JP3043507B2 - 積層シートおよびその製造方法 - Google Patents

積層シートおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱孔版印刷原紙、電気
絶縁テープ、経皮薬含浸シート等に使用されているフイ
ルム/不織布積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、特にポリエチレンテレフ
タレートを主成分とするフイルムと不織布との積層シー
トは、印刷あるいは電気絶縁用途その他に広く利用され
ている。ところで、この積層シートにおける不織布の役
割は腰の無いフイルムを補強すると同時に不織布中の空
隙を最大限利用してインクを含浸・分散させたり、誘電
率を下げたりするところにある。
【0003】近年シートの薄葉化が進むにつれ、不織布
内のむらに対する要求が高まりポリエステル等の短繊維
(長さ3〜10mm)を水中に分散させ、このスラリーを
抄紙ワイアー上で脱水する、いわゆる湿式抄造による合
成紙が不織布として用いられている。ところで、不織布
はフイルムの支持体として用いられるので、ある程度の
強力または剛度が必要である。合成紙の剛度を高める方
法としては高温の熱圧加工を施す方法が一般に取られて
いる。
【0004】ポリエステルフイルムと積層する方法は、
フイルム表面にアクリル系、塩化ビニル系、酢酸ビニル
系、エポキシ系等の接着樹脂を塗布した後に不織布を積
層圧着し加熱乾燥して一体化させる方法が用いられてい
る。しかしながらシートの薄葉化が進み、特にその厚み
が100μm以下になると、数μmの接着樹脂層の存在
がインク含浸性、誘電率といったシートの性能に与える
影響を無視できなくなってきた。また、接着樹脂によっ
ては有機溶媒を使用するものもあり作業環境の確保に多
大の注意を払う必要がある。さらに、不織布の熱圧加工
工程とフイルムとの積層工程が分離しているためコスト
が高くなるとか接着樹脂の塗布むらによってシート内に
十分に接着されてない部分が存在するといった欠点を有
している。
【0005】かかる欠点を解消する方法として、フイル
ムと不織布との積層において、不織布中にフイルムより
も低融点を持つ成分例えばポリオレフィン、低融点の変
性ポリエステル繊維を混合しておき、低融点繊維の融点
以上の温度でフイルムと加熱圧着する方法がある。しか
しこの方法では、シートの耐熱性を損なうばかりか溶け
た繊維が膜状に広がっているためインクの通り等に支障
を来す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不織
布中の空隙を最大限活用しシートの耐熱性を損なうこと
なくかつ実用上十分な剥離強力を持つポリエステルフイ
ルムと不織布との積層シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる積層シートを得る
ため鋭意検討した結果、本発明者らは、少なくとも片方
の表面のぬれ指数を50dyne/cm以上としたポリエステ
ルフイルムと非晶状態のポリエステル未延伸糸を含む不
織布とを、該未延伸糸の融点より20℃以上低い温度で
加熱圧着することにより可能であることを見いだした。
【0008】ポリエステル未延伸糸は熱圧により可塑変
形し、不織布内の接着成分となることはよく知られてい
る。それゆえ不織布とポリエステルフイルムとの接着に
たいしても効果を発揮すると考えられたが、表面を全く
処理していないフイルムと未延伸糸を含んだ不織布とを
熱圧着させた場合、フイルムと不織布との一体化は接着
状態とは程遠いものであった。
【0009】一方、フイルムの表面をコロナ放電あるい
はプラズマ処理して接着樹脂とのぬれ性を向上させ接着
力を高める提案は多くなされている。しかしこの方法は
フイルムとフイルム、フイルムと膜状の接着樹脂との接
着力を向上させるが接触面積の少ないフイルムと繊維と
の接着に関しては効果が少ない。一方、過大な表面処理
を行なうとフイルムに穴等の損傷を与える。
【0010】ところが驚くべきことに、非晶状態のポリ
エステル未延伸糸を不織布中に含ませることにより、ポ
リエステルフイルム表面のわずかの処理で接着力が大幅
に向上することを見出したのである。すなわち、ポリエ
ステルフイルムの通常のぬれ指数は46〜48dyne/cm
であるが表面処理により50dyne/cm以上としておけば
未延伸糸との十分な接着が得られる。ここにぬれ指数と
は、Zismanの定義した臨界表面張力をいう。また非晶状
態のポリエステル未延伸糸とは、複屈折(Δn)が0.
03以下であり、かつ密度が1.36g/cm3 以下のも
のを言い、通常溶融紡糸法によって得られる。この未延
伸糸をネック延伸するとΔnが0.1以上の配向された
延伸糸となるが、同時に配向結晶化が起こり密度も1.
