JP3042317U - ダッシュボード玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種の走行体の特徴音を選択的に発生させ
ることができるダッシュボード玩具を提供する。 【解決手段】 走行体の始動音および複数種の走行体の
特徴音に対応した音声データを記憶する記憶部と、始動
スイッチ、特徴音選択スイッチの操作に応じてその記憶
部から読み出された前記始動音、前記特徴音に対応する
所定の音声データに基づいて音声信号を生成する音声信
号生成部と、この音声信号生成部によって生成された前
記音声信号に基づく音声を出力する音声出力手段とを備
えることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ダッシュボード玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ダッシュボード玩具として、ハンドルを有し、このハンドルは左右に回 転できるようになっているものが知られている。このダッシュボード玩具におい ては、ハンドルの脇にシフトレバーが設けられ、このシフトレバーは前後に往復 動作可能に構成されている。さらに、ダッシュボード玩具には始動スイッチが設 けられ、この始動スイッチは左右に回転動作できるように構成されている。

【０００３】 ところで、近年、このようなダッシュボード玩具においては、よりリアリティ を醸し出すため、シフトレバーや始動スイッチの操作に伴って所定の音を出力さ せるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のダッシュボード玩具は、シフトレバーや始動スイッチの 操作に伴って各１種類の音しか出力しないので、興趣性に乏しいという問題があ った。

【０００５】 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、複数種の走行体の特徴音を選択的 に発生させることができるダッシュボード玩具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載のダッシュボード玩具は、運転台を模して構成され、走行体の始 動音および複数種の走行体の特徴音に対応した音声データを記憶する記憶部と、 始動スイッチ、特徴音選択スイッチの操作に応じてその記憶部から読み出された 前記始動音、前記特徴音に対応する所定の音声データに基づいて音声信号を生成 する音声信号生成部と、この音声信号生成部によって生成された前記音声信号に 基づく音声を出力する音声出力手段とを備えることを特徴とする。 このダッシュボード玩具によれば、始動スイッチを操作すれば走行体の始動音 が鳴り、特徴音選択スイッチを操作すれば走行体の特徴音が鳴る。この場合、特 徴音選択スイッチにより複数種の走行体の走行音の中から１つを選択することが できる。したがって、１台のダッシュボード玩具で様々な遊びが楽しめることに なる。

【０００７】 請求項２記載のダッシュボード玩具は、請求項１記載のダッシュボード玩具に おいて、シフトレバーを有し、前記記憶部は、発車音に対応した音声データを記 憶し、前記音声信号生成部は、前記シフトレバーの操作に応じてその記憶部から 読み出された前記発車音に対応する所定の音声データに基づいて音声信号を生成 し、前記音声出力手段は、この音声信号に基づく音声を出力するようになってい ることを特徴とする。 このダッシュボード玩具によれば、シフトレバーを操作すれば発車音が鳴る。 したがって、あたかも本物の自動車等を運転しているかのようなイメージが醸し 出されることになる。

【０００８】 請求項３記載のダッシュボード玩具は、請求項１または２記載のダッシュボー ド玩具において、ウインカレバーを有し、前記記憶部は、警告音に対応した音声 データを記憶し、前記音声信号生成部は、前記ウインカレバーの操作に応じてそ の記憶部から読み出された前記警告音に対応する所定の音声データに基づいて音 声信号を生成し、前記音声出力手段は、この音声信号に基づく音声を出力するよ うになっていることを特徴とする。 このダッシュボード玩具によれば、ウインカレバーを操作すれば警告音が鳴る 。したがって、あたかも本物の自動車等を運転しているかのようなイメージが醸 し出されることになる。

【０００９】 請求項４記載のダッシュボード玩具は、請求項１〜３いずれか記載のダッシュ ボード玩具において、前記音声を出力する際に該音声の振幅に対応してライトを 点滅させるようにしたことを特徴とする。 このダッシュボード玩具によれば、例えば音の振幅があるレベル以上の場合に ライトが点灯するので、音と光の点滅とが同期し、視覚的にも楽しめることにな る。

