JP3043755B2 - 多板クラッチのためのケ―シング - Google Patents

多板クラッチのためのケ―シング

Info

Publication number
JP3043755B2
JP3043755B2 JP11174353A JP17435399A JP3043755B2 JP 3043755 B2 JP3043755 B2 JP 3043755B2 JP 11174353 A JP11174353 A JP 11174353A JP 17435399 A JP17435399 A JP 17435399A JP 3043755 B2 JP3043755 B2 JP 3043755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
fixing
cavity
hole
toothed ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11174353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000039031A (ja
Inventor
ピンシュミット ウード
ルードルフ トーマス
ゼルツァム ヴェルナー
オルト クラウス
フリードリヒ ホルスト
ホフマン クラウス
Original Assignee
ザックス レース エンジニアリング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザックス レース エンジニアリング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical ザックス レース エンジニアリング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2000039031A publication Critical patent/JP2000039031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043755B2 publication Critical patent/JP3043755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その内周面に周方
向に分散配置されてリング縦方向に延在している複数の
ディスク連行歯を備える歯付リングと、一緒に回転する
ために前記歯付リングとそれの第一の端部にて結合して
いるフライホイールと、一緒に回転するために前記歯付
リングと第二の端部にて結合している蓋体とをもってい
る、多板クラッチ、特に動力車多板クラッチのためのケ
ーシングにして、フライホイール及び蓋体のうちの少な
くとも一方の構成要素が前記歯付リングと固定装置によ
って結合させられており、当該固定装置が、前記ディス
ク連行歯のうちの少なくとも一つのディスク連行歯に、
前記リング縦方向に延在していて且つ前記の一方の構成
要素に向かって開いている空所をもっており、また、こ
の空所に対応配置されて固定ボルトエレメント(固定ピ
ンエレメント)をもっており、当該固定ボルトエレメン
トが前記の一方の構成要素の固定用開口部を通過して且
つ前記の対応配置された空所内に突出しており、当該固
定ボルトエレメントがそれの固定部分にて対応固定要素
と固定係合状態にされ得るケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】このように組み立てられたケーシングを
有する多板クラッチは、ドイツ特許出願公開第1954
5972号明細書(DE 195 45 972 A1)により知られてい
る。ディスク連行歯のうちのいくつかに、軸方向の空
所、この場合には歯を完全に貫通する貫通口が設けられ
ている。これらの貫通口と、蓋体及びフライホイールに
おける対応する貫通口とへ固定ボルトが差し込まれ得
る。当該固定ボルトは、頭部によって、フライホイール
及び蓋体のうちの一方のエレメントに当接し、且つもう
一方のエレメントを越えて位置しており、またこの領域
においてそれのねじ部分によって固定ナットとねじ締め
され得る。当該ボルトは、それとともに同時に、歯付リ
ングへの蓋体の固定のために及びフライホイールの固定
のために用いられる。
【0003】一般にレーススポーツ分野で使用されるこ
のような多板クラッチでは、これらのクラッチを可能な
限り軽く且つ可能な限り小さい慣性モーメントしかもた
ないように構成するという要件がある。ケーシングのま
とまり(結合)を与えるテンション・ボルト(tension
bolt、pre-loaded screw、レデュースト・シャフト・ボ
ルト、Dehnschrauben)は、一方では、比較的重い部材で
ある。なぜならば、それらは必要な支え(保持、Halt)
を与えるために鋼等から形成されていなければならない
