JP2864203B2 - 鍍金用治具 - Google Patents

鍍金用治具

Info

Publication number
JP2864203B2
JP2864203B2 JP19408893A JP19408893A JP2864203B2 JP 2864203 B2 JP2864203 B2 JP 2864203B2 JP 19408893 A JP19408893 A JP 19408893A JP 19408893 A JP19408893 A JP 19408893A JP 2864203 B2 JP2864203 B2 JP 2864203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
pin
plating
jig
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19408893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06302742A (ja
Inventor
隆博 柴田
太 園田
賀津雄 木村
富雄 佐藤
浩一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Tokushu Togyo KK
Original Assignee
Nippon Tokushu Togyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Tokushu Togyo KK filed Critical Nippon Tokushu Togyo KK
Priority to JP19408893A priority Critical patent/JP2864203B2/ja
Priority to US08/198,359 priority patent/US5459102A/en
Publication of JPH06302742A publication Critical patent/JPH06302742A/ja
Priority to US08/448,859 priority patent/US5580432A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2864203B2 publication Critical patent/JP2864203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Die Bonding (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体搭載用パッケー
ジ(以下、単にパッケージともいう)のリードピンなど
に電気鍍金をするにあたって使用される鍍金用治具に関
し、詳しくは、パッケージ本体に接合された複数のリー
ドピンから導通をとってリードピンなどの各所に電気鍍
金をするのに使用される金属製の板状部材からなる鍍金
用治具(以下、単に治具ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】ピングリッドアレイ(PGA)タイプに
代表されるプラグインタイプのパッケージの製造におい
ては、パッケージ本体に、42alloy(Fe−Ni
合金)やコバール(Fe−Ni−Co合金)からなる多
数のリードピン(外部接続用端子)をろう付接合した
後、そのリードピンなどパッケージの各所には、耐蝕性
や電気的導通性の向上のためにNiやAuが電気鍍金さ
れる。
【0003】このための鍍金用治具として、特開平4−
286131号公報記載のものなど種々の技術が提案さ
れている。この公報記載のものは、導電金属箔板に、パ
ッケージ本体のリードピン(以下、単にピンともいう)
のピッチに合わせて放射状のスリットを穿設したもので
あって、ピンをこのスリットの中心部にその軸線方向か
ら押し込んで、スリット中心部における開口対角部の金
属部に圧接させることで電気鍍金(以下、単に鍍金とも
いう)に必要な導通をとり、この状態のものを鍍金液
(電解)槽中に浸漬し、鍍金用治具を陰極に接続する等
必要なセットをし、所定の電流を流すことにより、パッ
ケージ各所に一挙に鍍金処理をするようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−28613
1号の公報記載の治具は、ピンを開口に押込むことで導
通をとるものであるが、その開口が放射状のスリットで
あるために、ピンとの接点は周方向に3か所以上とな
り、そしてこの部位が鍍金後における無鍍金箇所となっ
て残る。したがって、鍍金されない箇所すなわち無鍍金
面積が大きく、これが耐蝕性を低下させ、ひいてはパッ
ケージの品質や性能を低下させる要因となっているとい
った問題があった。
【0005】また、上記従来の治具においては、ピンの
