JP3223278U - 軟水化ボール - Google Patents

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Abstract

【課題】水中に浸漬することによって軟水を生成するための、携帯可能で且つ取り扱いが簡単な軟水化ボールを提供する。【解決手段】内側と外側が連通する複数の開口部を有する中空の球体もしくは楕円体の形状を呈するシェル200と、該シェル200内に封入可能なイオン交換樹脂、またはイオン交換樹脂を内包したフィルタユニット104とからなる。シェル200は、円または楕円の縁端によって形成された開口部を有するほぼ中空の半球体または半楕円体の形状を有していて、第1開口部116が開口されている第1シェル108、および第2開口部120が開口されている第2シェル112を含み、複数の留金用タブ124と複数の留金用スリット125とによる係合機構123に基づき、着脱自在に互いに取り付け可能とする。【選択図】図1

Description

この考案は、「硬水」と言われるミネラル含有量の大きい飲料水中に投入・浸漬することでミネラルの溶解状態を低減させ、水の硬度にかかわらず、例えば水道水等であっても犬や猫および人間に無害な軟水化を可能にした軟水化ボールに関する。
従来から、犬や猫、および人間も同様に、痛みや閉塞さえも引き起こす尿路中の刺激物質の重篤な蓄積である尿結石を患うことがある。尿石症とは、泌尿器系、主に腎臓に生じる石灰化による腎石症、または尿管に生じる石灰化による尿管結石症等を意味し、下部泌尿器系である膀胱または尿道にも生じたり移行したりし得る。これらの病気は、溶解状態を維持できない程、尿中に存在するミネラルの量が高い時に発症する。したがって、予防策として、そのような問題の原因になるミネラルの摂取を低減する適切な食事が挙げられる。
「硬水」と言われる水は、溶解状態のミネラル、特に、カルシウムおよびマグネシウムが多い。水道水として供給される水は、地域によって硬水または軟水であり、軽度の硬水は、人間にとって無害である。しかしながら、一般的に供給される硬水中のカルシウムおよびマグネシウム含有量は、人間より体が小さいペットにとっては多過ぎることがあり、場合によっては尿結石の形成に至ることがある。
ところで、水の軟水化のためのシステムおよび方法は、本来、人間用の高品質の飲料水を生成するために開発されてきた。特に、従来の技術には、水源においてろ過水を生成する大規模なシステムやろ過再生機能等の複雑な装置を含む。
例えば、特許文献1に開示されているように、処理後の水においてナトリウムの濃度およびカリウムの濃度が高くなることを抑制できる軟水器が提案されている。すなわち、この軟水器は、カリウム型イオン交換樹脂を収容した第1の槽と、ナトリウム型イオン交換樹脂を収容した第2の槽と、前記第1の槽に接続した第1の管と、前記第2の槽に接続した第2の管とを備え、前記第1の管および第2の管が接続されていることで、前記第1の槽においてカリウム型イオン交換樹脂によりカリウム軟水化された水と、前記第2の槽においてナトリウム型イオン交換樹脂によりナトリウム軟水化された水とを混合するように構成されたものである。
また、特許文献2に開示されているように、互いに比重が異なるカチオン交換体とアニオン交換体との混合体に硬水を通水させ軟水化を行なう軟水化装置が提案されている。すなわち、この軟水化装置は、前記混合体を充填するための空間を内部に有する外殻部と、外殻部の空間内において上下方向に移動可能で前記混合体の上部に接触して配される蓋部とを備え、外殻部の下部には硬水を導入する導入口が設けられ、外殻部の上部には硬水を処理した後に生成される軟水を排出する排出口が備えられ、カチオン交換体やアニオン交換体が、含水によりその体積が増加(膨潤)したとしても、その体積の増加に対応して前記蓋部が上方向に移動するものとされている。
特開2016−78001号公報 特開2015−112541号公報
しかしながら、上記したように、特許文献1の軟水器の場合では、カリウム軟水化用とナトリウム軟水化用との複数の水槽間で接続された管にて被処理水を環流させるという大規模で複雑且つ高価なろ過再生システムであり、携帯性に乏しく、取り扱いが難しい。
また、特許文献2の軟水化装置の場合では、カチオン交換体とアニオン交換体との混合体を充填した外殻部内において、外殻部の下部の導入口から硬水を導入し、外殻部の上部の排出口から処理後の軟水を排出する際に、前記混合体の含水による体積増加(膨潤)に伴って蓋部を上方向に移動可能となすという複雑なろ過再生機能を含むものであり、これもまた携帯性に乏しく、取り扱いが難しい。
しかも、硬水の湧き出る地域に住んでいて、健康やその他の理由のために飲料水中のミネラル含有量を低減したい人々や、さらには犬、猫および他の小動物に用いることを対象にした軟水化のシステム開発が欠如していることから、昨今では携帯可能で且つ取り扱いが簡単な軟水化システムが求められている。
そこで、この考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、「硬水」と言われるミネラル含有量の大きい飲料水中に投入・浸漬することによってミネラルの溶解状態を低減させ、犬や猫等のペットおよび人間に無害な軟水を容易に生成することができ、さらに硬水の湧き出る地域に住んでいる人々の健康等のために飲料水中のミネラル含有量を低減して軟水化した飲料水を容易に且つ安価に生成することができる、携帯可能で且つ取り扱いが簡単な軟水化ボールを提供することにある。
