JP3043417U - 削りとろろ昆布 - Google Patents

削りとろろ昆布

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JP3043417U
JP3043417U JP1997004511U JP451197U JP3043417U JP 3043417 U JP3043417 U JP 3043417U JP 1997004511 U JP1997004511 U JP 1997004511U JP 451197 U JP451197 U JP 451197U JP 3043417 U JP3043417 U JP 3043417U
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kelp
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JP1997004511U
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Inventor
和生 松澤
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前島食品株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 とろろ昆布の用途を拡大する。 【解決手段】 原藻昆布の積層体を、その積層上下面の
一方から研削し、鱗片状とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、とろろ昆布に関し、特に削ったとろろ昆布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、とろろ昆布は、概ね図6に示すような工程で製造されていた。即ち、原 藻昆布に一次調味を施し、これを適当な大きさに切断する。切断された原藻昆布 から砂取りを行った後、原藻昆布の品質に応じて分級する。分級された原藻昆布 に二次調味を施す。これら原藻昆布を図7に示すように積層し、積層体1を形成 する。この積層体1を上下方向からプレスすることによって、原藻昆布を互いに 接着する。これを乾燥させた後、整形し、削る。この削りは、図7に示す積層体 1の積層側面1aの長さ方向に沿って行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このようにして製造されたとろろ昆布は、細長く柔らかい感じのするものであ るが、その用途は、うどんの中に入れたり、吸い物に入れたりと比較的限られた ものであった。
【0004】 本考案は、とろろ昆布の形状を変えることによって、その用途を拡大すること を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、原藻昆布の積層体をそれの全周囲から研削して得られ た複数の小切片状体からなるものである。
【0006】 請求項2記載の考案は、原藻昆布の積層体の積層側面を研削して得られた複数 のチップ状体からなるものである。従って、従来の削りとろろ昆布のミニサイズ のものが得られる。
【0007】 請求項3記載の考案は、原藻昆布の積層体の積層側面を研削して得られた複数 のチップ状体を有し、これらチップ状体の長辺が1mm乃至4.5cmの範囲内 のいずれかの均一の大きさであるものである。このようにチップ状体の長辺の寸 法がほぼ揃っているので、従来の削りとろろ昆布のミニサイズのような外観をよ り呈する。
【0008】 請求項4記載の考案は、原藻昆布の積層体をそれの積層上下面の少なくとも一 方から研削して得られた複数の鱗片状体からなるものである。従って、この削り とろろ昆布の外観は、けずり節に近いものである。
【0009】 請求項5記載の考案は、原藻昆布の積層体をそれの積層上下面の少なくとも一 方から研削して得られた複数の鱗片状体を有し、これら鱗片状体のうち大きさが 2cm乃至1cmφのものが約40重量%、1cm乃至2mmφのものが約50 重量%、2mm乃至0.5mmφのものが約10重量%含まれるものである。
【0010】 この削りとろろ昆布では、2cm乃至0.5mmφと比較的様々な大きさの鱗 片状体が含まれている。削り節を構成する各片でも、それらの大きさは一様では なく、様々なものが含まれている。従って、さらに削り節と同様な外観を呈する 削りとろろ昆布が得られる。また、大きさが2cm乃至0.5mmφの鱗片状体 から削りとろろ昆布が形成されていても、この削りとろろ昆布を包装用パックの 中に収容したときに、極端に2cmφのものが多くても、逆に0.5mmφのも のが多くても、削り節とは異なった感じを受ける。2cm乃至0.5mmφの鱗 片状体が適当な重量割合で分布しているほうが、より削り節に似た感じを受ける 。そこで、概ね上記のような比率で各鱗片状体を分散させることによって、さら に削り節と同様な外観を得ることができた。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の第1の実施の形態の削りとろろ昆布は、上述した従来のとろろ昆布と 同様に原藻昆布を処理して、原藻昆布の積層体1を形成する。この積層体1は、 無論プレスされて、各原藻昆布が接着されている。この積層体1は、図3(b) に示すように積層上面1bまたは下面を削り節の製造機によって削ることができ る大きさに切断されている。削り節の製造機では、積層上面1bまたは下面の一 方から積層体1を順次削ることによって、図1に示すような様々な大きさのとろ ろ昆布の鱗片状体2を多数形成することができた。
【0012】 このようにして得られた鱗片状体2の外観は、全体として見て非常に削り節と 似たものとなっていた。そこで、振動篩によって鱗片状体の大きさを区分した。 その結果、2cm乃至1cmφの大きさのもの(例えば、図2の中央に示す2つ の鱗片状体2のようなもの)が、35.0重量パーセント、1cm乃至2mmφ の大きさのものが、53.3重量パーセント、2mm乃至0.5mmφのものが 9.9重量パーセント、0.5mm以下のものが1.8重量パーセント含まれて いた。
【0013】 0.5mm以下のものは、余りにも細かすぎるので、これを除去した残りのも のを製品とする。従って、2cm乃至1cmφ、1cm乃至2mmφ、2mm乃 至0.5mmφのものが、製品中に含まれている割合は、それぞれ約35.6パ ーセント、54.3パーセント、10.1パーセントの割合になる。即ち、上記 各範囲の大きさの鱗片状体は、製品中に、概略4対5対1の重量割合で含まれて いる。
【0014】 このように構成された削りとろろ昆布は、削り節と同様な形態であるので、削 り節の代わりに使用することができる。例えば、冷や奴や湯豆腐の上にまぶした り、うどんやお好み焼きに使用することができ、とろろ昆布の用途を拡大するこ とができる。
【0015】 本考案の第2の実施の形態の削りとろろ昆布は、上述した従来のとろろ昆布と 同様に原藻昆布を処理して、原藻昆布の積層体1を形成する。この積層体1は、 無論プレスされて、各原藻昆布が接着されている。この積層体1は、図3(a) に示すように積層側面1cを削り節の製造機によって削ることができる大きさに 切断されている。削り節の製造機は、例えば図4に示すような回転盤3を有し、 この回転盤3には、所定の角度ごとに鉋の刃のように削り刃4が取り付けられて いる。回転盤3に積層体1の積層側面1cが直角になるように積層体1を回転盤 3に配置し、回転盤3を回転させることによって、各削り刃4が、積層側面1c の一方から積層体1を順次例えばその積層方向に沿って削ることによって、図5 に示すようにほぼ均一な大きさで概略長方形状の薄い削りとろろ昆布のチップ状 体5を多数形成することができた。なお、削り刃4には、その長さ方向に沿って 一定間隔ごとに複数のスリット6が形成されている。このスリット6が形成され ているので、チップ状体5が形成される。また、削り刃4は、鉋の刃のように取 り付けられているので、削り刃4の刃先を出す度合いを調整することによって、 削られる昆布の厚みを調整することができる。
【0016】 製造されたチップ状体5の外観は、従来のけずりとろろ昆布のミニサイズ状の ものとなった。各チップ状体5の長辺の長さは、スリット6の間隔が異なる削り 刃4を使用することによって、自由に変更することができ、例えば各チップ状体 5の長辺の長さを1mmから4.5cmまでの範囲内で自由に変更することがで きた。
【0017】 このようなチップ状体5とされた削りとろろ昆布は、上記の各長辺の長さの範 囲内において最も使い勝手のよい大きさに選択することによって、従来の削りと ろろ昆布では、使用しにくかった汁物以外の用途、例えば冷や奴や漬物の上にま ぶしたり、ご飯やおにぎりに振りかけて使用することができ、とろろ昆布の用途 を拡大することができる。
【0018】 本考案の第3の実施の形態の削りとろろ昆布の製造では、上述した従来のとろ ろ昆布と同様に原藻昆布を処理して、原藻昆布の積層体を形成する。この積層体 1は、無論プレスされて、各原藻昆布が接着されている。この積層体は、適当な 大きさの直方体状に切断され、その全周囲が削り節の製造機によって削られて、 多数の小切片状の削りとろろ昆布とされている。この場合の削りとろろ昆布も、 図1に示したものとほぼ同様な形状となり、ほぼ同様に使用することができる。
【0019】 いずれの実施の形態による削りとろろ昆布も一度に使用されると予想される量 ずつ小型の袋に収容されて販売される。従来のとろろ昆布は、比較的長いので、 1回分の使用量ずつちぎって使用しなければならない。しかし、従来のとろろ昆 布では、ちぎりにくく、また残ったとろろ昆布を保存しておくと、変色したり、 乾燥してしまう。しかし、小片状、鱗片状、チップ状に予め形成してあると、ち ぎる必要はないし、小型の袋への収容も容易である。また、使用される量ずつ小 型の袋に収容されていると、削りとろろ昆布が残ることがないので、変色や乾燥 の問題は生じない。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、請求項1記載の考案によれば、とろろ昆布が、多数の小片状と されているので、その外観が、けずり節に近いものとなる。従って、とろろ昆布 をけずり節と同様に使用することができ、とろろ昆布の用途を拡大することがで きる。
【0021】 請求項2記載の考案によれば、従来の削りとろろ昆布のミニサイズのものが得 られ、従来のとろろ昆布の用途以外の用途にも使用することができる。
【0022】 請求項3記載の考案によれば、チップ状体の長辺が1mm乃至4.5cmの範 囲内のいずれかの均一の大きさにほぼ揃っているので、従来の削りとろろ昆布の ミニサイズのような外観をより呈するので、益々従来のとろろ昆布以外の用途に 使用しやすくなる。
【0023】 請求項4記載の考案によれば、複数の鱗片状体の削りとろろ昆布が得られ、そ の外観は、けずり節に近いものであるので、けずり節と同様に使用することがで き、とろろ昆布の用途を拡大することができる。
【0024】 請求項5記載の考案によれば、2cm乃至0.5mmφと比較的様々な大きさ の鱗片状体が含まれているので、さらに削り節と同様な外観を呈する削りとろろ 昆布が得られるし、2cm乃至0.5mmφの鱗片状体が概略4対5対1の重量 割合で分布しているので、より削り節に似た感じを受ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による削りとろろ昆布の第1の実施の態
様を示す図である。
【図2】同実施の態様の鱗片状体の拡大図である。
【図3】第1及び第2の実施の態様のとろろ昆布の製造
工程の中途で使用する積層体を示す斜視図である。
【図4】第2の実施の態様のとろろ昆布の製造行程に使
用する削り節製造機の一部を示す図である。
【図5】第2の実施の態様を示す図である。
【図6】従来のとろろ昆布の製造工程を示す図である。
【図7】従来のとろろ昆布の製造工程の中途で使用する
積層体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 積層体 1b 積層上面 1c 積層側面 2 鱗片状体 5 チップ状体

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原藻昆布の積層体をそれの全周囲から研
    削して得られた複数の小切片状体からなる削りとろろ昆
    布。
  2. 【請求項2】 原藻昆布の積層体の積層側面を研削して
    得られた複数のチップ状体からなる削りとろろ昆布。
  3. 【請求項3】 原藻昆布の積層体の積層側面を研削して
    得られた複数のチップ状体を有し、これらチップ状体の
    長辺が1mm乃至4.5cmの範囲内のほぼ均一な大き
    さである削りとろろ昆布。
  4. 【請求項4】 原藻昆布の積層体をそれの積層上下面の
    少なくとも一方から研削して得られた複数の鱗片状体か
    らなる削りとろろ昆布。
  5. 【請求項5】 原藻昆布の積層体をそれの積層上下面の
    少なくとも一方から研削して得られた複数の鱗片状体を
    有し、これら鱗片状体のうち大きさが2cm乃至1cm
    φのものが約40重量%、1cm乃至2mmφのものが
    約50重量%、2mm乃至0.5mmφのものが約10
    重量%含まれる削りとろろ昆布。
JP1997004511U 1997-05-14 1997-05-14 削りとろろ昆布 Expired - Lifetime JP3043417U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013192463A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Sotatsu:Kk 削り昆布の製造方法および昆布削り機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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