JP3043268U - 通信線引留具および通信線引留補助具 - Google Patents

通信線引留具および通信線引留補助具

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JP3043268U
JP3043268U JP1997001325U JP132597U JP3043268U JP 3043268 U JP3043268 U JP 3043268U JP 1997001325 U JP1997001325 U JP 1997001325U JP 132597 U JP132597 U JP 132597U JP 3043268 U JP3043268 U JP 3043268U
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JP1997001325U
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Inventor
昌二 安富
創 干野
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大倉電機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上からの通信線引留作業を可能にする。 【解決手段】 引留具10には通信線を支持する補助線
の先端9aが巻き付けられて固定される。引留具10の
先端には引留補助具21が固定されていて、この引留補
助具21の二重ループ部分を電柱2のフック7に引っ掛
ける。二重ループは前記補助線を引っ張ることによって
ループ径が縮小されるので、引留補助具21はフック7
に確実に締め付けられる。引留補助具21の二重ループ
は張力をかけるまでは径が大きいので、地上から操作棒
等を用いてフック7に引っ掛けることは容易である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、通信線引留具および引留補助具に関し、特に、通信用架空線路から 通信線を分岐して加入者宅に引込む際に使用する通信線引留具および該通信線引 留具とともに使用される引留補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気通信用または光通信用の通信線を架空線路から加入者宅に引込むための通 信線の引留方法の一例を図7に示す。同図において、通信用の架空線路1は電柱 2と他の電柱(図示しない)間に張架される。この架空線路1から加入者宅に通 信線を引込む場合、架空線路1の途中に設けられたクロージャ3から通信線8を 引き出す。通信線8には該通信線を支持する補助線5,9が一体に抱き合わされ ている。
【0003】 前記補助線5は次のようにして電柱2に固定し(引留め)ている。まず、補助 線5に通信線引留具(以下、単に「引留具」という)6を接続し、この引留具6 先端のループ部分を電柱2のフック7に引っ掛ける。一方、引込用通信線8の補 助線9の一端は引留具10を介してフック7に引っ掛けられ、他端は引留具11 を介して加入者宅の建造物12に設けられたフック13に引っ掛けられる。クロ ージャ3から引き出された引込用通信線8は建造物12内に引込まれる。
【0004】 引込用通信線8は車道14上を横切って布設される場合がある。この場合には 交通に支障がないよう、引込用通信線8が車道14から5m以下に垂れ下がらな いようにしなければならないし、歩道15上を横切る場合には2.5m以下に垂 れ下がらないようにしなければならない。換言すれば、フック7およびフック1 3はそれぞれ地上から5mおよび2.5m以上の高さに設置される。
【0005】 図8は、電柱2に設けられたフック7および該フック7に引っ掛けられた引留 具を示す斜視図である。フック7はベース16を介してボルト16aによって電 柱2に固定されている。引留具10はその先端にループ部分つまり掛環部材17 を有していて該掛環部材17がフック7に引っ掛けられる。引留具10は中央と 両端部とに突起部18,19,20を有していて、補助線9はその一端9aを前 記突起部18〜19に巻回すことによって引留具10に固定している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の通信線の引込み作業に関しては、次のような問題点があった。上述のよ うにフック7やフック13は高所に設置されているため、該フック7,13に引 留具6や引留具10,11を引っ掛ける作業は高所での作業となる。一般に、高 所作業は、作業者がバケット車に乗って安定した足場を確保した後で行われる。 しかし、道路事情により、かならずしもバケット車を使用して作業を行えない。 バケット車を使用できない場合には、やむをえず梯子を使っての作業となるが、 この場合、梯子が安定するように足場をならしたり、建造物側での梯子の保持を 確認したりする作業が必要となる。また、実際の作業においてもバケット車上で の作業と比較して不安定な足場での作業となるため、作業能率の向上を図ること ができない。
【0007】 また、木製の電柱(木柱)においては、建柱環境によっては電柱の経年劣化を きたしており、作業者が上って作業するには強度が十分でない場合も考えられる 。電柱に上らず、地上から操作して引留具を電柱のフックに引っ掛ける作業(地 上アクセス)も考えられるが、引留具先端の掛環部材17のループが小さいため にこのような地上アクセスも困難である。