37g/cm3 以上となる。このような延伸糸とぬれ指数
の改善されたフイルムとの接着は極めて悪いものとな
る。また、未延伸糸を熱処理して結晶化させ密度を1.
37g/cm3 以上とした繊維もフイルムとの接着性に劣
る。
【0011】次にフイルムと不織布との積層条件につい
ては圧着温度の高い方が接着には有利であるが、過度に
高い、すなわち未延伸糸の融点より20℃低い温度を越
えると未延伸糸の変形が流動状態に近くなり、繊維間に
膜状に広がる。このような状態は不織布内の空隙を最大
限活用する我々の所期の目的に反し好ましくない。好ま
しくは未延伸糸の融点より30℃以上低い温度で圧着さ
せる。
【0012】不織布内に含まれる非晶状態のポリエステ
ル未延伸糸の量は10重量%以上が有用であるが、好ま
しくは30〜60重量%である。いうまでもないが、積
層時の熱圧によって不織布内部の接着も向上しフイルム
支持体として十分な強力、剛度を持つようになる。
【0013】不織布を構成する他の繊維としては、本発
明の目的を阻害しない限り特に限定されない。例えば、
ポリエステル延伸糸、他の合成繊維、レーヨン、パルプ
・麻等の天然繊維、無機繊維等があげられる。また、必
要に応じ各種の粉末類が混合されてもよい。
【0014】本発明の有用性は、シートの厚みが100
μm以下の場合顕著になるが、シート中の空孔を利用す
る目的から、厚みは10μm以上であることが好まし
い。
【0015】既に述べた通り、フイルムと接着される不
織布の製法は湿式抄造によるものが好ましい。シート全
体の厚みが100μm以下の場合、不織布の厚みは当然
それよりも薄くなるがこのような薄葉不織布を均一に製
造するには、長さ3〜10mmの短繊維を水中に分散させ
ワイアー上で脱水するいわゆる湿式抄造法が好適であ
る。もちろん不織布に使用される繊維の径は細いものが
好ましくは6デニール以下、さらに好ましくは2デニー
ル以下である。
【0016】本発明におけるポリエステルとは、芳香族
ジカルボン酸を主たる酸成分とし、アルキレングリコー
ルを主たるグリコール成分とするポリエステルである。
芳香族ジカルボン酸の具体例としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカル
ボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸等が挙げられる
が、これらのうち特にテレフタル酸が望ましい。アルキ
レングリコールの具体例としては、エチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ヘキシレングリコール等が挙げられる。これらの
なかで特にエチレングリコールが望ましい。
【0017】もちろんこれらのポリエステルは、共重合
ポリエステルであってもよく、共重合する成分としては
例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコー
ル、p―オキシレングリコール、1,4―シクロヘキサ
ンジメタノール、5―ナトリウムスルホレゾルシンなど
のジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、
イソフタル酸、2,6―ナフタリンジカルボン酸、5―
ナトリウムイソフタル酸などのジカルボン酸成分、トリ
メリット酸、プロメリット酸などの多官能ジカルボン酸
成分、p―オキシエトキシ安息香酸などのオキシカルボ
ン酸成分等が挙げられる。
【0018】なお上記のポリエステル中には、公知の添
加剤、例えば帯電防止剤、艶消剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤等が添加されていてもよい。
【0019】特に、熱孔版印刷用途ではポリエステルフ
イルムはイソフタル酸等を共重合した融解エネルギーの
低いフイルムが用いられ、この場合不織布に含まれるポ
リエステル未延伸糸もイソフタル酸を共重合したポリマ
ーであることが望ましい。
【0020】
【発明の効果】 本発明の積層シートは実用上十分な剥離強力を持って
おり、熱孔版印刷用原紙として用いたとき良好な画像性
と耐久性を発揮する。また、電気絶縁用途では誘電率の
低下を実現し耐熱性も良好である。
【0021】本発明の積層方法は、従来のカレンダー
加工された不織布をフイルムと接着樹脂で積層する方法
に較べ、不織布のカレンダー加工とフイルム積層が同時
になされるのでプロセスが簡略化されコストダウンをも
たらす。また、接着樹脂に多く用いられている有機溶媒
の処理等は全く不要である。
【0022】さらに接着樹脂を全く用いないので、積
層シートに経皮薬、防錆剤等の薬剤を含浸させる場合、
薬剤と接着樹脂とのインタラクションを考えなくてよ
い。
【0023】また、接着樹脂を用いた場合には、貼り