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、水中に浸漬することによって軟水を生成するための軟水化ボール100であって、内側と外側が連通する複数の第1開口部116、第2開口部120を有する中空の球体もしくは楕円体の形状を呈するシェル200と、該シェル200内に封入可能なイオン交換樹脂106、またはイオン交換樹脂106を内包したフィルタユニット104とからなることを特徴とする。
前記シェル200は、係合機構123に基づき、着脱自在に互いに取り付けられる第1シェル108および第2シェル112を含み、その各々は、円または楕円の縁端によって形成された開口部を有するほぼ中空の半球体または半楕円体の形状を有するとともに、前記係合機構123は、前記第1シェル108の前記縁端に形成された複数の留金用タブ124と、該留金用タブ124を係合するための前記第2シェル112の前記縁端に形成された複数の留金用スリット125とによって形成されてなるものとすることができる。
前記フィルタユニット104は、前記イオン交換樹脂106を包含および封止するよう、不織布からなる袋105、または前記シェル200の内側表面を覆うように構成されたほぼ中空の球体もしくは楕円体の形状を有する不織布からなる層によって形成されているものとすることができる。
前記開口部116,120の開口巾は、ビーズ状に形成された前記イオン交換樹脂106の直径よりも小さい寸法となって構成されているものとすることができる。
前記シェル200の直径は、前記イオン交換樹脂106の量が20g〜70gの範囲となるよう3cm〜6cmの範囲にあるものとすることができる。
前記イオン交換樹脂106は、H+イオン系のイオン交換樹脂106であり、当該イオン交換樹脂106の量および前記シェル200の体積は、水中にCa2+イオンおよびMg2+イオンを含むミネラル含有物の濃度の尺度である水の硬度が10mg/L〜30mg/Lの範囲になるようペット用の軟水を生成するために最適化されてなるものとすることができる。
前記イオン交換樹脂106は、Na+イオン系のイオン交換樹脂106であり、当該イオン交換樹脂106の量および前記シェル200の体積は、水中にCa2+イオンおよびMg2+イオンを含むミネラル含有物の濃度の尺度である水の硬度が110mg/L未満であるよう人間用の軟水を生成するために最適化されてなるものとすることができる。
以上のように構成されたこの考案に係る軟水化ボール100にあって、シェル200を水中に投入した際に、当該シェル200の内側と外側が連通する複数の開口部116,120によって水がシェル200内部に浸入し、シェル200内に封入されたイオン交換樹脂106、またはイオン交換樹脂106を内包した不織布からなる袋105もしくは不織布からなる層によって形成されたフィルタユニット104は水に浸漬され、イオン交換樹脂106によって水中のミネラルの溶解状態を低減させる。
第1シェル108の縁端に形成された複数の留金用タブ124と、第2シェル112の縁端に形成された複数の留金用スリット125とによって形成された係合機構123は、前記留金用スリット125に前記留金用タブ124が係止されることで全体が中空球体もしくは中空楕円体となって前記第1シェル108と前記第2シェル112を一体化させ、前記イオン交換樹脂106を内包した不織布からなる袋105もしくは不織布からなる層によって形成されたフィルタユニット104、あるいはイオン交換樹脂106自体の封入を容易にさせるとともに、これらの使用済みの廃棄や新規交換等を可能にさせる。
ビーズ状に形成されたイオン交換樹脂106の直径よりも小さい寸法の開口巾となって構成されている第1開口部116、第2開口部120は、シェル200内に封入されたイオン交換樹脂106の漏出を防止させ、前記軟水を生成するために、水の硬度、軟水化される水の量、またはその両方による調整を可能にさせる。例えば、水をビーズの形態の前記イオン交換樹脂106に接触させることが、前記水に浸漬されたシェル200を振ることによって促進され、これによって、水の硬度がユーザによって制御され、最適に軟水化された水を生成し、前記振る回数、継続時間、または双方を調整することによって、良好な味と香味を提供可能にさせる。
前記イオン交換樹脂106の量が20g〜70gの範囲となるよう直径が3cm〜6cmの範囲にあるシェル200は、水の硬度を10〜30の範囲のレベルに低減可能にさせる。
+イオン系またはNa+イオン系のイオン交換樹脂106は、硬水に存在するマグネシウムイオンおよびカルシウムイオン等のミネラル含有量を効率良く低減させる。特に、Na+イオン系のイオン交換樹脂106は、マグネシウムイオンおよびカルシウムイオンをその活性部位に吸収し、そしてNa+イオンを水中に放出し、これによって軟水化させる。また、H+イオン系のイオン交換樹脂106は、ペットにとってもほぼ無害であるH+イオンをマグネシウムおよびカルシウムイオンを含むミネラルの代わりに水の中に放出させる。
