JP3042117B2 - 管形白熱電球および機器 - Google Patents

管形白熱電球および機器

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JP3042117B2
JP3042117B2 JP3345018A JP34501891A JP3042117B2 JP 3042117 B2 JP3042117 B2 JP 3042117B2 JP 3345018 A JP3345018 A JP 3345018A JP 34501891 A JP34501891 A JP 34501891A JP 3042117 B2 JP3042117 B2 JP 3042117B2
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機などOA機器の
読取用やヒーター用ランプとして好適な管形白熱電球と
機器に係り、特に、一対の端子板を改良した管形白熱電
球およびその管形白熱電球を組み込む複写機等の機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の管形白熱電球の一例とし
ては、例えば図7に示すものがある。この管形白熱電球
1は、管状石英ガラス製のバルブ2内部に、フィラメン
ト3を内蔵している。フィラメント3の両端部には、左
右一対の封止端部4a,4bに埋設されたモリブデン製
などの一対の金属箔5a,5bを介して棒状の一対の外
部導入線6a,6bの外端部を固着し、各外部導入線6
a,6bの各外端部にて金属板の一対の端子板7a,7
bを固着している。
【0003】これら一対の端子板7a,7bは図示しな
い外部電源に電気的に接続される受電端子であり、この
管形白熱電球1を組込むたとえば複写機などの所要の被
取付部(図示せず)にねじ止めするためのねじ挿通孔8
a,8bをそれぞれ穿設している。
【0004】しかし、このような従来の管形白熱電球1
では、各端子板7a,7bを被取付部(図示せず)にね
じ止めするために、図8に示すように各取付ねじ9a,
9bを図中矢印方向に回転させて締付けると、その際の
回転トルクが一対の外部導入線6a,6bを介してガラ
スバルブ2の一対の封止端部4a,4bに負荷され、ク
ラックを発生させてバルブ2の気密性を害する恐れがあ
る。また、この回転トルクは管形白熱電球1の製造時の
歪みによっても若干発生する。
【0005】そこで、従来の管球(実公昭56−193
35号公報に掲載)では、ガラスバルブ2の各封止端部
4a,4bと、各端子板7a,7bとの間に外部導入線
6a,6bのほかに棒状の補助金属線を架設して補強し
ている。
【0006】また、他の従来例(実公平2−3652
号,実公平2−3653号公報掲載)では、各外部導入
線6a,6bと、一対の端子板7a,7bなどとをセメ
ントなどの接着剤により被取付部に接着し、その固着強
度の増強を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来例では補助金属線を、ガラスバルブ2の各封止端部
4a,4bと、各端子板7a,7bとの僅少間隙間に架
設する細かい工程が必要となる上に、両封止端部4a,
4bの左右の平行性を保つために、左右の補助金属線を
平行にするための精度が高く要求される。
【0008】また、後者の従来例では外部導入線6a,
6bと各端子板7a,7bとを接着剤で被取付部に接着
する工程が必要となる上に、この接着剤が乾燥固化する
まで取付部の位置決めを保持しなければならず時間が掛
るという課題がある。
【0009】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は簡単な構成により端子板を
被取付部にねじ止めする際の回転トルクがガラスバルブ
に及ぶのを低減ないし防止してガラスバルブに破損が発
生するのを防止することができる管形白熱電球および機
器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために次のように構成される。
【0011】つまり、本願の請求項1に記載の発明(以
下、第1の発明という)は、ガラスバルブ内に内蔵され
たフィラメントと;ガラスバルブの封止部に埋設され
て、フィラメントに電気的に接続される一対の金属箔
と;各金属箔に接続されてガラスバルブの封止部から外
部へ延出される一対の外部導入線と;外部導入線に固着
されて、被取付部の突起または透孔に係合する透孔また
は突起を有するとともに被取付部にねじ止めされるねじ
穴を有してなる金属製端子板と;を具備していることを
特徴とする。
【0012】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、請求項1記載の管形白熱電
球と;管形白熱電球が装着される被取付部を有する機器
本体と;を具備していることを特徴とする。
【0013】
【作用】〈第1、第2の発明〉 管形白熱電球を複写機等の機器の被取付部に取付ける場
合は、まず、端子板の突起または透孔に、単に被取付部
の透孔または突起を係合させることにより、簡単に取付
位置の位置決めを行うことができる。
【0014】そして、この状態で各端子板を被取付部に
ねじ止めすると、その際の回転トルクが端子板に負荷さ
れるが、この端子板は透孔または突起に係合された突起
または透孔により受止められるので、この回転トルクが
外部導入線を介してガラスバルブの各封止端部に伝達さ
れ、亀裂が生ずるのを防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は本願第1、第2の発明を含む一実施
例の平面図であり、図において、管形白熱電球11は、
管状石英ガラス製のバルブ12内部に、フィラメント1
3を内蔵している。フィラメント13の両端部には、左
右一対の封止端部14a,14bに埋設されたモリブデ
ン製などの一対の金属箔15a,15bを介して棒状の
一対の外部導入線16a,16bの内端部を固着してい
る。一方、各外部導入線16a,1bの各外端部に、一
対の金属製端子板17a,17bを固着している。
【0017】これら一対の端子板17a,17bは図示
しない外部電源に電気的に接続される受電端子であり、
この管形白熱電球11を組込む例えば複写機などの所要
の機器の被取付部にねじ止めするためのねじ挿通孔18
a,18bをそれぞれ穿設している。
【0018】そして、図2にも示すように一対の端子板
17a,17bはその内端部、つまりねじ挿通孔18
a,18bより図中右側方の一端部に、例えば矩形の透
孔19a,19bを夫々穿設している。
【0019】一方、図3にも示すように、一対の端子板
17a,17bを取付ねじ20a,20bによりねじ止
めする被取付部21の図中上面の取付面上に、一対の端
子板17a,17bの各透孔19a,19bに密に嵌入
する小角柱状の突起22a,22bをそれぞれ突設して
いる。
【0020】したがって、本実施例によれば、管形白熱
電球11を被取付部21に取付ける場合は、まず一対の
端子板17a,17bの各透孔19a,19b内に単に
被取付部21の各突起22a,22bを挿入させること
により、簡単に取付位置の位置決めを行うことができ
る。
【0021】そして、この状態で各端子板17a,17
bを取付ねじ20a,20bにより被取付部21にねじ
止めすると、その際の回転トルクが各端子板17a,1
7bに負荷されるが、これら各端子板17,17bは各
透孔19a,19b内に密に嵌入された突起22a,2
2bにより受止められるので、この回転トルクが外部導
入線16a,16bを介してガラスバルブ12の各封止
端部14a,14bに伝達されてクラックが発生するの
を防止することができる。
【0022】したがって本実施例によれば、一対の端子
板17a,17bを被取付部21にねじ止めする際の回
転トルクが外部導入線16a,16bを介してガラスバ
ルブの各封止端部14a,14bに負荷されてクラック
などが発生し、ガラスバルブ12の気密性が害されるの
を簡単に防止することができる。
【0023】なお、前記実施例では一対の端子板17
a,17bを、その平面がガラスバルブ12の各封止端
部14a,14bとほぼ平行をなすように各外部導入線
16a,16bに固着しているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば図4、図5に示すように一
対の端子板17a1,17b1を各封止端部14a,1
4bに対してほぼ直交するように設けてもよい。
【0024】つまり、各封止端部14a,14bの厚肉
方向は高強度であるので、この厚肉方向にガラスバルブ
12の取付時の上下方向に一致させると、この高強度の
厚肉方向でガラスバルブ12の荷重を支持することがで
きるので、その強度を補強することができる。
【0025】また、本発明は図6(A)で示す透孔29
a,29bのように各端子板17a,17bの外端部、
つまりねじ挿通孔18a,18bの図中左側に設けても
よく、さらに、図6(B)に示す透孔39a,39bの
ようにその先端を開孔させてもよく、取付部21の各突
起22a,22bに密に嵌入すればよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本願第1、第2の発
明は、機器の被取付部にねじ固定される端子板に透孔ま
たは突起を設ける一方で、この透孔または突起に嵌入す
る突起または透孔を被取付部に設けたので、被取付部の
透孔または突起に、端子板の突起または透孔に係合させ
ることにより、被取付部にねじ固定する際の位置決めを
簡単に行うことができる上に、端子板を被取付部にねじ
止めする際の回転トルクを突起と透孔の係合部で受止め
ることができる。
【0027】このために、このねじ止め時の回転トルク
が各外部導入線を介してガラスバルブの各封止端部に負
荷されてクラックを発生させて気密性を害するのを未然
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管形白熱電球の一部切欠平面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1で示す実施例を機器の取付部にねじ固定し
た状態の要部拡大縦断面図。
【図4】本発明の他の実施例の一部切欠平面図。
【図5】図4の実施例の取付部にねじ固定した状態を示
す要部拡大縦断面図。
【図6】(A)は本発明の更に他の実施例の要部平面
図、(B)は更に他の実施例の要部平面図。
【図7】従来例の一部切欠平面図。
【図8】図7の部分拡大図。
【符号の説明】
11 管形白熱電球 12 ガラスバルブ 13 フィラメント 14a,14b 封止端部 15a,15b 金属箔 16a,16b 外部導入線 17a,17b 端子板 18a,18b ねじ挿通孔 19a,19b 透孔 20a,20b 取付ねじ 22a,22b 突起

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブ内に内蔵されたフィラメン
    トと; ガラスバルブの封止部に埋設されて、フィラメントに電
    気的に接続される一対の金属箔と; 各金属箔に接続されてガラスバルブの封止部から外部へ
    延出される一対の外部導入線と; 外部導入線に固着されて、被取付部の突起または透孔に
    係合する透孔または突起を有するとともに被取付部にね
    じ止めされるねじ穴を有してなる金属製端子板と; を具備していることを特徴とする管形白熱電球。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管形白熱電球と; 管形白熱電球が装着される被取付部を有する機器本体
    と; を具備していることを特徴とする機器。
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