JP3038877U - 撹拌器具 - Google Patents

撹拌器具

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JP3038877U
JP3038877U JP1996012953U JP1295396U JP3038877U JP 3038877 U JP3038877 U JP 3038877U JP 1996012953 U JP1996012953 U JP 1996012953U JP 1295396 U JP1295396 U JP 1295396U JP 3038877 U JP3038877 U JP 3038877U
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Inventor
和行 高木
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みづほ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度の処理対象物を撹拌および混合する
際、上下方向の対流を向上させることができるととも
に、撹拌作業後の洗浄を向上させることができる撹拌器
具を提供する。 【解決手段】 有底円筒状の撹拌槽Aを密閉する蓋Bに
支持され、前記撹拌槽Aに投入された処理対象物を板状
羽根4、6により撹拌および混合する撹拌器具Mであっ
て、前記板状羽根4、6に多数の孔8が形成されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は撹拌器具に関する。さらに詳しくは、高粘性の処理対象物を均一に撹 拌および混合することができる撹拌器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の撹拌装置において粘性のある液体などの処理対象物を撹拌および混合す るばあい、図5に示すように、撹拌槽の中央部に配置される内方パドルミキサ1 00と、該内方パドルミキサ100を囲むように配置される掻取ミキサ101と からなる撹拌器具102が用いられている。前記内方パドルミキサ100には、 中心回転軸103の回りに互いに向き合う板状羽根104が3対取り付けられて いる。一方、前記掻取ミキサ101は、撹拌槽の内壁面に付着した液体を掻き取 るために外方パドルミキサ105の外周に掻取羽根106が取り付けられている 。この外方パドルミキサ105には、枠組されたフレーム107aおよび107 bに互いに向き合う板状羽根108が3対取り付けられている。そして、かかる 撹拌装置102では、前記内方パドルミキサ100の板状羽根104と掻取ミキ サ101の板状羽根108を交差するように逆方向に回転させることにより、処 理対象物に上下方向の対流を生じさせ、処理対象物を均一に撹拌および混合させ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記撹拌器具102における板状羽根104および108では 、処理対象物の粘性が500P(ポイズ)以上になると、処理対象物が輪切りさ れるだけで上下方向の対流が行なわれず、均一な混合をうることが困難である。 また、前記板状羽根104および108は、図6(a)および(b)に示すよう に、処理対象物の液面Sに対して45°前後の角度で傾斜させてそれぞれ中心回 転軸103およびフレーム107a、107bに取り付けられているため、撹拌 作業後、板状羽根104および108に付着した処理対象物を洗浄するのが困難 である。
【0004】 本考案は、叙上の事情に鑑み、高粘度の処理対象物を撹拌および混合する際、 上下方向の対流を向上させることができるとともに、撹拌作業後の洗浄を向上さ せることができる撹拌器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の撹拌器具は、有底円筒状の撹拌槽を密閉する蓋に支持され、前記撹拌 槽に投入された処理対象物を板状羽根により撹拌および混合する撹拌器具であっ て、前記板状羽根に多数の孔が形成されてなることを特徴としている。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本考案の撹拌器具を説明する。
【0007】 図1は本考案の撹拌器具が用いられる撹拌装置を示す部分切欠説明図、図2は 図1における本考案の撹拌器具の一実施態様を示す正面図、図3は板状羽根の取 り付けを示す説明図、図4は本考案の撹拌器具の洗浄を示す説明図である。
【0008】 図1に示すように、本考案の撹拌器具Mが用いられる撹拌装置は、有底円筒状 の撹拌槽Aと、前記撹拌器具Mを支持し、前記撹拌槽Aを密閉する蓋Bと、練合 工程中の温度、撹拌の回転数などを制御する制御装置Cと、加熱器、真空ポンプ などを収納した補助装置Dと、前記蓋Bの昇降装置Eを備えている。前記撹拌槽 Aは、支持体Fの軸受部Gに支持されており、ハンドルHを回転すると内蔵した ギア機構により横転し、逆回転すると起転するようにされている。なお、前記撹 拌槽Aの横転および起転の回転動作は、ハンドルHを人力により回転させるよう にされているが、本考案においては、これに限定されるものではなく、前記制御 装置Cのパネルスイッチを操作し、ギア機構をモータ駆動することもできる。