この考案は以上説明したように構成されているため、「硬水」と言われるミネラル含有量の大きい飲料水中に投入・浸漬することによってミネラルの溶解状態を低減させ、犬や猫等のペットおよび人間に無害な軟水を容易に生成することができ、さらに硬水の湧き出る地域に住んでいる人々の健康等のために飲料水中のミネラル含有量を低減して軟水化した飲料水を容易に且つ安価に生成することができ、携帯可能で且つ取り扱いが簡単なものとなる。
すなわちこれはこの考案が、内側と外側が連通する複数の開口部116,120を有する中空の球体もしくは楕円体の形状を呈するシェル200と、該シェル200内に封入可能なイオン交換樹脂106、またはイオン交換樹脂106を内包したフィルタユニット104とからなるからであり、これによって、携帯可能で且つ取り扱いが簡単な軟水化システムを提供することができる。
前記シェル200は、係合機構123に基づき、着脱自在に互いに取り付けられる第1シェル108および第2シェル112を含み、その各々は、円または楕円の縁端によって形成された開口部を有するほぼ中空の半球体または半楕円体の形状を有するとともに、前記係合機構123は、前記第1シェル108の前記縁端に形成された複数の留金用タブ124と、該留金用タブ124を係合するための前記第2シェル112の前記縁端に形成された複数の留金用スリット125とによって形成されてなるので、前記留金用スリット125に前記留金用タブ124が係止されることで前記第1シェル108と前記第2シェル112は容易に一体化される。また、前記留金用スリット125から前記留金用タブ124を取り外して第1シェル108および第2シェル112を分離することで、シェル200内のイオン交換樹脂106またはイオン交換樹脂106を内包したフィルタユニット104の交換が容易に行える。
前記フィルタユニット104は、前記イオン交換樹脂106を包含および封止するよう、不織布からなる袋105、または前記シェル200の内側表面を覆うように構成されたほぼ中空の球体もしくは楕円体の形状を有する不織布からなる層によって形成されているので、例えばビーズ形態のイオン交換樹脂106をシェル200内に確実に封止しておくことができる。
前記開口部116,120の開口巾は、ビーズ状に形成された前記イオン交換樹脂106の直径よりも小さい寸法となって構成されているので、イオン交換樹脂106の前記開口部116,120を通じての漏出を確実に防止することができる。
前記シェル200の直径は、前記イオン交換樹脂106の量が20g〜70gの範囲となるよう3cm〜6cmの範囲にあるものとしたので、水の硬度を10〜30の範囲のレベルに確実且つ迅速に低減することができ、しかも携帯に便利なものとなる。
前記イオン交換樹脂106は、H+イオン系のイオン交換樹脂106であり、当該イオン交換樹脂106の量および前記シェル200の体積は、水中にCa2+イオンおよびMg2+イオンを含むミネラル含有物の濃度の尺度である水の硬度が10mg/L〜30mg/Lの範囲になるようペット用の軟水を生成するために最適となるようにしているので、H+系のイオン交換樹脂106は、H+イオンをマグネシウムおよびカルシウムイオンを含むミネラルの代わりに水の中に放出させることから、ペットにとってほぼ無害である軟水化された飲料水を容易に提供することができる。
前記イオン交換樹脂106は、Na+イオン系のイオン交換樹脂106であり、当該イオン交換樹脂106の量および前記シェル200の体積は、水中にCa2+イオンおよびMg2+イオンを含むミネラル含有物の濃度の尺度である水の硬度が110mg/L未満であるよう人間用の軟水を生成するために最適化されてなるので、マグネシウムイオンおよびカルシウムイオンをイオン交換樹脂106の活性部位に吸収すると同時にNa+イオンを水中に放出させることができ、これによって水を確実に軟水化させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。この考案は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
この考案を実施するための一形態における軟水化ボールのシェル外観を示す斜視図である。 軟水化ボールのシェルを第1シェルと第2シェルとに互いに分離した状態を示す斜視図である。 フィルタユニットの一部の面を破断した状態の斜視図である。 軟水化ボールのシェルの赤道上の円周を含む断面図である。 軟水を生成するために水中に浸漬された軟水化ボールの使用例を示す斜視図である。
以下、図面を参照してこの考案を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号100は、「硬水」と言われるミネラル含有量の大きい飲料水中に投入・浸漬することでミネラルの溶解状態を低減させるための例えばプラスチック等から形成された軟水化ボールである。本実施形態は、軟水化ボール100はほぼ球体の形状を有しているが、この他の形状としては、例えば縦軸または横軸に沿って伸びた楕円体であっても良い。一般的に、楕円体は、互いに異なる長さa,b,cの半主軸によって形成され、球体は、a=b=cである楕円体の特別な場合であって、楕円体形状は球体形状を含む。以下においては、球体形状の軟水化ボール100について説明するが、楕円体形状の軟水化ボール100であっても同様に適用できる。