からである。またそれに加えて、当該テンション・ボル
トはクラッチの半径方向外側の領域に位置する。その結
果、それらは慣性モーメントの望ましくない増大に寄与
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、可能
な限り小さい質量と可能な限り小さい慣性モーメントと
しかもたないで構成され得る、多板クラッチのための、
特に動力車多板クラッチのためのケーシングを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明により、この課題
は、それの内周面に周方向に分散させられて配置されて
いてリング縦方向に延在している複数のディスク連行歯
を備える歯付リングと、前記歯付リングとそれの第一の
端部にて一緒に回転するために結合させられているフラ
イホイールと、前記歯付リングとそれの第二の端部にて
一緒に回転するために結合させられている蓋体とをもっ
ている、多板クラッチ、特に動力車多板クラッチのため
のケーシングにして、フライホイール及び蓋体のうちの
少なくとも一方の構成要素が前記歯付リングと固定装置
によって結合させられており、当該固定装置が、前記デ
ィスク連行歯のうちの少なくとも一つのディスク連行歯
に前記リング縦方向に延在していて且つ前記の一方の構
成要素に向かって開いている空所をもっており、また、
この空所に対応配置されて固定ボルトエレメントをもっ
ており、当該固定ボルトエレメントが前記の一方の構成
要素の固定開口部を通過して前記の対応配置された空所
内に突き出ており、当該固定ボルトエレメントがそれの
固定部分にて対応固定要素と固定係合状態にされ得るあ
るいは固定係合状態にされているケーシングによって解
決される。
【0006】本発明に係るケーシングでは、さらに、前
記対応固定要素が前記空所内に配置されたあるいは配置
され得る対応固定部分を有し、当該対応固定部分と前記
固定ボルトエレメントの固定部分が固定係合状態にされ
得ることが考慮に入れられている。
【0007】従って、本発明に係るケーシングの場合に
は、前記固定ボルトエレメントあるいはあらゆる固定ボ
ルトエレメントを明らかに短くされた長さを有して構成
することが可能である。なぜならば、前記対応固定要素
は、前記固定ボルトエレメントの挿入に関して前記ケー
シングの他方の軸方向の端部にくっついているのではな
く、空所内における前記の一方の構成要素の近くに位置
する領域に位置するからである。それ自体比較的重い材
料から構成された固定ボルトエレメントの延在長の減少
は、ケーシングの全体質量の著しい減少及び慣性モーメ
ントのそれに応じた減少に寄与する。このことは、フラ
イホイールも蓋体もそれぞれ独自に対応する固定装置に
よって前記歯付リングに結合させられるときでさえも当
てはまる。なぜならば、そのときも総和において、従来
技術の場合にそうであるよりも短い全体ボルト長が獲得
されるからである。さらに、本発明に係るケーシング
は、とりわけ、例えば前記構成要素、蓋体及びフライホ
イールのうちの一方が歯付リングと別の方法で、例えば
溶接によって固定結合されるときに有利である。なぜな
らば、そのときには、他方の構成要素が独立に且つ取り
外し得るように前記歯付リングに取り付けられ得るから
である。
【0008】その際、前記歯付リングへの前記の一方の
構成要素の確実な保持(取り付け)の獲得のために、好
ましくは、前記の一方の構成要素の方への前記対応固定
要素の運動を制限するために、前記対応固定要素が前記
空所に配置された対応固定部分のところで前記歯付リン
グにおける接触装置に接触する、あるいは接触させられ
得ることが考慮に入れられている。
【0009】さらに、好ましくは、前記の少なくとも一
つのディスク連行歯における前記空所を画成する少なく
とも一つの壁部に穴状の貫通口が形成されていること、
当該穴状の貫通口を前記リング縦方向において画成する
壁部領域が前記接触装置の少なくとも一部分を形成する
こと、及び、前記対応固定要素が前記空所内に配置され
た対応固定部分のところで前記壁部領域に接触させられ
得る、あるいは接触させられている接触部分をもってい
ることが考慮に入れられている。
【0010】固定状態を作り出す際に前記対応固定要素
の傾動を防止するために、及び前記歯付リングにおける
前記の一方の構成要素の確実な保持を与えることができ
るように、反対側に向き合って位置する二つの壁部領域
にそれぞれ少なくとも一つの貫通口が形成されているこ
と、及び、前記対応固定要素が前記対応固定部分に関し
て正反対に配置された二つの接触部分をもっていること
が提案される。
【0011】前記歯付リングに前記対応固定要素を取り
付けることを可能にするために、前記の少なくとも一つ
の壁部における前記の穴状の貫通口が前記構成要素から
離れたほうに位置する部分に前記対応固定要素の挿入の
ための拡大された貫通口横断面を有して形成されている
ことが提案される。
