JP3040520B2 - 遠紫外光用ホトレジスト組成物 - Google Patents

遠紫外光用ホトレジスト組成物

Info

Publication number
JP3040520B2
JP3040520B2 JP3090348A JP9034891A JP3040520B2 JP 3040520 B2 JP3040520 B2 JP 3040520B2 JP 3090348 A JP3090348 A JP 3090348A JP 9034891 A JP9034891 A JP 9034891A JP 3040520 B2 JP3040520 B2 JP 3040520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet light
acid
photoresist composition
ester
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3090348A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04321049A (ja
Inventor
英夫 菊地
信幸 倉田
敬一 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyo Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Gosei Co Ltd filed Critical Toyo Gosei Co Ltd
Priority to JP3090348A priority Critical patent/JP3040520B2/ja
Publication of JPH04321049A publication Critical patent/JPH04321049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3040520B2 publication Critical patent/JP3040520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な遠紫外光用ホトレ
ジスト組成物に関し、さらに詳しくいえば、313nm以
下の遠紫外光、特に248nmのKrFエキシマーレーザ
を光源とする光を用いる場合に対して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子や集積回路の製造技術
の進歩はめざましく、それに伴いホトリソグラフィー技
術に対する要求は年々厳しくなってきている。特に縮小
投影露光法におけるレジストの解像性Rはレイリーの式
R=kλ/NAで表されており、この解像性を向上させ
る方法としては、NAで表わされるレンズの開口数を大
きくする、露光光の波長(λ)を短波長化する、及びレ
ジストプロセスで決まるkを減少させるという3つの方
法がある。従来、解像性の向上は、主としてステッパー
の高NA化とレジストプロセスの改善に負うところが多
かった。しかし、ステッパーの高NA化は次記「数1」
に示す式で表される焦点深度(DOF)、が浅くなると
いう問題がある。
【0003】
【数1】
【0004】これに対して、波長λの短波長化は焦点深
度への影響がNAより少ないということで、近年、光源
として、従来の高圧水銀灯のg線(436nm)あるいは
i線(365nm)から、より波長の短い遠赤外光、特に
KrFエキシマーレーザー光(248nm)を用いるステ
ッパー装置の開発が進められている。
【0005】ところで、従来のg線(436nm)、ある
いはi線(365nm)を光源とするステッパーには、ア
ルカリ可溶性のノボラック樹脂と、ナフトキノンジアジ
ドスルホン酸エステルとからなるホトレジストが用いら
れている。これらのホトレジストは、g線(436n
m)、i線(365nm)の露光において透明になるため
高解像のパターンが得られるという性質を有している。
【0006】また、現在量産されているDRAM(ダイ
ナミック・ランダム・アクセス・メモリー)は上記ホト
レジストを用いた4Mビットのものが主流であるが、半
導体メモリーの大容量化は予想を上回るスピードで進ん
でおり、16M,64MビットのDRAMで、特に高解
像度のレジストが近年要求されてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアルカリ可溶性のノボラック樹脂とナフトキノンジア
ジドスルホン酸エステルとからなるホトレジストは、g
線を用いた場合には解像度は0.5μm程度までが限界
であるので、解像力を向上させうる光源として313nm
以下の遠紫外光を用いて微細パターンを形成しようとす
ると、該ホトレジストが、遠紫外光を強く吸収してしま
い、レジスト膜の底部まで光が到達せず、オーバーカッ
トのプロファイルを与えるという問題が生じる。
