JP3044022U - スタンプ体 - Google Patents

スタンプ体

Info

Publication number
JP3044022U
JP3044022U JP1997004653U JP465397U JP3044022U JP 3044022 U JP3044022 U JP 3044022U JP 1997004653 U JP1997004653 U JP 1997004653U JP 465397 U JP465397 U JP 465397U JP 3044022 U JP3044022 U JP 3044022U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
frame
ink
wall
impregnated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP1997004653U
Other languages
English (en)
Inventor
稔 山本
比呂志 平
弘 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP1997004653U priority Critical patent/JP3044022U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3044022U publication Critical patent/JP3044022U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化等によって含浸体内の空気が膨張し
た場合においても穿孔穴からのインクの漏出を防止可能
なスタンプ体を提供すること。 【解決手段】 枠ホルダ5の保持用雌部材76の貫通孔
77に枠体26の保持用雄部材67を貫通させることに
よって枠体26が枠ホルダ5に保持されているが、第1
内壁71及び第2内壁73は枠体26の上面側凹部61
に当接せず、また枠体26の内壁65も枠ホルダ5には
当接しないので、枠体26は、その上面側凹部61への
外部からの空気の出入が可能な状態となるよう枠ホルダ
5に保持されている。そして、上面側凹部61と含浸体
27を装着した下面側凹部25とを連通する連通孔69
が設けられている。膨張した含浸体27内の空気は、枠
体26の連通孔69を通って枠体26の上面側凹部61
へ流出する。また、保護キャップ7は、スタンプ部本体
4の下端側を着脱自在に覆って保護する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スタンプ体に関し、特にインクを含浸させた含浸体の表面を感熱性 孔版原紙で覆って印面部を構成し、その印面部に文字等の所定パターンがドット 状に穿孔されることで、孔版印刷用原板が用紙等に押圧された場合に、含浸体の インクが穿孔からにじみ出して印刷がなされるようにしたスタンプ体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、会社名・住所やその他種々の文字列を用紙等に印刷するためのスタンプ であって、印面部がラバーで構成された種々のスタンプが使用されている。この 種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作成される関係上、高価で、かつ注文 から入手までの期間が長くなる。
【0003】 一方、赤外線の照射やサーマルヘッドにより所望のドットパターンに穿孔でき 、その穿孔群からインクを透過させることで、文字列・図形・マーク等の種々の パターンの印刷に活用可能な感熱性孔版原紙を用いたものが、従来より実用化さ れている。
【0004】 本願出願人は、実開平5−74833号公報に示すように、前記感熱性孔版原 紙とインクを含浸させた含浸体とを主体とする孔版印刷用原板であって、前記従 来の印面部をラバーで構成したスタンプに代わるスタンプを作成するのに好適な 孔版印刷用原板を提案した。この孔版印刷用原板は、合成樹脂製フィルムに、イ ンクを含浸させた含浸体と、その含浸体の周囲を囲繞する枠体とを接着し、含浸 体と枠体の表面に感熱性孔版原紙を接着した構成である。
【0005】 前記孔版印刷用原板をスタンプに適用する場合、把持部を有するスタンプ部材 の基部の下面に、クッション材を介して孔版印刷用原板を接着し、その感熱性孔 版原紙に、サーマルヘッド等により所望の文字列等のパターンを穿孔すれば、ス タンプ部材と孔版印刷用原板とからなるスタンプであって、通常のスタンプと同 様に、前記所望の文字列等のパターンを用紙に多数回にわたって印刷することの できるスタンプが得られる。
