JP3042157B2 - ステアリングホイールのホーンスイッチ装置 - Google Patents

ステアリングホイールのホーンスイッチ装置

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JP3042157B2
JP3042157B2 JP4085960A JP8596092A JP3042157B2 JP 3042157 B2 JP3042157 B2 JP 3042157B2 JP 4085960 A JP4085960 A JP 4085960A JP 8596092 A JP8596092 A JP 8596092A JP 3042157 B2 JP3042157 B2 JP 3042157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
ホイールの中央付近に配設されるホーンスイッチ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のホーンスイッチ装置としては、
図5及び図6に示す如きホーンスイッチ装置30が従来
より採用されている。このホーンスイッチ装置30は、
ステアリングホイール31の中央付近に配設されてお
り、硬質樹脂製の平板状の芯材32の表面を軟質樹脂製
の表皮33にて被覆して成るホーンパッド34と、ステ
アリングホイール31のスポーク35に固着されたブラ
ケット36と、ホーンパッド34の芯材32に取付けら
れて前記ブラケット36に対向配置されたコンタクトプ
レート37と、このコンタクトプレート37及びブラケ
ット36の周縁部分の間に介在された例えば4つの圧縮
コイルスプリング38a,38b,38c,38dと、
ホーンパッド及びブラケット36にそれぞれ固着された
可動接点39及び固定接点40とから構成されている。
なお図5および図6において、41はブラケット36の
サポート部材、42はスポーク35に固着されたホイー
ルハブである。
【0003】かくして、上述のホーンパッド34は、図
6に示すように、4つの圧縮コイルスプリング38a〜
38dによりスポーク35に対して浮動状態で弾性的に
支持されており、このホーンパッド34を圧縮コイルス
プリング38a〜38dの附勢力に抗して押圧操作する
と、可動接点39が移動されて固定接点40に接触し、
これに伴って図外のホーンが作動(吹鳴)されるように
構成されている。なお、ホーンパッド34への押圧操作
力を解除すると、ホーンパッド34は圧縮コイルスプリ
ング38a〜38dの附勢力にて復動され、図6に示す
如く可動接点39が固定接点40から離間した位置に配
置され、ホーンは非作動状態に再び切換えられるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のホーンスイッチ装置30では、ホーンパッド
34を押圧操作して可動接点39を固定接点40に接触
させるのに要する押圧操作力は、ホーンパッド34の押
圧箇所に応じて変化し、均一の操作力にてホーンを作動
させることができないという問題点がある。
【0005】すなわち、図7において矢印F1 で示すよ
うにホーンパッド34の周縁箇所(図5において、符号
αで示す箇所)を押圧操作した場合には、この際のホー
ンパッド34の押圧操作力に対抗する反力は最寄りの圧
縮コイルスプリング38aのみがその大部分を負担し、
押圧箇所(作用点)から離れた位置に配設されている他
の圧縮コイルスプリング38b,38c,38dからの
反力はホーンパッド34にほとんど作用しない。そのた
め、図5に示すようなホーンパッド34の周縁箇所αを
押した場合には、可動接点39を固定接点40に接触さ
せるのに必要な力(ひいてはホーンを吹鳴させるのに必
要な力)は比較的小さくて済む。従って、この場合に
は、軽い操作感覚でホーンを吹鳴することができる。
【0006】これに対して、図8において矢印F2 で示
すようにホーンパッド34の中央箇所(図5において、
符号βで示す箇所)を押圧操作した場合には、その押圧
操作力が全ての圧縮コイルスプリング38a〜38dに
