JP3071547U

JP3071547U - テント等の綱張り用具

Info

Publication number: JP3071547U
Application number: JP2000001284U
Authority: JP
Inventors: 克嘉土井
Original assignee: 有限会社アルゴノーツ
Priority date: 2000-03-07
Filing date: 2000-03-07
Publication date: 2000-09-14
Anticipated expiration: 2006-03-07

Abstract

(57)【要約】【課題】テント等の設営における綱張りを簡単に能率
よく行えるようにする。【解決手段】長方形をなす本体板１の一端部に、設営
に用いるポールへの差込孔３を設け、それより他端部に
かけて、順次、張綱10の挿通孔と、一側に開口６した張
綱の掛け孔５とを間隔をおいて設け、そして、差込孔３
と掛け孔５との間の両側部に、張綱10を掛け合わせるガ
イド凹部７，８を設ける。アンカーに結んだ張綱10は、
挿通孔４に通し、そして、挿通孔４よりアンカーに至る
側の張綱10ａをガイド凹部７から挿通孔４より出た引き
締め側の張綱10ｂの上を越して他方のガイド凹部７に掛
け回した後、掛け孔５に係合させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キャンプ等において、テントやタープ等を設営するときに用いる張綱（細引き）の張りの調節と固定を行うための綱張り用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

キャンプ等においては、テントやタープ等を設営することが行われている。テント等には種々形式の異なるものがあるが、多くの場合、天幕をポールで支持するものが用いられている。この種のテント張りでは、立てたポールの上端部を地中に打設したペック（アンカー）に張綱で固定するようにしている。

【０００３】この張綱による固定にあたっては、従来、板状のものに間隔をおいて２個の孔あるいは３個の孔を設けたいわゆる自在（調節具）を用い、張綱（細引き）の輪を作り、自在をずらしてその輪を調節して綱張りを行っていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この自在を用いた張綱の張設では、引締め側の綱を引きながら自在をずらして張らなければならないため、強く張るには熟練と力が必要であった。最近ではオートキャップの普及により、大きなテントやタープが利用されるようになり、益々より強く張綱を張ることが要求されている。また、一度張っても、風などの強い力がテントやタープにかかると、自在がずれて張綱が弛んでしまうことがあり、この用具の改善が求められていた。

【０００５】本考案は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、張綱が大きな力を要さずに簡単に強く張れるとともに、張る力を調節でき、また、弛めたいとき以外は弛むことがないとともに、解くことも容易であり、安価に製作でき、長く使用することのできるようにした、綱張り用具を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するための本考案の構成について、添付の図面を参照して説明すると、本考案の綱張り用具は、長方形をなす本体板１に、その一端部から他端部へと、テント等のポール12への差込孔３と、張綱10の挿通孔４と、本体板１の一側に開口６した張綱10の掛け孔５とを順次間隔をおいて設けるとともに、上記挿通孔４と掛け孔５との間の本体板１の両側に、張綱10を掛け合わせるガイド凹部７，８を設けたことを特徴とするものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1、図２は、本考案の１実施態様を示した斜視図、図3、図４は本考案用具への張綱の掛け合せの状態を示し、図５は本考案用具を用いたテント張りの一例を示したものである。

【０００８】図1.、図２において、１は綱張り具の本体板で、長方形の板材をへの字状に屈曲して、その屈曲部２からの一方が短尺部１ａに他方が長尺部１ｂに形成されている。本体板１の一端部にあたる上記短尺部１ａには、テント張り等で立設するポール12（図5参照）への差込孔３が設けられている。

【０００９】また、上記長尺部１ｂには、差込孔３と所要の間隔をおいた屈曲部２寄りの個所に張綱10の挿通孔４が設けられているとともに、本体板１の他端部である長尺部１ｂの端部には、張綱10の掛け孔５が、長尺部１ｂの一側部に抜ける、掛け孔５の径より狭い開口６を有して設けられている。そして、上記挿通孔4に近い位置の一側部には、張綱10を掛け合せる弧状の第１のガイド凹部７が、同じく他側部の上記凹部７と掛け孔５の間の位置の他側部には、同じく張綱10を掛け合わせる弧状の第２のガイド凹部８が設けられている。なお、９は長尺部１ｂの端末に形成された面取凹部である。

【００１０】次に、上記綱張り具の使用例について説明する。綱張り具は図５に示すように、天幕11を支えるポール12の先端部に、屈曲した外面側ａを上向きにした状態で差込孔３を係合して取り付ける。そして、地盤に打設したペッグ等のアンカー13 に結び付けた張綱10の先の方を綱張り用具１に掛け回して止着する。

【００１１】綱張り用具に張綱10を掛け回すには、まず、図３に示すように、ペッグ等のアンカー13に結合した張綱10を、本体板１の屈曲した内面ｂ側から長尺部１ｂの挿通孔４に差し入れて外側面ａへと通す。ついで、図４に示すように、アンカー13 から挿入孔４に至る張り側となる張綱10ａを、挿通孔４に近い方の第１のガイド凹部７から、外面側ａに出ている引き締め側にある張綱10ｂの上を越して他側の第２のガイド凹部８へと掛け回して、本体板１の内面側ｂから開口部６を通って掛け孔５と掛け合わせる。

【００１２】この状態で引き締め側の張綱10ｂをテント等を張る方向（ポール12を起こす方向）に引けば、張綱10は本体板１を通して引っ張るため、滑車の原理で弱い力で強く引くことができ、張綱10は緊張することになる。そして、張綱10は緊張すればするほど本体板１との摩擦が大となっていくので、弛むことがなく緊張が保持される。張綱10を弛める場合は、引き締め側の張綱10ｂの仮止めをほどき、張り側の張綱10ａを掛け孔５よりはずしてやれば単に弛めることができ、ほどくことができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、張綱を、挿通孔に通して、2個所のガイド凹部と掛け孔に掛け回し、あとは張り側の張綱をただ引くだけの簡単な操作で、滑車の原理により弱い力で強く張ることができ、しかも、弛めたい時以外は弛まないという機能が発揮されるとともに、弛めたいときやすばらしいときは、張り側の張綱を掛け孔からただはずすためで簡単にでき、女性や子供でもテント等の張り作業が簡易、迅速にできる。

【００１４】そして、綱張り用具は構造が極めて単純で複雑な可動部分がなく、安価に製作でき、永く使用できる。さらに、張綱に無理な負荷をかけることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案綱張り用具の外面側からみた斜視図であ
る。

【図２】同内面側からみた斜視図である。

【図３】本体板の挿通孔に張り綱を通した状態を示す斜
視図である。

【図４】本体板に張綱を掛けまわした状態を示す斜視図
である。

【図５】テント張りの一例を示す側面図である。

【符号の説明】

１綱張り用具の本体板３差込孔４挿通孔５掛け孔６開口部７第１のガイド凹部８第２のガイド凹部張綱 10ａ引り側 10ｂ引き締め側 11 天幕 12 ポール 13 アンカー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長方形をなす本体板に、その一端部から
他端部へと、テント等のポールへの差込孔と、張綱の挿
通孔と、本体板の一側に開口した張綱の掛け孔とを順次
間隔をおいて設けるとともに、上記挿通孔と掛け孔との
間の本体板の両側部に、張綱を掛け合わせるガイド凹部
を設けたことを特徴とする、テント等の綱張り用具。