JP3042696U - 収納ケース用コーナークリップ及び収納ケース - Google Patents

収納ケース用コーナークリップ及び収納ケース

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JP3042696U
JP3042696U JP1997000412U JP41297U JP3042696U JP 3042696 U JP3042696 U JP 3042696U JP 1997000412 U JP1997000412 U JP 1997000412U JP 41297 U JP41297 U JP 41297U JP 3042696 U JP3042696 U JP 3042696U
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田 良 勝 畑
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旭化成電子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案の目的は、複数の収納ケースを重ねた
場合であっても、収納ケース内に保持された品物を収納
ケースの一部が押さえることを防止でき、もって発塵や
破損の可能性を抑えて、高品質を維持した状態で保存、
輸送が出来る収納ケース用コーナークリップ及び収納ケ
ースを提供することにある。 【解決手段】本考案は、複数のコーナーを有するトレー
と、該トレーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋
との間に対象物を保持し、複数個を重ねることが可能な
収納ケースに用いるコーナークリップであって、前記ト
レー側コーナーと前記蓋側コーナーとを挟持し、重ねら
れる他の収納ケースのコーナークリップと当接して一の
収納ケースのトレーと他の収納ケースの蓋との間に空間
を形成可能なスペーサを、上面または下面に形成した収
納ケース用コーナークリップである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、フォトマスクやレチクルの防塵に使用されるペリクル等の 収納容器を内側に保持する収納ケースのコーナークリップ、及びそれを有する収 納ケースであって、特に、収納ケースのコーナーに取付けられ、複数の収納ケー スを重ねた際、隣接する収納ケース同士でトレーと蓋が接触することを防止する コーナークリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ペリクルは光学的に透明な薄膜であって、半導体製造の前工程の露光焼き付け によるリソグラフィー工程において、フォトマスク若しくはレチクル上に微細な 塵埃が付着するのを防止し半導体の製品歩留まりを向上させることを目的として 使用される。
【0003】 上記したようなペリクルは、外部からの衝撃に弱く、傷が付きやすいので、保 存、輸送の際、接触を避けなければならない。また、ペリクル自体に塵埃が付着 し、リソグラフィー工程に持ち込まれることも好ましくないので、通常は、収納 ケースに入れて保存、輸送が行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような収納ケースは、しかしながら、輸送効率を上げる為、通常、複数の 収納ケースを重ねた状態での保存、輸送が行なわれる。この場合、一の収納ケー スの蓋の上面に、他の収納ケースのトレーが載せられることとなり、多数を重ね 、蓋にかかる荷重が大きくなると、蓋が変形し、その内面がペリクルを押さえる ことになり、蓋またはぺリクル自体が発塵源となってしまう可能性がある。また 、このように変形した蓋によりぺリクルが押さえられると、ぺリクルが破損して しまう可能性があり、改良が要望されていた。
【0005】 そこで、本考案の目的は、複数の収納ケースを重ねた場合であっても、収納ケ ース内に保持された品物を収納ケースの一部が押さえることを防止でき、もって 発塵や破損の可能性を抑えて、高品質を維持した状態で保存、輸送が出来る収納 ケース用コーナークリップ及び収納ケースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、複数のコーナーを有するトレーと、該 トレーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋との間に対象物を保持し、複数 個を重ねることが可能な収納ケースに用いるコーナークリップであって、前記ト レー側コーナーと前記蓋側コーナーとを挟持し、重ねられる他の収納ケースのコ ーナークリップと当接して一の収納ケースのトレーと他の収納ケースの蓋との間 に空間を形成可能なスペーサを、上面または下面に形成した収納ケース用コーナ ークリップを提案して、上記課題を解決している。
