施して形を整え、そして
ホブ盤により外周部にヘリカルギヤを形成して、製造さ
れている。
【0003】一般に、該ヘリカル歯付フランジ1は、図
8に示すように、自動変速機におけるプラネタリギヤユ
ニット2のリングギヤ3の支持に用いられる。プラネタ
リギヤユニット2は、サンギヤ5、リングギヤ3及びこ
れら両ギヤ3,5に噛合するプラネタリピニオン6を支
持しているキャリヤ7からなり、これら各要素の回転を
ブレーキにて停止したり、またクラッチにより接続した
りして、所定変速回転が得られる。そして、リングギヤ
3は、その内周にヘリカルギヤ3aが形成されており、
前記フランジ1の外周に形成されたヘリカルギヤ1aを
該リングギヤ3の内歯ヘリカルギヤ3aに噛合し、かつ
スナップリング9にてフランジ1を抜止めすることによ
り、支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のヘリカ
ル歯付フランジの製造方法にあっては、製造工程が多数
に亘り、生産性が極めて悪く、かつコスト的にも高いも
のになっていた。
【0005】特に、自動変速機にあっては、多くのヘリ
カル歯付フランジをリングギヤの支持用に用いるため、
このことは重大な問題になっている。
【0006】そこで、本発明は、従来の熱間鍛造工程と
歯切工程とを、冷間揺動鍛造プレスの1工程で行うこと
により、大幅に製造工程を減少し、もって上述課題を解
決したヘリカル歯付フランジの製造方法、並びにそれに
用いる製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるヘリカル歯
付フランジの製造方法は、所定揺動角(θ)にて3次元
的偏心回転運動を行う第1の金型(12)と、前記第1
の金型の押圧方向に対向するパット(30)及び該パッ
トの外周に位置して内周面にヘリカル歯型(31a)を
有する第2の金型(13)との間にブランク(1′)を
介在し、前記第1の金型を、前記ヘリカル歯型のねじれ
角方向に前記偏心回転運動して、前記第1の金型による
押圧線(P)が、前記パット(30)との間で前記ブラ
ンクを圧縮してフランジを形成すると共に、該押圧線の
作用方向(p)が前記ヘリカル歯型(31a)のねじれ
角(a)に略々沿うように作用することに基づき、前記
圧縮されたブランクを前記ねじれ角に沿うように外周方
向に延長して、前記ヘリカル歯型(31a)に流動し
て、前記フランジの外周にヘリカル歯(1a)を形成
し、その後前記パット(30)を前記ヘリカル歯型(3
1a)に対して該ヘリカル歯型のねじれ角に沿うように
相対移動して、前記成形されたヘリカル歯付フランジ
(1)を前記ヘリカル歯型から排出する、ことを特徴と
する。
【0008】また、本発明によるヘリカル歯付フランジ
の製造装置は、所定揺動角(θ)にて、ヘリカル歯(1
a)のねじれ方向の3次元的偏心回転運動を行う主軸
(19)に装着され、かつブランク(1′)の一側面に
当接するパンチ(17)を有する第1の金型(12)
と、ブランク成形位置とブランク取出し位置との間を往
復動し、かつ前記ブランクの他側面に当接するパット
(30)、及び該パットの外周に位置されかつ前記ブラ
ンクの外周にヘリカル歯(1a)を成形するヘリカル歯
型(31a)を有するダイス(31)を有する第2の金
型(13)と、前記ブランク取出し位置にて、前記パッ
トをダイスに対して前記ヘリカル歯型のねじれ角に沿っ
て相対移動するヘリカル移動手段(30a,35a)を
有するブランクエジェクタ装置と、を備えてなることを
特徴とする。
【0009】
【作用】上記ヘリカル歯付フランジの製造装置(11)
は、その第2の金型(13)にブランク(1′)を載置
して、該第2の金型をブランク成型位置に移動する。そ
して、この状態で、第1の金型(12)は3次元的偏心
回転運動(以下みそすり運動という)を行い、そのパン
チ(17)のブランク(1′)に当接している押圧線
(P)は、順次回転・移動して、ブランクをパンチ(1
7)、パット(30)及びダイス(31)のヘリカル歯
型(31a)の間で圧縮成形し、金属材料を金型に沿っ
て押し拡げる。
【0010】この際、第1の金型(12)はヘリカル歯
型(31a)のねじれ角方向にみそすり運動し、その押
圧線(P)の作用力(p)は、押圧力(d)と回転方向
