JP3044559U - コンクリート壁面等水圧処理ヘッドとコンクリート壁面等水圧処理装置 - Google Patents

コンクリート壁面等水圧処理ヘッドとコンクリート壁面等水圧処理装置

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JP3044559U JP1997005740U JP574097U JP3044559U JP 3044559 U JP3044559 U JP 3044559U JP 1997005740 U JP1997005740 U JP 1997005740U JP 574097 U JP574097 U JP 574097U JP 3044559 U JP3044559 U JP 3044559U
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信吾 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート壁面等を水圧処理する工法におい
ては、高圧水が噴射するハンドガンを手に持って作業し
ていたので、噴水圧の反力を受け且つ高圧水の跳ね返り
をかぶってしまうので重労働であり、処理に使用された
水の回収に難儀し、騒音が大きい等の問題があった。 【解決手段】本考案コンクリート壁面等水圧処理ヘッド
9は、噴射ノズル33を覆うノズルカバー35を設け、
このノズルカバー35にはバキュームホース13を接続
できるようにし、ノズルカバー35の開口端にはゴムガ
ード39と車輪41を設けた。従って、噴射ノズル33
から噴射した水が辺りに飛散するのを防止でき且つ騒音
を抑えることができると共に、使用済みの水を確実に回
収できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、コンクリート壁面等水圧処理ヘッドとコンクリート壁面等水圧処理 装置に係る。詳しくは、高圧水をコンクリート壁面等に噴射することで当該コン クリート壁面等に所要の処理を行うコンクリート壁面等水圧処理ヘッドと、この 処理ヘッドを原動機の動力によって移動させるようにした半自動型のコンクリー ト壁面等水圧処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建造物のコンクリート壁面や路面等の洗浄、塗膜剥離あるいはハツリ等の処理 を行う工法の一つに、高圧水を用いる方式の工法(「ウォータージェット工法」 等と称される場合がある)があり、この方式による工法は、従来、噴射ノズルを 備えたハンドガンを作業者が手に持って行うのが実情であった。
【0003】 図5は、この種の方式による従来の橋脚壁面水圧処理工法の一例を示すもので あり、図6はこの工法に使用されているハンドガン81を示す。 同図において、83はハンドガン81のホースジョイント部を示し、このホー スジョイント部83には給水ホース85の先端が着脱自在に接続されると共に、 ノズル取付管87が延びていて、このノズル取付管87の先端に噴射ノズル33 が装着されている。そして、給水ホース85の基端は高圧給水ポンプ89に接続 され、この高圧給水ポンプ89によって、給水タンク91内の水が給水ホース8 5を経てハンドガン81に送られ、噴射ノズル33から噴射する。 そこで、作業者がハンドガン81を手に持って、橋脚93の壁面に向けて高圧 水を噴射し、それにより、当該壁面が洗浄もしくはハツリ等される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
高圧水が噴射するハンドガン81を手に持ってする作業は、噴水圧の反力を受 け且つ高圧水の跳ね返りをかぶってしまうので、それだけでも極めて重労働であ る上に、目的の処理場所が橋脚等である場合は高く組まれた足場の上で行うこと を余儀なくされるため、非常に危険な作業になる。 しかも、処理に使用された水が辺りに飛び散って処理現場に落ちるままになっ てしまうので、現場がぬかるんで地上での作業にも大きな支障と危険を来すと共 に、ぬかるんだ現場の後始末に苦慮し、壁面等から除去された汚れや塗膜等の汚 物が現場環境を汚染してしまうという問題があった。
