JP3039421U - ペットボトル用ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットボトル自体を収容可能、且つ携帯に適
し、しかも収容されたままの状態のペットボトルから飲
料を直接抽出することができ、さらに保冷効果に優れた
ペットボトル用ボックスを提供する。 【解決手段】 ペットボトルＰの頭部を除く部分を収容
する本体１を上胴２と下胴３の着脱自在連結構造として
構成し、上胴２の内面において肩部から下端と適宜間隔
を有する位置に至る部分に断熱材４を配すると共に、下
胴３の内面において底部から上部に至る部分に断熱材５
を配し、且つ下胴３の上端内側に保護リング６を嵌挿し
て下胴３内の断熱材４の上端部を被覆し、上胴２の上端
に収容したペットボトルＰの頭部を突出させる開口2bを
形成し、さらに開口2bの上にコップ形外蓋７を設けたペ
ットボトル用ボックスとした。前記上胴２と下胴３の連
結部分は、収容したペットボトルＰの略中央部であるこ
とが好ましい。また、上胴２と下胴３の着脱自在連結構
造は、下胴３の外周上縁と上胴２の内側下部の螺合であ
ることが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主として 500mlの飲料容器としてのペットボトルを保冷しながら 収容するペットボトル用ボックスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ペットボトルは一般的に、自動販売機やコンビニエンスストア等で冷却 された状態で販売されており、購入後はペットボトルを手にもって持ち運ぶか、 または携帯用の袋等に入れて持ち運んでいた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、手で直接ペットボトルを持つと、ペットボトルの表面に結露した水滴 により手が濡れて滑りやすく、ペットボトル内の飲料を注ぐのが不便であり、ま た携帯用の袋等を使用すると、飲料を飲むのに都度袋よりペットボトルを取り出 さねばならなず不便であるという問題があった。

【０００４】 さらに、時間の経過によって冷却されたペットボトル内の飲料が温まる等の問 題があった。

【０００５】 そのため、この考案は上記問題点に鑑みて考案されたものであって、ペットボ トル自体を収容可能、且つ携帯に適し、しかも収容されたままの状態のペットボ トルから飲料を直接抽出することができ、さらに保冷効果に優れたペットボトル 用ボックスを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案では、ペットボトルＰの頭部を除く部分を収容する本体１ を上胴２と下胴３の着脱自在連結構造として構成し、上胴２の内面において肩部 から下端と適宜間隔を有する位置に至る部分に断熱材４を配すると共に、下胴３ の内面において底部から上部に至る部分に断熱材５を配し、且つ下胴３の上端内 側に保護リング６を嵌挿して下胴３内の断熱材４の上端部を被覆し、上胴２の上 端に収容したペットボトルＰの頭部を突出させる開口2bを形成し、さらに開口2b の上にコップ形外蓋７を設けたペットボトル用ボックスとした。

【０００７】 前記上胴２と下胴３の連結部分は、収容したペットボトルＰの略中央部である ことが好ましい。このようにすれば、ペットボトルＰの形状に応じて連結位置を 変えても外観のよいものとなる。

【０００８】 また、上胴２と下胴３の着脱自在連結構造は、下胴３の外周上縁と上胴２の内 側下部の螺合であることが好ましい。このようにすれば、ペットボトルＰの大き さに応じて本体１の内部の大きさを自由に変えることができるようになる。

【０００９】 またさらに、収容したペットボトルＰが、肩部と底部間の締付けにより回り止 め構造にしていることが好ましい。このようにすれば、ペットボトルＰの蓋の開 閉が容易になる。

【００１０】 またさらに、前記中蓋６の口部6cの内縁は、ペットボトルＰの肩部を押圧する ようにしていることが好ましい。

【００１１】 またさらに、上胴２の外側面に把手８を設けることが好ましい。このようにす れば、ペットボトルＰ内の飲料を注ぎやすくなる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の構成を実施例として示した図１及び図２の図面に従って説明 する。

【００１３】 １は、ペットボトルＰを収容する本体であり、合成樹脂で形成されている。さ らに、本体１は、略中央で上胴２と下胴３に二分されており、上胴２と下胴３は 着脱自在の連結構造により連結されている。この実施例における前記連結構造は 具体的には、下胴３の外周上縁に形成された雄ネジ部3aと、上胴２の内側下部に 形成された雌ネジ部2aにより構成され、これらが螺合することにより連結するよ うになっている。

【００１４】 さらに、上胴２の内面においては、肩部から下端と適宜間隔を有する位置（即 ち、上胴２に下胴３を螺合したときに下胴３の上端が当たらない位置）に至る部 分に発泡スチロール樹脂等からなる断熱材４を嵌入して装着している。

【００１５】 そして、下胴３の内面においては、底部から上部に至る部分に発泡スチロール 樹脂等からなる断熱材５を嵌入して装着している。

【００１６】 さらに、下胴３の上端内側には保護リング６が嵌挿されており、下胴３の断熱 材５の上端部を被覆し、ペットボトルＰを出し入れするときに断熱材５の上端が ペットボトルＰの下端に当たって損傷しないようになっている。

【００１７】 上胴２の上端には、収容したペットボトルＰの頭部を突出させる開口2bが形成 されており、さらに開口2bの外側には、開口2bの径より大きい円筒状壁2cが形成 されており、円筒状壁2cの外周面には雄ネジ部2dが形成されている。

【００１８】 そして、筒状壁2cの外周面の雄ネジ部2dは、コップ形外蓋７の内側の雌ネジ部 と螺合できるようになっている。

【００１９】 ８は、上胴２の側部に形成された把手である。

【００２０】 すなわちこの考案のペットボトル用ボックスは、内側に断熱材４を設けたボッ クス内にペットボトルＰを挿脱自在に収容し、上胴２の開口2bからペットボトル Ｐの頭部を突出させると共に、ボックス内に於いてペットボトルＰの肩部と底部 間を上下方向に押圧締め付けて固定状態にし、さらに開口2bの上にコップ形外蓋 ７を着脱自在に設けたものであり、ボックス内に収容したペットボトルＰを収容 状態のままコップ形外蓋７を外して飲料を注ぐようにしたものである。

【００２１】 次に、上記構成からなるペットボトル用ボックスに、ペットボトルＰを収容し て使用する場合について説明する。

【００２２】 先ず、本体１の上胴２をコップ形外蓋７と共に取り外し、ペットボトルＰを下 胴３内に収容する。

【００２３】 次に、ペットボトルＰを下胴３内に収容後、上胴２を被せ、開口2bよりペット ボトルＰの頭部を突出させ、さらに、上胴２に形成された雌ネジ部2aに下胴３の 雄ネジ部3aを螺合させると、上胴２が螺合するに従って順次下降し、上胴２の開 口2bの周縁部が前記ペットボトルＰの頭部近傍の肩部周辺を押圧し、これによっ てペットボトルＰは本体１内に固定される。

【００２４】 このように本体１内に収容されたペットボトルＰは前記上胴２の押圧により係 止されて固定されているためにガタツクことがない。

【００２５】 次にペットボトルＰ内の飲料を飲むときは、コップ形外蓋７を取り外した後、 開口2bより露出したペットボトルＰの頭部の蓋を回転させながら外す。

【００２６】 この蓋を取り外す際、ペットボトルＰはボックス内で押圧固定された状態であ るため、蓋を回転しても空転することなく確実に回転しながら螺合を解除して取 り外すことができる。

【００２７】 このようにして蓋を取り外した後、把手８を持ちながらペットボトルＰ内の飲 料をコップ形外蓋７に注ぐことができる。

【００２８】 この際、ペットボトルＰはボックス内で押圧固定された状態であるため、抽出 時にペットボトルＰはガタツクことなく確実に抽出できる。

【００２９】 しかも飲料は本体１内の断熱材４，５によって冷却された状態が保持されてい るので、おいしく飲むことができる。

【００３０】 尚、上胴２及び下胴３の材質や形状は問うものではないが、上胴２を下胴３に 螺合させて締め付けることにより、ペットボトルＰを本体１内に固定させること が必要である。但し、この固定状態とはペットボトルＰの蓋を回転させたときに 蓋が回転して着脱できればよいとの意味であり、決してペットボトルＰが一切わ ずかでも回らないとの厳密な意味での固定ではない。

【００３１】 又、上胴２及び下胴３の分割位置はこの実施例に限らず、要は上胴２と下胴３ の回転締め付けによりペットボトルＰの肩部と底部間を上下方向に押圧締め付け て固定状態にできればよいものである。

【００３２】

【考案の効果】

この考案のペットボトル用ボックスは、上述のとおり、ペットボトルＰを保冷 状態で収容でき、且つ収容した状態で手軽に持ち運びや携帯ができる等従来全く 予期できないペットボトル用の収容ボックスとして開発されたもので、これによ りペットボトルＰの取り扱いが著しく簡便となった。

【００３３】 さらに、上胴２と下胴３の着脱自在連結構造は、下胴３外周上縁と上胴２の内 側下部の螺合とすれば、ペットボトルＰの大きさに応じて本体１の内部の大きさ を自由に変えることができるようになるだけでなく、本体１の内部の大きさを変 えたときでも外観のよいものとなる。

【００３４】 またさらに、前記上胴２と下胴３の着脱自在連結構造を、下胴３の外周上縁と 上胴２の内側下部の螺合とすることが好ましい。このような構成とすれば、ペッ トボトルＰの大きさに応じて本体１の内部の大きさを変えたときでも連結部分が 目立たず外観のよいものとなる。

【００３５】 またさらに、収容したペットボトルＰが、肩部と底部間の締付けにより回り止 め構造にしているものとすれば、ペットボトルＰの蓋の開閉が容易になり、極め て使いやすく便利なものとなる。

【００３６】 またさらに、上胴２の外側面に把手８を設ければ、ペットボトルＰ内の飲料を 注ぎやすくなるので、さらに使いやすく便利なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のペットボトル用ボックスの正面図。

【図２】この考案のペットボトル用ボックスの縦断面
図。

【符号の説明】

Ｐ ペットボトル １ 本体 ２ 上胴 2b 開口 ３ 下胴 ４ 断熱材 ５ 断熱材 ７ コップ形外蓋 ８ 把手

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペットボトル（Ｐ）の頭部を除く部分を
   収容する本体（１）を上胴（２）と下胴（３）の着脱自
   在連結構造として構成し、上胴（２）の内面において肩
   部から下端と適宜間隔を有する位置に至る部分に断熱材
   （４）を配すると共に、下胴（３）の内面において底部
   から上部に至る部分に断熱材（５）を配し、且つ下胴
   （３）の上端内側に保護リング（６）を嵌挿して下胴
   （３）内の断熱材（４）の上端部を被覆し、上胴（２）
   の上端に収容したペットボトル（Ｐ）の頭部を突出させ
   る開口（2b）を形成し、さらに開口（2b）の上にコップ
   形外蓋（７）を設けたことを特徴とするペットボトル用
   ボックス。
2. 【請求項２】 上胴（２）と下胴（３）の連結部分が収
   容したペットボトル（Ｐ）の略中央部であることを特徴
   とする請求項１記載のペットボトル用ボックス。
3. 【請求項３】 上胴（２）と下胴（３）の着脱自在連結
   構造が、下胴（３）の外周上縁と上胴（２）の内側下部
   の螺合であることを特徴とする請求項１又は２記載のペ
   ットボトル用ボックス。
4. 【請求項４】 収容したペットボトル（Ｐ）が、肩部と
   底部間の締付けにより回り止め構造にしていることを特
   徴とする請求項１、２又は３記載のペットボトル用ボッ
   クス。
5. 【請求項５】 上胴（２）の外側面に把手（８）を設け
   たことを特徴とする請求項１、２、３又は４記載のペッ
   トボトル用ボックス。