JP3043601B2 - 野外調理器用発熱体容器 - Google Patents

野外調理器用発熱体容器

Info

Publication number
JP3043601B2
JP3043601B2 JP7185670A JP18567095A JP3043601B2 JP 3043601 B2 JP3043601 B2 JP 3043601B2 JP 7185670 A JP7185670 A JP 7185670A JP 18567095 A JP18567095 A JP 18567095A JP 3043601 B2 JP3043601 B2 JP 3043601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
container
element container
heat
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7185670A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0928578A (ja
Inventor
綱 靖 幸 飯
藤 嘉 信 伊
瀬 雅 博 早
見 武 治 寺
倉 寛 行 浅
治 典 木和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Refractories Co Ltd
Iwatani Corp
Tiger Corp
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
Iwatani Corp
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinagawa Refractories Co Ltd, Iwatani Corp, Tiger Corp filed Critical Shinagawa Refractories Co Ltd
Priority to JP7185670A priority Critical patent/JP3043601B2/ja
Publication of JPH0928578A publication Critical patent/JPH0928578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043601B2 publication Critical patent/JP3043601B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は野外で食材を煮炊き
するに用いられる野外調理器に係り、特にその発熱体を
収容するための発熱体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】野外において穀物や麺類等を簡便に煮炊
きすることができる自己燃焼型缶容器として特開平5−
319460号公報に示されるものがある。
【0003】この缶容器は、フェロシリコン粉末、酸化
第二鉄粉末、それより低次の酸化鉄粉末などを混合して
扁平状に圧縮成形固化した固形発熱体を缶内底部に缶底
との間に珪素を主成分として海綿状に焼成されたセラミ
ック製の断熱体を介在せしめて収蔵し、前記発熱体を着
火燃焼させて缶内に収容された穀物、麺類等の食材を煮
沸あるいは加温して食すことができるようになされたも
のである。
【0004】一方、上記のような野外調理器の発熱体の
断熱性を高めるため、軽量骨材、耐火粘土、無機あるい
は有機バインダを混合して圧縮成形したのち乾燥した断
熱材(特開平7−2559号公報)も提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに前記従来の自
己燃焼型缶容器では、野外での調理用として小型で軽量
である点において十分に満足することができるものでは
なく、また発熱体は一時的に1400℃もの高温に達す
るので缶底に収納されている前述の断熱体では断熱しき
れず、取扱い時にやけどを負うなどの心配がある。
【0006】一方、前記特開平7−2559号公報に記
載の断熱体を用いると、この断熱体は不焼成品であるこ
とおよび繊維質材料を含まないが故に強度上の問題があ
る。
【0007】上記のいずれも1回の使用により廃棄され
る「使い棄て」であるため、資源保護の観点からも好ま
しいものとはいえず、かつ近年、余暇活用の面から野外
活動用として繰返しの使用ができ、しかも簡単で安全確
