JP3039456U - ジョークラッシャ - Google Patents

ジョークラッシャ

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JP3039456U
JP3039456U JP1997000083U JP8397U JP3039456U JP 3039456 U JP3039456 U JP 3039456U JP 1997000083 U JP1997000083 U JP 1997000083U JP 8397 U JP8397 U JP 8397U JP 3039456 U JP3039456 U JP 3039456U
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正英 中西
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ジャクティ・エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動および騒音を低減化し、かつ、金属類を
分別回収できるようにする。 【解決手段】 フレーム23内に固定板33と移動板2
5を対向配置し、移動板25をフレーム23内の油圧シ
リンダ26により固定板に対して近接・離反移動させて
被破砕物を破砕するもので、油圧シリンダ26内のピス
トン51のロッド連結側に小径な絞り流路54を設け、
ピストンの伸出のストロークエンド近くで、絞り流路5
4を通して油を流し、ピストン51がシリンダヘッドに
衝突する力を緩和する。また、フレーム23の外面に電
磁石60を取り付けて金属類を吸着させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建造物の解体時に発生する石材、コンクリート材等のガラ(被破砕 物)を破砕するジョークラッシャに関し、特に、油圧ショベルのアームにアタッ チメント式に取り付け、掬い上げた被破砕物を破砕する作業および破砕した被破 砕物を排出して、盛土として分散、散布する作業の両方を行えるようにしたもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、建造物の解体時に発生する石材、コンクリート材等のガラ(被破砕物)を 、土砂状に細かく破砕し、破砕した後に排出して、盛土として再利用できるよう にしたジョークラッシャを本出願人は先に特願平和6−296471号として出 願していると共に、特開平7−171435号公報等においても提案されている 。
【0003】 上記本出願人の先行出願のジョークラッシャは図12に示す構成で、パワーシ ョベル1のアーム2およびリンク3の先端に、フレーム4をブラケット4aを介 して着脱自在に取り付け、上記フレーム4の内部に、それぞれ対向面には破砕用 突起を設けた固定板5と移動板6とを対向配置し、フレーム3に固定した固定板 5に対して、移動板6を油圧シリンダ7により近接・離反作動させて、固定板5 と移動板6の間に投入される被破砕物を破砕している。
【0004】 上記移動板6は、その背面の下側部を油圧シリンダ7のロッド7aに回転可に 軸着すると共に、上端に偏心軸孔を有する軸受部6aを設け、該軸受部6aに偏 心軸8を通して、フレーム2に回転可に支持している。さらに、移動板6の下方 を球軸受を介してトッグルプレート9に連結すると共に、シャフト10を連結し 、該シャフト9を圧縮バネ10で付勢して移動板6の下端を固定板5側に付勢し ている。該構成とすることにより、油圧シリンダのロッド7aの作動により、移 動板6は図7中にAで示すように楕円状の回転軌跡で、固定板5に近接・離反作 動する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、油圧シリンダ7により移動板6と固定したロッド7aを伸出お よび引き込み動作させて、固定板5との間で強力な破砕力で被破砕物を破砕する 必要があるため、油圧シリンダ7内の油圧の圧力は非常に大きなものとなってい る。そのため、ロッド7aと連結した油圧シリンダ内のピストンが伸出工程のス トロークエンドでシリンダヘッドと衝突する力が大きくなり、この衝突時の衝撃 力で大きな振動が発生し、装置自体の耐久性に影響を及ぼすと共に、油圧ショベ ルの操作者に振動が伝わる不具合がある。さらに、上記衝突時に衝突音が発生し 、騒音発生の原因の1つとなる。よって、従来は、ピストンがシリンダヘッドに 衝突する前にピストンを停止させるために、フレーム内に移動板の停止させるア ーム等を取り付ける必要があり、フレーム内の機構が複雑になる問題があった。
