JP3042777U

JP3042777U - 浴用等の洗浄具

Info

Publication number: JP3042777U
Application number: JP1997003764U
Authority: JP
Inventors: 正石崎
Original assignee: 有限会社正栄工業
Priority date: 1997-04-22
Filing date: 1997-04-22
Publication date: 1997-10-31
Anticipated expiration: 2003-04-22

Abstract

(57)【要約】【課題】入浴等において、石鹸を手から滑り落ちにく
くすると共に、そのままこすりつけて使用し、良好な泡
立ちや肌ざわり、および洗浄力を得る。【解決手段】固形石鹸１とこの石鹸１を被覆し封入す
る袋体２とからなり、この袋体２を、連続する気泡３を
多数有する海綿状の所定厚みの発泡ウレタン樹脂シート
４により形成せしめたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は特に入浴時等に身体を洗うのに適した浴用等の洗浄具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

入浴時に身体を洗う場合、一般に石鹸をへちまやタオルにこすりつけるか、あるいは石鹸をそのまま身体に塗りつけるようにして洗う場合が多い。この際、石鹸はお湯や水で濡らして使用に供されるが、濡れた石鹸は非常に滑り易いことから、持ちにくく、また落とし易いという欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は叙上の如き実状に対処し、濡らしても滑りにくく、またそのままこすりつけることにより身体洗いができ、しかも肌ざわりや泡立ちも良好な洗浄具を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案の洗浄具の特徴は、固形石鹸とこの石鹸を被覆し封入する袋体とからなり、この袋体を、連続する気泡を多数有する海綿状の所定厚みの発泡ウレタン樹脂シートにより形成せしめたところにある。また、上記本考案の洗浄具において、上記袋体の一部を開閉自在となし、上記固形石鹸の交換を可能にすることも好適である。

【０００５】

【作用】

上記本考案の洗浄具においては、石鹸を海綿状発泡ウレタン樹脂シートからなる袋体にて包み込んでなることから、この袋体の弾力や凹凸によって濡れた石鹸でも手から滑り落ちにくく、また、そのまま身体にこすりつけたときには、上記海綿状発泡ウレタン樹脂シート表面の柔軟性や凹凸によって、従来の天然のへちまに比較しても、より滑らかな感触で良好な洗い心地を得ることができる。

【０００６】そして、洗浄力に関しても、上記発泡ウレタン樹脂シートの表面の凹凸とその気泡により生じる含有空気を核とした比較的大きな泡により大きな洗浄力を得ることができ、また、上記気泡の含有空気により石鹸表面に付着する水分が抑えられることから、水分吸着により石鹸分の溶出を少なくして、石鹸を無駄なく有効に使用することが可能となる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下さらに添付図面を参照して、本考案の実施の形態を説明する。

【０００８】図１は本考案実施形態の浴用等の洗浄具を示す斜視図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図であり、この実施形態の浴用洗浄具は、通常の固形石鹸１と、この石鹸１をほぼ隙間なく被覆して封入する袋体２とからなる。

【０００９】上記袋体２は、図２にも示すように表裏等に連続（連通）する気泡３を多数有する海綿状の発泡ウレタン樹脂シート４の周囲５を高周波等により溶着することにより形成されている。上記発泡ウレタン樹脂シート４は５ｍｍ前後、好ましくは３〜１０ｍｍ程度の厚みを有し、通常の洗浄用スポンジに比べかなり粗めの気泡３を均等に備えている。そしてさらに、上記発泡ウレタン樹脂シート４は、上記洗浄用スポンジと同じような柔軟性と弾力性を有している。

【００１０】また、上記袋体２は、この例では周囲５が完全に溶着されることによって、石鹸の取り出しができない使い捨て式となっているが、上記周囲の一部にスリット状等の開口部を設けて開閉自在となし、石鹸の交換ができるようにすることも可能である。上記開口部は伸ばし拡げることにより石鹸の挿脱が可能であるが、この開口部に面ファスナーやチャックを付設することも可能である。

【００１１】しかして、上記本考案実施形態の洗浄具においては、石鹸１を海綿状発泡ウレタン樹脂シート４からなる袋体２にて包み込んでなることから、この袋体２の弾力や凹凸によって濡れた石鹸でも手から滑り落ちにくく、また、そのまま身体にこすりつけたときには、上記海綿状発泡ウレタン樹脂シート４表面の柔軟性や凹凸によって、天然のへちまに比較しても、より滑らかな感触で良好な洗い心地を得ることができる。

【００１２】そして、洗浄力に関しても、泡立ちがよく、上記発泡ウレタン樹脂シート４の表面の凹凸と気泡３により生じる含有空気を核とした比較的大きな泡により大きな洗浄力を得ることができ、また、上記気泡の含有空気により石鹸１の表面に付着する水分が抑えられることから、水分吸着により石鹸分の溶出を少なくして、石鹸１を無駄なく有効に使用することが可能である。

【００１３】以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案の洗浄具は洗面所等における手洗いにおいても同等の作用効果を生ずるものである。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の洗浄具は、固形石鹸とこの石鹸を被覆し封入する袋体とからなり、この袋体を、連続する気泡を多数有する海綿状の所定厚みの発泡ウレタン樹脂シートにより形成せしめたものであり、石鹸を上記海綿状発泡ウレタン樹脂シートからなる袋体にて包み込んでなることから、この袋体の弾力や凹凸によって濡れた石鹸でも手から滑り落ちにくく、また、そのまま身体にこすりつけたときには、上記海綿状発泡ウレタン樹脂シートの表面の柔軟性や凹凸によって、従来の天然のへちまに比較しても、より滑らかな感触で良好な洗い心地を得ることができ、さらに洗浄力に関しても泡立ちがよく、上記発泡ウレタン樹脂シートの表面の凹凸と気泡により生じる含有空気を核とした比較的大きな泡により大きな洗浄力を得ることができ、しかも、上記気泡の含有空気により石鹸表面に付着する水分が抑えられることから、水分吸着により石鹸分の溶出を少なくして、石鹸を無駄なく有効に使用しうる等、多くの優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施形態の浴用等の洗浄具を示す斜視図
である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１固形石鹸２袋体３気泡４発泡ウレタン樹脂シート５シートの周囲

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】固形石鹸とこの石鹸を被覆し封入する袋
体とからなり、この袋体を、連続する気泡を多数有する
海綿状の所定厚みの発泡ウレタン樹脂シートにより形成
せしめたことを特徴とする浴用等の洗浄具。
【請求項２】上記袋体の一部を開閉自在となし、上記
固形石鹸の交換を可能とした請求項１記載の浴用等の洗
浄具。