JP3043947B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JP3043947B2
JP3043947B2 JP6101456A JP10145694A JP3043947B2 JP 3043947 B2 JP3043947 B2 JP 3043947B2 JP 6101456 A JP6101456 A JP 6101456A JP 10145694 A JP10145694 A JP 10145694A JP 3043947 B2 JP3043947 B2 JP 3043947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感電事故の防止を図る
電源回路に関する。
【0001】
【従来の技術】従来のこの種の電源回路としては、例え
ば図8に示すようなものがある(特願平3−14253
1号公報、参照)。図8において、1は直流電源であ
り、直流電源1はスイッチング電源回路2を介して絶縁
回路3の一次側端子A,Bに接続される。スイッチング
電源回路2は一個の制御可能なスイッチング素子4から
なり、スイッチング素子4としては極めて高速な自己消
弧型のスイッチング素子であるパワーMOSFETを使
用している。
【0002】スイッチング素子4の制御端子(ゲート)
には図示しない制御回路から制御パルスが与えられ、そ
の制御パルスに応答してオン、オフ動作する。スイッチ
ング素子4の一方の端子(ソース)には直流電源1のマ
イナス側が接続され、スイッチング素子4の他方の端子
(ドレイン)には絶縁回路3の一次側端子Bが接続され
る。また、直流電源1のプラス側は絶縁回路3の一次側
端子Aに接続される。スイッチング素子4と絶縁回路3
との間には、リアクトル5が絶縁回路3の一次側端子
A,B間に接続される。絶縁回路3はコンデンサ6と7
とによって構成され、絶縁障壁が一次側端子A,Bと二
次側端子C,Dとの間に構成される。 なお、8は抵抗
9よりなる負荷である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電源回路にあっては、アース電位に対して、
コンデンサが不平衡状態になっているため、スイッチン
グ素子の高周波発生動作によって1次側から2次側に大
きな漏洩電流が流れ、人が感電するという問題があっ
た。本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされた
ものであって、1次側のインバータ回路の出力端に不平
衡−平衡変換回路を設けることで、2次側−アース間に
流れる漏洩電流を小さくし、また、2次側の受電端の発
生電圧が高い場合には2次側受電端にも平衡−不平衡変
換回路を設けることで、漏洩電流を抑制して感電事故を
防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、スイッチング素子のスイッチング動作に
よりトランスの1次巻線に高周波電圧を発生する1次側
のインバータ回路と前記高周波電圧を整流平滑する2次
側の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一対のコン
デンサを介して接続した電源回路において、前記インバ
ータ回路が発生した前記高周波電圧の不平衡電圧から平
衡電圧への変換を行う不平衡−平衡変換回路を1次側に
設けるとともに、該不平衡−平衡変換回路の出力の平衡
電圧から不平衡電圧への変換を行う平衡−不平衡変換回
を2次側に設けたことを特徴とする。
【0005】また、本発明は、スイッチング素子のスイ
ッチング動作によりトランスの1次巻線に高周波電圧を
発生する1次側のインバータ回路と前記高周波電圧を整
流平滑する2次側の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁
用の一対のコンデンサを介して接続した電源回路におい
て、前記インバータ回路が発生した前記高周波電圧の不
平衡電圧から平衡電圧への変換を行う不平衡−平衡変換
回路を1次側に設けたことを特徴とする。
【0006】また、本発明は、高周波電圧を発生する1
次側のハーフブリッジインバータ回路と前記高周波電圧
を整流平滑する2次側の整流平滑回路を1次側−2次側
絶縁用の一対のコンデンサを介して接続した電源回路に
おいて、前記ハーフブリッジインバータ回路で発生した
高周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う
平衡−平衡変換回路を1次側に設けたことを特徴とす
