JP3041848B2 - 手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法 - Google Patents

手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法

Info

Publication number
JP3041848B2
JP3041848B2 JP7481897A JP7481897A JP3041848B2 JP 3041848 B2 JP3041848 B2 JP 3041848B2 JP 7481897 A JP7481897 A JP 7481897A JP 7481897 A JP7481897 A JP 7481897A JP 3041848 B2 JP3041848 B2 JP 3041848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handrail
connecting rod
cut
handrails
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7481897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10264107A (ja
Inventor
義則 鈴木
峻 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP7481897A priority Critical patent/JP3041848B2/ja
Publication of JPH10264107A publication Critical patent/JPH10264107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3041848B2 publication Critical patent/JP3041848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面形状が円形の
木製の手摺りのジョイント部の木口面裁断方法に関する
発明である。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建築物に円筒形、即ち断面形状
が円形の木製の手摺りを取り付ける場合、長さを施工現
場の寸法に合わせて、裁断して取り付けている。そし
て、長さが足りない場合は、継ぎ足して取り付けてい
る。その目的のため、図3及び図4のような手摺り連結
用の金具が市販されている。
【0003】図3の連結金具は、ネジ頭を共有させて木
ネジとボルトを一体化した金具とナットとからなり、以
下にのべる如く使用する。先ず、連結しようとする円筒
形手摺りの片方の木口の中心に、上記金具の木ネジ部を
ネジ頭が木口に接するまでねじ込む。次に、もう一方の
手摺りの木口の円の中心から、手摺りの軸方向に向け
て、ドリル等によりボルトのネジ部を通すボルト穴をあ
け、更に側面からも前記ボルト穴に向けてやや大きめの
穴をあける。続いて、連結金具のボルト部を木口からね
じ込み、側面からあけた大きめの穴からナットを入れ、
ナットをボルトを嵌めるとともに、スパナでナットを締
め付け、手摺りどうしを連結する。ナットを入れる穴
は、手摺り取り付け時には、手摺りの下部に向けられる
ので、外からは殆ど見えない。しかし、連結部の継ぎ目
は、外から筋状に見える。
【0004】図4の連結金具は、丸蓋AとBからなり、
Bの丸蓋は、Aの丸蓋内にネジ込めるよう、両方の丸蓋
にネジ溝及びネジ山が設けられている。そして、両方の
丸蓋には、円周に沿って等間隔に複数の穴があけられて
いる。この穴は、丸蓋を木口面に締め付けて固定するた
めの木ネジ穴である。先ず、A,Bのそれぞれの丸蓋
を、連結しようとする2本の円筒形手摺りCの木口面に
木ネジで固定する。次に、丸蓋Bを丸蓋Aにねじ込むこ
とにより、2本の手摺りが連結される。連結部の継ぎ目
は丸蓋によって隠され、外からは見えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】長さの足りない円筒形
の手摺りを継ぎ足して連結する場合、連結部分を正確に
裁断しないと、次のような欠点が発生する。例えば、図
3の連結金具を使用した場合、両方の木口面どうしが隙
間なく当接するよう正確に裁断されていないと、継ぎ目
に隙間が生じて見苦しい。また、両方の木口面の裁断角
度が異なると、連結部が通直にならない。無理に通直に
しようとすると、やはり継ぎ目に隙間が生じて見苦し
い。一方、図4の連結金具を使用する場合は、連結部で
通直になるように取り付けることができない。無理に通
直にしようとすると、丸蓋を固定している木ネジが緩
む。木材の場合、特に木口はネジ保持力が弱いので、一
旦緩みだすと、短期間で外れやすくなる。
【0006】手摺りの裁断は、施工現場において、殆ど
の場合、職人の手作業により行われるのが普通である。
たとえ、家具・木工工場で使用するような高精度の木工
機械を用意しても、それを使いこなせる職人が少ないう
え、そのような高精度の機械を設置する適当な場所もな
いから、大抵の場合は、ハンディタイプの電動丸ノコ
や、電動丸ノコに簡単な治具を取り付けた程度の工具が
使用される。従って、正確な角度で、しかも裁断面が完
全な平面になるように裁断するのは、相当な熟練を要す
る。例えば、両方の木口面を軸方向に垂直に裁断して継
ぎ足す場合を例にとっても、横断面形状が円形の手摺り
場合、熟練した職人でも、相当に困難な仕事である。
【0007】裁断面を、軸方向一次元に垂直に裁断する
のであれば、それほど困難な仕事ではないが、断面形状
が円形の手摺りを通直に継ぎ足すためには、図2におい
て、O−X面およびO−Y面の両方に対して、垂直にな
るよう木口面を裁断しなければならないから、相当に困
難な作業である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に述べる
方法により、上記問題点を解決しようとするものであ
る。図2の上図は、本発明の手摺りの横断面を示す。横
断面の形状は、円形の一部を切り欠いた形状をしてい
る。即ち、手摺りの長手方向(軸方向)に沿って、手摺
り表面に切り溝が施されている。切り溝は、製造工場に
おいて刻設しておく。
【0009】この手摺りを継ぎ足すために施工現場で木
口面を裁断するときは、図1のように、先ず、両方の手
摺りの木口をほぼ直角に裁断する。この裁断作業は、多
くの施工現場でごく普通に行われているように、裁断精
度をあまり気にしなくてよい。続いて、2本の手摺りの
木口面どうしを当接し、切り溝内に通直で凸型の断面形
状の連結棒の凸部を挿入し、テープ等で手摺りに縛り付
ける。すなわち、2本の手摺りを、図2の中、下図に示
す通直な連結棒を介して連結するのである。
【0010】図2において、O−X面を水平面とし、O
−Y面を鉛直面とする。鉛直方向の通直(O−Xの通
直)は、主として、連結棒で切り溝中に差し込まれてい
る部分、即ち凸型の突出部分の通直により確保される。
水平方向の通直(O−Yの通直)は、連結棒の凸型の底
部、即ち連結棒の切り溝中に差し込まれていない部分に
より確保される。
【0011】2本の手摺りは、木口面が正確に裁断され
ていなくとも、通直な連結棒により無理やりに通直に連
結されているから、この状態では、連結部の木口どうし
の継ぎ目において隙間が生じている。この隙間に沿っ