及ぶため、これらのスプリング38a〜38dからホー
ンパッド34に作用する反力が非常に大きくなる。その
結果、可動接点39を固定接点40に接触させてホーン
を吹鳴させるのに必要な押圧操作力は、既述の場合に比
較して著しく大きくなる。従って、この場合には、操作
感覚が非常に重くなる。
【0007】よって、ホーンパッド34の押圧操作力
は、ホーンパッド34の周縁箇所αで小さく、その中央
箇所βでは大きくなり、均一な操作性を得ることができ
ないのが実状である。
【0008】なお、ホーンパッド34の中央箇所βでの
押圧操作力を軽減させるためには、すべての圧縮コイル
スプリング38a〜38dのばね力を弱く設定すること
が考えられるが、このようにすると、ホーンパッド34
の周縁箇所αでの押圧操作力が極めて小さくても可動接
点39が固定接点40に接触してしまうこととなる。そ
のため、ステアリング操作時(操舵時)に運転者の手が
ホーンパッド34の周縁箇所αに軽く触れただけで、ホ
ーンを吹鳴する必要がない時にホーンが作動されてしま
うような事態が発生しやすくなる。しかも、圧縮コイル
スプリング38a〜38dのばね力を弱くしてしまう
と、走行中にホーンパッド34が振動してガタツキ音を
発生してしまう不具合もある。一方、ホーンパッド34
の振動防止のために圧縮コイルスプリング38a〜38
dのばね力を強くすると、ホーンパッド34の周縁箇所
αにおける押圧操作力として著しく大きい力を必要とす
ることとなり、実用に供し得ない。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的はホーンを作動させるため
に必要な押圧操作力をホーンパッドの全面にわたってほ
ぼ均一にでき、良好な押圧操作感覚を得ることができる
と共に、ホーンパッドの周縁箇所と中央箇所とにおける
押圧操作力を必要に応じて別個独立に任意に設定するこ
とができ、しかも、ホーンパッドの周縁箇所を支持する
スプリングのばね力を強く設定し得てホーンパッドの振
動防止並びにガタツキ音の発生防止を図り得るようなス
テアリングホイールのホーンスイッチ装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、芯材の表面を軟質樹脂製の表皮にて
被覆して成るホーンパッドの周縁部分に第1のコンタク
トプレートを介して第1の可動接点を取付けると共に、
前記第1のコンタクトプレートの中央部分に開孔を設
け、前記表皮の中央部分を厚肉に形成しかつこの厚肉の
中央部分と中央部分の周縁部分との間に薄肉の連結部
分を設けて前記厚肉の中央部分に前記開孔を貫通する第
2のコンタクトプレートを介して第2の可動接点を取付
け、前記第1及び第2の可動接点にそれぞれ対応した位
置に固定接点を有するブラケットを設け、前記第1のコ
ンタクトプレートと前記ブラケットとの間に第1のスプ
リングを介在させると共に、前記厚肉の中央部分と前記
第1のコンタクトプレートとの間に前記第1のスプリン
グの付勢力よりも小さい押圧操作力にて弾性変形する第
2のスプリングを介在させるようにしている。
【0011】
【作 用】ホーンパッドの周縁部分を押圧操作部とする
第1のホーンスイッチと、ホーンパッドの中央部分を押
圧操作部とする第2のホーンパッドとを互いに独立に構
成したので、第1及び第2のホーンパッドを切換操作す
るのに要する操作力をそれぞれ別個独立に設定でき、そ
の結果、ホーンパッドの全面における押圧操作力の均一
化を図ることが可能となる。また、ホーンパッドの表皮
を利用すると共に、附勢力の異なる第1及び第2のスプ
リングを有する別々の可動接点を用いることとなるの
で、ホーンの吹鳴に必要な押圧操作力を確実に設定・管
理することが可能となる。
【0012】また、軟質樹脂性の表皮の中央部分を厚肉
にすることによりその部分が変形しにくくなり、この厚
肉部分に第2のホーンスイッチの可動接点を取付けるこ
とが可能となる共に、厚肉の中央部分と周縁部分との間
に薄肉の連結部を存在させることにより、この連結部を
介して可動接点を周縁部分のスプリングの附勢力よりも
小さな弾性力にて保持することが可能となる。従って、