る。
【0007】また、本発明は、前記不平衡−平衡変換回
の出力の平衡電圧から不平衡電圧への変換を行う平衡
−不平衡変換回路を2次側にも設けたことを特徴とす
る。また、本発明は、高周波電圧を発生する1次側のプ
ッシュプルインバータ回路と高周波電圧を整流平滑する
2次側の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一次の
コンデンサを介して接続される電源回路において、前
周波電圧の平衡電圧から不平衡電圧への変換を行う
衡−不平衡変換回路を2次側に設けたことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明は、高周波電圧を発生する1
次側のフルブリッジインバータ回路と前記高周波電圧を
整流平滑する2次側の整流平滑回路を1次側−2次側絶
縁用の一対のコンデンサを介して接続した電源回路にお
いて、前記フルブリッジインバータ回路により発生した
高周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う
平衡−平衡変換回路を1次側に設けるとともに、不平衡
−平衡変換の出力を平衡電圧から不平衡電圧への変換を
行う平衡−不平衡変換回路を2次側に設けたことを特徴
とする。
【0009】また、本発明は、高周波電圧を発生する1
次側のフルブリッジインバータ回路と前記高周波電圧を
整流平滑する2次側の整流平滑回路と1次側−2次側絶
縁用の一対のコンデンサを介して接続した電源回路にお
いて、前記フルブリッジインバータ回路により発生した
高周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う
平衡−平衡変換回路を1次側に設けたことを特徴とす
る。
【0010】また、本発明は、高周波電圧を発生する1
次側の巻線に接続された1次側の共振インバータ回路と
記高周波電圧の交流変換を行う2次側の交流変換回路
を1次側−2次側絶縁用の一対のコンデンサを介して接
続される電源回路において、前記共振インバータ回路に
より発生した高周波の平衡電圧から不平衡電圧への変換
を行う平衡−不平衡変換回路を2次側に設けたことを特
徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、インバータ回路が発生した高
周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う不平
衡−平衡変換回路を1次側に設けるとともに、2次側で
の発生電圧が高い場合には2次側に不平衡−平衡変換回
の出力の平衡電圧から不平衡電圧への変換を行う不平
衡−平衡変換回路を設けたため、高周波電流を打消し合
うことができるので、漏洩電流を減少することができ、
感電事故を防止することができる。また、1次−2次間
に高周波電流がアースを通して流れなくなるため、ノイ
ズを減少することができる。
【0012】また、2次側の発生電圧が低い場合には、
1次側に不平衡−平衡変換回路を設けるようにすればよ
く、この場合には、2次側に平衡−不平衡変換回路を設
ける必要がない。この場合にも漏洩電流を抑制すること
ができ、感電事故を防止することができる。また、1次
−2次間に高周波電流が流れなくなるため、ノイズを減
少することができる。また、本発明は、ハーフブリッジ
インバータ回路、フルブリッジインバータ回路にも適用
することができ、前述したような効果が得られる。
【0013】さらに、プッシュプルインバータ回路や共
振インバータ回路の場合には、不平衡−平衡変換回路が
設けられているため、2次側に平衡−不平衡変換回路
設けることにより、前述したような効果を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例を示す回路図である。
図1において、11は直流電源であり、直流電源11に
はトランスの1次巻線12、コイル13およびスイッチ
ング素子14からなる直列回路が並列に接続されてい
る。15はパルス発生回路であり、パルス発生回路15
はスイッチング素子14にパルスを供給して、スイッチ
ング素子14をオン、オフする。トランスの1次巻線1
2にはコンデンサ16が並列に接続される。1次巻線1
2、コンデンサ16、コイル13、スイッチング素子1
4およびパルス発生回路15は全体として1次側のイン
バータ回路17を構成している。
【0015】スイッチング素子14のオン、オフ動作に
より、トランスの1次巻線12には高周波電圧が発生す
る。コンデンサ16とコイル13により高周波電圧をく
