JP3044879U

JP3044879U - 浴槽水浄化装置

Info

Publication number: JP3044879U
Application number: JP1997006102U
Authority: JP
Inventors: 静夫東川; 博大浦; 寛人森
Original assignee: 静夫東川; 博大浦; 寛人森
Priority date: 1997-06-27
Filing date: 1997-06-27
Publication date: 1998-01-16
Anticipated expiration: 2003-06-27

Abstract

(57)【要約】【課題】浴槽水の浄化・脱臭・塩素有機物吸着・活性
化を効果的且つ均一に迅速に行い、しかも入浴の邪魔に
ならないようにでき、更に浴室に芳香を発生させる浴槽
水浄化装置を提供する。【解決手段】中空のフロート１の底面に陥凹部１０を
設け、同陥凹部１０に網蓋４を脱着自在に取付け、同陥
凹部１０と網蓋４とで囲まれる収納室３内に粒状備長炭
５をプラスチック袋６で袋詰して収納し、更にフロート
１の上方に設けた上室７内に芳香剤９を収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、浴槽水の水面に浮べて浴槽水の水を備長炭・活性炭等の遠赤外線放射物で浄化・改質し、且つ浴室に芳香を与える装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、浴槽水の水の浄化・改質・芳香は入浴剤を浴槽水に投入することでなされている。この場合、入浴剤の比重が水より重ければ浴槽底に沈降し、均一に浴槽水に溶かし込むことができにくいことが発生する。又、一般に入浴剤は水温が高い程溶け込みが速くなるが、浴槽の下方は水面に比べて低温であり、沈降すると溶け込みが遅くなるという問題点がある。又、木炭を網袋に入れて浴槽水に紐を使って吊して漬け、木炭で水の浄化を行うことも行なわれているが紐で吊す必要があるため、その取付け・取り外しに手間がかかり、又入浴中は邪魔となって浴槽外に取り出す必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、水温が高く水の流れも大きい上面で備長炭・木炭等の遠赤外線放射物と効果的に接触させることで、速く且つ均一に湯を浄化・改質させることができ、沈澱物を少なく水改質でき、更に使用及び撤去時の手間が極めて軽く且つ傷つけずに水面を浮ばせることができるので入浴しながらでも使用でき、且つ芳香させることで入浴環境を高めることができるという種々の利点を有する水改質具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の構成は、１）フロートの底面に蓋を着脱自在に取付け、同蓋とフロート底面が形成する通水性のある収納室に遠赤外線放射物を封入し、又フロートの上部に通気性のある開閉蓋付の上室を設け、同上室内に芳香剤を収納したことを特徴とする浴槽水浄化装置２）遠赤外線放射物が細目の網袋又は多孔質の通水性の袋に詰められた粒塊状備長炭である前記１）記載の浴槽水浄化装置３）遠赤外線放射物が細目の網袋又は多孔質の通水性の袋に詰められた粒塊状の活性炭である前記１）記載の浴槽水浄化装置４）上室に排水孔を設けた前記１）〜３）何れか記載の浴槽水浄化装置５）収納室の蓋が網蓋である前記１）〜３）何れか記載の浴槽水浄化装置６）収納室の蓋が網蓋である前記４）記載の浴槽水浄化装置７）上室内に収納される芳香剤が所定厚みの円板形状である前記１）〜６）いずれか記載の浴槽水浄化装置にある。