【0006】 また、本願出願人は、特開平4−226778号公報に示すように、スタンプ 体およびこのスタンプ体の印面部に穿孔を形成する加熱穿孔装置とからなるスタ ンプ装置を提案した。この中におけるスタンプ体は、把持部と、本体ケースと、 本体ケース内に設けられ、テープ状の感熱性孔版原紙を供給して巻き取る供給リ ール及び巻取りリールと、穿孔された感熱性孔版原紙の部分にインクを供給する インクパッド等とからなる。
【0007】 この特開平4−226778号公報におけるスタンプ体には、テープ状の長い 感熱性孔版原紙を用いるが、常時は、その感熱性孔版原紙の極く一部分のみを使 用するだけであるから感熱性孔版原紙の無駄が多くなる。また、スタンプ体の内 部に、テープ状の長い感熱性孔版原紙、供給リール、巻取りリール等を設けるた め、スタンプ体が大型化して使いにくくなり、製作コストも高価になる。更に、 テープ状の感熱性孔版原紙にインクパッドを当接させてあるため、インクパッド からインクが漏出しないようにシールするのが難しく、インクの漏出が発生しや すい。
【0008】 そのため、本願出願人は特願平5−329657号において、スタンプ体を小 型化・軽量化・低コスト化でき、インクの漏出を防止できるようなスタンプ体と 、このスタンプ体の印面部に穿孔できる加熱穿孔装置とからなるスタンプ装置を 提案した。
【0009】 このスタンプ装置におけるスタンプ体の孔版印刷用原板は、含浸体とその含浸 体の表面を固定的に覆い印面部を構成する感熱性孔版原紙とを含むので、孔版印 刷用原板が簡単な小型・軽量な構成となる。また、感熱性孔版原紙が含浸体の表 面を固定的に覆うように構成したので、印面部以外へインクが漏出することがな い。そして、インクを含浸させた含浸体で構成されているため、長期間にわたっ て、印刷時にインクを過不足なく供給できるのある。
【0010】 しかしながら、本願出願人は今回、このような含浸体の表面を感熱性孔版原紙 で固定的に覆って印面部を構成するものにおいて、以下のような問題点を見いだ した。
【0011】 すなわち、例えば捺印後に含浸体内へ侵入した空気が膨張することによって印 面部の穿孔穴からインクが流出し、印面部がインクまみれになってしまう場合が ある。この理由を説明する。含浸体は押圧されることによってインクがにじみ出 る必要があるので、含浸体は合成樹脂材料の弾力性を有する発泡体で構成される ことが多い。そして感熱性孔版原紙で固定的に包んでいるため、空気の出入口が 穿孔穴ぐらいしかなくなる。そして、含浸体を押圧して穿孔穴よりインクがにじ み出させるので、穿孔後には穿孔穴より含浸体内へ空気が侵入したりして、含浸 体はその内部に空気を含んだ状態となるのである。このような状態で、そのスタ ンプ体内のおかれている環境が変わった場合、例えば環境温度が上昇すると含浸 体内の空気も膨張する。したがって、その膨張した分だけ空気は外部へ逃げよう とするのであるが、その逃げ場は穿孔穴しかなく、空気だけが穿孔穴から流出す る際には、インクも流出してしまうのである。
【0012】 このように、穿孔穴からインクが流出すると、インクが印面部前面に伝わり、 印面部がインクまみれになってしまう。そして、それに気付かないで印刷してし まうと、印刷内容が理解できなかったり、手や印刷対象物がインクで汚れてしま ったりするのである。
【0013】 そこで、本考案は、温度変化等によって含浸体内の空気が膨張した場合におい ても穿孔穴からのインクの漏出を防止でき、常に美しい印刷を行えるスタンプ体 を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために成された本考案は、手でつかむための把持部を有 する枠ホルダと、該枠ホルダ内に設けられた枠体と、該枠体の下面側に装着され 且つインクを含浸させた含浸体と、該含浸体の露出面を覆って印面部を構成する 感熱性孔版原紙と、前記枠体に設けられ、空気を当該枠体の下面側から外部に排 出するための連通孔と、前記印面部を保護する着脱可能な保護キャップとを備え たことを特徴とするスタンプ体である。
【0015】 なお、前記把持部と枠ホルダとは一体形成されていてもよいし、 把持部と枠ホルダとは分割可能であり、把持部を枠ホルダに連結させることによ って前記把持部を有する枠ホルダが構成されるようにしてもよい。
【0016】
【作用及び考案の効果】
上記構成を有する本考案のスタンプ体の印面部は、例えばサーマルヘッドによ り文字等の所定パターンがドット状に穿孔される。これは、例えば特開平4−2 26778号公報に示すような加熱穿孔装置を用いて、入力手段から入力した文 字や記号等の入力データを受けて、サーマルヘッドを駆動制御および穿孔制御し てドット状に穿孔することができる。
【0017】 このようにして印面部の穿孔されたスタンプ体の枠ホルダは把持部に連結可能 であり、連結されたその把持部を掴んで孔版印刷用原板を用紙の表面に押圧する と、孔版印刷用原板の含浸体のインクが、印面部を構成する感熱性孔版原紙の穿 孔からにじみ出すので、文字等のパターンが用紙に印刷されることとなる。
