JP3042759U - ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボードの取り付け場所を簡単に変えることが
でき、形状を変更してソファ等の用途に容易に応用でき
るベッド。 【解決手段】 下方に開口した断面コ字状の嵌合部40ａ
を有するボード取付金具40がボード４，５の下端に固着
され、ベッド床体10，20の４辺を構成し断面が矩形をし
たフレーム11，21に前記ボード取付金具40を嵌合部40ａ
にて上方より嵌合して前記ボード４，５を立設したベッ
ド。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、形状を変えることで各種使用方法が考えられるベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にベッドには、横臥した人の頭部側にヘッドボードが立設されており、同 ヘッドボードは通常、マットレスを支持する床板の前壁（頭部側側壁）にネジ等 により固着され（実開昭６３−６６９５８号公報等）、ヘッドボードの下端は脚 部を構成していることも多い（実開昭６３−５０２５４号公報等）。

【０００３】 またフットボードを有するベッドの場合も床板の後壁に上記ヘッドボードと同 様に取り付けられる（実開昭６３−５０２５４号公報等）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

以上のようにヘッドボードおよびフットボードは、ベッドの前後に取り付けら れるものと決められ、床板の前壁および後壁に固着されているので、ベッドとし ての形状に固定されていて、他の用途例えばソファ等に利用することが簡単には できない。

【０００５】 本考案はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ボードの取り 付け場所を簡単に変えることができ、形状を変更してソファ等の用途に容易に応 用できるベッドを供する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段および作用効果】

上記目的を達成するために、本考案は、下方に開口した断面コ字状の嵌合部を 有するボード取付金具がボードの下端に固着され、ベッド床体の４辺を構成し断 面が矩形をしたフレームに前記ボード取付金具を嵌合部にて上方より嵌合して前 記ボードを立設したベッドである。

【０００７】 ボードはその下端に固着された取付金具の嵌合部をフレームに嵌合することで 簡単にベッド床体に取り付け立設できるので、ベッドとして使用する場合は、ベ ッド床体の４辺を構成するフレームの前辺にボード取付金具を嵌合してボードを 取り付けヘッドボードとし本来のベッドを形成し、他方ソファ等に使用する場合 は、フレームの一方の側辺の適当な箇所にボード取付金具を嵌合してボードを立 設して背もたれとし簡単に形状を変えることができ、ベッド以外の他の用途に応 用することが容易にできる。

【０００８】 別のボードを備えているときは、フレームの後辺にボード取付金具を介して取 り付けることでベッドのフットボードとして使用でき、フレームの側辺に取り付 けることでソファ等の背もたれとして使用でき、前記ボードとともに簡単に取り 付け場所を変えてベッド以外の他の用途に応用することが容易にできる。

【０００９】 請求項２記載の考案は、請求項１記載のベッドにおいて、前記ボード取付金具 の嵌合部に外側からネジを螺入して前記フレームにネジ先端を押しつけボードを 固定することを特徴とする。 ボードをフレームの所定箇所に取り付け、移動しないように確固として固定す ることが簡単にできる。

【００１０】 請求項３記載の考案は、請求項１または請求項２記載のベッドにおいて、前記 ボード取付金具は下方に開口した断面コ字状の嵌合部の一方の垂直壁を上方へ延 出して前記ボードの固着部とし、同固着部を前記ボードの下端縁に沿った内面に 固着したことを特徴とする。

【００１１】 ボード取付金具は嵌合部の一方の垂直壁を上方へ延出してボードの固着部とし ているので、同固着部とボードとをネジ等により固着する作業が容易にでき、固 着部をボードの下端縁に沿った内面に固着することで、ベッド床体より外側にボ ードを立設してマットレスの面積をベッド床体全面とすることができる。

【００１２】 請求項４記載の考案は、請求項１から請求項３のいずれかの項記載のベッドに おいて、前記ベッド床体が前後２分割された各分割床体の連結により構成され、 各分割床体が矩形をしたフレームを備えることを特徴とする。 ベッド床体が前後２分割されているので、移動が容易に行える。

【００１３】 請求項５記載の考案は、請求項４記載のベッドにおいて、前記各分割床体はそ れぞれのフレームの所定の一辺が互いに当接され、コ字状に屈曲されたジョイン ト金具が上方より前記フレームの当接した両辺を一緒に嵌合して両分割床体が連 結されることを特徴とする。 互いに当接したフレームをジョイント金具が嵌合することで、簡単に分割床体 を連結することができ作業が容易である。

