JP3041332B2 - 非同期符号化データ通信システムにおける符号化復号化方法 - Google Patents

非同期符号化データ通信システムにおける符号化復号化方法

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JP3041332B2
JP3041332B2 JP3194251A JP19425191A JP3041332B2 JP 3041332 B2 JP3041332 B2 JP 3041332B2 JP 3194251 A JP3194251 A JP 3194251A JP 19425191 A JP19425191 A JP 19425191A JP 3041332 B2 JP3041332 B2 JP 3041332B2
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哲夫 林
新一 齊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサンプリングパルス
非同期に発生するデジタルデータをサンプリングし、通
信路を用いて伝送する通信システム、特にその符号化復
号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】21世紀の高度な情報社会に向けて、電
気通信ネットワークシステムには大きな変革が訪れつつ
ある。現代では、電気通信が社会の重要な基盤設備とし
て個人生活や社会経済の発展と効率化に欠かせないもの
となっている。特に電話通信の分野では最新のデジタル
通信技術とコンピュータ技術の進歩を取り入れ、より多
様な情報通信の要求に応じ、携帯電話やペイジャー(P
ager)などが著しい発達を遂げてきた。以下本文で
は上の携帯電話やペイジャー等を端末器、あるいは単に
端末と呼ぶ。
【0003】上述のペイジャーにおいては、近年端末数
の爆発的な増加に対して、多重化の技術が不可欠のもの
となっている。しかしながら、基地局から各サービスエ
リアごとに設置された無線局までの伝送遅延時間を同一
にするため、基地局から個々の無線局に対して送出され
るペイジャーの呼び出し信号は、それぞれの遅延時間を
補正して送出されるため多重化装置の入力端では、呼び
出し信号の到来時刻がそれぞれ異なること及び呼び出し
信号の送出時間が約1秒間のバースト信号であることか
ら多重化の処理上非同期データとして取り扱う必要があ
り、多重化が難しかった。
【0004】この問題に対し、前述の非同期のデジタル
データ信号を多点サンプリング符号化方式により符号化
し、これを多重化した信号を高速データモデム装置等に
より伝送し、受信側では高速データモデム装置等により
多重化信号を復調し、その後多重分離化を行い、元のデ
ジタルデータ信号に復号するシステムが知られている。
【0005】図12に、従来の多点サンプリング符号化
方式による多重化通信システムの原理図を示す。図13
には、このような多点サンプリング方式において時間量
子化歪が生じる様子を示す。
【0006】図12は、二つの非同期デジタルデータを
多点サンプリング符号化方式により多重化する原理を示
したタイムチャートである。上段の二つの信号が通信の
対象となる非同期デジタルデータである。その下の信号
がサンプリングクロックであり、このサンプリングクロ
ックを用いて二つの非同期デジタルデータをサンプリン
グし、多重化データとしたのが、上から四段目の多重化
データである。下段の二つの信号が前記多重化データか
ら多重分離化を行い、再生した非同期デジタルデータで
ある。
【0007】この様にして、多点サンプリング符号化方
式では、共通のサンプリングクロックでサンプリングす
ることにより、複数の非同期デジタルデータを、強制的
にサンプリングクロックに同期した信号に変換する。こ
れによって互いに非同期のデジタルデータでも多重化す
ることができた。
【0008】しかしながら、非同期デジタルデータを強
制的にサンプリングクロックに同期させるため、その再
生波形には原理的に歪みが生じている。この歪みを小さ
くするにはサンプリングクロックの周波数を非同期デジ
タルデータに比べて十分に高くすれば良い。もし十分に
高くすることができれば元のデジタルデータを正確に再
現する事ができる。
【0009】以上のようにサンプリングクロックとサン
プリングの対象となるデジタルデータが非同期の場合
に、時間誤差が発生する様子を図13に示した。図13
(a)は非同期デジタルデータの「1」の時間幅がサン
プリングにより、短くなる現象を示したもので、図13
(b)は非同期デジタルデータの「1」の時間幅がサン
プリングにより、長くなる現象を示したものである。
【0010】図13(a)においては、サンプリングタ
イミングの直後に非同期デジタルデータが「0」から
「1」に変化している。このため、サンプリングデータ
にこの変化が反映するのは次のサンプリングタイミング
まで待たねばならない。そのため、サンプリングデータ
の「1」の時間幅は、最悪の場合、サンプリングの一周
期分短くなる。
【0011】図13(b)においては、サンプリングタ
イミングの直後に非同期デジタルデータが「1」から
「0」に変化している。このため、サンプリングデータ
にこの変化が反映するのは次のサンプリングタイミング
まで待たねばならない。そのため、サンプリングデータ
の「1」の時間幅は、最悪の場合、サンプリングの一周
期分長くなる。
【0012】このように非同期のデジタルデータをサン
プリングすると、最悪の場合、サンプリングクロックの
一周期分だけサンプリングデータに誤差が生じる。この
時間誤差を時間量子化歪と呼ぶ。この時間量子化歪の程
度を表すために、サンプリングクロックの周期を、非同
期デジタルデータの周期で除した値、 (サンプリングクロックの周期)/(非同期デジタルデ
ータの周期)=(非同期デジタルデータの周波数)/
(サンプリングクロックの周波数) を、時間量子化歪率と呼ぶ。サンプリングクロックの周
期を変えずに、この歪をなくすためには、サンプリング
クロックとサンプリングの対象であるデジタルデータの
位相とを合わせなければならないが、前述のように多重
通信を行う場合の様に、各送出局向にばらばらな位相の
デジタルデータを出力している状態では、サンプリング
クロックとデジタルデータの位相を合わせることは非常
に困難であり、装置規模が大となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されているので、時間量子化歪を少なくするに
はサンプリングクロックの周波数を大きくするほかはな
い。しかしながら、その最大周波数は通信路とモデムの
特性によって上限が定まり、通信路とモデムの性能を上
げる事は一般には容易ではない。そのため非同期デジタ
ルデータのビットレートが高く、かつ時間量子化歪が少
