JP3043180B2 - 成形食品 - Google Patents

成形食品

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JP3043180B2
JP3043180B2 JP4122699A JP12269992A JP3043180B2 JP 3043180 B2 JP3043180 B2 JP 3043180B2 JP 4122699 A JP4122699 A JP 4122699A JP 12269992 A JP12269992 A JP 12269992A JP 3043180 B2 JP3043180 B2 JP 3043180B2
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博 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーンフレークやパフ
スナック等の可食素材片が、結着剤を介して成形された
成形食品に係り、更に詳しくは、非密封包装状態におい
ても、長期保存中、水分量が安定した、携帯や喫食に便
利なソフトタイプの成形食品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コーンフレーク,膨化米等のシ
リアル類や、粟等の乾燥穀類、乾菓類、種実類等の可食
素材片を、結着剤を介して一定の形に成形した成形食品
としては“おこし”や“グラノラバー”等がよく知られ
ている。
【0003】このうち、おこしは、砂糖と水飴を、12
8〜133℃に煮詰め、その中に加熱乾燥させた米、
粟、麦等を混合した後、火からおろし、熱いうちに成
形、切断し、次いで冷却することにより製造される。こ
のようにして得られる菓子は、硬い食感が特長であるた
め、原料が熱いうちに混合、成形及び切断を行う必要が
ある。
【0004】また、グラノラバーは、例えば、特公昭6
4−5855号公報に記載されているように、穀類、種
実類等と結着剤及びD.E5以下の澱粉加水分解物とか
らなる生地を成形し、130〜200℃程度で焼成して
得られるものである。この製造法は、焼成時に穀類等が
発泡したり、結着剤の糖類が溶出したりすることによる
製品の型崩れを防止するために、低DEの澱粉加水分解
物を添加し、サクサクした食感となるようにしている。
【0005】また、グラノラバーの他の製造法として
は、特開昭59−213361号公報記載の方法が挙げ
られる。この方法は、ふすま等の食用繊維と、油脂,甘
味料,乳原料,ヨーグルト,香辛料とを混合し、37.
8〜51.7℃で押し出し成形を行うものである。この
方法で得られるグラノラバーも、パリパリとした食感の
菓子とするために、予め食用繊維に油脂を吸着させた後
他の原料と混合して、加熱、押し出し成形し、放冷して
他原料の水分が食用繊維に吸着されるのを防止してい
る。
【0006】上記のように、従来のおこしやグラノラバ
ーは、硬い食感を有するのが特長で、水分を2〜5%程
度に抑えるために加熱工程を必要としている。しかしな
がら、上記おこしやグラノラバーは、保存中、吸湿して
ベトベトになったり、油脂分が酸化して風味が悪くなる
等の問題があるため、アルミ等をラミネートした空気、
光遮断性の高い包装材料で密封する必要がある。また、
包装をいったん開封すると、吸湿、酸化等の劣化が進む
ため、開封後は早く食べきってしまわなくてはならな
い。
【0007】また、これらの食品は、その硬い食感故に
幼児や高齢者には喫食しづらく、また、喫食中割れたか
けらがボロボロとこぼれて周囲が汚れるという欠点があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、簡素な非密封性の包装であっても長期保存中、品
質が安定した、また、ソフトな食感を有する成形食品を
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、可食素材
片が結着剤を介して成形されてなる水分量6〜15重量
%の成形食品であって、前記結着剤として、成形食品全
体重量中、糖質甘味料が20〜40重量%、糖アルコー
ルもしくはオリゴ糖が10〜20重量%、油脂が5〜2
0重量%含有されていることを特徴とする成形食品によ
って達成される。
【0010】本発明の成形食品は、可食素材片を、所定
割合の糖質甘味料と糖アルコールもしくはオリゴ糖と油
脂とを含有する結着剤で、結着、成形することにより、
完全に密封されていない包装形態であっても、水分含有
量の変化が小さく、品質的に安定し、また、ソフトな食
感を有する成形食品である。
【0011】次に、本発明を詳しく説明する。本発明に
用いる可食素材片としては、コーンフレーク、米もしく
は麦のパフスナック等のシリアル類や、即席麺屑、豆
類、種実類、乾菓類、乾燥野菜、乾燥魚・肉類、菓子類
等が挙げられる。これらは、目的に応じて単品でも数種
組み合わせて使用してもよい。
【0012】また、上記菓子類としては、キャンディ、
膨化菓子、ガム、豆菓子、およびクラッカーやビスケッ
ト等のような焼菓子等が挙げられ、これらも単品もしく
は数種組み合わせて用いればよい。
【0013】次に、本発明で用いる糖質甘味料として
は、ぶどう糖、果糖等の単糖類や、蔗糖、乳糖、麦芽糖
等の少糖類や、水飴、粉飴、異性化糖等の澱粉糖や蜂蜜
等が挙げられる。これらは、目的に応じて単独でも数種
組み合わせて使用してもよい。
【0014】これら糖質甘味料の配合量は、成形食品全
体重量中、20〜40重量%(以下、%と記す)であ
る。糖質甘味料が20%未満だと、物性的にもろく、成
形性が困難になると共に風味が劣る。逆に、40%を超
えると、風味は甘くなり、物性面で固めに仕上がる。
【0015】次に、本発明で用いる糖アルコールとして
は、ソルビトール、マルチトール、D−キシロース等が
挙げられる。また、オリゴ糖としては、イソマルトオリ
ゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクツロース、ガラクトオリ
