JP3042476B2 - 半導体装置の入力回路 - Google Patents

半導体装置の入力回路

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JP3042476B2
JP3042476B2 JP9319860A JP31986097A JP3042476B2 JP 3042476 B2 JP3042476 B2 JP 3042476B2 JP 9319860 A JP9319860 A JP 9319860A JP 31986097 A JP31986097 A JP 31986097A JP 3042476 B2 JP3042476 B2 JP 3042476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の入
力回路に係り、詳しくは、入力開放時の動作を保証する
トランジスタを備える半導体装置の入力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の入力回路には、
インバータを備えるものがある。ところで、この種の入
力回路が上記インバータを備える場合、入力が開放状態
になったとき、インバータの出力が不安定になる虞があ
る。このインバータの出力不安定を解消する手段として
は、特開平4−199909号公報に記載があるよう
に、プルアップ抵抗やプルダウン抵抗を備える入力回路
が知られている。図5は、同公報記載のプルダウン抵抗
を備える入力回路の回路構成を示し、図中抵抗102が
プルダウン抵抗であり、P型MOS(metal oxide semis
onductor)トランジスタ105とN型MOSトランジス
タ106とによってインバータが構成されている。
【0003】上記入力回路において、入力端子101が
ハイレベルになると、P型MOSトランジスタ105及
びN型MOSトランジスタ106のゲートがハイレベル
になる。これにより、P型MOSトランジスタ105が
オフになり、N型MOSトランジスタ106がオンにな
る。N型MOSトランジスタ106のオンにより、N型
MOSトランジスタ104のゲートがロウレベルになる
ので、N型MOSトランジスタ104がオフになる。こ
の結果、抵抗103が入力端子101とグランドGND
との間に挿入されないので、入力インピーダンスは、主
に抵抗102になる。
【0004】一方、入力端子101が開放されたとき、
すなわち入力開放になったとき、又は入力端子101が
ロウレベルになったとき、抵抗102により、P型MO
Sトランジスタ105及びN型MOSトランジスタ10
6のゲートがロウレベルになる。これにより、N型MO
Sトランジスタ106がオフになり、P型MOSトラン
ジスタ105がオンになる。P型MOSトランジスタ1
05のオンにより、N型MOSトランジスタ104のゲ
ートがハイレベルになり、N型MOSトランジスタ10
4がオンになる。この結果、N型MOSトランジスタ1
04のオン時の抵抗と抵抗103との直列回路が、抵抗
102に並列に接続される。
【0005】また、図6は、同公報記載のプルアップ抵
抗を備える入力回路の回路構成を示し、図中抵抗112
がプルアップ抵抗であり、P型MOSトランジスタ11
5とN型MOSトランジスタ116とによってインバー
タが構成されている。この入力回路において、入力端子
111がロウレベルになると、P型MOSトランジスタ
115がオンになる。P型MOSトランジスタ115の
オンにより、P型MOSトランジスタ114がオフにな
る。この結果、抵抗113が入力端子111と電源電圧
Vccとの間に挿入されないので、入力インピーダンス
は、主に抵抗112になる。
【0006】一方、入力端子111が開放されたとき、
又は入力端子111がハイレベルになったとき、抵抗1
12により、N型MOSトランジスタ116がオンにな
る。N型MOSトランジスタ116のオンにより、P型
MOSトランジスタ114がオンになる。この結果、P
型MOSトランジスタ114のオン時の抵抗と抵抗11
3との直列回路が、抵抗112に並列に接続される。
【0007】図5及び図6に示す半導体装置の入力回路
では、入力端子101,111に信号が加えられたと
き、入力インピーダンスを高くし、かつ、入力開放のと
き、入力インピーダンスを低くするために、抵抗10
