JP3039037B2 - 二重環縫いミシンの針案内装置 - Google Patents

二重環縫いミシンの針案内装置

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JP3039037B2 JP3262047A JP26204791A JP3039037B2 JP 3039037 B2 JP3039037 B2 JP 3039037B2 JP 3262047 A JP3262047 A JP 3262047A JP 26204791 A JP26204791 A JP 26204791A JP 3039037 B2 JP3039037 B2 JP 3039037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下動する針と、この
針に協動する二重環ルーパーとによって二重環縫い目を
形成する二重環縫いミシンの針案内装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置に於て、二重環ルー
パーの手前の針案内は、二重環ルーパーが前後に進退運
動して、その二重環ルーパーが前進したときにその二重
環ルーパーと接触するのを避けるために、二重環ルーパ
ーの下方に設けられていた。従って、針案内は針の先端
付近しか案内していないため、針が最下点から上昇して
二重環ルーパーが針糸のループを捕捉するときには、針
と針案内との間に隙間が生じ、針が布の抵抗や糸の張力
により前方へ曲げられた場合、針と二重環ルーパーとの
間に隙間ができる。そのため、その隙間が原因で二重環
ルーパーが針糸のループを捕捉できず、目飛びが発生す
ることがあった。
【0003】上述した問題点を解決するために、針案内
を二重環ルーパーと連動して進退運動可能に設け、二重
環ルーパーが前進したときには、針案内も前進して二重
環ルーパーとの接触を避けることにより、針案内の位置
を高く設定することを可能とし、二重環ルーパーが針糸
のループを捕捉するときに針と針案内との間に隙間が生
じないように構成した二重環縫いミシンの針案内装置が
提案されている。
【0004】この装置によれば、揺動及び進退運動をす
る二重環ルーパー軸に並設され、且つ一端に針案内を固
着した針案内軸を、スラスト方向にのみ摺動可能に設
け、前記針案内軸に固定した針案内連結ジョイントを、
前記二重環ルーパー軸に固定したカラーを介して二重環
ルーパー軸に連結し、揺動及び進退運動する二重環ルー
パー軸に対してその進退運動のみを針案内軸に伝達する
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術によれば、針案内を進退運動させる為に、二重環
ルーパー軸の横に針案内軸を並設し、二重環ルーパー軸
と連結しているため、構造が複雑になり、故障の原因に
なるだけでなく、往復運動する部材が増えることによる
騒音、振動の増加、さらに、コストアップの要因にもな
っている。また、余分なスペースが必要となるため、一
部の工業用ミシンでは採用されているが、他に複雑な機
構を有するミシンには、組み込むことが困難である。例
えば、二重環縫いと縁かがり縫いを同時に行う安全縫い
ミシンでは、縁かがり縫い用の下ルーパー、布を切断す
るためのメス、伸縮性の布地に対応するための差動送り
等の機構との関係上、前記装置を採用することができな
かった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、構造の簡素化により、信頼性の
向上、騒音及び振動の低減、低コスト化、省スペース化
を実現した二重環縫いミシンの針案内装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の針案内装置は、二重環ルーパーを前記針の下
降時に針の前方で、前記針の上昇時に後方で揺動可能に
支持するルーパー軸と、基端部が前記ルーパー軸に支持
され、且つ前記二重環ルーパーに対して前記針の径とほ
ぼ等しい間隔を隔てて配置されると共に、その二重環ル
ーパーと連動して進退可能に設けられた針案内とを備
え、前記針案内は、針が下降するときには、前記二重環
ルーパーと連動して前進し、針が上昇するときには、前
記二重環ルーパーと連動して後退すると共に、針に前方
から相対してその針を適正な位置に位置決めするように
したものである。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本発明の作用を説明する