【0005】 そこで、流れ落ちる水をシート等で受けて回収しようとする試みが一部では行 われているが、このような方法では水の回収効率が悪い上に、回収に当たる作業 が重労働になるため、決して満足のできるものでは無かった。
【0006】 また、噴射ノズル33から噴射する高圧水は壁面に激しく衝突するために、8 0デシベル前後の大きな騒音を出してしまうという問題もある。
【0007】 本考案は上記した従来の問題点に鑑みて為されたものであり、噴射した水が辺 りに飛散するのを防止でき且つ騒音を抑えることができ、しかも、水の飛散等を 防止するための飛散防止手段を利用して使用済みの水を略完全に回収することが できるコンクリート壁面等水圧処理ヘッドを提供することを目的とする。 また、本考案は、目的の処理場所の状況に応じて上記飛散防止手段を選択的に 設けることができるコンクリート壁面等水圧処理ヘッドを提供することを目的と する。 そして、本考案は、コンクリート壁面等水圧処理ヘッドを使用しての作業を半 自動的に行うことができる、特に、作業の進行に伴って必要的に行われる移動を 略瞬時に済ませることができるコンクリート壁面等水圧処理装置を提供すること を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案コンクリート壁面等水圧処理ヘッドは、高 圧給水ポンプから延びた給水ホースが接続される噴射ノズルと、前記噴射ノズル を覆い且つ支持すると共にこの噴射ノズルの噴射方向における端面が開口したノ ズルカバーと、このノズルカバーの内部に開口したバキュームホース接続部とを 設けたものであり、これにより、噴射ノズルから噴射した水が辺りに飛散するの を防止でき且つ騒音を抑えることができ、しかも、水の飛散等を防止するための 手段を利用して使用済みの水を略完全に回収することができるようにした。
【0009】 請求項2の考案は、請求項1に記載したコンクリート壁面等水圧処理ヘッドに おいて、噴射ノズルは所定のハンドガンに着脱自在に装着できるものであって、 この噴射ノズルをノズルカバーに着脱自在に支持させたものである。従って、ノ ズルカバーから噴射ノズルを外してそれをハンドガンに付け替えることを容易に 行うことができるので、目的の処理場所の状況に応じて、多様な使い方ができる 。
【0010】 請求項3の考案は、請求項1又は2に記載したコンクリート壁面等水圧処理ヘ ッドにおいて、ノズルカバーの開口端に沿って延びるゴム製のガードを設けると 共に、このガードの先端が位置する面と略同じ面の上に位置した車輪を設けたも のであり、ガードを目的の壁面等に密着させることでノズルカバーの内部空間を 略密閉することができ、それでいて、車輪があることによりノズルカバーが当該 壁面等に吸着してしまうのを防止できる。
【0011】 そして、本考案コンクリート壁面等水圧処理装置は、高圧給水ポンプから延び た給水管が接続される噴射ノズル及びこの噴射ノズルを覆うノズルカバーとを有 した処理ヘッドと、この処理ヘッドを摺動自在に支持したガイドレールと、目的 のコンクリート壁面等に対向して配置された案内部材に前記ガイドレールを摺動 自在に掛けるためのフック手段と、前記処理ヘッドを前記ガイドレールに沿って 移動させるための移動手段とを備えたものであり、これにより、コンクリート壁 面等水圧処理ヘッドを使用しての作業を半自動的に行うことができる。特に、作 業の進行に伴って必要的に行われる移動については、フック手段を案内部材上で 横へ滑らせるだけで足りるので、この移動を略瞬時に済ませることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案コンクリート壁面等水圧処理ヘッドとコンクリート壁面等水圧 処理装置の詳細を図面に示した実施の形態に従って説明する。 符号1はコンクリート壁面等水圧処理装置を示す。このコンクリート壁面等水 圧処理装置1は、ウインチ3を保持したウインチハウジング5と、ウインチハウ ジング5から下垂状に延びた2本のガイドレール7と、このガイドレール7に摺 動自在に支持された処理ヘッド9と、給水ホース11と、バキュームホース13 と、バキュームポンプ15と、泥水処理槽17と、図示しない高圧給水ポンプ及 び給水タンク等から構成されている。