【００１４】 請求項６記載の考案は、請求項４または請求項５記載のベッドにおいて、前記 ベッド床体の上に載置されるマットレスも前後２分割されたことを特徴とする。 マットレスの移動が容易であるとともに、分割床体それぞれに分割された各マ ットレスを対応させ、２組のソファを構成することができる。

【００１５】 請求項７記載の考案は、請求項６記載のベッドにおいて、前記ベッド床体およ び前記マットレスは、概ね前後３対７の長さの比に２分割されたことを特徴とす る。 前記のように２組のソファを構成したときに幅の異なる一人掛け用と二人掛け 用のソファとすることができ、用途を拡大することができる。

【００１６】

【考案の実施の形態】

以下本考案に係る一実施の形態について図１ないし図１６に図示し説明する。 図１および図２は、本実施の形態に係るベッド１の全体側面図および後面図で ある。 ベッド床体２の上にマットレス３が載置され、横臥した人の頭部側（前側）に ヘッドボード４が立設され、足部側（後側）にフットボード５が立設されている 。

【００１７】 ベッド床体２は、前後長さにして３対７の割合で前側分割床体10と後側分割床 体20に２分割されている。 前側分割床体10は、図４および図５に示すように断面矩形の角パイプ状のフレ ーム11が矩形に屈曲されて４辺を構成し、前後辺11ａ，11ｂ（左右方向に指向し た前後の辺）より左右辺11ｃ，11ｄ（前後方向に指向した左右の辺）の方が短く 、前後辺11ａ，11ｂ間に３本のクロスメンバー12，13，13が中央と左右辺寄りに それぞれ架設され、左右のクロスメンバー13，13間に金網14が張設されている。

【００１８】 前後辺と左右クロスメンバー13，13とで形成される矩形の４つの角部にそれぞ れ斜掛けに脚受金具15が金網14の下面に沿って架設され、前側左右の脚受金具15 ，15には支脚16，16が，後側左右の脚受金具15，15には支脚17，17が、それぞれ 上端を固着されて下方へ突設されている。

【００１９】 前２本の左右支脚16は、上端に雄ネジ16ａが突設され、下端にはキャスター18 が取り付けられており、前側左右の脚受金具15の中央に穿設された孔と溶接され たナット15ａに雄ネジ16ａを螺合して支脚16が取り付けられる。

【００２０】 後２本の左右支脚17は、上端に雄ネジ17ａが突設され、下端にはキャスターは 取り付けられず前記支脚16のキャスター18を含めた長さと同じ長さを有し、前側 左右の脚受金具15の中央に穿設された孔と溶接されたナット15ａに雄ネジ17ａを 螺合して支脚17が取り付けられる。

【００２１】 他方後側分割床体20は、図６および図７を参照して上記前側分割床体10と同じ 構造をしてサイズが倍以上に拡大された形状をしている。 ただし角パイプ状のフレーム21が矩形に屈曲されて構成された４辺のうち前後 辺21ａ，21ｂの方が左右辺21ｃ，21ｄより長尺となるように配置される。

【００２２】 したがって左右辺21ｃ，21ｄ間に３本のクロスメンバー22，23，23が中央と前 後辺寄りに架設され、前後のクロスメンバー23，23間に金網24が張設され、所定 角部にそれぞれ架設された４つの脚受金具25には支脚26（27）が雄ネジ26ａ（27 ａ）とナット25ａの螺合により突設されている。 後側の左右の支脚26の下端にはキャスター28が固着されている。

【００２３】 前側分割床体10と後側分割床体20は、前後合わせて前側分割床体10のフレーム 11の後辺11ｂと後側分割床体20のフレーム21の前辺21ａとを当接し、当接した両 辺をコ字状に屈曲されたジョイント金具30が左右２か所で上から嵌合し、両者を 連結してベッド床体２を構成する。

【００２４】 ヘッドボード４は、図８および図９に示すように角部が縁取りされた左右に長 尺の矩形板であり、ベッド床体２の左右幅と略等しい左右幅を有し、下部の左右 所定位置に通し孔４ａが上下に一対ずつ穿設されており、各通し孔４ａの外側開 口部にナット４ｂが埋設されている。 なおヘッドボード４の表側には薄い化粧板４ｃが貼設されナット４ｂを覆い隠 している。

