JPH08299820A - 破砕方法及び破砕装置 - Google Patents

破砕方法及び破砕装置

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JPH08299820A
JPH08299820A JP10758795A JP10758795A JPH08299820A JP H08299820 A JPH08299820 A JP H08299820A JP 10758795 A JP10758795 A JP 10758795A JP 10758795 A JP10758795 A JP 10758795A JP H08299820 A JPH08299820 A JP H08299820A
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JP
Japan
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hydraulic motor
crushing
crushed
hydraulic
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Application number
JP10758795A
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English (en)
Inventor
Masahiko Sakado
昌彦 坂戸
Eiji Shioura
栄治 塩浦
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TECHNO SAKATO KK
Original Assignee
TECHNO SAKATO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧モータの作動油の油圧及び油温の異常な
上昇等と、装置の破損等を確実に防止しつつ、最小限の
破砕時間で効率よく被破砕物の破砕を行う。 【構成】 クラッシャ本体可動部材30の動作によって
被破砕物を破砕する際、油圧モータ50の回転数又は油
圧ポンプ51の高圧側57の油圧を検出する。そして検
出結果に基づいて、油圧モータ50の回転を所定の低速
又は高速に制御し、可動部材30の動作速度を破砕状況
に応じた低速又は高速に調整する。更に検出結果に基づ
いて、可動部材30への過負荷が検出された場合には、
油圧モータ50を停止させるとともに逆転させ、可動部
材30の動作を停止させるとともに逆転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被破砕物をクラッシャ
本体可動部とクラッシャ本体固定部の間で圧縮して破砕
させる破砕方法及び破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来破砕装置として、被破砕物をクラッ
シャ本体固定部(以下、単に固定部という)とクラッシ
ャ本体可動部(以下、単に可動部という)の間で圧縮し
て破砕するものがある。固定部は、可動部に所定の位置
関係を以て対向する位置に、可動部と所定の角度をなす
ように設けられる。可動部は、油圧モータに駆動される
偏心軸に支持されており、油圧モータの回転による偏心
軸の回転に伴って動作し、固定部との破砕間隙を変化さ
せることによって、被破砕物を圧縮して破砕する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の破砕装
置では、例えば被破砕物が極めて硬く、又は硬い異物等
が混入した場合には、それらを固定部と可動部に噛み込
んでしまい、可動部の動作が阻害されるおそれがある。
その場合、偏心軸及び油圧モータの回転も阻害されるこ
ととなるため、油圧モータの回転トルクが次第に最大値
に近づいていく。そして最終的には、油圧モータは、最
大トルクを保ったまま、回転を無理に停止させられた状
態に陥るおそれがある。このため、可動部及び固定部等
に過大な負荷がかかって装置の破損等を招くとともに、
油圧モータの作動油の油圧及び油温の異常な上昇等を招
くという問題があった。
【0004】本発明は、たとえ被破砕物が極めて硬い場
合でも、油圧モータの作動油の油圧及び油温の異常な上
昇等を防止して、装置の破損等を確実に防止することが
でき、かつ、最小限の破砕時間で効率よく被破砕物の破