(r)の合力によりヘリカル歯型のねじれ角方向に作用
し、パンチ(17)とパット(30)との間にて圧縮さ
れたブランク(1)は、該ねじれ角に沿うように外径方
向に延展して、ヘリカル歯型(31a)の末端部まで金
属材料を流し込み、確実に充填して、フランジの外周面
に欠肉のない完全なヘリカル歯を成形する。
【0011】そして、ヘリカル歯付フランジの成形終了
後、第2の金型(13)をブランク取出し位置に移動
し、この際、パット(30)をダイス(31)に対して
相対的に所定量移動し、かつ該移動に伴い、パットは、
ヘリカル移動手段(30a,35a)により、ヘリカル
歯型のねじれ角に沿って移動する。これにより、ヘリカ
ル歯の成形により第2の金型(13)から外れにくくな
っているヘリカル歯付フランジ成形品(1)は、スムー
スに金型から取外せる。なお、上記カッコ内の符号は、
図面と対照するためのものであるが、これにより、特許
請求の範囲の記載に何等影響を与えるものではない。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるヘリ
カル歯付フランジの製造方法によると、従来必要とされ
た熱間鍛造工程と歯切工程とを1工程にて行うことがで
きるので、加工工程が短縮でき、サイクルタイムが短か
くて足り、これにより生産性を大幅に向上することがで
きると共に、1台の設備で多量の加工ができるため、加
工費を低廉化することができる。
【0013】更に、第1の金型はヘリカル歯型のねじれ
角方向に3次元的偏心回転(みそすり)運動するので、
該第1の金型による押圧線の作用力方向は、ヘリカル歯
型のねじれ角に略々沿って作用し、第1の金型のみそす
り運動により押圧線がブランクに順次部分的に作用する
ことに基づき高い押圧力を作用することができることと
相俟って、ヘリカル歯型の末端まで金属材料を確実に充
填して、欠肉のない完全なヘリカル歯付フランジを安定
して製造することができる。また、ヘリカル歯付フラン
ジの成形終了後、パットをダイスに対してヘリカルに移
動してフランジ成形品を押出すので、単なるノックアウ
ト装置では押出すことができないヘリカル歯付フランジ
も、スムースにかつ確実に取出すことができ、製造効率
を向上することができる。
【0014】また、本発明によるヘリカル歯フランジの
製造装置によると、上述したように、少ない設備で欠肉
のないヘリカル歯付フランジを安定して製造できる。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例について
説明する。
【0016】揺動鍛造プレス11は、図1に示すよう
に、みそすり運動状に揺動される上型12及びブランク
の装填・取出し及び成形のために上下動する下型13を
有している。上型12は、ボルトにより互に一体に固定
されているプレッシャプレート15、パンチホルダ16
及びパンチ17からなり、パンチ17は、ブランクに接
触して該ブランクを金型に沿って押し拡げるように塑性
変形し、パンチホルダ16は、ブランクとの接触により
パンチ17が横方向に拡がろうとする力を受けてパンチ
の強度を高めるためのものであり、またプレッシャプレ
ート15は、パンチ17等に作用する力を受けるための
ものである。
【0017】そして、前記上型12は、図2に示すよう
に、揺動鍛造プレス11の主軸19に取付けられる。一
方、鍛造プレス11のハウジング20には支持部材21
が固定されており、更に該支持部材21にはその下部に
球面受け部材22が固定され、かつ上部に2重偏心軸受
23が取付けられている。そして、球面受け部材22に
は前記主軸19の球面部が支持され、また2重偏心軸受
23には主軸19の軸部が支持されている。また、同じ
歯数の歯車25,26が同軸状に配置されていると共
に、これら歯車に異なる方向の同速回転が伝達されてお
り、更に一方の歯車25はオルダムカップリング等の自
在継手を介して2重偏心軸受の内輪23aに、また他方
の歯車26は、同様に自在継手を介して外輪23bにそ
れぞれ連結されている。
【0018】従って、前記両歯車25,26に逆方向の
同速回転が伝達されると、該回転はそれぞれ2重偏心軸
受23の内輪23a及び外輪23bに伝達され、主軸2
9の軸部を偏心回転する。すると、主軸19はその球面
部が球面受け部材22により支持されて、所定揺動角θ