【0008】 本考案は、上記問題点を解消し、地上アクセスによって電柱のフックに容易に 引っ掛けることができ、しかもフックへの確実な固定を保証することができる引 留具および引留補助具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決し、目的を達成するための本考案は、通信線引留補助具にお いて、複数巻きされた無限ループを有する点に第1の特徴があり、かつ、前記無 限ループの一部に通信線引留具との接続用部分を形成した点に第2の特徴がある 。さらに前記接続用部分がループに形成されている点に第3の特徴がある。また 、前記無限ループには、少なくともその一部に該無限ループを束ねて形状を保持 するためのチューブが被せられている点に第4の特徴がある。
【0010】 また、本考案は、通信線を支持するための補助線を所望位置に固定するための 通信線引留具において、前記補助線を保持するための引留具本体と、接続用部分 を介して前記引留具本体に固定された前記第1ないし第4の特徴のいずれかを有 する通信線引留補助具とを具備した点に第5の特徴がある。
【0011】 また、本考案は、前記引留具本体が樹脂製であり、前記通信線引留補助具はそ の接続用部分が前記引留具本体の成型時に一体に埋設されて該引留具本体に固定 された点に第6の特徴がある。
【0012】 さらに、本考案は、前記引留具本体が樹脂製であり、該引留具本体の成型時に 一体に埋設されることによって固定された掛環部材を具備し、前記第1ないし第 3の特徴のいずれかを具備した通信線引留補助具の接続用部分が前記掛環部材を 介して前記引留具本体に固定された点に第7の特徴がある。
【0013】 第1ないし第4の特徴を有する通信線引留補助具によれば、接続用部分を介し て無限ループの一部に接続する通信線引留具を引っ張ることにより、無限ループ の径は縮小され、この無限ループ内を貫通する物体、例えば通信線引留めのため に電柱に設けられているフックは該無限ループによって締め付けられる。なお、 第2の前記チューブは無限ループの形状を保持する機能を果たし、前記フックに 無限ループを引っ掛けるための操作を容易にする。
【0014】 第5ないし第7の特徴によれば、前記第1ないし第4のいずれかの特徴を有す る通信線引留補助具を有しているので、例えば電柱のフックをこの通信線引留具 で固縛することにより、補助線を介して通信線をこの電柱に引き止めることがで きる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下に、図面を参照して本考案を詳細に説明する。図1は本考案に係る引留具 の一実施形態を示す斜視図、図2は引留具の要部断面平面図、図3は引留具の側 面図であり、図8と同符号は同一または同等部分を示す。図1〜図3において、 引留具10に組み込まれている引留補助具21は、スリーブ21cで中間部を固 縛されて形成された2つの環状部(ループ)をもち、全体として略8字形状をな している。該引留補助具21の一方のループ21aは引留具10の本体10aに 埋設されていて(図2,図3参照)、該引留具10の本体10aと一体をなして いる。引留具10の本体10aは、例えば塩化ビニール樹脂で製作され、前記ル ープ21aは、樹脂成型時に引留具10の本体10a内に埋設される。
【0016】 他方のループつまりフック7に引っ掛けられる側のループ21bは前記掛環部 材17(図8)と異なり、2重のループをなしている。2重に巻かれたループ2 1bはその形状がくずれないようにチューブ22が被せられているのが望ましい 。ループ21bはフック7に引っ掛けられるまでは、図2に示すようにその径が できるだけ大きい方が好ましい。フック7に引っ掛けることが容易だからである 。ループ21bをフック7に引っ掛けた後は、張力を加えることによってループ 21bの径が小さくなり、引留補助具21はフック7にしっかりと固定される。 すなわち、ループ21bは複数巻きされた線の一部を引っ張って張力がかけられ ると、ループ径が縮小するように、無限ループに形成されている。
【0017】 図4は、引留補助具21のループ21bを極端に大きくした例を示す。同図に おいて、引留補助具21のループ21bは、フック7を介さず、電柱2に、その の上部から直接引っ掛けてあり、引留具10を引っ張って張力Tを加えることに よりループ21bの径は縮小され、電柱2に堅く締め付けられる。
【0018】 引留補助具21は屋外での使用に耐え得るだけの耐候性を有し、かつ、上述の ように張力によりループ21bが変形し得るような柔軟性のある素材を選択して 製作する。例えば、1mm〜2mm程度の鋼線、または1mm〜4mm程度のワ イヤロープつまり撚り線を使用できる。抗張力や耐候性の観点から、通信線を支 持する補助線と同様の材質の素材が引留補助具21として好ましい。
【0019】 次に、本考案の第2の実施形態を説明する。図5は第2の実施形態を示す斜視 図である。この実施形態では、引留補助具21を引留具10と同時成型して一体 とするのではなく、引留具10とは別部材として適用する。すなわち、引留具1 0と一体に形成された掛環部材23を引留補助具21のループ21aに通して使 用する。掛環部材23は、図8に示した掛環部材17と同様、従来から引留具1 0の補助部材として使用されているものである。この掛環部材23は、一部分2 3aが、該掛環部材23を構成する素材である鋼線のばね性によって他の部分2 3bに押圧されてループを形成している。したがって、この押圧部分を開放する ことによってその開放された部分を通してループ21aを該掛環部材23と係合 させることができる。すなわち、必要に応じて、既存の部材である掛環部材23 と略8字形状の引留補助具21とを組み合わせて使用できる。
【0020】 引留具10に、別体である引留補助具21を組み合わせて使用する場合の変形 例を説明する。図6は引留具10と掛環部材17との接続部を示す平面図である 。同図に示すように、この変形例では開放部分を有しないループ状の中間部材、 つまり図8に示した従来の掛環部材17に引留補助具21を接続している。同図 に示すように、掛環部材17は開放部をもたないループであっても、柔軟性を有 する素材を選択することにより、2つの閉鎖ループを接続するための周知の手法 を利用して容易に結合できる。