【0018】 ここで、スタンプ体は、枠ホルダに保持された枠体の下面側に含浸体が装着さ れており、感熱性孔版原紙は含浸体の露出面を覆って印面部を構成している。そ のため、通常の使用時においては、印面部以外へインクが漏出することがなく、 長期間にわたって、印刷時にインクを過不足なく供給できる。
【0019】 但し、単にこの構成だけでは、上述した問題点のように、例えば捺印後に含浸 体内へ侵入した空気が膨張することによって印面部の穿孔穴からインクが流出し 、印面部がインクまみれになってしまう場合があるが、本スタンプ体によれば、 このような空気の膨張があっても、印面部の穿孔穴からインクが流出して印面部 がインクまみれになってしまうことを防止できる。
【0020】 つまり、枠体には、空気を当該枠体の下面から外部に排出するための連通孔が 設けられている。したがって、含浸体内の空気が例えば温度変化等によって膨張 した場合であっても、その含体内の空気は、枠体内の連通孔を通って外部に流出 する。
【0021】 特に、含浸体を合成樹脂材料の弾力性を有する発泡体で構成することが考えら れるが、このような発泡体にすると、内部に空気を保持することがより顕著にな るため、長期間にわたって、印刷時にインクを過不足なく供給できるという利点 もあるが、上記空気が膨張した場合の印面部がインクまみれになる不都合も生じ 易い。
【0022】 このような不都合に対して、本考案のスタンプ体によれば、枠体には、空気を 当該枠体の下面から外部に排出するための連通孔が設けられているので、連通孔 を通って含浸体内から枠体上面側に空気が流出できるのである。
【0023】 このように、気温等の変化によって含浸体内の空気が膨張した場合においても 連通孔を介してその膨張した分を逃がすことができ、印面部からのインクの漏出 を防止でき、常に美しい印刷を行うことができるのである。
【0024】 さらに、本考案のスタンプ体には、印面部を保護する着脱可能な保護キャップ が設けられいるので、スタンプ体を使用しないときには、保護キャップを装着す ることにより印面部を保護することができる。
【0025】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】 図1は本考案の一実施の形態であるスタンプ体1及びそのスタンプ体1に対し て所定の穿孔処理を行いスタンプを作成するための加熱穿孔装置50の概略斜視 図である。また、図2はスタンプ体1の斜視図、図3は同じく分解斜視図、図4 は同じく縦断正面図、図5は図4のA−A断面図、図6はスタンプ体1の構成要 素であるスタンプ部本体4及び枠ホルダ5の一部破断斜視図である。
【0027】 図2〜図5に示すように、スタンプ体1は、手で握るための把持部2と、この 把持部2に固定的に連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外周側を覆うス カート部材6と、スタンプ部3に着脱自在に装着される保護キャップ7とから構 成されている。
【0028】 前記把持部2は、金属又は合成樹脂材料からなる下端開放の直方体状の中空体 で構成され、その頂部にはラベルを貼付するための凹部11が形成され、把持部 2の前壁12と後壁13の下端部には、夫々下方へ突出する1対の係合爪14が 設けられている。また、把持部2の前壁12と後壁13の下部にはガイド溝15 が形成され、前壁12には係合凹部16が形成され、左側壁17にはガイド穴1 8が形成され、把持部2内部において上壁19の下面の中央部にはバネ支持部2 0が形成されている。
【0029】 前記スタンプ部3は、スタンプ部本体4と、このスタンプ部本体4が下方より 挿入して固定され且つスタンプ部本体4の外周側の上部約2/3部分を覆い且つ 把持部2の4つの係合爪14に係合して把持部2と連結する枠ホルダ5とで構成 されている。
【0030】 そしてスタンプ部本体4は、図4等に示すように、上面側凹部61と下面側凹 部25とを備えた断面が略H字状で直方体状の合成樹脂製の枠体26と、この枠 体26の下面側凹部25に装着される含浸体27であって油性インクを含浸させ た含浸体27と、枠体26に装着した含浸体27の露出面、すなわち含浸体27 の下面側と枠体26の外周側を覆い接着剤層29にて枠体26の外周面に接着さ れた感熱性孔版原紙28とから構成されている。
【0031】 また前記枠体26は、油性インクに接触する関係上、耐油性に優れる合成樹脂 材料(例えば、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、 ポリエチレンテレフタレート等)又は金属材料で構成され、この枠体26の下面 側凹部25に含浸体27を装着することで含浸体27の位置ズレを防止できる。 枠体26についてさらに説明する。上面側凹部61があることで平面視矩形状 の外壁63が形成されるが、上面側凹部61には、外壁63から所定距離内側に 内壁65が形成されている。この内壁65はやはり平面視矩形状であり、その高 さは外壁63とほぼ等しくされている。そして、この内壁65の内部には、保持 用雄部材67と連通孔69とが設けられている。