例えば2度の3次元的偏心回転運動(みそすり運動)を
行い、該運動が上型12に伝達される。なお、上型12
は、ボルト等の調整手段により揺動角θが補正できるよ
うになっている。
【0019】一方、下型13は、図1に示すように、上
述したパンチ17と共にブランクに接触して、金型の形
状に沿って材料を延展するパット30、及びブランクの
外周面にヘリカル歯1aを形成するヘリカル歯型31a
を有するダイス31を備えている。また、下型13はボ
トムバックアッププレート32を有しており、該プレー
ト32は上下動装置(図示せず)によりブランク成形位
置(右半図)及びブランク取出し位置(左半図)に往復
動し得る基台34上に固定されている。また、該バック
アッププレート32上には第1サポートプレート33及
び第2サポートプレート35が固定され、更に該第2サ
ポートプレート35上には、ダイス31の外周に嵌合さ
れているダイホルダ36がシュリンクリング37をボル
トにより締付けることにより強固に固定されている。従
って、ダイホルダ36は、前述したパンチホルダ16と
同様に、ダイス31の強度を高め、また第2サポートプ
レート35はダイス31に作用する力を受け、第1サポ
ートプレート33はパット30に作用する圧力を受け
る。また、第1サポートプレート33には上方に突出し
てピン39が固定されており、該ピン39は成形時の上
からの圧力を受けると共に、パット30の移動を案内す
る。
【0020】そして、パット30は、ダイス31及び第
2サポートプレート35内で移動自在に嵌合しており、
かつ該パット30の外周には、図6に詳示するように、
前記ダイス31に形成されたヘリカル歯型31aと同じ
向きで同じねじれ角度のヘリカル溝30aが形成されて
いる。一方、前記第2サポートプレート35にはその内
周面に突出してピン35aが固定されており、該ピン3
5が前記ヘリカル溝30aに係合している。また、ボト
ムバックアッププレート32及び第1サポートプレート
33を貫通してエジェクタピン40が挿通されており、
該ピン40の上端は前記パット30の下面に当接し、ま
た該ピン40の下端は圧力バー41の上面に当接してい
る。圧力バー41はボトムバックアッププレート32と
の間に間隙を有しており、パット30等からの圧力は作
用しないが、成形したフランジを金型から排出する際、
所定量上昇してパット30を移動する。また、該圧力バ
ー41には環状のディスタンスリング42が嵌合してお
り、該リング42にはボルト43が螺合して圧力バー4
1からの突出量が調整され、これにより該リング上端と
ボトムバックアッププレート32との間隙s、即ちエジ
ェクタピン40のストローク量を規制している。
【0021】そして、上記下型13は、上述基台34に
取付けてあるボトムダイクランパー47等で固定され、
かつ該基台34は、図示しない油圧装置等からなる上下
駆動装置に連結されている。また、圧力バー41は、バ
イヨネットリング46に連結されており、該バイヨネッ
トリング46は、上記基台34と伴に上下動すると共
に、その最下端位置にて図示しない当接部材に当接する
か、又は補助上下駆動装置にて、該基台34に対して相
対的に所定量上昇する。
【0022】ついで、上述した揺動鍛造プレス11の使
用に沿って、ヘリカル歯付フランジの製造方法について
説明する。
【0023】ヘリカル歯付フランジ1は、図7に詳示す
るように、外周に所定方向でねじれ角度aからなるヘリ
カル歯1aを有しており、またその中間部が段付構造に
なっていると共に、その中心部1bが膨出してベアリン
グ支持部を構成している。そして、該ヘリカル歯付フラ
ンジ1は、図8に示すように、そのヘリカル歯1aがリ
ングギヤ3のヘリカル内歯3aに噛合すると共にスナッ
プリング9にて抜止めされ、またその膨出部1bの内径
にブッシュ49が圧入・嵌合されている。なお、該ヘリ
カル歯付フランジ1は、図7、図8に示す形状に限ら
ず、例えば中心膨出部1bがないような形状で、スリー
ブ部材に固定して用いるようなものにも同様に適用でき
ることは勿論である。
【0024】そして、下型13をブランク装填位置(図
1の左半図)に移動した状態で、該下型13のパット3
0上に環状円板形の所定ブランクを載置する。なおこの
際、圧力バー41は基台34に対して下位置にあり、エ