ホーンパッドの中央部分をその周縁部分に対して独自に
押圧操作させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例に付き図1〜図4を
参照して説明する。
【0014】図1は、本発明に係るホーンスイッチ装置
1を具備するステアリングホイール2を示すものであっ
て、同図において、3はホイール、4はスポーク、5は
ホイール3の中央付近に配設されたホーンパッド、6は
ブラケットである。
【0015】上述のホーンパッド5は、図2に示すよう
に、硬質樹脂製の板状の芯材7と、この芯材7の表面に
被覆された軟質樹脂製の表皮8とから成るものである。
そして、ホーンパッド5の芯材7の裏面側には、その複
数箇所に、ボス9及び取付片10が一体成形されてお
り、前記取付片10を介して第1のコンタクトプレート
11が一体に取付けられている。この第1のコンタクト
プレート11には、第1の可動接点12a,12bが固
着これ、これらの第1の可動接点12a,12bが芯材
7のボス9に対応配置されている。
【0016】また、前記表皮8の中央部分8aは上面か
ら見て円形になっており(図1参照)、その周縁部分8
bよりも厚肉に成形されて変形しにくいように構成され
ている。すなわち、前記中央部分8aは、図2に示すよ
うに、裏面側に向けて厚くなるように一体成形され、裏
面側に突出する部分は芯材7の中央開口7aに貫通配置
されている。さらに、表皮8の厚肉の中央部分8aと周
縁部分8bとの間には円環の全周に亘って薄肉の連結部
8cが一体成形されており、中央部分8aの裏面中央部
に埋設されたインサートナット14とスクリュー15と
により、第2の可動接点16a,16bが固着された第
2のコンタクトプレート17が前記中央部分8aに締付
け固定されている。かくして、第2の可動接点16a,
16bはコンタクトプレート17、表皮8の中央部分8
a及び連結部8cを介して表皮8の中央部分8aひいて
はホーンパッド5の中央部分5aに取付けられている。
一方、第1のコンタクトプレート11の中央部分には図
2〜図4に示すように開孔Rが設けられており、この開
口Rに前記第2のコンタクトプレート17が貫通された
状態で配置されている。
【0017】さらに、前記中央部分8aと第2のコンタ
クトプレート17との間には板状のコンタクトスプリン
(第2のスプリング)18が共締めされており、この
コンタクトスプリング18の先端が第1のコンタクトプ
レート11に係着されている。これにより、第2の可動
接点16a,16bと第1のコンタクトプレート11と
はコンタクトスプリング18を介して互いに電気的に接
続された状態となっている。なお、このコンタクトスプ
リング18の附勢力(ばね力)は、後述の如く第1のコ
ンタクトプレート11とブラケット6との間に介在され
る第1のスプリング(圧縮コイルスプリング23a,2
3b,23c,23d)の附勢力よりも小さく設定され
ており、この第1のスプリングは、前記第1のスプリン
グの付勢力(ばね力)よりも小さい押圧操作力にて弾性
変形するように構成されている。
【0018】一方、ホイール3に連結されたスポーク4
にはサポート部材20を介してブラケット6が取付けら
れ、このブラケット6に第1の固定接点21a,21b
及び第2の固定接点22a,22bが固着されている。
そして、このブラケット6に第1のコンタクトプレート
11が例えば4つの圧縮コイルスプリング23a,23
b,23c,23d(図1及び図2参照)を介して浮動
状態で弾性的に支持されている。具体的には、図2に示
すように、第1のコンタクトプレート11にワッシャ2
4を介してボルト25a,25b,25c,25d(図
1及び図2参照)が差し込まれてブラケット6に螺着さ
れ、スペーサ26がこのボルト25に嵌着されて前記ワ
ッシャ24とブラケット6との間に配置されている。そ
して、スペーサ26に圧縮コイルスプリング23a〜2
3dが装着され、これらのスプリング23a〜23dの
附勢力にて第1のコンタクトプレート11がブラケット
6から離間する方向に常時附勢されている。これによ
り、第1のコンタクトプレート11、第1の可動接点1