【0032】 この保持用雄部材67は細い円柱状であり、図4,6に示すように、直方体形 状の枠体26の長手方向のほぼ中心線上に所定間隔で2本立設されている。一方 、連通孔69は、枠体26の長手方向に見た場合に、2本の保持用雄部材67の 間及び各保持用雄部材67の外側の3ラインにおいて、枠体26の幅方向に3個 ずつ、計9個設けられている。そして、この連通孔69は、図4,5に示すよう に、上面側凹部61と下面側凹部25とを連通するように設けられている。
【0033】 前記含浸体27は、合成樹脂材料(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、 ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエンゴム 等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、この含浸体27には油性インク が飽和状態に含浸されており、この含浸体27に圧力が付加されるとインクがに じみ出すようになっている。
【0034】 一方、前記感熱性孔版原紙28は、図7の断面図に示すように、熱可塑性フィ ルム30と、多孔性支持体31と、これらを接着する接着剤層32とで構成され ている。前記熱可塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好ましくは2μmの熱 可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、 塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体等)のフィルムで構成されている。
【0035】 厚さ1μm未満のものは製造コストが高価で強度も弱く実用性に欠けるため実 用的でなく、また、厚さ4μm以上のものは厚すぎるために、定格出力が50m J/mm2 程度の一般のサーマルヘッドでは穿孔できない。
【0036】 前記多孔性支持体31は、天然繊維(例えは、マニラ麻、こうぞ、みつまた等 )、合成繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、 ポリアクリルニトリル等)、又はレーヨン等の半合成繊維を主原料とした多孔性 薄葉紙で構成されている。
【0037】 そして、図8に示すように、枠体26を上下逆にした状態で、その下面側凹部 25に含浸体27を装着してから、含浸体27に油性インクを含浸させ、その含 浸体27の上から、多孔性支持体31が含浸体27側となるように、感熱性孔版 原紙28を被せて、含浸体27の表面に感熱性孔版原紙28を密着させ、感熱性 孔版原紙28の外周側部分を、枠体26の外周面に密着状に折り付けて接着剤層 29にて接着することにより、スタンプ部本体4となる。
【0038】 前記含浸体27の表面(図4,5等では下面)に密着した感熱性孔版原紙28 の部分が印面部33を構成している。前記のように、感熱性孔版原紙28の外周 側部分を、枠体26の外周面に接着する構成を採用したため、スタンプ部3の下 面のほぼ全域にわたり印面部33を形成することができた。その結果、印刷する 際の位置決めが簡単化する。
【0039】 前記感熱性孔版原紙28の外周側部分を、枠体26の外周面に接着するために 、感熱性孔版原紙28の外周側部分に予め接着剤層29を形成しておいてもよい し、又は枠体26の外周面に接着剤層29を予め形成しておいてもよいし、又は 感熱性孔版原紙28の外周側部分と枠体26の外周面の両方に接着剤層29を予 め形成しておいてもよい。
【0040】 次に、前記枠ホルダ5の構成を詳細に説明する。
【0041】 図3〜図6に示すように、枠ホルダ5は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着さ れる平面視矩形状の外周壁部34と、上壁部35と、この上壁部35から所定高 さ突出する左右1対の係合壁部36とで構成されている。前記左右1対の係合壁 部36には、把持部2の4つの係合爪14に対応する係合穴37が形成され、左 右1対の係合壁部36は、スカート部材6の上壁部41の左右1対の矩形穴42 に、下方より上下方向にスライド自在に挿入され、これら係合壁部36の4つの 係合穴37に、前記4つの係合爪14を上方より係合させ、且つ係合壁部36の 上端を把持部2の下端に当接させることにより、枠ホルダ5は把持部2に連結さ れている。