【０００５】

【作用】

本考案では、網目の網袋又は多孔質の通水性の袋に詰められた粒塊状の備長炭・活性炭又は木炭等の遠赤外線放射物は通水性のある収納室に収められ、フロートで水面を浮遊し、水面下の収納室にある遠赤外線放射物の全部又は一部は水に接触し、遠赤外線放射物のもつ浄化機能・消臭機能・遠赤外線機能によって水の浄化・活性化・改質を行う。浴槽使用中の水面に近い水は水温が高く且つ対流等で水の流れがある場所であるので遠赤外線放射物と水との接触は良好で遠赤外線放射物の作用は有効に働く。特に遠赤外線放射物が粒塊状であるものでは水との接触面積を大きくとれる。しかも袋詰めの形状・大きさを自在にできるので収納・取扱いが容易となる。又、フロートで水面を浮遊して動くので、水面から均一に遠赤外線放射物を作用させることができる。入浴中に邪魔となる場合は、邪魔にならない水面に移動させるか、あるいは水面から持ち上げて浴槽外へ撤去することで、邪魔にならないようにできる。又浮遊する利点は、水の流れ、風・波によって浮遊位置が自動的に変化することで、水を均一に改質できる。もし一定位置に止める必要がある場合は、紐・アンカー等を用いることによって係留すればよい。フロートの上方の上室には芳香剤を収納していて芳香剤の香りは通気部分から浴室の大気へ放散し、浴室に良い香りを発生させる。収納室の蓋及び上室の蓋ともに脱着自在であるので遠赤外線放射物の交換・補充及び芳香剤の収納作業は蓋を介して容易である。又、上室に排水孔があれば、上室に水・湯が入っても排水孔から排水され、上室内を水・湯で汚すことが少なくできる。収納室の蓋が網蓋であれば、通水性が良い簡単な構造の蓋となる。芳香剤は種々の厚みの円板形状のものを密閉袋に詰め、使用するとき所定の厚み（消費時間）のものを選んで開封して上室に収納するようにすれば尚よい。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案のフロートは、プラスチック・ゴム・アルミ又はステンレスの中空室あるいは中空とせずに軽比重の発泡プラスチック材をフロート主材とすることによっても形成できる。収納室は主にプラスチックで成形され、螺合又は嵌合でフロートに脱着自在にすることが好ましい。他に、硬質のメッシュで形成することもできる。遠赤外線放射物としては、備長炭・活性炭・木炭・その他遠赤外線を放射する金属・鉱石であってもよい。フロートの形状は半球状・円盤状・楕円ボール状・球状・おむすび状・ひょうたん状・筒状・ドーナツ状が基本形で、動物の形状・舟の形状・飛行機形状・キャラクターの絵入り等形状・模様・色彩はその用途・し好・環境に応じて最適なものが採用される。遠赤外線放射物として備長炭が、通常の木炭に比べて浄化力・塩素及び有機物の吸着力・脱臭力・殺菌力が高いので好ましい。芳香剤は、浴室の空気に漂よわせる良質の香りを与えるもの・浴場の雰囲気をかもし出すものが、使われる。例えば化学芳香剤，ラベンダー等の草花，檜の木片・鋸粉等がある。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例の浴槽水浄化装置Ａ，Ｂを図面に基づいて説明する。実施例１の浴槽水浄化装置Ａは、フロート１としてプラスチック製の中空室２で構成し、収納室３の蓋は網蓋４とし、炭として粒状備長炭５を細目のプラスチック製網袋６に袋詰めし、又上室７には排水孔８を設け、円板状の芳香剤９を収納させた例である。実施例２の浴槽水浄化装置Ｂは、上下対称な構造で、フロート，収納室，上室及び蓋いずれもプラスチック製で蓋には孔を多数設け、フロートと螺着し、収納室に網袋詰めの粒状備長炭を収納した例である。図１は実施例１の平面図である。図２は実施例２の縦断面図である。図３は実施例１，２のプラスチック袋詰めの備長炭を示す説明図である。図４は、実施例２の縦断面図である。図５は、実施例２の平面図である。図６は、実施例２の正面図である。

【０００８】：実施例１（図１〜３参照）図１〜３は実施例１の浴槽水浄化装置の図面である。図１〜３中、１はフロート、２は中空室、３は収納室、４は網蓋、５は粉状備長炭、６はプラスチック製網袋、７は上室、８は排水孔、９は芳香剤、１０はフロート１の底面の陥凹部、１１は同陥凹部の開口面、１２はフロート１の外周壁、１４は芳香剤受台、１５は上室７の脱着自在な蓋、１６は同蓋の通気孔、１７は蓋１５の螺合部、１８は網蓋４の外周縁、１９は同外周縁上面に突設した係止突起、２０は外周壁１２の係止溝、２１は浴槽水である。この実施例では、円盤状のフロート１はプラスチック製の外周壁１２から形成され、内部に中空室２を設けて、浮力を発生させている。網蓋４は、その係止突起１９をフロート１側の外周壁１２の係止溝２０に嵌合させることでフロート１の底面に脱着自在としている。この網蓋４とフロート１の底面の陥凹部１０で形成される収納室３内に粒状備長炭５をプラスチック製網袋６に袋詰めした状態で収納する。粒状備長炭５は細目のプラスチック製網袋６で袋詰され、且つ網蓋４で浴槽水に落下しないようにして、湯・水と接触して、その備長炭５が有する優れた浄水力・脱臭力・塩素及び有機物の吸着力・殺菌力が働いて、浴槽水の浄化・脱臭・活性化を行い良質の浴槽水とする。本実施例１の浴槽水浄化装置Ａは、フロート１で常時水面に浮んでいるので比較的に高温で対流のある水面上の水（湯）と接触し、しかもフロート１で自在に水面上を移動することで浴槽水の浄化を均一且つ迅速に可能とする。更に、フロート１の上方の上室７内の円板形状の芳香剤の香りは通気孔１６より浴室内に放散して、入浴のリラックスの気分を高める。この上室７に水（湯）が進入しても排水孔１３から流下することで上室７の汚れを少なくできる。尚、芳香剤の消耗時間は厚みの大小で簡単に調整することができる。