【0007】 また、同様に、収納ケース全体の構成として、複数のコーナーを有するトレー と、該トレーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋と、これらトレー側コー ナーと蓋側コーナーとを重ねて挟持するコーナークリップとを有する収納ケース であって、該収納ケースは複数個を重ねることが可能であり、該コーナークリッ プの上面または下面には、重ねられる他の収納ケースのコーナークリップと当接 して一の収納ケースのトレーと他の収納ケースの蓋との間に空間を形成可能なス ペーサを形成した収納ケースを提案する。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例として、ぺリクルを保護する収納ケースを例に取って説 明する。図1は実施例のコーナークリップを用いた収納ケースの斜視図、図2は コーナークリップの構造説明図、図3は2つの収納ケースを重ねた状態の断面図 (図1のA−A線参照)である。
【0009】 図1に示すように、収納ケース1は正方形の板状のトレー2と、同様に正方形 の板状の蓋3とを重ね、それぞれの4つのコーナー2a、3aをコーナークリッ プ4で挟持する構造を有する。
【0010】 図3にその断面を示すが、トレー2の中央部は上方に隆起させて、ぺリクルP を載せる載置台2bを形成している。また、蓋3の中央部も、同様に上方に隆起 させてドーム3bを形成している。そして、トレー2と蓋3とを重ねた状態にあ っては、載置台2bがドーム3bの内側に内嵌され、両者の間にぺリクルPを保 持する収納空間Kが形成される。
【0011】 図2に、コーナークリップの構造を説明する。同図(a) はコーナークリップの 平面図、同図(b) は同コーナークリップの正面図、同図(c) は同コーナークリッ プの底面図、同図(d) は同コーナークリップの側断面図である。このように、コ ーナークリップ4はボックス型クリップであって、台形の平面形状を有し、同台 形平面の底辺(長辺)から上片(短辺)の方向に貫通孔4aを形成している。こ のコーナークリップ4の貫通孔4aは、同台形平面の底辺側をコーナー2a、3 a(図1参照)のはめ込み口4b、上片側をコーナー突出口4cとする。
【0012】 コーナークリップ4の上面4eには平面ハの字型を形成する2つの位置決め位 置決め体4fが形成され、同下面4gには同様に平面ハの字型を形成する2つの スペーサ4hが形成されている。スペーサ4hが形成するハの字型は、位置決め 体4fが形成するハの字型に比べて小さく、コーナークリップ4を重ねた場合は スペーサ4hのハの字型は、位置決め体4fのハの字型の内側に内接する構造と なっている。
【0013】 また、図3に示すように、スペーサ4hは位置決め体4fより高く、その高さ は、収納ケース1を重ねた際、下側収納ケース1の蓋3と上側収納ケース1との 間に隙間Sが生じるように設定される。
【0014】 さらにコーナークリップ貫通孔4aのコーナー突出口4cには、その上下に係 止爪4iが形成されており、コーナークリップ4を取付けた場合は、トレー2及 び蓋3に設けた係合凹部2c,3cに嵌合して容易に抜けない構造としている。 また、コーナークリップ貫通孔4aのはめ込み口4bは、その上面4e側に、ク リップの上下を間違えないための確認用切り欠き4kが形成されている。
【0015】 つぎに、以上説明した収納ケースの使用方法を説明する。トレー2と蓋3との 間の収納空間KにぺリクルPを保持したのち、図3に示すとおり、収納ケース1 の四隅において、コーナークリップ貫通孔4aにトレー2及び蓋3のコーナー2 a、3aを通すようにコーナークリップ4を外嵌し、両コーナー2a、3aを挟 持して固定する。
【0016】 そして、複数の収納ケース1を重ねる場合は、上側収納ケース1のコーナーク リップ4のスペーサ4hを下側収納ケース1の位置決め体4fの内側に接するよ うに位置決めしながら段積み作業を行う。段積みされた状態では、スペーサ4h が上側収納ケース1と下側収納ケース1との間隔を確保し、蓋3とトレー2との 間に隙間Sが形成される。このため、上側収納ケース1の全重量は、下側収納ケ ースの四隅のコーナークリップ4にかかることにより、ぺリクルPが発塵または 破損すること防止することができる。
【0017】 また、コーナークリップ4を取付けた際、スペーサ4h及び位置決め体4fの ハの字型は収納ケース1中央側に向かって開く姿勢で固定される。このため、収 納ケース1、1を重ねた場合は、対角線上にあるコーナークリップ4、4がスペ ーサ4hと位置決め体4f間で移動を規制し合い、結果として上下の収納ケース 1、1がずれることを防止することができる。
【0018】 コーナークリップの他の構造例を図4乃至図6に説明する。いずれも、(a) は 各コーナークリップの平面図、(b) は同コーナークリップの正面図、(c) は同コ ーナークリップの底面図、(d) は同コーナークリップの側断面図を示す。なお、 上記実施例と同一構造は同じ符号を付して説明を省略する。
【0019】 図4に示すコーナークリップ4Aは、そのスペーサ14h及び位置決め体14fは 、平面V字型の立設片により形成される。スペーサ14hのV字型は位置決め体14 fのV字型に比べて小さく、2つのコーナークリップ4Aを重ねた場合は、スペ ーサ14hが位置決め体14fの内面に接する構造となっている。
【0020】 図5に示すコーナークリップ4Bは、そのスペーサ24hを平面U字型の立設片 により、位置決め体24fを平面I字型の立設片により構成している。2つのコー ナークリップ4Bを重ねた場合、U字型スペーサ24hがI字型位置決め体24fに 外嵌するように構成されている。
【0021】 図6に示すコーナークリップ4Cは、そのスペーサ34hを円筒突起により、位 置決め体34hを円錐突起により構成している。同様に、2つのコーナークリップ 4Cを重ねた場合、スペーサ34hの穴34iに位置決め体34fが嵌入されるように 構成されている。
【0022】 以上の実施例においては、スペーサをコーナークリップの下面に、位置決め体 を同上面に形成したが、両者の形成位置を逆にしてもよい。さらにいえば、いず れがスペーサまたは位置決め体として作用するかは、その高さによって相対的に 決定されるものであり(高い方がスペーサとして作用する)、両者が同じ高さを 有する場合はそれぞれがスペーサ及び位置決め体の二重の作用を有する。また、 一方のコーナークリップの突起と他方のコーナークリップの突起を連結して収納 ケース間の隙間を確保する場合も、同様に、両者はスペーサ及び位置決め体の二 重の作用を有することになる。
【0023】 また、上記実施例においては、いずれも、スペーサ及び位置決め体をコーナー クリップ本体と一体成形する構造を示したが、例えば弾性材料を用いた別体とし 、接着剤等でコーナークリップに固定する構造としてもよいことは勿論である。
【0024】 また、コーナークリップの上下識別用に、上記実施例では切り欠きを設けたが 、その他、代わりに突起物や名称表示を設けることもできる。また、上記実施例 では、コーナークリップにコーナー突出口を設け、この突出口からトレー及び蓋 のコーナー先端がのぞくように構成したが、この突出口を設けず、キャップ式に コーナー全体を覆うような構造としてもよい。さらに、上記実施例では収納ケー スを平面四角形としたが、三角形や他の多角形でもよい
【0025】
【考案の効果】
以上のとおり本考案のコーナークリップ及びこれを利用した収納ケースによれ ば、収納ケースを段積した場合であっても、上側収納ケースの荷重は全てコーナ ークリップにかかり、収納ケースの蓋が変形して収納ケース内に保持する対象物 と接触することを防止することができる。このため、本考案によれば、対象物が 発塵を嫌い、また破損しやすいぺリクルのようなものであっても、これを良好な 状態で保持、輸送することが可能な収納ケースを提供できる。
【0026】 また、コーナークリップにスペーサの水平方向の動きを規制する位置決め体を 形成すれば、収納ケースを段積みした場合、良好な安定性を持たせることができ る。さらに、スペーサ並びに位置決め体を収納ケース中央側に開いたハの字形に 形成することで、水平の移動規制を行い、かつ重ねやすいコーナークリップとす ることができる。
【0027】 また、上側収納ケースの重量を受けるコーナークリップは、収納空間の周囲の 板状コーナーを挟持するものとすれば、収納空間は収納ケースを段積みした際の 荷重から隔離された状態となり、より好ましい状態で対象物を保持、運送できる 。
【提出日】平成9年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、フォトマスクやレチクルの防塵に使用されるペリクル等の 収納容器を内側に保持する収納ケースのコーナークリップ、及びそれを有する収 納ケースであって、特に、収納ケースのコーナーに取付けられ、複数の収納ケー スを重ねた際、隣接する収納ケース同士でトレーと蓋が接触することを防止する コーナークリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ペリクルは光学的に透明な薄膜であって、半導体製造の前工程の露光焼き付け によるリソグラフィー工程において、フォトマスク若しくはレチクル上に微細な 塵埃が付着するのを防止し半導体の製品歩留まりを向上させることを目的として 使用される。
【0003】 上記したようなペリクルは、外部からの衝撃に弱く、傷が付きやすいので、保 存、輸送の際、接触を避けなければならない。また、ペリクル自体に塵埃が付着 し、リソグラフィー工程に持ち込まれることも好ましくないので、通常は、収納 ケースに入れて保存、輸送が行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような収納ケースは、しかしながら、輸送効率を上げる為、通常、複数の 収納ケースを重ねた状態での保存、輸送が行なわれる。この場合、一の収納ケー スの蓋の上面に、他の収納ケースのトレーが載せられることとなり、多数を重ね 、蓋にかかる荷重が大きくなると、蓋が変形し、その内面がペリクルを押さえる ことになり、蓋またはぺリクル自体が発塵源となってしまう可能性がある。また 、このように変形した蓋によりぺリクルが押さえられると、ぺリクルが破損して しまう可能性があり、改良が要望されていた。
【0005】 そこで、本考案の目的は、複数の収納ケースを重ねた場合であっても、収納ケ ース内に保持された品物を収納ケースの一部が押さえることを防止でき、もって 発塵や破損の可能性を抑えて、高品質を維持した状態で保存、輸送が出来る収納 ケース用コーナークリップ及び収納ケースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、複数のコーナーを有するトレーと、該 トレーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋との間に対象物を保持し、複数 個を重ねることが可能な収納ケースに用いるコーナークリップであって、前記ト レー側のコーナーと前記蓋側のコーナーとを挟持し、重ねられる他の収納ケース のコーナークリップと当接して一の収納ケースのトレーと他の収納ケースの蓋と の間に空間を形成可能なスペーサを、上面または下面に形成した収納ケース用コ ーナークリップを提案して、上記課題を解決している。
【0007】 また、同様に、収納ケース全体の構成として、複数のコーナーを有するトレー と、該トレーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋とからなり、これらトレ ー側コーナーと蓋側コーナーとを重ねると共に重ね合わせた各コーナーを請求項 1乃至3の何れかに記載した収納ケース用コーナークリップで挟持して構成され 、且つ複数個を重ねたとき、一の収納ケースのトレーと他の収納ケースの蓋との 間に空間を形成し得る収納ケースを提案する。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例として、ぺリクルを保護する収納ケースを例に取って説 明する。図1は実施例のコーナークリップを用いた収納ケースの斜視図、図2は コーナークリップの構造説明図、図3は2つの収納ケースを重ねた状態の断面図 (図1のA−A線参照)である。
【0009】 図1に示すように、収納ケース1は正方形の板状のトレー2と、同様に正方形 の板状の蓋3とを重ね、それぞれの4つのコーナー2a、3aをコーナークリッ プ4で挟持する構造を有する。
【0010】 図3にその断面を示すが、トレー2の中央部は上方に隆起させて、ぺリクルP を載せる載置台2bを形成している。また、蓋3の中央部も、同様に上方に隆起 させてドーム3bを形成している。そして、トレー2と蓋3とを重ねた状態にあ っては、載置台2bがドーム3bの内側に内嵌され、両者の間にぺリクルPを保 持する収納空間Kが形成される。
【0011】 図2に、コーナークリップの構造を説明する。同図(a) はコーナークリップの 平面図、同図(b) は同コーナークリップの正面図、同図(c) は同コーナークリッ プの底面図、同図(d) は同コーナークリップの側断面図である。このように、コ ーナークリップ4はボックス型クリップであって、台形の平面形状を有し、同台 形平面の底辺(長辺)から上片(短辺)の方向に貫通孔4aを形成している。こ のコーナークリップ4の貫通孔4aは、同台形平面の底辺側をコーナー2a、3 a(図1参照)のはめ込み口4b、上片側をコーナー突出口4cとする。
【0012】 コーナークリップ4の上面4eには平面ハの字型を形成する2つの位置決め位 置決め体4fが形成され、同下面4gには同様に平面ハの字型を形成する2つの スペーサ4hが形成されている。スペーサ4hが形成するハの字型は、位置決め 体4fが形成するハの字型に比べて小さく、コーナークリップ4を重ねた場合は スペーサ4hのハの字型は、位置決め体4fのハの字型の内側に内接する構造と なっている。
【0013】 また、図3に示すように、スペーサ4hは位置決め体4fより高く、その高さ は、収納ケース1を重ねた際、下側収納ケース1の蓋3と上側収納ケース1との 間に隙間Sが生じるように設定される。
【0014】 さらにコーナークリップ貫通孔4aのコーナー突出口4cには、その上下に係 止爪4iが形成されており、コーナークリップ4を取付けた場合は、トレー2及 び蓋3に設けた係合凹部2c,3cに嵌合して容易に抜けない構造としている。 また、コーナークリップ貫通孔4aのはめ込み口4bは、その上面4e側に、ク リップの上下を間違えないための確認用切り欠き4kが形成されている。
【0015】 つぎに、以上説明した収納ケースの使用方法を説明する。トレー2と蓋3との 間の収納空間KにぺリクルPを保持したのち、図3に示すとおり、収納ケース1 の四隅において、コーナークリップ貫通孔4aにトレー2及び蓋3のコーナー2 a、3aを通すようにコーナークリップ4を外嵌し、両コーナー2a、3aを挟 持して固定する。
【0016】 そして、複数の収納ケース1を重ねる場合は、上側収納ケース1のコーナーク リップ4のスペーサ4hを下側収納ケース1の位置決め体4fの内側に接するよ うに位置決めしながら段積み作業を行う。段積みされた状態では、スペーサ4h が上側収納ケース1と下側収納ケース1との間隔を確保し、蓋3とトレー2との 間に隙間Sが形成される。このため、上側収納ケース1の全重量は、下側収納ケ ースの四隅のコーナークリップ4にかかることにより、ぺリクルPが発塵または 破損すること防止することができる。
【0017】 また、コーナークリップ4を取付けた際、スペーサ4h及び位置決め体4fの ハの字型は収納ケース1中央側に向かって開く姿勢で固定される。このため、収 納ケース1、1を重ねた場合は、対角線上にあるコーナークリップ4、4がスペ ーサ4hと位置決め体4f間で移動を規制し合い、結果として上下の収納ケース 1、1がずれることを防止することができる。
【0018】 コーナークリップの他の構造例を図4乃至図6に説明する。いずれも、(a) は 各コーナークリップの平面図、(b) は同コーナークリップの正面図、(c) は同コ ーナークリップの底面図、(d) は同コーナークリップの側断面図を示す。なお、 上記実施例と同一構造は同じ符号を付して説明を省略する。
【0019】 図4に示すコーナークリップ4Aは、そのスペーサ14h及び位置決め体14fは 、平面V字型の立設片により形成される。スペーサ14hのV字型は位置決め体14 fのV字型に比べて小さく、2つのコーナークリップ4Aを重ねた場合は、スペ ーサ14hが位置決め体14fの内面に接する構造となっている。
【0020】 図5に示すコーナークリップ4Bは、そのスペーサ24hを平面U字型の立設片 により、位置決め体24fを平面I字型の立設片により構成している。2つのコー ナークリップ4Bを重ねた場合、U字型スペーサ24hがI字型位置決め体24fに 外嵌するように構成されている。
【0021】 図6に示すコーナークリップ4Cは、そのスペーサ34hを円筒突起により、位 置決め体34hを円錐突起により構成している。同様に、2つのコーナークリップ 4Cを重ねた場合、スペーサ34hの穴34iに位置決め体34fが嵌入されるように 構成されている。
【0022】 以上の実施例においては、スペーサをコーナークリップの下面に、位置決め体 を同上面に形成したが、両者の形成位置を逆にしてもよい。さらにいえば、いず れがスペーサまたは位置決め体として作用するかは、その高さによって相対的に 決定されるものであり(高い方がスペーサとして作用する)、両者が同じ高さを 有する場合はそれぞれがスペーサ及び位置決め体の二重の作用を有する。また、 一方のコーナークリップの突起と他方のコーナークリップの突起を連結して収納 ケース間の隙間を確保する場合も、同様に、両者はスペーサ及び位置決め体の二 重の作用を有することになる。
【0023】 また、上記実施例においては、いずれも、スペーサ及び位置決め体をコーナー クリップ本体と一体成形する構造を示したが、例えば弾性材料を用いた別体とし 、接着剤等でコーナークリップに固定する構造としてもよいことは勿論である。
【0024】 また、コーナークリップの上下識別用に、上記実施例では切り欠きを設けたが 、その他、代わりに突起物や名称表示を設けることもできる。また、上記実施例 では、コーナークリップにコーナー突出口を設け、この突出口からトレー及び蓋 のコーナー先端がのぞくように構成したが、この突出口を設けず、キャップ式に コーナー全体を覆うような構造としてもよい。さらに、上記実施例では収納ケー スを平面四角形としたが、三角形や他の多角形でもよい
【0025】
【考案の効果】
以上のとおり本考案のコーナークリップ及びこれを利用した収納ケースによれ ば、収納ケースを段積した場合であっても、上側収納ケースの荷重は全てコーナ ークリップにかかり、収納ケースの蓋が変形して収納ケース内に保持する対象物 と接触することを防止することができる。このため、本考案によれば、対象物が 発塵を嫌い、また破損しやすいぺリクルのようなものであっても、これを良好な 状態で保持、輸送することが可能な収納ケースを提供できる。
【0026】 また、コーナークリップにスペーサの水平方向の動きを規制する位置決め体を 形成すれば、収納ケースを段積みした場合、良好な安定性を持たせることができ る。さらに、スペーサ並びに位置決め体を収納ケース中央側に開いたハの字形に 形成することで、水平の移動規制を行い、かつ重ねやすいコーナークリップとす ることができる。
【0027】 また、上側収納ケースの重量を受けるコーナークリップは、収納空間の周囲の 板状コーナーを挟持するものとすれば、収納空間は収納ケースを段積みした際の 荷重から隔離された状態となり、より好ましい状態で対象物を保持、運送できる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる収納ケースの斜視図である。
【図2】実施例にかかるコーナークリップの構造説明図
である。
【図3】収納ケースを重ねた状態での、実施例の収納ケ
ースの断面図である。
【図4】コーナークリップの他の形状例を示す説明図で
ある。
【図5】コーナークリップの他の形状例を示す説明図で
ある。
【図6】コーナークリップの他の形状例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 …収納ケース 2 …トレー 2a …コーナー 3 …蓋 3a …コーナー 4、4A、4B、4C …コーナークリップ 4a …コーナークリップ貫通孔 4f、14f、24f、34f …位置決め体 4h、14h、24h、34h …スペーサ K …収納空間 S …隙間 P …ぺリクル(対象物)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【考案の名称】収納ケース用コーナークリップ及び収納
ケース
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる収納ケースの斜視図である。
【図2】実施例にかかるコーナークリップの構造説明図
である。
【図3】収納ケースを重ねた状態での、実施例の収納ケ
ースの断面図である。
【図4】コーナークリップの他の形状例を示す説明図で
ある。
【図5】コーナークリップの他の形状例を示す説明図で
ある。
【図6】コーナークリップの他の形状例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】 1 …収納ケース 2 …トレー 2a …コーナー 3 …蓋 3a …コーナー 4、4A、4B、4C …コーナークリップ 4a …コーナークリップ貫通孔 4f、14f、24f、34f …位置決め体 4h、14h、24h、34h …スペーサ K …収納空間 S …隙間 P …ぺリクル(対象物)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコーナーを有するトレーと、該トレ
    ーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋との間に対
    象物を保持し、複数個を重ねることが可能な収納ケース
    に用いるコーナークリップであって、 前記トレー側コーナーと前記蓋側コーナーと挟持し、重
    ねられる他の収納ケースのコーナークリップと当接して
    一の収納ケースのトレーと他の収納ケースの蓋との間に
    空間を形成可能なスペーサを、上面または下面に形成し
    たことを特徴とする収納ケース用コーナークリップ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した収納ケース用コーナー
    クリップであって、前記スペーサが形成されない下面ま
    たは上面には、重ねられた他の収納ケースに取り付けら
    れたコーナークリップのスペーサと係合し、該スペーサ
    の水平方向の動きを規制する位置決め体を形成したこと
    を特徴とする収納ケース用コーナークリップ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載した収納ケース用コーナー
    クリップであって、前記スペーサ及び前記位置決め体
    は、前記コーナークリップが前記トレー及び蓋に取り付
    けられた際、収納ケース中央側に開いたハの字型に形成
    されることを特徴とした収納ケース用コーナークリッ
    プ。
  4. 【請求項4】複数のコーナーを有するトレーと、該トレ
    ーのコーナーに対応するコーナーを有する蓋と、これら
    トレー側コーナーと蓋側コーナーとを重ねた状態で挟持
    するコーナークリップとを有する収納ケースであって、
    該収納ケースは複数個を重ねることが可能であり、該コ
    ーナークリップの上面または下面には、重ねられる他の
    収納ケースのコーナークリップと当接して一の収納ケー
    スのトレーと他の収納ケースの蓋との間に空間を形成可
    能なスペーサを形成したことを特徴とする収納ケース。
  5. 【請求項5】請求項4記載に記載した収納ケースであっ
    て、前記トレー側コーナーおよび蓋側コーナーは、前記
    収納ケースの収納空間の周辺に設けられる板状体である
    ことを特徴とする収納ケース。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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