軟水化ボール100は、ほぼ中空の球体形状を有するシェル200と、該シェル200内に収容されるフィルタユニット104とを含む。フィルタユニット104は、軟水化するためのイオン交換樹脂106が封入されている。シェル200は、互いに結合された第1シェル108および第2シェル112を含む。これらの第1シェル108および第2シェル112は、図1に示す例では、それぞれ上側のシェルおよび下側のシェルに対応する。シェル200の第1シェル108には複数の第1開口部116が形成され、第2シェル112には複数の第2開口部120が形成されており、これによって、シェル200の内側と外側が連通する。各開口部116,120の形状は、シェル200の子午線に沿ったスリット状に形成されているが、シェル200の内側と外側との間の水の流れがそれらの開口部116,120を通して促進される限り、例えば楕円形、矩形、多角形または他の形状であっても良く、あるいは直線状、湾曲状、テーパ状、ジグザグ状、網目状または他の形態であっても良い。
図2は、第1シェル108および第2シェル112が、シェル200の実質的に赤道上の円周において互いから取り外されている場合のシェル200を示す前面斜視図である。シェル200は、ほぼ中空の楕円体形状の場合には、第1シェル108および第2シェル112の各々は、楕円縁端部によって形成された開口部を有する。ここで、楕円には、上述したように楕円体が球体を含むように円が含まれる。本実施形態では、第1シェル108および第2シェル112の体積は、実質的に同じであるように示している。シェル200の実質的に赤道上の円周における代わりに、第1シェル108および第2シェル112は、シェル200の赤道上の円周から外れた位置で互いに取り付けるように、また、互いから取り外すように構成しても良い。したがって、第1シェル108および第2シェル112の体積は異なっていても良く、これによって第1シェル108および第2シェル112の各々は、開口部が楕円縁端部によって形成されたほぼ中空の部分楕円体形状を有する。例えば、第1シェル108および第2シェル112の一方は、シェル200全体の小さい部品であるように構成しても良く、その部品が取り外された時は、シェル200に小さい孔ができる。
第1シェル108および第2シェル112は、フック、ネジ溝、係合ピン、留金および他の留め具を含む係合機構123によって、互いに取り付けられたり、互いから取り外されたりするように構成しても良い。図1および図2に示した例では、複数の留金用タブ124が第2シェル112の楕円縁端部の外面に突設され、それに対応して複数の留金用スリット125が第1シェル108の楕円縁端部に形成され、留金用タブ124を、対応する留金用スリット125に係合することによって、第1シェル108および第2シェル112は互いに一体化される。この係合機構123を用いることによって、第1シェル108および第2シェル112は、互いに分離することができ、これによって、ユーザ、製造業者、小売業者または任意の関係者が、シェル200内のイオン交換樹脂106を交換できる。あるいは、第1シェル108および第2シェル112は、イオン交換樹脂106が一旦、シェル200内に含まれると、着脱不能に互いに取り付けられるように構成しても良い。この場合、イオン交換樹脂106の交換は、軟水化ボール100自体を交換することによって行なわれ、使用済みの軟水化ボール100は処分される。
図3は、フィルタユニット104の例を示す。フィルタユニット104は、袋105と、そこに含まれるイオン交換樹脂106とを含む。袋105は、不織布で形成しても良い。この図では、袋105の一部は、内容物を示すために透明で示しているが、内容物は、ビーズ形態のイオン交換樹脂106である。したがって、フィルタユニット104全体は、楕円体、球体、立方体または他の形状のシェル200に装着するように変形可能である。第1シェル108および第2シェル112が着脱自在に互いに取り付けられるように構成されている場合、袋105とそこに含まれるイオン交換樹脂106とを含むフィルタユニット104全体を交換することで、イオン交換樹脂106が簡単に交換される。このように設計されたフィルタユニット104は、補充品として製造し個別に販売することができ、これにより、ユーザは、使用済みのフィルタユニット104を処分し、補充品だけを購入してシェル200に入れ、軟水化ボール100を繰り返し用いることができる。
図4は、シェル200の赤道上の円周を含む面における、前記図1に示した軟水化ボール100の断面図である。シェル200は、袋105およびそこに含まれるイオン交換樹脂106を備えたフィルタユニット104を包含している。シェル200内部の体積は、所定量のイオン交換樹脂106を含むフィルタユニット104全体を詰め込むために最適化されている。
フィルタユニット104の他の例は、シェル200のほぼ中空の球体形状の内側表面を覆うように構成されたほぼ中空の球体形状を有する、袋105の代わりの層と、この層内に包含され、この層によって封止されたビーズ形態のイオン交換樹脂106とを含むことができる。この層は不織布から形成し、接着材または他の固定手段を用いることによってシェル200の内側表面に貼り付けても良い。したがって、シェル200の内側表面を覆うように構成されたこの層は、ビーズ形態のイオン交換樹脂106を確実に封止し包含する。シェル200の一部は、その内側表面を覆う層と共に、イオン交換樹脂106を交換する必要がある場合、その部分を容易に取り外せるようにシェル200の他の部分に着脱自在に取り付けるように構成しても良い。あるいは、シェル200は、その内側表面を覆う層と共に、イオン交換樹脂106が一旦その層内に含まれ、したがって、シェル200内に含まれると、シェル200の他の部分に着脱不能に取り付けられるように構成することもできる。この場合、イオン交換樹脂106の交換は、軟水化ボール100全体を交換することによって行なわれ、使用済みの軟水化ボール100は処分される。
フィルタユニット104のさらに他の例としては、イオン交換樹脂106を内部に包含するための袋または層を有することなく、ビーズ形態のイオン交換樹脂106をシェル200内に封入することができる。つまり、イオン交換樹脂106は、直接、シェル200に入れられる場合、各開口部116,120の寸法は、いずれのビーズも漏れ出ないように構成する必要があることから、イオン交換樹脂106のビーズの直径が例えば約0.5mm〜1mmである場合、各開口部116,120の寸法を0.5mm未満にすることで各開口部116,120からのイオン交換樹脂106の漏出を防止する。例えば、シェル200は、各開口部116,120の寸法が0.5mm未満の微細な網目を形成するように構成できる。このような表面網目状となったシェル200は、イオン交換樹脂106を交換する必要がある時、シェル200の一部分を取り外しできるよう当該シェル200の他の部分に着脱自在となる開閉蓋が取り付けられるように構成できる。あるいは、表面網目状のシェル200は、イオン交換樹脂106が一旦、シェル200内に含まれると、シェル200の他の部分に着脱不能となる開閉蓋が取り付けられるように構成できる。この場合、イオン交換樹脂106の交換は、軟水化ボール100全体を交換することによって行なわれ、使用済みの軟水化ボール100は処分される。
イオン交換樹脂106は、通常、ポリマー内の特定のイオンをそれらと接触する溶液中のイオンと交換可能なポリマーである。軟水化用途では、Na+イオン系またはH+イオン系のイオン交換樹脂106は、通常、ミネラル含有物、特に、硬水に存在するマグネシウムおよびカルシウムイオンを低減するために用いられる。Na+イオン系のイオン交換樹脂106が塩分を含まない場合、その活性部位ではナトリウムイオンを含有する。水がイオン交換樹脂106を通過する際は、マグネシウムおよびカルシウムイオンをその活性部位に吸収すると同時にNa+イオンを水中に放出し、これによって軟水化する。イオン交換樹脂106は、それを塩水で洗浄することによって再利用できる。通常、H+イオン系のイオン交換樹脂106は、再利用が不可能であることを除き、同様なイオン交換メカニズムを実行できる。フィルタユニット104中のイオン交換樹脂106は、Na+イオン系またはH+イオン系であっても良い。しかしながら、ペット用の飲料水のためにH+イオン系のイオン交換樹脂106を用いることは好適である。この理由は、水の中に放出されたNa+イオンは、その含有量を必然的に増加させ、これによって、人間より体が小さいペットのための飲料水として適さないものになる。H+イオン系のイオン交換樹脂106を用いることによって、ペットにとってもほぼ無害なH+イオンがマグネシウムおよびカルシウムイオンを含むミネラルの代わりに水の中に放出される。
図5は、軟水を生成するために容器300の水中に浸漬された軟水化ボール100の構成例を示す。容器300中の原水には、例えば2個等の複数の軟水化ボール100を浸漬することができるが、この原水は、水道水またはある程度まで既にろ過および/または軟水化された水であっても良い。この水は、シェル200に形成された複数の開口部116および120を通って軟水化ボール100内に入り、フィルタユニット104が水で浸漬される。これによってビーズ形態のイオン交換樹脂106に水が接触する。イオン交換樹脂106に接触した水は、複数の開口部116,120を通ってシェル200から出ることができる。軟水化ボール100の数は、原水の水の硬度に関して所望の軟水化のレベルおよび/または軟水化される水の量に応じて調整し得る。水道水の硬度が高い地域では、2つ以上の軟水化ボール100が必要になる場合がある。あるいは、市販されている軟水化またはろ過装置を主に用いることができ、また、軟水化またはろ過された水は、その水の中に1つまたは複数の軟水化ボール100を追加することによってさらに軟水化することができる。
水と、ビーズ形態のイオン交換樹脂106との接触を促進するために、水中に浸漬された1つまたは複数の軟水化ボール100を含む容器300を振ることが必要な場合がある。つまり、振る回数および/または継続時間を調整することによって、ユーザが、水の硬度レベルを制御して、最適に軟水化され、元の良好な味および香味を提供する水を生成することが可能である。
