JP3043894U - 山留め壁の支持構造 - Google Patents

山留め壁の支持構造

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JP3043894U
JP3043894U JP1997004534U JP453497U JP3043894U JP 3043894 U JP3043894 U JP 3043894U JP 1997004534 U JP1997004534 U JP 1997004534U JP 453497 U JP453497 U JP 453497U JP 3043894 U JP3043894 U JP 3043894U
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Inventor
達夫 楠
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株式会社間組
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向の幅や掘削深さを低減することがで
きる山留め壁の支持構造を提供すること。 【解決手段】 周辺地盤を支持する矢板等の壁部材11
に上下方向に所定長離隔して固定された少なくとも一対
のブラケット12a,12bと、ブラケットに各別に配
置されたH形鋼13a,13b、みぞ形鋼13a,13
b又はI形鋼等の鋼材からなる少なくとも一対の腹起し
部材と、一対の腹起し部材に台座20を介して端部が固
定されたアンカー14とを備え、鋼材は、そのウェブが
アンカーの緊張方向にほぼ平行に指向するように、ブラ
ケットに配置された。またブラケットは、鋼材のフラン
ジ面が当接して配置され、アンカーの緊張方向にほぼ直
交する当接部12a’,12b’を備えた。さらに台座
は、一対の腹起し部材に各別に当接するように段違いの
当接部21a,21bを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、周辺地盤を支持する山留め壁の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
山留め壁を支持するための支持構造としては、従来、図1(b)(c)に示したよう なものが採用されている。すなわち、図1(b)の支持構造では、矢板等の壁部材 11に所定長離隔してブラケット40,41を固定し、このブラケット40,4 1の上に腹起し部材としてのH形鋼13a,13bを載置し、壁部材11を通し て周囲地盤に打ち込まれたアンカーの緊張材14の端部を、H形鋼13a,13 bの間から引き出して台座42を介して固定する。ここで、ブラケット40,4 1は、H形鋼13a,13bを載置する面がほぼ水平に形成されており、H形鋼 13a,13bのフランジ面を壁部材11に当接させるように配置すると、H形 鋼13a,13bのウェブは壁面に対して直交方向に指向する。 また図1(c)の支持構造では、矢板等の壁部材11にブラケット46を固定し 、このブラケット46の上に腹起し部材としての一対のH形鋼13a,13bを 載置し、アンカーの緊張材14の端部をH形鋼13a,13bの間から引き出し て台座45を介して固定する。ここで、ブラケット46は、H形鋼13a,13 bを載置する面がアンカーの緊張方向に直交するように形成されており、この載 置面にH形鋼13a,13bのフランジ面が当接するように配置すると、H形鋼 13a,13bのウェブはアンカーの緊張方向と平行な方向を指向する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図1(b)の支持構造では、台座42において、緊張材14から作用する水平方 向の力は上下2段のH形鋼13a,13bにより負担されるものの、鉛直方向の 力は、台座42の凸部42aを介して下段のH形鋼13bのみに作用し、ここで 支持される。かように鉛直方向の力が下段のH形鋼13bのみに集中して作用し た場合、鉛直方向がH形鋼の弱軸方向に相当するため、H形鋼13bの許容応力 度を越え易いという問題点がある。この問題点に加えて、図1(b)の支持構造で は、アンカーの緊張方向がウェブの平面に対して交差するように配置されている ため、支持構造の幅Wや掘削深さDが大きくなるという欠点があった。
【0004】 一方、図1(c)の支持構造では、アンカーの緊張方向がH形鋼13a,13b の強軸方向(ウェブの平面方向)と平行になるため、H形鋼の耐力上の問題点は 解消する。しかしながら、ブラケット46の載置面には、H形鋼13a,13b の両方を並べなければならないので、この載置面は大きくなって支持構造の幅W が増加するという欠点は解消できない。