【0006】 さらに、建造物の解体時には、石材、コンクリート等の大きなガラ(被破砕物 )の他に、釘、ボルト、ナット、ブラケット等の小さい金属類の廃棄物も含まれ る。これらは小さいためにフレーム内にすくいあげられずに残存する場合が多い が、これら金属類の廃棄物を除去する必要がある。
【0007】 本考案は上記した問題に鑑みてなされたもので、油圧シリンダ内のピストンが 伸出動作のストロークエンドに近づくと、ピストンの動作速度を緩和してシリン ダヘッドに対する衝突力を緩和して、振動および騒音の発生を低減することを第 1に課題としている。
【0008】 さらに、解体物の中に混入している釘、ボルト、ナット、ブラケット等の小さ い金属類も除去できる機能を備えるようにすることを第2の課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記第1の課題を解決するため、本考案は、請求項1で、フレーム内に固定板 と移動板を対向配置し、該移動板をフレーム内に取り付けた油圧シリンダにより 固定板に対して近接・離反移動させ、これら固定板と移動板との対向面に設けた 破砕プレートで被破砕物を破砕してフレームの下端開口より排出し、かつ、上記 フレームに突設したブラケットを介して走行装置を有する油圧ショベルのアーム およびリンクに着脱自在に取付られるジョークラッシャであって、 上記油圧シリンダは、シリンダ内に摺動自在に配置したピストン両側の油出入 口に上記油圧式ショベルの本体に設けた油圧源より給排させて上記油圧シリンダ を動作させるようにし、かつ、 上記油圧シリンダのピストン先端側と連結するロッド先端に上記移動板を連結 すると共に、上記ピストン先端部あるいは該ピストン先端部とロッドに間に連結 したプランジャーに小径な絞り流路を設け、ピストンが伸出側のストロークエン ドに近づくと、上記絞り流路を介して上記ピストン両側の油圧出入口と連通して 流量を絞り、上記ピストンがストロークエンドで上記シリンダのヘッドへの衝突 力を緩和する構成としていることを特徴とするジョークラッシャを提供している 。
【0010】 上記構成とすると、ピストンの伸出工程のストロークエンドに近づくと、ピス トン先端側から排出される流量が減少するため、ピストン先端側の圧力が増加し 、ピストンの作動速度が低下し、シリンダヘッドへの衝突力が緩和される。その 結果、衝突時に発生する振動および騒音を減少できる。
【0011】 さらに、本考案は請求項2で、フレーム内に固定板と移動板を対向配置し、該 移動板をフレーム内に取り付けた油圧シリンダにより固定板に対して近接・離反 移動させ、これら固定板と移動板との対向面に設けた破砕プレートで被破砕物を 破砕してフレームの下端開口より排出し、かつ、上記フレームに突設したブラケ ットを介して走行装置を有する油圧ショベルのアームおよびリンクに着脱自在に 取付られるジョークラッシャであって、 上記油圧シリンダは、シリンダ内に摺動自在に配置したピストン両側の油出入 口に上記油圧式ショベルの本体に設けた油圧源により給排させて上記油圧シリン ダを動作させるようにし、かつ、 上記フレームの外面に電磁石を取り付けて、被破砕物中の金属類を磁力で吸着 す構成としていることを特徴とするジョークラッシャを提供している。
【0012】 上記のようにフレームの外面に電磁石を取り付けておくと、被破砕物をすくい 上げる時に、被破砕物中に含まれる小さい釘、ボルト、ナット、ブラケット等の 金属小物類を上記電磁石で吸着して拾い上げることができる。また、吸着した金 属小物類は電磁石への電源を遮断することで電磁石から離反させて容易に回収す ることができる。即ち、金属類を分別回収することができる。
【0013】 上記ロッドの先端を移動板に回転可に軸着すると共に、移動板の背面より下方 へ突出させた支持腕部を設け、該支持腕部の下端をフレームに回転可に軸着して 、上記油圧シリンダのロッドの作動により移動板を楕円状に偏心回転作動させ、 移動板が下向きの回転軌跡を取りながら固定板に向かって近接して固定板との間 で被破砕物を破砕する構成としている(請求項3)。
【0014】 上記構成のジョークラッシャでは、移動板の背面(固定板と対向する側と反対 側)から下方へ突出させた支持腕部の下端をフレームに回転可に軸着して支点を 下方に位置させ、かつ、移動板の背面の略中央部にロッドを軸着した油圧シリン ダ自体をフレームに回転自在に軸着しているため、移動板の略中央部を油圧シリ ンダで往復作動させると、移動板を固定板に向かって下向きに楕円状の回転軌跡 を取りながら近接させることが出来る一方、固定板から離れる方向で上向きに楕 円状に回転軌跡をとりながら離反させることが、容易にできる。特に、移動板を 固定板に向かって下向きの回転軌跡で作動させるため、固定板との間の被破砕物 には下向きの押圧力が負荷され、下端排出口側に押し出されることとなる。よっ て、被破砕物は固定板と移動板の対向面に取り付けた破砕プレートで破砕される と同時に排出口へと向かって押し出されることとなる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に示す実施形態の基づき詳細に説明する。 図1から図7に示す第1実施形態のジョークラッシャ20は、図1に示すよう に無限軌道型の走行装置15を有するパワーショベル1のアーム2およびリンク 3の先端にアタッチメント式に着脱自在に取付けられるものである。
【0016】 上記アタッチメント式のジョークラッシャ20は、図2および図3に示すよう に、破砕機構21及び駆動装置22を内部に収容したフレーム23を備え、この フレーム23の後方側(図2では左側)にパワーショベル1のアーム2及びリン クロッド3と接続するためのブラケット部23aを備えている。
【0017】 上記フレーム23は、左右一対の側板23bと、これら側板23bを所要間隔 をあけて連結するカバー23cとを備えている。カバー23cで側板23bに囲 まれた空間の後方側の上端、後端および下端を閉鎖し、該カバー23c及び側板 23bに囲まれたフレーム23内の後半分の空間に、上記駆動装置22を収容す る収容室24を形成している。
【0018】 上記収容室24の内部には移動板25を往復作動するための一対の油圧シリン ダ26を水平方向に収容している。各油圧シリンダ26のシリンダ本体50の後 端部は支軸27を介してフレーム23に回動可能に軸着している。図4(A)( B)に示すように、シリンダ本体50内に摺動自在に収容したピストン51はプ ランジャー52を介してロッド53と連結している。該ロッド53の先端部は支 軸28を介して移動板25の背面(後面)に突設したブラケット25aに回転可 能に連結している。
【0019】 上記プランジャー52には軸線方向の両側に開口54a、54bを有する小径 な絞り流路54を形成しており、ピストン51が伸出工程のストロークエンドに 近づくと絞り流路54を通して圧油を流し、ピストン51の作動速度を低速とし て、ピストン51がシリンダヘッド50aに衝突する力を緩和している。
【0020】 即ち、図4(B)に示すように、ピストン51の伸出工程において、圧油はロ ッド側の油圧室55からヘッド側の油出入口56へと、ロッド53とシリンダヘ ッド50aの摺動孔の間の流路57を通して流れるが、伸出工程のストロークエ ンドに近づきプランジャー52がシリンダヘッド50aの摺動孔に達すると、上 記絞り流路54を通して油圧室内55から油出入口56へとながれることとなり 、流量が絞られる。よって、ピストン51の先端側(ヘッド側)の油圧が高まり 、ピストンの伸出の作動速度が遅くなり、ピストン先端面がシリンダヘッド50 aに衝突する力が緩和される。上記ピストン先端側の油圧の上昇に従って、ピス トン51の反対側のボトム側の油圧も高まり、油圧の流路が油出入口55へ圧油 が供給され、シリンダのボトム側の油出入口58から圧油が排出され、ピストン 51およびロッド53は引き込み動作へと切り替わる。
【0021】 上記移動板25の前面には、上下方向に複数段(実施形態では5段)、破砕プ レート30をボルト止めにより固定している。該破砕プレートは破砕で摩耗する と取り替えられる。さらに、上方には幅方向に間隔をあけて複数本(本実施形態 では3本)の直線状の破砕突起29を取り付けて、破砕力を高めている。
【0022】 また、上記移動板25の後面に下方へ突出した一対の支持腕25bを設け、そ の下端を支軸31を介してフレーム23に回転可能に軸支している。この支軸3 1による支点Oの位置は、図1および図6に示すように、上記油圧シリンダ26 のロッド53が最も伸長した押限の真下に位置し、ロッド53が最も引き込まれ た引限の位置よりも前方へ位置させている。よって、ロッド53の引限位置では 移動板25は図1および図4中に実線で示すように、上方が後方側に向かって傾 斜した状態となっている。
【0023】 フレーム23の前端には、一対の側板23aの間に固定板33を固定している 。該固定板33上記移動板25と対向し、対向面に上下方向に複数段(5段)で 破砕プレート34をボルト止めにより固定している。なお、最下段の破砕プレー ト34はアジャストプレート35を介してボルト止めし、移動板25との間の寸 法tを調節している。さらに、固定板33の図中上端側には、複数の爪部37を 所要間隔で並設し、かつ、爪部37と破砕プレート34との間に小孔38を穿設 して、小さい被破砕物は小孔38より先に排出するようにしている。
【0024】 上記の如く、固定板33と移動板25とは、フレーム23内の前半分に対向配 置しており、これら移動板25と固定板33との間の上下両側は、フレームのカ バー23cで閉鎖せずに、上方を被破砕物の投入口23dとすると共に、下方を 破砕された被破砕物の排出口23eとしている。よって、上記固定板33に取り 付けるアジャストプレート35の厚さに応じて、上記のように、排出口23eか ら排出される被破砕物の大きさを制御している。
【0025】 上記移動板25を作動させる一対の油圧シリンダ26を制御するための制御機 構36を収容室24内で、油圧シリンダ26の間に配置してフレーム23に固定 している。図3に示すように、上記制御機構36にパワーショベル1のアーム駆 動用油圧の一部をホース40を介して供給する一方、制御機構36からシリンダ 部26aの両端に設けた開口にホース41、42を介して油圧を給排している。 さらに、該制御機構36では油圧の圧力を検出して往復作動(固定板33側への 移動板25の開閉作動)を自動的に切り替える調整手段を設けている。該調整手 段を設けることにより、被破砕物を移動板25の一回の閉動作で破砕できず、閉 動作の途中で被破砕物が移動板25と固定板33との間で挟まれたままとなった 場合、油圧が上昇することにより、自動的に移動板25は開動作に切り替わり、 過度の力が移動板25と固定板33とに負荷されないようにしている。
【0026】 上記構成からなるジョークラッシャでは、パワーショベル1のブーム2および リンク3を駆動して、フレーム23の上方側の投入口23dから被破砕物を投入 した後、操作者が上記操作レバー(図示せず)をオンして油圧シリンダ26を駆 動すると、ロッド53が往復作動し、軸着した移動板25が図6矢印Wで示すよ うに、支軸31を支点Oとして楕円状の回転軌跡をとりながら固定板33へ近接 ・離反作動を繰り返し、図7に示すように、被破砕物Zは移動板25と固定板3 3の間で小さく破砕し、フレーム23の下方側の排出口23eから排出する。
【0027】 詳しくは、図6に示すように、油圧シリンダ26のロッド53が最も引き込ま れた引限において、ロット53と移動板25とを軸着する支軸28は、回転支点 Oよりも後方に位置するため、移動板25は上方が後方へと傾斜して、固定板3 3との間で上広がりの破砕空間Cを構成している。この状態より、ロッド53が 固定板33に向かって前方側へと押し出すと、支点Oが前方側の下方に位置し、 かつ、油圧シリンダ26のシリンダ本体50をフレーム23に回転可に軸着して と共に、ロッド26bと移動板25も回転可に軸着しているため、シリンダ本体 50、ロッド53を傾斜させながら、移動板25は下向きに楕円状の回転軌跡を 取りながら固定板33へと近接していく。よって、図7に示すように、破砕空間 Cを狭めて、移動板25と固定板33の対向面に取り付けている破砕プレート3 0、34とで破砕空間C内の被破砕物Zを打撃すると共に圧迫、破砕して小さい 破砕物とする。かつ、この破砕時、移動板25は下向きに回転して被破砕物Zを 下方へ押圧する圧力を負荷し、破砕物を下方の排出口23eへと押し出していく 。
【0028】 図6中鎖線で示すように、ロッド53が最も伸長した押限の位置で移動板25 と固定板33との間の破砕空間Cが最も狭まる。この押限に達すると、ロッド5 3は引き込み作動に切り替わり、移動板25はロッド53の伸長作動時とは逆に 、上向き楕円状の回転軌跡をとりながら固定板33から離反して、図6実線で示 す状態に戻り、破砕空間Cを拡大する。
【0029】 上記のように、移動板25の下方に支点Oを設け、かつ、移動板25の略中央 部をロッド53に回転可に軸着していることにより、所定の楕円状の回転軌跡で 、移動板25は固定板33へと近接・離反動作を繰り返す。該動作で、図7に示 すように、移動板25と固定板33との対向面の破砕プレート30と34とで、 破砕空間Cに投入された被破砕物Zに打撃を与えて、小さく破砕して、排出口2 3eより排出させることができる。
【0030】 また、上記ロッド53の伸出工程のストロークエンドに近づくと、絞り流路5 4を通して油を流してピストン51の作動速度を遅らせ、ピストン51がシリン ダヘッド50aに衝突する力を弱めているため、衝突時に発生する振動および衝 撃を低減することができる。
【0031】 なお、上記第1実施形態ではピストン51のヘッド面とロッド53との間にプ ランジャー52を設け、該プランジャーに絞り流路54を設けているが、図8に 示すように、プランジャーを介設せずにピストン51’を直接ロッド53と連結 し、ピストン51’の先端に小径部51’aを設け、該小径部51’aに絞り流 路51b’を設けてもよい。
【0032】 図9乃至図11は、第2実施形態を示し、フレーム23のカバー23cの下側 部23c−1の外面に電磁石60を取り付けている点だけが第1実施形態と相違 している点である。即ち、カバー23cの外面に電磁駆動器62を収容したボッ クス63を取り付けると共に、該ボックス63の外面に電磁石60を取り付け、 電磁石60を電磁駆動器62でオン/オフしている。
【0033】 上記電磁駆動器62は図10に示すように、バッテリー63、ヒューズボック ス64、コンデンサー65、リレーブックス66、ブザー67を備え、図11に 示す回路構成として、油圧ショベル本体の運転席近傍に設けている操作スイッチ 68と電線を介して接続している。
【0034】 上記電磁石60は、フレーム23内にすくい上げた被破砕物を破砕しながら、 下端より排出していく時、図9に示すように、フレー23の下側部は解体物ある いは廃棄物に接する位置となため、この位置の時に操作スイッチ68をオンして 電磁石60を電磁する。よって、解体物あるいは廃棄物中に含まれている釘、ボ ルト、ナット等の金属小物類を電磁石60で吸着できる。
【0035】 上記電磁石60で吸着した金属類は、特定場所において電磁石60への通電を オフとすると、吸着した金属類を離脱し、これを回収することにより、金属類の 物を他と区別して分別回収することができる。
【0036】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の係わる請求項1のジョークラッシャ では、移動板が一旦作動を開始すれば、移動板は固定板に対して油圧シリンダの 作動により自動的に近接・離反を反復する。よって、移動部材を固定板に対して 近接・離反させる度に、操作者がレバー等を操作する必要がないため、操作性及 び破砕作業の作業性が向上する。かつ、油圧シリンダのピストンの伸出工程のス トロークエンドに近づくと、圧油が絞り流路を経て流れるためピストンの作動速 度が低速となり、ピストンがシリンダヘッドに衝突する力を緩和でき、その結果 、衝突時に発生する振動および騒音を低減できる。よって、油圧ショベルの運転 者に大きな振動を伝えず、運転環境を高めることができると共に、特に、都心部 における作業時に騒音により周囲に迷惑をかける問題を無くすことができる。
【0037】 さらに、請求項2のジョークラッシャでは、従来小さい釘、ボルト、ナット等 の金属小物類は分別して回収できなかったが、フレーム外面に電磁石を取り付け ているため、これら金属小物類を分別回収することができる。
【0038】 また、本考案のジョークラッシャは、一つのフレーム内に固定板、移動板、駆 動用の油圧シリンダを収容しているため、構造が簡単であると共に、小型化・軽 量であるコストの低減を図ることができる。
【0039】 さらに、請求項3のように、被破砕物を破砕するために固定板に向かって近接 ・離反の往復作動をさせる移動板を、下方を回転支点として、その中間部を油圧 シリンダのロッドに回転可に軸着すると、楕円状の回転軌跡で作動させることが できる。よって、複雑な偏心機構や上下リンク機構を用いることなく、上広がり の破砕空間を移動板と固定板とで構成しながら、移動板を固定板にむかって下向 きの楕円状回転軌跡をとらせながら近接させることができるため、効率良く破砕 空間に投入された被破砕物を破砕することができる。特に、この種のジョークラ ッシャでは被破砕物が構成部材の隙間に入り込みやすく、かつ、使用条件が苛酷 であるため、構成部品が少ないと共に簡単な構成でなければ、故障が発生しやす いため、本考案のように、移動板に下方へ突出した支持腕部を設け、この支持腕 部をフレームに回転可に軸着して回転支点とし、移動板の背面側を油圧シリンダ のロッド部に連結するだけの極めて簡単な構造とすると、故障の発生を減少でき 、かつ、生産コストおよびメンテナンスコストも大幅に削減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のジョークラッシャをパワーシ
ョベルに取り付けた状態の斜視図である。
【図2】 第1実施形態のジョークラッシャの一方の側
板を取り除いた状態の正面図である。
【図3】 第1実施形態のカバーの一部を取り除いた状
態の平面図である。
【図4】 (A)は第1実施形態の油圧シリンダの断面
図、(B)は要部拡大断面図である。
【図5】 第1実施形態の固定板の外側からみた斜視図
である。
【図6】 第1実施形態の作動原理を説明するための要
部拡大図である。
【図7】 第1実施形態のジョークラッシャで被破砕物
を破砕する作動状態を示す図面である。
【図8】 油圧シリンダの変形例を示す要部概略断面図
である。
【図9】 第2実施形態のジョークラッシャの一方の側
板を取り除いた状態の正面図である。
【図10】 第2実施形態の電磁石の駆動機構を示す概
略図である。
【図11】 上記電磁石の駆動回路図である。
【図12】 従来例のジョークラッシャの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 パワーショベル 2 アーム 3 リンク 20 ジョークラッシャ 23 フレーム 25 移動板 25b 支持腕部 26 油圧シリンダ 27、28、31 支軸 30、34 破砕プレート 33 固定板 50 シリンダ本体 51 ピストン 52 プランジャ 53 ロッド 54 絞り流路 60 電磁石 61 駆動機構 62 ボックス

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内に固定板と移動板を対向配置
    し、該移動板をフレーム内に取り付けた油圧シリンダに
    より固定板に対して近接・離反移動させ、これら固定板
    と移動板との対向面に設けた破砕プレートで被破砕物を
    破砕してフレームの下端開口より排出し、かつ、上記フ
    レームに突設したブラケットを介して走行装置を有する
    油圧ショベルのアームおよびリンクに着脱自在に取付ら
    れるジョークラッシャであって、 上記油圧シリンダは、シリンダ内に摺動自在に配置した
    ピストン両側の油出入口に上記油圧式ショベルの本体に
    設けた油圧源より給排させて上記油圧シリンダを動作さ
    せるようにし、かつ、 上記油圧シリンダのピストン先端側と連結するロッド先
    端に上記移動板を連結すると共に、上記ピストン先端部
    あるいは該ピストン先端部とロッドに間に連結したプラ
    ンジャーに小径な絞り流路を設け、ピストンが伸出側の
    ストロークエンドに近づくと、上記絞り流路を介して圧
    油を流して流量を絞り、上記ピストンがストロークエン
    ドで上記シリンダのヘッドへの衝突力を緩和する構成と
    していることを特徴とするジョークラッシャ。
  2. 【請求項2】 フレーム内に固定板と移動板を対向配置
    し、該移動板をフレーム内に取り付けた油圧シリンダに
    より固定板に対して近接・離反移動させ、これら固定板
    と移動板との対向面に設けた破砕プレートで被破砕物を
    破砕してフレームの下端開口より排出し、かつ、上記フ
    レームに突設したブラケットを介して走行装置を有する
    油圧ショベルのアームおよびリンクに着脱自在に取付ら
    れるジョークラッシャであって、 上記油圧シリンダは、シリンダ内に摺動自在に配置した
    ピストン両側の油出入口に上記油圧式ショベルの本体に
    設けた油圧源により給排させて上記油圧シリンダを動作
    させるようにし、かつ、 上記フレームの外面に電磁石を取り付けて、被破砕物中
    の金属類を磁力で吸着す構成としていることを特徴とす
    るジョークラッシャ。
  3. 【請求項3】 上記ロッドの先端を移動板に回転可に軸
    着すると共に、移動板の背面より下方へ突出させた支持
    腕部を設け、該支持腕部の下端をフレームに回転可に軸
    着して、上記油圧シリンダのロッドの作動により移動板
    を楕円状に偏心回転作動させ、移動板が下向きの回転軌
    跡を取りながら固定板に向かって近接して固定板との間
    で被破砕物を破砕する構成としている請求項1または請
    求項2に記載のジョークラッシャ。
JP1997000083U 1997-01-13 1997-01-13 ジョークラッシャ Expired - Lifetime JP3039456U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115228575A (zh) * 2022-07-06 2022-10-25 沈阳理工大学 一种用于废弃混凝土的高压脉冲破碎装置
CN115780087A (zh) * 2023-01-05 2023-03-14 安徽兰泽环保装备技术有限公司 一种可对陈腐垃圾初步分选的垃圾装载运输机

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