【0013】 ウインチハウジング5は、その外形が矩形の箱型をしており、その天板19の 上面における略中央部にはフック21が設けられている。このフック21は左右 (図1における左下方へ向かう方向を左側とし、左上方へ向かう方向を前側とす る。以下の説明において向きを言うときは、この方向によるものとする。)方向 にある程度の長さを有し、その上部21aは左右方向から見て下に向かって開口 したコ字形を為すように形成されている。 フック21の上部21aの背面には図示しない軸に支持された溝付きローラー 23が回転自在に設けられている。 25はハンドルを示す。このハンドル25は、左右2本あって、ウインチハウ ジング5の天板19から上に突出するように設けられ、左右方向から見て略逆さ U字形をしている。
【0014】 ウインチ3は電動タイプのもので、ウインチハウジング5に略収納状に設けら れている。この実施の形態においては、ウインチ3の電源として、図示しない高 圧給水ポンプのバッテリーを利用している。 27はウインチ3の図示しない巻取ドラムから延びた吊りワイヤーを示し、こ の吊りワイヤー27の先端にはカラビナ29が連結されている。 そして、ウインチハウジング5の全体には図示しないカバーを被せることでウ インチ3を防水保護している。
【0015】 ガイドレール7は左右2本あり、これらガイドレール7は横断面円形の鋼管か ら成っていて、その上端部がウインチハウジング5の左右両下端部に溶接されて いる。 31はレール連結片を示す。このレール連結片31は左右のガイドレール7の 下端部に架け渡すように設けられると共に、その左右両端部は前側へ向けて屈曲 されている。 この実施の形態においては、ガイドレール7の長さを略3.5メートルにして あるが、この長さは一概に決める必要は無く、目的の処理面の面的大きさや高さ 寸法等に応じて設定すれば良い。
【0016】 処理ヘッド9は、噴射ノズル33と、この噴射ノズル33を覆うように設けら れたノズルカバー35と、取付ステー37と、ゴムガード39及び車輪41等か ら構成されている。 ノズルカバー35は前拡がりのテーパー管状を為し、その前端部43はある程 度の前後幅を有して円環状に形成されており、後端部には円筒状をした軸受45 が嵌合されている。ゴムガード39は円環状に形成され、ノズルカバー35の前 端部43に内嵌め状に固定されると共に、ゴムガード39の前端部はノズルカバ ー35の前端より稍突出している。 47、49は吊りフックを示し、これら吊りフック47、49はノズルカバー 35の前端部43の外周面の上頂部と左頂部に各別に固定されている。前記カラ ビナ29は吊りフック47又は49に選択的に掛けられ、それによって、ノズル カバー35がウインチ3によって吊持される。
【0017】 51はホースジョイントを示し、このホースジョイント51には給水ホース1 1の先端部とノズル取付管53の後端部が着脱自在に連結される。そして、ノズ ル取付管53の前端部53aはノズルカバー35の前記軸受45を通してノズル カバー35内に挿入され、この前端部53aに噴射ノズル33のボディ33aの 基端部が着脱自在に螺着される。 給水ホース11は図示しない高圧給水ポンプから延びており、従って、給水ホ ース11を経て供給されて来る高圧水は、ホースジョイント51−ノズル取付管 53を通って、ノズルカバー35の内側において、噴射ノズル33から前方へ向 けて噴射する。このとき、ノズル取付管53は軸受45を摺動自在に挿通されて いるので、高圧水が噴射することの反力によって噴射ノズル33が後方へ押圧さ れると、噴射ノズル33とノズル取付管53及びホースジョイント51は一体的 に後退し、その後退は噴射ノズル33がノズルカバー35内の後端面に当接する ところで止まる。
【0018】 尚、噴射ノズル33にはセルフロータリー式のものが用いられている。即ち、 噴射ノズル33のノズルヘッド33bには、その軸と斜交する方向を向いた図示 しない2つの噴射孔が設けられており、その噴射孔から噴射する高圧水の反力に よってノズルヘッド33bが回転するようになっている。従って、水の噴射は円 を描きながら行われる。
【0019】 ノズルカバー35の外周面の前端部43近くの位置には周方向へ等間隔で配列 された4つの耳片55が突設されている。 取付ステー37は左右2つあり、左右方向から見た形状は前側に向かって開口 した略コ字形を為すように形成され、左側の取付ステー37の前端は左側上下2 つの耳片55の背面に溶接され、右側の取付ステー37の前端は右側上下2つの 耳片55の背面に溶接されている。 57は車輪41を回転自在に支持した支持金具を示し、この支持金具57は前 記耳片55の前面に固定され、それにより、ノズルカバー35の前面部に4つの 車輪41が配置される。これら車輪41は前記ゴムガード39の前端が位置する 面と略同じ面上に位置する。
【0020】 59は平板状をしたガイドベースを示し、このガイドベース59は左右の取付 ステー37に、それぞれ、その上下両辺に架け渡すようにして溶接されている。 そして、ガイドベース59の互いに反対側を向いた側面の上下両端部には上方か ら見て略U字形をしたレール挿通金具61が溶接されている。
【0021】 ノズルカバー35の前端部43の下頂部と右頂部には円筒状をしたバキューム ホース接続部63a、63bが設けられており、これらバキュームホース接続部 63a、63bの一端はノズルカバー35の内部に開口している。 13はバキュームポンプ15から延びたバキュームホースを示し、このバキュ ームホース13の先端部は上記バキュームホース接続部63a又は63bに選択 的に接続される。
【0022】 このような処理ヘッド9は、前記レール挿通金具61にガイドレール7が摺動 自在に挿通されることにより、ガイドレール7に沿って移動自在なるように支持 される。 コンクリート壁面等水圧処理装置1は以上のように構成されている。
【0023】 次に、コンクリート壁面等水圧処理装置1の使用方法を図1、図4に示した使 用例に従って説明する。尚、これらの図は橋脚の表面を粗面化する工事に使用し た例を示すものである。
【0024】 A.処理ヘッドを垂直移動させる場合の使用例(図1参照) コンクリート壁面等水圧処理装置1の使用に先立って、目的の橋脚67を囲う 足場を構築すると共に、当該橋脚67の外周面の曲率半径より稍大きい曲率半径 で円弧状に延びる天井レール69を用意して、その天井レール69を橋脚67の 壁面67aから稍離間して水平な姿勢で足場に固定する。また、吊りワイヤー2 7に連結したカラビナ29は上側の吊りフック47に掛ける。そして、下側のバ キュームホース接続部63aにはバキュームホース13を接続し、右側のバキュ ームホース接続部63bには栓をする。
【0025】 そして、この天井レール69に前記溝付きローラー23を載せる。これにより 、ガイドレール7が当該橋脚67の壁面67aと近接した状態で壁面67aに沿 って周方向へ移動自在なるように設置されると共に、この壁面67aに処理ヘッ ド9の前方開口面が近接して対向する。 尚、当該橋脚の壁面が平坦である場合は、特別な天井レールを用意しなくても 、構築した足場の水平な部分を天井レールとして機能するように組み、その水平 な部分にフック21の上部21aを掛けて滑らせるようにすると良い。
【0026】 この状態から、一人の作業者がレール連結片31を壁面67aに向かって押圧 する。すると、処理ヘッド9の車輪41が壁面67aに軽く押し当てられると共 に、ゴムガード39が壁面67aに近接又は軽く接触してノズルカバー35の前 方開口面が壁面67aによって略完全に閉塞される。 そこで、バキュームポンプ15及び図示しない給水ポンプを稼動させ、ウイン チ3を巻き上げ方向へ駆動させる。すると、処理ヘッド9は噴射ノズル33から 壁面67aに向かって高圧水を噴射しながらゆっくり上に移動して行き、それに よって壁面67aが一定の幅で厚さ1ミリメートル程度ハツリされる。
【0027】 そして、処理ヘッド9がガイドレール7の上端まで来たら、バキュームポンプ 15及び図示しない給水ポンプを一時アイドリング運転にすると共に、天井レー ル69の付近で待期している別の作業者がウインチハウジング5及びガイドレー ル7を横移動させる。この横移動は前記ハンドル25を把持して行い、今処理が 済んだ領域に隣接する領域を処理できる位置へと移動させる。 次いで、再び、バキュームポンプ15及び給水ポンプを稼動させると共に、今 度はウインチ3を解き方向へ駆動させて処理ヘッド9を下に降ろして行き、同様 のハツリを行う。 このような横移動と処理ヘッド9の昇降を繰り返すことで、目的の壁面67a に対する処理が行われて行く。壁面67aを一周分処理したら、天井レール69 を上に移動する。
【0028】 このような処理が行われる間、噴射ノズル33から壁面67aに向かって噴射 した水は、ノズルカバー35によって遮られることで辺りへの飛散を略完全に防 止されると共に、ノズルカバー35内に溜まること無く、強制的に、バキューム ホース接続部63a及びバキュームホーム13を経てバキュームポンプ15に吸 引されて泥水処理槽17に回収されて行く。従って、橋脚67の周辺がぬかるむ ことは殆ど無い。 尚、バキュームポンプ15によってノズルカバー35の内部は負圧になるが、 ノズルカバー35は車輪41によっても壁面67aと接触しているので、この負 圧によってノズルカバー35が壁面67aに吸着してしまうことは無い。
【0029】 泥水処理槽17に蓄えられた泥水は所定の日数放置し、又は、中和剤を投入す ることでPH値を8.2程度にまで下げた後に河川等に放流する。 また、高圧水の噴射は略密閉された状態のノズルカバー35の内部で行われる ために、騒音がかなり消される。この騒音について本考案者らが実際に測定を行 った結果、従来の85デシベルから72デシベル程度にまで低下することが確認 された。
【0030】 しかして、コンクリート壁面等水圧処理装置1を使用すれば、人手による作業 は、横移動とガイドレール7の押し付けぐらいのものであるから、処理作業を半 自動的に行うことができ、作業者の疲労や危険が少なくて済む。
【0031】 B.処理ヘッドを水平移動させる場合の使用例(図4参照) 目的の処理を行う際、処理ヘッド9を水平移動させたい場合は、ガイドレール 7を水平な姿勢で足場等に取り付け、この状態で、処理ヘッド9をウインチによ って走行させるか、又は、手押し移動させると良い。 この場合、処理ヘッド9は横倒れの姿勢になるので、バキュームホース13は バキュームホース接続部63bに接続し、別のバキュームホース接続部63aに は栓をしておく。
【0032】 C.手操作による作業 目的の処理面が壁の隅角部等であるためにノズルカバー35が邪魔になる場合 は、噴射ノズル33を取外して手持ち使用に切り替える。即ち、このような場合 は、噴射ノズル33をノズル取付管53から外して前記したハンドガン81のノ ズル取付管87の前端部に付け替え、当該給水ホース11をハンドガン81のホ ースジョイント部83に接続すれば良い。
【0033】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば、実施の形態においては、ノズル取付管がノズルカバーに対して軸方向 へ移動自在な状態のまま使用するようにしたが、このノズル取付管はピン等を使 用して仮止めすることが考えられる。
【0034】 また、実施の形態においては、ノズルカバーの形状をテーパー管状にしたが、 本考案におけるノズルカバーの形状がこのような形に限定されることは無い。 更に、噴射ノズルの種類が実施の形態に示したものに特定される必要も無い。 そして、本考案を用いて処理できる対象物がコンクリート壁面に限られること は無く、本考案は、建造物や路面等の洗浄や塗膜剥離あるいはハツリ等の処理を 行うための各種の水圧処理ヘッドと水圧処理装置に広く適用することができる。
【0035】
【考案の効果】
以上のように、本考案コンクリート壁面等水圧処理ヘッドにあっては、ノズル カバーの開口面をコンクリート壁面に接触させた状態では、噴射ノズルはノズル カバーと当該壁面とで閉じられた空間内に納まるので、噴射ノズルから噴射され た高圧水はノズルカバーによって辺りへの飛散を略確実に防止され、また、高圧 水による騒音もノズルカバーによってかなり消されることになる。 そして、コンクリート壁面に噴射された水はノズルカバーの内部空間からバキ ュームホース接続部を経てバキュームホースへと強制的に吸引されて行くので、 使用済みの水、即ち、泥水等を略完全に回収することができる。
【0036】 請求項2に記載のコンクリート壁面等水圧処理ヘッドにあっては、処理しよう とするコンクリート壁面の周囲の状況がノズルカバーを邪魔にする場合は、噴射 ノズルをノズルカバーから取外してハンドガンに付け替えることが容易にできる ので、目的の処理場所の状況に制約されること無く、汎用的に機能させることが できる。