2,112の値を大きくし、抵抗103,113の値を
小さくする。抵抗102,112及び抵抗103,11
3に対する、このような設定により、外来雑音を低くす
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術には、次のような問題がある。すなわ
ち、図5に示す入力回路では、図7(a)に示すよう
に、入力端子101がロウレベルからハイレベルに変化
する場合、入力電圧が短時間で上昇し、P型MOSトラ
ンジスタ105とN型MOSトランジスタ106とで構
成されるインバータの出力が電圧上昇で反転するまで、
N型MOSトランジスタ104がオン状態を保つことに
なる。
【0009】このとき、入力端子101の入力電圧が上
記インバータの反転する電圧に達するまで、N型MOS
トランジスタ104のゲートの電圧は、ハイレベルであ
る。この結果、N型MOSトランジスタ104が、ドレ
イン電圧対ドレイン電流特性の中で非飽和領域特性を示
し、入力端子101から抵抗103及びN型MOSトラ
ンジスタ104を通り、図7(b)に示すような、入力
電圧に比例する入力リーク電流が流れる。上記入力リー
ク電流には、抵抗102によるものも含まれるが、抵抗
103に比較して抵抗102の抵抗値が大きいので、入
力リーク電流のほとんどは、抵抗103によるものであ
る。このように、図5に示す入力回路には、上記インバ
ータが反転するまで、入力電圧に追従する入力リーク電
流が流れるという課題が発生する。同様に、図6に示す
入力回路でも、入力端子111の入力電圧がハイレベル
からロウレベルに変化するとき、入力電圧に追従する入
力リーク電流が流れるという課題が発生する。
【0010】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、入力レベルが反転するときに発生する入力リーク
電流を減らすことができる半導体装置の入力回路を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る半導体装置の入力回路
は、入力端子とグランドとの間に介挿されるプルダウン
抵抗と、前記入力端子に入力側が接続されるインバータ
と、前記インバータの出力側がハイレベルであるとき
に、前記入力端子と前記グラウンドとの間を導通状態に
すると共に、該導通状態のときに流れる電流を制限する
制御手段とを備えてなることを特徴としている。
【0012】この請求項1記載の構成では、入力端子の
入力レベルがロウからハイに変化する場合、上記インバ
ータの出力側がハイレベルを保っている間だけ、上記入
力端子と上記グラウンドとの間に流れる電流を制限す
る。これにより、入力レベルが反転するときに発生する
入力リーク電流を減らす。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置の入力回路に係り、前記制御手段は、前
記入力端子と前記グランドとの間に介挿され、前記イン
バータの出力側がハイレベルであるときに、オンになる
第1の電界効果トランジスタと、前記入力端子と前記第
1の電界効果素子との間、又は前記第1の電界効果素子
と前記グランドとの間に挿入され、入力された制御電圧
により、前記入力端子と前記第1の電界効果素子との
間、又は前記第1の電界効果素子と前記グランドとの間
を導通状態にする第2の電界効果トランジスタと、前記
インバータの出力側がハイレベルのときに、前記第2の
電界効果トランジスタのしきい値電圧と前記電源による
電源電圧との間の値の電圧を発生し、該発生した電圧を
制御電圧として前記第2の電界効果トランジスタに加え
る制御回路とを備えてなることを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の半導体装置の入力回路に係り、前記制御回路は、前
記インバータの出力側がハイレベルのときにオンにな
り、該オンのときに接続抵抗を通してグランドに電流を
流す第3の電界効果トランジスタを備え、前記制御回路
は、オンのときの第3の電界効果トランジスタの抵抗と
前記接続抵抗とにより、前記電源電圧を分圧して前記制
御電圧を生成することを特徴としている。
【0015】また、請求項4記載の発明は、入力端子と
電源側との間に介挿されるプルアップ抵抗と、前記入力
端子に入力側が接続されるインバータと、前記インバー
タの出力側がロウレベルであるときに、前記入力端子と
前記電源側との間を導通状態にすると共に、該導通状態
のときに流れる電流を制限する制御手段とを備えてなる
ことを特徴としている。
【0016】この請求項4記載の構成では、入力端子の
入力レベルがハイからロウに変化する場合、上記インバ
ータの出力側がロウレベルを保っている間だけ、上記入
力端子と上記グラウンドとの間に流れる電流を制限す
る。これにより、入力レベルが反転するときに発生する
入力リーク電流を減らす。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の半導体装置の入力回路に係り、前記制御手段は、前
記入力端子と前記電源側との間に介挿され、前記インバ
ータの出力側がロウレベルであるときに、オンになる第
1の電界効果トランジスタと、前記入力端子と前記第1
の電界効果素子との間、又は前記第1の電界効果素子と
前記電源側との間に挿入され、入力された制御電圧によ
り、前記入力端子と前記第1の電界効果素子との間、又
は前記第1の電界効果素子と前記電源側との間を導通状
態にする第2の電界効果トランジスタと、前記インバー
タの出力側がロウレベルのときに、前記第2の電界効果
トランジスタのしきい値電圧と前記グランドとの間の値
の電圧を発生し、該発生した電圧を制御電圧として前記
第2の電界効果トランジスタに加える制御回路とを備え
てなることを特徴としている。
【0018】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の半導体装置の入力回路に係り、前記制御回路は、前
記インバータの出力側がロウレベルのときにオンにな
り、該オンのときに接続抵抗を通してグランドに電流を
流す第3の電界効果トランジスタを備え、前記制御回路
は、オンのときの第3の電界効果トランジスタの抵抗と
前記接続抵抗とにより、前記電源電圧を分圧して前記制
御電圧を生成することを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。 ◇第1の実施の形態 図1は、この発明の第1の実施の形態である半導体装置
の入力回路の構成を概略示す回路図、図2は、同半導体
装置の入力回路の入力電圧と入力リーク電流の関係を示
すグラフ、また、図3は、同半導体装置の入力回路のド
レイン電流対ドレイン電圧を示すグラフである。
【0020】この実施の形態の入力回路は、図1に示す
ように、入力端子1、抵抗2、N型MOSトランジスタ
3,4、制御回路5及びインバータ6を備えている。入
力端子1とグランドGNDとの間に介挿されている抵抗
2は、プルダウン抵抗である。インバータ6は、P型M
OSトランジスタ6A及びN型MOSトランジスタ6B
を備える。P型MOSトランジスタ6A及びN型MOS
トランジスタ6Bのゲートが入力点6Cにそれぞれ接続
され、入力点6Cが入力端子1に接続されている。P型
MOSトランジスタ6A及びN型MOSトランジスタ6
Bのドレインが出力点6Dにそれぞれ接続されている。
【0021】N型MOSトランジスタ3のドレインが入
力端子1に接続され、N型MOSトランジスタ3のソー
スがN型MOSトランジスタ4のドレインに接続されて
いる。N型MOSトランジスタ4のソースがグランドG
NDに接続されている。N型MOSトランジスタ4のゲ
ートが出力点6Dに接続されている。制御回路5は、N
型MOSトランジスタ5A及び抵抗5Bを備える。N型
MOSトランジスタ5Aのゲートが出力点6Dに接続さ
れ、N型MOSトランジスタ5Aのドレインが電源電圧
Vccに接続されている。N型MOSトランジスタ5A
のソースが抵抗5Bの一端と接続点5Cで接続され、抵
抗5Bの他端がグランドGNDに接続されている。
【0022】制御回路5のN型MOSトランジスタ5A
は、インバータ6の出力点6Dがハイレベルになったと
きに、オンになる。これにより発生する接続点5Cの電
圧は、N型MOSトランジスタ5Aのオン時の抵抗と、
抵抗5Bとの比で電源電圧Vccを分割した値になる。
このとき、制御回路5の被制御対象であるN型MOSト
ランジスタ3のゲートに加える電圧を、N型MOSトラ
ンジスタ3のドレイン・ソース間に電流が流れ始めるた
めの電圧に設定する。すなわち、N型MOSトランジス
タ3のしきい値電圧より少し高い電圧になるように設定
する。これにより、例えば、上記しきい値電圧より1
[V]位大きい電圧がN型MOSトランジスタ3のゲー
ト・ソース間に加わるように、N型MOSトランジスタ
3のゲートに加える電圧が設定される。このときの接続
点5Cの電圧を制御電圧Vnとする。
【0023】制御電圧Vnは、N型MOSトランジスタ
3をオン状態にするが、先に述べたように、N型MOS
トランジスタ3のしきい値電圧に対して若干高く設定さ
れている。この結果、N型MOSトランジスタ3がオン
状態になっても、N型MOSトランジスタ3のドレイン
・ソース間を流れる電流は、N型MOSトランジスタ4
がオン状態であるときに、ドレイン・ソース間を流れる
電流に比べて少なくなる。
【0024】次に、この実施の形態の動作について説明
する。入力端子1が開放されているとき、インバータ6
の入力点6Cが抵抗2によりロウレベルになる。これに
より、P型MOSトランジスタ6Aがオンになり、出力
点6Dがハイレベルになる。これにより、N型MOSト
ランジスタ4がオンになる。また、出力点6Dのハイレ
ベルにより、N型MOSトランジスタ5Aがオンにな
り、制御回路5は、制御電圧Vnを接続点5Cに発生す
る。これにより、N型MOSトランジスタ3がオンにな
る。この結果、N型MOSトランジスタ3,4の両方が
オンになり、入力開放時の入力インピーダンスを下げ
る。しかし、入力端子1が開放されているので、入力端
子1からN型MOSトランジスタ3,4を通って入力リ
ーク電流が流れることがない。
【0025】入力端子1がロウレベルであるとき、この
ロウの入力レベルにより、インバータ6の入力点6Cが
ロウレベルになる。これにより、入力端子1が開放時の
動作と同じように、N型MOSトランジスタ3,4の両
方がオンになる。しかし、入力端子1がロウレベルであ
るので、入力リーク電流がN型MOSトランジスタ3,
4を通って流れることがない。ところで、入力端子1の
入力レベルがロウレベルからハイレベルに変化すると、
入力リーク電流は、次のようになる。すなわち、入力端
子1がロウレベルであるときには、先に述べたように、
N型MOSトランジスタ3,4を通る入力リーク電流は
流れない。この状態のとき、入力端子1の入力レベルが
ロウからハイに変化するとき、図2(a)に示すよう
に、入力端子1の入力電圧が短時間で増加する。
【0026】このとき、入力端子1の入力電圧がインバ
ータ6の反転する電圧に達するまで、出力点6Dの電圧
はハイレベルである。上記ハイレベルの電圧により、N
型MOSトランジスタ4が図3に示す非飽和領域Aの非
飽和領域特性A1により電流を流す。同時に、上記ハイ
レベルの電圧により、N型MOSトランジスタ5Aがオ
ンになり、接続点5Cに制御電圧Vnが発生する。N型
MOSトランジスタ3は、上記制御電圧Vnにより、図
3に示す特性Bにより電流を流す。
【0027】このとき、N型MOSトランジスタ3のし
きい値電圧より少し高い電圧がN型MOSトランジスタ
3のゲート・ソース間に加わるように、制御電圧Vnを
設定している。これにより、N型MOSトランジスタ3
の特性Bは、非飽和領域特性から直ちに飽和特性を示
し、N型MOSトランジスタ4の非飽和領域特性A1に
よる電流に比較して、少ない値の一定の電流を流す。こ
の結果、入力端子1のハイレベルにより、入力リーク電
流の大きさは、図2(b)に示すように、N型MOSト
ランジスタ3で制限されて、従来に比べて少ない一定の
値になる。
【0028】この後、インバータ6の出力点6Dのレベ
ルが反転すると、出力点6Dがロウレベルになる。これ
により、N型MOSトランジスタ4がオフになる。ま
た、出力点6Dのロウレベルにより、N型MOSトラン
ジスタ5Aがオフになる。この結果、N型MOSトラン
ジスタ3,4の両方がオフになるので、N型MOSトラ
ンジスタ3,4を通って、入力リーク電流が流れること
がない。
【0029】このように、この実施の形態によれば、入
力端子1の入力レベルがロウからハイに変化したとき、
入力リーク電流の増加を防いで一定にすることができ
る。また、入力リーク電流の増加を防ぐので、従来に比
べて、入力リーク電流を少なくすることができると共
に、消費電力を減らすことができる。
【0030】◇第2の実施の形態 次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
図4は、この発明の第2の実施の形態である半導体装置
の入力回路の構成を概略示す回路図である。第2の実施
の形態の入力回路は、図4に示すように、入力端子1、
インバータ6、抵抗12、P型MOSトランジスタ1
3,14及び制御回路15を備えてなっている。なお、
図4において、図1の構成部分と同一の各部には同一の
符号を付与して、その説明を省略する。この形態の入力
回路では、P型MOSトランジスタ13のドレインが入
力端子1に接続され、P型MOSトランジスタ13のソ
ースがP型MOSトランジスタ14のドレインに接続さ
れている。N型MOSトランジスタ14のソースが電源
電圧Vccに接続されている。P型MOSトランジスタ
14のゲートが出力点6Dに接続されている。
【0031】また、制御回路15は、P型MOSトラン
ジスタ15A及び抵抗15Bを備えている。P型MOS
トランジスタ15Aのゲートが出力点6Dに接続され、
P型MOSトランジスタ15Aのソースが電源電圧Vc
cに接続されている。P型MOSトランジスタ15Aの
ドレインが抵抗15Bの一端と接続点15Cで接続さ
れ、抵抗15Bの他端がグランドGNDに接続されてい
る。
【0032】制御回路15のP型MOSトランジスタ1
5Aは、インバータ6の出力点6Dがロウレベルになっ
たときに、オンになる。これにより発生する接続点15
Cの電圧は、P型MOSトランジスタ15Aのオン時の
抵抗と、抵抗15Bとの比で電源電圧Vccを分割した
値になる。このとき、制御回路15の被制御対象である
P型MOSトランジスタ13のゲート電圧を、P型MO
Sトランジスタ13のドレイン・ソース間に電流が流れ
始めるための電圧に設定する。
【0033】すなわち、P型MOSトランジスタ13の
しきい値電圧より少し低い電圧になるように設定する。
これにより、例えば、上記しきい値電圧より1[V]位
大きい電圧がP型MOSトランジスタ13のゲート・ソ
ース間に加わるように、P型MOSトランジスタ13に
加える電圧が設定される。このときの接続点15Cの電
圧を制御電圧Vpとする。
【0034】制御電圧Vpは、P型MOSトランジスタ
13をオン状態にするが、先に述べたように、P型MO
Sトランジスタ13のしきい値電圧に対して若干低く設
定されている。この結果、P型MOSトランジスタ13
がオン状態になっても、P型MOSトランジスタ13の
ドレイン・ソース間を流れる電流は、P型MOSトラン
ジスタ14がオン状態であるときにドレイン・ソース間
を流れる電流に比べて少なくなる。
【0035】次に、この実施の形態の動作について説明
する。入力端子1が開放されているとき、インバータ6
の入力点6Cが抵抗12によりハイレベルになる。これ
により、N型MOSトランジスタ6Bがオンになり、出
力点6Dがロウレベルになる。この結果、P型MOSト
ランジスタ14がオンになる。また、出力点6Dのロウ
レベルにより、P型MOSトランジスタ15Aがオンに
なり、制御回路15は、制御電圧Vpを接続点15Cに
発生する。これにより、P型MOSトランジスタ13が
オンになる。この結果、P型MOSトランジスタ13,
14の両方がオンになり、入力開放時の入力インピーダ
ンスを下げる。しかし、入力端子1が開放されているの
で、入力端子1からP型MOSトランジスタ13,14
を通って、入力リーク電流が流れることがない。
【0036】入力端子1がハイレベルであるとき、この
ハイの入力レベルにより、インバータ6の入力点6Cが
ハイレベルになる。これにより、入力端子1が開放時の
動作と同じように、P型MOSトランジスタ13,14
の両方がオンになる。しかし、入力端子1がハイレベル
であるので、入力リーク電流がP型MOSトランジスタ
13,14を通って流れることがない。
【0037】ところで、入力端子1の入力レベルがハイ
レベルからロウレベルに変化すると、入力リーク電流
は、次のようになる。すなわち、入力端子1がハイレベ
ルであるときには、先に述べたように、P型MOSトラ
ンジスタ13,14を通る入力リーク電流は流れない。
この状態のとき、入力端子1の入力レベルがハイからロ
ウに変化するとき、入力端子1の入力電圧が短時間で減
少する。
【0038】このとき、入力端子1の入力電圧がインバ
ータ6の反転する電圧に達するまで、出力点6Dの電圧
はロウレベルである。上記ロウレベルの電圧により、P
型MOSトランジスタ14が電流を流す。同時に、上記
ロウレベルの電圧により、P型MOSトランジスタ15
Aがオンになり、接続点15Cに制御電圧Vpが発生す
る。P型MOSトランジスタ13は、制御電圧Vpによ
り、電流を流す。
【0039】このとき、P型MOSトランジスタ13の
しきい値電圧より少し大きい電圧がP型MOSトランジ
スタ13のゲート・ソース間に加わるので、P型MOS
トランジスタ13は、P型MOSトランジスタ14によ
る電流に比較して、少ない値の一定の電流を流す。この
結果、入力リーク電流の大きさは、P型MOSトランジ
スタ13で制限されて、従来に比べて少ない一定の値に
なる。
【0040】この後、インバータ6の出力点6Dのレベ
ルが反転すると、出力点6Dがハイレベルになる。これ
により、P型MOSトランジスタ14がオフになる。ま
た、出力点6Dのハイレベルにより、P型MOSトラン
ジスタ15Aがオフになる。この結果、P型MOSトラ
ンジスタ13,14の両方がオフになるので、P型MO
Sトランジスタ13,14を通って、上記入力リーク電
流が流れることがない。
【0041】このように、この実施の形態によれば、入
力端子1の入力レベルがハイからロウに変化したとき、
入力リーク電流の増加を防いで一定にすることができ
る。また、入力リーク電流の増加を防ぐので、従来に比
べて、入力リーク電流を少なくすることができると共
に、消費電力を減らすことができる。
【0042】以上、この発明の第1及び第2の実施の形
態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は、上記
実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を
逸脱しない範囲の設計変更等があっても、この発明に含
まれる。例えば、N型MOSトランジスタ3とN型MO
Sトランジスタ4の接続順序、N型MOSトランジスタ
5Aと抵抗5Bの接続順序、P型MOSトランジスタ1
3とP型MOSトランジスタ14の接続順序、及びP型
MOSトランジスタ15Aと抵抗15Bの接続順序を逆
にしてもよい。
【0043】また、制御回路5の接続点5Cの制御電圧
Vnは、N型MOSトランジスタ3のしきい値と電源電
圧Vccとの間の値であればよく、同じように、制御回
路15の接続点15Cの制御電圧Vpは、P型MOSト
ランジスタ13のしきい値とグランドGNDとの間の値
であればよい。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明の構成
によれば、入力端子のレベルが変化した場合、インバー
タの出力側が変化前のレベルを保っている間だけ、入力
端子とグラウンドとの間に流れる電流を制限するので、
入力レベルが反転するときに発生する入力リーク電流を
減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態である半導体装置
の入力回路の構成を概略示す回路図である。
【図2】同半導体装置の入力回路の入力電圧と入力リー
ク電流の関係を示すグラフである。
【図3】同入力回路のドレイン電流対ドレイン電圧を示
すグラフである。
【図4】この発明の第2の実施の形態である半導体装置
の入力回路の構成を概略示す回路図である。
【図5】プルダウン抵抗を備える従来の半導体装置の入
力回路を示す回路図である。
【図6】プルアップ抵抗を備える従来の半導体装置の入
力回路を示す回路図である。
【図7】同入力回路の入力電圧と入力リーク電流の関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 入力端子 2 抵抗(プルダウン抵抗) 3 N型MOSトランジスタ(制御手段、第2の電界効
果トランジスタ) 4 N型MOSトランジスタ(制御手段、第1の電界効
果トランジスタ) 5 制御回路(制御手段) 5A N型MOSトランジスタ(第3の電界効果トラン
ジスタ) 5B 抵抗 5C 接続点 6 インバータ 6A P型MOSトランジスタ 6B N型MOSトランジスタ 6C 入力点 6D 出力点 12 抵抗(プルアップ抵抗) 13 P型MOSトランジスタ(制御手段、第2の電界
効果トランジスタ) 14 P型MOSトランジスタ(制御手段、第1の電界
効果トランジスタ) 15 制御回路(制御手段) 15A P型MOSトランジスタ(第3の電界効果トラ
ンジスタ)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子とグランドとの間に介挿される
    プルダウン抵抗と、前記入力端子に入力側が接続される
    インバータと、 前記インバータの出力側がハイレベルであるときに、前
    記入力端子と前記グラウンドとの間を導通状態にすると
    共に、該導通状態のときに流れる電流を制限する制御手
    段とを備えてなることを特徴とする半導体装置の入力回
    路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記入力端子と前記グランドとの間に介挿され、前記イ
    ンバータの出力側がハイレベルであるときに、オンにな
    る第1の電界効果トランジスタと、 前記入力端子と前記第1の電界効果素子との間、又は前
    記第1の電界効果素子と前記グランドとの間に挿入さ
    れ、入力された制御電圧により、前記入力端子と前記第
    1の電界効果素子との間、又は前記第1の電界効果素子
    と前記グランドとの間を導通状態にする第2の電界効果
    トランジスタと、 前記インバータの出力側がハイレベルのときに、前記第
    2の電界効果トランジスタのしきい値電圧と前記電源に
    よる電源電圧との間の値の電圧を発生し、該発生した電
    圧を制御電圧として前記第2の電界効果トランジスタに
    加える制御回路とを備えてなることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の入力回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記インバータの出力
    側がハイレベルのときにオンになり、該オンのときに接
    続抵抗を通してグランドに電流を流す第3の電界効果ト
    ランジスタを備え、 前記制御回路は、オンのときの第3の電界効果トランジ
    スタの抵抗と前記接続抵抗とにより、前記電源電圧を分
    圧して前記制御電圧を生成することを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置の入力回路。
  4. 【請求項4】 入力端子と電源側との間に介挿されるプ
    ルアップ抵抗と、 前記入力端子に入力側が接続されるインバータと、 前記インバータの出力側がロウレベルであるときに、前
    記入力端子と前記電源側との間を導通状態にすると共
    に、該導通状態のときに流れる電流を制限する制御手段
    とを備えてなることを特徴とする半導体装置の入力回
    路。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記入力端子と前記電源側との間に介挿され、前記イン
    バータの出力側がロウレベルであるときに、オンになる
    第1の電界効果トランジスタと、 前記入力端子と前記第1の電界効果素子との間、又は前
    記第1の電界効果素子と前記電源側との間に挿入され、
    入力された制御電圧により、前記入力端子と前記第1の
    電界効果素子との間、又は前記第1の電界効果素子と前
    記電源側との間を導通状態にする第2の電界効果トラン
    ジスタと、 前記インバータの出力側がロウレベルのときに、前記第
    2の電界効果トランジスタのしきい値電圧と前記グラン
    ドとの間の値の電圧を発生し、該発生した電圧を制御電
    圧として前記第2の電界効果トランジスタに加える制御
    回路とを備えてなることを特徴とする請求項4記載の半
    導体装置の入力回路。
  6. 【請求項6】 前記制御回路は、前記インバータの出力
    側がロウレベルのときにオンになり、該オンのときに接
    続抵抗を通してグランドに電流を流す第3の電界効果ト
    ランジスタを備え、 前記制御回路は、オンのときの第3の電界効果トランジ
    スタの抵抗と前記接続抵抗とにより、前記電源電圧を分
    圧して前記制御電圧を生成することを特徴とする請求項
    5記載の半導体装置の入力回路。
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