【００１０】 請求項５記載のダッシュボード玩具は、請求項１〜４いずれか記載のダッシュ ボード玩具において、受話器玩具を有し、前記記憶部は、呼出し音に対応した音 声データを記憶し、前記音声信号生成部は、スイッチの操作に応じてその記憶部 から読み出された前記呼出し音に対応する所定の音声データに基づいて音声信号 を生成し、前記音声出力手段は、この音声信号に基づく音声を出力するようにな っていることを特徴とする。また、請求項６記載のダッシュボード玩具は、請求 項１〜４いずれか記載のダッシュボード玩具において、受話器玩具を有し、この 受話器玩具には、呼出し音に対応した音声データを記憶する記憶部と、スイッチ の操作に応じてその記憶部から読み出された前記呼出し音に対応する所定の音声 データに基づいて音声信号を生成する音声信号生成部と、この音声信号に基づく 音声を出力する音声出力手段とが設けられていることを特徴とする。この場合の スイッチ操作は、本体または受話器玩具に設けられたボタンを押すことなどによ って行われたり、受話器玩具を本体から外すことなどにより行われる。 これらダッシュボード玩具によれば、受話器玩具のスイッチを操作すると受話 器玩具から呼出し音が鳴る。したがって、あたかも自動車あるいは電車の内部で 電話をかけているかのようなイメージが醸し出されることになる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図１には実施形態に係るダッシュボード玩具の外観が示されている。このダッ シュボード玩具１はハンドル２を有している。このハンドル２は左右に回転でき るように構成されている。また、このハンドル２の軸には左右に回動可能なウイ ンカレバー３が設けられている。このウインカレバー３を左右に回動させた際に は「ピー，ピー，ピー」という警告音が出力される。さらに、ハンドル２の中央 部にはクラクション４が付設されており、このクラクション４を押した際には「 プー，プー」という警笛が出力される。ハンドル２の右手前側には始動スイッチ ５が付設されていて、この始動スイッチ５を右に回転した際には、始動音つまり エンジンのかかる音が出力される。この始動スイッチ５は右に回転した後に手を 離すと、図示しない付勢手段によって初期位置へ戻される。また、ハンドル２の 右隣にはシフトレバー２０が設けられていて、このシフトレバー２０を手前側に 引くと走行音が出力される。

【００１２】 さらに、始動スイッチ５の左隣りには、計６個のボタン６−１〜６−６が設け られている。第１のボタン６−１を押すと、消防自動車の音が出力される。第２ のボタン６−２を押すと、パトロールカーの音が出力される。第３のボタン６− ３を押すと、救急車の音が出力される。第４のボタン６−４を押すと、「ハロー 」と挨拶言葉が出力される。第５のボタン６−５を押すと、電車の音が出力され る。さらに、第６のボタン６−６を押すと、「ちょうちょ」の歌のメロディ音が 出力される。ここで、ボタン６−１〜６−３および６−５は走行体の特徴音選択 スイッチを構成している。

【００１３】 また、ハンドル２の奥側にはライト７が設けられている。このライト７は、出 力される音声の振幅レベルに応じて点灯される。さらに、ハンドル２を挟んで三 角形状の警告灯（ライト）８が設けられている。この警告灯８はウインカレバー ３を左右に回動させた際に２つとも点灯する。

【００１４】 さらに、ダッシュボード玩具１の左側の受け部９ａには、受話器玩具９が設置 可能となっている。この受話器玩具９は、プッシュボタン９ｂを押すことで呼出 し音を出力する。

【００１５】 次に、このダッシュボード玩具１の電気系統について説明する。 図２にはそのブロック図が示されている。このダッシュボード玩具１において は、ＬＳＩの入力ポート１０にウインカレバー３、クラクション４、始動スイッ チ５、ボタン６−１〜６−６およびシフトレバー２０に対応のスイッチからの信 号が入力されるようになっている。記憶部１１には、警告音、警笛、始動音、消 防自動車の音、パトロールカーの音、救急車の音、「ハロー」の挨拶言葉、電車 の音、「ちょうちょ」の歌のメロディ音、走行音のそれぞれ対応する音声データ が記憶されている。また、この記憶部１１には、警告音、警笛、始動音、消防自 動車の音、パトロールカーの音、救急車の音、「ハロー」の挨拶言葉、電車の音 、「ちょうちょ」の歌のメロディ音、走行音のそれぞれに対応するライト点滅デ ータが記憶されている。そして、入力ポート１０にウインカレバー３、クラクシ ョン４、始動スイッチ５、ボタン６−１〜６−６に対応のスイッチからの信号が 入力されると、制御部１２によって、記憶部１１に記憶されている音声データお よびライト点滅データが読み出され、その音声データおよびライト点滅データは それぞれ音声信号生成部１３およびライト点滅信号生成部１４に送られ、そこで 音声信号およびライト点滅信号が生成される。そして、このうちの音声信号は出 力ポート１４を経て音声出力手段１５に送られ、ここから音声が出力される。一 方、ライト点滅信号は出力ポート１４を経てライト点滅制御手段１６，１７に送 られ、ライト７，８の点滅が制御される。

【００１６】 一方、受話器玩具９の電気系統もほぼ同じ構成となっているので、その説明は 省略する。

【００１７】 このように構成されたダッシュボード玩具１によれば、始動スイッチ５を操作 すれば走行体の始動音が鳴り、特徴音選択スイッチ６−１〜６−３および６−５ を操作すれば走行体の特徴音が鳴る。この場合、特徴音選択スイッチにより複数 種の走行体の走行音の中から１つを選択することができる。したがって、１台の ダッシュボード玩具で様々な遊びをすることができる。

【００１８】 また、このダッシュボード玩具１によれば、シフトレバー２０を操作すれば発 車音が鳴る。さらに、このダッシュボード玩具１によれば、ウインカレバー３を 操作すれば警告音が鳴る。したがって、あたかも本物の自動車等を運転している かのようなイメージが醸し出されることになる。

【００１９】 さらに、このダッシュボード玩具１によれば、音の振幅があるレベル以上の場 合にライトが点灯するので、音と光の点滅とが同期し、視覚的にも楽しむことが できる。

【００２０】 また、このダッシュボード玩具１によれば、受話器玩具９のプッシュボタン９ ｂを押すと受話器玩具９から呼出し音が鳴る。したがって、あたかも自動車ある いは電車の内で電話をかけているかのようなイメージが醸し出されることになる 。

【００２１】 以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、かかる実施形態に限 定はされず、その要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能であることはいうま でもない。

【００２２】

【考案の効果】

本考案に係るダッシュボード玩具の代表的なものの効果を説明すれば、始動ス イッチを操作すれば走行体の始動音が鳴り、特徴音選択スイッチを操作すれば走 行体の特徴音が鳴る。この場合、特徴音選択スイッチにより複数種の走行体の走 行音の中から１つを選択することができる。したがって、１台のダッシュボード 玩具で様々な遊びが楽しめることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態に係るダッシュボード玩具の
斜視図である。

【図２】本考案の実施形態に係るダッシュボード玩具の
電気系統を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ ダッシュボード玩具 ２ ハンドル ３ ウインカレバー ４ クラクション ５ 始動スイッチ ６ スイッチ ２０ シフトレバー

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 走行体の始動音および複数種の走行体の
   特徴音に対応した音声データを記憶する記憶部と、始動
   スイッチ、特徴音選択スイッチの操作に応じてその記憶
   部から読み出された前記始動音、前記特徴音に対応する
   所定の音声データに基づいて音声信号を生成する音声信
   号生成部と、この音声信号生成部によって生成された前
   記音声信号に基づく音声を出力する音声出力手段とを備
   えることを特徴とするダッシュボード玩具。
2. 【請求項２】 シフトレバーを有し、前記記憶部は、発
   車音に対応した音声データを記憶し、前記音声信号生成
   部は、前記シフトレバーの操作に応じてその記憶部から
   読み出された前記発車音に対応する所定の音声データに
   基づいて音声信号を生成し、前記音声出力手段は、この
   音声信号に基づく音声を出力するようになっていること
   を特徴とする請求項１記載のダッシュボード玩具。
3. 【請求項３】 ウインカレバーを有し、前記記憶部は、
   警告音に対応した音声データを記憶し、前記音声信号生
   成部は、前記ウインカレバーの操作に応じてその記憶部
   から読み出された前記警告音に対応する所定の音声デー
   タに基づいて音声信号を生成し、前記音声出力手段は、
   この音声信号に基づく音声を出力するようになっている
   ことを特徴とする請求項１または２記載のダッシュボー
   ド玩具。
4. 【請求項４】 前記音声を出力する際に該音声の振幅に
   対応してライトを点滅させるようにしたことを特徴とす
   る請求項１〜３いずれか記載のダッシュボード玩具。
5. 【請求項５】 受話器玩具を有し、前記記憶部は、呼出
   し音に対応した音声データを記憶し、前記音声信号生成
   部は、スイッチの操作に応じてその記憶部から読み出さ
   れた前記呼出し音に対応する所定の音声データに基づい
   て音声信号を生成し、前記音声出力手段は、この音声信
   号に基づく音声を出力するようになっていることを特徴
   とする請求項１〜４いずれか記載のダッシュボード玩
   具。
6. 【請求項６】 受話器玩具を有し、この受話器玩具に
   は、呼出し音に対応した音声データを記憶する記憶部
   と、スイッチの操作に応じてその記憶部から読み出され
   た前記呼出し音に対応する所定の音声データに基づいて
   音声信号を生成する音声信号生成部と、この音声信号に
   基づく音声を出力する音声出力手段とが設けられている
   ことを特徴とする請求項１〜４いずれか記載のダッシュ
   ボード玩具。