【0008】一方、遠紫外光で透明なレジスト材料とな
るポリ(メチルメタクリレート)等は、ドライエッチン
グ耐性がないという問題がある。
【0009】本発明は以上述べた事情に鑑み、アルカリ
現像可能で、KrFエキシマーレーザー光である248
nmにおいて透明性が高く且つドライエッチング耐性を有
するなどの優れた特性をもつ遠紫外光用ホトレジスト組
成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、KrFエキシマ
ーレーザー光(248nm)の照射により酸を発生する化
合物及び特定の構造単位を有する高分子化合物を用いる
ことにより、高感度で、現像時の現像許容性が広く、且
つドライエッチング耐性が優れた遠紫外光用ホトレジス
ト組成物が得られることを知見した。
【0011】かかる知見に基づく本発明の遠紫外光用ホ
トレジスト組成物の構成は、KrFエキシマーレーザー
光(248nm)で照射する半導体加工用の遠紫外光用ホ
トレジスト組成物であって、 (a)遠紫外光の照射により酸を発生する化合物と、
(b)下記「化2」に示す一般式(I)で表わされる構
造単位を有する高分子化合物とからなることを特徴とす
る。
【0012】
【化2】
【0013】ここで、本発明にかかる前記「化2」に示
す一般式(I)を構造単位に含む高分子化合物を用いる
遠紫外光用ホトレジスト組成物(以下、「ホトレジスト
組成物」という。)は、KrFエキシマーレーザー光の
248nmにおける透過率が高く、高解像度のレジストパ
ターンが得られると共に、ドライエッチング耐性が高い
という特性を有するということを知見し、これに基づい
て遠紫外光露光を用いるリソグラフィーに有用であると
いうことは、本発明者らが初めて見い出したものであ
る。
【0014】以下本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の(a)に於ける「遠紫外光の照射
により酸を発生し得る化合物」としては、多くの公知化
合物及びそれらの混合物を用いればよく、例えば(i)
オニウムのハロゲン- ,BF4 - ,PF6 - ,AsF6
- ,SbF6 - ,ClO4 -,CF3 SO4 - などの
塩;(ii)有機ハロゲン化合物;(iii )ナフトキノン
ジアジドスルホン酸化合物及び(iv)感光性スルホン酸
発生化合物などが適当である。
【0016】更に詳述すると、(i)オニウム塩として
のアンモニウム塩の例としては、米国特許第4,06
9,055号明細書及び同第4,069,056号明細
書に;ジアゾニウム塩の例としては、Photogr. Sci.
Eng., 18,387(1974), J. Macromol. Sci., Chem., A21,
1695(1984) ,及びPolymer, 21, 423(1980)に;ヨー
ドニウム塩の例としては、Macromolecules, 10,1307(19
77), Chem. & Eng. News, Nov. 28,P31(1988) 、及びヨ
ーロッパ特許第0104,143号明細書に;スルホ
ニウム塩の例としては、Polymer J., 17,73(1985), Pol
ymer Bull., 14,279(1985), J. Polymer Sci.,17,977(1
979), J.Org. Chem.,43,3055(1978), J. Org. Chem., 5
0,4360(1985) 、特開昭57−18723号公報、特開
昭56−8428号公報、米国特許第4,760,01
3号公報、米国特許第4,139,655号公報、米国
特許第4,734,444号公報及びヨーロッパ特許第
0297,443号公報に;ホスホニウム塩の例とし
ては、米国特許第4,069,055号公報、同第4,
069,056号公報及びMacromolecules, 17,2469(19
84) に;セレノニウム塩の例としてはMacromolecule
s, 10,1307(1977) 及びJ. Polymer Sci., Polymer Che
m. Ed., 17,1047(1979) に;アルソニウム塩の例とし
ては、Proc. Conf. Rad. Curing ASIA p478 Tokyo. Oc
t.(1988) にそれぞれ開示されている。
【0017】また、(ii)遠紫外光の照射により酸を発
生し得る有機ハロゲン化合物の例としては、四臭化炭
素、ヨードホルム、トリブロモアセトフェノン、特公昭
46−4605号公報に記載のフェニルトリハロメチル
スルホン化合物、特公昭48−36281号公報、特開
昭53−133428号公報、特開昭60−10566
7号公報、特開昭60−239736号公報に記載のハ
ロメチルトリアジン化合物、Angew. Physik. Chem., 2
4,381(1918), J. Phys. Chem., 66,2449(1962)、特開昭