【００２５】 このヘッドボード４の下端縁に沿った内面の左右の通し孔４ａ位置にボード取 付金具40がそれぞれ固着される。 ボード取付金具40は、図１２および図１３に図示するように側面視でｈ字状を なす板部材であり、下側部分が下方に開口した断面コ字状の嵌合部40ａであり、 同嵌合部40ａの一方の垂直壁を上方へ延出した上側部分はヘッドボードへの固着 部40ｂである。 断面コ字状の嵌合部40ａの内のりは、フレーム11の幅長に等しい。

【００２６】 固着部40ｂには、ヘッドボード４に穿設された上下一対の通し孔４ａに対応す る円孔40ｃが上下に穿設され、固着部40ｂと同一面をなす嵌合部40ａの垂直壁に はネジキリ40ｄが形成されている。

【００２７】 このボード取付金具40は、固着部40ｂをヘッドボード４の下端縁に沿った内面 に円孔40ｃと通し孔４ａを合わせて当接し、ボルト41を円孔40ｃと通し孔４ａに 貫通して通し孔４ａの奥に埋設されたナット４ｂに螺合し、ヘッドボード４の下 端縁にボード取付金具40を左右一対固着する。

【００２８】 またフットボード５は、図１０および図１１に示すように上記ヘッドボード４ と左右幅が異なり狭いことを除けば略同じ構造をしており、下部の左右所定位置 にナット５ｂが埋設された通し孔５ａが上下に一対ずつ穿設され、外側に化粧板 ５ｃが貼設されている。 そしてフットボード５の下端縁に沿って内面には、左右に一対ボード取付金具 40がボルト41により固着されている。

【００２９】 ボード取付金具40が左右に一対固着されたヘッドボード４は、前側分割床体10 のフレーム11の前辺11ａにボード取付金具40の嵌合部40ａを上から嵌合して立設 される。 ヘッドボード４をベッド床体２に対して中央に位置調整した後、ボード取付金 具40の嵌合部40ａに形成されたネジキリ40ｄにネジ42を螺入してフレーム11にネ ジ先端を押しつけヘッドボード４が動かないように固定する。

【００３０】 同様にしてフットボード５を後側分割床体20のフレーム21の後辺21ｂにボード 取付金具40を介して立設され、ネジ42で固定する。 以上の前側分割床体10と後側分割床体20とがジョイント金具30で連結され、前 側分割床体10にヘッドボード４が取り付けられ、後側分割床体20にフットボード ５が取り付けられた状態を図３が示している。

【００３１】 この連結されて構成されたベッド床体２の上に、前後長さにして７対３の割合 で前側マットレス３ａと後側マットレス３ｂに２分割されたマットレス３が敷か れ、図１および図２に示すベッド１が構成される。

【００３２】 ボード取付金具40は嵌合部40ａの一方の垂直壁を上方へ延出して固着部40ｂと し、同固着部40ｂをヘッドボード４およびフットボード５の下端縁に沿った内面 に固着するので、ベッド床体２より外側にはみ出してヘッドボード４およびフッ トボード５が立設され（図１参照）、ベッド床体全面をマットレス３の敷設面積 とすることができる。

【００３３】 図１および図２に示す状態では、マットレス３上に横臥した人の頭部側にヘッ ドボード４、足部側にフットボード５が配設されて本来のベッド１としての形状 をしている。 マットレス３は、前後長さにして７対３の割合で分割されているので、横臥し た人の腰部がマットレス３の分割された境目に位置することはないので、特に重 みの加わる腰部によってマットレス３が分離されてしまうことはない。

【００３４】 ネジ42を緩めるとヘッドボード４およびフットボード５は、上方に上げるだけ でボード取付金具40の嵌合部40ａがフレーム11，21から抜け、簡単にベッド床体 ２から外すことができる。 外したヘッドボード４およびフットボード５は、フレーム11，21の別の箇所に ボード取付金具40の嵌合部40ａを嵌合してネジ42を締め簡単に取り付けることが できる。

【００３５】 そこで図１に示す状態からフットボード５を後側フレーム21の後辺21ｂから外 し、前側フレーム11の左右側辺の一方の側辺11ｄに取り付けると、図１４に示す 形状となり、クッション45を添えることでソファあるいはデイベッドとしても使 用することができる。

【００３６】 また図１４の状態からヘッドボード４を前側フレーム11の前辺11ａから外し、 後側フレーム21のフットボード５と同じ側の側辺21ｄに取り付けると、図１５に 示す状態となり、クッション45を添えることで長椅子状のソファとして使用する ことができる。

【００３７】 さらに図１５に示す状態で、マットレス３の前側マットレス３ａと後側マット レス３ｂを互いに取り替え、ジョイント金具30を外して前側分割床体10と後側分 割床体20の連結を解くと、図１６に示すように前側分割床体10と後側マットレス ３ｂの組と後側分割床体20と前側マットレス３ａの組に分割して別個にソファと して使用することができる。

【００３８】 ベッド１は前後長さで３対７の割合で分割できるので、図１６に図示するよう に一人掛け用と二人掛け用の別個のソファが構成できる。 前側分割床体10と後側分割床体20は、いずれも一方の側の支脚16，26にキャス ター18，28が取り付けられているので、他方の側を持ち上げてキャスター18，28 を転動させて簡単に移動することができる。

【００３９】 なお前側分割床体10の方は、フレーム11の側辺11ｄに取り付けられたフットボ ード５を外して図１６に示すように前辺11ａに取り付ける方がソファとして使用 し易い。 その他にヘッドボード４またはフットボード５のいずれかまたは双方を外して 使用することも簡単にできる。

【００４０】 以上のようにヘッドボード４およびフットボード５はベッド床体２のフレーム 11，21への取り付け・取り外しが簡単に行えるので、ベッドとしての本来の形状 の他に種々の形状のソファ等に容易に変更することができ、多目的に利用できる 。

【００４１】 なおベッド床体については、前後２分割としたが、３分割以上に分割すること も考えられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態に係るベッドの側面図で
ある。

【図２】同後面図である。

【図３】マットレスを外したベッドの平面図である。

【図４】前側分割床体の平面図である。

【図５】図４においてＶ矢視方向に見た後面図である。

【図６】後側分割床体の平面図である。

【図７】図６においてＶＩＩ矢視方向に見た側面図であ
る。

【図８】ボード取り付け金具が固着されたヘッドボード
の前面図である。

【図９】図８においてＩＸ矢視方向に見た側面図であ
る。

【図１０】ボード取り付け金具が固着されたフットボー
ドの後面図である。

【図１１】図１０においてＸＩ矢視方向に見た側面図で
ある。

【図１２】ボード取り付け金具の側面図である。

【図１３】図１２におけるＸＩＩＩ矢視図である。

【図１４】ベッドの形状を変更した一例を示す斜視図で
ある。

【図１５】ベッドの形状を変更した別の例を示す斜視図
である。

【図１６】ベッドの形状を変更したさらに別の例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１…ベッド、２…ベッド床体、３…マットレス、４…ヘ
ッドボード、５…フットボード、10…前側分割床体、11
…フレーム、12，13…クロスメンバー、14…金網、15…
脚受金具、16，17…支脚、18…キャスター、20…前側分
割床体、21…フレーム、22，23…クロスメンバー、24…
金網、25…脚受金具、26，27…支脚、28…キャスター、
30…ジョイント金具、40…ボード取付金具、41…ボル
ト、42…ネジ、45…クッション。

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に開口した断面コ字状の嵌合部を有
   するボード取付金具がヘッドボードおよびフットボード
   等のボードの下端に固着され、 ベッド床体の４辺を構成し断面が矩形をしたフレームに
   前記ボード取付金具を嵌合部にて上方より嵌合して前記
   ボードを立設したことを特徴とするベッド。
2. 【請求項２】 前記ボード取付金具の嵌合部に外側から
   ネジを螺入して前記フレームにネジ先端を押しつけ前記
   ボードを固定することを特徴とする請求項１記載のベッ
   ド。
3. 【請求項３】 前記ボード取付金具は下方に開口した断
   面コ字状の嵌合部の一方の垂直壁を上方へ延出して前記
   ボードの固着部とし、 同固着部を前記ボードの下端縁に沿った内面に固着した
   ことを特徴とする請求項１または請求項２記載のベッ
   ド。
4. 【請求項４】 前記ベッド床体は前後２分割された各分
   割床体の連結により構成され、 各分割床体が矩形をしたフレームを備えることを特徴と
   する請求項１から請求項３のいずれかの項記載のベッ
   ド。
5. 【請求項５】 前記各分割床体はそれぞれのフレームの
   所定の一辺が互いに当接され、コ字状に屈曲されたジョ
   イント金具が上方より前記フレームの当接した両辺を一
   緒に嵌合して両分割床体が連結されることを特徴とする
   請求項４記載のベッド。
6. 【請求項６】 前記ベッド床体の上に載置されるマット
   レスも前後２分割されたことを特徴とする請求項４また
   は請求項５記載のベッド。
7. 【請求項７】 前記ベッド床体および前記マットレス
   は、概ね前後３対７の長さの比に２分割されたことを特
   徴とする請求項６記載のベッド。