JP3043772U - 道路カッター用走行駆動装置 - Google Patents

道路カッター用走行駆動装置

Info

Publication number
JP3043772U
JP3043772U JP1997004351U JP435197U JP3043772U JP 3043772 U JP3043772 U JP 3043772U JP 1997004351 U JP1997004351 U JP 1997004351U JP 435197 U JP435197 U JP 435197U JP 3043772 U JP3043772 U JP 3043772U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
engine
input shaft
pulley
electromagnetic clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997004351U
Other languages
English (en)
Inventor
文隆 宮▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CLIMB CO., LTD.
Original Assignee
CLIMB CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CLIMB CO., LTD. filed Critical CLIMB CO., LTD.
Priority to JP1997004351U priority Critical patent/JP3043772U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043772U publication Critical patent/JP3043772U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過負荷時に、瞬時に動力伝達を遮断すること
およびエンジン駆動中における出力軸の回転を完全に停
止させること。 【解決手段】 走行駆動装置は、ベースプレート10上
の一側部に配置されたエンジン11および他側部に配置
された油圧式変速機1とを備え、エンジン11の出力軸
に軸結されたプーリ12と変速機1の入力軸2側プーリ
14との間にベルト15を懸架することで、エンジン1
1の回転動力を変速機1に伝えている。入力軸側プーリ
14と入力軸3との間には電磁クラッチ20が介在さ
れ、リード線21および変速レバー9の近傍に設けたス
イッチ22を介して直流電源23に接続し、スイッチオ
ン状態で電磁クラッチ20を「接」の状態にし、スイッ
チオフで電磁クラッチ20を「切」の状態とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、舗装路面などを切断するための道路カッターの走行駆動装置に関 し、特に、この種のカッターの変速装置部分の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
アスファルトやコンクリートなどの舗装路面の補修工事を行う場合、補修区域 の路面を切断する際に用いられる装置として、道路カッターが知られている。こ の種の道路カッターは、通常、エンジンの駆動力により車輪を回転させて走行さ せている。
【0003】 車輪を回転させる際には、エンジンと車輪との間に変速機を介在させて、変速 機の手動操作により、走行速度を調整している。
【0004】 この種の変速機は、一般に正転から中立位置および逆転までをレバー操作で無 段階に行えるようにした、図4に示す公知の油圧式変速機1を用いている。同図 において、この変速機1のケーシング2の内部には、ケーシング2の一側部に突 出する入力軸3に連結したアキシャル型油圧ポンプ部4、およびその下部に配置 され、ケーシング2の他端側に突出した出力軸6に軸結した同じくアキシャル型 油圧モータ部5とを備え、両者は油圧による閉回路によって連動する構造であり 、入力軸3をエンジン側のプーリ7に連結し、出力軸6を車輪側にベルトなどに より結合させている。
【0005】 なお、この構造におけるポンプ部4は、前記入力軸3に軸結した図示しない弾 倉型のシリンダブロックと、シリンダブロックに出没可能に内蔵された複数の砲 弾型ピストンと、ピストンに当接する斜板とを備え、入力軸の回転に伴うシリン ダブロックの回転によりピストンが出没し、油の吸入および吐出しを行う。
【0006】 モータ部5も前記と同構造であって、ポンプ部4から吐出された油圧により各 ピストンが斜板に当接しつつ滑り下りすることにより、シリンダブロックを出力 軸6とともに回転させる。
【0007】 そして、ポンプ部4側に設けた斜板の傾動角度をケーシング1の外側に設けた 変速レバー9の操作により可変設定することで、最速から中立、逆転までの動作 を無段階で行える。
【0008】 したがって、この構造の変速機1にあっては、機械式変速機に比べてクラッチ を介在させることなく無段階変操作を行え、また、カッターブレードの切削負荷 に応じた最適回転速度に固定設定して使用することができる。
【0009】 しかしながら、この油圧式変速機を道路カッターの走行制御用として用いる場 合には、次に述べる問題があった。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、道路カッターによる路面の切断においては、鉄筋や硬さの異なる粗 骨材、その他の異物が混入している場合があり、これらにカッターブレードが噛 み込んだ場合には、エンジンに急激な過負荷が加わり、停止するおそれがある。
【0011】 これらを防止するためには、変速レバー9を速度0の位置まで瞬時に戻して、 エンジンが停止することを防止しなければならない。
【0012】 ところが、実際の作業現場においては、操作者の応答遅れによりタイムラグが 生じ、エンジンが停止してしまう場合が多く、また停止しない場合であっても、 再度変速レバー6を最適切断速度位置に合わせる必要があり、その調整が難しか った。
【0013】 また、この変速機1の入力軸3が高速入力回転を受けているとき、変速レバー 9を急速に高速側に移動すると、変速機1の内部が急速な油圧変動により過負荷 状態となり、変速機1の内部を損傷するおそれがあった。
【0014】 さらに、上記構成の変速機1は、その構造上、変速レバー9を中立位置(斜板 を90°の角度にしてピストンの動きを止める)にしても、出力を完全に0とす ることができず、エンジンが駆動し、入力軸3が回転している状態では、中立位 置であっても、出力軸6側が多少なりとも回転する。
【0015】 このため、道路カッターが徐々に移動するという欠点もあった。
【0016】 この考案は、以上の問題を解決するものであって、その目的は、エンジン,変 速機の一方、あるいは双方に過負荷が加わった場合に、瞬時に両者間の動力伝達 を切ることができ、過負荷によるエンジン停止や、変速機内部の損傷を未然に防 止できるほか、エンジン駆動中における出力軸の回転力の伝達を完全に遮断する ことができる道路カッター用走行駆動装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、この考案は、エンジン動力による回転を油圧式変 速機の入力軸に入力し、前記変速機の出力軸に軸結した駆動プーリを介して道路 カッターを走行させる走行駆動装置において、前記油圧式変速機の入力軸と、エ ンジン回転動力伝達系との間に電磁クラッチを介在させた。 このように構成した道路カッター用走行駆動装置においては、スイッチ操作に よる電磁クラッチの電源を切断すると、直ちにエンジン側と油圧式変速機との動 力伝達を遮断することができる。 また、この考案では、前記電磁クラッチをトルクリミッターとして用いること により、エンジン側、あるいは変速機側の負荷動力が所定値を超えた時点で両者 間の接続を切ることができる。
【0018】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明す る。図1は、この考案にかかる走行駆動装置を適用した道路カッターの全体を示 している。
【0019】 なお、以下の説明においては、油圧式変速機の構成は、従来と同一であり、同 一符号を付し、他の説明されていない部分、および新規部分についてのみ新たな 符号を付けて説明する。
【0020】 図における装置は、ベースプレート10上の一側部に配置されたエンジン11 および他側部に配置された油圧式変速機1とを備え、従来とほぼ同様に、エンジ ン11の出力軸に軸結されたプーリ12と変速機1の入力軸3側に配置したプー リ14との間にベルト15を懸架することで、エンジン11の回転動力を変速機 1に伝えている。
【0021】 ベースプレート10の上端側には、カッターブレート40が回転自在に支持さ れている。カッターブレード40は、ブレードシャフト42の一端側に取付け自 在に支持されていて、ブレードシャフト42の他端側には、ブレード駆動プーリ 44が固設されている。
【0022】 そして、ブレード駆動プーリ44とエンジン11のプーリ12との間にブレー ド駆動ベルト46が捲回され、エンジン11を駆動することにより、カッターブ レード40を回転駆動させて路面の切断が行われる。
【0023】 また、変速機1の出力軸6側には、二段変速機50が連結され、二段変速機の 出力軸51には、チェーン52を介して中間手動シャフト54が連結されている 。
【0024】 中間手動シャフト54は、チェーン56を介して、道路カッターの駆動輪11 aのデファレンシャルギアに連結した入力軸58に連結されている。なお、図1 に符号60で示した部材は、二段変速機50の高,低速切替レバーである。
【0025】 以上の構成に加え、この考案では、入力軸側プーリ14と前記入力軸3との間 に電磁クラッチ20が介在され、リード線21および変速レバー9の近傍に設け たスイッチ22を介して直流電源23に接続し、スイッチオン状態で電磁クラッ チ20を「接」の状態にし、スイッチオフで電磁クラッチ20を「切」とし、こ れによって確実な断続を行うようにしている。
【0026】 図2および図3は、この電磁クラッチ20を含む詳細構造を示している。図に おいて電磁クラッチ20は、ブラケット24を介して変速機1のケーシング2に 固定されたボビン型の固定ヨーク25と、固定ヨーク25に巻かれたソレノイド コイル26と、固定ヨーク25の内周部にボールベアリング27を介して回転可 能に配置され、かつその内側において、入力軸3にキー溝結合28によって連結 した可動ヨーク29と、前記プーリ14の端面にあって、前記可動ヨーク29の 前部フランジ面29aに対向して固定配置された磁性体からなるクラッチ板30 とを備えている。
【0027】 なお、前記プーリ14は、前記入力軸3の先端に一対のボールベアリング31 を介して自由回転可能に支持されている。また、図中符号32は、プーリ14の 先端外周に固定された油圧変速機1の冷却用ファンである。
【0028】 以上の構成において、スイッチ22のオン状態では、電磁クラッチ20のソレ ノイドコイル26が励磁され、その磁力は固定および可動ヨーク25、29を介 してクラッチ板30を吸着することで、プーリ14と入力軸3との間は「接」と なり、これによってプーリ14の回転動力を入力軸3に伝達する。
【0029】 スイッチオフ状態では、ソレノイドコイル26の消磁により、クラッチ板30 は可動ヨーク29より切離され、この状態でプーリ14が回転しても入力軸3の 外周を空転するだけとなる。
【0030】 したがって、エンジン11をかけたままで駆動停止をする場合に、スイッチ2 1を切れば、確実に断状態とすることができる。緊急停止時においてもスイッチ 操作によるものなので、とっさの場合の操作員の対応動作もす早く行える。
【0031】 また現状に復する時には変速レバー9の位置は不変であるため、再調整の手間 が不要となる。
【0032】 なお、緊急時においては、作業員操作が間に合わない場合があるが、人為操作 を加えなくても、電磁クラッチ17の磁力による吸着トルクは限界があるため、 トルクリミッターとしても使用でき、可動ヨーク29とクラッチ板30との間が 滑りを生ずる結果、変速機1側からエンジン11側への過負荷の伝達、またはエ ンジン11側からの変速機1に対する過負荷の伝達を電磁クラッチ20の位置で 自動的に防止できる。
【0033】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように、本考案による道路カッター用走行駆動装置 にあっては、電磁クラッチの電源断により、直ちにエンジンと、油圧式変速機と の接続を確実に切ることができ、油圧式変速機のみの操作による不具合を解消で きる。
【0034】 また、この考案では、電磁クラッチがトルクリミッターとなるため、エンジン 側、あるいは変速機側の負荷動力が過負荷状態で相手に伝達しようとした場合に は、人為的操作を加えなくても両者間の接続を自動的に切ることができ、とっさ の場合の対処も確実に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を適用した道路カッター用走行駆動装
置の全体的構成を示す概略図である。
【図2】この考案の要部を示す断面図である。
【図3】図2のB−B線における可動ヨークの端面図で
ある。
【図4】道路カッターの走行駆動装置に用いる油圧式変
速機の概略図である。
【符号の説明】
1 油圧式変速機 2 入力軸 6 出力軸 8 駆動用プーリ 11 エンジン 12、14 プーリ 15 ベルト 20 電磁クラッチ 21 リード線 22 スイッチ 23 直流電源

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン動力による回転を油圧式変速機
    の入力軸に入力し、前記変速機の出力軸に軸結した駆動
    プーリを介して道路カッターを走行させる走行駆動装置
    において、 前記油圧式変速機の入力軸と、エンジン回転動力伝達系
    との間に電磁クラッチを介在させたことを特徴とする道
    路カッター用走行駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁クラッチをトルクリミッターと
    して用いることを特徴とする請求項1記載の道路カッタ
    ー用走行駆動装置。
JP1997004351U 1997-05-27 1997-05-27 道路カッター用走行駆動装置 Expired - Lifetime JP3043772U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997004351U JP3043772U (ja) 1997-05-27 1997-05-27 道路カッター用走行駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997004351U JP3043772U (ja) 1997-05-27 1997-05-27 道路カッター用走行駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3043772U true JP3043772U (ja) 1997-11-28

Family

ID=43178218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997004351U Expired - Lifetime JP3043772U (ja) 1997-05-27 1997-05-27 道路カッター用走行駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3043772U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019080514A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 株式会社クボタ 作業機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019080514A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 株式会社クボタ 作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9512576B2 (en) Auxiliary drive
JP5648672B2 (ja) 草刈機
JP2001279629A (ja) 除雪機
JP2014113068A5 (ja)
JP3043772U (ja) 道路カッター用走行駆動装置
JP2000084906A (ja) 樹枝粉砕機
JP6555318B2 (ja) 草刈機
JP6135784B2 (ja) 草刈機
JP6245290B2 (ja) 草刈機
JP6131584B2 (ja) 草刈機
JPS5929039Y2 (ja) フオ−クリフトにおける荷役用油圧ポンプの駆動装置
KR200162917Y1 (ko) 콘크리트 및 아스팔트 절삭장치
CN212615686U (zh) 一种带有手动应急驱动的滚筒式料仓的驱动装置
JP2018162825A (ja) 走行用油圧無段変速装置の変速操作装置
JP3216058U (ja) 寸動装置を備えた破砕機
JP3008386B2 (ja) Pto変速機構
CN1020950C (zh) 刚性压力机的无级离合安全装置
JPH08299820A (ja) 破砕方法及び破砕装置
CN104832612B (zh) 一种可多档调节的永磁式磁流变液传动装置
JP3295522B2 (ja) 電動回転式地盤掘削機
JP2925950B2 (ja) ロードローラの自動制御装置
KR930008423Y1 (ko) 비상시 유압모터 브레이크 해제 시스템
JP2004076522A (ja) ロータリ除雪車
JP2001150968A (ja) 管理作業車
JP2002276413A (ja) 走行用エンジンのpto出力による慣性モーメントの大きな回転機器の緩衝起動装置