54−74728号公報、特開昭55−77742号公
報、特開昭59−148784号公報、特開昭60−3
626号公報、特開昭60−138539号公報、特開
昭60−239473号公報に記載のハロメチルオキサ
ジアゾール化合物などを挙げることができる。(iii)ナ
フトキノンジアジド化合物としては例えば、1,2‐ナ
フトキノンジアジド‐(2)‐4‐スルホニルクロリド
を挙げることができる。(iv)感光性スルホン酸発生化
合物としては、例えば1,2‐ナフトキノンジアジド‐
(2)‐4‐スルホン酸のエステルもしくはアミド化合
物、Polymer Preprints, Japan 35,2406(1986)に記載の
β‐ケトスルホン系化合物、Macromolecules, 21,2001
(1988) 、特開昭64−18143号公報に記載のニト
ロベンジルアルコールとアリールスルホン酸とのエステ
ル化合物、ヨーロッパ特許0,044,115号公報、
同0,199,672号公報記載のオキシムとアリール
スルホン酸とのエステル化合物、米国特許4,258,
121号公報、同4,371,605号公報、同4,6
18,564号公報に記載のN‐ヒドロキシアミドまた
はイミドとスルホン酸とのエステル化合物、ヨーロッパ
特許84515号公報、同199,672号公報に記載
のベンゾインとスルホン酸とのエステル化合物などを挙
げることができる。
【0018】これらの遠紫外光の照射により酸を発生し
得る化合物の中で特に非揮発性の酸を発生し得る上記
(i)〜(vii)のオニウム塩あるいは(x)感光性スル
ホン酸発生化合物が好ましい。これらの遠紫外光の照射
により酸を発生し得る化合物は、単独で、あるいは混合
して使用しても良く、その添加量は、本発明の感光性組
成物の全固形分に対して0.1〜50重量%が好ましく、
より好ましくは1〜30重量%である。これは0.1重量
%未満では酸発生量が乏しく触媒反応が起りにくく、ま
た50重量%を超えても再なる増量効果が期待できない
からである。
【0019】本発明の(b)に於ける高分子化合物は、
その分子構造中に前記「化2」に示す一般式(I)で表
わされる構造単位を有することが特徴であり、該構造単
位のみの繰返し構造を有する単独重合体、あるいは該構
造単位と他のビニル系構造単位1種とを組合せた共重合
体のものが挙げられる。
【0020】前記「化2」に示す一般式(I)中、
2 ,R3 ,R4 ,R5 及びR6 はそれぞれ水素、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基などの低級アルキル基、置換及び非置換アリ
ール基、ベンジル基などのアラルキル基を表わすか、R
3 及びR4 は一緒になってエチレン基、プロピレン基な
どの置換及び非置換アルキレン基を表わす。
【0021】共重合体構造を有する本発明の高分子化合
物において、前記一般式(I)で表わされる構造単位と
組合せて用いられる構造単位としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレ
ンなどのエチレン不飽和オレフィン類、スチレン、α‐
メチルスチレン、β‐メチルスチレン、β‐クロルスチ
レンなどのスチレン類、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸、
メチル無水マレイン酸などの脂肪族カルボン酸類または
その無水物、アクリル酸あるいはメタクリル酸のメチル
エステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチル
エステル、アミルエステル、エチルヘキシルエステル、
オクチルエステル、2‐ヒドロキシエチルエステル、
2,2‐ジメチル‐3‐ヒドロキシプロピルエステル、
2‐ヒドロキシプロピルエステル、5‐ヒドロキシペン
チルエステル、トリメチロールプロパンモノエステル、
ペンタエリスリトールモノエステル、グリシジルエステ
ル、アリールエステル、ベンジルエステルなどのエステ
ル類、アクリル酸あるいはメタクリル酸のアミド、N‐
メチロールアミド、N‐エチルアミド、N‐ヘキシルア
ミド、N‐ヒドロキシエチルアミド、N‐フェニルアミ
ド、N‐エチル‐N‐フェニルアミドなどのアミド類、
エチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、
フェニルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、ビニ
ルアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニルなど
のビニルエステル類、メチルビニルケトン、エチルビニ
ルケトン、プロピルビニルケトンなどのビニルケトン
類、N‐ビニルピロリドン、N‐ビニルカルバゾール、
アクリロニトリル、メタクリルニトリルなどを挙げるこ
とができる。
【0022】本発明の高分子化合物は次のようにして合
成される。
【0023】例えば、p‐ヒドロキシスチレンあるいは
p‐ヒドロキシ‐α‐メチルスチレンと、下記「化3」
に示す一般式(II)で表わされる化合物と反応させたの
ち、得られたエステル化合物を加水分解し、下記「化
4」に示す一般式(III )で表わされるカルボン酸と
し、この得られたカルボン酸あるいは下記「化5」に示
す一般式(IV)で表わされるカルボン酸と、下記「化
6」に示す一般式(V)で表わされるクロロメチルエー
テル類、あるいは下記「化7」に示す一般式(VI)で表
わされるビニルエーテル類とを反応させて得られる下記
「化8」に示す一般式(VII )の単量体を常法に従って
単独重合させるか、あるいは、該単量体と他のビニル系
単量体の少なくとも一つとを共重合させることにより、
本発明の下記「化9」に示す一般式(I)の構造単位を
有する高分子化合物を得ることができる。
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】この際、各単量体の仕込み比は前記「化
9」に示す一般式(I)で表わされる構造単位の単量体
は5モル%以上であることが好ましい。
【0032】本発明のホトレジスト組成物には、ホトレ
ジスト層の膜強度あるいは現像性の改善のために、公知
の高分子化合物を含有させることができる。かかる高分
子化合物としては、例えばノボラック樹脂、フェノール
樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、及び天然樹
脂等を挙げることができる。
【0033】本発明のホトレジスト組成物には、必要に
応じて、更に染料、可塑剤、シランカップリング剤、界
面活性剤などを含有させることができる。
【0034】本発明のホトレジスト組成物は、上記各成
分を溶解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。この
ような溶剤の例としては、ジオキサン、ジエトキシエタ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコールモノ
イソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル
などのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキ
サノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチ
ルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテー
ト、酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢
酸プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジメチル
オギザレート、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル
類、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチル
アセトアミドなどのアミド類、N‐メチルピロリドンな
どのピロリドン類、γ‐ブチロラクトンなどのラクトン
類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などを
挙げることができる。これらの溶剤はそれぞれ単独で用
いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いても良い。
そして上記成分中の濃度(添加物を含む全固形分)は2
〜50重量%が適当である。
【0035】本発明のホトレジスト組成物は基板に塗
布、乾燥してホトレジスト層を形成した後、所定のパタ
ーンに従って遠紫外光を照射し、この層を約50℃〜1
80℃の範囲で加熱し、次いで現像液で現像してパター
ンを形成するのが有効である。
【0036】次に本発明のホトレジスト組成物を用いた
パターン形成方法の一例を示す。まず、基板上に本発明
のホトレジスト組成物を塗布し、乾燥してホトレジスト
層を形成する。ここで基板としては目的に応じて例えば
シリコン、二酸化シリコン、窒化シリコン、ポリシリコ
ン、セラミックス、アルミニウム、銅、酸化アルミニウ
ム、ガラス、ITOなどが用いられる。
【0037】また塗布方法としては従来公知の方法、例
えば回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン
塗布などが可能である。そして、ホトレジスト組成物を
基板に塗布した後に、塗布基板を約20℃〜150℃で
熱処理する。この熱処理はホトレジスト組成物中の溶剤
の濃度を減少させるために行うものであるが、好ましい
熱処理の範囲は50〜120℃で30秒〜30分間であ
る。またこの熱処理は、溶剤除去の変化率が比較的わず
かになるまで行なうのが好ましく、温度及び時間は、ホ
トレジスト組成物の性質、溶剤の種類、塗布量などによ
って適宜設定する。
【0038】上記照射する遠紫外光は、313nm以下の
遠紫外光であるが、低圧水銀灯の254nmの光あるいは
KrF‐エキシマーレーザーの248nmの光が好まし
い。。また、本発明のレジスト組成物は、X線もしくは
電子ビーム等の照射にも用いることができる。
【0039】次いで上記ホトレジスト層を約50℃〜1
80℃の範囲、好ましくは60℃〜150℃の範囲で加
熱する。
【0040】その後、現像液で現像することによりパタ
ーンが得られるが、現像液として、アルカリ性水溶液を
使用する。
【0041】このアルカリ性水溶液としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム、ア
ンモニア等の無機アルカリ、エチルアミン、n‐プロピ
ルアミン、ジエチルアミン、ジ‐n‐プロピルアミン、
トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等のアルキル
アミン類、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキサイド、テトラエチルアンモニウムヒドロキサイ
ド、トリメチル(2‐ヒドロキシエチル)アンモニウム
ヒドロキサイド等の第四級アンモニウム塩、またはピロ
ール、ピペリジン等の環状アミン類などの水溶液を挙げ
ることができる。
【0042】また現像液中に必要に応じて他の添加剤、
例えば界面活性剤、湿潤剤、安定剤、少量の有機溶剤等
の添加剤を添加することができる。
【0043】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
【0044】(合成例)合成例1 (下記「化10」に示す高分子化合物Aの合
成)
【0045】
【化10】
【0046】p‐ヒドロキシ‐α‐メチルスチレン20
g、炭酸カリウム20.6gとアセトン400mlを還流さ
せ、これにヨウ化カリウム1.0gを加えたのち、クロロ
酢酸エチル24.1gをアセトン130mlに溶かした溶液
を滴下した。還流下6時間反応させた後、室温まで冷却
しろ過した。ろ液からアセトンを留去後、減圧蒸留して
p-(エチルオキシカルボニルメチルオキシ)-α‐メチル
スチレンを得た。得られたエステルをエタノール性水酸
化カリウムで加水分解してp-(カルボキシメチルオキ
シ)-α‐メチルスチレンを得た。得られたカルボン酸6.
72gとジヒドロピラン5.86gとをエチレンジクロラ
イド50mlに溶解させた。この溶液にパラトルエンスル
ホン酸0.01gを加え、1時間攪拌後、トリエチルアミ
ン0.3mlを加え反応を停止した。得られた反応混合物を
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。次いで
エチレンジクロライドを留去後、残留物を減圧蒸留して
p-(2‐テトラヒドロピラニルオキシカルボニルメチル
オキシ)-α‐メチルスチレンを得た。得られたp-(2‐
テトラヒドロピラニルオキシカルボニルメチルオキシ)-
α‐メチルスチレンを米国特許4,491,628号に
記載の方法により重合して前記「化10」に示す高分子
化合物Aを得た。
【0047】合成例2(下記「化11」に示す高分子化
合物Bの合成)
【0048】
【化11】
【0049】クロルメチルスチレン(セイミケミカル製
CMS−14:商品名)をテトラヒドロフラン中でマグ
ネシウムと反応させたのち、二酸化炭素で処理して得ら
れるp‐カルボキシメチルスチレン16.2gをカリウム
t‐ブトキシド11.22gとテトラヒドロフラン100
mlの懸濁液中に滴下した。次に、メチルクロルメチルエ
ーテル7.65gを加えて、室温で一夜反応させた。この
反応混合物を500mlの水中に注ぎ、エーテルで抽出
し、エーテル層を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。次いでエーテルを留去後、減圧蒸留する
ことにより下記「化12」に示す構造式のモノマーを得
た。
【0050】
【化12】
【0051】上記で得られたモノマーをα,α′‐アゾ
ビスイソブチロニトリルを触媒として重合し、前記「化
11」に示す高分子化合物Bを得た。
【0052】合成例3(下記「化13」に示す高分子化
合物Cの合成)
【0053】
【化13】
【0054】p‐ヒドロキシスチレンとスチレンの共重
合体(丸善石油化学製、LYNCUR−CST:商品
名)から合成例1と同様な方法でp-(カルボキシメチル
オキシ)スチレンとスチレンの共重合体を合成した。得
られた共重合体とビニルエチルエーテルをパラトルエン
スルホン酸を触媒として反応させて前記「化13」に示
す高分子化合物Cを得た。
【0055】実施例1〜3 下記第1表に示す高分子化合物7.0g及び光酸発生剤0.