【0037】 請求項3に記載のコンクリート壁面等水圧処理ヘッドにあっては、ガードを目 的の壁面等に密着させることでノズルカバーの内部空間を略密閉することができ 、それでいて、車輪があることによりノズルカバーが当該壁面等に吸着してしま うのを防止できる。
【0038】 本考案コンクリート壁面等水圧処理装置によれば、コンクリート壁面等水圧処 理ヘッドを使用しての作業を半自動的に行うことができる。特に、作業の進行に 伴って必要的に行われる移動については、フック手段を案内部材上で横へ滑らせ るだけで足りるので、この移動を略瞬時に済ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係るコンクリート壁面等
水圧処理装置を橋脚の壁面のハツリ作業に使用している
状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示すコンクリート壁面等水圧処理装置の
処理ヘッドを拡大した斜視図である。
【図3】図1に示すコンクリート壁面等水圧処理装置に
おける処理ヘッドを拡大した中央垂直断面図である。
【図4】図1に示すコンクリート壁面等水圧処理装置の
別の使用例を示す正面図である。
【図5】従来のコンクリート壁面等水圧処理の方法を示
す側面図である。
【図6】従来のコンクリート壁面等水圧処理に使用する
ハンドガンの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート壁面等水圧処理装置 3 移動手段 7 ガイドレール 9 コンクリート壁面等水圧処理ヘッド 11 給水ホース 21 フック手段 23 フック手段 33 噴射ノズル 35 ノズルカバー 39 ガード 41 車輪 63a バキュームホース接続部 63b バキュームホース接続部 69 案内部材 81 ハンドガン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 21/00 E04F 21/00 D

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧給水ポンプから延びた給水ホースが接
    続される噴射ノズルと、前記噴射ノズルを覆い且つ支持
    すると共にこの噴射ノズルの噴射方向における端面が開
    口したノズルカバーと、このノズルカバーの内部に開口
    したバキュームホース接続部とを備えたことを特徴とす
    るコンクリート壁面等水圧処理ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したコンクリート壁面等水
    圧処理ヘッドにおいて、噴射ノズルは所定のハンドガン
    に着脱自在に装着できるものであって、この噴射ノズル
    をノズルカバーに着脱自在に支持させたことを特徴とす
    るコンクリート壁面等水圧処理ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載したコンクリート壁
    面等水圧処理ヘッドにおいて、ノズルカバーの開口端に
    沿って延びるゴム製のガードを設けると共に、このガー
    ドの先端が位置する面と略同じ面の上に位置した車輪を
    設けたことを特徴とするコンクリート壁面等水圧処理ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】高圧給水ポンプから延びた給水管が接続さ
    れる噴射ノズル及びこの噴射ノズルを覆うノズルカバー
    とを有した処理ヘッドと、この処理ヘッドを摺動自在に
    支持したガイドレールと、目的のコンクリート壁面等に
    対向して配置された案内部材に前記ガイドレールを摺動
    自在に掛けるためのフック手段と、前記処理ヘッドを前
    記ガイドレールに沿って移動させるための移動手段とを
    備えたことを特徴とするコンクリート壁面等水圧処理装
    置。
JP1997005740U 1997-06-18 1997-06-18 コンクリート壁面等水圧処理ヘッドとコンクリート壁面等水圧処理装置 Expired - Lifetime JP3044559U (ja)

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