JP3040128B2 - 光学記録媒体の記録方法及びその再生方法 - Google Patents

光学記録媒体の記録方法及びその再生方法

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JP3040128B2 JP2067711A JP6771190A JP3040128B2 JP 3040128 B2 JP3040128 B2 JP 3040128B2 JP 2067711 A JP2067711 A JP 2067711A JP 6771190 A JP6771190 A JP 6771190A JP 3040128 B2 JP3040128 B2 JP 3040128B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は書き換え可能な光学記録媒体の記録再生方法
に関する。
従来の技術 従来から、波長の異なる2種類の光を照射することに
より可逆的な色の変化を生ずるフォトクロミック化合物
を利用した光学記録媒体が提案されている。
以下にフォトクロミック化合物を用いた光学記録媒体
の記録再生方法について説明する。
まず、フォトクロミック化合物に高分子材料を混合し
て基板上に均一に製膜し、前記製膜後のフォトクロミッ
ク化合物に紫外線を照射して無色体から着色体に変換し
記録層の初期化を行なう。次に、室温下で可視レーザー
を照射し、光反応によりフォトクロミック化合物を着色
体から無色体に変換して照射部の吸光度を低下させ、記
録を行う。ついで、室温下で、記録の際に用いた可視レ
ーザーと同一波長でかつ記録の際に用いた可視レーザー
よりも強度の弱い可視レーザーを用い、着色体の最大吸
収波長における吸光度検知により再生(記録の読み取
り)を行なう。また、記録の消去は、紫外レーザーの照
射により無色体を着色体に戻すことにより行なうもので
ある。以上のように上記方法を繰り返すことによりフォ
トクロミック化合物を用いた光学記録媒体の記録再生を
行なっている。
発明が解決しようとする課題 従来の様に高分子材料を用いて記録層を形成した場
合、製膜性は向上するものの、膜中におけるフォトクロ
ミック化合物の自由度が少ないため、光反応による構造
変化を起こしにくくなり、フォトクロミック化合物の光
反応効率が低下して、大量の記録エネルギーが必要とな
る。また、再生は記録時と同一分光分布の可視レーザー
を照射し、吸光度を検知して行なうため、再生時にも着
色体から無色体への光反応が進行し、未記録部が記録状
態となり、再生エラーが発生するという問題がある。
本発明はこれら従来の問題点を解決するため、記録時
の記録エネルギーを少なくする光学記録媒体の記録方法
及び、再生時の可視レーザーによる着色体から無色体へ
の変化に伴う再生エラーを防止する光学記録媒体の再生
方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明は、スピロピラン(フォトクロミック材料)と
スピロピランよりも融点の低い低融点物質とにより構成
される記録層を備えた光学記録媒体を記録再生する方法
であって、記録層の少なくとも記録を行う部分を、スピ
ロピランの融点よりも低く低融点物質の融点よりも高い
温度に制御した後に、記録を行う部分に光を照射して記
録を行い、記録層の少なくとも再生を行う部分を、低融
点物質の融点より低い温度に制御した後に、再生を行う
部分に光を照射して再生を行うことを特徴としている。
作用 上記手段により、記録時にはフォトクロミック材料の
融点よりも低く前記低融点物質の融点よりも高い温度で
行なうことにより、前記低融点物質が融解し前記フォト
クロミック化合物の自由度が高くなり、光反応による前
記フォトクロミック化合物の構造変化が起き易くなって
反応の効率が高まり、記録時の記録エネルギーが少なく
なる。また、再生時には前記低融点物質の融点より低い
温度で行なうことにより、前記低融点物質が凝固し前記
フォトクロミック化合物の自由度が低下して、フォトク
ロミック化合物の光反応による構造変化が抑えられ、再
生によるエラーが防止されるものである。
実施例 本発明で用いられる光学記録媒体の記録層は、フォト
クロミック化合物と前記フォトクロミック化合物よりも
融点の低い低融点物質から構成される。フォトクロミッ
ク化合物としては、スピロピラン、アゾベンゼン、スチ
ルベン、フルギド、チオインヂゴ、アヂン、フォルムア
ザン等があり、ここでは一例としてスピロピランについ
ての具体的実施例を示すが、他のフォトクロミック化合
物についても以下に述べるのと同様の結果が得られる。
また、低融点物質としては、長鎖エステル、長鎖アミ
ン、長鎖炭化水素、液晶等を用いることが出来るが、具
体的実施例では長鎖炭化水素の例を示す。
以下に具体的実施例を示す。
フォトクロミック化合物として下記の構造で示される
スピロピラン(融点53℃)(以下SP1822と略す)を、 低融点物質としてn−オクタデカン(融点27.6℃)を用
いる。
以下に本実施例の記録再生方法に用いられる光学記録
媒体の作製方法を示す。
まず、SP1822/n−オクタデカン=1/2のベンゼン溶液
を調製する。次に、シラン処理した石英基板上にラング
ミュアー・ブロジェット法(以下LB法という)を用いて
以下のLB膜製膜条件でSP1822/オクタデカン=1/2の単分
子膜10層を累積して、光学記録媒体を作製する。
LB膜製膜条件 サブフェーズ:pH6.7 Na2HPO4/KH2PO4 水温20℃ 圧縮速度:1400mm2/min 累積圧:20mN/m 上記方法で作製した光学記録媒体の記録層は最初無色
体であるが、これに351nm波長の紫外レーザーを照射
し、無色体を着色体に変換して記録層全体を初期化す
る。次に、記録層を30℃に制御して波長585nmの可視レ
ーザーを照射して記録を行なう。第1表の本実施例に記
録エネルギーを示す。
再生は記録層を0℃に制御し、585nmの可視レーザー
を照射して、その吸光度を検知して行なう。さらに記録
部と未記録部について再生を各々500回行なうと、再生
時の光反応により585nmの検出吸光度がともに4%減少
したが、再生エラーは生じなかった。
次に、記録部に波長351nmの紫外レーザーを照射し、
消去を行った後の着色体の吸光度は初期状態の強度に回
復した。
次に、本実施例との比較のために、従来法であるフォ
トクロミック化合物と高分子樹脂を用いた記録層を有す
る光学記録媒体の記録再生の結果を以下に示す。
まず、本実施例で使用したフォトクロミック化合物
(SP1882)と、高分子樹脂としてポリスチレンを混合し
て基板上に製膜し記録層を形成する。ついで、記録層を
20℃〜25℃の室温に制御して記録を行なう。第1表の比
較例1に従来法による記録エネルギーを示す。第1表か
ら、比較例1においては、本実施例で記録を行なったと
きの2.0〜2.5倍のエネルギーを要することがわかる。次
に、記録層を20℃〜25℃に制御して、記録部と未記録部
について再生を各々500回行なった。このとき、再生時
の光反応により585nmの検出吸光度は、40〜45%減少
し、未記録部が記録状態と同様になり、再生エラーが生
じた。
以上のように、従来方法であるフォトクロミック化合
物と高分子樹脂からなる記録層を有する光学記録媒体の
記録再生方法では、記録時には多量の記録エネルギーが
必要となり、再生時には光反応が進行し未記録部が記録
状態となり再生エラーが起こり易いという欠点を有す
る。
次に、本実施例で用いた記録層を有する光学記録媒体
を、上記従来法で記録再生を行なった結果を以下に示
す。
本実施例と同様のフォトクロミック化合物(SP1882)
と低融点化合物(n−オクタデカン)を用い基板上に製
膜した記録層に、従来方法と同様に20℃〜25℃の室温で
記録を行なった。第1表の比較例2に本比較例における
記録エネルギーを示す。第1表から、比較例2において
は本実施例に要した記録エネルギーの4〜7倍のエネル
ギーを要することがわかる。次に、再生を20℃〜25℃で
行なう。記録部と未記録部について再生を各々500回行
なった後には、再生時の光反応により585nmの検出吸光
度は、17〜28%減少し、未記録部にも記録され、再生エ
ラーが生じた。
以上のように、本実施例と同様の構成からなる記録層
を用いた場合でも、記録もしくは再生時の温度が従来法
と同様に室温の場合には、記録時には低融点化合物が凝
固しているため従来の高分子を用いた場合よりも多くの
記録エネルギーを要し、再生時には従来法の高分子を用
いた場合よりも吸光度の減少は少ないものの低融点物質
の融点に近いため膜質が本実施例と比べて柔らかくフォ
トクロミック化合物の構造変化が生じ易いため本実施例
ほどの効果を達成することはできない。
また、本実施例においてスピロピランにSP1882を用い
たが、以下のような化学式を有するスピロピランを含む
他のスピロピランを用いた場合にも同様の効果を有する (R1は炭化水素基、R2=R3,−OR3,−CH2OCOR3であ
り、R3は水素または炭化水素基である。) さらに、本実施例においては記録層はLB法により作成
したがスピンコート法あるいは蒸着法等の他の方法によ
っても良く、特に作製方法による制限は受けない。
また、本実施例では、記録時の記録層の温度を低融点
化合物の融点より上げるために、記録媒体全体を一定の
温度にしたが、赤外線レーザーの照射等により記録する
部分のみを温度上昇させても同様の効果を得ることが出
来る。
発明の効果 以上、本発明により、記録時には記録エネルギーを少
なく出来、又、再生時には光反応による再生エラーを抑
えることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォトクロミック化合物としてのスピロピ
    ランと前記スピロピランよりも融点の低い低融点物質と
    により構成される記録層を備えた光学記録媒体を記録再
    生する方法であって、 前記記録層の少なくとも記録を行う部分を、前記スピロ
    ピランの融点よりも低く前記低融点物質の融点よりも高
    い温度に制御した後に、前記記録を行う部分に光を照射
    し記録を行い、 前記記録層の少なくとも再生を行う部分を、前記低融点
    物質の融点より低い温度に制御した後に、前記再生を行
    う部分に光を照射して再生を行うことを特徴とする光学
    記録媒体の記録再生方法。
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