けい波からサイン波になるようにしている。18はイン
バータ回路17の出力側に設けられた不平衡−平衡変換
回路であり、不平衡−平衡変換回路18は1次巻線12
に発生した高周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への
換を行う。不平衡−平衡変換回路18は別の2つの巻線
18A,18Bを有し、巻線18Aには1次巻線12に
発生した高周波電圧と同方向の電圧が発生し、巻線18
Bには1次巻線12に発生した高周波電圧とは逆方向の
電圧が発生する。
【0016】19は2次側に設けられた平衡−不平衡変
換回路であり、平衡−不平衡変換回路19は1次側−2
次側絶縁用の一次のコンデンサ20A,20Bを介して
不平衡−平衡変換回路18に接続される。平衡−不平衡
変換回路19は、2つの巻線19A,19Bを有し、
平衡−平衡変換回路18に発生した高周波電圧の平衡
圧から不平衡電圧への変換を行う。すなわち、巻線19
Aは巻線18Aに発生した電圧とは逆方向の電圧を発生
し、巻線19Bは巻線18Bに発生した電圧と逆方向の
電圧を発生する。
【0017】21は2次側の整流平滑回路であり、整流
平滑回路21は2次巻線22、コンデンサ23、FET
24、制御回路25、ブリッジ整流回路26、コイル2
7およびコンデンサ28からなる。コンデンサ28によ
り平滑した平滑電圧は負荷29に供給されるとともに、
制御回路25に与えられ、制御回路25は平滑電圧が一
定電圧となるように、FET24をオン、オフ制御す
る。次に、動作を説明する。図2は動作を説明するため
の動作説明図である。
【0018】図2において、スイッチング素子14にパ
ルス発生回路15よりパルスが与えられると、スイッチ
ング素子14はオン、オフ動作を行い、これにより、ト
ランスの1次巻線12に高周波電圧が発生する。トラン
スの1次巻線12に高周波電圧v1 が発生すると、巻線
18Aには電磁誘導により1次巻線12と同方向の高周
波電圧が発生し、巻線18Bには電磁誘導により1次巻
線12と逆方向の高周波電圧が発生する。
【0019】巻線18Bにはコンデンサ20Aが接続さ
れ、巻線18Aにはコンデンサ20Bが接続されてお
り、コンデンサ20A,20Bには電流I1,I2が逆
向きに流れる。平衡−不平衡変換回路19の巻線19A
には巻線18Aと逆方向の高周波電圧が発生し、巻線1
9Bには巻線18Bと逆方向の高周波電圧が発生する。
巻線19A,19Bに高周波電圧が発生すると、2次巻
線22には電磁誘導により同方向の高周波電圧が発生
し、高周波電圧は、ダイオード整流回路26により、整
流され、コイル27とコンデンサ28により平滑されて
負荷29に供給される。また、平滑電圧に応じて制御回
路25はFET24をオン、オフ制御することにより、
コンデンサ23がオン、オフ制御され、平滑電圧が規定
値に制御される。
【0020】このように、1次側に不平衡−平衡変換回
18を設けるとともに2次側に平衡−不平衡変換回路
19を設けるようにしたため、図2に示すように、電流
I1,I2が逆向きに流れ、高周波電流が打消し合っ
て、漏洩電流を抑制することができ、感電事故を防止す
ることができる。また、1次側−2次側間で高周波電流
がアースを通して流れないため、ノイズが減少する。次
に、図3は本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【0021】本実施例は、1次側に不平衡−平衡変換回
を設けて、2次側には平衡−不平衡変換回路を設けな
い例である。図3において、18は不平衡−平衡変換回
であり、不平衡−平衡変換回路18は1次巻線12に
発生した高周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換
を行う。
【0022】不平衡−平衡変換回路18は、別の2つの
巻線18A,18Bを有し、巻線18Aには1次巻線1
2と同方向の高周波電圧が発生し、巻線18Bには1次
巻線12と逆方向の高周波電圧が発生する。このよう
に、1次側に不平衡−平衡変換回路18を設けて、1次
側で高周波電流を打消し合うようにしたため、2次側−
アース間に流れる漏洩電流を小さくすることができる。
2次側の発生電圧が低い場合には、平衡−不平衡変換回
を設けなくても、感電事故を防止することができる。
【0023】次に、図4は本発明の第3実施例を示す回
路図である。本実施例は、自励ハーフブリッジインバー
タ回路への適用例である。図4において、31は交流電
源であり、交流電源31からの交流出力はブリッジ整流
回路32により全波整流され、コンデンサ33,34に