ジェクタピン40の上端とパット30の下端との間に僅
かな隙間を有している。また、ブランクの外周はダイス
31のヘリカル歯型31aの歯先円に接触している。こ
の状態で、図示しない上下駆動装置を駆動して基台34
を上昇することにより、下型13は図1の右半図に示す
成形位置に移動すると共に、上方に向けての所定押圧力
が付与される。
【0025】一方、上型12は、主軸19の所定揺動角
度θに基づくみそすり運動が与えられており、かつ該み
そすり運動の回転方向Rは、フランジ1におけるヘリカ
ル歯1aのねじれ角方向に規定されている。これによ
り、図3及び図4に示すように、パンチ17の揺動下端
部分がブランク1′に当接して該ブランクを押圧し、該
押圧線Pは、パンチ17のみそすり運動に基づきその当
接部分が順次回転・移動することにより、図4の矢印方
向に移動し、かつパンチ17によるブランク1′に対す
る押圧作用力方向も、下方に向くと同時に該矢印方向r
に作用する。すると、ブランク1′は、パンチ17によ
る上記押圧線Pの移動により、該押圧線作用部分が順次
圧縮塑性変形され、パット30及びダイス17の型形状
に合せて変形されると共に、該ブランク1′の外周部の
金属材料が延展して、ダイス31のヘリカル歯型31a
に沿って流れる。
【0026】この際、図5(b) に示すように、一般のプ
レスによるスエージング加工によると、ダイス17′に
よる作用力線p′は、垂直方向(ブランク1′の平面に
対して直角方向)に作用するので、所定角度a傾斜した
ヘリカル歯1aに対して、その押圧力を充分に作用する
ことが困難であり、ヘリカル歯1aの下部分に、充分に
金属材料が流れ込まない欠肉部分nを生じてしまう。一
方、上述したパンチ17による押圧線Pの順次回転・移
動によると、まず、押圧線Pが線接触に基づくことに起
因して圧力が高く、部分的に大きな金属材料の流れを生
ずることができ、そして図5(a) に示すように、パンチ
17の押圧作用力線pは、下方押圧力dと図4に矢印で
示す回転力rとの合力にて、ダイス31のヘリカル歯型
31aのねじれ角aに沿って作用する。これにより、ブ
ランク1′は、ヘリカル歯型31aの下端まで充分な押
圧力が作用し、金属材料がヘリカル歯型31aに沿って
流れて充分に充填され、完全なヘリカル歯1aが安定し
て形成される。なお、成形フランジ1のヘリカル歯1a
のねじれ角aの相違により、主軸19の回転速度R及び
揺動角θが適宜選択して設定される。
【0027】ついで、ブランク1′に対する上述した塑
性加工が終了すると、下型13は上下駆動装置により図
1の左半図状態に下降され、そしてこの状態から、圧力
バー41及びバイヨネットリング46をその位置に残置
した状態で、基台34及びボトムバックアッププレート
32を更に僅かに下降する。すると、該バックアッププ
レート32と一体に、第1サポートプレート33、第2
サポートプレート35、ピン39及びダイス31が圧力
バー41に対してストロークs分だけ下降する。これ
は、相対的に圧力バー41がボトムバックアッププレー
ト32等に対してストロークsだけ上昇することであ
り、該上昇はエジェクタピン40を介してパット30に
伝達される。すると、パット30は、ピン39に案内さ
れてダイス31及び第2サポートプレート35に対して
相対的に上昇し、この際、図6に示すように、第2サポ
ートプレート35に固定されているピン35aがパット
30の周面に形成されているヘリカル溝30aに係合し
ていることに基づき、パット30は、ダイス31のヘリ
カル歯型31aのねじれ角aに沿うように矢印方向Tに
回転しながら上昇する。これにより、フランジブランク
1′は、周面にヘリカル歯1aが形成されて、単なる上
方向の移動では抜け得ない構造からなるにも拘らず、ヘ
リカル歯型31aに沿ってブランク1′を回転しながら
上昇するので、支障なくダイス歯型31aからブランク
1′を外すことができ、この状態で、手により又は自動
的にブランク1′を下型13から取出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による揺動鍛造プレスの上型及び下型を
示す断面図。
【図2】上型にみそすり運動を与える駆動装置を示す概
略断面図。
【図3】パンチのみそすり運動を示す側面図。
【図4】ブランクに作用する押圧線を示す平面図。
【図5】(a) は本発明による作用力線を示し、(b) は一
般のスエージング加工による作用力線を示す。
【図6】パットにヘリカル運動を与えるエジェクタ装置
を示す概略側面図。
【図7】本発明を適用し得るヘリカル歯付フランジを示
す側面図。
【図8】該ヘリカル歯付フランジを適用したプラネタリ
ギヤを示す側面断面図。
【符号の説明】
1 ヘリカル歯付フランジ 1a ヘリカル歯 1′ ブランク 2 プラネタリギヤ 11 製造装置(揺動鍛造プレス) 12 第1の金型(上型) 13 第2の金型(下型) 17 パンチ 19 主軸 30 パット 31 ダイス 31a ヘリカル歯型 30a,35a ヘリカル移動手段(ヘリカル溝、ピ
ン) 40 エジェクタピン a ねじれ角 P 押圧線 p 作用力方向(線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−244440(JP,A) 特開 平4−197547(JP,A) 特公 平2−61864(JP,B2) 特公 昭49−47621(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21K 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定揺動角にて3次元的偏心回転運動を
    行う第1の金型と、前記第1の金型の押圧方向に対向す
    るパット及び該パットの外周に位置して内周面にヘリカ
    ル歯型を有する第2の金型との間にブランクを介在し、 前記第1の金型を、前記ヘリカル歯型のねじれ角方向に
    前記偏心回転運動して、前記第1の金型による押圧線が、前記パットとの間で前
    記ブランクを圧縮してフランジを形成すると共に、該押
    圧線の作用方向が前記ヘリカル歯型のねじれ角に略々沿
    うように作用することに基づき、前記圧縮されたブラン
    クを前記ねじれ角に沿うように外周方向に延長して、前
    記ヘリカル歯型に流動して、前記フランジの外周にヘリ
    カル歯を形成し、 その後前記パットを前記ヘリカル歯型に対して該ヘリカ
    ル歯型のねじれ角に沿うように相対移動して、前記成形
    されたヘリカル歯付フランジを前記ヘリカル歯型から排
    出する、 こと を特徴とするヘリカル歯付フランジの製造方法。
  2. 【請求項2】 所定揺動角にて、ヘリカル歯のねじれ方
    向の3次元的偏心回転運動を行う主軸に装着され、かつ
    ブランクの一側面に当接するパンチを有する第1の金型
    と、 ブランク成形位置とブランク取出し位置との間を往復動
    し、かつ前記ブランクの他側面に当接するパット、及び
    パットの外周に位置されかつ前記ブランクの外周にヘ
    リカル歯を成形するヘリカル歯型を有するダイスを有す
    第2の金型と、 前記ブランク取出し位置にて、前記パットをダイスに対
    して前記ヘリカル歯型のねじれ角に沿って相対移動する
    ヘリカル移動手段を有するブランクエジェクタ装置と、 を備えてなるヘリカル歯付フランジの製造装置。
JP3318387A 1991-11-06 1991-11-06 ヘリカル歯付フランジの製造方法、並びにそれに用いる製造装置 Expired - Lifetime JP3044884B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8661677B2 (en) 2005-07-26 2014-03-04 Jtekt Corporation Manufacturing method of rack shaft

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8661677B2 (en) 2005-07-26 2014-03-04 Jtekt Corporation Manufacturing method of rack shaft

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JPH05123814A (ja) 1993-05-21

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