【0042】 一方、上壁部35の、前記係合壁部36が設けられた側とは反対側の面には、 外周壁部34から所定距離内側に第1内壁71が、また第1内壁71からさらに 所定距離内側に第2内壁73が形成されている。これら第1内壁71及び第2内 壁73は、外周壁部34と同様に平面視矩形状であるが、その高さは外周壁部3 4よりは低くされており、上述した、枠体26の内壁65とほぼ同じ高さに設定 されている。
【0043】 そして、この第2内壁73の内部には保持用雌部材76が設けられている。保 持用雌部材76は有底の円筒状に形成されており、その底部の中心には貫通孔7 7が設けられている。この貫通孔77は、上述した枠体26の保持用雄部材67 に対応する位置に設けられており、その大きさも、保持用雄部材67の直径とほ ぼ等しくされている。さらに、この保持用雌部材76の高さは、第1内壁71及 び第2内壁73よりも少しだけ高く設定されている。
【0044】 保持用雌部材76の貫通孔77に、枠体26の保持用雄部材67を貫通させる と、両者の摩擦力によって枠体26は枠ホルダ5に保持されることとなる。なお 、この際、枠体26の保持用雄部材67の根元まで保持用雌部材76を外嵌させ た場合には、図4,5に示すように、保持用雌部材76の先端だけが枠体26の 上面側凹部61に当接し、第1内壁71及び第2内壁73は当接しない。そして 枠体26側の内壁65も枠ホルダ5には当接しない。これは、上述したように、 第1内壁71及び第2内壁73は枠体26の内壁65と同じ高さにされ、これら はいずれも保持用雌部材76よりも低くされているからである。なお、この場合 に生じる隙間は小さいものであり、例えば1ミリ以下に設定されている。
【0045】 次に前記スカート部材6について説明する。
【0046】 スカート部材6は、図3〜図5に示すように、枠ホルダ5の外周壁部34が上 下方向にスライド自在に内嵌される平面視矩形状の外周壁部40と、その上端の 上壁部41であって、枠ホルダ5の上壁部35の上側に位置する上壁部41と、 この上壁部41の中央部から所定高さ上方へ突出して把持部2内へ挿入される門 形部43と、この門形部43の上端の中央部に突設されたバネ支持部45等で構 成されている。そして、前記門形部43の左右の壁部の下部には、該両壁部を貫 通するように、前記ガイド穴18に対応する前後方向位置においてガイド穴44 が形成されている。
【0047】 前記把持部2のバネ支持部20とスカート部材6のバネ支持部45には、把持 部2に対して、スカート部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装着され 、スカート部材6は、図4,5に示す第1位置とそこから上昇した所定の第2, 第3位置とにわたって昇降自在に構成され、スカート部材6はスプリング21に より基準位置の方へ付勢されている。なお、保護キャップ7を着脱するためと印 面部33の位置決めのために、スカート部材6の外周壁部40の4面の中央部の 下端部は、部分的に切り欠かれている。
【0048】 第1位置のとき、スカート部材6の上壁部41は、枠ホルダ5の上壁部35に 当接して、スカート部材6の下端が、印面部33よりも低く突出し、また、第2 位置のとき、スカート部材6の上壁部41は、枠ホルダ5の上壁部35と、把持 部2の下端との間に位置して、スカート部材6の下端が印面部33と同レベルに 位置し、また、第3位置のとき、スカート部材6の上壁部41は、把持部2の下 端に当接して、スカート部材6の下端が印面部33よりも上方に位置する。尚、 前記スカート部材6の第1位置から第2位置へのストロークは、約5mm程度に 設定することが望ましい。
【0049】 前記保護キャップ7は、スタンプ部本体4の下端側を着脱自在に覆って保護す る為のもので、その外周壁部48は、枠ホルダ5の外周壁部34と、平面視にて 同形状に形成され、この保護キャップ7は、スカート部材6の外周壁部40に内 嵌させて支持される。
【0050】 図4、図5に示すように、保護キャップ7を装着した状態では、その上端は外 周壁部34の下端に当接し、保護キャップ7と印面部33間には小さな隙間が空 き、保護キャップ7はその外周壁部48の外周面とスカート部材6の外周壁部4 0の内周面との間の摩擦力でもって支持される。それ故、保護キャップ7を装着 した状態で把持部2を下方へ押動しても、保護キャップ7の上端と外周壁部34 の下端との当接により前記隙間が保たれているので、保護キャップ7にインクが 付着することがない。
【0051】 前記印面部33にはミラー文字となる文字列と、例えばその外側を囲む矩形枠 とからなるパターンの多数の穿孔(ドットパターン穿孔)とが、図示しないサー マルプリンタのサーマルヘッドにより形成されてスタンプ体が構成されるため、 通常のラバー製の印面部を有するスタンプと同様に、例えば、約1000回にも わたって前記パターンを印刷することができる。
【0052】 次に、加熱穿孔装置50について説明する。
【0053】 図1に示すように、加熱穿孔装置50は、本体フレーム51と、本体フレーム 51の前部に設けられたキーボード52及び液晶ディスプレイ53と、本体フレ ーム51の後部に設けられた加熱穿孔部と、本体フレーム51内に設けられた制 御ユニットCU等で構成されている。
【0054】 前記キーボード52には、図示しないが、仮名キーとアルファベットキー兼用 の複数の文字キーと複数の記号キーとを含む文字記号キー、種々のファンクショ ンキー(カーソル移動キー・実行キー・改行キー・確定/終了キー・取消キー・ 削除キー・シフトキー・小文字スイッチ・文字種設定スイッチ・穿孔スイッチ等 )、メインスイッチが設けられている。
【0055】 前記液晶ディスプレイ53は、前記スタンプ体1で印刷する印刷対象のパター ンに相当する複数行の文字列を表示可能に構成されている。
【0056】 前記加熱穿孔部には、スタンプ体1を着脱自在に装着する為の穿孔用装着部と 、この穿孔用装着部に装着されたスタンプ体1の印面部33にドッド状に穿孔す る加熱穿孔機構としての印刷機構PM等が設けられている。この印刷機構PMと 上記液晶ディスプレイ53とを駆動制御する制御ユニットCUを含む制御系につ いて説明する。
【0057】 図9に示すように、制御ユニットCUには、キーボード52と、印刷機構PM と、ディスプレイ駆動回路121を介して液晶ディスプレイ53と、スタンプ体 1の有無と前後幅とを検知する為の検出センサ104とが接続されている。
【0058】 前記スタンプ体1は、本実施の形態の場合、印刷幅が10mm用・20mm用 ・30mm用の3種類用意されており、装着されているスタンプ体1の種類を上 記検出センサ104にて検出できるようにされている。
【0059】 図9に示すように、制御ユニットCUは、CPU111と、ROM112と、 RAM113と、穿孔用CG−ROM114と、液晶ディスプレイ53への表示 の為の表示用CG−ROM115と、キーボード52及び検出センサ104に接 続された入力インタフェース116と、出力インタフェース117とがバス11 8により相互に接続されて構成されている。
【0060】 また、出力インタフェース117には、印刷機構PMを構成するサーマルヘッ ド90を駆動するためのヘッド駆動回路119と、同じく印刷機構PMを構成す るキャリッジ送りモータ100を駆動するためのモータ駆動回路120と、上記 ディスプレイ駆動回路121が接続されている。
【0061】 前記ROM112には、この加熱穿孔装置50の全体の作動を制御する制御プ ログラムを記憶したプログラムメモリ122と、仮名・漢字変換等の為の辞書メ モリ123が設けられている。
【0062】 前記RAM113には、入力データを記憶する入力バッファ124、穿孔用デ ータを記憶する穿孔バッファ125、シフトレジスタ126、その他種々のカウ ンタやレジスタが設けられている。
【0063】 前記穿孔用CG−ROM114には、穿孔対象となる多数の文字のドットパタ ーンデータがコードデータと対応付けて記憶され、また、表示用CG−ROM1 15には、穿孔対象となる多数の文字の表示用ドットパターンデータがコードデ ータと対応付けて記憶されている。
【0064】 次に、前記加熱穿孔装置50を用いて、スタンプ体1の印面部33に文字列の パターンを穿孔する場合の処理を簡単に説明しておく。
【0065】 キーボード52を操作することにより印面内容の入力設定が実行される。そし て、印面内容入力設定が済むと、LCD53に「スタンプ体を装着して下さい」 とメッセージを表示されるので、オペレータは開閉扉75を開き、スタンプ体1 を装着してから開閉扉75を閉じ、即ちスタンプ体1を装着する。
【0066】 上記のようにオペレータがスタンプ体1を装着した後に穿孔スイッチをオン操 作すると、スタンプ体1の印面部33に穿孔処理が実行される。穿孔処理が終了 すると、LCD53に「穿孔処理終了」及び「スタンプ体を取り外して下さい」 と表示されるので、オペレータは、開閉扉75を開きスタンプ体1を取り外す。 このようにして印面部33の穿孔されたスタンプ体1の枠ホルダ5に連結され た把持部2を掴んで孔版印刷用原板を用紙の表面に押圧すると、孔版印刷用原板 の含浸体27のインクが、印面部33を構成する感熱性孔版原紙28の穿孔穴か らにじみ出すので、文字等のパターンが用紙に印刷されることとなる。
【0067】 ここで、スタンプ体1は次のような作用・効果を奏する。
【0068】 枠ホルダ5に保持された枠体26の下面側凹部25に含浸体27が装着されて おり、感熱性孔版原紙28は含浸体27の露出面を固定的に覆って印面部33を 構成している。そのため、通常の使用時においては、印面部33以外へインクが 漏出することがなく、長期間にわたって、印刷時にインクを過不足なく供給でき る。
【0069】 但し、単にこの構成だけでは、例えば捺印後に含浸体27内へ侵入した空気が 膨張することによって印面部33の穿孔穴からインクが流出し、印面部33がイ ンクまみれになってしまう場合があるが、本スタンプ体1によれば、このような 空気の膨張があっても、印面部33の穿孔穴からインクが流出して印面部33が インクまみれになってしまうことを防止できる。
【0070】 つまり、枠体26は、その上面側凹部61へ外部からの空気の出入りが可能な 状態となるよう枠ホルダ5に保持されていると共に、上面側凹部61と含浸体2 7を装着した下面側凹部25とを連通する連通孔69が設けられている。したが って、含浸体27内の空気が例えば温度変化等によって膨張した場合であっても 、その含浸体27内の空気は、枠体26の連通孔69を通って枠体26の上面側 凹部61に流出するため、いわゆる空気の「逃げ」が実現でき、印面部33の穿 孔穴からインクが流出してしまうことを防止できるのである。
【0071】 なお、連通孔69だけが形成されていても、その連通先の枠体26の上面側凹 部61が密閉空間であれば、含浸体27内の空気が上面側凹部61に流入するこ とができないいので、それを避けるためである。したがって、ここでいう「空気 の出入りが可能な状態」とは、密閉されて空気の逃げ場がないような状態ではな いという意味であり、特に密閉を意識して構成しない場合には、通常は空気が出 入り可能な状態となる。その点から見ても、本実施の形態の場合は、枠ホルダ5 の保持用雌部材76の貫通孔77に枠体26の保持用雄部材67を貫通させるこ とによって枠体26が枠ホルダ5に保持される構成とされており、第1内壁71 及び第2内壁73は枠体26の上面側凹部61に当接せず、また枠体26の内壁 65も枠ホルダ5には当接しない。したがって、十分に「空気の出入りが可能な 状態」となっている。
【0072】 このように、温度変化等によって含浸体27内の空気が膨張した場合において も連通孔69を介してその膨張した分を逃がすことができ、印面部33からのイ ンクの漏出を防止でき、常に美しい印刷を行うことができるのである。
【0073】 なお、連通孔69から枠体26の上面側凹部61へは、空気と共に含浸体27 のインクも流出する可能性がある。しかし、本実施の形態の場合には、図4〜6 に示すように、枠ホルダ5の第1内壁71及び第2内壁73と枠体26の内壁6 5とによって3重の囲いが形成されているため、インクが外部に漏れることはほ とんど考えられない。但し、次に示すように構成すれば、連通孔69自体からイ ンクが流出しない点でさらに確実である。
【0074】 例えば連通孔69の上面側凹部61への開口部にインク流出防止部材を取り付 けることが考えられる。このインク流出防止部材としては、空気は通すがインク の通過は阻止するような孔径が微小で且つ濡れにくい、例えば四弗化エチレン樹 脂多孔質材等を用いればよい。なお、上面側凹部61に接着剤等でインク流出防 止部材を固定すればよいが、その際には、連通孔69の開口部を接着剤層で覆っ てしまわないように注意する必要がある。
【0075】 このような、インク流出防止部材を取り付ければ、連通孔69を通って枠体2 6の上面側凹部61へインクが流出することを確実に防止することができる。し たがって、結果として枠体26と枠ホルダ5との間等から外部にインクが漏れる こと等も防止できる。
【0076】 なお、このインク流出防止部材の枠体26への取り付け場所としては、大まか に3種類考えられる。その一つは、上述したように、連通孔69の開口部の内、 上面側凹部61側の開口部に取り付ける場合であり、残りの2つは、連通孔69 内に充填する場合と、下面側凹部25側の開口部に取り付ける場合である。理論 的には、これらの3つがあるが、枠体26の下面側凹部25には含浸体27が装 着されるため、そこにインク流出防止部材を取り付けると、常にインクとの接触 があり、空気を逃がす機能が最大限に発揮できない場合もある。また、連通孔6 9内に充填する場合には、インクの流出を防止するように連通孔69と隙間がで きないように充填する必要があるため、その充填が難しい。したがって、上述し たように、連通孔69の上面側凹部61側の開口部を覆うように取り付ければ、 隙間もできず、また大量のインクと接触することもないので、現実的にはこの箇 所に取り付けるのが好ましい。
【0077】
【考案の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のスタンプ体及びそのスタンプ
体に対して所定の穿孔処理を行いスタンプを作成するた
めの加熱穿孔装置の概略斜視図である。
【図2】 一実施の形態のスタンプ体の斜視図である。
【図3】 一実施の形態のスタンプ体の分解斜視図であ
る。
【図4】 一実施の形態のスタンプ体の縦断正面図であ
る。
【図5】 一実施の形態のスタンプ体の縦断側面図であ
る。
【図6】 一実施の形態のスタンプ体のスタンプ部本体
及び枠ホルダの一部破断斜視図である。
【図7】 スタンプ体の感熱性孔版原紙の拡大断面図で
ある。
【図8】 スタンプ部本体の製作方法を説明する斜視図
である。
【図9】 スタンプ装置の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1…スタンプ体 2…把持部 3…
スタンプ部 4…スタンプ部本体 5…枠ホルダ 6…
スカート部材 7…保護キャップ 25…下面側凹部 26…
枠体 27…含浸体 28…感熱性孔版原紙 29
…接着剤層 30…熱可塑性フィルム 31…多孔性支持体 32
…接着剤層 33…印面部 34…外周壁部 35
…上壁部 36…係合壁部 37…係合穴 50
…加熱穿孔装置 61…上面側凹部 63…外壁 65
…内壁 67…保持用雄部材 69…連通孔 71
…第1内壁 73…第2内壁 76…保持用雌部材 77
…貫通孔 90…サーマルヘッド 100…キャリッジ送りモータ CU…制御ユニット PM…印刷機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手でつかむための把持部を有する枠ホル
    ダと、 該枠ホルダ内に設けられた枠体と、 該枠体の下面側に装着され且つインクを含浸させた含浸
    体と、 該含浸体の露出面を覆って印面部を構成する感熱性孔版
    原紙と、 前記枠体に設けられ、空気を当該枠体の下面側から外部
    に排出するための連通孔と、 前記印面部を保護する着脱可能な保護キャップとを備え
    たことを特徴とするスタンプ体。
JP1997004653U 1997-06-03 1997-06-03 スタンプ体 Ceased JP3044022U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997004653U JP3044022U (ja) 1997-06-03 1997-06-03 スタンプ体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997004653U JP3044022U (ja) 1997-06-03 1997-06-03 スタンプ体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3044022U true JP3044022U (ja) 1997-12-12

Family

ID=43178462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997004653U Ceased JP3044022U (ja) 1997-06-03 1997-06-03 スタンプ体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3044022U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0655343B1 (en) Stamp device employing a heat sensitive stencil paper
JP2900809B2 (ja) スタンプユニット
JP2950146B2 (ja) スタンプユニット
JPH07285255A (ja) 孔版印刷用原板
JP2856055B2 (ja) スタンプ装置
JP3044022U (ja) スタンプ体
JP2917846B2 (ja) スタンプ体
JP2964894B2 (ja) スタンプカートリッジ
JP3294928B2 (ja) スタンプユニット
JP3366831B2 (ja) スタンプ装置
JP3045240U (ja) スタンプ体
JP3097483B2 (ja) テープ作成装置
JP3224676B2 (ja) スタンプ装置
JP3028729B2 (ja) スタンプ装置
JP2988301B2 (ja) スタンプユニット
JP3292435B2 (ja) スタンプカートリッジ
JP3139421B2 (ja) スタンプ作成装置
JP3304199B2 (ja) 加熱穿孔装置
JP3951343B2 (ja) スタンプ装置及びスタンプ体
JP3125650B2 (ja) 孔版印刷用原板
JPH07329405A (ja) 孔版印刷用原板
JPH09141994A (ja) スタンプの印面作成装置
JPH07314872A (ja) スタンプユニット
JPH0852850A (ja) スタンプ装置
JPH07329271A (ja) スタンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
CANC Cancellation of a right after registration