砕を行うことができる破砕方法及び破砕装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成される。 油圧モータ(50)によってクラッシャ本体可動部
(30,31)を動作させ、クラッシャ本体可動部(3
0,31)に所定の位置関係を以て対向するクラッシャ
本体固定部(21,22)との間で、被破砕物を圧縮し
て破砕させる破砕方法において、圧力源(51)から油
圧モータ(50)に作用する油圧又は油圧モータ(5
0)の回転数のうち、少なくともいずれか一方を検出
し、検出結果に基づいてクラッシャ本体可動部(30,
31)への過負荷が検出された場合には、油圧モータ
(50)を停止させるとともに逆転させることを特徴と
する破砕方法。
【0006】 油圧モータ(50)によってクラッシ
ャ本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本
体可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向す
るクラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破
砕物を圧縮して破砕させる破砕方法において、圧力源
(51)から油圧モータ(50)に作用する油圧又は油
圧モータ(50)の回転数のうち、少なくともいずれか
一方を検出するとともに、検出結果に基づいて油圧モー
タ(50)の回転速度を段階的に制御し、クラッシャ本
体可動部(30,31)の動作速度を段階的に調整する
ことを特徴とする破砕方法。
【0007】 油圧モータ(50)によってクラッシ
ャ本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本
体可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向す
るクラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破
砕物を圧縮して破砕させる破砕装置(20,80)にお
いて、圧力源(51)から油圧モータ(50)に作用す
る油圧又は油圧モータ(50)の回転数のうち、少なく
ともいずれか一方を検出することにより、被破砕物から
クラッシャ本体可動部(30,31)にかかる負荷を検
出する負荷検出手段(71,81)と、負荷検出手段
(71,81)による検出結果に基づいて、クラッシャ
本体可動部(30,31)への過負荷が検出された場合
に、クラッシャ本体可動部(30,31)の動作を停止
させるとともに逆転させる制御手段(70)とを備えた
ことを特徴とする破砕装置(20,80)。
【0008】 油圧モータ(50)によってクラッシ
ャ本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本
体可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向す
るクラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破
砕物を圧縮して破砕させる破砕装置(20,80)にお
いて、圧力源(51)から油圧モータ(50)に作用す
る油圧又は油圧モータ(50)の回転数のうち、少なく
ともいずれか一方を検出することにより、被破砕物から
クラッシャ本体可動部(30,31)にかかる負荷を検
出する負荷検出手段(71,81)と、負荷検出手段
(71,81)による検出結果に基づいて、油圧モータ
(50)の回転速度を段階的に制御し、クラッシャ本体
可動部(30,31)の動作速度を段階的に調整する制
御手段(70)とを備えたことを特徴とする破砕装置
(20,80)。
【0009】
【作用】本発明に係る破砕方法においては、油圧モータ
によって可動部を動作させ、可動部に所定の位置関係を
以て対向する固定部との間で、被破砕物を圧縮して破砕
させる。その際、圧力源から油圧モータに作用する油圧
又は油圧モータの回転数のうち、少なくともいずれか一
方を検出し、検出結果に基づいて可動部への過負荷が検
出された場合には、油圧モータを停止させるとともに逆
転させ、可動部の動作を停止させるとともに逆転させ
る。
【0010】本発明に係る破砕方法においては、油圧モ
ータによって可動部を動作させ、可動部に所定の位置関
係を以て対向する固定部との間で、被破砕物を圧縮して
破砕させる。その際、圧力源から油圧モータに作用する
油圧又は油圧モータの回転数のうち、少なくともいずれ
か一方を検出するとともに、検出結果に基づいて油圧モ
ータの回転速度を段階的に制御し、可動部の動作速度を