【0005】 本考案は上記従来技術の欠点に着目し、これを解決せんとしたものであり、そ の課題は、水平方向の幅や掘削深さを抑制することができる山留め壁の支持構造 を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案では上記課題を解決するために、周辺地盤を支持する矢板等の壁部材に 上下方向に所定長離隔して固定された少なくとも一対のブラケットと、該ブラケ ットに各別に配置されたH形鋼、I形鋼又はみぞ形鋼等の鋼材からなる少なくと も一対の腹起し部材と、該一対の腹起し部材に台座を介して端部が固定されたア ンカーとを備え、前記鋼材は、そのウェブが前記アンカーの緊張方向にほぼ平行 に指向するように、前記ブラケットに配置されたことを特徴とする山留め壁の支 持構造を提供する。
【0007】 本考案の山留め壁の支持構造において、腹起し部材として用いる鋼材は一対の フランジ間にウェブが形成されたものであれば良く、例えば、H形鋼、I形鋼又 はみぞ形鋼がある。前記ブラケットは、前記アンカーの緊張方向にほぼ直交する 当接部を備え、前記鋼材のフランジ面を該当接部に当接させて配置することが好 ましい。また本考案の山留め壁の支持構造において、前記台座は、前記一対の腹 起し部材に当接する段違いの当接部を備えるように形成し、この段違いの当接部 は相互に平行になるように形成することが好ましい。そして、この場合、段違い の当接部は、上下段の腹起し部材である鋼材のフランジに当接するように配置さ れる。
【0008】 すなわち、上記において提供される山留め壁は、周辺地盤を支持する矢板等の 壁部材と、周囲地盤に打ち込んで壁部材を支持するアンカーと、このアンカーを 挾んで上下に離隔して壁部材に設けられた少なくとも一対のブラケットと、該ブ ラケットに各別に支持されて前記アンカーの緊張方向にウェブの平面方向が指向 されるH形鋼、I形鋼又はみぞ形鋼等の鋼材からなる少なくとも一対の腹起し部 材と、該一対の腹起し部材に当接して配置され、前記アンカーの端部を固定する 台座とを備える。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明するが、本考案はこれに限定 されるものではない。図1(a)は本考案の山留め壁の支持構造の側面図であり、 図2は図1(a)の支持構造に用いる台座の斜視図であり、図3は図1(a)と異なる 態様の支持構造を示す側面図である。 図1(a)において、本考案の山留め壁の支持構造は、周辺地盤を支持する矢板 等の壁部材11に上下方向に所定長離隔して固定された一対のブラケット12a ,12bと、このブラケット12a,12bに各別に固定された腹起し部材とし てのH形鋼13a,13bと、壁部材11を通って周囲地盤に打ち込まれたアン カー14と、このアンカー14の端部をH形鋼13a,13bに固定する台座2 0とを備える。
【0010】 前記ブラケット12a,12bには、H形鋼13a,13bを固定する当接部 12a’,12b’が形成され、この当接部12a’,12b’がアンカー14 の緊張方向に対してほぼ直交方向に延在するように、壁部材11に固定される。 そして、このブラケット12a,12bの当接部12a’,12b’に、フラン ジ面が当接するようにH形鋼13a,13bを配置すると、H形鋼13a,13 bのウェブ面はアンカー14の緊張方向に対してほぼ平行な方向に指向する。
【0011】 また前記台座20は、図2に示したように、鋼板からなる2枚の側板21,2 1と、この2枚の側板21,21を二箇所で連結する鋼板からなる連結板22, 22とで形成され、これら側板21,21と連結板22,22とで囲まれた部分 が、アンカー14の緊張材を通す貫通孔として用いられる。ここで、側板21は 、上段のH形鋼13aのフランジに当接する当接辺21aと、下段のH形鋼13 bのフランジ面に当接する当接辺21bと、アンカープレート16が当接して配 置される上辺21cとを備え、これら2つの当接辺21a,21bは相互に平行 な位置関係で形成されて段違いの当接部を構成し、さらに、側板21の上辺21 cは、H形鋼13a,13bに設置した際に、アンカー14の緊張方向に対して ほぼ直交方向に延在するように形成する。
【0012】 前記アンカー14は壁部材11を通して周囲地盤に打ち込まれ、緊張材の端部 は上下のH形鋼13a,13bの間から引き出されて、台座20の貫通孔に通さ れ、台座20の上辺21c,21cに配置したアンカープレート16とアンカー ヘッド15によって固定される。
【0013】 上述したように腹起し部材としてのH形鋼13a,13bが、そのウェブをア ンカー14の緊張方向とほぼ平行な方向を指向するように、ブラケット12a, 12bに固定されたので、アンカー緊張力はH形鋼13bの強軸方向で支持され る。したがって、図1(b)に示した従来例のように、H形鋼の弱軸方向に作用す る鉛直方向の力に対抗するため、H形鋼13bの断面積を必要以上に大きくしな ければならないといった欠点が、本考案の支持構造では解消できる。故に、断面 積が従来例よりも小さなH形鋼13bを使用することが可能になり、支持構造の 幅W(水平方向への突出長さ)を低減することができると共に、掘削深さDを浅 くできる。
【0014】 また、ウェブがアンカー14の緊張方向とほぼ平行な方向を指向するように、 H形鋼13a,13bを壁部材11に配置し、このH形鋼13a,13bを、段 違いの2つの当接辺21a,21bを有する台座20を介してアンカー14で固 定したので、図1(c)に示した従来例よりも、支持構造の幅Wを小さなものにで きる。
【0015】 なお、腹起し部材としてみぞ形鋼33a,33bを使用する場合にも、図1(a )の態様と同様のブラケット12a,12b及び台座20を用いて、図3に示し たように配置する。すなわち、ブラケット12a,12bの当接部12a’,1 2b’に、フランジ面が当接するようにみぞ形鋼33a,33bを配置し、みぞ 形鋼33a,33bのウェブ面をアンカー14の緊張方向に対してほぼ平行な方 向に指向させる。さらに図示はしないが、腹起し部材としてI形鋼を使用する場 合にも同様に配置する。
【0016】
【考案の効果】
本考案の山留め壁の支持構造では、上下方向に所定長離隔して壁部材に固定さ れた少なくとも一対のブラケットと、ウェブの平面方向がアンカーの緊張方向と ほぼ平行な方向を指向するようにブラケットに支持された少なくとも一対の腹起 し部材としての鋼材(H形鋼、I形鋼又はみぞ形鋼等)とを備える。したがって 、鋼材の間隔を短くすることができて、掘削深さDを浅くできる。また、アンカ ー緊張力は鋼材の強軸方向で支持されるため、断面積の小さな鋼材を用いても充 分な耐力が期待できて、支持構造の幅W(水平方向への突出長さ)を低減するこ とができる。 また本考案の山留め壁の支持構造では、台座が段違いの当接部を備え、この段 違いの当接部が一対の腹起し部材に当接するように配置されるため、支持構造の 幅Wのより一層の低減が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の山留め壁の支持構造を示す側面
図であり、(b)(c)は従来の山留め壁の支持構造を示す側
面図である。
【図2】本考案の山留め壁の支持構造に用いる台座の斜
視図である。
【図3】図1(a)と異なる態様の支持構造を示す側面図
である。
【符号の説明】
10 支持構造 11 壁部材 12a,12b ブラケット 12a’,12b’ 当接部 13a,13b H形鋼 14 緊張材 20 台座 21a,21b 当接辺(段違いの当接部) 33a,33b みぞ形鋼

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周辺地盤を支持する矢板等の壁部材に上
    下方向に所定長離隔して固定された少なくとも一対のブ
    ラケットと、該ブラケットに各別に配置されたH形鋼、
    I形鋼又はみぞ形鋼等の鋼材からなる少なくとも一対の
    腹起し部材と、該一対の腹起し部材に台座を介して端部
    が固定されたアンカーとを備え、 前記鋼材は、そのウェブが前記アンカーの緊張方向とほ
    ぼ平行な方向を指向するように、前記ブラケットに配置
    されたことを特徴とする山留め壁の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットは、前記アンカーの緊張
    方向にほぼ直交する当接部を備え、該当接部に前記鋼材
    のフランジ面を当接して配置したことを特徴とする請求
    項1記載の山留め壁の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記台座が、前記一対の腹起し部材に当
    接する段違いの当接部を備えたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2の何れか記載した山留め壁の支持構造。
JP1997004534U 1997-05-30 1997-05-30 山留め壁の支持構造 Expired - Lifetime JP3043894U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3470169B2 (ja) 1999-06-25 2003-11-25 ヒロセ株式会社 土留工法
JP2017036567A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社大林組 山留め壁の支持構造および山留め壁の支持工法
JP2017506711A (ja) * 2014-02-24 2017-03-09 インクト・カンパニー・リミテッド アースアンカー及びアースアンカー施工方法

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JP3470169B2 (ja) 1999-06-25 2003-11-25 ヒロセ株式会社 土留工法
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