て、厚み2〜3mmのノコ刃で連結棒ごと裁断する。隙
間の幅がノコ刃の厚みよりも小さければ、大抵の場合
は、一回の裁断により正確に裁断できる。最初の隙間が
大きすぎる場合等で、裁断後に木口面どうしを当接した
ところ、まだ当接部分に隙間が残っている場合は、もう
一度上記作業を繰り返せばよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による手摺りは、長手方向
に切り溝が刻設されているから、施工現場で取り付ける
ときは、切り溝が下側に隠れるように取り付ける。連結
すべき手摺りの木口を裁断した後、図3及び図4のいず
れの金具も連結に使用できる。図4の丸蓋の金具を使用
するときは、連結棒を挿入する前に、2本の手摺りの木
口をできるだけ、直角に裁断しておく。それでないと、
本発明の方法によって裁断しても、木口の形状が楕円形
になり、丸蓋を木口に固定できない。
【0013】図3の連結金具を使用する場合は、必ずし
も2本の手摺りの木口を直角に裁断しておく必要はない
が、連結面の木口を直角に連結しようとするのであれ
ば、できるだけ、直角に裁断しておいた方が後の作業が
容易である。
【0014】連結棒は、必ずしも断面形状を凸型の棒状
にしなくともよい。例えば、断面形状が長方形の板でも
よいが、以下に述べる理由により、凸型にすることが望
ましい。
【0015】連結棒の断面形状を長方形にすると、水平
方向の通直を向上させるためには、連結棒の厚みを厚く
する必要があることは、図2から用意に理解できる。連
結棒の厚みは、厚ければ厚いほど、また、その幅も広け
れば広いほど、曲げに対する抗力が大きいから、手摺り
の連結部の切り溝に差し込んだときも、変形せずに手摺
りの通直性を保持できる。しかし、連結棒の切り溝に差
し込まれる部分の断面形状は、手摺りに設けた溝の断面
形状とほぼ同型であり、連結棒の厚みは溝幅に等しい。
連結棒の厚みをむやみに大きくし、それに従って、手摺
りの切り溝の幅を大きくすると、手摺りの強度が低下す
る。
【0016】連結棒の厚みを厚くする代わりに、連結棒
の幅を溝の深さよりも大きくして、連結棒を溝に差し込
んだときに、大きい分の幅だけ外に飛び出させることも
考えられるが、連結棒を手摺りに縛り付けたときに、切
り溝の入り口付近において、縛り付けに用いたテープ等
と、手摺り、連結棒との間に大きな空間が生じるので、
縛り付けが十分でない。
【0017】図2のように、連結棒の断面形状を凸型と
し、凸型の突出部の高さHを溝の深さと一致又は溝の深
さを越えない高さにすると、連結棒を手摺りの切り溝に
差し込んで、手摺りに縛り付けたときに、凸型の突出部
の付け根部分が、手摺りの表面に当接し、手摺りと連結
棒とが個々別々に動くのを防止できるから、水平、垂直
の両方向に対する通直性を保持できるのである。凸型の
凸部の高さHは必ずしも、手摺りの切り溝の深さに合わ
せる必要はないが、凸部の高さHが大きいほど、垂直方
向の通直性を保持する抗力が大きいから、できるだけ切
り溝の深さを越えない範囲で大きくすることが望まし
い。
【0018】連結棒の材料は、堅木が最も入手しやすい
が、プラスチック、アルミ等でもよい。要は、曲げ強度
が大きく、ノコ刃で容易に切断できるものであればよ
い。
【0019】プラスチック、アルミ等の場合、加工がし
やすいので、図2の最下図のように、凸型の底部の断面
形状を、図2の最下図のように皿型とし、縛り付けを確
実にすることができる。
【0020】なお、本発明の方法により裁断した手摺り
を取り付けるときは、両方の手摺りの木口の切り溝の位
置を合わせて連結し、切り溝を下側に向けて取り付ける
ことは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】連結すべき2本の手摺りの木口面どうし
を当接し、通直な連結棒で連結したまま継ぎ目部分で裁
断するので、左右に裁断された手摺りの木口の形状は、
同型の円又は楕円になる。従って、少々斜めに裁断され
ても、両方の木口どうしは、ぴったりと隙間なく当接で
きるので、連結部に隙間が生じない。
【0022】また、断面形状が凸型の連結棒の突出部
を、手摺りの切り溝に差し込み、それを縛り付けて連結
するので、通直に連結したまま、縛り付けが緩まない状
態で裁断でき、裁断の精度が向上し、その結果、さらに
継ぎ目における隙間を小さくして、美観を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の透視図である。
【図2】 図2は、本発明の手摺り及び連結棒の説明図
である。
【図3】 図3は、手摺り連結金具の斜視図である。
【図4】 図4は、手摺り連結金具の説明図である。
【符号の説明】
A 丸蓋 B 丸蓋 C 手摺り S 連結棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27G 5/00 - 5/04 B27B 27/04 E04F 11/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製の円筒形の手摺りを継ぎ足して連結
    するために、連結すべき2本の手摺りの木口面を裁断す
    る方法であって、 1)上記2本の手摺りの長手方向に沿って切り溝を設
    け、 2)該切り溝と同一の幅を有する突出部を持つ断面形状
    が凸型で通直な連結棒を用意し、 3)連結すべき2本の手摺りどうしの木口面を当接させ
    るとともに、上記連結棒の突出部を両手摺りの切り溝に
    差し込み、さらにテープ等で連結棒を手摺りに縛り付
    け、 4)両手摺りの木口の当接面に沿ってノコ刃により連結
    棒および手摺りを裁断する。 上記4工程からなることを特徴とする手摺りの木口面裁
    断方法。
  2. 【請求項2】 連結棒の凸型断面の突出部の高さが、切
    り溝の深さと同一又はそれよりも小さめの高さであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の手摺りの木口面裁断方
    法。
  3. 【請求項3】 連結棒の凸型断面の底部が、皿型である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手摺り
    の木口面裁断方法。
JP7481897A 1997-03-27 1997-03-27 手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法 Expired - Lifetime JP3041848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7481897A JP3041848B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-27 手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7481897A JP3041848B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-27 手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10264107A JPH10264107A (ja) 1998-10-06
JP3041848B2 true JP3041848B2 (ja) 2000-05-15