より2分割される。
【0024】35,36はスイッチング素子としてのF
ETであり、FET35,36のゲート側にはコンデン
サ37,38および検出巻線39,40がそれぞれ設け
られている。抵抗41,42はFET35,36の駆動
電圧を供給し、ダイオード43,44はFET35,3
6のゲートを保護するために設けられている。FET3
5,36のオン、オフ動作により、1次巻線45に高周
波電圧が発生する。コンデンサ33,34の中間接続点
とFET35,36の中間接続点との間に設けられた1
次巻線45とコンデンサ46よりなる直列回路は発生す
る高周波電圧のくけい波をサイン波にするために設けら
れている。
【0025】別の2つの巻線47,48は、不平衡−平
衡変換回路49を構成しており、不平衡−平衡変換回路
49は1次巻線45に発生した高周波電圧の不平衡電圧
から平衡電圧への変換を行う。巻線47には1次巻線4
5と同方向の高周波電圧が発生し、巻線48には1次巻
線45と逆方向の電圧が発生する。自励ハーフブリッジ
インバータ回路は1次側−2次側絶縁用の一対のコンデ
ンサ20A,20Bを介して2次側の整流平滑回路21
Aに接続されている。
【0026】整流平滑回路21Aは、可変容量素子5
0、ダイオード整流回路26、コイル27、コンデンサ
28および制御回路25Aよりなり、コンデンサ28で
平滑した平滑電圧は制御回路25Aに出力され、制御回
路25Aは平滑電圧に応じて可変容量素子50の容量を
可変として、平滑電圧を規定値に制御する。このよう
に、不平衡−平衡変換回路49を設けて、1次巻線45
に発生した高周波電圧の不平衡電圧から平衡電圧への
換を行うので、1次側において、高周波電流を打消し合
うことができ、2次側−アース間に流れる漏洩電流を小
さくすることができる。
【0027】2次側の発生電圧が低い場合には平衡−不
平衡変換回路を設ける必要はないが、2次側の発生電圧
が高い場合には、平衡−不平衡変換回路を設けるように
する。本実施例においても感電事故を防止することがで
きる。なお、電源が交流入力である本実施例では、感電
を防止するための条件として、コンデンサ20A,20
Bを、交流電源31から供給される電源周波数、例えば
50〜60Hzに対しては高インピーダンスになるよう
選定し、かつインバータで発生する高周波サイン波に対
しては低インピーダンスとなるよう選定する必要があ
る。これによって交流電源31からの電源周波数による
漏洩電流は極めて少なくなり、また、インバータによる
高周波サイン波に対しては平衡回路により、コンデンサ
20A,20Bを流れる高周波電流が打消し合うように
なるため、大地側への漏洩電流を抑制することができ
る。
【0028】次に、図5は本発明の第4実施例を示す回
路図である。本実施例は、プッシュプルインバータ回路
への適用例である。図5において、31は交流電源であ
り、交流電源31からの交流出力はブリッジ整流回路3
2により全波整流され、コンデンサ51により平滑され
る。
【0029】52,53はスイッチング素子としてのF
ETであり、FET52,53はドライブ回路54によ
りオン、オフ制御される。55AはFET52,53の
オン、オフ動作により高周波電圧を発生する一次巻線で
あり、1次巻線55Aには不平衡電圧および平衡電圧が
それぞれ発生する。この1次巻線55Aは不平衡−平衡
変換回路55を構成している。コイル56とコンデンサ
57,58は発生する高周波電圧のくけい波をサイン波
にする。
【0030】プッシュプルインバータ回路は、1次側−
2次側絶縁用の一対のコンデンサ20A,20Bを介し
て整流平滑回路21Bに接続されている。整流平滑回路
21Bは、コンデンサ23、ブリッジ整流回路26、コ
イル27、コンデンサ28、制御回路25B、FET2
4および抵抗59により構成されている。コンデンサ2
3は出力される電圧を低くするために設けられている。
コンデンサ28による平滑電圧は制御回路25Bに与え
られ、制御回路25Bは平滑電圧に応じてFET24を
オン、オフ制御し、平滑電圧を規定値に制御する。
【0031】60は平衡−不平衡変換回路であり、別の
2つの巻線60A,60Bよりなる。巻線60Aと巻線
60Bの間の2次巻線61には、巻線60A,60Bに
発生した高周波電圧により電磁誘導された高周波電圧が
発生する。巻線60Aには1次巻線55Aに発生した電
圧とは逆方向の電圧が発生し、巻線60Bには1次巻線
55Aに発生した平衡電圧とは逆方向の電圧が発生す
る。
【0032】このように、1次側に不平衡電圧および平
衡電圧を発生する1次巻線55Aからなる不平衡−平衡