【0009】 図1〜2に示すように、前記撹拌器具Mは、撹拌槽Aの中央部に配置される内 方パドルミキサ1と、該内方パドルミキサ1を囲むように配置される掻取ミキサ 2とから構成されている。前記内方パドルミキサ1は、中心回転軸3に板状羽根 4が取り付けられている。また前記掻取ミキサ2は、U字状に枠組されたフレー ム5の内側に板状羽根6が取り付けられており、前記フレーム5の外周に前記撹 拌槽Aの内壁面に付着した処理対処物を掻き取る掻取羽根7が取り付けられてい る。前記フレーム5は、撹拌槽Aの内部に対流を生じさせるようにひねられてい る。なお、本実施例では、板状羽根4および6は、それぞれ互いに向き合うよう に3対取り付けられているが、本考案においては、これに限定されるものではな く、撹拌槽の容量に応じて適宜その数を増減させることができる。
【0010】 前記板状羽根4および6には、それぞれ多数の孔8が形成されている。該孔8 の形状は、とくに限定されるものではなく、円形以外にもだ円形などを適宜選定 することができる。また、孔8の数も、本考案においてとくに限定されることは ないが、板状羽根4および6の強度を保持させるため、および上下方向の対流を 起こさせやすくするため、多数の孔8の全表面積と各板状羽根4の表面積の比率 (以下、孔の表面比率という)は25〜30%にするのが好ましい。本実施例で は、500P以上の高粘度の処理対象物、たとえばワセリン軟膏、ポマードなど を撹拌および混合するばあい、孔8を通過した処理対象物により、板状羽根4お よび6の周辺で撹拌された処理対象物に上下方向の対流を生じさせ、処理対象物 を均一に混合することができる。また前記板状羽根4は、図1および図3(a) に示すように、処理対象物の液面Sに対してほぼ90°になるように、中心回転 軸3に取り付けられている。同様に、前記板状羽根6は、図1および図3(b) に示すように、処理対象物の液面Sに対してほぼ90°になるようにフレーム5 に取り付けられている。このため、撹拌作業後、撹拌槽A内に洗浄器を挿入し、 各板状羽根に洗浄液を噴霧すると、洗浄液が板状羽根の表および裏の周辺に充分 に噴き付けられるため、板状羽根に付着した処理対象物を洗い流すことができる 。
【0011】 なお、本実施態様における撹拌器具は、内方パドルミキサと掻取ミキサとから なるが、本考案においては、これに限定されるものではなく、前記掻取ミキサに 代えて掻取羽根を省略した外方パドルミキサと前記内方パドルミキサとからなる ものとすることができる。または内方パドルミキサのさらに内側に回転筒を設け 、その先端に高速剪断羽根を取り付けることにより、同芯3軸のミキサとするこ ともできる。
【0012】 つぎに本実施態様の撹拌器具の使用例を説明する。まず図1に示すように、掻 取ミキサ2のフレーム5は、蓋Bの外筒20内のベアリングボックス21、22 に設けられた軸受23により、回転自在に軸支される外筒回転筒24に連結され ている。また前記ベアリングボックス21における外筒回転筒24に固定される ベベルギア25には、昇降装置Eの上部に載置される低速モータ26の軸端に取 り付けられたベベルギア27が噛み合わされている。
【0013】 一方、内方パドルミキサ1の中心回転軸3は、前記外筒回転筒24に挿通され る低速モータ28の回転軸29とフランジ結合されており、ベアリングボックス 30、31に設けられた軸受32により回転自在に軸支されている。
【0014】 そして前記掻取ミキサ2と内方パドルミキサ1は、前記低速モータ26と低速 モータ28によりそれぞれ逆方向に低速回転される。
【0015】 なお、前記ベベルギア25とベベルギア27による駆動伝達は、これに限定さ れるものではなく、たとえばスプロケットやプーリーを固着し、チェーン、ベル トなどの無端帯を介した駆動伝達方式とすることもできる。
【0016】 また前記低速モータ26と外筒回転筒24とのあいだ、および前記低速モータ 28と回転軸29とのあいだには、それぞれ減速機を設けるのが、トルクを制御 する点で好ましい。また同芯3軸の撹拌装置に使用するばあい、中心回転軸内を 貫通された軸に高速剪断羽根、たとえばスクリュー、タービンなどを取り付け、 該高速剪断羽根を高速回転させて、高粘度の処理対象物を撹拌および混合するこ ともできる。
【0017】 つぎに本考案の撹拌器具を実施例に基づいて説明するが、本考案はかかる実施 例のみに限定されるものではない。
【0018】 実施例1 まず全容量25リットルの撹拌槽を備える撹拌装置を用意した。撹拌器具とし て、図2に示される内方パドルミキサと掻取ミキサとからなるものを用いた。該 内方パドルミキサと掻取ミキサに取り付けられた板状羽根に形成された孔の表面 比率は27%であった。
