JP3040903B2 - 集積回路用パッケージの製造方法 - Google Patents

集積回路用パッケージの製造方法

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JP3040903B2
JP3040903B2 JP5346226A JP34622693A JP3040903B2 JP 3040903 B2 JP3040903 B2 JP 3040903B2 JP 5346226 A JP5346226 A JP 5346226A JP 34622693 A JP34622693 A JP 34622693A JP 3040903 B2 JP3040903 B2 JP 3040903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路用パッケージ
(以下、単にパッケージともいう)の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ピングリッドアレイ(PGA)タイプに
代表されるプラグインタイプのパッケージの製造におい
ては、パッケージ本体に、42alloy(Fe−Ni
合金)やコバール(Fe−Ni−Co合金)からなる多
数のリードピン(外部接続用端子)をろう付接合した
後、そのリードピンやボンディングパッド部などパッケ
ージの各所には、耐蝕性や電気的導通性の向上のために
NiやAuが電気鍍金される。この工程では、その際に
必要な導通を各リードピン(以下単にピンともいう)か
らとる技術が知られているが、この場合には電気的に独
立している個々のピンの全てから導通をとる必要があ
る。
【0003】この導通をとる手段として、特開平4−2
86131号公報記載の技術がある。この公報記載の技
術は、鍍金用治具(以下、単に治具ともいう)に関する
ものであるが、このものは、導電金属箔板に、パッケー
ジ本体のピンのピッチに合わせて放射状のスリットを穿
設したものであって、このスリットの中心部にピンをそ
の軸線方向から押し込んで、スリット中心部における開
口対角部の金属部に圧接させることで電気鍍金(以下、
単に鍍金ともいう)に必要な導通をとり、この状態のも
のを鍍金液(電解)槽中に浸漬し、治具を陰極に接続す
る等必要なセットをし、所定の電流を流すことにより、
パッケージ各所に一挙に鍍金処理をするようにしたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この鍍金用治
具を用いた場合には次のような問題があった。すなわ
ち、上記公報記載の治具においては、ピンを開口にその
軸線方向に押込み、その側面でもって同治具(開口)に
接触させて導通をとるものである。したがって、鍍金後
には逆に引き抜いて治具から分離する必要があるが、こ
の引き抜き時にはピンが押込まれている治具の開口縁か
らピンの先端まで、被着された鍍金を開口縁がピン側面
における母線に沿う方向に掻きとり、或いは擦りとる形
となるために、その鍍金面に傷をつけたり、鍍金を剥が
してしまうことがあるなどの問題があった。こうした問
題を可及的に回避するため、ピンを押込んだときの押込
み(圧入)深さ、つまりピンの先端面から治具の開口縁
までの押込み量をぎりぎりまで小さくすることが考えら
れる。しかし、ピンの長さの不ぞろい(誤差)から、鍍
金工程の途中で非接触となり鍍金不良となることを防止
するためには、ピンはその先端からある量は必ず押込ま
なければならない。こうしたことから、上記の導通方法
により導通をとって鍍金をした場合には、ピンを治具か
ら分離する際、その側面における傷や鍍金の剥離などが
多く発生しがちであり、これが耐蝕性を低下させ、ひい
てはパッケージの品質や性能を低下させる要因となって
いた。
【0005】本発明は、パッケージの鍍金工程における
こうした問題点を解決し、もって高品質、高性能のパッ
ケージを得ることのできる技術を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、パッケージ本体に接合された各リード
ピンから導通をとってリードピンなど集積回路用パッケ
ージの各所に電気鍍金をすることにより集積回路用パッ
ケージを製造する方法であって、導電材からなる鍍金用
治具に、各リードピンの側面を接触させることにより電
気的に接続し、この鍍金用治具を介して前記各リードピ
ンから導通をとった状態の下で前記各所に電気鍍金を
し、しかる後、前記鍍金用治具から前記各リードピンを
その軸線方向と異なる方向に移動して分離することとし
たものである。この場合、リードピンの鍍金用治具に対
する接触は、鍍金用治具に形成された開口に、各リード
ピンを圧入して該リードピンの側面を接触させることと
してもよい。
【0007】
【作用】本発明においては、ピンの側面を鍍金用治具に
接触させることで導通をとって電気鍍金をした後、ピン
を治具からその軸線方向と異なる方向に移動して分離す
るようにしたために、この分離の際、ピンの側面に被着
された鍍金が、接触する治具によって軸線(母線)方向
に沿って掻きとられたり擦りとられたりしない。したが
って、その分、こうした製造工程における鍍金面の傷の
発生や鍍金の剥離といった問題を有効に防止できるの
で、高品質、高性能のパッケージとなすことができる。
【0008】
【実施例】まず、本例において使用する鍍金用治具につ
いて図1を参照して詳細に説明する。図中、1は本例に
使用した鍍金用治具1で、42alloy(Fe−Ni
合金)製で、ばね性を有する薄い板状部材(厚さ約0.
1mm)2からなり、パッケージ11における集積回路
収納用のキャビティー(図示しない)に対応する中央部
を略正方形に打ち抜き、全体でロ字形をなし、そのほぼ
全面に、ピン13,13の配置に対応して、次記する形
状の開口3,3が縦横に所定のピッチでエッチング(又
はプレス打抜き)加工などにより多数穿設されている。
【0009】すなわち、各開口3は、リードピン13の
配置に対応して各ピン13を遊挿状に受入れる遊挿孔4
と、ピン13がこの遊挿孔4に遊挿されてピン13の径
方向(図1右)へ移動されることにより圧入される圧入
孔5とよりなっている。ただし、遊挿孔4は、本例では
ピン13の外径(0.41mm)より大径の内径を備え
た略円形とされ、圧入孔5は、遊挿孔4の一側(図1右
方)に、幅Wがピン13の外径より小さい大きさで、略
一定の幅でもってスリット状に形成され、開口3全体で
鍵穴形を呈している。因みに、本例における開口3の遊
挿孔4の内径は1.2mmとされ、また圧入孔5の開口
縁6,6の幅Wはピン13の外径より0.01〜0.1
mm小さく設定されている。なお、図1の全体図では省
略してあるが、本例では、各開口3,3の両側には、拡
大図に示すように、圧入孔5の開口縁6,6の外側であ
って、ピン13の圧入方向に沿う両側の開口縁6,6が
外方へ撓むように略台形状の空孔7,7が窓様に貫設さ
れている。なお、板状部材2の両辺(図1左右)に沿っ
て設けられている孔8,8は、ピン13圧入時における
治具1の固定用のものである。
【0010】さて次に、この鍍金用治具1を用いて導通
をとる場合について説明する。まず、図2に示すよう
に、治具1に対してパッケージ11のピン13の先端面
を開口の遊挿孔に対面させ、各ピン13を各遊挿孔に遊
挿し、パッケージ11を治具1にセット(位置決め)す
る。そして、治具1を固定した下、パッケージ11を横
方向に、次に例示するようにして移動する。
【0011】すなわち、まず図3(A),図4(A)に
示すように、治具1の遊挿孔4と同じ配置、大きさの遊
挿孔24を備えて横方向にスライドするスライダー21
を図示しない基台に敷き、その上に、遊挿孔4,24同
志が略合致するようにして治具1を置き、治具1を両辺
の孔8,8を用いて図示しない固定手段により基台に固
定し、そして、パッケージ11をその各ピン13が各遊
挿孔4のほぼ中心となるようにしてセットする。
【0012】次いで、スライダー21を治具1の開口3
の圧入孔5側(図3,4右方)に移動する。するとスラ
イダー21の遊挿孔24の一側(左側)がピン13の先
端左側面に当る(図3(B)図4(B)参照)。さらに
同方向に所定量移動すると、ピン13がスライダー21
にそのピン13の径方向に押されて横方向から圧入孔5
に圧入される(図3(C)図4(C)参照)。このと
き、圧入孔5の開口縁6は外側に空孔7,7があるため
に、ばね作用により若干外方に押し広げられる。こうし
て、ピン13側面における両側2点がスリット状に形成
された圧入孔5の開口縁6,6に圧接されることで導通
が保持される。なお図3におけるピン13先端面の位置
(高さ)の相違は、ピン長の誤差を示したものである。
【0013】しかして、治具1にピン13が圧入されて
導通の保持された後は、従来の電気鍍金の場合と同様に
して、外部電源(陰極)に治具1を接続し、所定の鍍金
溶液が収容されている鍍金液槽中で、通電、電気鍍金を
すればよい。すなわち、図5に示すように、陰極に接続
されるラック31に対し、例えば、パッケージ本体12
の両側面をバネ性のあるアーム32により、被鍍金物た
る同本体を適数個、把持、固定させ、ラック31から突
出される通電棒33を治具1の周縁に押付けて導通をと
り、図6に示すように、鍍金溶液槽34中に設けられた
フック35にラック31を吊り下げて鍍金溶液36中に
浸漬させ、Ni電気鍍金やAu電気鍍金を施せばよい。
なお、図6においては、フック35はモーター37の回
転軸に固着された支持板38にその先(上)端部が取着
されており、ラック31および被鍍金物を鍍金溶液36
中にて回転させ、むらのない鍍金を効率的に行うように
なっている。
【0014】この工程により、パッケージ11の各所、
すなわちピン13の表面、及び図示しない集積回路搭載
部、ボンディングパッド部、及び配線パターンなどが一