水の硬度は、ミネラル含有物、特に、水中のCa2+イオンおよびMg2+イオンの濃度の尺度であり、これは、既製の測定装置を用いることによって容易に測定できる。一般的に、水の硬度は、モル濃度、ppm、mg/L等の様々な単位で表される。mg/Lの単位は、この場合、L=リットル=1000立方cmである。水道水の硬度は、地域によって異なり、例えば札幌では34、仙台では30、千葉では81、東京では29、名古屋では20、大阪では45、福岡では36、沖縄では84、その他日本のほとんどの地域で40〜60(平均として51)である。米国においてはニューヨークでは約30、サンフランシスコや、ロサンゼルスでは90、シカゴでは130、ラスベガスでは394、サンディエゴでは300である。軟水化ボール100に含まれるビーズ形態のイオン交換樹脂106の量は、軟水化される水の量と達成すべき軟度とに関連して予め決めることができる。関連するパラメータ値の間の経験的関係については後述する。当該関係および評価指数について例として説明するために、特定の数値を引用するが、これらは近似値である。軟水化率、すなわち、硬度低減Δは50の原水の硬度がゼロに低減されると100%であり、50の原水の硬度が25に低減されると50%である。明らかに、軟水化し得る水の量と硬度低減Δの程度との間にはトレードオフの関係がある。表1には、異なる量のイオン交換樹脂106を用いることによって、軟水化し得る水の量と硬度低減Δの度合いとの間の関係を示す例が一覧表示されている。
Figure 0003223278
上記表1に例示したように、ビーズ形態の通常のイオン交換樹脂106の場合、その100gは、硬度が元々50であった100Lの水の硬度をゼロに低減でき、その100gは、硬度が元々100であった50Lの水の硬度をゼロに低減できる。これらは、軟水化率100%の場合である。軟水化率100%で40gのイオン交換樹脂106を用いることによって、元々硬度が50であった40Lの水の硬度はゼロに低減できる。40gのイオン交換樹脂106を用いることによって、80Lの水を軟水化率50%で軟水化できる(例えば、50から25への硬度の低減)。同様に、40gのイオン交換樹脂106を用いることによって、軟水化率70%で約60Lの軟水化できる(例えば、50から15への硬度の低減)。通常、犬、猫または他の小動物は、1日当たり約0.5Lの水を必要とし、したがって、(例えば、50から15に低減された)60Lの軟水は、120日後に消費され、(例えば、50から25に低減された)80Lの軟水は、160日後に消費される。表1の最も右側の列には、ペットが1日当たり0.5L飲むと仮定して、対応する量の軟水が消費されるのに要する日数が一覧表示されている。
様々な実験によって、ミネラル含有物を過度に除去すれば水の味や香味が低下し、またミネラル不足を引き起こすことさえあり得ることが示されている。したがって、硬度低減Δ、すなわち軟水化率は過度であってはならず、さらにCa2+イオンおよびMg2+イオンの濃度は、健康的なレベルまで低減すべきである。さらなる実験によって、小動物を健康に維持し(例えば、尿結石を防止する)、さらに水の味および香味を維持するCa2+イオンおよびMg2+イオンの濃度レベルは、10〜30の範囲における水の硬度レベルに対応することが示された。この範囲は、40gのイオン交換樹脂を用いることによる元の硬度が50の水に対するおよそ40〜80%の軟水化率に対応する。表1に太字体で示した経験的関係によって、40gのイオン交換樹脂は、50〜100Lの水を硬度レベル50からレベル10〜30の範囲に軟水化し得るが、これはペットが1日当たり0.5Lの水を飲むと仮定すると、100〜200日の間もつことが示された。水の硬度レベルを100から30に低減する場合、40gのイオン交換樹脂は30Lの軟水化できるが、これは60日間だけ維持される。したがって、イオン交換樹脂106を交換または再充填する頻度は2〜7ヶ月に1回であり、これは望ましい長さの間隔である。
本実施形態の軟水化ボール100では、フィルタユニット104のイオン交換樹脂106の量とシェル200の体積は、犬、猫および他の小動物等のペットにとって充分な軟度の飲料水を生成し、さらに元の味および香味を維持するために最適化することができる。シェル200の体積は片手で扱うことができる水の容量の携帯容器またはピッチャーに入れるのに充分な小ささで構成できる。ペット用の小動物は通常1日当たり約0.5Lの水を飲む。ある種類の小さい猫はそれよりも飲む量が少なく、例えば1日当たり0.2Lである。したがって、シェル200の体積はペット用の少なくとも毎日の量の飲料水の容量を有する容器に入れるのに充分な程小さく構成される。すなわち、シェル200の直径または1つの寸法は3cm〜6cmの範囲内であっても良く、これにより0.25L〜1.5Lの範囲の容量を有する容器に簡単に収容できる。ここで、直径の尺度はシェル200がほぼ球体の形状を有する場合であり、また1つの寸法の尺度はシェル200がほぼ楕円体の形状を有する場合、3つの半主軸の1つの長さの2倍、すなわち2a、2bまたは2cであっても良い。直径の寸法が3cm〜6cmの範囲内にあるシェル200は、20g〜70gの範囲でイオン交換樹脂106を含み得る。したがって、軟水化ボール100は、猫、犬および他の小動物等のペット用の軟水を生成するための最適化要件に基づき、上記のように構成し得るが、この場合の水の硬度は10〜30の範囲のレベルに低減できる。
水の硬度が、例えば120以上と高い地域では、硬度を所望のレベルに低減するためにより多くの樹脂が必要であること、および/または、イオン交換樹脂106は頻繁に交換または再充填する必要がある。例えば40gのイオン交換樹脂106を用いることによって、表1に例示するように、わずか10Lの水を硬度レベル300から90に軟水化して、ペット用の約20日分の軟水を供給することができる。イオン交換樹脂106それ自体は、水の硬度を激減できない。上記例では、300から90への硬度低減Δは軟水化率70%に対応するが、結果として生じる水は依然として90の硬さである。このことは、例えばラスベガスまたはサンディエゴ等の水の硬度が300である地域では、軟水化率80%のイオン交換樹脂106を用いても、結果として生じる硬度は依然として60であり、これはペットに適さないことを意味する。したがって、上述のようにペット用に構成され、最適化された1つの軟水化ボール100は、水の硬度が120未満である地域での用途に適切である。
実用新案登録第3200546号公報に開示された愛玩動物用浄水具は、水の硬度が高いそのような地域での用途に適している。すなわち、これは下部に浄化水槽部が形成されていて、前部に形成した導出口に通じて浄化水を導出させる開閉弁を有する浄水槽体と、この浄水槽体の上部内に嵌め入れ支持される原水槽体と、この原水槽体に供給された原水を導入し、カルシウム、マグネシウムを軽減浄化して浄化水槽部に浄化水を導出させるよう浄化部を備えていて、原水槽体の底部に嵌め入れ支持されるフィルターカートリッジ体とを備えて成る。前記フィルターカートリッジ体は、前記原水槽体の内部に位置決めされている原水導入孔を有する筐体蓋によって施蓋され、前記浄化水槽部の内部に位置決めされている浄水孔を有する浄水筐体の内部に、中央部に配装されるH+イオン型の陽イオン交換樹脂材層およびこの陽イオン交換樹脂材層の周囲に配装される活性炭材層から成る浄化部を設けている。このようなフィルターカートリッジ体の代わりに本実施形態の軟水化ボール100を用いることができる。あるいは原水の硬度が極端に高い(例えば、120以上の)地域では大量の水を軟水化する必要がある場合、2つ以上の軟水化ボール100を用いることができる。さらにまた、1つまたは複数の軟水化ボール100を上述した軟水化装置に含まれる水に追加して、水の硬度をさらに低減しても良く、この場合の水は上述した実用新案登録第3200546号公報に開示された愛玩動物用浄水具における処理のために含まれた水、または処理した後に含まれた水であっても良い。
本実施形態の軟水化ボール100は、人間用の軟水を生成するために用いることができ、特に健康上の理由により軟水を飲みたいと願っている硬水の地域に住む人々のために用いることができる。前述の例では様々な実験に基づき、ペットの場合、所望の水の硬度レベルは10〜30の範囲に実験的に決定されている。人の体は、体が小さいペットと比較して相対的に大きく、問題の原因になるミネラルに対して回復力があることから、人間に適する硬度レベルは約100以下であり、およそ110未満のレベルと同等であると見なすことができる。
表2には、異なる量のイオン交換樹脂を用いることによって軟水化し得る水の量と、硬度低減Δの程度との間の関係を示す他の例が一覧表示されている。特に、これらの例は極端に硬い、例えば硬度レベル120以上の水の地域に住む人のために100または60に水の硬度レベルを低減する場合を含む。
Figure 0003223278
上記表2に示すように、ラスベガスおよびサンディエゴ等の300レベルの硬水の地域では40gのイオン交換樹脂を用いて10Lの水を硬度レベル300から100に軟水化できることが分かる。人間が1日当たり2.0Lの水を飲むと仮定すると、10Lの軟水は5日間維持される。同様に、水の硬度レベルを300から100に低減するためには、100gのイオン交換樹脂106を用いて25Lの軟水化することができ、これは、人間の場合、12.5日間もつ。したがって、イオン交換樹脂106を交換または再充填する頻度は、ペット用の軟水を生成する場合と比較して相対的に頻繁である。
上述したように、シェル200の直径または1つの寸法が3cm〜6cmの範囲内にある場合、イオン交換樹脂106の対応する量は20g〜70gの範囲内であっても良い。軟水化ボール100のサイズをこの範囲に維持することは、人間用の軟水を生成する場合でも好適であるが、この理由は、そのような相対的に小さいサイズの軟水化ボール100は、手持ち式容器または他の種類の携帯容器に装着でき、ユーザが簡単に取り扱えるためである。さらに、軟水化ボール100のサイズが大きくなると、軟水化ボール100の中心付近のイオン交換樹脂106のビーズは、軟水化ボール100が水の中に浸漬されている容器を振ったとしても貫通する水が簡単に接触できない。
上記表2に示すように、40gのイオン交換樹脂106を用いて10Lの水を硬度レベル300から100に軟水化することができ、また、人間が1日当たり2.0Lの水を飲むと仮定すると、10Lの軟水では5日間は維持できる。これは、H+イオン系のイオン交換樹脂106を人間用の軟水を生成するために用いる場合、その量を3cm〜6cmの範囲の直径の軟水化ボール100において20g〜70gの範囲内に維持するならば、そのイオン交換樹脂106は頻繁に交換しなければならないということを意味する。あるいは、2つ以上の軟水化ボール100を大きな容器内で用いて、それに対応する大量の軟水を生成することもできる。さらにまた、人間用として、Na+イオン系のイオン交換樹脂106をH+イオン系のイオン交換樹脂106の代わりに用いることもできる。
