JP3044289U - 簡易補助錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の開き戸、あるいはその開き戸の戸枠に
加工を施すことなく容易、確実に取付けることができ、
かつ安価なコストで製作できる簡易補助錠を提供する。 【解決手段】 一端側が略コ字状に折曲されて挟着部が
形成され、外側の端部フランジ部から中間の端部フラン
ジ部に跨ってはねじ部材が架設されると共に、ねじ部材
には圧着片が軸方向に移動可能に螺挿され、かつ他端に
は錠杆挿通孔が穿設された取付プレートと、前記取付プ
レートの他端側に嵌合し、前記取付プレートの錠杆挿通
孔と連通する錠杆挿通孔を有し、端部にはドア押さえ片
を有するＵ字状をなす係止金具と、前記錠杆挿通孔に挿
通する錠杆を備えた錠と、からなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は開き戸あるいは開きドアの開き側端部に簡易に取り付けられる簡易補 助錠に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般に開き戸あるいはドアにはそのノブの近傍位置にあるいはノブ自体 に一個の錠装置が設けられていているにすぎない。 しかし、前記錠装置が何らかの理由により破損したとき、あるいは防犯上の理 由より、もう一つ錠装置を設けることが提案されている。

【０００３】 しかしながら既設の開き戸自体に錠装置を取付ることは面倒であり、改造のた めのコストも高価になってしまうとの課題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

かくして、本考案は前記従来の課題に対処するために案出されたものであり、 既設の開き戸、あるいはその開き戸の戸枠に加工を施すことなく容易、確実に取 付けることができ、かつ安価なコストで製作できる簡易補助錠を提供することを 目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による簡易補助錠は、 一端側が略コ字状に折曲されて挟着部が形成され、外側の端部フランジ部から 中間の端部フランジ部に跨ってはねじ部材が架設されると共に、ねじ部材には圧 着片が軸方向に移動可能に螺挿され、かつ他端には錠杆挿通孔が穿設された取付 プレートと、 前記取付プレートの他端側に嵌合し、前記取付プレートの錠杆挿通孔と連通す る錠杆挿通孔を有し、端部にはドア押さえ片を有するＵ字状をなす係止金具と、 前記錠杆挿通孔に挿通する錠杆を備えた錠と、 からなることを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図１，図２に基づいて説明する。 本考案による簡易補助錠は取付プレート１と係止金具２と錠３とより構成され ている（図２参照）。 ここで、取付プレート１は略凸状に形成された戸枠の戸当り１０または略凸状 に形成された戸枠とは別体の戸当り状ブロック（図示していない）を挟着しうる ように一端側がコ字状に折曲されて挟着部４が形成され、外側の端部フランジ部 １２と中間の端部フランジ部１３に跨ってねじ部材５が架設されている。

【０００７】 そして、このねじ部材５には軸方向に移動可能にされた圧着片１４が螺挿され ており、ねじ部材５を回動することにより圧着片１４を戸当り１０の側面に圧着 させ、該圧着片１４と中間の端部フランジ部１３とにより戸当り１０を挟着し保 持するものとしている。 なお、図２から理解されるように、圧着片１４は戸当り１０を損傷させないよ うゴム製等の緩衝カバー９で被覆されている。

【０００８】 また、この取付プレート１の他端側には錠杆挿通孔６が穿設されている。 そしてこの取付プレート１は、該取付プレート１を戸枠の戸当り１０に取付け たとき、閉めた状態の開き戸１１の表面よりも外側に取付プレート１の他端側が 突出した状態となり、錠杆挿通孔６が外側に露出した状態になる様設置される（ 図２参照）。

【０００９】 また、係止金具２はプレートを略Ｕ状に折曲して形成されており、その内側に 形成されたクリアランス内に前記取付プレート１の他端側が挿入され、嵌合され る。 さらに、係止金具２の側面には錠杆挿通孔７が穿設されている。なお、この錠 杆挿通孔７は長孔状ではなく、円状に形成してもかまわないものである。

【００１０】 しかして、係止金具２の基端側にはドア押え片８が折曲形成されており、図２ から理解されるように、このドア押さえ片８で開き戸１１の端部を係止し、施錠 状態とする。 ここで、開き戸１１の厚みが図２に示すよりも薄い場合があるが、このような 場合はドア押え片８に緩衝材を取り付けてその隙間を埋めればよい。

【００１１】 なお、この係止金具２には必要によりゴム製等の緩衝カバー９を覆せておくも のとし、操作者あるいは通行者が怪我しないよう工夫されている。 錠３は従来普通に使用される南京錠等リング状の錠杆１５を有する錠が適当で ある。すなわち、錠杆挿通孔６，７に挿通して錠止しうるものであればよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の構成からなる。 そして、本考案による簡易補助錠であれば、戸枠の戸当り部分を利用して取付 プレートが取付けられるため、開き戸、戸枠等に何等の加工を必要としないで簡 単に取付けることができる。

【００１３】 また、取付プレートの他端側は開き戸と戸枠の間から外側に突設され、係止金 具を利用して南京錠等により簡単に錠止しうる。 しかもその構造は単純であり、取付プレートの取付側が室内にあって破錠され る恐れがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による取付プレートの構成を説明する構
成説明図である。

【図２】本考案の使用状態を説明する使用状態説明図で
ある。

【符号の説明】

１ 取付プレート ２ 係止金具 ３ 錠 ４ 嵌合部 ５ ねじ部材 ６ 取付プレートの錠杆挿通孔 ７ 係止金具の錠杆挿通孔 ８ ドア押え片 ９ 緩衝カバー １０ 戸当り １１ 開き戸 １２ 外側の端部フランジ部 １３ 中間の端部フランジ部 １４ 圧着片 １５ 錠杆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端側が略コ字状に折曲されて挟着部が
   形成され、外側の端部フランジ部から中間の端部フラン
   ジ部に跨ってはねじ部材が架設されると共に、ねじ部材
   には圧着片が軸方向に移動可能に螺挿され、かつ他端に
   は錠杆挿通孔が穿設された取付プレートと、 前記取付プレートの他端に嵌合し、前記取付プレートの
   錠杆挿通孔と連通する錠杆挿通孔を有し、端部にはドア
   押さえ片を有するＵ字状をなす係止金具と、 前記錠杆挿通孔に挿通する錠杆を備えた錠と、 からなることを特徴とする簡易補助錠。