段階的に調整する。
【0011】本発明に係る破砕装置においては、油圧モ
ータによって可動部を動作させ、可動部に所定の位置関
係を以て対向する固定部との間で、被破砕物を圧縮して
破砕させる。その際、負荷検出手段は、圧力源から油圧
モータに作用する油圧又は油圧モータの回転数のうち、
少なくともいずれか一方を検出することにより、被破砕
物から可動部にかかる負荷を検出する。制御手段は、負
荷検出手段による検出結果に基づいて、可動部への過負
荷が検出された場合に、可動部の動作を停止させるとと
もに逆転させ、可動部の動作を停止させるとともに逆転
させる。
【0012】本発明に係る破砕装置においては、油圧モ
ータによって可動部を動作させ、可動部に所定の位置関
係を以て対向する固定部との間で、被破砕物を圧縮して
破砕させる。その際、負荷検出手段は、圧力源から油圧
モータに作用する油圧又は油圧モータの回転数のうち、
少なくともいずれか一方を検出することにより、被破砕
物から可動部にかかる負荷を検出する。制御手段は、負
荷検出手段による検出結果に基づいて、油圧モータの回
転速度を段階的に制御し、可動部の動作速度を段階的に
調整する。
【0013】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は、本発明の第1実施例である破砕装置を適用した
自走式クラッシャを示す全体側面図である。この図にお
いて、コンクリートガラ、アスファルトガラ等の建築廃
材又は自然石等の被破砕物(以下、被破砕物という)
は、図示しないユンボ等の建設機械によって上部ホッパ
10からフルイ等を備えた選別部11に投入され、破砕
装置20によって破砕される。破砕された被破砕物は、
ベルトコンベヤ等からなる排出コンベヤ12によって外
部に排出される。破砕装置20の下部には、一対のクロ
ーラ13を備えた走行装置14が設けられており、クラ
ッシャは、例えば作業現場内で移動する際、この走行装
置14によって自走する。なお破砕された被破砕物は、
廃棄物としては低コストで輸送することができるもので
あり、また再資源としては、路盤材、埋戻し材又は骨材
等として再利用することができる。
【0014】破砕装置20においては、図2に示すよう
に、可動部材30が、制御装置70の制御に基づく油圧
モータ50の回転によって、所定の破砕動作を行う。そ
して可動部材30の図2中左側面に設けられた可動歯3
1と、可動歯31に対向して固定フレーム21に固定さ
れた固定歯22との破砕間隙Wを変化させることによっ
て、被破砕物を圧縮して破砕させる。
【0015】図3及び図4に示すように、可動部材30
は、上端部を偏心軸32に支持されており、下端部に
は、固定フレーム21との間に圧縮バネ33を設けられ
た引張りロッド34が連結される。可動部材30におけ
る引張りロッド34の連結箇所の上部には、トグルプレ
ート35の一端が連結され、トグルプレート35の他端
には、ウェッジユニット36によって案内板37に沿っ
て移動可能なトグルブロック38が連結される。偏心軸
32は、プーリ39に所定量Lだけ偏心した状態で回転
自在に支持されており、図2に示すように、プーリ39
に巻回されたVベルト40を介して、油圧モータ50に
よって駆動される。つまり可動部材30は、油圧モータ
50によって回転する偏心軸32の回転に伴って図2中
左右方向の所定の範囲内で動作し、可動歯31と固定歯
22の破砕間隙Wを変化させることにより、可動歯31
と固定歯22の間で被破砕物を圧縮して破砕させる。な
お図3中符号41は、油圧ジャッキを示しており、図4
中符号42は、プーリ39と対をなすフライホイールを
示す。油圧ジャッキは、油圧によって作動され、トグル
ブロック38を案内板37に沿って移動させることによ
り、可動歯31と固定歯22の破砕間隙Wの静的な狂い
を修正する。
【0016】再び図2を参照すると、油圧モータ50
は、図示しない一対のピストンの作動をパイロット油圧
で切り替えられることによって、所定の低速又は高速回
転に切り替え可能な低高速2速モータである。油圧モー
タ50は、ディーゼルエンジン等(図示しない)を動力
源とする油圧ポンプ51によって、油圧回路52を介し
て駆動される。油圧回路52中には、三位置切替電磁方
向制御弁53(以下、正逆転切替弁53という)及び二
位置切替電磁方向制御弁54(以下、低高速切替弁54
という)が設けられており、各切替弁53,54が制御
装置70による制御に基づいて所定の状態に切り替えら
れることによって、油圧ポンプ51から油圧モータ50
