JP3041951U - 水抜きポールを垂立した園芸用仕切板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植木鉢やプランターの用土中の水はけが悪く
なりがちの液相部分の高位置からも水を抜き、通気性を
良くして根腐れを防止する。 【解決手段】 基板１に、表面３から裏面４に貫通する
基板水抜き穴２，２，…を穿設する。略円筒形の垂立基
筒５を、前記基板水抜き穴２上の位置の基板１の表面３
上に表面３と直角方向に垂立形成する。略有蓋円筒形に
形成した水抜きポール６の開口基部７側を前記垂立基筒
５に挿入して水抜きポール６，６，…を基板１の表面３
と直角方向に垂立形成する。水抜きポール６の表面９よ
り内側の中空１０に貫通する水抜き穴８，８，…を多数
穿設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、植木鉢やプランターの底部に嵌入する園芸用仕切板に関する考案で ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、園芸用仕切板は、例えばプラスチック材で板状に形状した基板の表面か ら裏面に貫通する水抜き穴を碁盤目状に穿孔し、裏面に脚を突設せしめたものが 知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の園芸用仕切板は碁盤目状に水抜き穴が穿設されてはいるが、脚が短いた めに植木鉢やプランターの底部分の低い位置に粗粒で形成される用土中の気相部 分の水抜き効果は期待できるが、気相部分より上層の液相、固相部分の水抜き効 果を期待することはできず、更に、用土は月日が経過するに従って、水はけは悪 くなり、土の中の空気が少なくなってきた用土では、少量の水をかけても酸素不 足で根腐れがしやすくなる問題点を有していた。 本考案はこれらの問題点を解決し、水はけが早期に悪くなり易い用土の高層位 置の液相、固相部分の水はけをも良くし、通気性を維持して必要な酸素を根に充 分に供給し、根腐れを防止することのできる園芸用仕切板を提供する目的で考案 されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

板状の基板に基板水抜き穴を碁盤目状に穿設し、基板の表面に略円筒形の垂立 基筒を表面３と直角方向に垂立形成し、垂立基筒に、略有蓋円筒形の水抜きポー ルの開口基部側を挿入して表面３と直角方向に垂立せしめ、水抜きポールの表面 より内側の中空にまで貫通する水抜き穴を水抜きポールの表面に多数穿設する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

板状の基板１は、例えば塩化ビニール樹脂等のプラスチック材質で成形し、植 木鉢、或は、プランターの底の面積より稍小さく底の内側に嵌め込みのできる大 きさに形成する。基板水抜き穴２，２，…は、基板１の表面３より裏面４に貫通 する穴で、且つ、基板１の表面３の全面に亙って碁盤目状に穿設する。垂立基筒 ５，５，５，…は略円筒形に形成し、基板１の表面３に表面３と直角方向に垂立 させて一体に成形する。さらに詳しくは、垂立基筒５の内面の一部が前記基板水 抜き穴２と連通する基板水抜き穴２上の位置に設ける。

【０００６】 水抜きポール６，６，…は略有蓋円筒形に形成し、水抜きポール６の開口基部 ７側の内径を前記垂立基筒５の外周面に挿嵌できる内径に形成し、開口基部７を 垂立基筒５に挿嵌して水抜きポール６を基板１の表面３と直角方向に表面３上に 垂立せしめる。水抜き穴８，８，…は、水抜きポール６の表面９より内側の中空 １０に貫通せしめて水抜きポール６の表面９に多数穿設する。

【０００７】

【実施例】

水抜きポール６の直径は植木鉢の大きさによって異なるが１０〜１５mmが好ま しく、また、高さは植木鉢の全高の約1/2の高さに形成するとよい。また、水抜 き穴８の直径は、水抜きポール６の先端側より開口基部７側位置のものを大径に 形成すると一層水はけが良くなる。

【０００８】 また、水抜き穴８は図５に示す如く、碁盤目状に交差する交差空間１１で形成 してもよく、この場合金網状のもので代用してもよい。さらに、基板水抜き穴２ は四角の碁盤目状に限定されるものではなく、円形に穿設してもよい。そして基 板１は、植木鉢用の円形のものを図示しているが、プランター用はプランターの 底面形状に合わせて直方形に形成する。

【０００９】 次に本考案の作用について述べると、本考案品を図４に示す如く植木鉢の内側 の底部に基板１を下にして嵌入すると、水抜きポール６は植木鉢内の1/2の高さ 位置にまで垂立し高位置の液相部分の用土中の水分Ｗは水抜き穴８から進入し中 空１０に入って水抜きポール６中を流落し、垂立基筒５を通過して基板水抜き穴 ２より鉢外に流出するので水はけが悪くなり易い高位置の液相部分の水分を抜く ことができ通気性を良くして酸素不足を解消する。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べた如く、本考案を実施すると月日の経過と共に水はけが悪くなり易い 高位置の細粒用土中の水はけを補足し、通気性を良くして充分に酸素を供給する ことができるので、酸素不足による根腐れを防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の水抜きポールを垂立した園芸用仕切板
の一部欠截した斜視図である。

【図２】水抜きポールを垂立した園芸用仕切板の一部を
拡大し、欠截した斜視図である。

【図３】水抜きポールを垂立した園芸用仕切板の水抜き
ポール部分を横断面した平面図である。

【図４】水抜きポールを垂立した園芸用仕切板の植木鉢
内での使用態様の一例を示す一部縦断した正面図であ
る。

【図５】水抜きポールの他の一実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 基板水抜き穴 ３ 表面 ４ 裏面 ５ 垂立基筒 ６ 水抜きポール ７ 開口基部 ８ 水抜き穴 ９ 表面 １０ 中空 １１ 交差空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面３から裏面４に貫通する基板水抜き
   穴２，２，…を碁盤目状に穿設した基板１の、前記水抜
   き穴２上の表面３に、略円筒形の垂立基筒５を表面３と
   直角方向に垂立形成し、前記垂立基筒５に、略有蓋円筒
   形に形成した水抜きポール６の開口基部７側を挿入して
   表面３と直角方向に垂立せしめ、水抜きポール６の表面
   ９より内側の中空１０に貫通する水抜き穴８，８，…を
   多数穿設せしめてなる水抜きポールを垂立した園芸用仕
   切板。