ないことが要求される用途には適用できなかった。
【0014】本発明は非同期デジタルデータをサンプリ
ングして送受信する通信システムにおいて、時間量子化
歪が小さいシステムを実現する事を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、サンプリングパルスに対して非同
期で発生する非同期デジタルデータを、そのデータ繰り
返し周波数より高い周波数を有するサンプリングパルス
に応じてサンプリングすることにより、2値化サンプリ
ングデータを生成し、この2値化サンプリングデータを
送信装置から受信装置へと通信路を介し伝送する非同期
符号化通信システムにて、実行される符号化復号化方法
であって、前記送信装置においては、前記サンプリング
パルスの周波数より高い周波数を有する量子化パルスに
同期して、前記非同期デジタルデータの値における変化
の検出を行い、変化が現れたのであれば前回のサンプリ
ングからその変化までに経過した時間を計測及び記憶
し、前記変化が現れた回数が通信開始後所定回数に達す
るまでは、第1の符号化方法を示すモード信号と、前回
のサンプリングの際から今回のサンプリングまでの間に
当該変化が現れているかいないかを特定できる情報と、
変化しているのであれば更に上記計測により得られた時
間であるデータ継続時間とを、2値化サンプリングデー
タと共に送信装置から通信路に送出し、前記変化が現れ
た回数が通信開始後所定回数に達した後は、第2の符号
化方法を示すモード信号と、前回のサンプリングの際か
ら今回のサンプリングまでの間に当該変化が現れている
かいないかを特定できる情報と、少なくとも1フレーム
毎に過去少なくとも1フレーム中における上記データ継
続時間の平均値であるデータ平均継続時間とを、2値化
サンプリングデータと共に送信装置から通信路に送出
し、前記受信装置においては、通信路を介し送信装置か
ら第1の符号化方法を示すモード信号を受信したとき、
変化がないと特定できるのであれば、受信した2値化サ
ンプリングデータの値をサンプリング周期だけ継続して
再生データとし、変化があったと特定できるのであれ
ば、受信した2値化サンプリングデータの値を受信した
データ継続時間だけ継続し更にそれを反転した値をサン
プリング周期の残りの時間だけ継続して再生データと
し、通信路を介し送信装置から第の符号化方法を示す
モード信号を受信したとき、前記変化がないと特定でき
るのであれば、受信した2値化サンプリングデータの値
をサンプリング周期だけ継続して再生データとし、変化
があったと特定できるのであれば、受信した2値化サン
プリングデータの値を受信したデータ平均継続時間だけ
継続し更にそれを反転した値をサンプリング周期の残り
の時間だけ継続して再生データとすることを特徴とす
る。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】このように、本発明においては、サンプリング
周期の途中における非同期デジタルデータの値変化を
も、データ継続時間又はデータ平均継続時間の形で、2
値化サンプリングデータと同様、通信路を介し送信装置
から受信装置に伝送させることができるため、受信装置
側では従来より正確なデジタルデータを再生できる。更
に、データ継続時間やデータ平均継続時間について、値
に変化が現れたときに或いはフレーム毎に、伝送路に送
出しているため、それらの伝送に伴う伝送量の増加は少
ない。また、通信開始後しばらくの間はデータ継続時間
を用いた符号化/復号化を行い、通信開始後暫く経過し
た後にはデータ平均継続時間を用いた符号化/復号化を
行う、という切替を行っているため、通信開始後の比較
的不安定な通信状態下でも正確なデータ再生が可能にな
ると共に、通信状態が安定した後はデジタルデータの精
度を落とさずに通信路への情報送出量を抑えることがで
きる。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0022】図1は本発明に係るチャネル装置を用いた
非同期データ多重分離装置の一実施例を示すブロック図
である。非同期データ多重分離装置20は、端末器22
ごとに設けられた複数のチャネル装置24と、前記チャ
ネル装置24に接続している多重分離制御装置26と、
前記多重分離制御装置26とアナログ通信路28の間に
接続されている高速データモデム装置30と、フレーム
パルスFPやサンプリングパルスSPなどを発生するク
ロック発生器32から構成される。
【0023】本実施例において、端末器22は複数個設
置されており、例えばデータ処理装置、ファクシミリあ
るいはプリンタなど任意の処理端末で構成され、実施例
においては親局に対して無線通信される複数のペイジャ
ー装置からなり、各端末器22内で処理されたデジタル
データが前述したように親局に設けられている非同期デ
ータ多重分離装置20に対してそれぞれ固有のキャリア
周波数にて無線伝送される。非同期データ多重分離装置
20内には複数の、実施例においては2個のチャネル装
置24が設けられており、それぞれ前述した各端末器2
2と対応して、前記伝送されたデジタルデータを入力
し、内部に設けられた符号器によってこのデジタルデー
タを非同期符号化する。多重分離制御装置26はチャネ
ル装置24からの前記符号化されたデータを多重化し、
高速データモデム装置30に送出する。高速データモデ
ム装置30は前記多重化された信号を変調し、アナログ
通信路28に送出する。また、図示されてはいないが、
アナログ通信路28のもう一端には本装置と同様の非同
期データ多重分離装置20が接続されている。
【0024】したがって、本装置における受信の際に
は、高速データモデム30がアナログ通信路28から変
調信号を受信し、多重化された信号を復調し多重分離制
御装置26に送出する。多重分離制御装置26は高速デ
ータモデム30からの復調データの多重分離化を行い、
それぞれ対応するチャネル装置24に送出する。チャネ
ル装置24は符号化されたデータを復号し、対応する端
末器22に原デジタルデータを送出する。
【0025】クロック発生器32は、例えば図4のタイ
ムチャートに示されているように、周期16ms(6
2.5Hz)のフレームパルスFPと、周期2ms(5
00Hz)のサンプリングパルスSPと、周期31.2
5μs(32KHz)の量子化パルスQPと、を発生す
る。ここで、それぞれ周期の長い方のパルスは、短い方
のパルスとその位相が合致している。これによって、本
実施例では、各フレームの先頭のデジタルデータをサン
プリングすることができる。
【0026】本実施例では、二つの端末器22からのデ
ジタルデータを非同期多重化する場合、つまり、多重度
は2である場合について説明する。
【0027】前述した従来装置の説明から明らかなよう
に、図示のごとく複数の端末器からそれぞれ異なる出力