先端を上方から所定ピッチにあるスリットの中心に押込
んで圧入させるものであるが、ピンには傾斜などのばら
つき(誤差)があるために、その多数のピンの先端を個
々のスリットの中心に合致させることは難しく、セット
(位置決め)に手間がかかっていた。さらに、一部のピ
ンが治具に接触できずに導通(鍍金)不良となることを
防ぐ必要があるが、ピンの圧入深さが浅くそれが先端近
くで接触しているような場合には、ピンの長さ等の不ぞ
ろいから、鍍金工程の途中で非接触となってしまうもの
も出てくる。したがってピンは、その先端から、かなり
深く圧入しないといけない。一方、鍍金後においてピン
をその軸線方向に抜き取る際には、開口縁がピン外側の
鍍金を擦り取る形となり、したがって鍍金面に傷をつけ
易いといった問題があった。本発明は、上記従来の治具
のもつこうした各種の問題点を解決することをその目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、半導体搭載用パッケージのリードピン
などに電気鍍金をするにあたって使用される鍍金用治具
であって、金属製の板状部材から成り、この板状部材に
は前記リードピンの配置に対応する複数の開口が穿設さ
れ、この各開口は、前記リードピンが遊挿可能の遊挿孔
と、前記リードピンがこの遊挿孔に遊挿されて径方向へ
移動されることにより圧入される圧入孔とを備えてなる
ことにある。この場合、前記圧入孔はスリット状とし、
その幅を前記リードピンの外径より小さい大きさで略一
定とするか、前記リードピンの圧入される先方が小さい
テーパー状とするとよい。また、これらの鍍金用治具に
おいては、前記圧入孔における前記リードピンの圧入方
向に沿う少なくとも一方の側の開口縁の外側に、その開
口縁を外方に撓み変形可能とする空孔を設けておくか、
その少なくとも一方の側の開口縁が、外方に撓み変形可
能の片持状としておくとよい。
【0007】
【作用】上記した本発明の鍍金用治具においては、各リ
ードピンを開口における遊挿孔に遊挿し、その状態のも
とで、前記板状部材を固定するなどしてリードピンを遊
挿孔に相対してその径方向であって圧入孔の方向に移動
すると、各リードピンは圧入孔に径方向から押込まれ、
圧入される。これにより、各リードピンはその側で圧入
孔の開口縁に圧接ないし食付き、鍍金用治具に電気的に
接続される。したがって、以後は、鍍金用治具を陰極に
接続し、その下で鍍金液槽中において電気鍍金をするこ
とにより、リードピンなどパッケージの各所に所定の鍍
金を施すことができる。そして、鍍金後においては、各
リードピンを圧入孔に圧入した場合と逆の外力を加えて
弛緩させ、そしてパッケージをそのピンの軸線方向に引
き抜くことで鍍金用治具から分離すればよい。なお、本
発明に係る鍍金用治具において、前記圧入孔における前
記リードピンの圧入方向に沿う少なくとも一方の側の開
口縁の外側に、その開口縁を外方に撓み変形可能とする
空孔が設けてあるか、その少なくとも一方の側の開口縁
が、外方に撓み変形可能の片持状としてある場合には、
その開口縁が外方に変形する分、ピンの圧入または弛緩
が容易となる。
【0008】
【実施例】次に本発明を具体化した実施例について、図
1ないし図4を参照して詳細に説明する。本例の鍍金用
治具1は、42alloy(Fe−Ni合金)製で、ば
ね性を有する薄い板状部材(厚さ約0.1mm)2から
なり、パッケージ11における半導体素子収納用のキャ
ビティー(図示しない)に対応する中央部を略正方形に
打ち抜き、全体でロ字形をなし、そのほぼ全面に、ピン
13,13の配置に対応して、次記する形状の開口3,
3が縦横に所定のピッチでエッチング(又はプレス打抜
き)加工などにより多数穿設されている。
【0009】すなわち、各開口3は、リードピン13の
配置に対応して各ピン13を遊挿状に受入れる遊挿孔4
と、ピン13がこの遊挿孔4に遊挿されてピン13の径
方向(図1右)へ移動されることにより圧入される圧入
孔5とよりなっている。ただし、遊挿孔4は、本例では
ピン13の外径(0.41mm)より大径の内径を備え
た略円形とされ、圧入孔5は、遊挿孔4の一側(図1右
方)に、幅Wがピン13の外径より小さい大きさで、略
一定の幅でもってスリット状に形成され、開口3全体で
鍵穴形を呈している。因みに、本例における開口3の遊
挿孔4の内径は1.2mmとされ、また圧入孔5の開口
縁6,6の幅Wはピン13の外径より0.01〜0.1
mm小さく設定されている。なお、図1の全体図では省
略してあるが、本例では、各開口3,3の両側には、拡
大図に示すように、圧入孔5の開口縁6,6の外側であ
って、ピン13の圧入方向に沿う両側の開口縁6,6が
外方へ撓むように略台形状の空孔7,7が窓様に貫設さ
れている。なお、板状部材2の両辺(図1左右)に沿っ
て設けられている孔8,8は、ピン13圧入時における
治具1の固定用のものである。