変換回路55を設け、2次側に平衡電圧から不平衡電圧
への変換を行う平衡−不平衡変換回路60を設けたた
め、高周波電流を打消し合い、漏洩電流を減少すること
ができ、感電事故を防止することができる。また、1次
−2次間に高周波電流がアースを通して流れなくなるの
で、ノイズが減少する。
【0033】なお、電源が交流入力である本実施例で
は、感電を防止するための条件として、コンデンサ20
A,20Bを、交流電源31から供給される電源周波
数、例えば50〜60Hzに対しては高インピーダンス
になるよう選定し、かつインバータで発生する高周波サ
イン波に対しては低インピーダンスとなるよう選定する
必要がある。これによって交流電源31からの電源周波
数による漏洩電流は極めて少なくなり、また、インバー
タによる高周波サイン波に対しては平衡回路により、コ
ンデンサ20A,20Bを流れる高周波電流が打消し合
うようになるため、大地側への漏洩電流を抑制すること
ができる。
【0034】次に、図6は本発明の第5実施例を示す回
路図である。本実施例は、フルブリッジインバータ回路
への適用例を示す。図6において、11は直流電源、7
1〜74はスイッチング素子としてのFETである。F
ET71〜74は、制御回路75により制御されるPF
Mドライブ回路76によりオン、オフ制御される。すな
わち、FET71,72とFET73,74が交互にオ
ン、オフ動作を行うことにより、1次巻線77には高周
波電圧が発生する。コイル78とコンデンサ79は発生
する高周波電圧をくけい波からサイン波にする。
【0035】80は不平衡−平衡変換回路であり、不平
衡−平衡変換回路80は1次巻線77に発生した電圧の
不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う。不平衡−平衡
変換回路80は、別の2つの巻線80A,80Bを有
し、巻線80Aには1次巻線77に発生した電圧と同方
向電圧が発生し、巻線80Bには1次巻線77に発生し
た電圧と逆方向の電圧が発生する。1次側と2次側は絶
縁用の一対のコンデンサ20A,20Bを介して接続さ
れている。
【0036】2次側には平衡−不平衡変換回路81が設
けられ、平衡−不平衡変換回路81は不平衡−平衡変換
回路80の電圧の平衡電圧から不平衡電圧への変換を行
う。平衡−不平衡変換回路81は、巻線81Aよりな
り、巻線81Aには巻線80Aに発生した電圧と逆方向
の電圧が発生し、また、巻線81Aには巻線80Bに発
生した電圧とは逆方向の電圧が発生する。巻線81Aに
発生した電圧は電磁誘導により2次巻線82に同方向の
電圧が発生する。2次巻線82に発生した電圧は、ブリ
ッジ整流回路83により全波整流され、コンデンサ8
4,85により平滑される。
【0037】86は交流変換回路であり、交流変換回路
86は、FET87,88、ダイオード89,90、P
WMドライブ回路91、コイル92およびコンデンサ9
3よりなり、制御回路75の制御によりPWMドライブ
回路91によってFET87,88がオン、オフ制御さ
れると、直流電圧は交流に変換されて、負荷29に供給
される。前述したように、1次側に不平衡−平衡変換回
80を設けるとともに、2次側に平衡−不平衡変換回
81を設けたため、高周波電流を打消し合うので、漏
洩電流を減少することができ、感電事故を防止すること
ができる。また、1次−2次間に高周波電流がアースを
通して流れなくなるため、ノイズが減少する。
【0038】なお、本実施例においては、1次側に不平
衡−平衡変換回路80を設け、2次側に平衡−不平衡変
換回路81を設けるようにしたが、2次側に発生する電
圧が低い場合には、2次側に平衡−不平衡変換回路81
を設ける必要がなく、1次側に不平衡−平衡変換回路
0を設けるようにすれば良い。次に、図7は本発明の第
6実施例を示す回路図である。
【0039】本実施例は、共振インバータ回路への適用
例を示す。図7において、31は交流電源であり、交流
電源31からの交流出力はコンデンサ101を介して2
つの1次巻線102A,102Bを有する不平衡−平衡
変換回路102に入力する。
【0040】103は共振インバータ回路であり、共振
インバータ回路103はコンデンサ104、コイル10
5、FET106およびドライブ回路107よりなり、
制御回路75Aによる制御によりドライブ回路107が
FET106をオン、オフすることにより、共振インバ
ータ回路103は高周波のサイン波を出力する。不平衡
−平衡変換回路102は共振インバータで発生する高周
波のサイン波に対して不平衡電圧から平衡電圧への変換
