JP3039750U - ジャッキ用パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状あるいは板状の鉄製重量物を多量の保管
を安全にでき、積卸しおよび運搬をフォークリフトを使
用できるようにしたパレット。 【解決手段】 ベース状のパレットの四隅に脚を固定
し、各脚には仮設パイプを差し込み、数段に構成できる
ようにしてあり、パレットの中央を横断して桟をわた
し、積載するジャッキの軸を高くし、サイドよりフォー
クリフトのフォークを差し込みできるようにしてあり、
さらにパレットのフレームを凹状にし、ジャッキ受け部
が係合できるようにしたパレット。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、棒状あるいは板状の重量を有する鉄製物、特にジャッキを保管およ び運搬するためのパレットである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、地上に直にあるいは間に合わせの板、もしくは木製パレットを敷き、 その上にジャッキを組み保管している。

【０００３】 そして積換えの際は、長尺物を複数本結束し、番線もしくはワイヤーにて両端 部を吊上げて行っている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の保管の仕方であると、段積みの際、安定性にかけ多段積みができない。 また、直接重量物をフォークリフトで取れるように保管されていないため、複数 本のジャッキをまとめて取ることができない。

【０００５】 さらに複数本結束し、番線ワイヤーでの吊下げも、番線やワイヤー強度だけで 受けているので危険である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ベース状のパレットの四隅に仮設パイプを挿し込むことにより、荷 崩れを起こさずに多数のジャッキを積み上げることができ、そしてパレットごと 運送でき、また挿し込んだ仮設パイプ上に、パレットの脚を係合することで、数 段に積上げできるようにし、保管スペースの節約を図ることができ、逆に不使用 時には、仮設パイプを取り外すことで、パレットのみを積み重ね小型にして運搬 できるようにしてある。

【０００７】 さらにパレットの中央にやや高い横桟を配しておくことで、ジャッキが組みや すくなり、またそれだけでなくこのパレット上に載せたジャッキとパレットとの 間にフォークリフトのフォークを差し込めるスペースを確保できるようにしたの で、現場にて多数本のジャッキを一度に簡単にパレットからも積卸しできる。

【０００８】 さらにまた、各ジャッキベース板あるいは受け部をパレットの底面のフレーム に形成した溝あるいは切欠きにて固定できるようにし、荷崩れのない安定したパ レットへの積載および運送ができるようにした。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に図に示す実施例に従い本考案を説明する。

【００１０】 角パイプにて方形のベースフレーム１を形成し、その四隅に脚２が固定されて いる。この脚はフレーム１を浮かせるように下方に突出し、かつ上方へもわずか に突出するように固定されている。

【００１１】 また各脚２の上下方向には、仮設パイプが突入する受孔がそれぞれ形成されて いる。上下の受孔は連通せず、中間で区切られている。

【００１２】 ベースフレーム１の中央にはベースフレームより高い横桟４がわたされている 。そしてこの横桟４と平行なベースフレームの二つの辺１ａ、１ｂには、大引受 ジャッキ５の上部の木材受け部６を形成する受け面６ａの幅よりやや短い幅の直 立片７を、間隔を有して適宜数、本実施例にては一辺に４個づつ直立させて、そ の間にスペース９を形成してある。

【００１３】 またジャッキベース１０用には、直立片に代えＵ字鋼８を、開口部が上を向く ようにして固定して構成してある。

【００１４】 以上のように本考案パレットは構成してあるので、大引受ジャッキ５を載せる 場合は、上端に木材等のコ字状の受け部６の平行な二辺６ｂ、６ｃを、ベースフ レーム１ａ上の直立片７の間のスペース９に差し込み、安定させることができる 。このようにして順次大引受ジャッキ５を並べてパレット上に載せ、同様に反対 辺１ｂにも並べて載せ、その後に、その上に直交するように横方向に並べて載せ る（図２）。この横方向の場合は、ベースフレームの辺上に差し込みスペースは 存しないので、単に載せるだけとなる。そしてその上の２段目には、大引受ジャ ッキ５の受け部６を９０°回転させた状態で、１段目の受け部６の平行な２辺間 に上方より挿入するようにして重ねる。これを繰り返して数段積み重ねる。なお 、各脚２には、仮設パイプ３を差し込んで積載ジャッキの荷崩れ防止ポストとす る。

【００１５】 さらにこのポストの各先端に、ベースパレットの脚２を係合させ段重ねできる ようにする。そのために脚２の下端を椀状に裾広がりとしておくと、係合作業を フォークリフトにて、かつ４脚同時に簡単に行うのに有利である。

【００１６】 また、ベース板を固定したジャッキベース１０を載せる場合は、ベースフレー ム上に固定したＵ字鋼８内に、ベース板１０ａを係合して並べて載せていく。

【００１７】 以上のようにジャッキを積載するので、一段目のジャッキ軸は中央の横桟にて 持ち上げられベースフレームより高く載置されので、これと直交する方向よりの フォークリフトのフォークの差し込みスペースが形成され、複数層に積載された ジャッキを、フォークリフトにてまとめて簡単に移動できる。

【００１８】 また、パレットも脚により下部に空間が設けられているので、パレットごとフ ォークリフトにて持ち上げできることはもちろんである。

【００１９】 なお、本考案のパレットを横に接続させて使用することも可能であり、この場 合は、ベースを四隅より内側方向にずらし、各長手方向となるフレームの支点を 変更して配置する方が強度的に望ましい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案パレットを使用すれば、現場への多量の運送、現場での移動をフォーク リフトの使用により、簡単にしかも安全に行える。

【００２１】 さらに本考案パレットは、現場に有る仮設パイプを脚に差し込むことで数段に 段構成できるので、非常に多量のジャッキを一度に積載し、保管および運送でき る。

【００２２】 また不使用時には、仮設パイプ無しにパレットのみを重ねることで、場所をと らずにコンパクトに保管あるいは運送できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】大引受けジャッキ用パレット斜視図

【図２】段重ね状態を示す図

【図３】積載状態を示す図

【図４】ジャッキベース用パレット斜視図

【符号の説明】

１ ベースフレーム ２ 脚 ３ 仮設パイプ ４ 横桟 ５ 大引受ジャッキ ６ 受け部 ７ 直立片 ８ Ｕ字鋼 ９ スペース １０ ジャッキベース

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 方形の角パイプのベースフレームの四隅
   に、上下に突出するように脚が固定され、この脚の上下
   にはパイプの突入する受孔がそれぞれ形成されており、
   そしてベースフレームの対向する二つの辺のベースフレ
   ームには、大引受ジャッキの受け部の受面の幅よりやや
   短い幅の直立片が、間隔を有して適宜数を横並びに直立
   して固定されており、この二つの辺と平行にベースフレ
   ームの中央に、ベースフレームより高い横桟がわたされ
   てなる大引受ジャッキ用パレット。
2. 【請求項２】 脚の下面に裾広がりとなった椀状スリー
   ブが取付けられてなる請求項１に記載の大引受ジャッキ
   用パレット。
3. 【請求項３】 方形の角パイプのフレームの四隅に、上
   下に突出するように脚が固定され、この脚の上下にはパ
   イプの突入する受孔がそれぞれ形成されており、そして
   ベースフレームの対向する二つの辺のベースフレーム上
   にＵ字鋼が上方が開口するように固定されており、さら
   にこの二つの辺と平行にベースフレームの中央にベース
   フレーム面より高い横桟がわたされてなるジャッキベー
   ス用パレット。