挙に鍍金される。そして後工程において、各リードピン
13を圧入時と逆の外力を横(ピンの径)方向に加えて
圧入孔5から遊挿孔4の側に相対的に移動して弛緩、分
離した後、ピンを軸方向に引き抜くようにすればよい。
このとき、ピン13は軸線方向と異なる方向に移動され
治具1から分離される。すなわち、ピン13の側面に被
着した鍍金を、治具の開口縁6aがピンの母線に沿って
掻き落とすことがないので鍍金面を痛めることなく、所
望とするパッケージを得ることができる。なお、図1の
治具1の開口3において、圧入孔5の奥所がピン13が
遊嵌状態となる程度の大きさに拡径してあれば、つまり
圧入孔5の両端部に遊挿孔4を備えているような平面形
状の開口であれば、ピンは圧入方向と同じ方向に移動す
ることでも治具から分離できる。
【0015】本例においては、各リードピン3を、導電
材からなる鍍金用治具1に形成された開口3の圧入孔5
に圧入することで治具と接触させることとしたため、確
実性の高い導通が得られる。したがって導通不良による
無鍍金ピン等の存在といった鍍金不良の発生を有効に防
止する。
【0016】なお、本例に使用した治具のように、板状
部材からなり、その圧入孔にピンを圧入して導通をとる
場合、その確実性を一層高めるために、図7に示したよ
うに、圧入孔の縁6b、つまりピンの側面と接触する接
触部となる部位の厚さtは、基板の厚さTよりなるべく
薄く(鋭利)しておくとよい。圧入時の食い付き性が高
まる分、より確実性の高い電気的接続をうることができ
るし、接触面積が小さくなる分、次記する無鍍金部位の
面積の狭小化を図ることができるからである。
【0017】さて、こうして製造されたパッケージは、
そのピン13,13の先端部寄りの外側二点に無鍍金部
位が発生するが、治具1からピンの横方向に分離するも
のであるため、その周囲の鍍金面を痛めることなく、無
鍍金面は微小な略長方形となる。ただし、圧入孔の奥に
突き当たるまで圧入して鍍金した場合には、突き当たっ
た部位も無鍍金部位となるので無鍍金箇所は3点(箇
所)になる。なお、無鍍金面積を小さくするには治具の
板厚自体を薄くしてもよい。なお、ピンの側面の無鍍金
部位は、鍍金工程における治具との接触部位であり、し
たがって先端部に限らず、中間部、又は根元の部位など
適宜の位置とすることができるが、なるべくピンの先端
近傍の部位がよい。腐食によるピンの抗折強度の低下の
点において根元から遠い部位ほど安全だからである。
【0018】本例では、治具との接触に際してピンを横
方向から押し込んだ場合を例示したが、その押込み方向
については、必ずしも横方向とする必要はなく、図1の
治具1における開口3の圧入孔5にピンの軸線方向から
押込むことで圧入してもよい。本発明においては、鍍金
後における治具からの分離方向がピンの軸線方向と異な
る方向であればよい。ただし、好ましくは、なるべく軸
線と垂直に近い方向(径方向)に分離するのがよい。
【0019】なお、図1の治具1においては、圧入孔5
の開口縁6の外側に空孔7を備えているので、ピン13
圧入時にその開口縁6,6が外方に撓むため、その圧
入、弛緩を容易としている。これにより開口縁6の(塑
性)変形が防止され、治具1の繰り返し使用にも適する
し、ピン13との導通保持性も安定、確実となる。な
お、この空孔7は、ピン13の圧入方向に沿う一方の側
の開口縁6の外側にのみ設けることとしてもよい。本例
では空孔7,7があるために、鍍金時における鍍金溶液
の環流がよくなり、鍍金効率を高めることができる。ま
た、治具への付着による鍍金溶液の持出し等を小さくす
ることができるので、その溶液の寿命の延長を図ること
ができる。
【0020】本例に用いた治具1は、その厚さを0.1
mmとしたが、42alloy製の場合には一般的には
0.05mm〜0.2mmが適当である。0.05mm
より薄いと強度不足でパッケージ(ピン)の保持力が低
い一方、0.2mmを超えるとピン13の先端部の無鍍
金部が大きくなるためであるが、パッケージの大きさや
仕様に応じて適宜のものとすればよい。また、圧入孔の
幅は、ピンの外径に対して小さすぎると、圧入、弛緩が
しにくくなるが、材質、板状部材の厚さ、或いは、圧入
孔における開口縁が外方に撓み変形可能であるか否かな
どに応じ、適宜の締付け代に設定すればよい。
【0021】なお、上記のようにピンを治具に圧入する
ことにより接触させて導通をとる場合に用いる治具は、
図8に示したようにしておいてもよい。このものは、前
例における治具1の開口3における遊挿孔4と空孔7の
端部における部位をカットし、ピン13の圧入方向に沿
う一方の側の開口縁6aが外方に撓み変形可能の片持状
としたものである。開口縁6aが片持状である分、より
撓みやすくなるために、ピン13の圧接、分離がより円
滑となる。また片持状である分、ピンを軸線方向に押込
んで接触させる場合に好適である。なお、両側の開口縁
ともに片持状としてもよいし、そのカット位置は適宜の
部位に選択すればよい。
【0022】また、上記治具においては、圧入孔が一定
の幅のものを例示したが、図9に示したように、圧入孔
をテーパー状とした治具を用いることもできる。この治
具41は、開口43がその一側(図左)が台形状をな
し、ピン13を隙間をもって遊挿可能の遊挿孔44とさ
れ、この遊挿孔44に連続する圧入孔45をスリット状
とし、かつ、その幅をピン13の圧入される先方が小さ
いテーパー状としたものである。しかして、図1のもの
と同様に、ピン13が矢印方向に移動されると、図中2
点鎖線で示すように、ピン13の側面が開口縁46に接
触し、開口縁46は外方に撓み、ピン13が圧入され
る。このものにおいては、圧入孔45がテーパーとなっ
ているために、ピン13は比較的容易に圧入でき、しか
もその開口縁46にくさび作用により強固に食い付くよ
うにして接触するから極めて高い電気的接触が確保され
る。したがって、鍍金工程途中で外れてしまうことが有
効に防止される。なお、ピン13の分離に際しては、図
1の治具1の場合と同様に、圧入孔45側から遊挿孔4
4側に治具41に相対してピン13をずらせばよい。こ
の場合にも、その方向は、必ずしも半径方向とする必要
はなく、軸線方向と異なる方向であればよい。
【0023】なお図9に示した治具では、開口縁46の
両側に沿って空孔47,47が形成されて、板状部材4
2は、実質的に、開口43と空孔47を形成するリブの
みとなっているために、鍍金溶液の還流が極めてよく、
したがって、鍍金膜厚の均一化、コントロールがより一
層容易となる。しかも鍍金用治具1への付着による鍍金
溶液の持出しも少なくすることができる。なお、圧入孔
45のテーパーは直線状に幅狭としたが、円弧状などの
曲線状としてもよい。また、このテーパー角度は適宜の
大きさとすればよいが、片側1〜5度の範囲が好まし
い。
【0024】図9の治具の変形例として、図10ないし
図12に示した治具を用いることもできる。図10に示
したものは、図9における開口43の遊挿孔44と空孔
47における部位をカットし、圧入孔45における開口
縁46を外方に撓み変形可能の片持状としたものであ
る。また図11に示したものは、開口43における圧入
孔45の開口縁46を鋸歯状としたものである。この様
にしておけば、ピン圧入時の接触抵抗を低減できるた
め、より簡易に圧入できるし、無鍍金面積も小さくでき
る。さらに図12に示すように、開口43における圧入
孔45の開口縁46を櫛歯状としておくことでも同様の
効果がある。なお、図9ないし図12のいずれの治具に
おいても、ピンの圧入方向については、圧入孔にピンの
軸線方向から押込むこともできるし、軸線方向と異なる
方向から押込んでもよい。
【0025】上記においては、ピンをその径(横)方向
ないし軸線方向から押し込んで、ピンの側面を治具の圧
入孔に圧入、ないし治具に強く接触(圧接)させ、或い
は治具に食い付かせて導通をとった場合を例示したが、
本発明においては、ピンの側面と治具との接触は、電気
鍍金に必要な導通が保持されるものであれば足りる。
【0026】例示的には、図1の治具において、その開
口3におけるスリット状の圧入孔5の開口縁6,6の幅
Wをピン13が圧入不能に小さくしておくか、同幅Wを
ピンの直径より大きくしておき、圧入(圧接)によるこ
となく、各リードピンの側面を当接ないし押し付けるこ
とにより、鍍金工程で必要な接触が保持されていればよ
い。なお電気鍍金後においては、その押し付け力を解除
し、リードピンをその軸線方向と異なる方向に治具から
分離すればよい。なお、例えば、図1における開口を直
径がピンの外径より大きい円形としておき、その縁の一
側に、ピンの側面を単に接触させる場合には、鍍金工程
において、その接触状態が保持されるように、適宜の手
段によりパッケージ(ピン)と治具との間に外力を作用
させておけばよい。例示的には、図13に示したよう
に、パッケージ11をホルダーHで把持させる一方、治
具51をその板面に沿う一方、つまりピン13の半径方
向にバネBなどにより付勢しておけば、ピン13の一側
をもって治具51との接触がとれる。
【0027】なお、例えば、パッケージの四角に位置す
るピンのみを、図1に示したような治具の開口3の圧入
孔5に圧入することにより接触を保持すると同時に、こ
の圧入に依存して治具を保持させる一方で、その他のピ
ンは、図13拡大図に示したように単に接触させておく
など、1パッケージにおいてピンが圧入(圧接)と圧入
によることなく治具と接触されている場合でも本発明を
適用できる。
【0028】本発明は、鍍金前におけるリードピンの側
面と鍍金用治具との接触は、鍍金用治具に対し、リード
ピンをその軸線方向若しくはその軸線方向と異なる方向
のいずれの方向から接触させてもかまわないし、この接
触は、治具に形成された開口に、各リードピンを圧入す
ることによってその側面を圧接ないし食い付かさせるこ
ととしてもよい。本発明においては、電気鍍金後、各リ
ードピンを鍍金用治具からその軸線方向と異なる方向に
移動して分離すればよく、かならずしも軸線方向に垂直
な半径方向に分離しなくともよい。すなわち、各リード
ピンを鍍金用治具から分離する方向は、分離の際に治具
がピンの側面に被着された鍍金を軸線(母線)方向に掻
き落としたり擦り落としたりしないように、その軸線方
向と異なる方向であればよい。なお、本発明に用いる鍍
金用治具は、上記例示したもの以外のものであってもよ
いことは言うまでもない。すなわち、治具は、導電材か
らなり、各リードピンの側面を接触させることにより、
この治具を介して各ピンから電気鍍金に必要な導通が保
持されればよく、任意の形状のものを用いることができ
る。
【0029】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、ピンの側面を鍍金用治具に接触させることで
導通をとった状態のもとで電気鍍金をし、その後、ピン
を治具からその軸線方向と異なる方向に移動して分離す
るようにしたために、この分離の際、ピンの側面に被着
された鍍金が、接触する治具によって軸線(母線)方向
に沿って掻きとられたり擦りとられたりしない。したが
って、その分、こうした製造工程における鍍金面の傷の
発生や鍍金の剥離といった問題を有効に防止する。かく
して、本発明による集積回路用パッケージの製造方法に
よれば、耐蝕性の向上や外観不良の発生防止に極めて有
効であり、高品質、高性能のパッケージを得ることがで
きる。
【0030】なお、請求項2記載の発明においては、リ
ードピンの鍍金用治具に対する接触が圧入によるため
に、確実性の高い導通が得られる。したがって導通不良
による無鍍金ピン等の存在といった鍍金不良の発生防止
にも有効であり、より高品質、高性能のパッケージを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる治具を具体化した第1実施例を
示す平面図及び部分拡大図である。
【図2】図1の鍍金用治具にパッケージを対面させた状
態の説明用の正面図である。
【図3】図1に示した治具にリードピンをその径方向か
ら圧入する過程を説明する拡大部分断面図であって、
(A)はリードピンを遊挿孔に遊挿した状態、(B)は
スライダーを移動してリードピンを圧入孔に圧入する前
の状態、(C)はリードピンを圧入孔に圧入した状態の
各説明図である。
【図4】(A),(B),(C)は、図3のそれらに対
応する平面説明図である。
【図5】図1に示した治具にリードピンを圧入し、その
パッケージを外部電源(陰極側)に接続される鍍金用の
ラックに固定した状態で、リードピンから鍍金用治具お
よび通電棒を介してラックに導通をとっている状態の平
断面図である。
【図6】図1に示した治具にリードピンを圧入してラッ
クに固定し、鍍金液槽中に配置して電気鍍金をしている
状態の説明用の概略断面図である。
【図7】治具に形成された開口の圧入孔の縁を薄く(鋭
利)した状態を説明する部分断面図である。
【図8】図1に示した治具の圧入孔における開口縁が、
外方に撓み変形可能の片持状とした実施例を説明する部
分拡大平面図である。
【図9】本発明に用いる治具の開口のさらに他の実施例
を説明する部分拡大平面図である。
【図10】図9における圧入孔の開口縁が、外方に撓み
変形可能の片持状とした実施例を説明する部分拡大平面
図である。
【図11】図9における開口の部分の別の実施例を示す
部分拡大平面図である。
【図12】開口の部分のさらに別の実施例を示す部分拡
大平面図である。
【図13】ピンを圧入によることなく治具に接触させ、
パッケージ(ピン)に治具を保持させる手段を説明する
側面図である。
【符号の説明】 1,41 鍍金用治具 2,42 板状部材 3,43 開口 4,44 遊挿孔 5,45 圧入孔 6,6a,46 開口縁 7,47 空孔 11 パッケージ 12 パッケージ本体 13 リードピン W 圧入孔の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 富雄 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特 殊陶業株式会社内 (72)発明者 石川 浩一 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特 殊陶業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−13640(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50 H01L 23/12 C25D 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージ本体に接合された各リードピ
    ンから導通をとってリードピンなど集積回路用パッケー
    ジの各所に電気鍍金をすることにより集積回路用パッケ
    ージを製造する方法であって、導電材からなる鍍金用治
    具に、各リードピンの側面を接触させることにより電気
    的に接続し、この鍍金用治具を介して前記各リードピン
    から導通をとった状態の下で前記各所に電気鍍金をし、
    しかる後、前記鍍金用治具から前記各リードピンをその
    軸線方向と異なる方向に移動して分離することを特徴と
    する、集積回路用パッケージの製造方法。
  2. 【請求項2】 パッケージ本体に接合された各リードピ
    ンから導通をとってリードピンなど集積回路用パッケー
    ジの各所に電気鍍金をすることにより集積回路用パッケ
    ージを製造する方法であって、導電材からなる鍍金用治
    具に形成された開口に、各リードピンを圧入して該リー
    ドピンの側面を接触させることにより電気的に接続し、
    この鍍金用治具を介して前記各リードピンから導通をと
    った状態の下で前記各所に電気鍍金をし、しかる後、前
    記鍍金用治具から前記各リードピンをその軸線方向と異
    なる方向に移動して分離することを特徴とする、集積回
    路用パッケージの製造方法。
JP5346226A 1993-02-19 1993-12-21 集積回路用パッケージの製造方法 Expired - Lifetime JP3040903B2 (ja)

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US08/198,359 US5459102A (en) 1993-02-19 1994-02-18 Method of electroplating lead pins of integrated circuit package
US08/448,859 US5580432A (en) 1993-02-19 1995-05-24 Jig for electroplating lead pins of an integrated circuit package

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JP5509393 1993-02-19
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