JP3040909B2 - 球状化処理容器搬送装置 - Google Patents

球状化処理容器搬送装置

Info

Publication number
JP3040909B2
JP3040909B2 JP6041603A JP4160394A JP3040909B2 JP 3040909 B2 JP3040909 B2 JP 3040909B2 JP 6041603 A JP6041603 A JP 6041603A JP 4160394 A JP4160394 A JP 4160394A JP 3040909 B2 JP3040909 B2 JP 3040909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
spheroidizing
molten metal
processing
transport device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6041603A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07251240A (ja
Inventor
陽一 杉田
勝正 保科
範▲吉▼ 小池
Original Assignee
神鋼電機株式会社
浅間技研工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 神鋼電機株式会社, 浅間技研工業株式会社 filed Critical 神鋼電機株式会社
Priority to JP6041603A priority Critical patent/JP3040909B2/ja
Publication of JPH07251240A publication Critical patent/JPH07251240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3040909B2 publication Critical patent/JP3040909B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物製造ラインにおい
て、注湯機に溶湯を供給するための球状化処理容器搬送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の鋳造工場において、例えば球状化
黒鉛鋳鉄製品(以下、FCDという)を製造する場合に
あっては、ねずみ鋳鉄製品(以下、FCという)をベー
スとした溶湯を、あらかじめ粉体マグネシウム(以下、
Mgという)を入れておいた球状化処理容器に受湯し、
反応させる方法または、球状化処理容器に溶湯を受湯し
た後、純Mgもしくは鉄で被覆されたMg粉体を投入
し、Mg反応をさせる方法で溶湯に含まれる黒鉛の球状
化処理を施している。
【0003】図14は、前述のFCD製造に用いられる
容器2の断面である。容器2は、保持炉または溶解炉よ
り溶湯を受湯し、その内部でMg反応による処理を施
し、鋳型へ注湯するために都合の良い構造を有してい
る。また、容器2は溶湯に純Mgを投入する際に発生す
る激しい振動にも耐え得る構造を有している。この図1
4に示す容器2においては、2aが受湯口であり、ここ
から溶湯を受湯し、また、スラグを排出する。一方、2
cが注湯口であり、ここから溶湯を出湯する。さらに、
2bはMg投入口であり、ここからMgを投入する。こ
のMg投入口2bの奥には孔あき仕切り板2eがあり、
投入されたMgは、一旦孔あき仕切り板2eにより形成
された空間2dに留まるようになっている。
【0004】この形状の容器2をもってFCDを製造す
る場合にあっては、一例として図16に示すような鋳造
ラインにおいて行われる。図16において15は溶湯の
受湯もとである保持炉、16は溶湯の出湯先である注湯
機である。また、Aは容器2を搬送中に方向転換を行う
点である。さらに、B点は、容器2の姿勢を変更してM
g反応を起こさせる点である。また、FCDを製造する
場合にあっては、一例として、図15に示すような工程
を経る。図15に示す例においては、フォークリフト1
4を球状化処理容器搬送装置とする。
【0005】まず図15(a)に示すように、容器2の
Aを上方に向ける。この状態で汎用取鍋12aよりFC
の溶湯を受湯口2aより受湯する。ここで、汎用取鍋1
2aは、クレーン13aに吊り下げられており、図16
に示す保持炉15より所定の量の溶湯を受湯するもので
ある。また、容器2に溶湯を受湯する際には、溶湯を計
量する必要がある。そこで、図15に示す例にあって
は、クレーン13aと汎用取鍋12aの間にはバネ秤1
9が装備されている。このバネ秤19によって重量を測
り、受湯した溶湯を計量する。しかる後、球状化処理容
器搬送装置は容器2の搬送を開始するが、図16に示す
Aにおいて方向転換を行う。そして、球状化処理容器搬
送装置は容器2を図16に示すBまで搬送し、Mg投入