【0012】特に二つの壁部領域に貫通口が形成されて
いるとき、当該両方の貫通口のうちの一方の貫通口だけ
がそれの前記の一方の構成要素から遠いほうの領域にお
いて拡大された貫通口横断面を有して形成されているこ
とが有利である。
【0013】好ましくは、前記両方の壁部領域が前記開
口部を半径方向外側に向かってないしは半径方向内側に
向かって限定する。その際、領域的に拡大された貫通口
横断面を有する前記の一方の貫通口が前記空所を半径方
向外側に向かって限定する壁部に設けられているとき、
前記空所への前記対応固定要素の挿入が簡単にされ得
る。
【0014】前記空所における前記対応固定要素の安定
した保持を達成するために、前記リング縦方向に関して
前記対応固定部分の横断面形状が本質的に前記空所の横
断面形状に相当することが提案される。
【0015】このようなケーシングを備え付けられた多
板クラッチの運転中には、前記のさまざまの構成要素の
間に摩擦負荷が発生する。しかしながら前記歯付リング
の領域において損耗を可能なかぎり小さく保つために、
前記対応固定要素が前記歯付リングよりもやわらかい材
料からなることが提案される。本発明は、さらに、本発
明に係るケーシングを有する多板クラッチに関する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を添付の図面に関
連して有利な実施形態をもとにして詳細に説明する。図
1は、歯付リングの斜視図を示し、図2は、図1におけ
る線II-IIに沿っての断面図を示し、図3は、図6にお
ける視線方向IIにおける固定ストーンの側面図を示す、
図4は、図3に示す固定ストーンを図3における視線方
向IVにおいて見た図を示す、図5は、図4に示す固定ス
トーンを図4における視線方向Vにおいて見た図を示
す、図6は、前記固定ストーンの斜視図を示す、図7
は、固定ねじを用いてのケーシング蓋体、歯付リング、
及び固定ストーンの間の結合を示す断面図を示す、図8
は、多板クラッチの基本的な構造を示す。
【0017】本発明の詳細に立ち入るまえに、図8に関
連して一般的に多板クラッチ(マルチプレートクラッ
チ、Lamellenkupplung)の構造を説明する。多板クラッ
チ10は、フライホイール14、歯付リング(かみ合わ
せリング、歯切りリング、Verzahnungsring)16、及
び蓋体18から形成された、全体として符号12を付さ
れたケーシングをもっている。フライホイール14は、
複数のねじ付ボルト(ねじ付ピン、スタッド、Schraubb
olzen)20を用いて駆動軸(ドライブシャフト)、例え
ば内燃機関のクランクシャフトにねじ留めされ得る。そ
の結果、ケーシング12は駆動システムへの統合の後に
この駆動軸によって駆動されて回転軸心Aのまわりで回
転するだろう。
【0018】歯付リング16は、周方向に分散してそれ
の内周面22に、軸心Aの延在方向に相当するリング縦
方向に延在する複数のディスク連行歯(複数のプレート
を連行する歯)24を有する。ディスク連行歯24に
は、図8でそれらのうちの四つが認識され得る外側ディ
スク(外側板)28のそれぞれの外側かみ合わせ部(外
側歯切り部)26が係合する。それによって、これらの
外側ディスク28は、ケーシング12と回転固定に(す
なわち相対回転しないように)結合しており、しかしな
がら、当該ケーシングに関して軸方向には移動させられ
得る。さらに、押しつけプレート30が、対応する外側
かみ合わせ部32を介してケーシング12と回転固定に
結合しており、しかしながら軸方向には移動させられ得
る。押しつけプレート30と蓋体18との間では、エネ
ルギーアキュムレータ(蓄力器)、ここではそれ自体は
周知のように不図示の間隔ボルト(間隔ピン、Distanzb
olzen)によって蓋体18に保持されているダイアフラ
ムスプリング34の形でのエネルギーアキュムレータが
働く。当該ダイアフラムスプリング34は、その半径方
向外側の領域において、押しつけプレート30を押す。
その結果、これは、他方また、外側ディスク28をそれ
ぞれ外側ディスクの間に配置された内側ディスク(内側
板)36とともにフライホイール14の方へ押す。この
押しつけによって、ケーシング12に回転固定に結合さ
せられた外側ディスク26とハブ38に回転固定に結合
させられた内側ディスク36との間のトルク伝達結合が
生み出される。この目的のために、内側ディスク36が
それぞれ内側かみ合わせ部(内側歯切り部)40を有
し、当該内側かみ合わせ部がハブ38の対応する外側か
み合わせ部と係合する。さらに、ハブ38が内側かみ合
わせ部42を有し、当該内側かみ合わせ部によってこれ
がクラッチ出力軸、一般には伝動装置入力軸(クラッチ
シャフト)と回転係合させられ得る。
【0019】多板クラッチ10の前述の構造は一般的に
知られている。この構造では、各構成要素、特に外側デ
ィスクないし内側ディスクの形態、数、及びポジショニ