ビットレートのデジタルデータを共通の多重化装置によ
ってデータ多重を行う場合、必然的に多重化のためのサ
ンプリングパルスと各出力デジタルデータとは非同期の
多重を行わなければならない。本発明においては、非同
期多重を行いながら、かつ復調する際に原デジタルデー
タの出力ビットレートを忠実に再現できるという利点が
あり、このために本発明においては各フレームごとに分
離したデジタルデータをそれぞれのフレームごとにその
先頭のサンプリングデータとこれに継続する出力デジタ
ルデータの継続時間を符号化信号として取り込む事を特
徴とする。
【0028】しかしながら、以下に説明する実施例にお
いては、各端末器22から出力される出力デジタルデー
タのビットレートが比較的近接し、これによってあらか
じめ設定されているサンプリングパルスとの偏差も少な
い場合を想定し、このような信号周波数に好適な例を説
明する。
【0029】本発明による一つのチャネル装置24は符
号化部と、復号化部とに分けられる。図2にチャネル装
置24の符号化部の構成ブロック図を、図8にチャネル
装置24の復号化部の構成ブロック図をそれぞれ示す。
【0030】1.符号化部 図2の符号化部について説明する。
【0031】1.1 符号化部の基本構成 端末器22から供給されたデジタルデータSDは本実施
例において保持回路40及びデータ監視器42の両者に
供給され、前者においては本発明における各フレームの
先頭にあるデジタルデータのサンプリングデータが抽出
されまた後者において各デジタルデータの継続時間が抽
出されている。以下において両抽出経路を順次説明す
る。
【0032】保持回路40は、クロック発生器32から
のサンプリングパルスSPによって、デジタルデータを
サンプリングする。さらに、フレームパルスFPによっ
て、1フレームの先頭のサンプリングデータのみを、そ
の1フレームの間保持する。保持回路40の出力のサン
プリングデータDは2−3符号器44によって3ビット
の2−3多数決符号に変換される。2−3多数決符号と
は、3ビットのうち、「0」か「1」のいずれか多いほ
うの値を表す誤り訂正符号の一種である。2−3符号器
44は、入力された1ビットの情報を3ビット並べるこ
とにより、3ビットに拡張する符号器である。3ビット
に拡張されたサンプリングデータDは、データ合成器4
6に出力される。
【0033】一方データ監視器42は、端末器22が出
力するデジタルデータSDを常に監視しており、その変
化点にて変化パルスPdif を出力する。
【0034】カウンタ48はクロック発生器32からの
量子化パルスQPをカウントしており、QPに対して6
4倍の長さの周期を持つサプリングパルスSPによっ
て起動され、前記変化パルスPdifによって停止する。
これによってサンプリング周期ごとのデジタルデータの
継続時間が計測される。カウンタ48の出力すなわちデ
ジタルデータの継続時間情報は6ビットの値である。
【0035】以上のようにして、本発明によれば、非同
期多重化でありながら、その符号化時点において、端末
器22のデジタルデータはビットレートの異なるサンプ
リングパルスによって符号化されながら、かつこのとき
の元来保有しているデジタルデータごとの継続時間情報
を符号化情報の中に取り込ませる事ができる。
【0036】第一符号器50は、カウンタ48の6ビッ
トの出力を3ビットに変換するROMを備えており、3
ビットのデータ継続時間情報φを出力する。すなわち、
本実施例においては、データ合成器46から出力される
データビット長が所定値に制約されており、この中に所
定のサンプリング情報を収めるために、実施例におい
て、データ継続時間情報φは前記3ビット出力が用いら
れている。もちろん本発明においては、このようなビッ
ト長に関しては任意に設定可能である。図3に本実施例
におけるROMのアドレス(入力)とデータ(出力)の
関係を表す表を示す。この3ビットのデータ継続時間情
報φは選択回路52を通過してデータ合成器46に出力
される。
【0037】データ合成器46は前記3ビットに拡張さ
れたサンプリングデータDと、前記データ継続時間情報
φとを用いて、サンプリング情報を構成し、多重分離制
御装置26に出力する。
【0038】以上のようにして本発明の基本的な送信装
置が構成されている。
【0039】1.2 符号化部の基本動作 この構成の動作を図4を例にして説明する。図4は、主
要な信号のタイムチャートを表している。上段の3個の
信号はクロック発生器32からのクロックで、そのほか
の信号の時間の基準を示している。クロックは上から、
フレームパルスFP、サンプリングパルスSP、量子化
パルスQPである。フレームパルスFP以外の信号は、
時間関係を把握しやすいようにフレームパルスFPに対
して8倍に時間を伸長して示してある。
【0040】端末器22が出力するデジタルデータがS
Dで示され、また、カウンタ48のカウント値がCNT
で示されている。この6ビットのCNTを第一符号器5
0は3ビットに変換しφ0 からφ7 までのデータ継続時
間情報を出力する。
【0041】また、図において、デジタルデータSDを
そのフレームの先頭においてサンプリングして得たサン
プリングデータがDで示されている。
【0042】以上説明したように、図4においては、符
号化信号に各フレームごとに分割してフレーム先頭ビッ
トのサンプリングデータDと、これに継続する各サンプ
リング周期ごとのデジタルデータ継続時間情報φ0から
φ7とを合成するので、デジタルデータとサンプリング
パルスとが非同期状態で符号化がなされるにもかかわら
ず、符号化された結果の伝送データ内には原デジタルデ
ータのパルス幅情報が取り込まれる事が理解される。
【0043】この結果、本発明によれば、後述するよう
に、復号回路において、あらかじめ定められたサンプリ
ングパルスでサンプル復号しながら、このときの原デジ
タルデータの継続時間情報から正確に原信号のデジタル
データを復号可能である。
【0044】1.3 符号化部の第一の符号化方法の構成 次に本発明の第一の符号化方法について図2を用いて詳
細に説明する。
【0045】前述した図2の説明においては、本発明の
基本的な構造を示すために、各サンプリングごとにフレ
ーム内の先頭サンプリングデータに続くデジタルデータ
はその継続時間のみを取り込んでいるが、実際上、デジ
タルデータが同一の符号例えば「0」または「1」が継
続する場合、前記継続時間を認識できない事態が生じ、
実際上、復号したときにも、このデータは継続されるの
で実際的な伝送ノイズを生じさせることはないが、デジ
タルデータの区切り位置を知る必要がある。
【0046】図2において、この区切り位置はデータ監
視器42及び第二符号器54によって識別されており、
以下にこのデジタルデータ区切り作用を詳細に説明す
る。
【0047】本発明の第一の符号化方法においては、デ