上述したように、Na+イオン系のイオン交換樹脂106を用いてペット用の軟水を生成することは望ましくない。その理由は、水の中の放出されたNa+イオンにより、Na+イオン含有量が必然的に増え、これによって、その水が体の小さいペット用の飲料水として適さなくなるためである。対照的に、放出されたNa+イオンのイオンレベルは、人体にとって充分許容範囲内にあることから、Na+イオン系のイオン交換樹脂106を用いることは、人間にとって問題があるとは見なされない。Na+イオン系のイオン交換樹脂106は、それを塩水で洗浄することによって、例えば10%食塩水を用いることによって、再充填し得る。そのような食塩水は、家庭で単に水に塩を溶かすことによって簡単に作ることができる。したがって、長期間に渡ってイオン交換樹脂106を得るためのコストは、人間用のNa+イオン系のイオン交換樹脂106を備えた軟水化ボール100を用いることによって、大幅に低減することができる。
例えば、40gのH+イオン系のイオン交換樹脂106を用いて10Lの水を硬度レベル300から100へ軟水化する例では、イオン交換樹脂106は5日毎に交換する必要があるが、一方で、40gのNa+イオン系のイオン交換樹脂106を用いることによって、イオン交換樹脂106は繰り返し使用するための再充填のために5日毎に塩水で洗浄さえすれば良く、これによってコストが低減される。したがって、軟水化ボール100は、人間用の軟水を生成するための最適化要件に基づき構成することができ、この場合、水の硬度は110未満のレベルに低減できる。
本明細書は多くの種を含むが、これらは、考案の範囲または実用新案登録請求の範囲を制限するものとして解釈すべきではなく、むしろ、この考案の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されたい。個別の実施形態の文脈において、本明細書で述べるある特徴は、単一の実施形態において、組合せによっても実現し得る。逆に、単一の実施形態の文脈において述べる様々な特徴は、多数の実施形態において個別にまたは任意の適切な下位の組合せでも実現し得る。さらに、特徴は、ある組合せにおいて作用するものとして上記の通り記述でき、また、そのように最初は請求できるが、請求された組合せからの1つまたは複数の特徴は、その組合せから実行可能なことがあり、その場合、請求された組合せは、下位の組合せまたは下位の組合せの変形例に導くことができる。
100…軟水化ボール 104…フィルタユニット
105…袋 106…イオン交換樹脂
108…第1シェル 112…第2シェル
116…第1開口部 120…第2開口部
123…係合機構 124…留金用タブ
125…留金用スリット
200…シェル
300…容器
Δ…硬度低減

Claims (7)

  1. 水中に浸漬することによって軟水を生成するための軟水化ボールであって、内側と外側が連通する複数の開口部を有する中空の球体もしくは楕円体の形状を呈するシェルと、該シェル内に封入可能なイオン交換樹脂、またはイオン交換樹脂を内包したフィルタユニットとからなることを特徴とする軟水化ボール。
  2. 前記シェルは、係合機構に基づき、着脱自在に互いに取り付けられる第1シェルおよび第2シェルを含み、その各々は、円または楕円の縁端によって形成された第1開口部、第2開口部を有するほぼ中空の半球体または半楕円体の形状を有するとともに、前記係合機構は、前記第1シェルの前記縁端に形成された複数の留金用タブと、該留金用タブを係合するための前記第2シェルの前記縁端に形成された複数の留金用スリットとによって形成されてなる請求項1に記載の軟水化ボール。
  3. 前記フィルタユニットは、前記イオン交換樹脂を包含および封止するよう、不織布からなる袋、または前記シェルの内側表面を覆うように構成されたほぼ中空の球体もしくは楕円体の形状を有する不織布からなる層によって形成されている請求項1に記載の軟水化ボール。
  4. 前記開口部の開口巾は、ビーズ状に形成された前記イオン交換樹脂の直径よりも小さい寸法となって構成されている請求項1に記載の軟水化ボール。
  5. 前記シェルの直径は、前記イオン交換樹脂の量が20g〜70gの範囲となるよう3cm〜6cmの範囲にあるものとした請求項1乃至4のいずれかに記載の軟水化ボール。
  6. 前記イオン交換樹脂は、H+イオン系のイオン交換樹脂であり、当該イオン交換樹脂の量および前記シェルの体積は、水中にCa2+イオンおよびMg2+イオンを含むミネラル含有物の濃度の尺度である水の硬度が10mg/L〜30mg/Lの範囲になるようペット用の軟水を生成するために最適化されてなる請求項1、3、4、5のいずれかに記載の軟水化ボール。
  7. 前記イオン交換樹脂は、Na+イオン系のイオン交換樹脂であり、当該イオン交換樹脂の量および前記シェルの体積は、水中にCa2+イオンおよびMg2+イオンを含むミネラル含有物の濃度の尺度である水の硬度が110mg/L未満であるよう人間用の軟水を生成するために最適化されてなる請求項1、3、4、5のいずれかに記載の軟水化ボール。
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