口2bよりMgを投入する。しかし、投入されたMg
は、前述の通り空間2dに留まる構造となっているた
め、すぐにはMg反応を開始しない。次に、図15
(b)に示すように、容器2のBが上方になるように姿
勢を換える。このとき、Mgが溶湯に触れるため激しく
反応し、FCの溶湯に含まれる黒鉛の球状化が起こる。
【0006】前述のMg反応が終了した後、再び図15
(a)のように容器2のAが上方に向くように姿勢を換
える。そして、搬送装置は容器2を図16に示す注湯機
16まで搬送する。さらに図15(c)に示すように、
容器2のBを徐々に下方へと傾け、出湯口2cより溶湯
を汎用取鍋12bに注湯する。しかる後、汎用取鍋12
bから、図16に示す、鋳型の載置された注湯機16に
注湯する。最後に搬送装置は図16に示すBまで後退す
る。ここで、図15(d)に示すように、容器2のBを
下方に向け、受湯口2aから容器2の内部に残ったスラ
グを排出する。
【0007】従来の技術では、前述のような溶湯の受湯
並びに注湯、あるいは球状化処理容器の姿勢の変更、そ
して保持炉または溶解炉から鋳型が載置された注湯機ま
での処理容器の搬送は、処理容器のの回転動作を可能と
するロールアタッチメントを装着したフォークリフト、
あるいはフォークリフト様の昇降機を備えた搬送用台車
を、人間が操作することによって実施していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、黒鉛の
球状化処理を施す際、溶湯に純Mgを投入すると、激し
い振動が発生するため、人間が操作を行う従来の技術で
は、大きな危険を伴っていた。また、従来では前述の処
理容器の搬送に、大がかりなモノレール方式のものや、
図17に示す例のような簡単な構造の搬送装置を用い
た。しかし、図17に示すレール台車17のような簡単
な構造の搬送装置では、図16のAでの搬送装置の方向
転換を伴うような、複雑で緻密な鋳造ラインでは、直接
受湯、直接注湯は困難を極めた。さらに前述の通り、容
器2に溶湯を受湯する際には、溶湯の計量を必要として
いるが、一旦汎用取鍋12aに溶湯を受湯し、バネ秤1
9によって汎用取鍋12aと溶湯の重量を測定すること
により、溶湯の計量を行っていた。このため、保持炉1
5から汎用取鍋12aへ、汎用取鍋12aから容器2
へ、容器2から汎用取鍋12bへ、汎用取鍋12bから
注湯機16へと溶湯の移動が多くなり、溶湯の温度低下
を招き、不良品の発生率を高くしていた。
【0009】この発明は、前述のような背景のもとにな
されたもので、鋳造ラインにおいて、保持炉または溶解
炉から鋳型までの処理容器の搬送、あるいは処理容器の
姿勢制御、並びに鋳造工程に係る処理等を、任意に自動
で行うことを可能とした球状化処理容器搬送装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のような
課題を解決するために、球状化黒鉛鋳鉄製品を製造する
ための球状化処理容器が回転自在に取り付けられ、前記
球状化処理容器の地上高及び回転姿勢を変更する昇降・
回転姿勢変更手段と、前記球状化処理容器が載置され、
前記球状化処理容器及びその内部に受湯される溶湯の重
量を計量する計量手段と、本体底部に収納自在に設けら
れ、鋳造工場の所定経路の床面に敷設されたレールを追
尾する追尾手段と、前記本体底部に収納自在に設けら
れ、前記所定経路途中の床面の旋回位置に敷設された回
転自在な受け部に嵌合する旋回手段と、前記本体底部に
取り付けられ、回転軸が変更可能な複数の車輪と、前記
溶湯の受湯、球状化処理、注湯、前記球状化処理容器内
のスラグ排出等の各工程を一括して処理する処理手段と
を具備することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、昇降・回転姿勢変更手段によ
って、保持炉または溶解炉からの直接受湯や注湯機への
直接出湯が可能な地上高に球状化処理容器を持ち上げ
る。次に、計量手段によって球状化処理容器及びその内
部に受湯される溶湯の重量を計量しつつ、FCをベース
とした溶湯を所定量受湯する。さらに、処理手段は球状
化処理容器に受湯した溶湯の量をもとに投入するMgの
量を決定し、球状化処理容器内に投入する。また、Mg
反応の際には昇降・回転姿勢変更手段によって、球状化
処理容器を傾ける。その後、Mg反応の終了した溶湯を
球状化処理容器から注湯機へ出湯する。保持炉または溶
解炉から注湯機までの容器の搬送には、本体の車輪を駆
動して移動するが、その際は本体底部に設けられた旋回
手段を収納するとともに、同じく本体底部に設けられた
追尾手段を出して鋳造工場の所定経路の床面に敷設され
たレールを追尾することにより直線移動を確保する。本
体が所定経路途中の床面の旋回位置で旋回する際には、
追尾手段を収納するとともに、旋回手段を旋回位置に敷
設された受け部に接地させる。そして、全車輪の回転軸
を旋回手段方向へ向け、後輪を駆動する。これにより本
体が定点旋回する。処理手段は、上述の各工程を一括し
て処理する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1〜図3は、本発明の一実施例による
球状化処理容器搬送装置の構成を表す図であり、図1は
同実施例の上面図、図2は同実施例の正面図、図3及び
図4は同実施例の左側面図である。なお、本実施例にお
いて容器2は、従来の球状化処理容器を用いる。図1〜
図4において1は台車である。図1及び図2に示すよう
に、台車1の前半部分は、車体が1aと1bの2つに分
かれており、1a及び1bの上面にはそれぞれ昇降機3
a及び3bが上方に向かって取り付けられている。昇降
機3a及び3bは、互いの間に容器2を載置し、容器2
の地上高を任意に換えられる他、姿勢制御機構4を有し
ており、容器2の姿勢を任意に制御することが可能であ
る。図4は、図1〜図3に示す昇降機3a及び3bが、
容器2を上昇させた様子を示す図である。
【0013】また、台車1の後半部分には、台車1が移
動する際に用いるモータやバッテリ、容器2の地上高や
姿勢を制御する際に用いる油圧ユニットやエア・コンプ
レッサ等が格納されている。さらに、台車1の前半部分
1aの正面より向かって右側、台車1の前半部分1bの
正面より向かって左側、及び台車1の後半部分の前部で
あり1aと1bの中間に、それぞれロードセル18a、
18b、18cが装備されている。ロードセル18a、
18b及び18cは、その上面に容器2を載置すること
により、容器2及び容器2内に受湯される溶湯の重量を
測る装置である。
【0014】ところで、本発明の球状化処理容器搬送装
置を用いる鋳造工場の床面11には、台車1が移動する
所定経路にレール9が、また、台車1が方向転換する所
定の点にセンターピン受け10が敷設されている。レー
ル9は、図5に示すような断面を有しており、台車1
は、このレール9を追尾して直線走行を確保するため
に、図1及び図2に示すように、その底面に、台車1内
部に格納が可能であるガイドローラ7a及び7bを有し
ている。また、センターピン受け10は、図6に示すよ
うな断面を有しており、その中央部分に自由な回転が可
能であるターンテーブル10aを、ボルト10bで取り
付ける構造となっている。そして、図1〜図4に示すよ
うに、台車1は底面中央部分に、台車1内部に格納が可
能であるセンターピン8を有している。台車1は、この
センターピン8をセンターピン受け10に接地すること
により定点旋回を行う。さらに、台車1は底面の前半部
分の左右に1対の前輪6a及び6bと後半中央部分に1
つ後輪5を有している。この前輪6a及び6b並びに後
輪5は、台車1が直線移動する際には、図7(a)に示
すように、その回転軸を前後方向に対して直交するよう
に向けている。しかし、台車1の方向転換の際には、図
7(b)に示すように、前輪6a及び6b並びに後輪5
の回転軸を前述のセンターピン8の方向へ向けることが
できる構造となっている。
【0015】台車1の後半部分には制御部20が設けら
れているが、制御部20は図8に示すように加算器2
1、制御器22、及び表示器23から構成されており、
容器2が受湯した溶湯の量を算出し、表示する。また、
制御部20は受湯した溶湯の量をもとに、投入するMg
の量を決定する機能及び鋳造ラインにおける各工程を一
括して処理する機能をも有する。
【0016】図9は、本発明の実施例に係るレイアウト
の一例を示す図であり、FCの製造とFCDの製造が両
立できる鋳造ラインを示している。また、図10は図9
に示すようなレイアウトの鋳造ラインにおいて台車1が
移動した場合の保持炉15、並びに注湯機16と台車1
との位置関係を示す図である。図9及び図10において
ST1〜ST10はセンターピン受け10が設置され
た、台車の旋回点、あるいは停止点を示している。
【0017】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例では保持炉15からFCの溶湯を受湯するもの
とし、図9及び図10のST5においてMg投入及びM
g反応並びにスラグの排出を行うものとする。さらに、
注湯機16にFCDの溶湯を出湯するものとする。初め
に台車1は、図9及び図10のST3において、前方を
図9及び図10のST1の方向へ向けて待機するが、こ
のとき昇降機3a及び3bは図11(ア)のように容器
2をある一定の地上高で、Aを上方に向けて保持してい
るものとする。まず、台車1は図9及び図10のST1
へ向かって走行を開始する。このとき前輪6a及び6b
並びに後輪5の回転軸は、前後方向と直交させる。ま
た、センターピン8を台車1内部に格納し、ガイドロー
ラ7a及び7bを出してレール9を追尾して、直線走行
を確保する。ここで台車1が移動を開始したら、図11
(イ)のように昇降機3a及び3bは、容器2を降下さ
せ、ロードセル18a、18b及び18cの上面に載置
する。これにより、保持炉15から容器2への溶湯の直
接受湯が可能になる。