ータ監視器42からの変化パルスPdif を用いて、第二
符号器54がデータ変化情報λを第一符号器50に出力
する。これによって、第一符号器50はサンプリング周
期においてデジタルデータSDに変化が発生しなかった
場合、データ無変化コードφncをデータ継続時間情報φ
の代わりに出力する。以下、詳細に説明する。
【0048】データ監視器42の出力である変化パルス
dif は、第二符号器54にも入力している。第二符号
器54は変化パルスPdif によって、セットされ、クロ
ック発生器32からのサンプリングパルスSPによって
リセットされるフリップフロップである。すなわちサン
プリング周期ごとにデジタルデータSDの変化の有無を
表す信号を出力する。これをデータ変化情報λと呼ぶ。
データ変化情報λは2−3符号器56と、第一符号器5
0とに入力する。2−3符号器56は、データ変化情報
λを3ビットに拡張して選択回路52に出力する。
【0049】データ変化情報λが「0」の場合、すなわ
ちそのサンプリング周期においてデジタルデータの変化
が発生しなかったときには第一符号器50は、データ無
変化コードφnc(本実施例では「000」)を出力す
る。データ変化情報λが「1」の場合には、前述の通り
第一符号器50はカウンタ48の6ビットのカウント値
を3ビットに符号コード化するROMにより、3ビット
のデータ継続時間情報φを出力する。どちらの場合も第
一符号器50の3ビットの出力は選択回路52に出力さ
れる。
【0050】したがって、以上の説明から明らかなよう
に、本実施例においては、デジタルデータが符号継続し
ている場合においても、各符号ごとの区切りがサンプリ
ングデータ周期で決定され、このときにデータ無変化コ
ードφncを出力するので、復号器側ではこのデータ無変
化コードφncの場合にはデジタルデータの継続時間に関
わりなく自ら定めたサンプリング周期で復号を行い、次
のサンプリング周期でのデジタルデータの継続時間をこ
れに加算する。この結果、本実施例においても、非同期
多重化を行いながら、復号回路において正確なデジタル
データの復号が可能となる。
【0051】以上のようにして本発明による第一の符号
化方法が実現される。
【0052】1.4 符号化部の第一の符号化方法の作用 本発明による符号化方法の動作を図4を用いて説明す
る。図4には、主要な信号の変化を表すタイムチャート
が示されている。上段の3個の信号はクロック発生器3
2からのクロックで、そのほかの信号の時間の基準を示
している。クロックは上から、フレームパルスFP、サ
ンプリングパルスSP、量子化パルスQPである。フレ
ームパルスFP以外の信号は、時間関係を把握しやすい
ようにフレームパルスFPに比べて、8倍に時間を伸長
して示してある。
【0053】端末器22が出力するデジタルデータがS
Dで示される。またデジタルデータSDを監視している
データ監視器42の出力が変化パルスPdif で示され
る。変化パルスPdif によってセットされ、サンプリン
グパルスSPによってリセットされる第二符号器54の
出力、すなわちデータ変化情報がλで示される。さらに
カウンタ48のカウント値がCNTで示されるデータ変
化情報λとカウンタ48のカウント値CNTより、第一
符号器56はデータ継続時間情報φもしくはデータ無変
化コードφncをサンプリング周期ごとに出力する。デー
タ変化情報λが「0」の場合、第一符号器56はCNT
の値にかかわらず、データ無変化コードφncを出力し、
データ変化情報λが「1」の場合、CNTの値をROM
により3ビットに変換したデータ継続時間情報φを出力
する。
【0054】また選択回路52は第一符号器56の出力
を選択しているので、選択回路52の出力Δは、データ
継続時間情報φもしくはデータ無変化コードφncとな
る。
【0055】デジタルデータSDを、フレームパルスに
よってサンプリングしたサンプリングデータがDで示さ
れている。2−3符号器44により3ビットに拡張さ
れ、データ合成器46に入力する。
【0056】以上、データ継続時間情報φもしくはデー
タ無変化コードφncと、サンプリングデータDとを用い
て、1フレーム当たりのサンプリング情報がデータ合成
器46により構成され、多重分離制御装置26に送出さ
れる。
【0057】このように本発明の第一の符号化方法にお
いては、1フレームの先頭のデジタルデータをサンプリ
ングして得たサンプリングデータDと、複数のデータ継
続時間情報φまたはデータ無変化コードφncを送出して
いるので、少ないビット数で、時間量子化歪の少ない符
号化復号化方法を実現している。
【0058】1.5 符号化部の第二の符号化方法の構成 次に本発明の第二の符号化方法について説明する。
【0059】本発明の第二の符号化方法においては、第
二符号器54からのデータ変化情報λと、カウンタ48
の6ビットのカウント値を用いて平均回路58がデータ
平均継続時間情報Φをデータ合成器46に出力する。さ
らに、データ継続時間情報φの代わりに3ビットに拡張
したデータ変化情報λを選択回路52は、データ合成器
に出力する。これによって、サンプリング情報は前記デ
ータ平均継続時間情報Φと、3ビットに拡張したデータ
変化情報λを含む。以下詳細に説明する。
【0060】カウンタ48の6ビットのカウント値と、
データ変化情報λとは、平均回路58にも入力してい
る。平均回路58は、データ変化情報λが「1」である
ときにサンプリングパルスSPのタイミングでカウンタ
48の出力を取り込み、取り込んだカウント値の1フレ
ームごとの平均値を出力する。平均回路58の出力Φは
6ビットのカウント平均値に1ビットのパリティが付加
されて、データ合成器46によりサンプリング情報に組
み込まれ、多重分離制御装置26に出力される。選択回
路52は、データ変化情報λのビット拡張である2−3
符号器56の出力を選択し、データ合成器46に出力す
る。選択回路52の出力であるΔは、データ合成器46
によって、サンプリング情報に組み込まれ、多重分離制
御装置26に出力される。
【0061】前述した各実施例においては、フレーム内
の各サンプリング周期においてデジタルデータの継続時
間が符号化されているが、本発明において、このような
各サンプリング周期ごとの符号化データを伝送すると、
データ量が多大となる場合があり、このために、本発明
の第二の符号化方法においては、このようなデータ継続
時間を平均化して、その値を各フレームごとに一個の平
均化継続時間情報として伝送し、これによってデータを
圧縮することが可能である。
【0062】1.6 符号化部の第二の符号化方法の作用 この構成の動作を図5を例にして説明する。図5は、主
要な信号のタイムチャートを表している。上段の3個の
信号はクロック発生器32からのクロックで、そのほか
の信号の時間の基準を示している。クロックは上から、
フレームパルスFP、サンプリングパルスSP、量子化
パルスQPである。フレームパルスFP以外の信号は、
時間関係を把握しやすいようにフレームパルスFPに対
して8倍に時間を伸長して示してある。
【0063】端末器22が出力するデジタルデータがS
Dで示され、また、デジタルデータSDを監視している
データ監視器42の出力が変化パルスPdif で示され
る。変化パルスPdif によってセットされ、サンプリン
グパルスSPによってリセットされる第二符号器54の
出力が、データ変化情報λで示される。さらにカウンタ
48のカウント値がCNTである。
【0064】データ変化情報λとカウンタ48のカウン
ト値CNTより、平均回路58は1フレームのデータ継
続時間情報φの平均値Φを出力する。
【0065】またサンプリング周期ごとに第二符号器5
4が出力するデータ変化情報λは、2−3符号器56に
より3ビットに拡張される。つまり変化があった場合は
「111」となり、変化がなかった場合は、「000」
となる。また選択回路52は2−3符号器56を選択し
ているので、選択回路52の出力Δは、デジタルデータ
SDの変化があった場合、「111」となり、変化がな
かった場合、「000」となる。
【0066】デジタルデータSDを、フレームパルスに
よってサンプリングしたサンプリングデータがDで示さ
れている。このサンプリングデータDは2−3符号器4
4により3ビットに拡張され、データ合成器46に入力
する。
【0067】以上、サンプリング周期ごとのデータ変化
情報λと、サンプリングデータDと、平均値Φとから、
1フレーム当たりのサンプリング情報がデータ合成器4
6により構成され、多重分離制御装置26に送出され
る。
【0068】このように本発明の第二の符号化方法にお
いては、データ継続時間情報φをサンプリング周期ごと
に送るのではなく、その平均値であるデータ平均継続時
間情報Φを送っているので、後述する条件を満たせば、
第一の符号化方法による符号化方法に比べて、同じビッ
ト量で、より精度の高い符号化方法を実現することがで
きる。
【0069】1.7 多重化 このように各チャネルごとにデータ合成器で作成された
サンプリング情報は、多重分離制御装置26において多
重化される。本実施例においては多重度は2であり、そ
の結果である多重信号のフォーマット例を図6(a)と
図6(b)に示す。図6(a)は第一の符号化方法の場
合である。チャネル#1には図4で示した具体的な値を
記しており、チャネル#2には各フィールドの名前のみ
を記してある。図6(b)は第二の符号化方法の場合で
ある。チャネル#1には図5で示した具体的な値を記し
ており、チャネル#2には各フィールドの名前のみを記
してある。
【0070】多重化がなされた後、多重分離制御装置2
6は高速データモデム装置30に多重信号を出力する。
高速データモデム装置30は、多重信号を変調し、アナ
ログ通信路28に送出する。
【0071】1.8 符号化部の符号化方法の切り替え 本実施例においては前述したように本発明の第一の符号
化方法と、第二の符号化方法とを動的に切り替えている
が、その切り替え信号となるのが符号器選択表示器60
が出力するモード信号Mである。すなわち、モード信号
Mが「0」であるときは本発明の第一の符号化方法で符
号化した信号がアナログ通信路28に送出され、モード
信号Mが「1」であるときは本発明の第二の符号化方法
で符号化した信号がアナログ通信路28に送出される。
【0072】モード信号Mが「0」であるときは選択回
路52は、第一符号器50からの信号を選択する。すな
わち、選択回路52は第一符号器50からのデータ継続
時間情報φもしくはデータ無変化コードφncをデータ合
成器46に出力する。
【0073】モード信号Mが「1」であるときは選択回
路52は、第二符号器54からの信号を選択する。すな
わち、選択回路52は、2−3符号器56によって3ビ
ットに拡張されたデータ変化情報λをデータ合成器46
に出力する。
【0074】符号器選択表示器60は、先行する2フレ
ームにおいて、変化パルスPdif が発生しなければモー
ド信号Mを「0」とし、さもなければ「1」とする。こ
のモード信号Mは、外部に表示されるとともに、2−3
符号器62と、前述のように選択回路52とに出力され
る。
【0075】2−3符号器62は、モード信号Mを3ビ
ットに拡張し、データ合成器46に出力する。このモー
ド信号Mも他の信号と同様にサンプリング情報に組み込
まれ、多重分離制御装置26に出力される。
【0076】図7は、符号器選択表示器60の動作を説
明するタイムチャートである。この図7はちょうど新た
な通信が開始されたところの様子を示している。各信号
は上から、フレームパルスFP、サンプリングパルスS
P、量子化パルスQP、デジタルデータSD、サンプリ
ングデータD、データ監視器42の出力である変化パル
スPdif 、符号器選択表示器60の出力であるモード信
号Mである。そして最後の段は、信号ではなく、モード
信号Mによって選択されている符号器(つまり、第一符
号器50もしくは第二符号器54)を表している。
【0077】さて、通信が開始するまではデジタルデー
タSDは変化がなく、符号器選択表示器60の出力であ
るモード信号Mは「0」となっている。その結果選択回
路52は、第一符号器50を選択し続けている。通信が
開始されると、変化パルスPdif が表れ、2フレームに
渡って変化パルスPdif が現れると、符号器選択表示器
60の出力であるモード信号Mは「1」となり、その結
果選択回路52は、第二符号器54を選択することにな
る。
【0078】このように、本実施例においては、モード
信号Mは通信の途中で動的に切り替わる。その結果、通
信開始時のように通信状態がまだ不安定な期間では第一
符号器50の出力であるデータ継続時間情報φを用いた
符号化が行われ、通信状態が安定な期間では第二符号器
54の出力であるデータ変化情報λと、データ継続時間
情報φの平均値Φを用いた符号化が行われる。
【0079】つまり、通信状態が安定な期間では、同じ
1フレームに含まれるデータ継続時間情報φは、ほぼ等
しいと見なせる事から、その平均値Φのみで、同一フレ
ームのデータ継続時間情報φを代表させる事ができる。
しかしながら、通信状態が不安定な期間においては、平
均値で代表させる事ができないのでデータ継続時間情報
φを全て送出しなければならない。すると、一つのデー
タ継続時間情報φのビット量を多くする事ができないの
で、精度をそれほど高くすることはできない。そこで、
前述したように本実施例においては、通信が不安定な状
態のときのみにデータ継続時間情報φを全て送出する符
号化方法を用い、通信が安定な状態のときにはデータ継
続時間情報φの平均値Φのみを送出する符号化方法を用
いるようにした。本実施例においては、この二つの符号
化方法をモード信号Mで切り替えている。
【0080】2.復号化部 次に図8の復号化部について説明する。
【0081】2.1 復号化部の基本構成 多重分離制御装置26から出力されるサンプリング情報
は、データ分割器70に取り込まれ、サンプリングデー
タDと,データ平均継続時間情報Φと、モード信号M
と、データ変化情報λ又はデータ継続時間情報φもしく
はデータ無変化コードφncを表すΔと、に分割される。
【0082】サンプリングデータDは、2−3復号器7
2に入力し、1ビットに変換される。2−3復号器と
は、3ビットの入力のうち、「0」か「1」のいずれか
多いほうの値を出力する復号器である。2−3復号器7
2の出力は保持回路74によって、1フレームの間保持
され、第一復号器76に入力している。
【0083】データ分割器70からのΔは、第一復号器
76に入力している。第一復号器76は、サンプリング
データDと、データ継続時間情報φもしくはデータ無変
化コードφncであるΔから、元のデジタルデータを復号
する。
【0084】第一復号器76は3ビットのデータ継続時
間情報φを6ビットに拡張するROMを備えている。図
9にこのROMのアドレス(入力)とデータ(出力)の
関係を表す表を示す。この6ビットの値だけ量子化パル
スQPをカウントすることにより、データ継続時間情報
を計時している。第一復号器76は、サンプリングデー
タDをこのデータ継続時間情報だけ継続して出力する。
【0085】以上のようにして、本発明によれば、非同
期符号化でありながら、サンプリングデータDとそのデ
ータ継続時間情報を用いて、サンプリング周期の途中で
も再生デジタルデータが変化することができる。
【0086】このようにして再生されたデジタルデータ
は、復号選択回路78を通過して対応する端末器22に
送出される。
【0087】以上のようにして本発明の基本的な受信装
置が構成されている。
【0088】2.2 復号化部の基本動作 この構成の動作を図10を例にして説明する。図10は
主要な信号のタイムチャートを示している。上段の2個
の信号はクロック発生器32からのクロックで、上から
フレームパルスFP、サンプリングパルスSPである。
フレームパルスFP以外の信号は、時間関係を把握しや
すいようにフレームパルスFPに対して8倍に時間を伸
長して示してある。
【0089】サンプリングパルスSPの下に示してある
のがデータ分割器70からの1フレームのデータであ
る。このデータには、サンプリングデータD、そして8
個のデータ継続時間情報φが、含まれている。
【0090】前記サンプリングデータDから、このフレ
ームの最初のサンプリングデータが定まる。このサンプ
リングデータに対応するデータ継続時間を、量子化パル
スQPをカウントすることにより得ている様子を、図1
0に示している。すなわち、図10の中で、量子化パル
スQPの段に示したφ0 が、前記このフレームの最初の
サンプリングデータに対するデータ継続時間情報であ
る。
【0091】以上説明したように、図10においては、
第一復号器76がサンプリングデータDと、データ継続
時間情報φを用いて、源デジタルデータを復号化したの
で、デジタルデータをサンプリングパルスとが非同期状
態で符号化がなされたのにもかかわらず、再生デジタル
データRDは、サンプリング周期の途中でも変化するこ
とが理解できる。
【0092】この結果、本発明によれば、時間量子化歪
が小さい再生デジタルデータを得る事ができる。
【0093】2.3 復号化部の第一の復号化方法の構成 次に本発明の第一の復号化方法について図10を用いて
詳細に説明する。
【0094】本発明の第一の復号化方法は、第一の符号
化方法に対応するものであり、フレームの最初のサンプ
リングデータと、フレームを構成する各サンプリング周
期におけるデータ継続時間情報φまたはデータ無変化コ
ードφncとを用いて原デジタルデータを復号するもので
ある。第一の復号化方法の構成は復号化部の基本構成に
等しいので、以下、図10を用いて、第一の符号化方法
の動作に関し詳細に説明する。
【0095】2.4 復号化部の第一の復号化方法の動作 図10は、第一復号器76の動作を説明するための主要
な信号のタイムチャートである。上段の2個の信号はク
ロック発生器32からのクロックで、上からフレームパ
ルスFP、サンプリングパルスSPである。
【0096】フレームパルスFP以外の信号は、時間関
係を把握しやすいようにフレームパルスFPに対して8
倍に時間を伸長して示してある。
【0097】サンプリングパルスSPの下に示してある
のがデータ分割器70からの1フレームのデータであ
る。このデータには、サンプリングデータD、そしてデ
ータ継続時間情報φもしくはデータ無変化コードφnc
表すΔが含まれている。
【0098】前記サンプリングデータDから、このフレ
ームの最初のサンプリングデータが定まる。サンプリン
グデータDは保持回路74によって1フレームの間保持
されている。
【0099】図10の下部の2段の信号は量子化パルス
QPと、再生デジタルデータRDである。再生デジタル
データRDは、最終的に端末器22に送出されるデータ
である。第一復号器76は、サンプリングデータDと、
各サンプリング周期ごとのデータ継続時間情報φもしく
はデータ無変化コードφncから、再生デジタルデータR
Dを復号化する。
【0100】まず、サンプリングデータDから再生デジ
タルデータRDのこのフレームでの初期値が定まる。そ
の後、各サンプリング周期のデータ継続時間が経過した
ならば、第一復号器76は再生デジタルデータRDを反
転させる。このデータ継続時間情報φは3ビットに符号
コード化されているが、前述したように第一復号器76
は内蔵したROMを用いて6ビットの値に変換してい
る。そして、この6ビットの値を量子化パルスQPでカ
ウントすることにより、データ継続時間を計時してい
る。また、各サンプリング周期でデータ無変化コードφ
ncが表れたならば、再生デジタルデータRDの反転は行
われずそのサンプリング周期ではRDは一定の値を保た
れる。このようにして復号化された再生デジタルデータ
RDは復号選択回路78を介して対応する端末器22に
送出される。
【0101】このように本発明の第一の復号化方法にお
いては、1フレームの先頭のサンプリングデータDと、
そのフレームを構成する各サンプリング周期に対応する
データ継続時間情報φまたはデータ無変化コードφnc
用いて、時間量子化歪の少ない再生デジタルデータRD
を得ることができる。
【0102】2.5 復号化部の第二の復号化方法の構成 次に本発明の第二の復号化方法について説明する。
【0103】本発明の第二の復号化方法は、第二の符号
化方法に対応するものであり、フレームの先頭のサンプ
リングデータDと、フレームを構成する各サンプリング
周期におけるデータ変化情報λと、データ平均継続時間
情報Φとを用いて原デジタルデータを復号するものであ
る。この復号の中心となるのは第二復号器82である。
【0104】第二復号器82は、サンプリングデータD
からそのフレームの先頭のデジタルデータを決定する。
そして、そのフレームを構成する各サンプリング周期に
対応するデータ変化情報λが「1」の場合は、データ平
均継続時間情報Φだけ経過後にデジタルデータを反転さ
せ、データ変化情報λが「0」の場合は、そのサンプオ
イング周期においてデジタルデータは反転せず一定値が
保たれる。このようにして再生デジタルデータRDが復
号され、復号選択回路78を介して、対応する端末器2
2へ送出される。以下、詳細に説明する。
【0105】2−3復号器80は、データ分割器70か
らのΔを1ビットのデータ変化情報λへ変換する。この
1ビットのデータ変化情報λは、第二符号器82へ入力
する。
【0106】またデータ分割器70からの平均データ継
続時間情報Φは、パリティ検定回路84に入力し、パリ
ティ検定を受ける。パリティ検定回路84はデータ保持
機能をも持っており、検定正常の場合はこの回路に1フ
レームの間保持され、第二復号器82に出力される。検
定異常の場合は、その平均データ継続時間情報Φは捨て
られ、前フレームのΦがそのまま保持され、第二復号器
82にも前フレームのΦがそのまま出力される。
【0107】第二符号器82にはサンプリングデータD
も入力している。前記データ変化情報λと、データ平均
継続時間情報Φとから、第二符号器82は、原デジタル
データを復号する。すなわち、サンプリングデータDか
らそのフレームの先頭のデジタルデータを決定し、その
フレームを構成する各サンプリング周期ごとにそのデー
タ変化情報λが「1」の場合は、データ平均継続時間情
報Φだけ経過後にデジタルデータを反転させ、データ変
化情報λが「0」の場合は、そのサンプリング周期にお
いてデジタルデータは反転せず一定値が保たれる。この
ようにして第二符号器82は再生デジタルデータを出力
する。
【0108】第二復号器82の出力は、復号選択回路7
8を通過して対応する端末器22に送出される。
【0109】本発明の第二の復号化方法にあっては、各
データ継続時間情報φを一つのデータ平均継続時間情報
Φで代表させた。そのために、このデータ平均継続時間
情報Φは6ビットの値を取ることができ、3ビットの各
データ継続時間情報φに比べて8倍の精度を持つことが
できる。さらに、第一の復号化方式においては、各デー
タ継続時間情報φは、ROMによって、6ビットに拡張
しなければならなかったが、本発明の第二の復号化方法
ではこの必要がない事は明らかである。
【0110】2.5 復号化部の第二の復号化方法の構成 図11は、第二復号器82の動作を説明するための主要
な信号のタイムチャートである。上段の2個の信号はク
ロック発生器32からのクロックで、上からフレームパ
ルスFP、サンプリングパルスSPである。フレームパ
ルスFP以外の信号は、時間関係を把握しやすいように
フレームパルスFPに対して8倍に時間を伸長して示し
てある。
【0111】サンプリングパルスSPの下に示してある
のがデータ分割器70からの1フレームのデータであ
る。このデータには、サンプリングデータD、そして8
個のデータ変化情報λを表すΔが含まれている。
【0112】前記サンプリングデータDから、このフレ
ームの先頭のサンプリングデータが定まる。サンプリン
グデータDは保持回路74によって1フレームの間保持
されている。
【0113】図11の下部の2段の信号は量子化パルス
QPと、再生デジタルデータRDである。再生デジタル
データRDは、最終的に端末器22に送出されるデータ
である。第二復号器82は、サンプリングデータDと、
2−3復号器80によって1ビット化された各サンプリ
ング周期ごとのデータ変化情報λと、このフレームでの
データ継続時間情報φの平均値Φとから、再生デジタル
データRDを復号化する。
【0114】まず、前述のようにサンプリングデータD
から再生デジタルデータRDのこのフレームでの初期値
が定まり、その後、各サンプリング周期のデータ変化情
報λが「1」であったならば、データ平均継続時間情報
Φだけ経過した後、再生デジタルデータRDを反転させ
る。第二復号器82では、データ平均継続時間情報Φの
6ビットの値を量子化パルスQPでカウントすることに
より、データ継続時間を計時している。また、各サンプ
リング周期でデータ変化情報λが「0」であったなら
ば、再生デジタルデータRDの反転は行われずそのサン
プリング周期ではRDは一定の値に保たれる。このよう
にして復号化された再生デジタルデータRDは復号選択
回路78を介して対応する端末器22に送出される。
【0115】このように本発明の第二の復号化方法にお
いては、1フレームの先頭のサンプリングデータDと、
そのフレームを構成する各サンプリング周期においてデ
ジタルデータの変化の有無を表すデータ変化情報λと、
そのフレームのデータ継続時間情報φの平均値Φとを用
いて、極めて時間量子化歪の少ない再生デジタルデータ
RDを得ることができる。
【0116】また、このデータ平均継続時間情報Φは6
ビットの値であるため、第一の復号化方法のようにRO
Mによってビット数を拡張する必要がない。
【0117】2.6 復号化部の復号化方法の切り替え 本実施例においては符号化部と同様、復号化部において
も、第一の復号化方法と、第二の復号化方法とを切り替
えている。その切り替え信号であるモード信号Mは、常
に符号化部から送出されている。復号化部では、送られ
てきたモード信号Mに基づいて、復号化を行う。以下に
モード信号Mの復号化部内での信号経路と、その作用を
述べる。
【0118】データ分割器70によって、抽出された3
ビットのモード信号Mは、2−3復号器86に入力し、
1ビットに変換され、復号器選択表示器88に入力す
る。復号器選択表示器88は、外部に現在のモードを表
示すると共に、モード信号Mを1フレームの間保持す
る。この保持されたモード信号Mは、第一復号器76
と、第二復号器82と、2−3復号器80と、復号選択
回路78に入力する。
【0119】第一復号器76はモード信号Mが「0」の
ときのみ前述の動作をし、第二復号器82はモード信号
Mが「1」のときのみ動作する。また、復号選択回路7
8は、モード信号Mが「0」のとき、第一復号器76の
出力を選択し、モード信号Mが「1」のときは、第二復
号器82の出力を選択し、対応する端末器22に送出す
る。さらに2−3復号器80は前述のとおり、モード信
号Mが「1」のときのみ動作し、その出力であるデータ
変化情報λを各サンプリング周期ごとに出力する。
【0120】以上のように、各フレームごとのモード信
号Mに応じて、それぞれ第一復号器、第二復号器が動作
するので、符号化部において述べたように、通信状態に
応じた符号化復号か方法が適宜選択されることになる。
これによって、時間量子化歪が少ない通信システムが実
現される。
【0121】
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプリング周期の途中における非同期デジタルデータ
の値変化をも再生できるため、従来より正確なデジタル
データが得られる。更に、データ継続時間やデータ平均
継続時間の伝送に伴う伝送量の増加は少ない。また、符
号化/復号化方法の切替を自動的に行っているため、通
信開始後の比較的不安定な通信状態下でも正確なデータ
再生が可能になると共に、通信状態が安定した後はデジ
タルデータの精度を落とさずに通信路への情報送出量を
抑えることができる。
【0123】
【0124】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチャネル装置を用いた非同期デー
タ多重分離装置を示すブロック図である。
【図2】本発明によるチャネル装置の符号化部を表すブ
ロック図である。
【図3】第2の本発明による符号化方式を実行するのに
使用されるROMのアドレスとデータの関係を表す表で
ある。
【図4】第2の本発明による符号化方式を実行する符号
化部のタイムチャートである。
【図5】第3の本発明による符号化方式を実行する符号
化部のタイムチャートである。
【図6】(a)第2の本発明による符号化方式を実行す
る事によって得られた多重化データである。 (b)第3の本発明による符号化方式を実行する事によ
って得られた多重化データである。
【図7】第2の本発明による符号化方式を切り替える様
子を表したタイムチャートである。
【図8】本発明によるチャネル装置の復号化部を表すブ
ロック図である。
【図9】第2の本発明による復号化方式を実行するのに
使用されるROMのアドレスとデータの関係を表す表で
ある。
【図10】第2の本発明による復号化方式を実行する復
号化部のタイムチャートである。
【図11】第3の本発明による復号化方式を実行する復
号化部のタイムチャートである。
【図12】従来の多点サンプリング符号化方式による多
重化通信システムの原理図である。
【図13】(a)及び(b)は従来の多点サンプリング
符号化方式において時間量子化歪が生じる様子の説明図
である。
【符号の説明】 20 非同期データ多重分離装置 22 端末器 24 チャネル装置 26 多重分離制御装置 28 アナログ通信路 30 高速データモデム装置 32 クロック発生器 40 保持回路 42 データ監視器 44 2−3符号器 46 データ合成器 48 カウンタ 50 第一符号器 52 選択回路 54 第二符号器 56 2−3符号器 58 平均回路 60 符号器選択表示器 62 2−3符号器 70 データ分割器 72 2−3復号器 74 保持回路 76 第一復号器 78 復号選択回路 80 2−3復号器 82 第二復号器 84 パリティ検定回路 86 2−3復号器 88 復号器選択表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 雅徳 神奈川県横浜市港北区菊名7−3−16 大井電気株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−131643(JP,A) 特開 昭55−121768(JP,A) 特開 昭55−67260(JP,A) 特公 昭46−22804(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 H04J 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリングパルスに対して非同期で発
    生する非同期デジタルデータを、そのデータ繰り返し周
    波数より高い周波数を有するサンプリングパルスに応じ
    てサンプリングすることにより、2値化サンプリングデ
    ータを生成し、この2値化サンプリングデータを送信装
    置から受信装置へと通信路を介し伝送する非同期符号化
    通信システムにて、実行される符号化復号化方法であっ
    て、 前記送信装置においては、 前記サンプリングパルスの周波数より高い周波数を有す
    る量子化パルスに同期して、前記非同期デジタルデータ
    の値における変化の検出を行い、変化が現れたのであれ
    ば前回のサンプリングからその変化までに経過した時間
    を計測及び記憶し、 前記変化が現れた回数が通信開始後所定回数に達するま
    では、第1の符号化方法を示すモード信号と、前回のサ
    ンプリングの際から今回のサンプリングまでの間に当該
    変化が現れているかいないかを特定できる情報と、変化
    しているのであれば更に上記計測により得られた時間で
    あるデータ継続時間とを、2値化サンプリングデータと
    共に送信装置から通信路に送出し、 前記変化が現れた回数が通信開始後所定回数に達した後
    は、第2の符号化方法を示すモード信号と、前回のサン
    プリングの際から今回のサンプリングまでの間に当該変
    化が現れているかいないかを特定できる情報と、少なく
    とも1フレーム毎に過去少なくとも1フレーム中におけ
    る上記データ継続時間の平均値であるデータ平均継続時
    間とを、2値化サンプリングデータと共に送信装置から
    通信路に送出し、 前記受信装置においては、 通信路を介し送信装置から第1の符号化方法を示すモー
    ド信号を受信したとき、前記変化がないと特定できるの
    であれば、受信した2値化サンプリングデータの値をサ
    ンプリング周期だけ継続して再生データとし、変化があ
    ったと特定できるのであれば、受信した2値化サンプリ
    ングデータの値を受信したデータ継続時間だけ継続し更
    にそれを反転した値をサンプリング周期の残りの時間だ
    け継続して再生データとし、 通信路を介し送信装置から第の符号化方法を示すモー
    ド信号を受信したとき、前記変化がないと特定できるの
    であれば、受信した2値化サンプリングデータの値をサ
    ンプリング周期だけ継続して再生データとし、変化があ
    ったと特定できるのであれば、受信した2値化サンプリ
    ングデータの値を受信したデータ平均継続時間だけ継続
    し更にそれを反転した値をサンプリング周期の残りの時
    間だけ継続して再生データとすることを特徴とする符号
    化復号化方法。
JP3194251A 1991-08-02 1991-08-02 非同期符号化データ通信システムにおける符号化復号化方法 Expired - Lifetime JP3041332B2 (ja)

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