【0010】さて次に、この鍍金用治具1を用いて導通
をとる場合について説明する。まず、図2に示すよう
に、治具1に対してパッケージ11のピン13の先端面
を開口の遊挿孔に対面させ、各ピン13を各遊挿孔に遊
挿し、パッケージ11を治具1にセット(位置決め)す
る。そして、治具1を固定した下、パッケージ11を横
方向に、次に例示するようにして移動する。
【0011】すなわち、まず図3(A),図4(A)に
示すように、治具1の遊挿孔4と同じ配置、大きさの遊
挿孔24を備えて横方向にスライドするスライダー21
を図示しない基台に敷き、その上に、遊挿孔4,24同
志が略合致するようにして治具1を置き、治具1を両辺
の孔8,8を用いて図示しない固定手段により基台に固
定し、そして、パッケージ11をその各ピン13が各遊
挿孔4のほぼ中心となるようにしてセットする。次い
で、スライダー21を治具1の開口3の圧入孔5側(図
3,4右方)に移動する。するとスライダー21の遊挿
孔24の一側(左側)がピン13の先端左側面に当る
(図3(B)図4(B)参照)。さらに同方向に所定量
移動すると、ピン13がスライダー21にそのピン13
の径方向に押されて圧入孔5に圧入される(図3(C)
図4(C)参照)。このとき、圧入孔5の開口縁6は外
側に空孔7,7があるために、ばね作用により若干外方
に押し広げられる。こうして、ピン13の両側2点がス
リット状に形成された圧入孔5の開口縁6,6に圧接さ
れることで導通が保持される。なお図3におけるピン1
3先端面の位置(高さ)の相違は、ピン長の誤差を示し
たものである。
【0012】しかして、治具1にピン13が圧入されて
導通の保持された後は、従来の電気鍍金の場合と同様に
して、外部電源(陰極)に治具1を接続し、図示はしな
い所定の鍍金溶液が収容されている鍍金液槽中で、通
電、電気鍍金をすればよい。すなわち、図5に示すよ
う、陰極に接続されるラック31に対し、例えば、パッ
ケージ本体12の両側面をバネ性のあるアーム32によ
り把持、固定させ、ラック31から突出される通電棒3
3を治具1の周縁に押付けて導通をとり、鍍金溶液中に
浸漬させ、Ni電気鍍金やAu電気鍍金を施せばよい。
【0013】かくては、パッケージ11の各所、すなわ
ちピン13の表面、及び図示しない半導体素子搭載部、
ボンディングパッド部、及び配線パターンなどが一挙に
鍍金される。そして後工程において、各リードピン13
を圧入時と逆の外力を横(ピンの径)方向に加えて圧入
孔5から弛緩し、ピン軸方向に引き治具1から分離すれ
ばよい。
【0014】なお、こうして製造されたパッケージは、
そのピン13,13の先端部の外側二点に無鍍金部位が
発生するが、弛緩に際しては、横方向に逆に押し戻すこ
とでよいから鍍金面を痛めない。またピン13を横(ピ
ンの径)方向から圧入(弛緩)するものであるために、
先端部に限らず、中間部、又は根元の部位においても圧
入することができる。したがって、無鍍金部位の位置を
パッケージの仕様に合わせて選択できる。さらに、本例
の治具1においては、圧入孔5の開口縁6の外側に空孔
7を設けることで、ピン13圧入時にその開口縁6,6
が外方に撓むようにしたために、その圧入、弛緩が容易
である。したがって、開口縁6の(塑性)変形が防止さ
れ、治具1の繰り返し使用にも適するし、ピン13との
導通保持性も安定、確実となる。なお、この空孔7は、
ピン13の圧入方向に沿う一方の側の開口縁6の外側に
のみ設けることとしてもよい。本例では空孔7,7があ
るために、鍍金時における鍍金溶液の環流がよくなり、
鍍金効率を高めることができる。また、治具への付着に
よる鍍金溶液の持出し等を小さくすることができるの
で、その溶液の寿命の延長を図ることができる。なお、
本発明においては空孔7を設けなくとも具体化できる。
ただし、ピンの圧入、弛緩がそれがない分不円滑とな
る。
【0015】本例では、治具1の厚さを0.1mmとし
たが、42alloy製の場合には一般的には0.05
mm〜0.2mmが適当である。0.05mmより薄い
と強度不足でパッケージ(ピン)の保持力が低い一方、
0.2mmを超えるとピン13の先端部の無鍍金部が大
きくなるためであるが、パッケージの大きさや仕様に応
じて適宜のものとすればよい。また、圧入孔の幅は、ピ
ンの外径に対して小さすぎると、圧入、弛緩がしにくく
なるが、材質、板状部材の厚さ、或いは、圧入孔におけ
る開口縁が外方に撓み変形可能であるか否かなどに応
じ、適宜の締付け代に設定すればよい。
【0016】なお、本発明に係る鍍金用治具は、図6の
ようにしても具体化できる。このものは、前例における
開口部分のみを改良したものである。すなわち、治具1
の開口3における遊挿孔4と空孔7の端部における部位
をカットし、ピン13の圧入方向に沿う一方の側の開口
縁6aが外方に撓み変形可能の片持状としたものであ
る。本例においては、開口縁6aが片持状である分、よ