【0019】 そして前記撹拌槽には、700Pの粘性をもつ水溶性レジン15リットルと油 性色材0.01リットルを一括投入したのち、蓋を降下して密閉した。
【0020】 ついで前記内方パドルミキサを50rpmで、掻取ミキサを50rpmでそれ ぞれ逆方向に回転させた。
【0021】 そして30分経過後、撹拌装置を停止し、蓋を上昇させて撹拌槽の内部を確認 したところ、前記油性色材は板状羽根への残存が見られず、均一に分散され、混 合されていた。
【0022】 比較例1 撹拌器具における板状羽根として、孔を省略した板状羽根を用いた以外は、実 施例1と同じ撹拌装置により撹拌作業を行なった。
【0023】 その結果、1時間経過後でも液上部にあった油性色材は、完全に混合されてお らず、撹拌槽内の上部と下部では著しい色調の差が見られた。
【0024】 実施例1と比較例1の結果より、実施例1におけるように、孔が形成された板 状羽根が取り付けられた撹拌器具を用いることにより、高粘度の処理対象物を均 一に分散させることができた。
【0025】 実施例2 つぎに孔の表面比率の変化を調べるため、前記実施例1における板状羽根の孔 径と同一の孔径で、表面比率20%と40%の板状羽根を製作した。
【0026】 そして各板状羽根が取り付けられた撹拌器具を用いて、前記実施例1と同じ条 件により撹拌作業を行なった。
【0027】 その結果、均一に混合するまでに要する時間は、孔の表面比率20%では、4 5分であり、表面比率40%では、50分であった。この結果より、孔の表面比 率が小さいばあい、および大きいばあいでは、均一混合までの時間が長くなるた め、孔の表面比率は、撹拌作業の効率を考慮すると、25〜30%にするのが好 ましいことがわかった。
【0028】 実施例3 つぎに撹拌器具の洗浄性を調べるため、図4に示すように、球状のボール30 に複数の孔31を形成した洗浄ボール32を撹拌装置の覗き窓33(図1参照) から通して、撹拌槽の底部から1/3の位置に固定し、1.2kg/cm2の水 圧で10分間、水洗浄した。
【0029】 そして10分経過後、実施例1〜2の撹拌装置のばあい、羽根の付け根、羽根 の裏側などに処理対象物の付着は見られなかった。
【0030】 比較例2 比較例1の撹拌装置において、実施例3と同じ条件で撹拌槽内の板状羽根を水 洗浄した。
【0031】 そして10分経過後、板状羽根を確認したところ、羽根の付け根、羽根の裏側 などに処理対象物が残存していた。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したとおり、本考案によれば、板状羽根に多数の孔が形成されている ため、該孔を通過した処理対象物により上下方向に対流が起こりやすくなり、高 粘性の処理対象物を均一に混合することができる。また前記板状羽根が液面にほ ぼ90°に取り付けられているため、洗浄液を板状羽根の周辺に噴射させること が容易になり、撹拌作業後の洗浄を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の撹拌器具が用いられる撹拌装置を示す
部分切欠説明図である。
【図2】図1における本考案の撹拌器具の一実施態様を
示す正面図である。
【図3】板状羽根の取り付けを示す説明図である。
【図4】本考案の撹拌器具の洗浄を示す説明図である。
【図5】従来の撹拌器具を示す正面図である。
【図6】図5における板状羽根の取付けを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 内方パドルミキサ 2 掻取ミキサ 3 中心回転軸 4、6 板状羽根 5 フレーム 7 掻取羽根 8 孔 A 撹拌槽 B 蓋 C 制御装置 D 補助装置 E 昇降装置 M 撹拌器具

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状の撹拌槽を密閉する蓋に支持
    され、前記撹拌槽に投入された処理対象物を板状羽根に
    より撹拌および混合する撹拌器具であって、前記板状羽
    根に多数の孔が形成されてなることを特徴とする撹拌器
    具。
  2. 【請求項2】 前記多数の孔の全表面積が前記板状羽根
    の表面積に対して25〜30%にされてなる請求項1記
    載の撹拌器具。
  3. 【請求項3】 前記板状羽根の取付け角度が前記処理対
    象物の液面に対してほぼ90°にされてなる請求項1ま
    たは2記載の撹拌器具。
  4. 【請求項4】 前記撹拌槽の中央部に配置される内方パ
    ドルミキサと、該内方パドルミキサを囲むように配置さ
    れる外方パドルミキサとからなる請求項1、2または3
    記載の撹拌器具。
  5. 【請求項5】 前記外方パドルミキサが掻取羽根を備え
    た掻取ミキサからなる請求項4記載の撹拌器具。
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