2a,12b及びホーンパッド5は、ブラケット6に対
して浮動状態で弾性的に保持され、ブラケット6から電
気的に絶縁されている。
【0019】なお、既述の第1及び第2の可動接点12
a,12b及び16a,16bは第1及び第2の固定接
点21a,21b及び22a,22bにそれぞれ対応配
置されており、通常時(ホーンパッド5の非押圧時)に
は、互いに離間された位置に配置されるようになってい
る。また、既述のホーンパッド5の薄肉の連結部8c
は、前記圧縮コイルスプリング23a〜23dのばね力
よりも小さい操作力にて弾性変形されるように構成され
ている。
【0020】さらに、スポーク4の後部に取付けられた
バックカバー27にはコンタクトリング28が取付けら
れると共に、スポーク4に固着されたホイールハブ29
が貫通配置されている。そして、コンタクトリング28
と第1のコンタクトプレート11とがコード19にて互
いに電気的に接続されており、コンタクトリング28は
図外のホーン回路に電気的に接続されている。そして、
第1及び第2の可動接点12a,12b及び16a,1
6bは第1及び第2のコンタクトプレート11,17、
コード19、コンタクトリング28及びホーン回路を経
由して正電位となり、第1及び第2の固定接点21a,
21b及び22a,22bはブラケット36、サポート
部材20、ホイールハブ28よりステアリングシャフト
を経由して車体に接続されて負電位となっている。
【0021】しかして、第1の可動接点12a,12b
及び第1の固定接点21a,21bを有しかつホーンパ
ッド5の周縁部分5bを押圧操作部として有する第1の
ホーンスイッチS1 と、第2の可動接点16a,16b
及び第2の固定接点22a,22bを有しかつホーンパ
ッド5の中央部分5aを押圧操作部として有する第2の
ホーンスイッチS2 とが別個独立に構成されている。
【0022】次に、このように構成されたホーンスイッ
チ装置1の機能について述べると、以下の通りである。
すなわち、ホーンパッド5が押圧されない時には、第1
の可動接点12a、12bが第1の固定接点21a,2
1bから離間し、かつ、第2の可動接点16a,16b
が第2の固定接点22a,22bから離間した状態とな
っている。従って、ホーンスイッチ装置1はOFF状態
の下に置かれ、ホーンは吹鳴されない。
【0023】このような状態の下で、ホーンパッド5の
周縁部分5bが例えば図3において矢印F1 方向に押圧
操作された場合には、ホーンパッド5の全体がボルト2
5b付近を中心に主に圧縮コイルスプリング23aの附
勢力に抗して回動され、これに伴って第1の可動接点1
2aが第1の固定接点21aに接触される。なお、この
際、第2の可動接点16aも第2の固定接点22aに向
けて少し移動するが、これら両者は接触状態とならない
(但し、接触するようにしてもよい)。しかして、前記
接点12a,21aが接触すると、ホーンスイッチ装置
1がON状態に切換えられ、図外のホーン回路が導通状
態となってホーンが吹鳴される。そして、押圧操作力が
解除されると、ホーンパッド5及び可動接点12aが圧
縮コイルスプリング23aの附勢力にて復動されてホー
ンスイッチ装置1が再びOFF状態に切換えられ、ホー
ンの吹鳴が停止される。
【0024】また、ホーンパッド5の中央部分5aが図
4において矢印F2 方向に押圧操作された場合には、圧
縮コイルスプリング23a〜23dが圧縮されるに到ら
ない程度の小さな押圧操作力にて表皮8の厚肉の中央部
分8aが薄肉の連結部8cの弾性変形により押圧移動さ
れる。これに伴って、第2の可動接点16a,16bが
第2の固定接点22a,22bにそれぞれ接触し、これ
に応じて図外のホーン回路が導通状態となってホーンが
吹鳴される。そして、押圧操作力が解除されると、表皮
8の中央部分8a及び可動接点16a,16bが薄肉の
連結部8cの弾性復元力にて復動されてホーンスイッチ
装置1が再びOFF状態に切換えられ、ホーンの吹鳴が
停止される。
【0025】上述の如きステアリングホイール2のホー
ンスイッチ装置1によれば、ホーンパッド5の周縁部分
5bを押した時には主としてその押圧操作箇所の近傍の
圧縮コイルスプリングのみの附勢力に抗する押圧操作力
でスイッチ切換操作を行なうことができるため、従来と
何ら変わりなく小さな押圧操作力でホーンを吹鳴でき
る。また、ホーンパッド5の中央部分5aを押した時に
は、表皮8の薄肉の連結部8cの弾性復元力のみに抗す
る押圧操作力でスイッチ切換操作を行なうことができる
ため、従来の場合に比べて非常に小さな押圧操作力にて
ホーンを吹鳴できる。
【0026】しかも、ホーンスイッチ装置1はホーンパ
ッド5の周縁部分5bを押圧操作部とする第1のホーン
スイッチS1 と、ホーンパッド5の中央部分5aを押圧
操作部とする第2のホーンスイッチS2 とを別個独立に
設けるようにしたので、これら第1及び第2のホーンス
イッチS1 ,S2 のスイッチ切換え(ON状態への切換
え)に必要な押圧操作力を別個独立に設定することが可
能となる。そのため、ホーンパッド5の周縁部分5b及
び中央部分5aの押圧操作力ひいてはホーンパッド5の
全面における押圧操作力を実質的に均一に設定すること
が可能であり、良好な操作感を得ることができる。な
お、必要に応じてこれら両部分5a,5bの押圧操作力
に差を持たせるように構成することもでき、従来では周
縁部分5bに比較して中央部分5aの押圧操作力が常に
大きかったが、これとは逆に中心部分5aの押圧操作力
を小さくすることも可能である。また、ホーンパッド5
の振動防止及びガタツキ音の発生防止を図る目的で圧縮
コイルスプリング23a,23bのばね力を強くするこ
とは従来ではホーンパッドの中央部分の操作力が極端に
大きくなるという理由で困難であったが、本例によれ
ば、ホーンパッド5の中央部分5aの押圧操作力を独自
に設定することができるので、ホーンパッド5の周縁部
分5bの押圧操作力が著しく大きくならない範囲で圧縮
コイルスプリング23a,23bのばね力を充分に大き
く確保できる。このため、ホーンパッド5の振動防止並
びにガタツキ音の発生防止を効果的に行なうことができ
る。
【0027】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は、既述の実施例に限定されるものではなく、本
発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能
である。例えば、ホーンパッド5の中央部分5aの形
状、その周縁部分5bを弾性的に浮動支持する圧縮コイ
ルスプリングの数及び配設位置等は任意に変更可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、ホーンパッドの
周縁部分をスイッチ切換え用の押圧操作部とする第1の
ホーンスイッチと、ホーンパッドの中央部分をスイッチ
切換え用の押圧操作とする第2のホーンスイッチを別個
独立に設けるようにしたものであるから、ホーンパッド
の周縁部分と中央部分とにおける押圧操作力(スイッチ
切換えに要する力)の設定をそれぞれ独自に行なうこと
ができる。すなわち、従来ではホーンパッドの中央部分
の押圧操作力(荷重)はホーンパッドを弾性的に浮動支
持するスプリングの特性により必然的に決まっていたも
のを、本発明によれば、中央部分のみ押圧操作力を独自
に設定することが可能となる。その結果、ホーンパッド
の全面にわたって押圧操作力をほぼ均一化することがで
き、これにより良好な操作感を得ることが可能となる。
一方、必要に応じて、第1及び第2のホーンスイッチの
押圧操作力を適宜に異ならしめることも可能である。
【0029】また、本発明は、ホーンパッドの構造が硬
質樹脂製の芯材に軟質樹脂製の表皮を被覆して成る二重
成形品であることに着目して、ホーンパッドの中央部分
は変形しにくいように厚肉としかつ、その周囲を薄肉の
連結部としてこの連結部にて前記中央部分を弾性的に移
動可能に保持すると共に、ホーンパッドを浮動支持する
第1のスプリングの附勢力よりも小さい押圧操作力によ
り前記連結部及び第2のスプリング(表皮の厚肉の中央
部分と第1のコンタクトプレートとの間に介在されたス
プリング)が弾性変形されるのに伴って前記中央部分が
押圧移動されるようにしたものであるから、ホーンパッ