を行うが、交流電源31の交流出力に対しては、不平衡
−平衡作用を持たない。
【0041】不平衡のまま不平衡−平衡変換回路102
を通過した交流出力は、その交流電位の変化に応じて共
振インバータにより高周波のサイン波に変換される。高
周波のサイン波は、半分ずつ1次巻線102A,102
Bにそれぞれ逆向きに発生し、コンデンサ20A,20
Bに供給される。1次側は、1次側−2次側絶縁用の一
対のコンデンサ20A,20Bを介して2次側に接続さ
れている。
【0042】108は電圧を低くするために設けられた
コンデンサである。109は平衡−不平衡変換回路であ
り、平衡−不平衡変換回路109は、2つの巻線109
A,109Bよりなり、巻線109Aには1次巻線10
2Aに発生した電圧と逆方向の電圧が発生し、巻線10
9Bには1次巻線102Bに発生した電圧とは逆方向の
電圧が発生する。
【0043】巻線109A,109Bに発生した電圧は
電磁誘導により2次巻線110に同方向の電圧を発生す
る。86Aは交流変換回路であり、交流変換回路86A
は、コンデンサ111、FET87,88、ダイオード
89,90、ドライブ回路91A、コイル92およびコ
ンデンサ93によりなる。制御回路75Aの制御によ
り、ドライブ回路91AがFET87,88をオン、オ
フさせることにより、交流−交流変換を行い、負荷29
に供給する。なお、コンデンサ111はノイズ吸収のた
めに設けられている。
【0044】前述したように、1次側に不平衡−平衡変
換回路102を設け、2次側に平衡−不平衡変換回路
09を設けるようにしたため、高周波電流を打消し合
い、漏洩電流を減少することができる。その結果、感電
事故を防止することができる。また、1次−2次内に高
周波電流がアースを通して流れなくなるので、ノイズを
減少することができる。
【0045】なお、電源が交流入力である本実施例で
は、感電を防止するための条件として、コンデンサ20
A,20Bを、交流電源31から供給される電源周波
数、例えば50〜60Hzに対しては高インピーダンス
になるよう選定し、かつインバータで発生する高周波サ
イン波に対しては低インピーダンスとなるよう選定する
必要がある。これによって交流電源31からの電源周波
数による漏洩電流は極めて少なくなり、また、インバー
タによる高周波サイン波に対しては平衡回路により、コ
ンデンサ20A,20Bを流れる高周波電流が打消し合
うようになるため、大地側への漏洩電流を抑制すること
ができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、1次側のインバータ回路の出力端に不平衡−平衡変
換回路を設けるとともに、2次側の整流平滑回路の受電
端に平衡−不平衡変換回路を設けたため、または、1次
側のインバータ回路の出力端にのみ、不平衡−平衡変換
回路を設けたため、漏洩電流を減少することができ、感
電事故を防止することができる。また、1次−2次間に
高周波電流がアースを通して流れなくなるため、ノイズ
を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路図
【図2】動作説明図
【図3】本発明の第2実施例を示す回路図
【図4】本発明の第3実施例を示す回路図
【図5】本発明の第4実施例を示す回路図
【図6】本発明の第5実施例を示す回路図
【図7】本発明の第6実施例を示す回路図
【図8】従来例を示す回路図
【符号の説明】
11:直流電源 12,45,55A,77:1次巻線 13,27,56,78,92,105:コイル 14:スイッチング素子 15:パルス発生回路 16,20A,20B,23,28,33,34,3
7,38,46,51,57,58,79,84,8
5,93,101,104,108,111:コンデン
サ 17:インバータ回路 18,49,55,80,102:不平衡−平衡変換回
18A,18B,19A,19B,47,48,60
A,60B,80A,80B,81A,81B,102
A,102B,109A,109B:巻線 19,60,81,109:平衡−不平衡変換回路 21,21A,21B:整流平滑回路 22,61,82,110:2次巻線 24,35,36,52,53,71〜74,87,8
8,106:FET25,25A,25B,75,75
A:制御回路 26,32,83:ブリッジ整流回路 29:負荷 31:交流電源 39,40:検出巻線 41,42,59:抵抗 43,44,89,90:ダイオード 50:可変容量素子 54,91A,107:ドライブ回路 76:PFMドライブ回路 86,86A:交流変換回路 91:PWMドライブ回路 103:共振インバータ回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング素子のスイッチング動作によ
    りトランスの1次巻線に高周波電圧を発生する1次側の
    インバータ回路と前記高周波電圧を整流平滑する2次側
    の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一対のコンデ
    ンサを介して接続した電源回路において、 前記インバータ回路が発生した前記高周波電圧の不平衡
    電圧から平衡電圧への変換を行う不平衡−平衡変換回路
    を1次側に設けるとともに、該不平衡−平衡変換回路
    出力の平衡電圧から不平衡電圧への変換を行う平衡−不
    平衡変換回路を2次側に設けたことを特徴とする電源回
    路。
  2. 【請求項2】スイッチング素子のスイッチング動作によ
    りトランスの1次巻線に高周波電圧を発生する1次側の
    インバータ回路と前記高周波電圧を整流平滑する2次側
    の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一対のコンデ
    ンサを介して接続した電源回路において、 前記インバータ回路が発生した前記高周波電圧の不平衡
    電圧から平衡電圧への変換を行う不平衡−平衡変換回路
    を1次側に設けたことを特徴とする電源回路。
  3. 【請求項3】高周波電圧を発生する1次側のハーフブリ
    ッジインバータ回路と前記高周波電圧を整流平滑する2
    次側の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一対のコ
    ンデンサを介して接続した電源回路において、 前記ハーフブリッジインバータ回路で発生した高周波電
    圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う不平衡−平
    衡変換回路を1次側に設けたことを特徴とする電源回
    路。
  4. 【請求項4】前記不平衡−平衡変換回路の出力の平衡
    圧から不平衡電圧への変換を行う平衡−不平衡変換回路
    を2次側にも設けたことを特徴とする請求項3記載の電
    源回路。
  5. 【請求項5】周波電圧を発生する1次側のプッシュプ
    ルインバータ回路と高周波電圧を整流平滑する2次側の
    整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一対のコンデン
    サを介して接続される電源回路において、 前記高周波電圧の平衡電圧から不平衡電圧への変換を行
    平衡−不平衡変換回路を2次側に設けたことを特徴と
    する電源回路。
  6. 【請求項6】高周波電圧を発生する1次側のフルブリッ
    ジインバータ回路と前記高周波電圧を整流平滑する2次
    側の整流平滑回路を1次側−2次側絶縁用の一対のコン
    デンサを介して接続した電源回路において、 前記フルブリッジインバータ回路により発生した高周波
    電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う不平衡−
    平衡変換回路を1次側に設けるとともに、不平衡−平衡
    変換の出力を平衡電圧から不平衡電圧への変換を行う
    衡−不平衡変換回路を2次側に設けたことを特徴とする
    電源回路。
  7. 【請求項7】高周波電圧を発生する1次側のフルブリッ
    ジインバータ回路と前記高周波電圧を整流平滑する2次
    側の整流平滑回路と1次側−2次側絶縁用の一対のコン
    デンサを介して接続した電源回路において、 前記フルブリッジインバータ回路により発生した高周波
    電圧の不平衡電圧から平衡電圧への変換を行う不平衡−
    平衡変換回路を1次側に設けたことを特徴とする電源回
    路。
  8. 【請求項8】周波電圧を発生する1次側の共振インバ
    ータ回路と前記高周波電圧の交流電圧への交流変換を行
    う2次側の交流変換回路を1次側−2次側絶縁用の一対
    のコンデンサを介して接続される電源回路において、 前記共振インバータ回路により発生した高周波の平衡
    圧から不平衡電圧への変換を行う平衡−不平衡変換回路
    を2次側に設けたことを特徴とする電源回路。
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