合わせたあと積層シートにひずみを生じる傾向がある
が、本発明によればこのひずみのような機能面での接着
樹脂の障害が出ない。
【0024】以下実施例にて本発明の効果を詳述する
が、評価測定の方法は次の通りである。
【0025】(1)固有粘度 25℃、o―クロロフェノール中で求めた。
【0026】(2)複屈折(Δn) 偏光顕微鏡によって光源にナトリウムランプを用い、試
料をα―ブロムナフタリン浸漬下Berek コンペンセータ
ー法からレターデーションを求めて算出した。
【0027】(3)密度 n―ヘプタンと四塩化炭素の混合溶媒からなる密度勾配
管(25℃)に試料を投入し、6時間経過後の値を読み
取った。
【0028】(4)融点 Dupont社DSC type 1090により昇温速度20℃/
min の条件で試料を加熱し、融解の吸熱のピークから求
めた。
【0029】(5)ぬれ指数 JIS K―6768に規定される方法に準拠して求め
た。
【0030】(6)剥離強力 JIS P―8139に規定される方法により試料幅5
0mmで測定した。
【0031】(7)厚さ JIS P―8118により測定した。
【0032】(8)画像性 JIS第一水準の文字および図を、文字サイズ5mm□〜
20mm□の原紙(原稿)とし、フイルムと不織布との積
層シートからなる熱孔版印刷原紙(以下マスターとい
う)を用いて、デジタル式全自動孔版印刷機(理想科学
工業株式会社製リソグラフRC115D)にてB4サイ
ズで製版し次のようにして評価した。
【0033】マスターはロール状で供給し、原稿から一
回製版するたびにマスターを送り(すなわちシートの場
所を替え)、この操作を500回繰り返して500枚の
製版物を得た。この製版物を原稿対比調査し、原稿どう
りに仕上がっている(線の部分的な切れ、文字の太さむ
らの無い)ものの割合を百分率で求めたものである。
【0034】(9)耐印刷性 (8)と同一の原稿と印刷機を用いて、シートの場所を
替えず連続して3000枚の製版を行ない、最後まで製
版物に線の切れ、文字の歪を認めなかった場合を○、途
中でそれらの欠点を認めた物を×とした。なお、一枚目
の印刷では原稿どおりに仕上がっているようにシートの
場所は選んである。
【0035】(10)誘電率 安藤電機株式会社製RT―1100形誘電体損自動測定
機にて、JIS C―2111 19.1項に規定され
る方法に準拠して、20℃空気中で商用周波数下の静電
容量から算出した。
【0036】
【実施例1〜6、比較例1〜6】固有粘度0.64のポ
リエチレンテレフタレートチップ(二酸化チタン0.5
重量%含有)を300℃で溶融し、孔数が900の口金
を通して285℃で吐出し、1100m/min で巻き取
った。次いでこの未延伸糸を4.2倍の倍率で延伸し2
00℃で緊張熱処理した後、5mmに切断した。この繊維
の単糸繊度は1.2デニールであり、Δnは0.18
5、密度は1.40g/cm3 であった。これを繊維Aと
する。
【0037】酸成分としてイソフタル酸を10モル%共
重合したポリエチレンテレフタレートを主成分とするチ
ップを、同様の方法で紡糸して5mmに切断した。得られ
た未延伸繊維の単糸繊度は1.1デニールであり、△n
は0.011、密度は1.34g/cm3 であった。これ
を繊維Bとする。
【0038】繊維Aと繊維Bとを50/50の比率で水
中に分散させ、円網抄紙機にて速度30m/min 、ヤン
キードライアー表面温度130℃で坪量14g/m2
ポリエステル紙を抄造した。この紙の中から未延伸糸を
抜き取り融点と密度を調査したところ、融点は232
℃、密度は1.345g/cm3 であった。
【0039】次に、繊維Bと同じ原料のポリエステルを
Tダイから吐出し、キャスティングドラム上にキャスト
し、次いでタテ,ヨコともに約2.5倍で二軸延伸し、
150℃で熱固定したポリエステルフイルムを得た。フ
イルムの厚みは2μmであり、ぬれ指数は48dyne/cm
であった。このフイルムを春日電機株式会社製のコロナ
表面処理機HF―802型にて処理した。
【0040】次いで、フイルムと不織布とを金属/弾性
ロールのカレンダーにて線圧30kg/cmで温度を変更し
て積層し、熱孔版印刷用のマスターとした。
【0041】このマスターを用いて製版テストを行なっ
た結果を表1に示す。
【0042】表1の比較例のうち比較例1は、未延伸糸
の融点(232℃)より20℃低い温度を越える圧着温
度を採用しているので、未延伸糸の変形が流動状態に近
くなり、繊維間に膜状に広がっている。比較例4は、実
施例に記載した不織布を予めカレンダーにて線圧30k
g/cm、温度190℃にて加工した後に、フイルムと
表1の条件で積層したものである。また、比較例5はポ
リエステルフイルムにポリメタクリル酸メチルの15%
トルエン溶液を塗布量10g/m2(乾燥後塗布量1.
5g/m2)になるようにバーコーターで塗布後ラミネ
ーターで比較例4と同様に予めカレンダー加工された不
織布と積層したものである。さらに比較例6の不織布
は、酸成分としてイソフタル酸を10モル%含みかつジ
オール成分がヘキサメチレングリコールである変性ポリ
エステル(融点119℃)を鞘とし、芯に繊維Aで用い
たポリエチレンテレフタレートを配した複合繊維C(延
伸糸)と繊維Aとを実施例の方法にて抄造した不織布で
ある。ただしこの場合、ヤンキードライアーの表面温度
は110℃とした。
【0043】表1から明らかなごとく、本発明は従来の
方法(比較例5)に比して画像性に優れる。また耐印刷
性も十分である。従来の方法で画像性を低下させている
原因はラミネート時のむらによりシート中に微細な浮き
(不織布とフイルムとがうまく接着されていない部分)
が存在することによっている。
【0044】
【表1】
【0045】
【実施例7】固有粘度0.64のポリエチレンテレフタ
レートチップ(二酸化チタン0.5重量%含有)を繊維
Bと同様の方法で紡糸して単糸繊度1.2デニール、Δ
n0.01、密度1.34g/cm3 、長さ5mmの未延伸
糸を得た。これを繊維Dとする。
【0046】繊維Aと繊維Dとを60/40の比率で水
中に分散させ、次いで円網抄紙機で速度30m/min 、
ヤンキードライアー温度130℃の条件で坪量30g/
2 のポリエステル紙を得た。この不織布中の未延伸糸
の密度は1.35g/cm3 であり融点は257℃であっ
た。
【0047】次に、厚さ5μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルム(タテヨコ約3倍に延伸して2
00℃で熱固定)を表面コロナ放電処理し(25wat
t・min /m2 )、ぬれ指数54dyne/cmとしたものを
用意した。
【0048】上記の不織布とフイルムとを温度225
℃、線圧120kg/cmの条件で金属/弾性ロールのカレ
ンダーにて積層した。得られた積層シートの剥離強力、
誘電率の評価結果を表2に示す。
【0049】
【比較例7】実施例7の不織布を225℃、線圧120
kg/cmでカレンダー加工したものと、実施例7のフイル
ムとをエポキシ樹脂で接着した。樹脂の塗布量は乾燥後
2g/m2 とした。得られた積層シートの誘電率、剥離
強力を表2に示す。
【0050】実施例7では接着樹脂を含まず誘電率の低
い積層シートが得られる。また180℃の恒温槽中で1
000Hr処理した後でも殆んど剥離強力の低下はみら
れない。
【0051】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−162238(JP,A) 特開 昭60−210445(JP,A) 特開 昭48−23865(JP,A) 特開 昭49−34985(JP,A) 特公 昭47−25860(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル未延伸糸を含む不織布と表
    面ぬれ指数が50dyne/cm以上のポリエステルフ
    イルムとの積層シートであって、不織布とフイルムとの
    接着がポリエステル未延伸糸によってなされており、且
    つ該未延伸糸が膜状に広がった状態に変形していない
    とを特徴とする積層シート。
  2. 【請求項2】 ポリエステル未延伸糸を含む不織布が湿
    式抄造によって得られたものである請求項1記載の積層
    シート。
  3. 【請求項3】 未延伸糸およびフイルムを構成するポリ
    エステルの主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレー
    トである請求項1記載の積層シート。
  4. 【請求項4】 シートの厚みが10〜100μmである
    請求項1記載の積層シート。
  5. 【請求項5】 不織布を構成する繊維の太さが6デニー
    ル以下である請求項1記載の積層シート。
  6. 【請求項6】 少なくとも片方の表面のぬれ指数を50
    dyne/cm以上としたポリエステルフイルムと、非
    晶状態のポリエステル未延伸糸を含む不織布とを、該未
    延伸糸の融点より20℃以上低い温度で熱圧着すること
    を特徴とする積層シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 フイルムの表面をコロナ放電処理するこ
    とによってぬれ指数を50dyne/cm以上とする請
    求項6記載の積層シートの製造方法。
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