り撓みやすくなるために、ピン13の圧入、弛緩がより
円滑となる。なお、両側の開口縁ともに片持状としても
よいし、そのカット位置は適宜の部位に選択すればよ
い。
【0017】さて次に、本発明に係る治具のさらに別の
実施例について図7を参照して詳細に説明する。ただ
し、本例のものは、上記実施例に対して圧入孔をテーパ
ー状とした点が相違するが、基本的には共通するので、
相違点を中心として説明し、適宜その説明を省略する。
本例の治具41は、開口43がその一側(図左)が台形
状をなし、ピン13を隙間をもって遊挿可能の遊挿孔4
4とされ、この遊挿孔44に連続する圧入孔45をスリ
ット状とし、かつ、その幅をピン13の圧入される先方
が小さいテーパー状としたものである。しかして、第1
図のものと同様に、ピン13が矢印方向に移動される
と、図中2点鎖線で示すように、開口縁46は外方に撓
み、ピン13が圧入される。本例においては、圧入孔4
5がテーパーとなっているために、ピン13は比較的容
易に圧入でき、しかもその開口縁46にくさび作用によ
り強固に食い付くから極めて高い電気的接触が確保され
る。したがって、鍍金工程途中で外れてしまうことが有
効に防止される。
【0018】なお本例では、開口縁46の両側に沿って
空孔47,47が形成されて、板状部材42は、実質的
に、開口43と空孔47を形成するリブのみとなってい
るために、鍍金溶液の還流が極めてよく、したがって、
鍍金膜厚の均一化、コントロールがより一層容易とな
る。しかも鍍金用治具1への付着による鍍金溶液の持出
しも少なくすることができる。本例では圧入孔45のテ
ーパーは直線状に幅狭としたが、円弧状などの曲線状と
してもよい。また、このテーパー角度は適宜の大きさと
すればよいが、片側1〜5度の範囲が好ましい。なお、
本例においても、空孔47は、ピン13の圧入方向に沿
う一方の側の開口縁46の外側にのみに形成してもよ
い。ただし、格別設けなくとも具体化できることは前記
したのと同様である。
【0019】なお、本発明は、次のようにしても具体化
できる。図8に示すように、前例における開口43の遊
挿孔44と空孔47における部位をカットし、圧入孔4
5における開口縁46を外方に撓み変形可能の片持状と
することもできる。また図9に示すように、開口43に
おける圧入孔45の開口縁46を鋸歯状としておくこと
もできる。この様にしておけば、上記の効果に加え、ピ
ン圧入時の接触抵抗を低減できるため、より簡易に圧入
できるし、無鍍金面積も小さくできる。さらに図10に
示すように、開口43における圧入孔45の開口縁46
を櫛歯状としておくことでも同様の効果がある。
【0020】本発明の鍍金用治具における開口、および
それを形成する遊挿孔および圧入孔は、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において種々の形状のものとして具体化
でき、上記各実施例のものに限定されるものではない。
なお、圧入孔は、各遊挿孔に対して2(箇所)以上あっ
てもよい。なお、鍍金用治具(板状部材)の材質は、4
2alloy製に限定されるものではない。導電性、鍍
金溶液(薬品)への適合性、また、開口の加工性や強度
の点から適宜のものを選択すればよい。ただし、なるべ
くばね性の大きいものがよい。なお、鍍金を鍍金剥離液
に浸漬して剥離するときには、それに侵されない耐蝕性
のあるものを選択使用する。なお鍍金用治具は鍍金を除
去し、繰返し使用できるが、その鍍金面積を小さくする
ために、導通を要しない部位(両面)には合成樹脂(ゴ
ム)などの絶縁材をコーティングしておき、鍍金がのら
ないようにしておくとよい。こうしておけば、鍍金の無
駄(使用量)が低減されるし、鍍金除去の手間が軽減で
きるからである。
【0021】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
に係る鍍金用治具においては、その開口の遊挿孔に、リ
ードピンを遊挿して径方向に移動することで圧入孔に圧
入させることにより導通を保持するものであるから、確
実性の高い導通を簡易にとることができ、鍍金不良の発
生防止に有効である。すなわち、ピンをその半径方向か
ら押込むことで圧入するものであるために、治具との接
触点(面積)を少なくでき、ピンの無鍍金面積を小さく
できる。その上に、ピンにおける鍍金無しの部位を適宜
の位置に選択することができる。しかも、鍍金後の治具
からの分離に際しても、圧入と逆に動かすことで、他の
鍍金面を損なわずに無理なく分離できる。したがって、
パッケージとしての耐蝕性の向上や外観不良の発生防止
に極めて有効であり、その品質の向上と共に製造コスト
の低減が期待される。とりわけ、圧入孔における開口縁
を外方に撓み変形可能としてなるものは、繰り返し使用
に好適であり、治具のコストを低くおさえることがで
き、その分、さらにパッケージの製造コストの低減が図
れる。さらに、本発明においては、ピンの傾斜などによ