ング、エネルギーアキュムレータの形態等に関して多数
の変更が行われ得ることを指摘しておく。本発明の原理
は、多板クラッチのバリエーションに依存せずにこれら
の領域で使用可能である。
【0020】図1は、歯付リング16の斜視図を示す。
各ディスク連行歯24が中空に形成されており、且つリ
ング縦方向においてこれを貫通して広がる空所あるいは
貫通口(貫通孔)44を有することがわかる。さらに、
それぞれのディスク連行歯24が、空所44を半径方向
内側に向かって画成する壁部46にて、並びに空所44
を半径方向外側に向かって画成する壁部48にて、貫通
口50、52によって(半径方向内側へ向かって)及び
貫通口54、56によって(半径方向外側へ向かって)
開いている。それによって、重量削減が達成され得る。
そのことは、特に自動車レーススポーツ(Kraftfahrzeug
-Rennsport)の使用分野において有利である。さらに、
二つのディスク連行歯24の間に周方向にそれぞれ二つ
の貫通口58、60形成されていることがわかる。その
結果、ここでも材料が節約され得る。それによって、当
該リングのまとまり(結合)は、本質的に、周方向に通
っている三つの細条領域(ウェブ領域、Stegbereiche)
62、64、66によって保証される。その際、歯付リ
ング16と蓋体18ないしフライホイール14との以下
に述べる結合に基づいてそのように形成されたケーシン
グ12の補強が獲得される。
【0021】図1において以下のことがわかる。すなわ
ち、それぞれの第二のディスク連行歯24では、細条部
(ウェブ)62、64の間に位置して空所44を半径方
向外側に向かって開放している貫通口54(当該貫通口
は蓋体側の端部68の近くにある)が、それの歯付リン
グ16の端部領域68から離れたほうの端部により大き
くされた開口横断面を有する。この拡大された開口横断
面に(すなわち開口横断面がより大きくされた部分
に)、歯付リング16への蓋体18の固定のために用い
られる固定ストーン(固定ブロック、Befestigungsstei
n)70がはめ込まれ得る。このような固定ストーン7
0が図3〜6に図示されている。それは対応固定部分7
2を有する。当該対応固定部分によって、固定ストーン
70が、対応配置されたディスク連行歯24の空所44
に配置される。この対応固定部分72の横断面形状が本
質的に空所44の横断面形状に相当することがわかる。
対応固定部分72から正反対の方向に二つの接触部分(A
nlageabschnitte)74、76が離れるように延在する。
接触部分74、76の輪郭(Konturierung)は、端部領域
68に近いほうの貫通口54ないしは50の造形に相当
する。特に、それぞれの接触部分74、76は、曲げら
れた表面領域78、80を有する。当該表面領域によっ
てこれが半径方向外側の貫通口54ないしは半径方向内
側の貫通口50の表面領域82、84に接触させられ得
る。図では、さらに、半径方向外側の貫通口54にポジ
ショニングされるべき接触部分74が、半径方向内側の
貫通口50にポジショニングされるべき接触部分76よ
りも大きい延在長及び大きい幅を有することがわかる。
このことは、以下の理由をもつ:安定性の理由から、歯
付リングは細条部62、64、66の領域において、デ
ィスク連行歯24への空所44の組み込みの後に残るこ
れらの歯の半径方向内側の壁部46においてよりも厚い
壁厚を有して構成されている。さらに、歯が半径方向内
側に向かって細くされていることがわかる。その結果、
それぞれのディスク連行歯24の領域において貫通口5
0の形成のために残っている面領域も、壁部48におけ
る対応する面領域よりも小さい。それによって、それぞ
れの接触部分74ないし76は、その幅及びその延在長
に関して、曲げられた面78、80の領域における可能
な限り最良の接触、すなわち最小の面加圧(Flaechenpre
ssung)を獲得するためにそれが空所44への固定ストー
ン70の配置の後に可能な限り最良に付属する貫通口5
4ないし50に適合させられているように形成される。
それによって、この領域で生じる損耗(摩損)が可能な
限りわずかに保たれ得る。
【0022】図において、さらに、対応固定部分72に
開口部あるいは孔86が設けられていることがわかる。
当該開口部あるいは孔は、好ましくは雌ねじ開口部(Inn
engewindeoeffnung)として形成されている。この雌ねじ
開口部に、ねじ90がそれらの雄ねじ部分92によって
ねじ込まれる。当該ねじは、蓋体18における対応する
貫通口を通って軸方向に空所44内へ挿入される。当該
空所には固定ストーン70がポジショニングされてい
る。それによって、これらのねじが締まる際に当該固定
ストーンあるいはそれぞれの固定ストーン70が軸方向
において端部68の方へ、それがそれの表面領域78、
80によって歯付リング16における対応した領域8