【0018】台車1が図9及び図10のST1に到着し
たならば、図11(ウ)のように保持炉15から、FC
の溶湯を容器2の受湯口2aより受湯する。このとき、
次のようにして、溶湯の計量を同時に行う。図9及び図
10のST1において、保持炉15より容器2に溶湯を
受湯する際には、図8のように容器2はロードセル18
a、18b、及び18cの上面に載置されている。従っ
て、ロードセル18a、18b、及び18cによって測
定された重量の合計は、容器2の重量と溶湯の重量の合
計に等しい。そこで、この値より、予め測定された容器
2の重量を減ずることにより、溶湯の量を算出すること
ができる。そこで、ロードセル18a、18b、及び1
8cによって測定された重量の合計を加算器21が計算
し、制御器22は合計重量から容器2の重量を減じ、そ
の値から溶湯の量を算出する。さらに制御器2は、容器
2に受湯した溶湯の量をもとに、溶湯に投入すべきMg
の量を決定する。容器2が所定量の溶湯の受湯を完了し
たら、台車1は図9及び図10のST3へ向かって後退
する。このとき図11(エ)のように昇降機3a及び3
bは、容器2を最初の位置まで上昇させる。
【0019】台車1が図9及び図10のST3に到着し
たならば、ガイドローラ7a及び7bを台車1内部に格
納し、センターピン8を出してセンターピン受け10に
接地する。また、前輪6a及び6b並びに後輪5の回転
軸をセンターピン8の方向へ向け、後輪5を駆動して、
台車1を90゜左旋回させる。
【0020】台車1が左90゜旋回を完了したならば、
後輪5を停止し、センターピン8を台車1内部に格納
し、前輪6a及び6b並びに後輪5の回転軸を、前後方
向と直交させる。また、台車1はガイドローラ7a及び
7bを出してレール9を追尾し、直線走行を確保しなが
ら図9及び図10のST5へ向かう。
【0021】台車1が図9及び図10のST5に到着し
たならば、図11(オ)のように容器2のMg投入口2
bよりMgを投入する。次に図11(カ)のように、昇
降機3a及び3bにより容器2を上昇させ、その後に姿
勢制御機構4により容器2のBを上方に向ける。ここ
で、容器2内においてMg反応が起こる。
【0022】Mg反応が起きてから、60秒が経過した
後、姿勢制御機構4は容器2をもとの姿勢に戻す。次に
台車1は、図9及び図10のST6まで直線走行する。
図12(ア)のように台車1が図9及び図10のST6
に到着したならば、図12(イ)のように姿勢制御機構
4は、徐々に容器2のBを下方へ傾け、容器2の出湯口
2cより、鋳型が載置されている注湯機16にFCDの
溶湯を出湯する。
【0023】出湯が完了したならば、図12(ウ)のよ
うに姿勢制御機構4は、容器2のAを上方に向ける。そ
の後、台車1は図9及び図10のST5まで後退する。
その際、昇降機3a及び3bは、容器2を図12(エ)
に示す位置まで降下させる。台車1が図9及び図10の
ST5に到着したならば、図12(オ)のように姿勢制
御機構4は容器2の姿勢を変更する。このとき容器2は
図14の矢印C方向が下方に向く。そして、受湯口2a
より容器2内のスラグを排出する。その後、図12
(カ)に示す姿勢まで徐々に戻し、その時点でスラグの
排出を完了する。
【0024】スラグの排出が終了したならば、図13
(ア)のように姿勢制御機構4は、容器2のAを上方へ
向ける。その後、台車1は図9及び図10のST3へ向
かって後退する。台車1が走行を開始したら、図13
(イ)のように昇降機3a及び3bは、容器2を最初の
位置まで降下させる。
【0025】台車1が図9及び図10のST3に到着し
たならば、ガイドローラ7a及び7bを台車1内部に格
納し、センターピン8を出してセンターピン受け10に
接地する。また、前輪6a及び6b並びに後輪5の回転
軸をセンターピン8の方向へ向け、後輪5を駆動して、
台車1を90゜右旋回させる。台車1が右90°旋回を
完了したならば、後輪5を停止し、センターピン8を台
車1内部に格納し、前輪6a及び6b並びに後輪5の回
転軸を、前後方向と直交させる。これで鋳造工程の1周
期が完了する。また、上記各工程にあっては、制御部2
0が一括して処理を行う。
【0026】なお、本発明は、上記実施例に限定された
ものではなく、例えば以下の変形例も本発明の範囲に属
する。 (1)本実施例では、鋳物製造ラインにおいて球状化処
理を施す場合を示したが、FC製造時にあっても、本発
明により保温性が向上し、不良品の発生率の低減等の効
果が期待できる。 (2)本実施例で用いた形状以外の容器を載置すること
により、球状化処理以外にも中間的処理を必要とする鋳
造やFCの製造は勿論である他、例えば銅やアルミニウ
ムの鋳造も可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の球状化処
理容器搬送装置によれば、処理容器の地上高および回転
姿勢を変更する昇降・回転姿勢変更手段、及び溶湯の計
量手段を具備しているため、保持炉または溶解炉から処
理容器へ溶湯の直接受湯が可能であり、また処理容器か
ら注湯機へ溶湯の直接出湯が可能である。さらに、追尾
手段及び旋回手段を具備しているため、複雑かつ緻密な
搬送経路を短時間で移動することが可能であり、溶湯の
温度低下を防ぎ、不良品の発生率を低減することができ
る。また、本体が鋳造工場の所定経路を正確に追尾する
手段と処理手段を具備しているために、溶湯の計量や受
湯、投入Mg量の決定、出湯、スラグの排出、さらには
Mg反応のような処理の際にも、人間が関与せずに安全
に一括処理することができる。また、従来のような大が
かりなモノレール式の搬送装置と比較すると、本発明の
球状化処理容器搬送装置によれば、設備コストの低減も
期待できる。その他、激しい振動を伴う純Mg反応にも
耐え得る構造を有しているため、FCDの製造以外にも
多くの種類の鋳造工程に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の球状化処理容器搬送装置の構成を表す
上面図である。
【図2】本発明の球状化処理容器搬送装置の構成を表す
正面図である。
【図3】本発明の球状化処理容器搬送装置の構成を表す
左側面図である。
【図4】本発明の球状化処理容器搬送装置において昇降
機3a及び3bが容器2を上昇させた際に、球状化処理
容器搬送装置を左側面から見た構成を示す図である。
【図5】本発明の球状化処理容器搬送装置を用いる鋳造
工場の床面に敷設されるレール9の断面を示す図であ
る。
【図6】本発明の球状化処理容器搬送装置を用いる鋳造
工場の床面に敷設されるセンターピン受け10の断面を
示す図である。
【図7】本発明の球状化処理容器搬送装置の、直線走行
時と定点旋回時における、後輪5と前輪6a及び6bの
状態を示す図である。
【図8】本発明の球状化処理容器搬送装置における、溶
湯の計量方法を示す図である。
【図9】本発明の実施例に係る、レイアウトの一例を示
す図である。
【図10】図9に示すレイアウトにおいて、保持炉1
5、並びに注湯機16と台車1との位置関係を示す図で
ある。
【図11】図9及び図10に示すレイアウトの鋳造ライ
ンの各点における、容器2、あるいは昇降機3a及び3
bの状態を示す図である。
【図12】図9及び図10に示すレイアウトの鋳造ライ
ンの各点における、容器2、あるいは昇降機3a及び3
bの状態を示す図である。
【図13】図9及び図10に示すレイアウトの鋳造ライ
ンの各点における、容器2、あるいは昇降機3a及び3
bの状態を示す図である。
【図14】FCDの製造に用いる容器2の断面を示す図
である。
【図15】従来の技術によるFCDの製造工程におけ
る、容器2の姿勢の様子を示す図である。
【図16】FCDの製造における容器2の搬送経路の一
例を示す図である。
【図17】従来の球状化処理容器搬送装置の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 台車 2 容器 3a、3b 昇降機 4 姿勢制御機構 5 後輪 6a、6b 前輪 7a、7b ガイドローラ 8 センターピン 9 レール 10 センターピン受け 11 床面 12a、12b 汎用取鍋 13a、13b クレーン 14 フォークリフト 15 保持炉 16 注湯機 17 レール台車 18a、18b、18c ロードセル 19 バネ秤 20 制御部 21 加算器 22 制御器 23 表示器
フロントページの続き (72)発明者 小池 範▲吉▼ 長野県小諸市耳取450 浅間技研工業株 式会社 美里工場内 (56)参考文献 特開 昭53−149109(JP,A) 特公 昭49−11971(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 1/00 C21C 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状化黒鉛鋳鉄製品を製造するための球
    状化処理容器が回転自在に取り付けられ、前記球状化処
    理容器の地上高及び回転姿勢を変更する昇降・回転姿勢
    変更手段と、 前記球状化処理容器が載置され、前記球状化処理容器及
    びその内部に受湯される溶湯の重量を計量する計量手段
    と、 本体底部に収納自在に設けられ、鋳造工場の所定経路の
    床面に敷設されたレールを追尾する追尾手段と、 前記本体底部に収納自在に設けられ、前記所定経路途中
    の床面の旋回位置に敷設された回転自在な受け部に嵌合
    する旋回手段と、 前記本体底部に取り付けられ、回転軸が変更可能な複数
    の車輪と、 前記溶湯の受湯、球状化処理、注湯、前記球状化処理容
    器内のスラグ排出等の各工程を一括して処理する処理手
    段とを具備することを特徴とする球状化処理容器搬送装
    置。
JP6041603A 1994-03-11 1994-03-11 球状化処理容器搬送装置 Expired - Fee Related JP3040909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6041603A JP3040909B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 球状化処理容器搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6041603A JP3040909B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 球状化処理容器搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07251240A JPH07251240A (ja) 1995-10-03
JP3040909B2 true JP3040909B2 (ja) 2000-05-15

Family

ID=12612959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6041603A Expired - Fee Related JP3040909B2 (ja) 1994-03-11 1994-03-11 球状化処理容器搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3040909B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3685781B2 (ja) * 2002-11-19 2005-08-24 日本鋳鉄管株式会社 ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備
KR100835884B1 (ko) * 2006-11-08 2008-06-09 엠팩트 주식회사 마그네슘 자동 재생 장치
JP5406918B2 (ja) * 2009-04-15 2014-02-05 新東工業株式会社 溶湯処理設備と溶湯処理方法およびそれを用いた溶湯搬送ライン
CN107790635B (zh) * 2017-09-22 2019-10-15 芜湖市鸿坤汽车零部件有限公司 一种汽车发动机中缸体铸件的组芯浇注装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07251240A (ja) 1995-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102291995B1 (ko) 용탕 반송 시스템 및 방법
JPWO2011086778A1 (ja) 溶解炉を搭載した注湯装置
JP3040909B2 (ja) 球状化処理容器搬送装置
CN109834250A (zh) 一种移动式钢(铁)水罐倾翻设备及浇铸方法
JP3685781B2 (ja) ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備
CN2287064Y (zh) 移动式离心电渣浇注装置
JPH07504029A (ja) 直流アーク炉のための傾動装置及びこの炉を空にするための方法
JP3090795B2 (ja) 取鍋搬送装置
JP4156263B2 (ja) 遠心鋳造設備における注湯方法及び注湯システム
CN212945414U (zh) 自动化小车浇铸系统
CN108480608A (zh) 一种便于转向的钢包倾倒车
CN209664286U (zh) 一种移动式钢(铁)水罐倾翻设备
CN111761046A (zh) 自动化小车浇注系统
KR102605727B1 (ko) 하이브리드 래들 및 그 하이브리드 래들을 이용한 용탕 자동 주입시스템 및 하이브리드 래들을 이용한 용탕 자동 주입시스템의 용탕 주입방법
JPS6021206B2 (ja) 溶融物処理装置
CN2652566Y (zh) 一种大容量敞口铁水罐车
CN219443423U (zh) 适合铁型覆砂生产的铁水转运系统
JP3975187B2 (ja) 溶鋼処理ライン
CN118125298B (zh) 用于转炉炼钢的起重吊具及其控制方法
CN209664285U (zh) 一种集成化钢(铁)水罐液压倾翻装置
CN214443034U (zh) 一种钢水包或铁水包倾翻装置
JPH10296415A (ja) 圧延用ロールの鋳造ライン
CN218798963U (zh) 一种利用行车下降使钢锭模自动翻转的装置
CN212265554U (zh) 汽车刹车片加工用滚筒式抛丸处理机
JPH0471774A (ja) 取鍋交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000125

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090303

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees