JP2910069B2 - 波長多重記録媒体 - Google Patents

波長多重記録媒体

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JP2910069B2 JP1203395A JP20339589A JP2910069B2 JP 2910069 B2 JP2910069 B2 JP 2910069B2 JP 1203395 A JP1203395 A JP 1203395A JP 20339589 A JP20339589 A JP 20339589A JP 2910069 B2 JP2910069 B2 JP 2910069B2
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は書き換え可能な波長多重記録媒体に関する。
従来の技術 J会合するフォトクロミック材料を用いた書換え可能
な波長多重記録の提案がなされている。
発明が解決しようとする課題 少なくとも二つのフォトクロミック化合物に、異なる
波長の光を用いて独立な記録を実現するためには、フォ
トクロミック化合物が選択的に光を吸収することと、熱
的安定であることが必要である。
しかし通常、フォトクロミック化合物の異性体の一方
は熱的に不安定である。従って、薄膜中に複数のフォト
クロミック化合物があるとき、選択的に一種が光を吸収
した場合でも、無輻射過程による発熱でその他のフォト
クロミック化合物も熱的に異性化反応を起こし、本来記
録していない部分まで記録が行なわれる課題があった。
そのために、熱的に安定な会合体を用いることによっ
て波長多重記録の提案(プロシィーディング インター
ナショナル シンポジウム フューチャー エレクトロ
ン デバイシズ第47頁1985年版(Proc,Int.symp.Future
Electron Devices,47,1985))がなされている。
しかし、会合体の吸収極大を自由に設計するほど多く
の材料が示されていない課題もあった。
本発明は、極めて容易にかつ豊富に波長多重記録用の
フォトクロミック化合物を得られる、波長多重記録媒体
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 互いに異なる吸収極大を有する熱反応を伴わないフル
ギドからなるフォトクロミック化合物及び会合体を形成
するフォトクロミック化合物とからなることを特徴とす
る波長多重記録媒体を用いる。
作用 スピロピランは会合体を形成することによって熱的安
定性が向上し、特にJ会合体を形成する場合、吸収スペ
クトルの線幅も鋭くなるために、波長選択性も高くな
り、波長多重記録には適したフォトクロミック化合物で
ある。
また、フルギドは可逆的な異性化が光反応によっての
み進行し、熱反応を伴わないフォトクロミック化合物で
ある。
上記スピロピラン及びフルギドを用いて特許請求の範
囲に示した記録媒体を構成すれば、光の吸収に伴う無輻
射過程での発熱に対して安定となり、独立な記録が可能
となる。
実施例 以下具体的な実施例を示す。
実施例1 下記の構造で示されるスピロピラン(SP18 22)及びをフルギド(F1F−O)用いた。
SP18822/オクタデカン=1/2の1mMベンゼン溶液を調整
した。
これを下の条件でLB法により石英基板上に1層累積を
行なった。
サブフェーズ:pH6.7、Na2HPO4/KH2PO4 温度:20℃ 圧縮速度:1400mm2/min 累積圧:20mN/m こうして形成された記録層は最初無色体であった。こ
れを着色体にするために、UVランプ(366nm、1mW/cm2
15分)で照射し、単量体(着色体)の580nmの吸収帯を
飽和させた。さらに、35℃の雰囲気に1分間おいた。
この条件下で、単量体(着色体)からJ会合体(着色
体)が生じてきた(最大吸収波長=618nm) この上にステアリン酸の1mMベンゼン溶液を用いて、
以下の条件で8層累積した。これは主にステアリン酸バ
リウムから成り立っている。
サブフェーズ:pH8.6、BaCl2KHCO3 温度:20℃ 圧縮速度:1400mm2/min 累積圧:30mN/m 最後にステアリン酸バリウムの層の上に、フルギドF1
F−O/ステアリン酸=1/1を10層累積した。累積はF1F−O
/ステアリン酸=1/1の1mMベンゼン溶液を用いて以下の
条件で行なった。
サブフェーズ:pH6.7、Na2HPO4/KH2PO4 温度:20℃ 圧縮速度:1400mm2/min 累積圧:18mN/m F1F−Oは累積当初無色体であったためSP1822の時と
同じ条件でUVランプで紫外光を照射することにより着色
体とした(最大吸収波長位置=480nm)。
この時の吸収スペクトルが図のaであり、これを消去
状態とする。
これに、レーザー光(618nm、30mJ/cm2)を照射する
ことにより記録を行なった。(図b、記録1の状態)こ
の時、F1F−Oに対応する480nmの吸収は殆ど変化がみら
れなかった。
次にレーザー光(480nm,20mJ/cm2)で別の場所に記録
を行なった。このときSP1822に対応する吸収618nmは殆
ど変化がみられなかった。(図c、記録2の状態) この時さらに、同一箇所に618nmのレーザー光と480nm
のレーザ光をこの順に上述のパワーで照射して記録をお
こなった。(図d、記録3の状態)このとき618nm、480
nmの両方の吸収が減少した。
またレーザー光の照射の順番を変えた場合も図の記録
3の状態dと同じ吸収が得られた。
また、紫外レーザー(340nm、50mJ/cm2)を照射する
ことによって上の各記録状態は消去され、消去状態aに
戻った。
実施例2 実施例1で用いたSP1822/オクタデカン=1/2(1層)
のかわりに、J会合体を形成する他のスピロピランSP18
01(吸収極大=600nm、構造は下図)を用い、SP1801/ス
テアリン酸=1/1(2層)を形成した場合にも、実施例
1のSP1822の時と同じ記録エネルギーで同様に選択的な
記録が確認できた。(用いたレーザー光は600nm、30mJ/
cm2;480nm、20mJ/cm2 また、本実施例で長鎖では長鎖を有するフルギド、ス
ピロピランを用いたが、長鎖を有しないものを用いるこ
ともできる。
また、スピンコート法や蒸着法によって記録層を形成
を行うことももちろん可能である。
発明の効果 本発明は、互いに異なる吸収極大を有し、熱反応を伴
わないフォトクロミック化合物と、会合体を形成するフ
ォトクロミック化合物とを含む波長多重記録媒体によ
り、波長多重記録媒体の独立な記録が可能となり、記録
波長も自由に設計できるようになる。
この結果、高密度で書換え可能な波長多重光学記録媒
体の提供が容易になり波及効果は大である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例1の記録媒体の各記録状態の吸収ス
ペクトル図である。 a……消去状態、b……記録1状態、c……記録2状
態、d……記録3状態。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/73 G03C 1/685

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なる吸収極大を有する熱反応を伴
    わないフルギドからなるフォトクロミック化合物及び会
    合体を形成するフォトクロミック化合物とからなること
    を特徴とする波長多重記録媒体。
  2. 【請求項2】熱反応を伴わないフォトクロミック化合物
    が、下図に示す化学構造式Aのフルギドであり、 (但しR1はフリル基もしくはチェニル基、R2、R3、R4
    炭化水素基を示す) 会合体を形成するフォトクロミック化合物が、下図に示
    す化学構造式BもしくはCいずれかのスピロピランであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の波長多
    重記録媒体。 (但しR5及びR6は炭化水素基を示す) (但しR7は炭化水素基を示す)
  3. 【請求項3】記録層がラングミュアブロジェット法で形
    成された膜であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の波長多重記録媒体。
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