JP3039593U - 水引付き金封 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水引の一端に結び輪を設けてこれに同水引の
他端を挿し止めることによって閉じ状態を維持するよう
にした新規の水引き金封を提供する。 【解決手段】 観音開きで開閉できる形式の金封本体
に、一端に結び輪を結び設けた水引を掛け回すと共に金
封本体において上記水引の両端寄り個所と対応する位置
にスリットを入れることによって止環部を設け、この止
環部に上記水引の両端寄り個所を挿通し、結び輪に同水
引の他端を抜き挿し自在に挿し止めて成るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、慶弔の際に用いる水引付き金封に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、次のような水引付金封は知られている。すなわち、 途中で切り離しのできない水引（以下、クローズタイプ水引という）用意し、 これを観音開きで開閉する形式の金封本体に対して、同本体の上方から若しくは 下方からずらし嵌めることによって金封本体を閉じ状態に維持したり、ずらし外 して開閉自在状態としたりする構成。

【０００３】 また、観音開きで開閉できる形式の金封本体に一端に感圧接着部を設けた水引 （以下、オープンタイプ水引という）を掛け回し、この感圧接着部を同水引の他 端部に使用者が貼止して使うようにした構成。

【０００４】 上記クローズタイプ水引を利用したものには、これをずらし嵌めたり外したり する使用上の煩しさがあり、しかもずらし嵌めたり外したりするときに水引の飾 り部および金封本体の形を崩して体裁を悪くしてしまうことがあり、

【０００５】 また、上記オープンタイプ水引を利用したものには、感圧接着部を水引の他端 部に貼止してしまった後において金封本体を開く必要が生じた場合には上記クロ ーズタイプ水引と同じようにずらし外したり嵌めたりする使用上の煩しさがある のみならず製造の際には感圧接着部を設ける工程を別作業で行う必要があるとい う製造上の煩瑣さがある等の諸問題があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記諸問題を一挙に解決する工夫およびその他の工夫を施した新規 の水引付き金封を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係る水引付き金封は、観音開きで開閉でき る形式の金封本体に、一端に結び輪を結び設けた水引を掛け回すと共に金封本体 において上記水引の両端寄り個所と対応する位置にスリットを入れることによっ て止環部を設け、この止環部に上記水引の両端寄り個所を挿通し、結び輪に同水 引の他端を抜き挿し自在に挿し止めて成るものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係る水引付き金封は、上記のような構成であるので、中に金員等を入 れて金封本体を閉じ状態（折畳状態）としたのちに水引の他端を結び輪に挿し止 めることによって当該閉じ状態を維持することができ、また開く必要が生じたと きには結び輪から水引の他端を抜き外したのちに金封本体を展開させればよいも のであって極めて使い勝手がよく利便であり、しかも斯る開閉操作の際には上記 従来例のように水引を上または下方にずらす操作が必要ではないものであって、 水引の飾り部の崩形や金封本体の崩形を招いて体裁を悪くしてしまう危惧のない ものであり、また本考案における結び輪は水引の端に結び作業を施すことによっ て簡単且つ容易に得ることができるものであって、上記従来例のように感圧接着 部を別の作業工程で設けるという製造上の煩瑣さを完全に解消することができる 利点があり、更に本考案における水引の両端寄り個所は金封本体にスリットを入 れることによって得た止環部に挿通したので水引が濫りに移動して不体裁を呈す ることがないのみならず結び輪に挿入された水引の端部が不測に抜け外れてしま う惧れもないものであり、また止環部の形成を金封本体にスリットを設けるとい う極めて簡単な作業で得ることができる等の優れた効果を奏するものである。

【０００９】 図に示す実施例は、背面板１の左・右側縁に折曲自在部２、３を介して左・右 前面板４、５を、同じく上・下側縁に折曲自在部６、７を介して上・下側前面板 ８、９をそれぞれ一体に連設して金封本体１０を構成し、右側前面板５の外側縁 部の中間位置に内外一対の右側縦向きスリット１１、１２を、また背面板１と左 側前面板４の間の折曲自在部２の両側に内外一対の左側縦向きスリット１３、１ ４をそれぞれ切設して止環部２１、２２を形成すると共にこれとは別個に、飾り 部１５をもつ水引１６を構成し、この水引１６を上記止環部２１、２２に挿通し て当該水引１６を金封本体１０の外側に掛け回し止め、この水引１６において外 方の左側縦向きスリット１４より外出した端部を結んで結び輪１７を形成し、こ の結び輪１７に対して金封本体１０の折り畳み後に水引１６の他端部１８を抜き 挿し自在に挿通し、よって金封本体１０を折り畳み状態（閉じ状態）に維持する ようにしたものである。尚、図中１９は飾り紙片、２０は金員を入れた内袋を示 すものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す全体の正面図である。

【図２】同じく展開正面図である。

【図３】図１Ａ−Ａ線に沿う拡大断面略図である。

【図４】途中まで開いた状態を示す正面図である。

【符号の説明】 １ 背面板 ２、３ 折曲自在部 ４、５ 左・右側前面板 ６、７ 折曲自在部 ８、９ 上・下側前面板 １０ 金封本体 １１、１２、１３、１４ スリット １５ 飾り部 １６ 水引 １７ 結び輪 １８ 他端部 １９ 飾り紙片 ２０ 内袋 ２１、２２ 止環部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 観音開きで開閉できる形式の金封本体
   に、一端に結び輪を結び設けた水引を掛け回すと共に金
   封本体において上記水引の両端寄り個所と対応する位置
   にスリットを入れることによって止環部を設け、この止
   環部に上記水引の両端寄り個所を挿通し、結び輪に同水
   引の他端を抜き挿し自在に挿し止めて成ることを特徴と
   する水引付き金封。