Family

ID=13558284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7481897A Expired - Lifetime JP3041848B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-27 手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3041848B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10264107A (ja) 1998-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10537942B2 (en) Predrill guide methods
US9976298B2 (en) Concealed structural post fastening device and method
EP1443224B1 (en) Stone panel connector
US5809718A (en) Modular moulding system
JP3041848B2 (ja) 手摺り及び手摺りの木口面の裁断方法
JP2007120180A (ja) 木質部材の接合用ガイド具及び接合構造
JPH083259B2 (ja) 石材等構造物の連結装置
EP0224485A1 (en) A joint and method of forming the same
KR0172037B1 (ko) 커튼월용 외벽판재의 고정구
JP3705687B2 (ja) 建築構造部の継手用の金具
JP4492400B2 (ja) 階段の手すり取り付け構造
JP2575064Y2 (ja) 木製梁接合用金具
JP2659683B2 (ja) 手摺りユニット
JPH069212Y2 (ja) 建築意匠板の取付け金具
JP2576796Y2 (ja) 木製梁接合用金具
US8046891B1 (en) Method of making a plurality of pocket plugs
JP2519513Y2 (ja) 建築物の接合金具
NL1002780C1 (nl) Werkwijze voor het renoveren van een aan rot onderhevig houten kozijn of dergelijke, en spanelement voor het uitvoeren van dergelijke werkwijze.
JPS5916164Y2 (ja) ほぞ孔形成用補助定規
JPH11100904A (ja) 建築用木材を接続する方法及びその金具
JPH0131774Y2 (ja)
JP3352996B2 (ja) 建築用材の接合構造
JP2955649B2 (ja) 天井目地材
JP2761634B2 (ja) 建築物の2部材連結金具とその施工方法
JPH0670355B2 (ja) 枠組隅角部の接合構造