【０００９】：実施例２（図４〜６参照）図４〜６は実施例２の図面である。図４〜６中、３０はプラスチック製フロート、３１は同フロートの下部の陥凹部、３２は同陥凹部の開口面、３３はフロート３１の外周壁、３４は収納室、３５は収納室３４のプラスチック製蓋、３５ａは同蓋に穿孔した通水孔、３５ｂはフロート３１の下部と螺合するねじ部、３６は同収納室３４内に収納された粒状備長炭、３７は同粒状の備長炭を袋詰するプラスチック製網袋、３８はフロート３１の上部に設けた上室、３９は同上室のプラスチック製蓋、３９ａは同蓋に多数穿孔させた通気孔、３９ｂは同蓋のフロート３１の上部と螺合するねじ部、４０は上室３８に収納した粒状化学芳香剤である。本実施例２の浴槽水浄化装置Ｂは、収納室３４と上室３８の蓋３５，３９が通水孔３５ａ，通気孔３９ａを多数穿孔したプラスチック製で、フロート３０と螺合で脱着自在にする点で実施例１と構成を相違するだけで、他の構成・作用効果は同様である。収納室３４の備長炭３６及び上室３８の粒状化学芳香剤４０による働き、フロート３０で湯面を浮遊しながら浄化と活性化と芳香を発生させる点及びその作用効果は実施例１の浴槽水浄化装置Ａと同様である。

【００１０】

【考案の効果】

以上の様に本考案によればフロートによって粒塊状の備長炭・木炭等の遠赤外線放射物を温度が高く対流する上面に位置させることで、浴槽水を均一且つ効果的にその遠赤外線放射物の力で浄化・脱臭・塩素及び有機物吸着させて浄化して良好な浴槽水とすることができる。又、同時に上室の芳香剤で浴室内に芳香を発生させ、良い香りを浴室に満たすことができる。使用しない場合、入浴の邪魔となる場合は、水面から持ち上げて排除することで容易且つ迅速に対応できる。蓋は脱着自在であるので炭及び芳香剤の交換・詰込み・除去は容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の平面図である。

【図２】実施例２の縦断面図である。

【図３】実施例１，２のプラスチック袋詰めの備長炭を
示す説明図である。

【図４】実施例２の縦断面図である。

【図５】実施例２の平面図である。

【図６】実施例２の正面図である。

【符号の説明】

Ａ浴槽水浄化装置Ｂ浴槽水浄化装置１フロート２中空室３収納室４網蓋５備長炭６網袋７上室８排水孔９芳香剤１０陥凹部１１開口面１２外周壁１４芳香剤受台１５蓋１６通気孔１７螺合部１８外周縁１９係止突起２０係止溝２１浴槽水３０フロート３１陥凹部３２開口面３３外周壁３４収納室３５蓋３５ａ通水孔３５ｂねじ部３６備長炭３７網袋３８上室３９蓋３９ａ通気孔３９ｂねじ部４０化学芳香剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者大浦博長崎県北高来郡高来町三部壱名446番地ヤマトマンション102号室 (72)考案者森寛人愛知県名古屋市南区千竈通５−４−１

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フロートの底面に蓋を着脱自在に取付
け、同蓋とフロート底面が形成する通水性のある収納室
に遠赤外線放射物を封入し、又フロートの上部に通気性
のある開閉蓋付の上室を設け、同上室内に芳香剤を収納
したことを特徴とする浴槽水浄化装置。
【請求項２】遠赤外線放射物が細目の網袋又は多孔質
の通水性の袋に詰められた粒塊状備長炭である請求項１
記載の浴槽水浄化装置。
【請求項３】遠赤外線放射物が細目の網袋又は多孔質
の通水性の袋に詰められた粒塊状の活性炭である請求項
１記載の浴槽水浄化装置。
【請求項４】上室に排水孔を設けた請求項１〜３何れ
か記載の浴槽水浄化装置。
【請求項５】収納室の蓋が網蓋である請求項１〜３何
れか記載の浴槽水浄化装置。
【請求項６】収納室の蓋が網蓋である請求項４記載の
浴槽水浄化装置。
【請求項７】上室内に収納される芳香剤が所定厚みの
円板形状である請求項１〜６いずれか記載の浴槽水浄化
装置。