JP3042394U - 電線ケーブルマンホール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンホールの枠組連結作業における接合部の
接合固定が完全に安定性よく行えることにある。 【解決手段】 凸形ブロック１を交互に起立、倒立して
直交組合わせ角桝状に枠組連結構成してなるマンホール
において、各凸形ブロック１の左右両端縁の肩部２と対
応する下面１０部位に、下面１０より窪ませた三角窪部
１１と該三角窪部１１の窪み深さ分だけ下面１０より突
出させた三角窪部１１に嵌合適応できる三角突台部１２
とを夫々設けてなり、各隣接四隅部における三角窪部１
１と三角突台部１２との係嵌並びにバインダーの各接合
部介在によって角桝状の方形枠を上下方向に枠組連結構
成してなる電線ケーブルマンホールを提供するにある。 【効果】 マンホールの枠組連結作業が簡単容易に確実
に能率的に行える。また組立てた場合、堅固な安定性が
保持されてがたつきやずれ動きなどなく安定性が良く堅
牢でる。接続ピンの心配がない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は凸形ブロックを組合わせ構成する角桝状のマンホールの改良に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

本願考案者は、各凸形ブロック隣接部の各連接係合部の弱体係合に起因して発 生する土圧、不同沈下などによる凸形ブロックの内側への倒れ込み、崩壊、亀裂 などの弊害を排除できる構成にしたものを既に考案した。即ち、左右両側に夫々 肩部を有する凸形ブロックの直方体状の突板部，基板部の後面左右両端縁に肩部 と同平面の切込肩部を形成して直角切込部を夫々設け、かつ左右肩部及びその対 応基板部下面に夫々上下に対応するだぼ孔を夫々設け、上記凸形ブロックを交互 に起立、倒立して隣接部で直交連接組合わせ、その各直交連接部において隣接部 ブロックの両だぼ孔に挿入した接続ピンによって連結して角桝状に枠組連結構成 したものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

また本願考案者は、上記のものを改良するマンホールとして次のものを開発し た。即ち、左右両側に肩部２を有する凸形ブロック１の上記肩部２を正方形と成 し、該左右肩部２上に、梯形状突部８，８が中心連結台部９によって連接された 梯形連接突部Ａとそれと嵌合適応できる形状の梯形連接窪部Ｂとを設け、上記構 成の凸形ブロック１を交互に起立、倒立して隣接部において隣接同士の梯形連接 突部Ａと梯形連接窪部Ｂ及び直角切込部６，７を夫々相互に喰嵌係合させて直交 組合わせ角桝状に枠組連結構成してなるマンホールである。

【０００４】 ところが前者のものでは、接続ピンによる枠組連結作業であるため作業が頗る 厄介で面倒な手間労力を要し、作業性が悪く、かつ作業の安定性が劣るものであ った。また接続ピンはたいへ忘れやすいと共に作業現場などで紛失しやすいなど の欠点があった。

【０００５】 また後者のものでは、各接合部のバインダー（モルタル、ボンド）による接合 固定が不完全となって安定性が劣ることがあり、角桝状の方形枠の上下方向枠組 連結構成には不向きであった。

【０００６】 この考案は上記に鑑みなされたものであって、以下説明するような電線ケーブ ルマンホールを提供して従来の技術的課題を解決する目的に出たものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記に係り、その要旨とするところは、左右両側に肩部２を有する凸 形ブロック１の上記肩部２を正方形と成し、該左右肩部２上に、梯形状突部８， ８が中心連結台部９によって連接された梯形連接突部Ａとそれと嵌合適応できる 形状の梯形連接突部Ｂとを設け、上記構成の凸形ブロック１を交互に起立、倒立 して隣接部において隣接同士の梯形連接突部Ａと梯形連接突部Ｂ及び直角切込部 ６，７を夫々相互に喰嵌係合させて直交組合わせ角桝状に枠組連結構成してなる マンホールにおいて、上記各凸形ブロック１の基板部４の左右両端縁の肩部２と 対応する下面１０部位に、下面１０より窪ませた三角窪部１１と該三角窪部１１ の窪み深さ分だけ下面１０より突出させた三角窪部１１に嵌合適応できる三角突 台部１２とを夫々設けてなり、各隣接四隅部における三角窪部１１と三角突台部 １２との係嵌並びにバインダーの各接合部介在によって角桝状の方形枠を上下方 向に枠組連結構成してなる電線ケーブルマンホールである。

【０００８】

【実施例】

図面実施例について説明すると、１は、左右両側に肩部２を有する凸形ブロッ クで、該凸形ブロック１の直方体状の突板部３及び基板部４の後面左右両端縁に 中心高さの切込肩部５を形成して直角切込部６，７が夫々設けられ、上記肩部２ を正方形にしてある。そして上記の左右肩部２上には、梯形状突部８，８が中心 連結台部９によって連接された梯形連接突部Ａとそれと嵌合適応できる形状の梯 形連接突部Ｂとが夫々設けられている。そして上記凸形ブロック１を交互に起立 、倒立して隣接部において隣接同士の梯形連接突部Ａと梯形連接窪部Ｂ及び直角 切込部６，７を夫々相互に喰嵌係合させて直交組合わせ角桝状に枠組連結して方 形筒枠のマンホールとする。そこで本考案は上記のマンホールにおいて、上記各 凸形ブロック１の基板部４の左右両端縁の肩部２と対応する下面１０部位に、下 面１０より窪ませた三角窪部１１と該三角窪部１１の窪み深さ分だけ下面１０よ り突出させた三角窪部１１に嵌合適応できる三角突台部１２とを夫々設けてなり 、各隣接四隅部における三角窪部１１と三角突台部１２との係嵌並びにバインダ ー（接合材）の各接合部介在によって角桝状の方形枠を上下方向に枠組連結構成 してなる電線ケーブルマンホールである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は叙上の構成であるから、枠組連結作業がきわめて簡単容易に確実にか つ能率的に行なえるもので、優良なマンホールの効率的な多量生産に資すること ができる。また本考案では組立てた場合、垂直方向及び水平方向いずれの方向の 外力荷重に対しても堅固な安定性が保持されて、がたつき、ずれ動きなどの全く 生じなく極めて強力堅牢で、このマンホールは埋設した場合にも土圧、不同沈下 などによって倒れ込んだり、崩壊したり或いは連接部に亀裂を生じたりするおそ れがない。 それに隣接ピンを全く使用しないから、接続ピンを忘れたり、紛失したりする心 配がないと共に接合バインダーによる接合固定が完全で、方形枠の上下方向枠組 連結が確実容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のマンホール実施例の斜視図である。

【図２】本考案の分解要部の説明斜視図である。

【図３】本考案の分解要部の拡大斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 梯形連接突部 Ｂ 梯形連接窪部 １ 凸形ロック ２ 肩部 ３ 突板部 ４ 基板部 ５ 切込肩部 6,7 直角切込部 ８ 梯形状突部 ９ 中心連結部 10 下面 11 三角窪部 12 三角突台部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右両側に肩部２を有する凸形ブロック
   １の上記肩部２を正方形と成し、該左右肩部２上に、梯
   形状突部８，８が中心連結台部９によって連接された梯
   形連接突部Ａとそれと嵌合適応できる形状の梯形連接窪
   部Ｂとを設け、上記構成の凸形ブロック１を交互に起
   立、倒立して隣接部において隣接同士の梯形連接突部Ａ
   と梯形連接窪部Ｂ及び直角切込部６，７を夫々相互に喰
   嵌係合させて直交組合わせ角桝状に枠組連結構成してな
   るマンホールにおいて、上記各凸形ブロック１の基板部
   ４の左右両端縁の肩部２と対応する下面１０部位に、下
   面１０より窪ませた三角窪部１１と該三角窪部１１の窪
   み深さ分だけ下面１０より突出させた三角窪部１１に嵌
   合適応できる三角突台部１２とを夫々設けてなり、各隣
   接四隅部における三角窪部１１と三角突台部１２との係
   嵌並びにバインダーの各接合部介在によって角桝状の方
   形枠を上下方向に枠組連結構成してなる電線ケーブルマ
   ンホール。