実に調理することのできる野外調理用容器の開発が強く
望まれているが、上記のように断熱体の性能が十分でな
いとコンパクトで耐用性の高い野外調理器を提供するこ
とが難しいという問題点があった。
【0008】本発明はこれに鑑み、断熱性に優れ、かつ
軽量でコンパクトに構成することができ、多数回の使用
に十分に耐え、省資源化を図ることができる野外調理器
用発熱体容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決する手段として、本発明は、固形発熱体を
収容する発熱体容器の上部に、食材を収容した調理用容
器を載置して煮炊きする野外調理器において、前記発熱
体容器は、セラミックファイバによる成形品により形成
されていることを特徴とする。好ましくは上記発熱体容
器は、その嵩比重が0.1〜0.5、熱伝導率が400
℃で0.05〜0.3w/(m・k)とされる。
【0010】また前記発熱体容器は、上面に固形発熱体
が収容される凹所を有し、上部に載置される食材を収容
した調理用容器の底部と前記凹所との間に発熱空間を形
成するようにすることが望ましく、前記凹所を構成する
内側面に沿った底面位置に環状溝を形成するとともに上
面に前記凹所に連通する少くとも一つのガス抜き溝を形
成することが望ましく、さらに前記発熱体容器は、外側
面の上下方向適宜位置を境としてその上方部が上すぼま
りのテーパー面に、下方部が下すぼまりのテーパー面ま
たは垂直面に形成され、外容器内に嵌合して使用するこ
とが望ましい。
【0011】したがって発熱体容器の凹所内に固形発熱
体を嵌入し、その上に食材を入れた調理用容器を載置し
て固形発熱体を発熱させる。このとき固形発熱体の発熱
時の酸化による膨張は発熱体容器の凹所内において吸収
され、焼付きが防がれるとともに固形発熱体の熱が周溝
を通じて上方へ伝播され、加熱効率が高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態例を参照して説明する。
【0013】図1は本発明による発熱体容器1の斜視図
を示し、図2はこの発熱体容器1を外容器2に嵌合した
状態の断面図を示すもので、上記発熱体容器1はセラミ
ックファイバによる成形品により形成されている。
【0014】上記発熱体容器1は、その上面に固形発熱
体3を受容しその全高が陥没し得る深さを有する凹所4
が形成されている。この凹所4の内径は固形発熱体3の
外径より大きく形成され、この凹所4を形成している周
壁部5の内側面の底面位置には、成形時の離型性および
固形発熱体3の焼付き防止、さらには熱の伝播のための
環状溝6が形成されており、固形発熱体3の下端周縁が
前記環状溝6内に臨むようになっている。発熱体容器1
の凹所4の内底面4aには、固形発熱体3の発熱を前記
環状溝6へ伝播させやすくするため、図3、図4に示す
ように前記内底面4aにその中央の環状凹部6aから環
状溝6に連なる放射方向の複数の溝6b,6b…を形成
するようにしてもよい。なお図2において7は焼付き防
止のため固形発熱体3の下に敷かれた金属板である。
【0015】前記周壁部5の上面には、固形発熱体3の
発熱時の酸化反応により発生するガスを逃がすためのガ
ス抜き溝8が凹所4の内周から外周に通ずるよう形成さ
れている。
【0016】前記発熱体容器1の外周面は、その上下方
向適宜位置、好ましくは下から1/3程度の位置1aが
金属製の外容器2の内周に可及的密に嵌合する外径とさ
れ、この位置1aより上方部は上すぼまりのテーパー面
1bとされ、下方部は下すぼまりのテーパー面1c(ま
たは垂直面)とされていて、外容器2への嵌脱が容易に
できるようになっている。上記発熱体容器1はファイバ
成形品であるから変形能を有しており、仮に外周が外容
器2の内周と同一径乃至は若干大きくても嵌合すること
ができる。そして両者の摩擦によって不用意に離脱する
ことが防がれる。
【0017】前記発熱体容器1の形成については、セラ
ミックファイバを解砕し、所要のバインダを加えて泥漿
状としたものを所定の成形型内に充填して真空吸引成形
し、その後乾燥して得るもので、その嵩比重は0.1〜
0.5、熱伝導率は400℃で0.05〜0.3w/
(m・k)とされる。なお成形後焼成してもよい。
【0018】上記嵩比重が0.1未満では強度的に弱
く、運搬時等における衝撃により破損しやすく、また
0.5以上では密になりすぎて断熱性が低下し、かつ蓄
熱容量が大きくなるので前述の範囲であることが好まし
い。熱伝導率は0.3を超えると断熱性が低下して使用