35gをジエチレングリコールジメチルエーテル92.6
5gに溶解し、この溶液を0.2μmのメンブランフィル
ターでろ過しホトレジスト組成物を調製した。これらの
組成物をシリコンウェハーにスピナーで塗布し、85℃
で1分間ホットプレート上で乾燥した。このときのレジ
スト層の膜厚は1.0μmであった。この樹脂膜をKrF
‐エキシマーレーザーステッパー(NA=0.37)を用
いて照射し、下記「表1」に示す温度で(PEB温度)
1分間ホットプレート上で加熱後、0.08Nの水酸化テ
トラメチルアンモニウム水溶液でディプ現像し(23
℃、1分間)、その解像度を電子顕微鏡で観察したとこ
ろ0.35μmのラインアンドスペースパタンがきれいに
解像できていた。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】以上実施例とともに詳しく述べたよう
に、本発明によればKrF‐エキシマーレーザーを用い
ることにより高解像のレジストパターンが得られるホト
レジスト組成物が提供できる。従って本発明のホトレジ
スト組成物は超高集積度の半導体素子の製造に特に好適
に用いられるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−25850(JP,A) 特表 平5−506106(JP,A) 特表 平6−502260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 KrFエキシマーレーザー光(248
    nm)で照射する半導体加工用の遠紫外光用ホトレジスト
    組成物であって、 (a)遠紫外光の照射により酸を発生する化合物と、 (b)下記「化1」に示す一般式(I)で表わされる構
    造単位を有する高分子化合物とからなることを特徴とす
    る遠紫外光用ホトレジスト組成物。 【化1】
JP3090348A 1991-04-22 1991-04-22 遠紫外光用ホトレジスト組成物 Expired - Fee Related JP3040520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3090348A JP3040520B2 (ja) 1991-04-22 1991-04-22 遠紫外光用ホトレジスト組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3090348A JP3040520B2 (ja) 1991-04-22 1991-04-22 遠紫外光用ホトレジスト組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04321049A JPH04321049A (ja) 1992-11-11
JP3040520B2 true JP3040520B2 (ja) 2000-05-15

Family

ID=13996030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3090348A Expired - Fee Related JP3040520B2 (ja) 1991-04-22 1991-04-22 遠紫外光用ホトレジスト組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3040520B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6703181B1 (en) 1993-03-12 2004-03-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Photosensitive composition having uniform concentration distribution of components and pattern formation method using the same
US6004720A (en) 1993-12-28 1999-12-21 Fujitsu Limited Radiation sensitive material and method for forming pattern

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04321049A (ja) 1992-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6897012B2 (en) Negative-working photoresist composition
US6537726B2 (en) Chemically amplified positive resist composition
JPH10221852A (ja) ポジ型感光性組成物
US20060121390A1 (en) High resolution resists for next generation lithographies
JPH06194834A (ja) パターン形成用材料
JP3546687B2 (ja) フォトレジスト組成物
JP2003107708A (ja) 化学増幅型ポジ型レジスト組成物
JPH08253534A (ja) 橋かけポリマー
JP2000029220A (ja) フォトレジスト組成物
JP2000227658A (ja) 化学増幅型ポジ型レジスト組成物
JP2004004669A (ja) ポジ型化学増幅型レジスト組成物
US5262281A (en) Resist material for use in thick film resists
KR19990076735A (ko) 레지스트 조성물
US5328973A (en) Radiation-sensitive mixture with a polymeric binder containing units of α,β-unsaturated carboxamides
JPH0426850A (ja) 感放射線樹脂組成物及びその組成物を用いたパターン形成方法
US6171749B1 (en) Negative-working chemical-amplification photoresist composition
JPH1130865A (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP3040520B2 (ja) 遠紫外光用ホトレジスト組成物
JPH10312060A (ja) ポジ型レジスト組成物
JPH03192173A (ja) 感放射線樹脂組成物及び該感放射線樹脂組成物を用いたパターン形成方法
JPH08240911A (ja) 感放射線性樹脂組成物
JP4190834B2 (ja) レジスト組成物
JP2000275843A (ja) 化学増幅型ポジ型レジスト組成物
JP2001272781A (ja) ポジ型感放射線性樹脂組成物
JP4481790B2 (ja) 重合性化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000215

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees