JP3040283B2 - 建物ユニット及びその製造方法 - Google Patents

建物ユニット及びその製造方法

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JP3040283B2
JP3040283B2 JP5223205A JP22320593A JP3040283B2 JP 3040283 B2 JP3040283 B2 JP 3040283B2 JP 5223205 A JP5223205 A JP 5223205A JP 22320593 A JP22320593 A JP 22320593A JP 3040283 B2 JP3040283 B2 JP 3040283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物ユニット及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の工業生産方式としてユニッ
ト工法がある。このユニット工法は、建物を構成する複
数の建物ユニットを工場で生産した後、建築現場に輸送
し、予め構築してある基礎上にて据え付けるものであ
る。
【0003】然るに、従来の建物ユニットは、特公昭58
-30978号公報又は特開昭61-204443号公報に記載される
如く、床パネルの外縁側上面部に壁パネルを立設、固定
することにて構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 建物ユニットの高さ方向における床パネル位置がユニ
ット下部にて固定化される一方、ユニット高さに工場か
ら建築現場への輸送上の制限があるため、天井高の増
大、床厚の増大に限界がある。即ち、天井高の増大によ
る居室スペースの増大、床厚の増大による床衝撃音の遮
音性向上に限界があり、居住性の向上に困難がある(図
7(A)、図8(A))。
【0005】2階建等の積層建物を構成するに際し、
多数の床パネル、壁パネルを順次上下に積層するもので
あるため、上階の床位置精度を向上するためには、床パ
ネルの厚み精度、壁パネルの高さ精度を向上する必要が
あり、上階の床位置精度の確保に困難がある(図9
(A))。
【0006】床パネル下に小壁を付加すれば、天井高
を増大化する等のユニットバリエーションの多様化を図
ることができるものの、小壁高さの設定に構造上の限界
がある他、同一の床パネル、壁パネルからなる同一パネ
ルシステムにてユニットバリエーションを多様化するこ
とができない。
【0007】壁の断熱性能を向上したり、3階建等の
多層建物の強度確保のために壁パネル厚を変更すると、
ユニット内寸の変更を生じて内装部品の設計変更を必要
とし、あるいはユニット内寸の変更を回避するために新
規床パネルの設計を必要とする等、寒冷地対応建物、多
層建物等のユニットバリエーションの多様化に困難があ
る。
【0008】建物ユニットの外壁を、壁パネル製造段
階で仕上施工できず、壁パネル生産性が悪い。これは、
外壁が壁パネルの外面から床パネルの外周面に渡るもの
であるから、それら両パネルの一体化後に連続して施工
する必要があるからである(図11(A))。
【0009】建物ユニットの内壁を、壁パネル製造段
階で仕上施工できず、壁パネル生産性が悪い。これは、
床パネルへの壁パネルの取着作業を壁パネルの内側面か
ら行なうため、その取着作業前段階では、壁パネルの内
側面を内壁のない状態で開放しておく必要があるからで
ある(図12(A))。
【0010】建物ユニットの天井面材を床パネルの下
面に取付けており、この天井取付段階で床パネルをその
下面が上向きとなるように反転する必要があり、生産性
が悪い
【0011】本発明は、建物ユニットにおいて、天井高
や床厚を増大して居住性を向上可能とするとともに、上
階の床位置精度を容易に向上可能とし、あるいはユニッ
トバリエーションを簡易に多様化可能とすることを目的
とする。
【0012】また、本発明は、建物ユニットの外壁を壁
パネル製造段階で仕上施工可能とし、壁パネル生産性を
向上することを目的とする。
【0013】また、本発明は、建物ユニットの内壁を壁
パネル製造段階で仕上施工可能とし、壁パネル生産性を
向上することを目的とする。
【0014】また、本発明は、建物ユニットの天井を簡
易に取付可能とし、その生産性を向上することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、壁パネルと、床パネル及び下階天井パネルとを互い
に取着してなる建物ユニットにおいて、床パネルと下階
天井パネルは別個の枠組を有しているとともに間隔を介
して配置し、壁パネルの内面部上に、床パネル及び下階
天井パネルの各外縁部を突合わせて取着してなり、該下
階天井パネルの下面が壁パネル下端より上方に位置して
なるようにしたものである。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項に記載の本発明は、請求項記載
の建物ユニットの製造方法であって、外壁仕上済の壁パ
ネルを用意し、該壁パネルの内面側にて、上下方向に間
隔を介して配置した床パネル及び下階天井パネルの各外
縁部を該壁パネルの内面部上に取着施工することを特徴
とするようにしたものである。
【0020】請求項に記載の本発明は、請求項記載
の建物ユニットの製造方法であって、内壁仕上済の壁パ
ネルを用意し、該壁パネルの仕上済内壁部に、上下方向
に間隔を介して配置した床パネル及び下階天井パネルの
各外縁部を該壁パネルの内面部上に取着施工するように
したものである。
【0021】請求項に記載の本発明は、請求項記載
の建物ユニットの製造方法であって、壁パネルの内面部
上の下位寄りに下階天井パネルの外縁部を取着施工し、
その後、該壁パネルの内面部上の該下階天井パネル取着
部位より上位に床パネルの外縁部を取着施工するように
したものである。
【0022】
【作用】請求項に記載の本発明によれば、下記〜
の作用がある。建物ユニットの高さ方向における床パ
ネル位置と下階天井パネル位置は、その下面が壁パネル
下端より上方に位置している。従って、ユニット高さ
(壁パネル高さ)が輸送上の制限を受けるにもかかわら
ず、天井高を増大して居住スペースを増大でき、あるい
は床厚を増大して床衝撃音の遮音性を向上し、居住性を
向上できる(図7(B)、図8(B))。しかも、床パ
ネルと下階天井パネルは別個の枠組を有しているととも
に間隔を介して配置しているから、下階天井パネルがそ
の枠組によってしっかりしたものになって振動を抑制
し、間隔によって音と振動の伝達を防止して、上下階の
部屋間の遮音性がより優れたものになる。
【0023】2階建等の積層建物を構成するために上
下の建物ユニットを積層するときに、床パネルや天井パ
ネルを介することなく、上下の壁パネルのみを連続化す
るものとなる。従って、上階の床位置精度を容易に向上
できる(図9(B))。
【0024】
【0025】 壁の断熱性能を向上したり、3階建等の
多層建物の強度確保のために壁パネル厚を変更しても、
ユニット内寸(床パネル幅)は変化しない。従って、ユ
ニット内寸の変化に起因する内装部品の設計変更や新規
床パネルの設計を必要とする等がなく、寒冷地対応建
物、多層建物等のユニットバリエーションを簡易に多様
化できる。
【0026】請求項に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。建物ユニットの外壁を、壁パネル製造
段階で仕上施工でき、壁パネル生産性が良く、床パネル
や下階天井パネルの取着施工もでき、建物ユニット全体
の生産性が良い。これは、外壁が壁パネルの外面のみに
形成されるものであるとともに、壁パネルの内面部上に
対する床パネルや下階天井パネルの取着施工を該壁パネ
ルの内面側にて行なうものであって、外壁仕上済の壁パ
ネルを用いることができるからである(図11
(B))。
【0027】請求項に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。建物ユニットの内壁を、壁パネル製造
段階で仕上施工でき、壁パネル生産性が良く、床パネル
や下階天井パネルの取着施工もでき、建物ユニット全体
の生産性が良い。これは、壁パネルの内面部上に対する
床パネルや下階天井パネルの取着施工を該壁パネルの仕
上済内壁部の下方にて行なうものであって、内壁仕上済
の壁パネルを用いることができるからである(図12
(B))。
【0028】請求項に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。下階天井パネルを壁パネルの内面部上
の下位寄りに取着施工し、その後、床パネルをその下階
天井パネル取着部位より上位に取着施工するものである
から、床パネルの下面が上向きとなるように反転して該
床パネルの下面に天井面材を取付ける等がなく、建物ユ
ニットの天井を簡易に取付けでき、その生産性が良い
(図5(B))。
【0029】
【実施例】図1は本発明例の建物ユニットを用いて構築
されたユニット建物を示す模式図、図2は本発明の建物
ユニットを示す模式図、図3は壁パネルの一例を示す模
式図、図4は床パネルと天井パネルの一例を示す模式
図、図5は壁パネルに対する床パネルと天井パネルの取
着構造の一例を示す模式図、図6は建物ユニットの組立
手順を示す模式図、図7は本発明による天井高確保効果
を示す模式図、図8は本発明による床衝撃音遮音効果を
示す模式図、図9は本発明による精度管理容易効果を示
す模式図、図10は本発明による通気効果を示す模式
図、図11は本発明による壁パネルの外壁仕上効果を示
す模式図、図12は本発明による壁パネルの内壁仕上効
果を示す模式図、図13は壁パネルに対する床パネルと
天井パネルの取着構造の他の例を示す模式図、図14は
壁パネルに対する床パネルと天井パネルの取着構造の他
の例を示す模式図、図15はオーバーハング居室構造を
示す模式図、図16はオーバーハングバルコニー構造を
示す模式図、図17はセットバックバルコニー構造を示
す模式図、図18はセットバック居室構造を示す模式
図、図19は図16の具体的構成を示す模式図である。
【0030】ユニット建物10は、図1に示す如く、複
数の建物ユニット11を基礎12の上部にて水平方向及
び鉛直方向に接合するとともに、それら建物ユニット1
1の上部に屋根ユニット13を搭載することにて構築さ
れる。
【0031】ここで、建物ユニット11は、図2(A)
に示すコの字ユニット11A、あるいは図2(B)に示
すニの字ユニット11Bの如くに構成される。
【0032】即ち、建物ユニット11は、壁パネル21
と床パネル22と下階の天井パネル23とを互いに取着
して構成され、あるいは壁パネル21と床・天井パネル
24(床パネル22と下階の天井パネル23とを間隔を
介して一体化したパネル)とを互いに取着して構成され
る。これらの床パネル22と下階の天井パネル23はそ
れぞれ別個の床枠組44と天井枠組54を有している。
床パネル22と下階の天井パネル23とは間隔を介して
配置されている。そして、壁パネル21の内面部上に、
床パネル22と天井パネル23の各外縁部(あるいは床
・天井パネル24の外縁部)をその下面が前記壁パネル
21の下端より上方に位置するように突合せ配置して取
着する。また、建物ユニット11は、床パネル22の外
縁部沿いで壁パネル21が配置されない部分には大断面
の床梁25を設け、この床梁25を両側の壁パネル2
1、21に取着するとともに、この床梁25に床パネル
22と天井パネル23を取着して支持することとしてい
る。
【0033】このとき、本発明では、下階天井を構成す
ることとなる上階建物ユニット11においてのみ天井パ
ネル23を設けるものとし、下階建物ユニット11では
天井パネル23を設けることを必要としない。また、上
階建物ユニット11であっても天井パネル23を設ける
ことなく、床パネル22の下面に天井面材を取付ること
にて下階天井を構成するものとしても良い。
【0034】尚、コの字ユニット11Aは、床パネル2
2の3つの外縁部材のそれぞれに壁パネル21を配置
し、残余の1つの外縁部沿いに床梁25を配置したもの
である。また、ニの字ユニット11Bは、床パネル22
の相対する2つの外縁部沿いのそれぞれに壁パネル21
を配置し、残余の2つの外縁部沿いのそれぞれに床梁2
5を配置したものである。
【0035】このとき、壁パネル21は、図3に示す如
く、両側の柱31、31と上下の枠材32、33を四角
枠組し、上下の枠材32、33間に複数のスタッド34
を設けることにて壁枠組35を形成するとともに、この
壁枠組35内に断熱材36を充填し、更に、この壁枠組
35の両面に外壁面材37、内壁面材38を取着するこ
とにて構成される。
【0036】また、床パネル22は、図4に示す如く、
両端の端根太41、41と両側の側根太42、42を四
角枠組し、両端の端根太41、41間に複数の床根太4
3を架け渡すことにて床枠組44を形成するとともに、
この床枠組44内に断熱材45を充填し、更に、この床
枠組44の両面に床面材46、下面材47を取着するこ
とにて構成される。
【0037】また、天井パネル23は、図4に示す如
く、両端の枠材51、51と両側の枠材52、52を四
角枠組し、両端の枠材51、51間に複数の野縁53を
架け渡すことにて天井枠組54を形成するとともに、こ
の天井枠組54の下面に天井面材55を取着することに
て構成される。
【0038】また、床・天井パネル24は、図4に示す
如く、両端の端根太41、41と両側の側根太42、4
2を四角枠組し、両端の端根太41、41間の上面側に
複数の床根太43を架け渡すとともに、下面側に複数の
野縁53を架け渡すことにて床・天井枠組61を形成す
るとともに、この床・天井枠組61内に断熱材45を充
填し、更に、この床・天井枠組61の上面に床面材46
を取着し、下面に天井面材55を取着することにて構成
される。
【0039】更に、建物ユニット11にあっては、壁パ
ネル21の内面部上に床パネル22と天井パネル23、
あるいは床・天井パネル24を取着するため、(a) 壁パ
ネル21と床梁25の各内面部上に図2、図5に示す如
くのパネル受具26を備える、(b) 壁パネル21のスタ
ッド34及び/又は外壁面材37、内壁面材38にそれ
らの床パネル22、天井パネル23、床・天井パネル2
4を支持可能とする材料強度を備える、あるいは(c) 上
記(a) 、(b) を併用する等の構造を具備せしめる。
【0040】図5のパネル受具26は、図5(A)、
(B)に示す如くの金物からなり、図5(C)に示す如
く、壁パネル21の横桟39に沿う複数位置にて該横桟
39とスタッド34に釘打ち固定され、あるいは床梁2
5に沿う複数位置にて該床梁25に釘打ち固定される。
そして、パネル受具26は、床パネル22(又は床・天
井パネル24)の端根太41を上下から挟む上下の突片
部26A、26B、及び天井パネル23の枠材51を下
から支える突片部26Cを備えている。尚、パネル受具
26の突片部26Bは、床衝撃振動減衰のため、ゴムシ
ート27を介して、床パネル22の端根太41を支える
ようになっている。また、天井パネル23の枠材51は
パネル受具26の突片部26Cに一部係止せしめられる
ように逆L字断面を付与されている。
【0041】以下、建物ユニット11の組立手順につい
て説明する(図2、図6)。 (1) 壁パネル21、床パネル22、天井パネル23(又
は床・天井パネル24)を用意する。このとき、壁パネ
ル21としては、外壁面材37に塗装37A等の外壁仕
上を完了済のもの、内壁面材38にクロス38A等の内
壁仕上を完了済のものを用意する。
【0042】(2) 壁パネル21の内面部上に予め設けて
あるパネル受具26に床パネル22、天井パネル23
(又は床・天井パネル24)の外縁部を突合せ配置し、
床パネル22、天井パネル23(又は床・天井パネル2
4)をパネル受具26に釘打ち固定する。
【0043】このとき、床パネル22と天井パネル23
の取着順位は、壁パネル21の内面部上の下位寄り
(突片部26C)に天井パネル23を取着施工し、その
後、壁パネル21の内面部上の天井パネル取着部位よ
り上位(突片部26B)に床パネル22を取着施工す
る。
【0044】また、床パネル22と天井パネル23は、
壁パネル21の内面側にて該壁パネル21の内面部上に
取着され、壁パネル21の外壁面材37は前述の如くの
外壁仕上済のものを用いることができる。
【0045】また、床パネル22と天井パネル23は、
壁パネル21の仕上済内壁面材38の下方にて、該壁パ
ネル21の内面部上に取着され、壁パネル21の内壁面
材38は前述の如くの内壁仕上済のものを用いることが
できる。
【0046】尚、上記(2) において、建物ユニット11
を構成する複数の壁パネル21は、図6(A)に示す如
く、各壁パネル21を個別分離状態で床パネル22、天
井パネル23の外縁部回りに押付け組立てられるもので
あって良い。但し、コの字ユニット11Aにあっては、
図6(A)の他、図6(B)に示す如く、各壁パネル2
1を予めコの字接合し、このコの字接合状態の3個の壁
パネル21内に床パネル22、天井パネル23を横から
スライド挿入して組立てるものであっても良い。また、
パネル受具26の不使用、あるいはパネル受具26の形
態によっては、図6(C)に示す如く、コの字接合状態
の3個の壁パネル21内に上から落とし込み挿入して組
み立てるもの、あるいは図6(D)に示す如く、コの字
接合状態の3個の壁パネル21内に下から持ち上げ挿入
して組立てるものであっても良い。
【0047】(3) 壁パネル21の内面部上に取着された
床パネル22の外縁部で、該壁パネル21が配置されて
いない部分に、床梁25を取着する。床梁25は、先ず
両側の壁パネル21、21に取着され、その後、この床
梁25が予め備えているパネル受具26に床パネル2
2、天井パネル23(又は床・天井パネル24)を釘打
ち固定する。
【0048】以下、本実施例の作用について説明する。
建物ユニット11の高さ方向における床パネル22の
位置や天井パネル23の位置を、その下面が壁パネル2
1の下端より上方になるようにしている。従って、ユニ
ット高さ(壁パネル高さ)が輸送上の制限を受けるにも
かかわらず、天井高を増大して居住スペースを増大で
き、あるいは床厚を増大して床衝撃音の遮音性を向上
し、居住性を向上できる(図7(B)、図8(B))。
しかも、これらの床パネル22と下階の天井パネル23
はそれぞれ別個の床枠組44と天井枠組54を有してい
るとともに間隔を介して配置しているから、下階天井パ
ネル23がその枠組54によってしっかりしたものにな
って振動を抑制し、間隔によって音と振動の伝達を防止
して、上下階の部屋間の遮音性がより優れたものになっ
ている。
【0049】即ち、本実施例では、天井高を図7(B)
に示す如く例えば3000mm程度に増大できる。これに対
し、従来法では、図7(A)に示す如くの高さAの小壁
を付加しても、小壁高さAは構造上 100mm程度とするの
が限界であり、天井高は例えば2685mm程度以下となる。
【0050】また、本実施例では、床厚を図8(B)に
示す如く例えば標準で400mm 、最大600mm 程度に増大で
きる。これに対し、従来法では、図8(A)に示す如く
の高さAの小壁を付加しても、小壁高さAは上述の如く
構造上 100mm程度とするのが限界であり、床厚は最大で
も335mm 程度である。
【0051】2階建等の積層建物を構成するために上
下の建物ユニット11を積層するときに、床パネル22
や天井パネル23を介することなく、上下の壁パネル2
1のみを連続化するものとなる。従って、上階の床位置
精度を容易に向上できる(図9(B))。
【0052】また、本実施例では、上下の壁パネル2
1、21が連続化するから、図10(B)に示す如く、
各壁パネル21内に予め上下に延びる通気路21Aを形
成しておくことにより、各壁パネル21の通気路21A
を容易に連通させて壁内通気を実施し、壁内結露発生に
起因する壁腐食を簡易に防止できる。従来法では、図1
0(A)に示す如く、壁内通気実現のために、各壁パネ
ルを二重外壁構造とする必要があり、壁パネル構造が極
めて複雑となる。
【0053】
【0054】 壁の断熱性能を向上したり、3階建等の
多層建物の強度確保のために壁パネル厚を変更しても、
ユニット内寸(床パネル22の幅)は変化しない。従っ
て、ユニット内寸の変化に起因する内装部品の設計変更
や新規床パネル22の設計を必要とする等がなく、寒冷
地対応建物、多層建物等のユニットバリエーションを簡
易に多様化できる。
【0055】 建物ユニット11の外壁を、壁パネル2
1の製造段階で仕上施工でき、壁パネル21の生産性が
良い。これは、外壁が壁パネル21の外面のみに形成さ
れるものであるとともに、壁パネル21の内面部上に対
する床パネル22や天井パネル23の取着施工を該壁パ
ネル21の内面側にて行なうものであって、外壁仕上済
の壁パネル21を用いることができるからである(図
(B))。
【0056】 建物ユニット11の内壁を、壁パネル2
1の製造段階で仕上施工でき、壁パネル21の生産性が
良い。これは、壁パネル21の内面部上に対する床パネ
ル22や天井パネル23の取着施工を該壁パネル21の
仕上済内壁部の下方にて行なうものであって、内壁仕上
済の壁パネル21を用いることができるからである(図
12(B))。
【0057】下階天井パネル23をその下面が壁パネ
ル21の下端より上方に位置するように壁パネル21の
内面部上の下位寄りに取着施工し、その後、床パネル2
2をその天井パネル23の取着部位より上位に取着施工
するものであるから、床パネル22の下面が上向きとな
るように反転して該床パネル22の下面の天井面材を取
付ける等がなく、建物ユニット11の天井を簡易に取付
けでき、その生産性が良い。
【0058】以下、本実施例の変形例について説明す
る。図13は、壁パネル21に対する床パネル22と天
井パネル23の取着構造の変形例であり、金物製パネル
受具71を用いたものである。図13の建物ユニット1
1はコの字ユニット11Aであり、パネル受具71は相
対する2個の壁パネル21に対してはそれらのスタッド
34、内壁面材38に直接釘打ち固定され(図13
(A))、床梁25に相対する1個の壁パネル21に対
しては受木桟72を介してスタッド34に釘打ち固定さ
れている(図13(B))。尚、パネル受具71は床梁
25には直接釘打ち固定されている。
【0059】そして、パネル受具71は、床パネル22
の床面材46を下から支える突片部71A、床パネル2
2の下面材47を下から支える突片部71B、天井パネ
ル23の枠材51を下から支える突片部71Cを備えて
いる。
【0060】図14は、壁パネル21に対する床パネル
22と天井パネル23の取着構造の変形例であり、壁パ
ネル21の内面部上には木質製パネル受具81を釘打ち
固定し、床梁25にはパネル受部82を切欠き形成した
ものである。即ち、パネル受具81は壁パネル21のス
タッド34に釘打ち固定され、床パネル22の床面材4
6を下から支える受部81A、床パネル22の下面材4
7を下から支える受部81B、天井パネル23の枠材5
1を下から支える受部81Cを備えている。また、パネ
ル受部82は床パネル22の床面材46を下から支える
受部82A、床パネル22の下面材47を下から支える
受具82B、天井パネル23の枠材51を下から支える
受部82Cを備えている。
【0061】尚、図14において、83は隣接する建物
ユニットの相接する床梁25、25のそれぞれに設けた
切欠部84に打込まれるくさびである。くさび83は、
相接する床梁25の切欠部84に打込まれて、隣接する
建物ユニットの水平面内で相交差する縦横両方向におけ
る相対位置を規制位置に固定化する。
【0062】図15は、下階建物ユニット11の上部
に、オーバーハング居室ユニット91を搭載したもので
ある。
【0063】図15(A)のオーバーハング居室ユニッ
ト91は、壁パネル91Aの内面部上に床・天井パネル
91Bの下面が壁パネル91Aの下端より上方に位置す
るようにその一方の外縁部を突合せ配置して取着し、床
・天井パネル91Bの他方の外縁部を短尺壁パネル91
Cの内面部上の上部に突合せ配置して取着し、短尺壁パ
ネル91Cの外面部の上部にオーバーハング床パネル9
1Dの基端部を突合せ配置して取着し、オーバーハング
床パネル91Dの先端部を壁パネル91Cの内面部上に
取着した。そして、オーバーハング居室ユニット91
は、壁パネル91Aと短尺壁パネル91Cのそれぞれを
下階建物ユニット11の壁パネルに搭載した。
【0064】図15(B)のオーバーハング居室ユニッ
ト91は、上述の床・天井パネル91Bとオーバーハン
グ床パネル91Dとを1個の床・天井パネル91Fに変
更し、短尺壁パネル91Cを小壁91Gに変更したもの
である。
【0065】図16は、下階建物ユニット11の上部
に、オーバーハングバルコニーユニット92を搭載した
ものである。
【0066】図16(A)のオーバーハングバルコニー
ユニット92は、壁パネル92Aの内面部上に床・天井
パネル92Bの下面が壁パネル92Aの下端より上方に
位置するようにその一方の外縁部を突合せ配置して取着
し、床・天井パネル92Bの他方の外縁部を壁パネル9
2Cの内面部上に突合せ配置して取着し、壁パネル92
Cの外面部にオーバーハング床パネル92Dの基端部を
突合せ配置して取着し、オーバーハング床パネル92D
の先端部を手摺ユニット92Eの内面部上に取着した。
そして、オーバーハングバルコニーユニット92は、壁
パネル92Aと壁パネル92Cのそれぞれを下階建物ユ
ニット11の壁パネルに搭載した。
【0067】図16(B)のオーバーハングバルコニー
ユニット92は、上述の床・天井パネル92Bとオーバ
ーハング床パネル92Dとを1個の床・天井パネル92
Fに変更し、壁パネル92Cを床・天井パネル92Fの
上の壁パネル92Gと床・天助パネル92Fの下の小壁
92Hとに分離変形したものである。図19は図16
(B)の具体的構成である。
【0068】図17は、下階建物ユニット11の上部
に、セットバックバルコニーユニット93を搭載したも
のである。
【0069】図17(A)のセットバックバルコニーユ
ニット93は、壁パネル93Aの内面部上に床・天井パ
ネル93Bの下面が壁パネル92Aの下端より上方に位
置するようにその一方の外縁部を突合せ配置して取着
し、床・天井パネル93Bの他方の外縁部を壁パネル9
3Cの内面部上に突合せ配置して取着し、壁パネル93
Cの外面部にセットバック床・天井パネル93Dの基端
部を突合せ配置して取着し、セットバック床・天井パネ
ル93Dの先端部を手摺ユニット93Eの内面部上に取
着した。そして、セットバックバルコニーユニット93
は、壁パネル93Aと手摺ユニット93Eのそれぞれを
下階建物ユニット11の壁パネルに搭載した。
【0070】図17(B)のセットバックバルコニーユ
ニット93は、上述の床・天井パネル93Bとセットバ
ック床・天井パネル93Dとを1個の床・天井パネル9
3Fに変更し、壁パネル93Cを床・天井パネル93F
の上の壁パネル93Gに変形したものである。
【0071】図18は、下階建物ユニット11の上部
に、セットバック居室ユニット94を搭載したものであ
る。セットバック居室ユニット94は、壁パネル94A
の内面部上にセットバック床・天井パネル94Bの下面
が壁パネル92Aの下端より上方に位置するようにその
一方の外縁部を突合せ配置して取着し、セットバック床
・天井パネル94Bの他方の外縁部を壁パネル94Cの
内面部上に突合せ配置して取着した。そして、セットバ
ック居室ユニット94は、壁パネル94Aを下階建物ユ
ニット11の壁パネル21に搭載し、壁パネル94Cを
下階建物ユニット11の特設柱94Dに搭載した。
【0072】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の建
物ユニットにおいて、床パネルが矩形をなすものに限定
されない。また、本発明の建物ユニットにおいて、床パ
ネルの少なくとも1つの外縁部に壁パネルを配置するも
のであれば足りる。また、本発明の建物ユニットが採用
されるユニット建物にあっては、例えば下階建物ユニッ
トとして従来方式の床パネルの上面部に壁パネルを立設
するものを用い、上階建物ユニットとして本発明方式の
ものを用いる等、それら両方式を適宜に混在させること
もできる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物ユニ
ットにおいて、天井高や床厚を増大して居住性を向上可
能とするとともに、更に遮音性の優れたものにできる。
しかも、上階の床位置精度を容易に向上可能とし、ある
いはユニットバリエーションを簡易に多様化可能とする
ことができる。
【0074】また、本発明によれば、建物ユニットの外
壁を壁パネル製造段階で仕上施工可能とし、壁パネル生
産性を向上することができる。
【0075】また、本発明によれば、建物ユニットの内
壁を壁パネル製造段階で仕上施工可能とし、壁パネル生
産性を向上することができる。
【0076】また、本発明によれば、建物ユニットの天
井を簡易に取付可能とし、その生産性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明例の建物ユニットを用いて構築さ
れたユニット建物を示す模式図である。
【図2】図2は本発明の建物ユニットを示す模式図であ
る。
【図3】図3は壁パネルの一例を示す模式図である。
【図4】図4は床パネルと天井パネルの一例を示す模式
図である。
【図5】図5は壁パネルに対する床パネルと天井パネル
の取着構造の一例を示す模式図である。
【図6】図6は建物ユニットの組立手順を示す模式図で
ある。
【図7】図7は本発明による天井高確保効果を示す模式
図である。
【図8】図8は本発明による床衝撃音遮音効果を示す模
式図である。
【図9】図9は本発明による精度管理容易効果を示す模
式図である。
【図10】図10は本発明による通気効果を示す模式図
である。
【図11】図11は本発明による壁パネルの外壁仕上効
果を示す模式図である。
【図12】図12は本発明による壁パネルの内壁仕上効
果を示す模式図である。
【図13】図13は壁パネルに対する床パネルと天井パ
ネルの取着構造の他の例を示す模 式図である。
【図14】図14は壁パネルに対する床パネルと天井パ
ネルの取着構造の他の例を示す模式図である。
【図15】図15はオーバーハング居室構造を示す模式
図である。
【図16】図16はオーバーハングバルコニー構造を示
す模式図である。
【図17】図17はセットバックバルコニー構造を示す
模式図である。
【図18】図18はセットバック居室構造を示す模式図
である。
【図19】図19は図16の具体的構成を示す模式図で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−204443(JP,A) 特開 平3−55332(JP,A) 特開 昭47−25918(JP,A) 特開 平5−202563(JP,A) 実開 平4−100744(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/348

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルと、床パネル及び下階天井パネ
    とを互いに取着してなる建物ユニットにおいて、床パ
    ネルと下階天井パネルは別個の枠組を有しているととも
    に間隔を介して配置し、壁パネルの内面部上に、床パネ
    ル及び下階天井パネルの各外縁部を突合わせて取着して
    なり、該下階天井パネルの下面が壁パネル下端より上方
    に位置してなることを特徴とする建物ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物ユニットの製造方法
    であって、 外壁仕上済の壁パネルを用意し、 該壁パネルの内面側にて、上下方向に間隔を介して配置
    した床パネル及び下階天井パネルの各外縁部を該壁パネ
    ルの内面部上に取着施工することを特徴とする建物ユニ
    ットの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建物ユニットの製造方法
    であって、 内壁仕上済の壁パネルを用意し、 該壁パネルの仕上済内壁部に、上下方向に間隔を介して
    配置した床パネル及び下階天井パネルの各外縁部を該壁
    パネルの内面部上に取着施工することを特徴とする建物
    ユニットの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の建物ユニットの製造方法
    であって、 壁パネルの内面部上の下位寄りに下階天井パネルの外縁
    部を取着施工し、その後、該壁パネルの内面部上の該下
    階天井パネル取着部位より上位に床パネルの外縁部を取
    着施工することを特徴とする建物ユニットの製造方法。
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