中に外容器2が熱くなり、やけどなどの心配を生じ、発
熱体容器1としてコンパクトにすることができなくな
り、また0.05未満であると蓄熱量が低下して十分な
保温ができなくなるので前述の範囲であることが好まし
い。
【0019】上記のセラミックファイバとしては、常用
の特開平2−166320号公報に記載のSiO−A
系のもの、または特公平6−37335号公報
に記載のAl−SiO系のもの、あるいは特公
平5−19502号公報に記載のジルコニアファイバ製
のものなどを使用することができるが、コストの面から
SiO−Al系のものが好適である。
【0020】図5は食材煮炊き用の調理用容器9を載せ
た状態を示しており、この容器9はその底部が前記外容
器2と略等しい外径とされ、炊飯用の場合は内面がテフ
ロン加工されたもので蓋10を有するものが適する。そ
して調理用容器9を載せたとき該容器9の底面と凹所4
との間に発熱空間(便宜上Sで示す)が形成されるよう
になっている。
【0021】したがって食材を煮炊きする場合、発熱体
容器1の凹所4内に固形発熱体3を嵌入し、その上部中
央に着火剤を載せ、この着火剤にマッチ、ライタ等によ
り着火する。これにより固形発熱体3が発熱し始め、そ
の後発熱体容器1の周壁部5上に食材を入れた調理用容
器9を載置する。固形発熱体3の反応熱により容器9が
加熱されて食材を煮炊きすることができる。このとき固
形発熱体3の発熱時の酸化による膨張は、発熱体容器1
の凹所4内において吸収される。また固形発熱体3の熱
は環状溝6を通じて上方へ伝播され、調理用容器9の底
部へ及んで加熱効率が高められる。
【0022】上記発熱体容器1は前述の材質であるた
め、固形発熱体3が10〜15分間で発熱を完了して
も、煮炊きに要する時間中、煮炊きに十分な温度を発熱
体容器3が保持することができる。これは例えば炊飯容
器の場合、多回数使用するとすればその容器の厚みも
0.5〜0.7mmと厚くなり、熱伝達が低くなること
から断熱性が高いことが必要となるが、上記発熱体容器
1であればこれに十分応えることができる。
【0023】また発熱体容器1は断面凹状となってお
り、嵩比重が0.1〜0.5と小さいため軽量化され、
耐用温度が高いにもかかわらず持ち運びが容易であり、
かつ丈夫であるから少くとも20回以上の使用に十分耐
えるものとなる。
【0024】野外で煮炊きする場合には、図6に断面図
を示すように前記外容器2、調理用容器9を含みこれら
を一括して断熱容器11に入れて使用するようにするこ
とが好ましい。
【0025】図6に例示する断熱容器11は、円筒状の
外ケース12と、該外ケース12の上下に結合される肩
部材13および底部材14と、前記肩部材13の内周縁
に結合される有底円筒状の内ケース15とで構成されて
いる。
【0026】前記外ケース12は、例えば板金材からな
っており、その上下開口縁には、肩部材13および底部
材14との結合部となるカーリング部12a,12bが
形成されている。
【0027】前記肩部材13は、合成樹脂(例えば、ポ
リプロピレン)からなる環状部材とされており、その下
端部には、外周側および内周側に位置する二つの環状壁
13a,13bが一体に垂設されている。なお、この例
の場合、外周側環状壁13aが内周側環状壁13bより
長く垂設されている。
【0028】前記外周側環状壁13aの下端部外周に
は、前記外ケース12の上部カーリング部12aが嵌挿
される環状溝16が形成されており、該環状溝16への
上部カーリング部12aの嵌挿によって外ケース12と
肩部材13との結合が得られるようになっている。
【0029】一方、前記内周側環状壁13bの外周部に
は、下向きに開口する環状溝17が形成されており、該
環状溝17に内ケース15の上端に形成されたカーリン
グ部15aの嵌挿によって内ケース15の位置決めがな
されるようになっている。
【0030】また、前記肩部材13の外周には、断熱容
器1を持ち運ぶための略U字状の取っ手18が回動自在
に支持されている。
【0031】前記底部材14は、合成樹脂(例えば、ポ
リプロピレン)からなる皿状部材からなっており、その
周壁14aの上端部外周には、前記外ケース12の下部
カーリング部12bが嵌挿される環状溝19が形成され
ている。そして、該環状溝19に下部カーリンク部12
bを嵌挿することによって外ケース12と底部材14と
の結合が得られるようになっている。
【0032】なお、前記外ケース12と内ケース15と
の間に形成される空間部には、断熱材(例えば、表面に
硬化層を有するウレタンフォーム)20が内設され、こ
れにより断熱容器11が断熱構造を有するものとなって
いる。加えて使用時においては、断熱容器11の内底部
には適量の水Wが収容される。この水Wの収容により、
固形発熱体3の燃焼時に生じる高熱が水Wに吸収される
ことになり、断熱容器11への熱影響が大幅に緩和され
る。なお、収容される水Wの量は、固形発熱体3の量
(調理用容器9内に収納される調理物の量に対応して決
定される量)に応じて定められる。
【0033】上記実施例における蓋体21は、合成樹脂
(例えば、ポリプロピレン)からなっており、断熱容器
11の上部口縁に対してバヨネット結合等によって着脱
自在とされている。符号22は蓋体21の取っ手であ
り、蓋体21から上方に一体に突設された板状の補強部
22aと該補強部22aの上端から水平方向に一体に突
設された把持部22bとからなっている。このような構
造としたことにより、蓋体21から取っ手22の把持部
22bへの熱伝達が抑制される(把持部22bが熱くな
らない)こととなる。
【0034】そして、上記実施例における発熱体容器1
の外容器2と調理用容器9とを一体的に連結する連結具
23は、前記外容器2の底部の互いに反対側となる位置
に一対として揺動自在に枢支されており、該連結具23
の蓋押さえ部23aには、直角に屈曲形成された把持部
23bが一体に形成されている。該把持部23bには、
シリコンゴム等からなる断熱被覆層24が被覆されてお
り、把持部23bが熱くならないようにされている。
【0035】上記のようにして一体的に連結された状態
で外容器2および調理用容器9は断熱容器11内の密閉
空間11a内に収納されるが、この実施例の場合、外容
器2は断熱容器11の断熱内底部に載置され、連結具2
3の把持部23bと蓋体21との間には、収納された調
理用容器9がぐらつかない程度の隙間が形成されるよう
になっている。符号2aは外容器2の底面に形成された
支持脚で、断熱容器11内底部への載置時において外容
器2の底面と断熱容器11の内底部との間に隙間Mを形
成するためのものである。25は固形発熱体3上にセッ
トされる着火剤を示す。
【0036】次に、上記のように構成された携帯用調理
器を使用して炊飯を行う場合について説明する。
【0037】断熱容器11から外容器2および調理用容
器9を取り出した後、連結具23,23を下向きに揺動
させて外容器2と調理用容器9とを分離し、発熱体容器
1の凹所4内に炊飯量に見合った重量(本実施例の場
合、240g)の固形発熱体3を収納する。
【0038】そして、調理用容器9内に水洗いした3合
の米と同量の水とを入れ、蓋10を閉じた後、着火剤2
5に点火し、直ちに連結具23,23を上向きに揺動さ
せ、その蓋押さえ部23a,23aによって蓋10を押
圧固定して外容器2と調理用容器9とを一体的に連結す
る。こうしたのち、把持部23b,23bを把持して断
熱容器11内の断熱密閉空間11aに収納し、蓋体21
を閉止する。
【0039】すると、固形発熱体3は、断熱密閉空間1
1a内にあっても酸素供与体である金属酸化物(酸化第
2鉄およびこれより低次の酸化鉄)からの酸素供与を受
けて自己燃焼し、着火後10秒程度の間に最高温度約
(1300℃)に達し、2分間程度燃焼した後、残熱を
保有した状態で徐々に冷えるが、炊飯に用する時間であ
る40分を経過しても90℃以上の温度を保持する。
【0040】しかも、調理用容器9が収納されている断
熱密閉空間11a内の空気も固形発熱体3の熱により高
温(100℃程度)とされる。
【0041】一方、調理用容器9は、固形発熱体3から
の燃焼熱および断熱密閉空間11aの空気が保有する熱
によって加熱され、炊飯開始後約10分経過すると約1
00℃の沸騰温度に達し、その後沸騰温度を30分間保
持した後、徐々の温度低下する。つまり、短時間(約1
0分間)で炊上げ温度(100℃)まで温度上昇された
後、炊上げに用する時間(約30分間)炊上げ温度が保
持され、その後の温度降下過程において蒸らしが行なわ
れることとなり、美味しいご飯が炊上げられる。
【0042】上記したように、固形発熱体3の燃焼熱お
よび燃焼後の残熱を利用して断熱密閉空間11a内に炊
飯する本実施例の場合、固形発熱体3の火力と断熱密閉
空間11aの保温力とが相まって調理用容器9内の温度
変化を炊飯に最も適したものとすることが可能となると
ころから、美味しいご飯が炊上げられるのである。
【0043】本実施例のように外容器2と調理用容器9
とを調理用容器9の蓋21を押圧固定する一対の連結具
23,23を介して一体的に連結するようにすれば、断
熱容器11からの調理用容器9および外容器2の出し入
れが一度に行えるとともに、調理用容器9の蓋押さえお
よび調理用容器9と外容器2との結合が一つの部材で兼
用できることとなり、部品構成を簡略化するうえにおい
て有効となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
熱体容器はセラミックファイバによる成形品であるから
軽量でかつコンパクトに形成することができるので、運
搬性に優れ、特に野外において用いる調理器用としてき
わめて有効であり、多回数の使用に十分に耐え、従来の
使い棄てタイプに比してゴミの減少、資源保護の点から
も有益となる。特に本発明による発熱体容器は断熱性が
高いので、限られたスペース内の固形発熱体の熱を無駄
なく利用することができるとともに保温もできる。また
請求項2に記載の発明によれば、固形発熱体が収容され
る凹所を有し、調理用容器の底部と凹所との間に発熱空
間を有するので、固形発熱体からの熱が調理用容器の底
部に万遍なく及び、良好な煮炊きができるとともに、固
形発熱体の発熱による膨張も上記凹所内において吸収す
ることができる。
【0045】請求項3のように凹所を構成する内側面に
沿った底面位置に環状溝を設ければ、この環状溝を通じ
て熱が偏ることなく上方へ伝播され、調理用容器の底部
に及んで加熱効率が高められる。さらに請求項4、5の
ようにして発熱体容器を外容器に嵌合させる構成とすれ
ば、外力により発熱体容器が破損されることがなく、長
期にわたる使用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発熱体容器の一実施形態例を示す
斜視図。
【図2】図1の発熱体容器を外容器に納めた状態の断面
図。
【図3】同、発熱体容器の内底面に熱伝播用の溝を形成
した場合の平面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】同、煮炊き時の状態を示す説明図。
【図6】断熱容器に納めて煮炊きするようにした場合の
一実施形態例を示す断面図。
【符号の説明】
1 発熱体容器 2 外容器 3 固形発熱体 4 凹所 5 周壁部 6 環状溝 7 焼付き防止用金属板 8 ガス抜き溝 9 調理用容器 11 断熱容器 11a 断熱密閉空間 12 外ケース 14 底部材 15 内ケース 20 断熱材 21 蓋体 23 連結具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯 綱 靖 幸 岡山県岡山市築港栄町7番地 同和鉄粉 工業株式会社内 (72)発明者 伊 藤 嘉 信 大阪府門真市速見町1033番地 タイガー 魔法瓶株式会社内 (72)発明者 早 瀬 雅 博 東京都渋谷区神宮前5−5−7 (72)発明者 寺 見 武 治 岡山県備前市伊部2435−2 (72)発明者 浅 倉 寛 行 岡山県赤磐郡山陽町桜が丘西8−2−15 (72)発明者 木和田 治 典 岡山県備前市大内677−1 (56)参考文献 特開 平5−84140(JP,A) 実開 昭64−50733(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 26/30 C04B 38/00 F24J 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形燃料を収容する発熱体容器の上部に、
    食材を収容した調理用容器を載置して煮炊きする野外調
    理器において、前記発熱体容器は、セラミックファイバ
    成形品により形成されていることを特徴とする野外調理
    器用発熱体容器。
  2. 【請求項2】前記発熱体容器は、前記固形発熱体が収容
    される凹所を有し、上部に載置される食材を収容した調
    理用容器の底部と前記凹所との間に発熱空間を形成する
    ようにされている請求項1記載の野外調理器用発熱体容
    器。
  3. 【請求項3】前記発熱体容器は、前記凹所を構成する内
    側面に沿った底面位置に環状溝を形成するとともに上面
    に前記凹所に連通する少くとも一つのガス抜き溝を形成
    した請求項2記載の野外調理器用発熱体容器。
  4. 【請求項4】前記発熱体容器は、外側面の上下方向適宜
    位置を境としてその上方部が上すぼまりのテーパー面
    に、下方部が下すぼまりのテーパー面または垂直面とさ