【0021】 上述の引留補助具21を電柱2のフック7や加入者宅の建造物に設けられるフ ックに引っ掛ける場合、例えば、先端に挟持具を設けた長い柄の操作棒を用いる ことによって地上から作業を行うことができる。前記挟持具としては、ばね力に よって物体を挟むために一般に用いられる周知の器材を適用できる。
【0022】 上記実施形態では、引留補助具21は2つのループをもったものとしたが、本 考案は、この形態に限定されない。すなわち、上述のように2つのループをもつ のは、1本の鋼線またはワイヤロープで引留補助具を製作するのがより容易であ るためである。したがって、本考案では、引留補助具は少なくとも2重以上に巻 かれた一方のループ21bを有していればよく、スリーブ21cから後方、つま り引留具10に埋め込まれる部分は、ループに限らず任意の形状をとることがで きるし、要は、2重以上に巻かれたループが引留具に固結されていればよいし、 2重以上に巻かれたループが、既存の掛環部材と結合できる形状でありさえすれ ばよい。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1ないし請求項7の考案によれば、複 数巻きされた無限ループ部分を、その径を比較的大きくした状態で電柱等のフッ クに引っ掛けることができるので、地上からの通信線引留め作業が可能になる。 また、引留具本体を引っ張る操作をすることによって無限ループ部分の径が縮小 され、電柱等のフックは締め付けられるので、通信線の架線張力が小さくなった り、強風、着雪落下、地震等による通信線のダンシングが起きても引留補助具の 無限ループがフックから外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施形態に係る引留補助具を含む
引留具の斜視図である。
【図2】 引留補助具および引留具の要部断面平面図で
ある。
【図3】 引留補助具および引留具の側面図である。
【図4】 引留補助具の締め付け状態での平面図であ
る。
【図5】 本考案の第2の実施形態に係る引留補助具を
含む引留具の斜視図である。
【図6】 引留補助具と引留具の掛環部材との接続の一
例を示す要部平面図である。
【図7】 通信線の引留め態様を示す概要図である。
【図8】 従来の引留具を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…電柱、7,11…フック、 10…引留具、 10
a…引留具本体、 17,23…掛環部材、 21…引
留補助具、 21a…ループ、 21b…無限ループ、
21c…スリーブ、 22…チューブ
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数巻きされた無限ループを有し、該無
    限ループの一部が通信線引留具に接続されて使用される
    ことを特徴とする通信線引留補助具。
  2. 【請求項2】 前記無限ループの一部に通信線引留具と
    の接続用部分を形成したことを特徴とする請求項1記載
    の通信線引留補助具。
  3. 【請求項3】 前記接続用部分がループに形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の通信線引留補助具。
  4. 【請求項4】 前記無限ループには、少なくともその一
    部に該無限ループを束ねて形状を保持するためのチュー
    ブが被せられていることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の通信線引留補助具。
  5. 【請求項5】 通信線を支持するための補助線を所望位
    置に固定するための通信線引留具において、 前記補助線を保持するための引留具本体と、 接続用部分を介して前記引留具本体に固定された請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載された通信線引留補
    助具とを具備したことを特徴とする通信線引留具。
  6. 【請求項6】 前記引留具本体が樹脂製であり、前記通
    信線引留補助具はその接続用部分が前記引留具本体の成
    型時に一体に埋設されて該引留具本体に固定されたこと
    を特徴とする請求項5記載の通信線引留具。
  7. 【請求項7】 前記引留具本体が樹脂製であり、 該引留具本体の成型時に一体に埋設されることによって
    固定された掛環部材を具備し、 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された通信線
    引留補助具の前記接続用部分が前記掛環部材を介して前
    記引留具本体に固定されたことを特徴とする通信線引留
    具。
JP1997001325U 1997-02-18 1997-02-18 通信線引留具および通信線引留補助具 Expired - Lifetime JP3043268U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0531137U (ja) * 1991-09-26 1993-04-23 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP2009195016A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Iwabuchi Corp 架空引込線の道路横断引込装置

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