に作用する油圧が調整される。
【0017】すなわち油圧回路52の正逆転切替弁53
が、停止位置55から正転位置56に切り替えられた状
態では、油圧ポンプ51の高圧側57の油圧が、油圧モ
ータ50の右側メインポート58に作用し、油圧モータ
50を図2中反時計方向に回転させる。一方、正逆転切
替弁53が、停止位置55から逆転位置59に切り替え
られた状態では、油圧ポンプ51の高圧側57の油圧
が、油圧モータ50の左側メインポート60に作用し、
油圧モータ50を図2中時計方向に回転させる。
【0018】また油圧回路52の低高速切替弁54が、
低速位置61に切り替えられた状態では、パイロット油
圧が、パイロット管路62を介して油圧モータ50の外
部パイロットポート63に作用し、パイロットピストン
(図示しない)に連動するメインスプール(図示しな
い)の移動によって、メインポート58,60からの油
圧が油圧モータ50の一方のピストンのみに作用する状
態となる。一方のピストンのみを作動された油圧モータ
50は、低速回転する。一方、低高速切替弁54が、高
速位置64に切り替えられた状態では、パイロット油圧
が、パイロット管路62を介して油圧モータ50の外部
パイロットポート65に作用し、パイロットピストンに
連動するメインスプールの移動によって、メインポート
58,60からの油圧が油圧モータ50の両方のピスト
ンに作用する状態となる。両方のピストンを作動された
油圧モータ50は、高速回転する。
【0019】油圧モータ50には、回転センサ(エンコ
ーダ)71が取り付けられる。回転センサ71は、無接
触型の近接センサで構成されており、パルスを利用して
油圧モータ50の回転数を検出する。検出した油圧モー
タ50の回転数は、可動部材30の動作回数に正比例す
るものであり、したがって回転センサ71は、油圧モー
タ50の回転数を検出することによって、被破砕物の破
砕回数、ひいては破砕に伴って可動部材30にかかる負
荷を検出する。
【0020】制御装置70は、回転センサ71からの信
号に基づいて低高速切替弁54を制御し、油圧モータ5
0を低速又は高速回転させることによって、可動部材3
0の動作速度を破砕状況に応じた所定の低速又は高速状
態に調整し、被破砕物を破砕させる。また制御装置70
は、回転センサ71からの信号に基づいて正逆転切替弁
53を制御し、油圧ポンプ51の高圧側57からの油圧
によって油圧モータ50を正転させる。そして、可動部
材30への過負荷が検出された場合には、油圧モータ5
0を停止させるとともに逆転させる。これにより制御装
置70は、可動部材30の破砕動作を停止させ、かつ、
固定歯22及び可動歯31の間に噛み込んだ被破砕物を
上部ホッパ10側に排出させる。
【0021】以下、図2を参照しつつ、図5に沿って制
御装置70による油圧モータ50の制御手順を説明す
る。作業者によって運転開始操作が行われると、ステッ
プS1に入る。ステップS1においては、正逆転切替弁
53が停止位置55から正転位置56に切り替えられる
とともに、低高速切替弁54が低速位置61に切り替え
られ、油圧モータ50は低速(150r.p.m )で10秒
間正転する。次にステップS2において、低高速切替弁
54が高速位置64に切り替えられ、油圧モータ50は
高速(300r.p.m )で正転する。その後ステップS3
に進む。ステップS3においては、油圧モータ50の回
転数が50r.p.m 以下となったか否かが判断される。5
0r.p.m 以下となっていない場合には、ステップS2に
戻る。
【0022】一方ステップS3において、油圧モータ5
0の回転数が50r.p.m 以下となっている場合には、ス
テップS4に進み、ステップS4において、油圧モータ
50の回転が停止したか否かが判断される。回転が停止
している場合には、後述するステップS9に進み、回転
していない場合には、ステップS5に進む。ステップS
5においては、油圧モータ50の回転数が50r.p.m 以
下である状態が、5秒間継続したか否かが判断される。
継続していない場合には、ステップS3に戻り、継続し
た場合には、ステップS6に進む。ステップS6におい
て、低高速切替弁54が低速位置61に切り替えられ、
油圧モータ50は低速(150r.p.m )で正転する。そ
の後ステップS7に進む。ステップS7においては、油
圧モータ50の回転数が30r.p.m 以下となり、かつ、
その状態が5秒間継続したか否かが判断される。回転数
が30r.p.m 以下となっておらず、又は5秒間継続して
いない場合には、ステップS2に戻る。回転数が30r.
p.m 以下となり、かつ、その状態が5秒間継続した場合
には、ステップS8に進む。ステップS8においては、
油圧モータ50の回転が停止したか否かが判断される。
停止していない場合には、ステップS6に戻り、停止し
ている場合には、ステップS9に進む。そしてステップ
S9において、正逆転切替弁53が停止位置55に切り
替えられ、油圧モータ50の回転が停止される。更にス
テップS10において、正逆転切替弁53が逆転位置5
9に切り替えられ、油圧モータ50が所定時間逆転され
る。
【0023】なお、ステップS3においてモータの回転
数が50r.p.m 以下にならなかった場合、又はステップ
S7においてモータの回転数が30r.p.m 以下となら
ず、又は5秒間継続していない場合には、油圧モータ5
0の所定の低速又は高速回転が継続し、可動部材30が
低速又は高速で破砕動作を続けることとなるが、これら
の場合には、作業者による運転終了操作によって動作が
停止される。また緊急時には、上述した制御装置70に
よる制御とは無関係に、作業者の手動操作による動作緊
急停止が可能である。
【0024】本実施例の作用を説明する。回転センサ7
1は、油圧モータ50の回転数を検出することによっ
て、被破砕物の破砕回数を検出する。制御装置70は、
回転センサ71からの信号に基づいて、低高速切替弁5
4及び正逆転切替弁53を所定位置に切り替える。すな
わち制御装置70は、回転センサ71からの信号に基づ
いて、低高速切替弁54を低速位置61又は高速位置6
4に切り替え、油圧モータ50の回転数を所定の低速又
は高速回転に制御する。これにより、可動部材30の動
作速度が所定の低速又は高速に調整され、被破砕物を状
況に応じた速度で圧縮して破砕する。また制御装置70
は、回転センサ71からの信号に基づいて正逆転切替弁
53を正転位置56に切り替え、油圧ポンプ51の高圧
側57からの油圧によって油圧モータ50を正転させ
る。そして可動部材30への過負荷が検出された場合、
すなわち回転センサ71の検出に基づく油圧モータ50
の回転数が所定値(本実施例では30r.p.m )以下に低
下し、その状態が所定時間(本実施例では5秒間)継続
した場合、制御装置70は、正逆転切替弁53を停止位
置55に切り替え、油圧モータ50の回転を停止させ
る。これにより可動部材30は動作を停止され、被破砕
物の破砕が停止する。その後、制御装置70は正逆転切
替弁53を逆転位置59に切り替え、油圧モータ50を
所定時間逆転させる。これにより可動部材30は逆転し
て動作され、可動歯31と固定歯22の間に噛み込まれ
た被破砕物を、選別部11側に排出させる。
【0025】次に破砕方法について説明する。最初に油
圧モータ50の回転数を検出し、検出結果に基づいて油
圧モータ50を所定の低速又は高速回転に制御する。こ
れにより、可動部材30の動作速度を破砕状況に応じた
所定の低速又は高速状態に調整し、可動歯31と固定歯
22の間で被破砕物を圧縮して破砕させる。そして検出
結果に基づいて、可動部材30への過負荷が検出された
場合には、油圧モータ50を停止させるとともに逆転さ
せ、可動部材30の動作を停止させるとともに逆転させ
る。
【0026】図6は、本発明の第2実施例である破砕装
置80の要部及び油圧回路を示す概略図である。本実施
例の破砕装置80では、破砕に伴って可動部材30にか
かる負荷を検出するためのセンサとして、第1実施例に
おける回転センサ71(図2)に代えて、圧力センサ8
1が設けられる。圧力センサ81は、油圧回路52にお
ける油圧ポンプ51の高圧側57の作動管路82に接続
して、油圧ポンプ51の高圧側57の油圧を検出する。
検出した油圧は、固定歯22及び可動歯31の圧縮によ
る破砕力と正比例するものであり、したがって圧力セン
サ81は、油圧を検出することによって、破砕に伴って
可動部材30にかかる負荷を検出する。その他の構成
は、第1実施例と同一である。
【0027】本実施例の作用を説明する。圧力センサ8
1は、油圧ポンプ51の高圧側57の油圧を検出するこ
とによって、破砕に伴って可動部材30にかかる負荷を
検出する。制御装置70は、第1実施例における回転セ
ンサ71からの信号に基づく制御と同様の手順に従っ
て、圧力センサ81からの信号に基づいて低高速切替弁
54及び正逆転切替弁53を所定の状態に切り替える。
【0028】すなわち制御装置70は、圧力センサ81
からの信号に基づいて、低高速切替弁54を低速位置6
1又は高速位置64に切り替え、油圧モータ50の回転
数を低速又は高速回転に制御する。これにより、可動部
材30の動作速度が所定の低速又は高速に調整され、被
破砕物を状況に応じた速度で圧縮して破砕する。また制
御装置70は、圧力センサ81からの信号に基づいて、
正逆転切替弁53を正転位置56に切り替え、油圧ポン
プ51の高圧側57からの油圧によって油圧モータ50
を正転させる。そして可動部材30への過負荷が検出さ
れた場合、すなわち圧力センサ81の検出に基づく油圧
モータ50の高圧側57の作動管路82の油圧が所定値
以上に上昇し、その状態が所定時間継続した場合、制御
装置70は正逆転切替弁53を停止位置55に切り替
え、油圧モータ50の回転を停止させる。これにより可
動部材30は動作を停止され、被破砕物の破砕が停止す
る。その後、制御装置70は正逆転切替弁53を逆転位
置59に切り替え、油圧モータ50を所定時間逆転させ
る。これにより可動部材30は逆転して動作され、可動
歯31と固定歯22の間に噛み込まれた被破砕物を、選
別部11側に排出させる。
【0029】以上のように上記各実施例によれば、被破
砕物を破砕する際、油圧モータ50の回転数(第1実施
例)又は油圧ポンプ51の高圧側57の油圧(第2実施
例)を検出し、検出結果に基づいて油圧モータ50の回
転を所定の低速又は高速に制御することにより、可動部
材30の動作速度を破砕状況に応じた低速又は高速に調
整するので、可動部材30、可動歯31及び固定歯22
等に過大な負荷がかかることを確実に防止しつつ、最小
限の破砕時間で効率よく被破砕物の破砕を行うことがで
き、作業能率を大幅に向上させることができる。更に上
記検出結果に基づいて、可動部材30への過負荷が検出
された場合には、油圧モータ50を停止させるとともに
逆転させ、可動部材30の動作を停止させるとともに逆
転させるので、可動部材30、可動歯31及び固定歯2
2等に過大な負荷がかかることを、より確実に防止する
ことができ、かつ、噛み込んだ被破砕物を速やかに除去
することができる。
【0030】すなわち従来の破砕装置では、例えば被破
砕物が極めて硬く、又は硬い異物等が混入していた場合
には、油圧モータの回転が阻害されて、その回転トルク
が最大値に近くなる。そして油圧モータは、最大トルク
を保ったまま、最終的に回転を無理に停止された状態に
陥る。このため可動部材、可動歯及び固定歯等に過大な
負荷がかかるとともに、油圧モータの作動油の油圧及び
油温の異常な上昇等を招く。
【0031】しかし本実施例の破砕方法及び破砕装置に
よれば、被破砕物が極めて硬く、又は硬い異物等が混入
していた場合には、油圧モータ50は制御装置70によ
る制御に基づいて低速回転し、これにより可動部材30
は低速で動作する。そして、それ以外の場合には、油圧
モータ50の高速回転によって可動部材30が高速で動
作する。しかも可動部材30への過負荷が検出された場
合には、油圧モータ50が停止されるとともに逆転さ
れ、これにより可動部材30の動作が停止されるととも
に逆転される。つまり可動部材30は、油圧モータ50
が制御装置70による回転制御を受けることにより、被
破砕物の硬度等によって経時的に変化する破砕状況に応
じた最適な速度で動作される。したがって、可動部材3
0、可動歯31及び固定歯22等への過大な負荷と、油
圧モータ50の作動油の油圧及び油温の異常な上昇等を
確実に防止しつつ、最小限の破砕時間で効率よく被破砕
物の破砕を行うことができる。
【0032】近年、都市構造物の解体件数が増加傾向に
あるが、そのような都市構造物の解体においては、鉱山
におけるような自然硬岩の破砕等は必要とされず、硬岩
と軟岩の区分けで充分である。このため上記各実施例で
は、制御装置70による油圧モータ50の段階的な回転
制御を低高速の2段階とし、可動部材30の動作速度を
低高速の2段階に調整するように構成した。これによ
り、比較的簡易な制御であってコスト低減及び装置の小
型化を図ることができるものでありながら、特に都市構
造物の解体に用いて必要充分な破砕制御を可能とした。
【0033】なお上記各実施例では、油圧モータ50自
体を低速又は高速の2段階に切り替え可能な低高速2速
モータとして構成し、可動部材30の動作速度を2段階
に調整しているが、油圧モータ50の圧力源である油圧
ポンプ51の吐出量を可変制御することによって、油圧
モータ50の回転数を段階的に制御し、可動部材30の
動作速度を段階的に調整するように構成してもよい。ま
た油圧モータ50及び油圧ポンプ51の両方の出力を制
御することによって、油圧モータ50の回転数をより多
段階に制御し、可動部材30の動作速度をより多段階に
調整するように構成してもよい。
【0034】また上記各実施例では、制御装置70は、
回転センサ71により検出した油圧モータ50の回転数
(第1実施例)、又は圧力センサ81により検出した油
圧ポンプ51の高圧側57の油圧(第2実施例)に基づ
いて、油圧モータ50の回転を制御するように構成した
が、回転センサ71及び圧力センサ81の両方を設け、
制御装置70が、回転センサ71及び圧力センサ81に
よる検出結果に基づいて、すなわち油圧モータ50の回
転数及び油圧ポンプ51の高圧側57の油圧の双方に基
づいて、油圧モータ50の回転を制御するように構成し
てもよい。更に上記各実施例では、可動歯31への過負
荷が検出された場合には、制御装置70によって正逆転
切替弁53を停止位置55及び逆転位置59に切り替
え、油圧モータ50を停止させるとともに逆転させるよ
うに構成したが、油圧モータ50の逆転操作を作業者の
手動にて行うように構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧力源か
ら油圧モータに作用する油圧又は油圧モータの回転数の
うち、少なくともいずれか一方を検出し、検出結果に基
づいて可動部への過負荷が検出された場合には、油圧モ
ータを停止させるとともに逆転させるので、たとえ被破
砕物が極めて硬い場合でも、油圧モータの作動油の油圧
及び油温の異常な上昇等を防止して、装置の破損等を確
実に防止することができ、かつ、最小限の破砕時間で効
率よく被破砕物の破砕を行うことができる。また本発明
によれば、圧力源から油圧モータに作用する油圧又は油
圧モータの回転数のうち、少なくともいずれか一方を検
出するとともに、検出結果に基づいて油圧モータの回転
速度を段階的に制御し、可動部の動作速度を段階的に調
整するので、たとえ被破砕物が極めて硬い場合でも、油
圧モータの作動油の油圧及び油温の異常な上昇等を防止
して、装置の破損等を確実に防止することができ、か
つ、最小限の破砕時間で効率よく被破砕物の破砕を行う
ことができる。本発明によれば、制御手段が、圧力源か
ら油圧モータに作用する油圧又は油圧モータの回転数の
うち、少なくともいずれか一方を検出する負荷検出手段
の検出結果に基づいて、可動部への過負荷が検出された
場合に、可動部の動作を停止させるとともに逆転させる
ので、たとえ被破砕物が極めて硬い場合でも、油圧モー
タの作動油の油圧及び油温の異常な上昇等を防止して、
装置の破損等を確実に防止することができ、かつ、最小
限の破砕時間で効率よく被破砕物の破砕を行うことがで
きる。本発明によれば、制御手段が、圧力源から油圧モ
ータに作用する油圧又は油圧モータの回転数のうち、少
なくともいずれか一方を検出する負荷検出手段の検出結
果に基づいて、油圧モータの回転速度を段階的に制御
し、可動部の動作速度を段階的に調整するので、たとえ
被破砕物が極めて硬い場合でも、油圧モータの作動油の
油圧及び油温の異常な上昇等を防止して、装置の破損等
を確実に防止することができ、かつ、最小限の破砕時間
で効率よく被破砕物の破砕を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である破砕装置を適用した
自走式クラッシャを示す全体側面図である。
【図2】図1の自走式クラッシャの破砕装置の要部及び
油圧回路を示す概略図である。
【図3】図1の自走式クラッシャの破砕装置の要部を示
す図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】制御装置による油圧モータの制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第2実施例である破砕装置の要部及び
油圧回路を示す概略図である。
【符号の説明】
20,80 破砕装置 21 固定部(固定フレーム) 22 固定部(固定歯) 30 可動部(可動部材) 31 可動部(可動歯) 50 油圧モータ 51 圧力源(油圧ポンプ) 52 油圧回路 53 正逆転切替弁 54 低高速切替弁 70 制御手段(制御装置) 71 負荷検出手段(回転センサ) 81 負荷検出手段(圧力センサ) W 破砕間隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータ(50)によってクラッシャ
    本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本体
    可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向する
    クラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破砕
    物を圧縮して破砕させる破砕方法において、 圧力源(51)から油圧モータ(50)に作用する油圧
    又は油圧モータ(50)の回転数のうち、少なくともい
    ずれか一方を検出し、検出結果に基づいてクラッシャ本
    体可動部(30,31)への過負荷が検出された場合に
    は、油圧モータ(50)を停止させるとともに逆転させ
    ることを特徴とする破砕方法。
  2. 【請求項2】 油圧モータ(50)によってクラッシャ
    本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本体
    可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向する
    クラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破砕
    物を圧縮して破砕させる破砕方法において、 圧力源(51)から油圧モータ(50)に作用する油圧
    又は油圧モータ(50)の回転数のうち、少なくともい
    ずれか一方を検出するとともに、検出結果に基づいて油
    圧モータ(50)の回転速度を段階的に制御し、クラッ
    シャ本体可動部(30,31)の動作速度を段階的に調
    整することを特徴とする破砕方法。
  3. 【請求項3】 油圧モータ(50)によってクラッシャ
    本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本体
    可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向する
    クラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破砕
    物を圧縮して破砕させる破砕装置(20,80)におい
    て、 圧力源(51)から油圧モータ(50)に作用する油圧
    又は油圧モータ(50)の回転数のうち、少なくともい
    ずれか一方を検出することにより、被破砕物からクラッ
    シャ本体可動部(30,31)にかかる負荷を検出する
    負荷検出手段(71,81)と、 負荷検出手段(71,81)による検出結果に基づい
    て、クラッシャ本体可動部(30,31)への過負荷が
    検出された場合に、クラッシャ本体可動部(30,3
    1)の動作を停止させるとともに逆転させる制御手段
    (70)とを備えたことを特徴とする破砕装置(20,
    80)。
  4. 【請求項4】 油圧モータ(50)によってクラッシャ
    本体可動部(30,31)を動作させ、クラッシャ本体
    可動部(30,31)に所定の位置関係を以て対向する
    クラッシャ本体固定部(21,22)との間で、被破砕
    物を圧縮して破砕させる破砕装置(20,80)におい
    て、 圧力源(51)から油圧モータ(50)に作用する油圧
    又は油圧モータ(50)の回転数のうち、少なくともい
    ずれか一方を検出することにより、被破砕物からクラッ
    シャ本体可動部(30,31)にかかる負荷を検出する
    負荷検出手段(71,81)と、 負荷検出手段(71,81)による検出結果に基づい
    て、油圧モータ(50)の回転速度を段階的に制御し、
    クラッシャ本体可動部(30,31)の動作速度を段階
    的に調整する制御手段(70)とを備えたことを特徴と
    する破砕装置(20,80)。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100902825B1 (ko) * 2002-11-08 2009-06-12 주식회사 포스코 소결광의 강도 측정장치
JP2012086224A (ja) * 2006-05-10 2012-05-10 Komatsu Ltd 自走式破砕機の管理システム
EP2572789A4 (en) * 2010-05-18 2017-11-01 Kabushiki Kaisha Ito Shokai Bucket-type jaw crusher

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