ドの中央部分の押圧操作をスプリングの附勢力とは全く
無関係に小さな力にて行なうことができ、ホーンパッド
全面にわたる押圧操作力の均一化を図ることができる。
その上、既述のようにホーンパッドの中央部の押圧操作
はホーンパッドの周縁部分を浮動支持するスプリングと
は全く無関係に行なわれるので、周縁部分の押圧操作力
が著しく大きくならない範囲でスプリングのばね力を大
きくすることが可能となり、これにより、ホーンパッド
の振動防止並びにガタツキ音の発生防止を図ることが可
能となる。また、ホーンパッドの表皮を利用すると共
に、附勢力の異なる第1及び第2のスプリングを有する
別々の可動接点を用いることとなるので、ホーンの吹鳴
に必要な押圧操作力を確実に設定・管理することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホーンスイッチ装置を具備するス
テアリングホイールの平面図である。
【図2】図1におけるIIーII線拡大断面図である。
【図3】本発明に係るホーンスイッチ装置においてホー
ンパッドの周縁部分を押圧操作した場合の動作を示す断
面図である。
【図4】ホーンパッドの中央部分を押圧操作した場合の
本発明に係るホーンスイッチ装置の動作を示す要部断面
図である。
【図5】従来のホーンスイッチ装置を具備するステアリ
ングホイールの平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】従来のホーンスイッチ装置においてホーンパッ
ドの周縁部分を押圧操作した場合の動作を示す断面図で
ある。
【図8】従来のホーンスイッチ装置においてホーンパッ
ドの中央部分を押圧操作した場合の動作を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ホーンスイッチ装置 2 ステアリングホイール 5 ホーンパッド 5a 中央部分 5b 周縁部分 7 芯材 8 表皮 8a 厚肉の中央部分 8b 周縁部分 8c 薄肉の連結部 11 第1のコンタクトプレート 12a,12b 第1の可動接点 16a,16b 第2の可動接点 17 第2のコンタクトプレート18 コンタクトスプリング(第2のスプリング) 21a,21b 第1の固定接点 22a,22b 第2の固定接点23a〜23d 圧縮コイルスプリング(第1のスプリ
ング) R 開孔1 第1のホーンスイッチ S2 第2のホーンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/04 - 1/28 B60R 16/02 H01H 13/08 B60Q 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材の表面を軟質樹脂製の表皮にて被覆
    して成るホーンパッドの周縁部分に第1のコンタクトプ
    レートを介して第1の可動接点を取付けると共に、前記
    第1のコンタクトプレートの中央部分に開孔を設け、
    記表皮の中央部分を厚肉に形成しかつこの厚肉の中央部
    分と中央部分の周縁部分との間に薄肉の連結部分を設
    けて前記厚肉の中央部分に前記開孔を貫通する第2のコ
    ンタクトプレートを介して第2の可動接点を取付け、
    記第1及び第2の可動接点にそれぞれ対応した位置に固
    定接点を有するブラケットを設け、前記第1のコンタク
    トプレートと前記ブラケットとの間に第1のスプリング
    を介在させると共に、前記厚肉の中央部分と前記第1の
    コンタクトプレートとの間に前記第1のスプリングの付
    勢力よりも小さい押圧操作力にて弾性変形する第2のス
    プリングを介在させたことを特徴とするステアリングホ
    イールのホーンスイッチ装置。
JP4085960A 1992-03-09 1992-03-09 ステアリングホイールのホーンスイッチ装置 Expired - Lifetime JP3042157B2 (ja)

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