    れている請求項1〜3のいずれか1項記載の野外調理器
    用発熱体容器。
  5. 【請求項5】前記発熱体容器は、金属製の外容器に嵌合
    されている請求項1〜4のいずれか1項記載の野外調理
    器用発熱体容器。
  6. 【請求項6】前記発熱体容器は、その嵩比重が0.1〜
    0.5、熱伝導率が400℃で0.05〜0.3w/
    (m・k)である請求項1〜5のいずれか1項記載の野
    外調理器用発熱体容器。
JP7185670A 1995-07-21 1995-07-21 野外調理器用発熱体容器 Expired - Fee Related JP3043601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7185670A JP3043601B2 (ja) 1995-07-21 1995-07-21 野外調理器用発熱体容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7185670A JP3043601B2 (ja) 1995-07-21 1995-07-21 野外調理器用発熱体容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0928578A JPH0928578A (ja) 1997-02-04
JP3043601B2 true JP3043601B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=16174825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7185670A Expired - Fee Related JP3043601B2 (ja) 1995-07-21 1995-07-21 野外調理器用発熱体容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3043601B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0928578A (ja) 1997-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU692285B2 (en) Method and utensil for cooking food with heat
US10729280B2 (en) Multi-purpose microwave cookware
CA2346399A1 (en) Container
US10722070B2 (en) Multi-layered exothermic microwave cookware
JP3043601B2 (ja) 野外調理器用発熱体容器
JP5138388B2 (ja) 電磁調理器用器物の保温壁部材
US10098190B2 (en) Microwaveable vessel
US6847021B2 (en) Device for reheating by microwaves
KR20120114506A (ko) 전자렌지용 발열 플레이트
US20210321801A1 (en) Heat Resistant Bowl Plate
US20030218010A1 (en) Cooker having a ceramic heating element for use in a microwave oven
JP3107505B2 (ja) 自己燃焼型発熱体を用いた炊飯器
JP7281828B2 (ja) 調理器
US3687331A (en) Cook ware container cover
KR20170121416A (ko) 마이크로파를 이용한 세라믹 발열 조리기
JP2004195059A (ja) 調理容器
US20230068407A1 (en) Pressure-cooking device
JPS591609Y2 (ja) 排気熱利用型なべ
CN219656125U (zh) 柴火炉
JPH04108044U (ja) 加熱調理用鍋
JPS6329471Y2 (ja)
JP7116869B2 (ja) 加熱調理器具
JP3070663U (ja) 保温弁当箱
JPH0570424U (ja) 加熱調理器
JPS5835165Y2 (ja) 電気焼物調理板

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees