JP3039706U - 三連胴ギターに於ける棹・胴の接続構造 - Google Patents

三連胴ギターに於ける棹・胴の接続構造

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来のギター構造と比較した場合に、音量・音
質の向上をさせる事と、音程精度を正確にする事を目的
とする、「新弦振動2箇所導入構造」である。 【解決手段】胴型を小型にすることにより、C胴・B胴
の途中までのサイズを、既存のクラシックギターと同じ
にして、棹と胴との接続位置に於いて、棹先側は指板先
端に位置する弦受け部材4の底を含む棹裏側と、A胴側
板接合部0を中心とした面との間を振動伝達兼接続部材
1を用いて接続し、また、棹元端裏側とB胴表板側の駒
位置付近との間を棹接続部材2及び駒6を用いて接続固
定して、更に、棹接続部材2の位置のB胴内側へは、表
板と裏板とを接続固定するための上下板接続部材8を設
けて、本小型三連胴内を不完全ながら区切ることによ
り、棹接続部材2の位置を境にして、C胴側と前記A胴
側の二つのギター胴を連接した状態の構造である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 説明に際し、特許第1610831号の構造を「特許三連胴」と呼び、また、 クラシックギター胴の駒を有する胴側をC胴・棹を接続する胴側をB胴、更に、 前記B胴頭部へ棹下補助胴を前記C胴表板に対して斜め下方へ向けて連接して三 連のギター胴を形成するが、この棹下補助胴をA胴と呼び説明する。
【0002】
【産業上の利用分野】
本考案は、自案の特許第1610831号「ギターにおける弦振動2箇所導入 構造」 出願番号・昭和60年特許願第103596号 特許出願公告 第036956号の構造において、棹と胴との接続方の一部変更案である。更に 詳しくは、この三連のギター胴へ接続する棹は、棹裏側の前後二箇所で胴側へ接 続固定して、前記「特許三連胴」より胴型を小さくすることにより、棹先裏側と 前記A胴側との接続位置の変更、及び。棹元端側を接続する前記B胴内へ、表板 と裏板との間を接続固定する前記上下板接続部材を設けた、棹と胴との接続固定 方・構造に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
「特許三連胴」は、既存のクラシックギターの前記C胴・B胴より大きめの胴
【0004】 そのために「特許三連胴」は、前記A胴頭部が棹先側のヘッドの中程の真下に 位置することから、糸巻きは現行とは反対に上向きに付ける構造である。
【0005】 「特許三連胴」の胴の構造に於いては、前記A胴中音域・B胴高音域・C胴全 音域(主に低音域用)である各音域の独立胴を一連とした三連ギター胴である。
【0006】 「特許三連胴」は、前記A胴と前記B胴の駒位置で胴表板の裏側は、前記C胴 の駒位置の胴表板の裏側と同じ考え方で、力木のみの補強構造である。従って、 各音域の独立胴を三つ並べる構造で、胴内に区切りとなる補強部材は設けない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
【0008】 「特許三連胴」は、胴が大型のため、クラシックギターの音域に合わず、高音 域に問題があり、また、演奏にあたっても慣れを必要とし、調弦をするときも糸 巻の向きが反対側(上向き)のため困難であるので、下向きにする必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記C胴と前記B胴の途中までのサイズを、既存のクラシックギター胴と同じ にすることにより、棹を接続後の前記A胴頭部の位置が、棹側弦受け部材位置の 真下になるように胴長を設定することが可能となり、糸巻きも現行どおり下向き に付けられる事・サイズが同じになるので演奏にもほぼ違和感は無くなる。
【0010】
【作用】
本考案の三連胴ギターは、「特許三連胴」より小型で前記C胴と前記B胴の途 中までは通常のクラシックギターの胴型と同じサイズとする事から、三連胴の胴 長も短くなるため、棹先側の弦受け部材位置の棹裏側に接続する前記前記振動伝 達兼接続部材の下部側は前記A胴頭部の側板接合部面に接続する構造である。
【0011】 また、棹元端の裏側に接続する棹接続部材の下部側を前記B胴表板側へ駒と共 に接続固定し、この固定位置(本来、クラシックギターの棹付き胴頭部側の側板 接合部材が存在するはずの位置で表板と裏板との間)の胴内に側板接合部材に相 当する部材として、上下板接続部材を用いるので、前記C胴・B胴は通常のギタ ー胴のサイズにほぼ等しい大きさとする構造である。
【0012】 弦振動伝達経路に於いて、弦の駒側は、前記C胴表板にある駒から胴全体に伝 わるのはもちろんであるが、他の一方の棹側は、胴側との二箇所の接続箇所から 伝達される。即ち、前記A胴側の側板接合部面へは前記振動伝達兼接続部材・駒 等、また、前記B胴の表板側へは棹接続部材・駒等から伝達される。
【0013】 前記B胴の表板側駒位置付近に設ける前記棹接続部材位置の胴内側には、前記 上下板接続部材を設けることから、前記C胴側と前記A胴側とを不完全ではある が分ける事になり、この前記上下板接続部材を境に、大小二本のギター胴を連接 するという考え方の構造であり、「特許三連胴」の構造とは、その構想に於いて 明らかな相違点と言える。
【0014】 また、前記上下板接続部材からも胴の裏板へ振動は伝わる構造であり、弦の両 端の振動は駒側と棹側の二箇所から別々の胴へ伝達される事になり、左右両端の 前記A胴側・C胴側はほぼ同時に同じ音を鳴らし、且つ、中央の前記B胴あたり で同調させて増幅するもので、これも弦振動二箇所導入構造といえる。
【0015】 本考案の三連胴ギターは、前記A胴が追加されているため、演奏に際しては、 現行のクラシックギターの正しい姿勢でのみ、演奏可能である。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面参照により説明する。
【0017】 本考案の試作品での材料は、胴表板・裏板2,5mm厚のベニヤ板・側板は三 重のベニヤの裏側を削り取り二重にして曲げ易くしてから使用した。棹・力木・ 補強部材等には米栂、米杉・ラワン等である。指板と糸巻き等は本物を使用した 。
【0018】 「特許三連胴」は、参照のため図12に示してあるが、棹先側と前記A胴側と を接続する前記振動伝達兼接続部材1の下部は、駒6と共に前記A胴側表板駒位 置へ接続しが、本考案では、胴を小型にすることにより、棹3は前記振動伝達兼 接続部材1の下部側を前記A胴頭部側板接合部0を中心とした面と、その直近の 表板部分へ駒6等の補強部材を用い接続する構造である。(図1・図2・図12 )
【0019】 板巾7〜8cmの二枚の上記二重ベニヤ板を左右対称に曲げ、側板接合部材9 に
【0020】 前記C胴と前記B胴途中のサイズをクラシックギター胴と同じにし、前記B胴 に、二枚の板巾10〜11cmの上記二重ベニヤ板を左右対称に曲げて、側板接 合部材9にて接合し、前記C胴側の胴型を形成する。(図5)
【0021】 あり、余分なところを切り取った塗り潰しの部分が本三連胴の側面形である。前 記A胴側を前記C胴側に対してやや下方へ向けた状態(胴表板部分を前記C胴の 大音響孔寄り位置付近から僅か8°〜12°下方へ向けて曲げる)で接合し、裏 板側も前記A胴側の前記B胴と接続する部分の下辺を少し切り取り、また、前記 C胴側下辺は、その胴尻側の1cm上から前記B胴内に設ける前記上下板接続部 材8位置の横側に向かって斜めに切り取り、前記上下板接続部材8の位置付近か ら下方へ向けて緩やかに曲げてから、前記A胴裏板へと続く構造で、本試作での 前記A胴側の胴厚は7,5cm、前記B胴側の最も狭い部分の胴厚は6,5cm 、前記C胴側の最大胴厚は9,5cmと胴尻側は9cmである。(図6)
【0022】 本試作品での音響孔7は、前記A胴に5,6cm中音響孔、前記B胴の前記A 胴寄りに4,1cm小音響孔、前記B胴の前記C胴寄りに8,4cm大音響孔( クラシックギターの音響孔のサイズ)をそれぞれ設けてある。(図1・図8)
【0023】 尚、音響孔7の数については、「特許三連胴」での試作のとき、前記A胴側と 前記C胴側にそれぞれ一つづつ設けた二穴の実験を三本ほどしたことはあるが、 いづれも三穴のものより劣る性能であった事から、三穴が良いと思う。
【0024】 棹3と前記三連胴との接続関係は、棹元端付近裏側と前記B胴側の表板駒位置 付近とを、前記棹接続部材2及び駒6等を用いて接続固定する。更に、棹元端側 を固定する前記棹接続部材2直下の前記B胴内へは、表板と裏板とを接続固定す るために上下板接続部材8を設けて、前記B胴内を補強する構造である。 (図2・図7・図11)
【0025】 前記上下板接続部材8の上下の前記A胴寄り側は横力木10に接続させて、そ の反対側の前記大音響孔寄りの上下には、それぞれ表板と裏板とに接続する固定 補強部材8′を設けてある。 (図7・図8・図9)
【0026】 前記A胴頭部の側板接合部0を中心とする面と前記振動伝達兼接続部材1の下 部との接続方は、棹ヘッド5裏と前記振動伝達兼接続部材1の上部との間へ、弦 長を正しく保つために補強部材を必要とする。(図2・図3・図7・図11)
【0027】 前記振動伝達兼接続部材1の頭部を棹側弦受け部材4の底面に接続させるため に、棹側弦受け部材4位置のヘッド5寄り位置へ穴を設ける。棹接続後にこの穴 を塞ぐための部材14を使用し、これにはマークを入れてある。(図3・図10 )
【0028】 棹先側は、指板先端に位置する弦受け部材4直下の棹裏側と前記A胴の側板接 合部0の中央面付近位置との間を、接続固定可能な振動伝達兼接続部材1を用い て接続固定し、その直近の表板部分へは駒6等を用い固定補強をする工法で、棹 3と胴側とを上記二箇所にて固定構造である。(図1・図2)
【0029】 本三連胴の胴内側の力木・補強部材等の説明を、一例として示せば、 胴内の力木については、図8に新しいと思われる所のみ太線で示した。前記C胴 側に入れた斜めの力木は、通常は片方(高音弦側)に設けているが、本考案では 木位置から大音響孔7に至る胴表板の緩やかに下降する曲げた部分に、弦の張力 が最も掛かるので、音程精度向上のためには、大音響孔7の両横にある補強部材 を図8の細い点線部分にまで延長すれば、と思うが、その場合の音質についての 変化の有無と、下記、裏板側A・B胴間補強部材12は次作で実験する。(図8 )
【0030】 前記B胴内の前記上下板接続部材8から前記A胴側に長く伸びる縦力木11、 及び前記A・B胴間補強部材12も、音程精度向上のための補強部材であるが、 この前記A・B胴間補強部材12を裏板側にも設ければ、一層正確な音程になる であろうと思われるので、図9に細い点線でその位置を示してある。(図8・図 9)
【0031】 試作材料がベニヤ板のため、表板側は一枚・裏板側は接合部材13を用いて半 分づつの二枚板で貼り合わせた。尚、前記A胴内の短い横力木▲10▼は、前記 C胴駒裏の短い横力木▲10▼と同じ感覚で実験的に設けたが、両側板まで届い た方が音程の精度向上のためには良いのではないかと思われる。が、未実験であ る。(図8)
【0032】 棹をできるだけ軽くする意味から、棹の表面(指板を貼り合わせる面)に溝1 5を設けた。その掘り残しの縁部分は、棹3側の力木的役目を果たし、掘り部分 内の空気は弦振動により空気振動を起こして、この空気振動波がヘッド5の元端 に設けた通気孔を経て前記振動伝達兼接続部材8の中の溝穴15を通り、更に前 記A胴側の側板接合部材9に設けた通気孔から、胴内空気振動波と同調して増幅 する経路を図11の太い点線で示した。この振動伝達方法を気体振動伝達増幅方 式構造説として唱えて、別に二案を出願してはあるが、同調メーカーが無かった ためそのままにしている案ではある。(図10・図11)
【0033】
【考案の効果】
小型三連胴として前記B胴内へ、前記上下板接続部材8という胴内区切り部材 を設けることにより、前記C胴側と前記A胴側の二つのギター胴を直列に連接し た構造となるため、「特許三連胴」構造と比較した場合に音質(特に高音域)は 向上した。その根拠としては、自分の知る限りの手抜きのない同材料の高級品仕 立ての通常型自作のクラシックギター3本と比較しても、全体的に音量・音質に 於いて、結果的に勝るので、従来の常識的なギター構造と比較した場合に、棹側 の弦振動伝達効率に於いて、本三連胴ギターの構造は、明らかに優れているとい う証明であろうと思う。更に、前記A胴側と前記C胴側とが、ほぼ同時に同じ音 を鳴らすという事は、「特許三連胴」と同様で、少なくとも演奏者にとってはス テレオ感覚で響く事が最大の魅力であり、特徴といえる。
【0034】 本考案の小型三連胴ギターは、棹側の弦受け部材4の直下に前記A胴最先端が 位置することから、糸巻きも従来どおりに下向きに付けられるので、クラシック ギターの正しい演奏姿勢のままで調弦が可能となるので、演奏中であっても多少 の調弦作業は出来る。
【0035】 棹下側に前記A胴が存在しても、前記C胴と前記B胴途中までのサイズが通常 のクラシックギターと同じため、演奏上に於いてもほとんど違和感を感じない。
【提出日】平成9年2月10日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【従来の技術】自案の「特許三連胴」は、既存のクラシックギターの前記C胴・
B胴より大きめの胴型とし、クラシックギターの前記B胴内頭部の側板接合部材
を含めた任意の間を切り取り変形した側板部胴型に、棹下側へ卵形に似た形状の
細い方に、前記B胴への接続部を有する側板部胴型の前記A胴を追加する事か
ら、本考案の胴型より全体的に大型の三連ギター胴であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 「特許三連胴」は、前記A胴と前記B胴の駒位置で胴表板の裏側は、前記C 胴の駒位置の胴表板の裏側と同じ考え方で、力木のみの補強構造である。従って 各音域の独立胴を三つ並べる構想で、胴内に区切りとなる補強部材は設けない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 また、棹元端の裏側に接続する前記棹接続部材の下部側を、前記B胴表板側へ 駒と共に接続固定し、この固定位置(本来、クラシックギターの棹付き胴内であ る前記B胴 頭部側の側板接合部材が存在するはずの位置であって、表板と裏板と の間)の胴内に側板接合部材に相当する部材として、上下板接続部材を用いるの で、前記C胴・B胴は通常のギター胴のサイズにほぼ等しい大きさとする構造で ある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 弦振動伝達経路に於いて、弦の駒側は前記C胴表板にある駒から胴全体に伝わるが 、他の一方の棹側は、胴側との前後二箇所の接続箇所から伝達される。前記 A胴頭部側へは前記振動伝達兼接続部材とその直近表板側の駒等で固定した部分 から、 また、前記B胴の表板側へは前記棹接続部材駒等から伝達される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 本考案の三連胴ギターの演奏方法は、前記A胴が追加されているため、演奏に 際しては、現行のクラシックギターの正しい姿勢でのみ、演奏可能である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 板巾7〜8cmの二枚の上記二重ベニヤ板を左右対称に曲げ、側板接合部材9 にて接合し、棹下補助胴としての前記A胴側は、卵形に似た形状の細い方に、前 記B胴への接続部を有する側板部 胴型を形成する。(図4)
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 前記C胴と前記B胴途中のサイズをクラシックギター胴と同じにし、前記B胴 頭部の側板接合部分を切り取り変形した側板部分の胴型を形成するために、二枚 の板巾10〜11cmの上記二重ベニヤ板を左右対称に曲げて、側板接合部材9 にて接合し、前記C胴側及び前記B胴側の途中までの胴型を形成する。(図5)
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 図6は、上記二つの胴型(図4・図5)とを側板接合部0の位置で接続した側 面図であり、余分なところを切り取った塗り潰しの部分が本三連ギター胴の側面 形である。前記A胴側を前記C胴側に対してやや下方へ向けた状態で接合(胴表 板部分を前記C胴の大音響孔寄り位置付近から8°〜12°下方へ向けて曲げる )また、裏板側も前記A胴側の前記B胴と接続する部分の下辺を少し切り取り、更に 、前記C胴側下辺は、その胴尻側の1cm上から前記B胴内に設ける前記上 下板接続部材8位置の横側に向かって斜めに切り取り、前記上下板接続部材8の 位置付近から下方へ向けて緩やかに曲げてから、前記A胴裏板へと続く構造で、 本試作での前記A胴側の胴厚は7,5cm、前記B胴側の最も狭い部分の胴厚は 6,5cm、前記C胴側の最大胴厚は9,5cmと胴尻側は9cmである。(図 6)
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 本三連胴の胴内側の力木・補強部材等の説明を、一例として示せば、 胴内の力木については、図8に新しいと思われる所のみ太線で示した。前記C胴 側に入れた斜めの力木は、通常は片方(高音弦側)に設けているが、本考案では 実験的に胴内補強部材12′として対称的に追加した。この胴内補強部材12′ 力木位置から大音響孔7に至る胴表板の緩やかに下降する曲げた部分に、弦の張 力が最も加わるので、音程精度向上のためには、大音響孔7の両横にある補強部 材を図8の細い点線部分にまで延長すれば、と思うが、その場合の音質について の変化の有無と、下記、裏板側A・B胴間補強部材12は次作で実験する。(図 8)
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 棹をできるだけ軽くする意味から、棹の表面(指板を貼り合わせる面)に溝1 5を設けた。その掘り残しの縁部分は、棹3側の力木的役目を果たす事を期待し た構造である。 (図10・図11)
【図面の簡単な説明】
【図1】小型三連胴ギターの正面図である。
【図2】小型三連胴ギターの側面図である。(左右対
称)
【図3】小型三連胴ギターのA胴頭部面と振動伝達兼接
続部材の接合状態説明のため棹を外した分解斜視図であ
る。
【図4】小型三連胴ギターのA胴側及び一部B胴側の拡
大斜視図である。
【図5】小型三連胴ギターのC胴側及び一部B胴側の拡
大斜視図である。
【図6】小型三連胴ギターのA胴側とC胴側の接続方説
明のための側面図である。
【図7】小型三連胴ギターのB胴側胴内の上下板接続部
材の位置の拡大側面図である。
【図8】小型三連胴ギターの表板側の胴内の力木及び補
強構造の参考図(例)である。
【図9】小型三連胴ギターの裏板側の胴内の力木及び補
強構造の参考図(例)である。
【図10】小型三連胴ギターの棹の表(指板を貼る面)
へ溝を掘った説明図である。
【図11】小型三連胴ギターの棹内・振動伝達兼接続部
材内等の溝穴の説明図である。
【図12】「特許三連胴」の正面図である。
【符号の説明】
A………棹下側に設ける補助胴 中音域 B………棹の元端側を接続する中胴 高音域 C………駒側胴 低音域(全音
域) 0………側板接合部 1………振動伝達兼接続部材 2………棹接続部材 3………棹・指板 4………棹側弦受け部材 5………棹のヘッド部分 6………駒(A胴用・B胴用・C胴用) 7………音響孔(A胴用中・B胴用小・C胴用大) 8………上下板接続部材 8′………固定補強部
材 9………側板接合部材 10………横力木 ▲10▼………短横力
木 11………縦力木 12………補強部材 12′………補強部材 13………裏板接合部材 14………穴塞ぎ部材 15………溝・穴
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 三連胴ギターに於ける棹・胴の接続構
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】本考案の小型三連胴ギターの表板側胴内の力木
及び補強部材の配置図である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】本考案の小型三連胴ギターの裏板側の胴内力木
及び補強部材の配置図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラシックギター胴の駒を有する胴側を
    C胴・棹を接続する 接合して三連ギター胴側板部分正面の胴型として、棹下
    側に設ける前記補助胴をA胴とし、この三連胴の側面型
    は、胴表板部分を前記C胴の大音響孔寄り位置付近から
    僅かに下方へ向けて曲げ、裏板側も前記B胴と前記A胴
    との境である、胴が最も細くなる位置付近から下方へ向
    けて曲げてから前記A胴裏板へと続き、 前記三連胴へ棹を接続した場合に、棹の元端から先端へ
    向かうに従って、次第に棹と前記B胴・A胴の表板部分
    との間隔を広くするために、前記A胴全体と前記B胴の
    表板部分は、前記C胴表板に対して僅かに下方へ向けて
    斜めに構成し、音響孔は前記A胴・B胴・C胴用にそれ
    ぞれ中・小・大を設け、胴内の中間には表板と裏板とを
    接続する部材を設けずに、中・高・低各音域の独立胴を
    連接し、 棹と上記三連胴との接続関係は、棹元端付近裏側と前記
    B胴側の表板接続面とを、神接続部材及び駒等を用いて
    接続固定し、棹先側は、指板先端の弦受け部材位置直下
    の棹裏側と前記A胴側の表板駒位置との間を、接続固定
    可能な振動伝達兼接続部材及び駒等を用い接続した、自
    案の特許第1610831号「ギターにおける弦振動2
    箇所導入構造」の「特許三連胴」胴型と棹付け構造を応
    用して、 本考案は、上記「特許三連胴」より少し小型の三連ギタ
    ー胴とする事により、棹を接続後の前記A胴最先端の位
    置が、棹側弦受け部材位置の真下になるように胴長を設
    定して、指板先端の弦受け部材直下の位置の棹裏側と、
    前記A胴頭部側板接合部の中央面との間を、接続固定可
    能な前記振動伝達兼接続部材を用いて接続し、更に、三
    連胴の前記B胴内であって、通常ギターの棹付け胴側の
    側板接合部材が存在する位置に相当する位置へ、上下板
    接続部材を設けて表・裏板とを接続固定し、この固定位
    置の前記B胴表板の上面に前記棹接続部材を設け、上部
    に棹の元端裏側を接続するもので、棹と胴とを上記二箇
    所で固定する構造である。以上の構成からなる、三連胴
    ギターに於ける棹・胴の接続構造2。
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