る各ピン先端(位置)のばらつきがあっても、遊挿孔に
入れ易く、しかも圧入孔への圧入により、その傾斜など
を積極的に修正するといった効果も期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鍍金用治具を具体化した第1実施
例を示す平面図及び部分拡大図である。
【図2】図1の鍍金用治具にパッケージを対面させた状
態の説明用の正面図である。
【図3】本発明に係る鍍金用治具を具体化した第1実施
例においてリードピンを圧入する過程を説明する拡大部
分断面図であって、(A)はリードピンを遊挿孔に遊挿
した状態、(B)はスライダーを移動してリードピンを
圧入孔に圧入する前の状態、(C)はリードピンを圧入
孔に圧入した状態の各説明図である。
【図4】(A),(B),(C)は、図3のそれらに対
応する平面説明図である。
【図5】本発明に係る鍍金用治具にリードピンを圧入
し、そのパッケージを外部電源に接続される鍍金用のラ
ックに固定した状態で、リードピンから鍍金用治具およ
び通電棒を介してラックに導通をとっている状態の平断
面図である。
【図6】圧入孔における開口縁が、外方に撓み変形可能
の片持状とした実施例を説明する部分拡大平面図であ
る。
【図7】本発明に係る鍍金用治具の開口のさらに他の実
施例を説明する部分拡大平面図である。
【図8】図7における圧入孔の開口縁が、外方に撓み変
形可能の片持状とした実施例を説明する部分拡大平面図
である。
【図9】図7における開口の部分の別の実施例を示す部
分拡大平面図である。
【図10】開口の部分のさらに別の実施例を示す部分拡
大平面図である。
【符号の説明】
1,41 鍍金用治具 2,42 板状部材 3,43 開口 4,44 遊挿孔 5,45 圧入孔 6,6a,46 開口縁 7,47 空孔 11 パッケージ 12 パッケージ本体 13 リードピン 33b リードピンの接触部 W 圧入孔の幅
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 富雄 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特 殊陶業株式会社内 (72)発明者 石川 浩一 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特 殊陶業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−13640(JP,A) 特開 平6−302720(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/50 C25D 17/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体搭載用パッケージのリードピンな
    どに電気鍍金をするにあたって使用される鍍金用治具で
    あって、金属製の板状部材から成り、この板状部材には
    前記リードピンの配置に対応する複数の開口が穿設さ
    れ、この各開口は、前記リードピンが遊挿可能の遊挿孔
    と、前記リードピンがこの遊挿孔に遊挿されて径方向へ
    移動されることにより圧入される圧入孔とを備えてなる
    ことを特徴とする鍍金用治具。
  2. 【請求項2】 前記圧入孔をスリット状とし、その幅を
    前記リードピンの外径より小さい大きさで略一定とした
    請求項1記載の鍍金用治具。
  3. 【請求項3】 前記圧入孔をスリット状とし、その幅を
    前記リードピンの圧入される先方が小さいテーパー状と
    した請求項1記載の鍍金用治具。
  4. 【請求項4】 前記圧入孔における前記リードピンの圧
    入方向に沿う少なくとも一方の側の開口縁の外側に、そ
    の開口縁を外方に撓み変形可能とする空孔を備えてなる
    請求項1,2又は3記載の鍍金用治具。
  5. 【請求項5】 前記圧入孔における前記リードピンの圧
    入方向に沿う少なくとも一方の側の開口縁が、外方に撓
    み変形可能の片持状である請求項1,2又は3記載の鍍
    金用治具。
JP19408893A 1993-02-19 1993-07-08 鍍金用治具 Expired - Fee Related JP2864203B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19408893A JP2864203B2 (ja) 1993-02-19 1993-07-08 鍍金用治具
US08/198,359 US5459102A (en) 1993-02-19 1994-02-18 Method of electroplating lead pins of integrated circuit package