2、84に当接してそれによってストッパを形成するま
で動かされ得るないしはプレストレスを与えられ得る。
このようにして、蓋体を比較的短い固定ねじによって歯
付リングに固定することが可能である。その結果、これ
らの構成要素の領域において明らかな重量削減が与えら
れている。
【0023】フライホイール14が歯付リングと溶接に
よって固定結合され、その結果この領域においてねじ結
合が与えられる必要がないときには、本発明に係る固定
ストーン70の使用がとりわけ有利である。そのとき、
歯付リング16への蓋体18の固定のための本発明に係
る装置によって、整備作業の実施のために蓋体を歯付リ
ングから除去することの可能性が生み出されている。
【0024】固定ストーン70は、半径方向外側から貫
通口54の領域88を通って挿入される。当該領域は、
より大きくされた貫通口横断面を有し、歯付リング16
の軸方向の端部68から離れて位置する。半径方向内側
の貫通口50は、対応する貫通横断面拡大部を有さな
い。その結果、当該領域88を通っての挿入の際に固定
ストーン70がその対応固定部分72によって半径方向
においてまず第一に壁部46に接触し、それから開口部
86内へ固定ねじをねじ込んで締めることに従って軸方
向に端部領域68の方へ、面領域78、80が相補的に
形成された領域82、84に突き当たって固定ストーン
70が貫通口54の広げられていない領域に位置するま
で動かされる。対応固定部分72の造形と接触部分7
4、76を設けることとに基づいて、歯付リング16に
おけるそれぞれの固定ストーン70の確実な相対回転し
ない(ねじれない)保持(固定)が保証されている。し
かしながら、運転中に、発生する摩擦力によって損耗が
発生する可能性があるので、固定ストーン70が、好ま
しくはチタン材料、例えばTiAl6V4から構成されている
歯付リング16よりもやわらかい材料からなることが有
利である。例えば、固定ストーン70がかたい合成物質
(プラスチック等)等から製造されることが顧慮され得
る。また、歯付リング16が同様にチタン材料、例えば
TiAl6V4から構成されており且つ固定ストーン70が50
CrV4から形成されている材料組み合わせも考えうる。
【0025】図1において、さらに、固定ストーン70
が配置されるべき空所44が、歯付リング16への蓋体
の結合のために寄与しない空所44より小さい横断面を
有して形成されていることがわかる。それによって、デ
ィスクへのトルク伝達にも用いられ、固定ストーン70
の受容のためにも用いられるディスク連行歯24のとこ
ろではそれらの十分な剛性が保証され得る。他方、その
他のディスク連行歯24の領域では、できるだけ大きな
重量削減が獲得され得る。原理的に全てのディスク連行
歯24あるいは図1に図示されたディスク連行歯よりも
少ないディスク連行歯が固定ストーン70の受容のため
に形成されていてもよいことを指摘しておく。全く同様
に、前記歯付リング16への蓋体18の前述の結合の代
わりにあるいはそれに付加的に、フライホイール14を
図1において空所44の下側の領域に配置され得る固定
ストーンを用いて歯付リング16に固定することも可能
である。そのとき、この場合には、当該空所44のこの
領域への固定ストーン70の挿入を可能にするために、
貫通口56が対応する横断面拡大部を有して構成される
必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯付リングの斜視図である。
【図2】図1における線II-IIに沿っての断面図であ
る。
【図3】図6における視線方向IIにおける固定ストーン
の側面図である。
【図4】図3に示す固定ストーンを図3における視線方
向IVにおいて見た図である。
【図5】図4に示す固定ストーンを図4における視線方
向Vにおいて見た図である。
【図6】前記固定ストーンの斜視図である。
【図7】固定ねじを用いてのケーシング蓋体、歯付リン
グ、及び固定ストーンの間の結合を示す断面図である。
【図8】多板クラッチの基本的な構造を示す図である。
【符号の説明】
12 ケーシング 14 フライホイール 16 歯付リング 18 蓋体 22 内周面 24 ディスク連行歯 44 空所 46 壁部(壁領域) 48 壁部(壁領域) 50 貫通口 54 貫通口 68 歯付リングの第二の端部 69 歯付リングの第一の端部 70 固定ストーン(対応固定要素) 72 対応固定部分 74 接触部分(ストッパ部分) 76 接触部分(ストッパ部分) 82 表面領域(壁領域、接触装置) 84 表面領域(壁領域、接触装置) 88 貫通口の部分 90 ねじ(固定ボルトエレメント) 92 雄ねじ部分(固定ボルトエレメントの固定部
分)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ルードルフ ドイツ連邦共和国 デー・97337 デッ テルバッハ ビュルガーマイスター・ク ネートゲン・シュトラーセ 8 (72)発明者 ヴェルナー ゼルツァム ドイツ連邦共和国 デー・97537 ヴィ プフェルト ツェーントグラーフェンシ ュトラーセ 26 (72)発明者 クラウス オルト ドイツ連邦共和国 デー・97529 メン ヒシュトックハイム ゼーシュトラーセ 3 (72)発明者 ホルスト フリードリヒ ドイツ連邦共和国 デー・97491 アイ トハウゼン/ハッパ−ツハウゼン ハウ プトシュトラーセ 8 (72)発明者 クラウス ホフマン ドイツ連邦共和国 デー・97618 ロイ タースハウゼン アム ガルテンヴェー ク 13 (56)参考文献 特開 平7−310757(JP,A) 実開 昭62−85729(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内周面(22)に周方向に分散させ
    られて配置されて、リング縦方向に延在している複数の
    ディスク連行歯(24)を有する歯付リング(16)、 共同の回転のために前記歯付リング(16)とそれの第
    一の端部(69)にて結合しているフライホイール(1
    4)、 共同の回転のために前記歯付リング(16)と第二の端
    部(68)にて結合している蓋体(18)をもってい
    る、多板クラッチのためのケーシングにして、 フライホイール(14)及び蓋体(18)のうちの少な
    くとも一方の構成要素が前記歯付リング(16)と固定
    装置によって結合させられており、当該固定装置が前記
    ディスク連行歯(24)のうちの少なくとも一つのディ
    スク連行歯に、前記リング縦方向に延在して且つ前記の
    一方の構成要素に向かって開いている空所(44)を、
    またこの空所(44)に対応配置されて、前記の一方の
    構成要素の固定開口部を貫通して且つ前記の対応配置さ
    れた空所(44)内へ突出する固定ボルトエレメント
    (90)であって、それの固定部分(92)にて対応固
    定要素(70)と固定係合させられ得るあるいは固定係
    合させられている固定ボルトエレメント(90)をもっ
    ている、前記ケーシングにおいて、 前記対応固定要素(70)が、前記空所(44)に配置
    された、あるいは配置され得る対応固定部分(72)を
    有し、当該対応固定部分と前記固定ボルトエレメント
    (90)の前記固定部分(92)が固定係合状態にされ
    得ることを特徴とするケーシング。
  2. 【請求項2】 前記の一方の構成要素の方への前記対応
    固定要素(70)の運動を制限するために、前記対応固
    定要素(70)が、前記空所(44)に配置された対応
    固定部分(72)のところで、前記歯付リング(16)
    における接触装置(82、84)に接触する、あるいは
    接触させられ得ることを特徴とする、請求項1に記載の
    ケーシング。
  3. 【請求項3】 前記の少なくとも一つのディスク連行歯
    (24)における前記空所(44)を画成する少なくと
    も一つの壁部(46、48)に穴状の貫通口(50、5
    4)が形成されていること、前記の穴状の貫通口(5
    4、50)を前記リング縦方向にて画成する壁領域(8
    2、84)が前記接触装置(82、84)の少なくとも
    一部を形成すること、及び、前記対応固定要素(70)
    が、前記空所(44)に配置された対応固定部分(7
    2)のところで前記壁領域(82、84)に接触させら
    れ得るあるいは接触させられている少なくとも一つの接
    触部分(74、76)をもっていることを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載のケーシング。
  4. 【請求項4】 二つの反対の側に位置する壁領域(4
    8、46)にそれぞれ穴状の貫通口(54、50)が形
    成されていること、及び、前記対応固定要素(70)が
    前記対応固定部分(72)に関して正反対に配置された
    二つのストッパ部分(74、76)をもっていることを
    特徴とする、請求項3に記載のケーシング。
  5. 【請求項5】 前記の少なくとも一つの壁部(48、4
    6)における前記の穴状の貫通口(54、50)が、前
    記の構成要素から離れて位置する部分(88)にて、前
    記空所(44)への前記対応固定要素(70)の挿入の
    ために拡大された貫通口横断面を有して形成されている
    ことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載のケ
    ーシング。
  6. 【請求項6】 二つの反対の側に位置する壁領域(4
    8、46)にそれぞれ穴状の貫通口(54、50)が形
    成されていること、前記対応固定要素(70)が前記対
    応固定部分(72)に関して正反対に配置された二つの
    ストッパ部分(74、76)をもっていること、前記の
    少なくとも一つの壁部(48、46)における前記の穴
    状の貫通口(54、50)が、前記の構成要素から離れ
    て位置する部分(88)にて、前記空所(44)への前
    記対応固定要素(70)の挿入のために拡大された貫通
    口横断面を有して形成されていること、及び、前記の両
    方の貫通口(54、50)のうちの一方の貫通口だけ
    が、それの前記構成要素から離れた領域にて拡大された
    貫通口横断面を有して形成されていることを特徴とす
    る、請求項に記載のケーシング。
  7. 【請求項7】 前記の両方の壁領域(48、46)が前
    記空所(44)を半径方向外側に向かってないしは半径
    方向内側に向かって限定することを特徴とする、請求項
    4〜6のいずれか一項に記載のケーシング。
  8. 【請求項8】 前記の両方の壁領域(48、46)が前
    記空所(44)を半径方向外側に向かってないしは半径
    方向内側に向かって限定すること、及び、前記の一方の
    貫通口(54)が、前記空所(44)を半径方向外側へ
    向かって限定する壁部(48)に設けられていることを
    特徴とする、請求項6に記載のケーシング。
  9. 【請求項9】 前記リング縦方向に関して、前記対応固
    定部分(72)の横断面形状が本質的に前記空所(4
    4)の横断面形状に相当することを特徴とする、請求項
    1〜8のいずれか一項に記載のケーシング。
  10. 【請求項10】 前記対応固定要素(70)が前記歯付
    リング(16)よりもやわらかい材料からなることを特
    徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のケーシ
    ング。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    のケーシング(12)をもっている多板クラッチ。
JP11174353A 1998-06-19 1999-06-21 多板クラッチのためのケ―シング Expired - Lifetime JP3043755B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19827340:1 1998-06-19
DE19827340A DE19827340C1 (de) 1998-06-19 1998-06-19 Gehäuse für eine Lamellenkupplung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000039031A JP2000039031A (ja) 2000-02-08
JP3043755B2 true JP3043755B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=7871391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11174353A Expired - Lifetime JP3043755B2 (ja) 1998-06-19 1999-06-21 多板クラッチのためのケ―シング

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6047803A (ja)
JP (1) JP3043755B2 (ja)
DE (1) DE19827340C1 (ja)
GB (1) GB2340901A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10319703B3 (de) * 2003-05-02 2004-11-11 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Lamellenkupplung, insbesondere für ein Doppelkupplungsgetriebe
US7013917B2 (en) 2003-06-05 2006-03-21 Joseph Iii Thomas Anthony Rotary valve
JP4006425B2 (ja) * 2004-09-06 2007-11-14 ジヤトコ株式会社 自動変速機
DE102007013930B4 (de) * 2007-03-23 2016-07-07 Zf Friedrichshafen Ag Blechzylinder mit Mitnahmeprofil
DE102010039445A1 (de) * 2010-08-18 2012-02-23 Zf Friedrichshafen Ag Vorrichtung zum formschlüssigen drehfesten Verbinden von mindestens zwei Bauelementen mit zwei Schaltelementhälften
DE102015201749A1 (de) * 2015-02-02 2016-08-04 Deere & Company Antriebsverbindung für eine Häckseltrommel und Erntemaschine
DE102021112393A1 (de) * 2020-11-27 2022-06-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Nasslaufende Lamellenkupplung

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1717534A (en) * 1926-10-06 1929-06-18 Ernest E Wemp Clutch construction
GB491675A (en) * 1936-08-24 1938-09-07 Hans Kattwinkel Improvements in or relating to laminated disc clutches
US4585096A (en) * 1984-08-03 1986-04-29 The B. F. Goodrich Company Brake apparatus
GB9501753D0 (en) * 1994-12-24 1995-03-22 Massey Ferguson Sa Wet clutch assembly
US5638932A (en) * 1994-05-17 1997-06-17 Exedy Corporation Dry multi-disk clutch
DE19545972A1 (de) * 1995-12-09 1997-06-12 Fichtel & Sachs Ag Reibungskupplung mit Carbon-Anpreßplatte
DE19738596C1 (de) * 1997-09-04 1998-11-05 Mannesmann Sachs Ag Lamellenkupplung für ein Kraftfahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
GB9914218D0 (en) 1999-08-18
JP2000039031A (ja) 2000-02-08
GB2340901A (en) 2000-03-01
US6047803A (en) 2000-04-11
DE19827340C1 (de) 1999-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1049941A (en) Multiple disk clutch stamped adapter ring
JPH0146738B2 (ja)
JP3202208B2 (ja) 多板クラッチのためのケーシング、多板クラッチのケーシングの製造のための方法、及び多板クラッチ
JP3043755B2 (ja) 多板クラッチのためのケ―シング
US6851536B2 (en) Dual clutch
JP3512643B2 (ja) 遊星歯車装置
JP3631974B2 (ja) クラッチ
JP3202209B2 (ja) 多板クラッチのためのケーシング及び多板クラッチ
JPH01145426A (ja) 船内外機用カップリング
JP3202206B2 (ja) 多板クラッチ
JP7282998B1 (ja) クラッチ装置および自動二輪車
JP7203271B1 (ja) クラッチ装置および自動二輪車並びにプレッシャプレートの製造方法
US6024197A (en) Support structure for clutch hub
JPS59151626A (ja) クラッチ装置
JP4322038B2 (ja) 乾式多板クラッチ
JP2952254B2 (ja) 多板クラッチ
KR100582645B1 (ko) 플라이 휠 어셈블리
JPH08177992A (ja) 自動変速機のキャリヤ結合構造
JPH11201182A (ja) 多板クラッチ、多板クラッチの仮組み部材、及び多板クラッチのフライホイールへの組み付け方法
WO2024070743A1 (ja) クラッチ装置および自動二輪車
JPS6133300Y2 (ja)
JPH0352429U (ja)
JPH08507595A (ja) 特に自動車用のダブルダンプフライホイール
EP0791763B1 (fr) Disque porte-garnitures de friction pour embrayage mécanique
JP2011047435A (ja) 車両空調用コンプレッサ