ゴ糖、大豆オリゴ糖等が挙げられる。これらは、単品で
も数種組み合わせて使用してもよいが、糖アルコールと
オリゴ糖とを併用すると、より良好な結果が得られる。
【0016】また、配合量は、成形食品全体重量中、1
0〜20%である。糖アルコールもしくはオリゴ糖が1
0%未満だと、経日と共に成形食品の水分が減少し、固
くなっていく。逆に、20%を超えると、水分が多く、
柔くて湿った感じの物性となり、また、吸湿しやすい。
【0017】また、油脂としては、バター,ラード等の
動物性油脂や、サラダ油,マーガリン,植物硬化油,カ
カオ脂等の植物油脂の他、乳脂を原料とする生クリー
ム,サワークリーム,チーズ等や、ナッツペースト等の
植物油脂を多量に含有する食品等が使用される。これら
は、目的とする風味に応じて適宜使用すればよい。
【0018】また、配合量は、油脂換算で成形食品全体
重量中5〜20%である。油脂が5%未満だと、成形
時、原料混合物が製造装置等に付着し易く、作業性が悪
くなる。また、喫食時においても手等に付着し易い。逆
に、20%を超えると、成形時、可食素材素材片同士の
結着性が低下する。また、喫食時には、油っぽくなり満
足のいくものが得られない。
【0019】次に、上記各原料を用いて、本発明の成形
食品は、例えば、次のように製造される。すなわち、こ
れらの原料を略均一となるように混合し、適宜型に充填
して押圧等により成形し、成形食品とする。
【0020】本発明の成形食品としては、例えば、図1
に示すように、1口サイズの立方体に成形した成形食品
が挙げられる。このようにして得られた成形食品は、例
えば、図2に示すようにパケットシール包装し、これを
数個まとめて更に包装し、製品化される。また、包装形
態は、パケットシール包装以外の包装形態でもよい。
【0021】また、上記成形食品中には、必要に応じ
て、各種調味料、粉末果汁、洋酒類、エキス類、着香
料、着色料、乳化剤、安定剤等を適宜添加してもよい。
【0022】このようにして得られた成形食品の全体水
分量は、6〜15%に調整されている。水分が6%未満
だと、物性的に硬いものとなり、喫食時、ソフトな食感
が得られない。逆に、水分が15%を超えると、柔くな
りすぎ、可食素材片の良い物性が消される。また、包装
紙への付着等、問題を生じる。
【0023】また、この水分は、原料中の水分でもよ
く、あるいは加水して調整するようにしてもよい。ま
た、加水するときの水を果汁、エキス、酒類等に代えて
も良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の成形食品は、特
定配合の糖質甘味料と糖アルコールもしくはオリゴ糖と
油脂とを用いて可食素材片を結着、成形していることに
より、ソフトな食感でありながら日持ちがよく、簡素な
非密封性の包装形態であっても、乾燥もしくは吸湿しに
くく、水分量が安定しており、また、油脂の劣化もな
く、長期保存性に優れている。したがって、一口サイズ
のキャラメル様の形態の成形食品としたときも、密封包
装にする必要がないので包装を簡略化でき、新しい形態
の成形食品を提供できる。
【0025】また、水分を従来の成形食品よりも高くし
ているのでソフトな食感を有する。また、従来の成形食
品のように、加熱乾燥工程を経る必要がなく、成形工程
に引き続き包装工程に移ることができるので、生産効率
を向上させることができる。また、加熱乾燥工程に伴う
風味の変化を防止することができる。
【0026】
【実施例、比較例】次に、本発明を実施例を挙げて具体
的に説明する。表1,表2に示す組成で原料を混合し、
20×20×15mmに成形後、図2に示すようにパケ
ットシール包装を行い、次の評価を行った。
【0027】〔乾燥試験〕上記成形食品を、40℃ふ卵
器に入れ、3週間保存した後、Kett水分計(FD2
20型,100℃,15分)にて水分を測定した。
【0028】〔吸湿試験〕上記成形食品を、恒温恒湿機
(35℃,湿度70%)に入れ、3週間保存した後、K
ett水分計(FD220型,100℃,15分)にて
水分を測定した。
【0029】〔官能試験〕上記試験後の成形食品を、そ
れぞれ専門パネラー25名にて喫食し、風味、食感を下
記の基準にて評価した。 ◎ … 良好 ○ … 普通 △ … やや不良 × … 不良 以上の結果を表1,表2にあわせて示す。
【0030】
【表1】
【表2】
【0031】表1,表2の結果から、実施例の成形食品
は、保存中、吸湿もしくは乾燥することがなく、水分量
が安定しており、また、風味が良好で、ソフトな食感を
維持していた。これに対し、比較例の成形食品は、保存
中、水分量の変動が大きく、また、食感が悪かったり、
油が劣化して風味が悪かったりして好ましくなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形食品の一例を示す説明図。
【図2】本発明の成形食品を包装した一例を示す説明
図。
【符号の説明】
1 成形食品 2 包装紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可食素材片が結着剤を介して成形されて
    なる水分量6〜15重量%の成形食品であって、前記結
    着剤として、成形食品全体重量中、糖質甘味料が20〜
    40重量%、糖アルコールもしくはオリゴ糖が10〜2
    0重量%、油脂が5〜20重量%含有されていることを
    特徴とする成形食品。
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JP4850232B2 (ja) * 2008-12-05 2012-01-11 日本製粉株式会社 剥皮焙煎小麦粒を使用したおこし様食品

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渡辺長男ら編「製菓事典」株式会社朝倉書店(1981−10−30)p.106

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