と、針案内は、針が下降するときには、二重環ルーパー
と一定の間隔を置いた状態で連動して前進し、針が上昇
するときには、二重環ルーパーと連動して後退すると共
に、針に前方から接してその針を適正な位置に位置決め
する。そのため、二重環ルーパーが針の針糸ループを確
実に捕捉することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を、二重環縫いと縁かがり縫い
を同時に行う、安全縫いミシンに応用した一実施例を図
面を参照して説明する。
【0010】図1,3に示すように、縁かがり針1及び
二重環針2は、ミシン主軸3と連動して上下動可能に設
けられている。
【0011】図2に示すように、ミシン機枠4には軸受
け5a、及び軸受け5bが固定され、その軸受け5a,
軸受け5b内には、前記軸受け5aの前方に止め輪6
が、後方に揺動腕7が、軸受け5aを前後から挟持する
ように固定されたルーパー軸8が嵌合する。即ち、ルー
パー軸8は軸周方向にのみ回動可能に設けられている。
そして、前記ルーパー軸8には、上端に下ルーパー9
を、中央部に案内軸10をそれぞれ固定した下ルーパー
腕11の基端部が固定されている。
【0012】図4に示すように、前記ミシン主軸3に
は、揺動偏心カム12が固定され、その揺動偏心カム1
2に揺動作動ロッド13が嵌合し、球継手14を介して
前記揺動腕7に連結される。
【0013】そして、図1,2に示すように、前記ルー
パー軸8には、二重環ルーパー15を上部に備えた二重
環ルーパー腕17の基端部が回動可能及び前後方向に移
動可能に嵌合される。その二重環ルーパー腕17の上下
中間部には案内部材16が固定され、その案内部材16
には前記案内軸10が嵌合される。また、前記ルーパー
軸8には、前記二重環ルーパー腕17の基端部を前後方
向から挟持するルーパー腕案内18が、前後方向にのみ
摺動可能に嵌合される。
【0014】従って、前記ミシン主軸3の回転に連動し
て、前記下ルーパー腕11と前記二重環ルーパー腕17
とは一体的に揺動可能とされる。
【0015】また、前記ミシン主軸3には、進退偏心カ
ム19が固定され、その進退偏心カム19に進退作動ロ
ッド20の一端部が嵌合され、その進退作動ロッド20
の他端部が進退案内軸21を介して前記ルーパー腕案内
18に連結される。従って、ミシン主軸3の回転に連動
して、ルーパー腕案内18が前後のスラスト方向に進退
可能とされる。そのルーパー腕案内18の前端面には、
基板23が起立固定され、その基板23の上端部には、
板状部材によって構成された針案内22が固着される。
その針案内22の解放端部は、図1及び図2に示される
ように、前記二重環ルーパー15に対して前記二重環針
2の径とほぼ等しい間隔を隔てて前方に配置される。そ
の針案内22は、前記二重環ルーパー15と連動して一
体的に前後に進退可能とされる。
【0016】以上の構成に於いて、次に作用を説明す
る。
【0017】ミシン主軸3が回転すると、そのミシン主
軸3に固定された揺動偏心カム12及び進退偏心カム1
9が回転し、揺動作動ロッド13が上下して球継手14
を介して揺動腕7を揺動運動させるとともに、進退作動
ロッド20が進退して進退案内軸21を介してルーパー
腕案内18を進退運動させる。
【0018】すると、ルーパー軸8が回動し、下ルーパ
ー9及び二重環ルーパー15は同期的に揺動運動し、同
時に二重環ルーパー15は進退運動をする為、下ルーパ
ー9が、縁かがり針1及び上ルーパー(図示せず)と協
働して縁かがり縫いするとともに、二重環ルーパー15
が、二重環針2と協働して二重環縫いして、安全縫いを
なす。
【0019】さて、二重環縫い目の形成に於いて、二重
環ルーパー15は、二重環針2が下降するときには、二
重環針2の前方を左方へ揺動し、二重環針2が上昇する
ときには、二重環針2の後方を右方へ揺動して、針糸N
Tのループを捕捉する。尚、二重環ルーパー15の揺動
方向は、図1,2の紙面に対して、直交する方向に対応
するものである。
【0020】図5,6に示すように、針案内22は、二
重環針2が下降するときには、二重環ルーパー15と一
定間隔を隔てた状態で連動して前進しているため、二重
環ルーパー15と同じ高さに設けられていても、二重環
ルーパー15と接触しない。
【0021】図7,8に示すように、二重環針2が上昇
するときには、針案内22は二重環ルーパー15と連動
して後退し、二重環ルーパー15とほぼ同じ高さで二重
環針2を前方から挟持位置決めし、二重環針2と二重環
ルーパー15との隙間を正常な状態に保つ。従って、二
重環ルーパー15が針糸NTのループを確実に捕捉する
ため、目飛びを防ぐことができる。
【0022】また、針案内22は、針案内ベース23に
対する位置を変えて固定することにより、二重環針2と
の隙間を微調節することができる為、針案内22の組み
付け、調整は容易である。
【0023】従って、上述の実施例によれば、前記従来
技術に比べ、構造が簡単になるため、信頼性が向上する
とともに、コスト低減が可能である。また、前記従来技
術に於いては、二重環ルーパー軸、針案内軸及び両軸を
連結する部材すべてが進退運動を行うが、本実施例で
は、針案内軸は不要であり、ルーパー軸は回動のみで、
進退運動は行わないため、進退運動をするのは必要最小
限の部材のみであり、騒音及び振動の低減に多大な効果
がある。さらに、本実施例に於いては、縁かがり用の下
ルーパー、二重環縫い用の二重環ルーパー及び、針案内
をすべて一本のルーパー軸に支持することにより、大幅
な省スペース化を可能としており、前記従来技術の針案
内装置を採用できなかった安全縫いミシンにも対応可能
としている。
【0024】なお、本実施例に於いては、縁かがり用の
下ルーパーと二重環縫い用の二重環ルーパーを同一の軸
に設けているが、これらは、別々の軸に設けても良い。
また、本実施例に於いては、本発明を縁かがり縫いと二
重環縫いを同時に行う、安全縫いミシンに応用している
が、二重環縫いのみのミシンに用いても同様の効果が得
られることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の針案内装置は、二重環ルーパーを前記針の下降時
に針の前方で、前記針の上昇時に後方で揺動可能に支持
するルーパー軸と、基端部が前記ルーパー軸に支持さ
れ、且つ前記二重環ルーパーに対して針の径とほぼ等し
い間隔を隔てて配置されると共に、その二重環ルーパー
と連動して進退可能に設けられた針案内とを備え、前記
針案内は、針が下降するときには、前記二重環ルーパー
と連動して前進し、針が上昇するときには、前記二重環
ルーパーと連動して後退すると共に、針に前方から相対
してその針を適正な位置に位置決めするように構成した
ため、構造が簡単になり、信頼性の向上、騒音及び振動
の低減、コスト低減が可能であり、さらに、省スペース
化により、他の機構との関係で採用できなかった従来の
ミシンにも対応できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示す針案内機構
の左側面図である。
【図2】針案内機構の右側面図である。
【図3】針案内機構の正面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】二重環ルーパーが針の前方を通過する状態を示
す針案内周辺の正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】二重環ルーパーが針糸のループを捕捉する状態
を示す針案内周辺の正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【符号の説明】
2 二重環針 8 ルーパー軸 15 二重環ルーパー 22 針案内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動する針と、その針に協動する二重
    環ルーパーとによって二重環縫い目を形成する二重環縫
    いミシンに於いて、 二重環ルーパーを前記針の下降時に針の前方で、前記針
    の上昇時に後方で揺動可能に支持するルーパー軸と、 基端部が前記ルーパー軸に支持され、且つ前記二重環ル
    ーパーに対して前記針の径とほぼ等しい間隔を隔てて配
    置されると共に、その二重環ルーパーと連動して進退可
    能に設けられた針案内とを備え、 前記針案内は、針が下降するときには、前記二重環ルー
    パーと連動して前進し、針が上昇するときには、前記二
    重環ルーパーと連動して後退すると共に、針に前方から
    相対してその針を適正な位置に位置決めすることを特徴
    とする二重環縫いミシンの針案内装置。
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