US08/448,859 US5580432A (en) 1993-02-19 1995-05-24 Jig for electroplating lead pins of an integrated circuit package

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5509393 1993-02-19
JP5-55093 1993-02-19
JP19408893A JP2864203B2 (ja) 1993-02-19 1993-07-08 鍍金用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06302742A JPH06302742A (ja) 1994-10-28
JP2864203B2 true JP2864203B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=26395944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19408893A Expired - Fee Related JP2864203B2 (ja) 1993-02-19 1993-07-08 鍍金用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2864203B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06302742A (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6857880B2 (en) Electrical connector
US6254440B1 (en) Terminal having contact portion with reduced thickness
EP2913897B1 (en) Connector structure, female connector and male connector
US5459102A (en) Method of electroplating lead pins of integrated circuit package
US6280248B1 (en) Hold-down element for electrical and/or electronic components
US9887475B2 (en) Helical spring backplane circuit board connector
JP2864203B2 (ja) 鍍金用治具
EP0706724B1 (en) Hold-down element for electrical and/or electronic components
JP2850189B2 (ja) 鍍金用治具
JP2004349632A (ja) 基板実装構造、基板実装方法および実装部品
US20030220010A1 (en) Electrical connector and method of connecting lead lines therefor
US3371152A (en) Contact spring
JP3040903B2 (ja) 集積回路用パッケージの製造方法
JP2902543B2 (ja) 鍍金用治具
JP4067663B2 (ja) リード線と導電金具を有する電気部品およびその製造方法
JP3413781B2 (ja) 導電性ピンおよびその実装方法
US6527935B2 (en) Process for electroplating pins of an integrated circuit package
JP2870257B2 (ja) 電気接触子の製造方法
JP2870256B2 (ja) 電気接触子の製造方法
EP0748000A2 (en) Electrical connector
JP3000084B2 (ja) メッキ用導通治具とこれを用いた配線基板の製造方法
JPH049748Y2 (ja)
US2954540A (en) Brush block
JPH08222296A (ja) 表面実装型コネクタとその製造方法
JP2609123B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101218

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101218

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111218

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111218

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees